JPH028495Y2 - - Google Patents

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JPH028495Y2
JPH028495Y2 JP1982176020U JP17602082U JPH028495Y2 JP H028495 Y2 JPH028495 Y2 JP H028495Y2 JP 1982176020 U JP1982176020 U JP 1982176020U JP 17602082 U JP17602082 U JP 17602082U JP H028495 Y2 JPH028495 Y2 JP H028495Y2
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bolt
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push
push bolt
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JP1982176020U
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JPS5981224U (ja
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  • Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はいわゆるボルトレススペーサの改良に
関する。
スペーサは多導体送電線の導体間隔を一定に保
持するために取付けられるものであるが、そのス
ペーサの電線クランプ部分は従来広くボルト締め
タイプのものが使用されて来た。第1図に示すも
のがその一例であり、クランプCの一半体1と他
半体2とはヒンジ3により結合され、電線Wがこ
れらにより挾持されて、締め付けボルトBにより
固く締め付けられている。通常はこれで問題はな
い訳であるが、締め付けボルトBがなにかの原因
でゆるむことがある。すると電線Wへの把持力が
急に小さくなり、いわゆるガタが生じてクランプ
部分Cと電線Wとの間でこすれがおこつて、電線
を損傷し、最悪の場合には断線にいたることさえ
ある。
これを防止するため、第1図のように締め付け
ボルトBの締めつけによらず、第2図のように一
半体と他半体2との把持力をばね4により保持
し、把持力のゆるみの発生を皆無としたボルトレ
ススペーサが提案され、実用に供せられるように
なつた。これはばね4によりTボルト5につねに
一定の軸力を確保するものであるが、Tボルト5
のT部を他半体2にうまく係合せしめる必要があ
り、Tボルト5にバネ4を装着しつつT部を他半
体2にひつかける方法が複雑となり、特殊工具で
保持しつつTボルト5を回転させるなどの方法が
取られるが、Tボルト回転角が不揃いになり電線
把持部機構の信頼性や性能の面で不安がある上、
取付作業が面倒になる欠点があつた。例えば、実
開昭51−78395では押ボルトを使用する例が開示
されているが、ばね装置を具備するボルトを回転
して他半体と旨く係止させるためには、押ボルト
の回転力以外の回転力を必要としその作業が面倒
であつた。
本考案はかかる実情にかんがみてなされたもの
であり、ボルトレススペーサの取付作業性を大巾
に改善しかつ施工の確実性を担保し得た改良され
た架空送電線用スペーサを提供しようとするもの
である。
以下に実施例に基づいて説明する。
第3図は本考案に係るスペーサのクランプ部の
説明図であり、クランプCが所要数所要位置にお
いてスペーサ基体20に取付けられ本考案に係わ
るスペーサが構成される。
クランプCは第2図と同じく一半体1と他半体
2とよりなり電線Wを把持するようになつてい
る。しかして一半体1と他半体2とは一端がヒン
ジ3により結合され、第6図に示すように一半体
1と他半体2は開閉できるようになつていて、電
線Wに着脱可能になる。電線Wを把持する場合は
一半体1と他半体2のヒンジ結合されない側が近
接され、第3図に示すように両半体1および2が
ボルト5により連結され電線Wに把持力が与えら
れる。
本考案に係るクランプにおいて一半体1には、
第3図に示すように両半体1および2が近接され
る方向に動き得るボルト5がばね4(これは皿ば
ねであるが、第2図のようにコイルバネであつて
もなんら差支えない)を介して係合されている点
で第2図の場合と変りはないが、ボルト5の構成
に十分なる工夫が施されている。
まずその構成から説明する。ボルト5自体は第
8図に示すような構成よりなり、ボルト5の長さ
は前記一半体1と他半体2にまたがつて両者を連
結するに十分な長さよりなる。ボルト5の先端に
はカギ片5aがある。本実施例ではT形頭部をも
つてなるが、L形など要は他半体2に係止され得
る構造よりなればよい。
ボルト5の後端にはねじ5bが切られており、
受片6がねじ込まれている。受片6は一例として
第7図の正面図にみられるようなナツト状をもつ
てなるが、これらの形状に限るわけではない。受
片6にはねじの切られていない嵌合孔6bと受け
溝6aがある。嵌合孔6bには第7図に示す押ボ
ルト7が嵌合される。しかして、押ボルト7には
先端近傍にせん断ピン8が植立されていて、せん
断ピン8は所定のトルクでせん断可能となるよう
な薄肉パイプなどをもつて構成され、押ボルト7
を受片6の嵌合孔6bに嵌合せしめたときに受け
溝6aにこのせん断ピン8が納まるようになつて
いる。第8図において6cによつて示したものは
ボルト5に受片6を固定する固定ビスである。
つぎに本考案に係るクランプCの取付け状態に
ついて説明する。
第3図に示すようにクランプCの一半体1には
枠体10があり、枠体10内には図にみるように
ボルト5に軸力を与えるばね4が受片6と共に納
められている。9はばね受ワツシヤーである。枠
体10にはナツト11が埋め込まれていて、押ボ
ルト7のねじ山7a(第7図)がこのナツト11
のねじ山と係合し、押ボルト7が前進後退され
る。もつともねじ山は枠体10に直接切つても差
支えはない。
押ボルト7をねじ込み前進させると、押ボルト
7の先端は受片6の嵌合孔6bに嵌合され、せん
断ピン8が受片6の受け溝6aにはまり込む。嵌
合孔6aと押ボルト7の先端にはねじ山は必要な
く、スリープ嵌合でよい。
この状態でなおも押ボルトをねじ込みつづけれ
ば、せん断ピン8と受け溝6の受け溝6aとが係
合状態にあるから受片6ひいてはこれに固定され
ているボルト5までが押ボルト7と共に回転しつ
つ押ボルト7により押し進められることとなり、
ばね4が圧縮され、同時にボルト5のカギ片5a
が一半体1の外方に突き出て行く。第6図がその
状態を示したものである。
第6図の状態では圧縮されたばね4のばね力を
受けているのは押ボルト7であつてボルト5では
ない。この状態を予備圧縮とよぶ。
一方一半体1とヒンジ結合されている他半体2
には第4図に示すようなボルト5のカギ片5aが
ある所定角度でのみ貫通可能になる受孔12があ
るので、予備圧縮したのちカギ片5aをこの受孔
12に嵌め込ませ、他半体2を第6図の状態から
第3図の状態に近接させ、電線Wを把持せしめ
る。この状態で、押しボルト7を後退せしめる方
向(第3図中矢印で示した方向)に回転する。
他半体2の受孔12の周囲には第4および第5
図に示すように止堤13がありいわゆる段差突提
状になつていて、カギ片5aは第4図矢印方向に
回転できるがある程度(この場合90゜)回転する
とこの止堤の側壁13aにぶつかつてしまつてそ
れ以上は回転できないようになつている。(この
位置でカギ片5aが凹所に陥ち込むようにすれ
ば、逆廻りするおそれもなくなる。) 押ボルト7を第3図矢印方向に回転させると、
せん断ピン8、受け溝6aさらに受片6を介しボ
ルト5も回転して、カギ片5aは第4図矢印方向
に共廻りし、止堤13に突き当つてその回転は阻
止される。それをもかまわず押ボルト7を無理に
回転しつづければ、過度のトルクがせん断ピン8
にかかり、せん断ピン8はせん断してしまつて、
その後は押ボルト7のみが廻り枠体10より抜け
出て押ボルト7は取りはずされる。押ボルト7が
なくなれば予備圧縮されていたばね4のばね力は
ボルト5にもろにかかり、一半体1と他半体2と
を固く引きつける作用をして、クランプCは電線
Wをつねに定荷重で把持しつづけ、締付けボルト
による場合のようにボルトがゆるみ電線を損傷す
るおそれは皆無となる。
以上によつてよく理解されたように本考案に係
るクランプによれば、押ボルト一本の操作のみで
いとも簡単にスペーサを取付け得るという画期的
構成を有するものであつてその意義はけだし大き
いものがある。
【図面の簡単な説明】
第1および2図は従来のスペーサのクランプ部
の説明図、第3図は本考案に係るスペーサのクラ
ンプ部の説明図、第4〜6図は本考案に係るクラ
ンプの取付け作業の状況を示す説明図、第7図は
押ボルトと受片の構成を示す説明図、第8図は受
片を取付けたボルトの正面図である。 1:一半体、2:他半体、4:ばね、5:ボル
ト、5a:カギ片、6:受片、6a:受け溝、
7:押ボルト、8:せん断ピン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 電線を挾持可能になる一半体と他半体よりなる
    クランプであつて、当該クランプは一半体と他半
    体とが一端においてヒンジ結合され他端側におい
    て相近接可能となつており、前記一半体には、先
    端にはカギ片が後端には予備圧縮用の押ボルトが
    嵌合される受片がそれぞれ形成され且つ前記近接
    方向に動き得るボルトがばね装置を介して係合さ
    れており、一方他半体側には前記ボルトのカギ片
    が所定位置でのみ貫通される受孔を有し、ボルト
    全体は押ボルトによりばね装置が予備圧縮された
    状態でカギ片が他半体の前記受孔に貫通可能にな
    り、前記カギ片を前記受孔に係止させた後押ボル
    トを取り外すことにより、押ボルトにより予備圧
    縮せられていたばね装置が開放されてボルトに軸
    力が生じ、一半体と他半体とが引き付けられるよ
    うに構成されてなり、そのようなクランプがスペ
    ーサ基体に所要数取付けられてなる架空送電線用
    スペーサにおいて、予備圧縮用の前記押ボルトの
    先端には前記受片に形成された受溝に係合し得る
    せん断ピンを有しており、前記他半体には前記受
    孔を貫通したカギ片がボルトの円周方向に回転さ
    れたときそのカギ片に当接してカギ片の回転を抑
    止する止堤があり、前記カギ片の貫通状態で押ボ
    ルトを回転すると前記せん断ピンを介してボルト
    も共廻りして先端のカギ片が前記他半体の止堤に
    当接してボルトの回転が阻止され、更に押ボルト
    を廻すことによりせん断ピンがせん断して押ボル
    トのみがフリー回転して取り外し得るようになつ
    ていることを特徴とする架空送電線用スペーサ。
JP17602082U 1982-11-19 1982-11-19 架空送電線用スペ−サ Granted JPS5981224U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17602082U JPS5981224U (ja) 1982-11-19 1982-11-19 架空送電線用スペ−サ

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JP17602082U JPS5981224U (ja) 1982-11-19 1982-11-19 架空送電線用スペ−サ

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Publication Number Publication Date
JPS5981224U JPS5981224U (ja) 1984-06-01
JPH028495Y2 true JPH028495Y2 (ja) 1990-02-28

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17602082U Granted JPS5981224U (ja) 1982-11-19 1982-11-19 架空送電線用スペ−サ

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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009022101A (ja) * 2007-07-11 2009-01-29 Asahi Electric Works Ltd 送電線用ボルトレススペーサ
JP2013110894A (ja) * 2011-11-22 2013-06-06 Furukawa Electric Power Systems Co Ltd 多導体用スペーサの供給方法
JP5981481B2 (ja) * 2014-05-08 2016-08-31 古河電工パワーシステムズ株式会社 架空送電線用スペーサ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5757462Y2 (ja) * 1974-12-18 1982-12-09
JPS55178225U (ja) * 1979-06-11 1980-12-20

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JPS5981224U (ja) 1984-06-01

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