JP3275609B2 - 電線把持装置 - Google Patents
電線把持装置Info
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Description
サ等を取り付けるための電線把持装置に関する。
持装置として、実開昭59−81224号公報又は特開
平6−237518号公報に記載されるものが知られて
いる。これらの装置は、半円柱状の凹部を有するクラン
プ本体と、半円柱状の凹部を有しクランプ本体に開閉可
能に蝶着されたクランプ蓋体とからなるクランプ機構
と、クランプ機構を連結するT字ボルト等の連結体等を
備え、押しボルトを締め込んで連結体の尾部を押圧する
ことによりバネ力に抗して連結体を押し上げ、連結体を
回転してクランプ蓋体を外し、電線をクランプ機構に挟
持した後連結体を回転してクランプ蓋体に仮止めした
後、押しボルトを緩めて取り外し、バネの復元力で連結
体をクランプ蓋体に係止させて電線を把持している。
うに押しボルトの締込みにより連結体とバネを圧縮して
連結体を押し上げた状態の電線把持装置を用意し、以下
のような段階の取付動作が必要である。 クランプ蓋体を開いてクランプ本体の半円状凹部に
電線を当てがい、クランプ蓋体を手で閉じ、電線を挟持
する。 片手でクランプ蓋体を閉じた状態で押えたまま、他
方の手で特殊スパナ等の工具を使用して連結体の頭部を
回転させ、連結体頭部をクランプ蓋体に係止させ、クラ
ンプ蓋体が開かないように仮止めする。 バネを圧縮している押しボルトを特殊スパナ等の工
具で緩めて取り外す。
線把持装置では、例えば、ジャンパ線部にジャンパスペ
ーサを取り付ける作業など、高所で宙吊り状態の姿勢で
付属品を取り付けることが多く、自分の身体のバランス
を保つために電線やロープをつかんでいることもあり、
このような状況で両手を使って作業を行うと、保安動作
がおろそかになり安全上問題があった。
業が可能な電線把持装置を提供することにある。
め、本発明は、半円柱状の第1凹部を有するクランプ本
体と、半円柱状の第2凹部を有し、前記クランプ本体に
開閉可能に蝶着され、前記クランプ本体側へ閉じること
により前記第1凹部と前記第2凹部によって形成される
円柱状凹部内に電線を挟持し、かつ、所定の幅のスリッ
トを有するクランプ蓋体と、前記円柱状凹部内に電線を
挟持した前記クランプ本体と前記クランプ蓋体の間にか
けられ、前記クランプ蓋体の前記スリットを通る幅と前
記スリットの幅より大なる長さを有した頭部、および前
記クランプ本体を非固定的に貫通する棒状部を有した挟
持部材と、前記クランプ蓋体に係合した前記挟持部材の
前記頭部を前記クランプ蓋体に押し付ける弾性力を発生
する弾性手段と、前記弾性力が前記挟持部材に作用しな
いように前記弾性手段と前記挟持部材の弾性的関係を解
放する弾性力解除手段を備え、前記クランプ本体と前記
クランプ蓋体の前記円柱状凹部内に電線を挟持し、前記
弾性力解除手段によって前記弾性的関係を解放した状態
で前記挟持部材の前記頭部を前記クランプ蓋体の前記ス
リットの上方に位置させるとともに片手で前記クランプ
蓋体を閉じた状態で押えたまま、その手で前記挟持部材
の前記頭部を回転させて前記頭部が前記スリットを通ら
ないようにし、さらに、前記弾性力解除手段による前記
弾性的関係の解放を禁止して前記弾性手段の前記弾性力
によって前記挟持部材の前記頭部を前記クランプ蓋体に
押し付けるように構成されたことを特徴とする電線把持
装置を提供する。
状凹部内に電線を挟持する。この前に弾性力解除手段に
よって挟持部材とクランプ蓋体との弾性的関係を解放し
ておく。この状態で挟持部材の頭部を回転させて仮止め
関係にする。次に、弾性力解除手段による弾性的関係の
解放を終了して弾性手段の弾性力によって挟持部材の頭
部をクランプ蓋体に押し付ける。挟持部材の頭部の回転
が弾性力のかからない状態で行うことができるので、工
具を使用しないで簡単に手操作で行うことができる。
明する。本発明に係る電線把持装置の一実施例の構成を
図1及び図2に示す。図に示すように、この電線把持装
置100は、クランプ本体1Aと、クランプ蓋体1B
と、連結体であるT字ボルト2と、バネ体である第1バ
ネ3と、バネ受け部4と、押しボルト5を備えて構成さ
れている。
1凹部C1と、収納空間1Cを有している。また、クラ
ンプ蓋体1Bは、半円柱状の第2凹部C2と、ある幅の
スリット1Sを有するボルト係合部1Gを有しており、
ヒンジ10によりクランプ本体1Aに開閉可能に蝶着さ
れている。このような構成により、クランプ蓋体1Bを
クランプ本体1A側へ閉じると、第1凹部C1と第2凹
部C2とのなす円柱状凹部内に電線Wを挟持することが
できる(図3参照)。
部2Aと、頭部2Aに固定された棒状部2Bから形成さ
れている。頭部2Aはクランプ蓋体1Bに設けられたス
リット1Sを通る幅と、スリット1Sの幅より大の長さ
を有したブロックの形状を有している。棒状部2Bは円
柱状部材からなり、その円周面に雄螺子部が設けられて
いる。クランプ本体1Aの収納空間1Cの一側にはT字
ボルト2の棒状部2Bが挿通可能な挿通孔1Eが設けら
れており、棒状部2Bは収納空間1Cの内部に入り込ん
でいる。このような構成により、T字ボルト2の頭部2
Aはクランプ本体1Aから棒状部2Bの軸方向に移動可
能で、かつ棒状部2Bの軸を回転中心として回転可能と
なっている。したがって、T字ボルト2の頭部2Aを、
棒状部2Bの軸方向でクランプ本体1A側へ移動させ、
かつ棒状部2Bの軸を回転中心として角度90度だけ回
転させると、水平部材の底面がクランプ蓋体1Bのボル
ト係合部1Gの上面に係止し、クランプ本体1Aとクラ
ンプ蓋体1Bとを連結することができる。
ランプ本体1Aの収納空間1C内で、T字ボルト2の棒
状部2Bに貫通され、その一端がクランプ本体1Aの一
側の下面であるバネ支持部1Dにより支持され、他端が
バネ受け部4により支持される。このような構成によ
り、第1バネ3は、T字ボルト2をクランプ本体1Aに
接近させる方向である第1方向に付勢する。
6と、ナット7と、蓋8と、第2バネ9を備えて構成さ
れている。バネ支持体6は、第1バネ3の他端を支持す
る平板状部材と中空円筒状部材とからなり、平板状部材
の中央部にT字ボルト2の棒状部2Bが回転可能に挿通
できる挿通孔6Aが設けられている。ナット7は、T字
ボルト2の棒状部2Bの雄螺子部に螺合する雌螺子部を
有しており、バネ支持体6の中空円筒状部材の内部に収
納されるように棒状部2Bに取り付けられている。バネ
支持体6の平板状部材とは逆側の端部は開口となってお
り、この開口に蓋8が取り付けられる。この蓋8はバネ
支持体6に対してT字ボルト2の軸方向に自由に動くこ
とができ、蓋8とナット7との間にはガタ防止用の第2
バネ9が配設され、T字ボルト2の棒状部2Bの尾部と
蓋8は直接接触しないように構成されている。したがっ
て、蓋8を押圧すると圧縮力はバネ支持体6を介して第
1バネ3に伝達され、T字ボルト2の棒状部2Bの尾部
には圧縮力は加わらない。
空間1Cの一側であって上記挿通孔1Eが設けられてい
る側部とは逆側の側部に設けられ雌螺子が形成されたボ
ルト孔1Fに螺合され、その先端が収納空間1C内のバ
ネ受け部4の蓋8に当接するように構成されている。
持装置100の動作について説明する。 上記の構成に
より、押しボルト5を回転させて締め込むと、押しボル
ト5の先端がバネ受け部4の蓋8を押圧し、これにより
圧縮力がバネ支持体6を介して第1バネ3に加わるが、
ナット7には常に上記の第2バネ9によるガタ防止程度
の圧縮力が作用している。したがって、押しボルト5
と、蓋8と、第1バネ3とは、押圧手段を構成してい
る。
部には圧縮力などが作用せず、無負荷状態となる。この
ため、T字ボルト2の頭部2Aはわずかな力、例えば素
手で容易に回転させることができる。
7を回転させ、ナット7を押しボルト5の締め込み方向
と同じ方向に動かしてやると、第1バネ3に加わる圧縮
力は増大していくから、第1バネ3は縮んでいき、バネ
受け部4のバネ支持体6は上記バネ支持部1Dの方へ移
動していく。したがって、T字ボルト2の棒状部2Bは
クランプ本体1Aから突出していき、T字ボルト2の頭
部2Aの底面とクランプ蓋体1Bのボルト係合部1Gの
上面とが離れ、図1に示したような状態となる。したが
って、T字ボルト2の棒状部2Bに設けられた雄螺子部
と、ナット7により、バネ支持体6が支持されるととも
に、棒状部2Bは無負荷状態で接続することができるか
ら、T字ボルト2の棒状部2Bに設けられた雄螺子部
と、ナット7は、接続手段を構成している。
0の場合は、図1に示した状態にした後、以下のような
動作により電線等に取り付ける。 クランプ蓋体1Bを開き、クランプ本体1Aの第1
凹部C1に電線W(図3参照)を当てがい、クランプ蓋
体1Bを手で閉じ、電線Wをクランプ本体1Aとクラン
プ蓋体1Bで挟持する。 片手でクランプ蓋体1Bを閉じた状態で押えたま
ま、その手でT字ボルト2の頭部2Aを角度90度回転
させ、T字ボルト2の頭部2Aをクランプ蓋体1Bのボ
ルト係合部1Gに係止させ、クランプ蓋体が開かないよ
うに仮止めする。 押しボルト5をスパナ等の工具で緩めて取り外す
(図3参照)。
ものではない。上記実施例は、例示であり、本発明の特
許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な
構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなる
ものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
段として、押しボルト5と蓋8と第1バネ3を用いる例
について説明したが、本発明はこれには限定されず、連
結体(例えばT字ボルト)を直接押圧せず接続手段(バ
ネ受け部)のみを押圧するような手段であればどのよう
なものであってもよく、例えば、T字ボルト2の棒状部
2Bの尾部を接触しないように収納する凹部を蓋8に設
け、蓋8の上面がナット7あるいは棒状部2Bの尾部の
下面にわずかに接触するようにして、第2バネ9を省略
するようにしてもよい。
連結体棒状部は弾性力から開放された状態になりわずか
な力で回転可能となるので、片手でクランプ蓋体を閉じ
つつ連結体頭部を回転させることができ、架空線上での
宙吊り状態の姿勢でも、身体バランスをとるために他方
の手で電線等をつかんでおくことができ、架空線作業時
における安全が確保できる。
示す一部欠截正面図である。
欠截拡大正面図である。
た状態を示す正面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 半円柱状の第1凹部を有するクランプ本
体と、 半円柱状の第2凹部を有し、前記クランプ本体に開閉可
能に蝶着され、前記クランプ本体側へ閉じることにより
前記第1凹部と前記第2凹部によって形成される円柱状
凹部内に電線を挟持し、かつ、所定の幅のスリットを有
するクランプ蓋体と、 前記円柱状凹部内に電線を挟持した前記クランプ本体と
前記クランプ蓋体の間にかけられ、前記クランプ蓋体の
前記スリットを通る幅と前記スリットの幅より大なる長
さを有した頭部、および前記クランプ本体を非固定的に
貫通する棒状部を有した挟持部材と、 前記クランプ蓋体に係合した前記挟持部材の前記頭部を
前記クランプ蓋体に押し付ける弾性力を発生する弾性手
段と、 前記弾性力が前記挟持部材に作用しないように前記弾性
手段と前記挟持部材の弾性的関係を解放する弾性力解除
手段を備え、 前記クランプ本体と前記クランプ蓋体の前記円柱状凹部
内に電線を挟持し、前記弾性力解除手段によって前記弾
性的関係を解放した状態で前記挟持部材の前記頭部を前
記クランプ蓋体の前記スリットの上方に位置させるとと
もに片手で前記クランプ蓋体を閉じた状態で押えたま
ま、その手で前記挟持部材の前記頭部を回転させて前記
頭部が前記スリットを通らないようにし、さらに、前記
弾性力解除手段による前記弾性的関係の解放を禁止して
前記弾性手段の前記弾性力によって前記挟持部材の前記
頭部を前記クランプ蓋体に押し付けるように構成された
ことを特徴とする電線把持装置。 - 【請求項2】 前記弾性手段は、一端が前記クランプ本
体に係止し、他端が前記挟持部材の前記棒状部に係止し
た圧縮コイルバネであり、 前記弾性力解除手段は、前記クランプ本体にねじ結合
し、進退によって前記圧縮コイルバネの前記他端を前記
挟持部材の前記棒状部との係止関係から外すねじ部材で
あることを特徴とする請求項1記載の電線把持装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP03200395A JP3275609B2 (ja) | 1995-02-21 | 1995-02-21 | 電線把持装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP03200395A JP3275609B2 (ja) | 1995-02-21 | 1995-02-21 | 電線把持装置 |
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Family
ID=12346729
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP03200395A Expired - Fee Related JP3275609B2 (ja) | 1995-02-21 | 1995-02-21 | 電線把持装置 |
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JP (1) | JP3275609B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109157447B (zh) * | 2018-09-25 | 2021-10-26 | 任旻琼 | 金樱子提取物在美白保湿抗衰老护肤品中的应用及制备方法 |
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1995
- 1995-02-21 JP JP03200395A patent/JP3275609B2/ja not_active Expired - Fee Related
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