JPH0284594A - 梳毛外衣製品およびその製法 - Google Patents

梳毛外衣製品およびその製法

Info

Publication number
JPH0284594A
JPH0284594A JP63183837A JP18383788A JPH0284594A JP H0284594 A JPH0284594 A JP H0284594A JP 63183837 A JP63183837 A JP 63183837A JP 18383788 A JP18383788 A JP 18383788A JP H0284594 A JPH0284594 A JP H0284594A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
worsted
knitted fabric
outer garment
dyeing
wool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP63183837A
Other languages
English (en)
Inventor
Michinobu Kaimori
道信 改森
Kunio Mizuguchi
水口 邦夫
Jiyunichi Touga
藤賀 順一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
Priority to JP63183837A priority Critical patent/JPH0284594A/ja
Publication of JPH0284594A publication Critical patent/JPH0284594A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Undergarments, Swaddling Clothes, Handkerchiefs Or Underwear Materials (AREA)
  • Coloring (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は、水洗い可能で、しかも捺染模様を有する梳毛
外衣製品およびその製法に関するものである。
[従来の技術] 羊毛は、その表面が、第2図に示すように、疎水性のエ
ビクチクル層1と、親水性のエキソクチクルN2と、同
じく親水性のエンドクチクル層3とからなるうろこ状の
表皮で被覆されている。したがって、吸水すると、内側
のエキソクチクル層2とエンドクチクル層3とが膨らん
でバイメタル効果により、第3図に示すように表皮が外
側に反った状態となり、繊維のこの部分同士が絡み合っ
て収縮(フェルI・化)する。したがって、梳毛糸をそ
のまま績み地に形成した羊毛製品を、通常の浸染によっ
て染色(製品染)すると、フェルト化を生じることが大
きな問題となっている。したがって、羊毛の編み地染包
晶としては、フェルト化現象を起こさないかもしくはフ
ェルト化の少ない獣毛を混用、混紡した紡毛商品あるい
は縮絨(フェルト化)商品が一般的である。
ところで、水洗い可能な梳毛製品として羊毛肌着がある
。羊毛肌着は、通常、酸化処理および樹脂加工によって
防縮処理が施された梳毛糸を繁み地化して染色し、染色
後にカット・ソウ(裁断および縫製)で形状を与えて製
品化するか、もしくは編み地化したものをカット・ソウ
またはフルファッションで成形し染色(いわゆる「製品
染」)して製品化して得られる。上記の場合、染料とし
ては、均染性には優れるが堅ろう度の低い酸性セミレベ
リング染料、酸性ミーリング染料等を用い、全体として
淡色に仕上げることが行われている。
これに対し、濃色に仕上げるような梳毛外衣製品は実用
化されていない。これは、肌着素材を堅ろう度の高い濃
色用染料、例えば酸性スーパーミリング染料9及応染料
等で濃色に染めようとしても、防縮加工のために梳毛糸
の繊維表面に付与された樹脂の作用で染め足が速くなり
、染料が均一にゆきわたらず染斑が生じて実用化できな
いからである。
一方、梳毛外衣製品に対し、地染めに先立って捺染を行
い捺染模様を付与することが検討されている。しかし、
未改質羊毛と捺染糊のバインダーとの接着性が悪く捺染
模様がすぐに脱落するため、実用化できない。また、塩
素や酸素による酸化処理およびポリアミドエピクロルヒ
ドリン樹脂加工を組み合わせた防縮加工がなされた羊毛
を用いた場合にも、上記ポリアミドエピクロルヒドリン
樹脂とバインダーとの接着が悪く、捺染によって形成さ
れた模様部が浸染加工時や手洗い時にすぐに脱落してし
まうため、これも実用化できない。
〔発明が解決しようとする問題点] このように、梳毛外衣製品の分野において、水洗い可能
で、しかも捺染模様を存する編み地染色製品は得られて
いないのが実情である。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、水洗
いが可能で、しかも捺染模様を有する梳毛外衣製品およ
びその製法の提供を目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本発明は、表面のクチクル
層の少なくとも一部が除去されその内側部が露呈してい
る羊毛繊維からなる梳毛糸が、編み地に形成された状態
で地染めされかつ捺染模様を付与されている梳毛外衣製
品を第1の要旨とし、上記梳毛糸が、編み地に形成され
た状態で地染めされかつ捺染模様を付与されており、さ
らにポリアミドエピクロルヒドリン樹脂で防縮加工され
ている梳毛外衣製品を第2の要旨とし、羊毛を塩素およ
び酸素の少なくとも一方で酸化処理することによりその
表面のクチクル層の少なくとも一部を除去しその内側部
を露呈させる工程と、上記羊毛を用いて編み地を形成す
る工程と、・上記編み地に捺染加工を施して捺染模様を
付与する工程と、上記編み地に浸染加工を施して地染め
する工程とを備える梳毛外衣製品の製法を第3の要旨と
し、上記編の地に捺染加工と浸染加工を施した後にポリ
アミドエピクロルヒドリン樹脂液で編み地を処理する梳
毛外衣製品の製法を第4の要旨とする9〔作用] すなわち、本発明者らは、水洗い可能でしかも捺染模様
を有する梳毛編み地染外衣製品を得るためにさまざまな
方向から研究を進めた結果、繊維表面のクチクル層を損
傷もしくは除去し、樹脂加工等を施すことなくそのまま
の状態で梳毛糸をつくり、この梳毛糸を編み立てて繁み
地を形成したのち浸染および捺染(両者の順序は不問)
を行うようにすると、浸染時に編み地が収縮することな
く、しかも堅ろうな染料で濃色に染めることができるの
みならず、捺染模様が強固に羊毛表面に接着して脱落し
ないことを見いだし本発明に到達した。
つぎに、本発明の詳細な説明する。
本発明の対象とする梳毛外衣製品とは、羊毛繊維によっ
て形成された梳毛糸を繁み地化して所定の色および形状
を与えて得られる外衣製品を示す。
そして、外衣とは、衣料を区別する上で肌着に対するも
ので、いわゆるセーターやポロシャツ、トレーニングス
ーツ、婦人用ワンピース、スーツ等のニット製品を示す
。また、本発明では帽子、靴下、マフラー等、編み地を
使った装身具等も含めて外衣製品という。
本発明の梳毛外衣製品は、例えばつぎの(1)〜(6)
の工程を経て得ることができる。
(1)羊毛繊維表面の改質 塩素もしくは酸素酸化により羊毛繊維表面にアニオンあ
るいはカチオンもしくはその双方を生じさせて親水性を
与える。すなわち、羊毛繊維の表面スケールのうち最外
層であるエビクチクル層を損傷もしくは溶出除去して羊
毛繊維表面の撥水性を除去し、さらに中間層であるエキ
ソクチクル層にも損傷を与えて羊毛繊維表面にアニオン
、カチオンを生じさせ、その表面を最内層であるエンド
クチクル層と同程度の親水性にする。上記のように両層
の親水性を同程度にすると、前記いわゆるフェルト化現
象が解消し、繊維表面のぬれ性が大幅に改善される。
なお、上記塩素もしくは酸素酸化を行う方法としては、
例えば公知のクロイ加工機を用いて塩素酸化(通常「塩
素化」と称している)する方法をあげることができる。
この方法は、塩素ガスや次亜塩素酸ナトリウム(NaO
Cj2)等を用いて羊毛繊維の表面スケールのシスチン
やペプチド結合を破壊してイオンを生じさせるもので、
羊毛製品の防縮加工法としてよ(知られている。本発明
において、上記塩素酸化を行う場合、その有効塩素量を
1〜6%0訂(繊維重烙に対する重量、以下同じ)に設
定することが好適である。なお、このような酸化反応に
よって生じる羊毛繊維表面の化学的な変化は下記の通り
である。
I R−Nll−C−R−一→ R−Nlh■+000C−
Rこのような改質処理により、羊毛繊維表面にはアニオ
ン基およびカチオン基が生じ、イオン結合能力が増大す
るとともに、ぬれ性が向上する。したがって、この改質
処理によって浸染加工時の耐フェルト性が向上するとと
もに捺染糊の顔料バインダーと羊毛との接着性が向上す
る。ちなみに、通常の羊毛繊維の臨界表面張力は40〜
45dyne/cmであるが、上記改質によって臨界表
面張力を55dyne/cm以上に高めることができる
。この臨界表面張力の変化に伴い、後述する樹脂皮膜形
成時に臨界表面張力が上記の値以下の樹脂を用いると、
樹脂が羊毛表面に容易に拡散するようになり、均一かつ
強固な樹脂皮膜を形成することができる。
なお、この改質処理は、スライバー、ばら毛。
トップ等の梳毛糸原料に対して行われる。
(2)紡績 上記のようにして改質された梳毛糸原料を、通常の方法
に従い紡績して梳毛糸を得る。梳毛糸の紡績方法として
は、英式、仏式等各種の方法があり、得ようとする梳毛
糸の種類によって適宜選択される。なお、梳毛糸の撚り
の程度は、通常の糸染め用ニット系に比べ、上・下撚と
もに10%程度増加する。
(3)梳毛糸の編み地化 上記紡績によって得られた梳毛糸を、第1図(a)に示
すように編み地4に編み立てたのち、同じく第1図(b
)に示すようにカット・ソウで製品形状に成形する。
(4)捺染 上記製品形状に成形された編み地4の、例えば胸部に捺
染糊を用いて捺染模様5を付与する。この状態を第1図
(c)に示す。上記捺染糊のベースとなるバインダーと
しては、水洗い洗濯の繰り返し屈曲に耐えるだけの接着
力と柔軟性を備えたものが好適である。このようなバイ
ンダーとしては、アクリル系バインダーやブクジエン系
バインダーがあげられ、市販品としてはPrimal 
KS(ロームアンドバース社製)やAcramin 5
LN(バイエル社製)等があげられる。これらは単独で
用いても2種以上を併用してもよい。また、上記バイン
ダーとともに、バインダーのキユアリング効果を高める
架橋剤、例えばポリメチロール型の架橋剤等を用いるこ
とが、バインダーと羊毛繊維の接着性を高め、好適であ
る。
(5)浸染 上記捺染模様が付与された編み地4を、パドル染色機、
ドラム染色機等の製品集用染色機にかけて浸染による地
染めを行う。すなわち、アルカリ性で前処理を実施した
のち、染色を弱アルカリ性でスタートシ、煮沸時点でp
 Hが酸性となるような条件で、堅ろうな酸性スーパー
ミリング染料。
反応染料等を用いて染色する。
(6)後樹脂加工 上記のようにして捺染加工と浸染加工が施された編み地
4に、親水性が改質された羊毛繊維と共有結合しうる樹
脂を供給し、上記染料ごと羊毛繊維表面を被覆する樹脂
膜を形成させて、染料を羊毛繊維表面に強固に固定させ
る。形成させる樹脂皮膜の厚みは15〜150mμ(ミ
リミクロン)、特に100mμ前後にすることが好適で
ある。上記厚みを実現するためには、用いる樹脂の配合
量を、0.3〜3. O%owf、特に0.6〜1.5
%owfに設定することが好適である。
上記樹脂としては、アゼチジニウムカチオンを有し、か
つ水膨潤性を備える樹脂が最も好適である。
上記アゼヂジニウムカヂオンとは、下記に示すような四
級アンモニウムカチオンで、アニオン基と共有結合を形
成しやすい構造を有している。
つ水膨潤性を備える樹脂としては、ポリアミドエピクロ
ルヒドリン樹脂であるハーコセット57 (デイック・
バーキュレス社製、分子ff16000〜10000)
やボーラミンE−125,ボーラミン300XC(とも
に東邦化学社製、分子量8000〜11000)等があ
げられる。これらの樹脂のしn界表面張力は50〜54
 dyne/cm程度であり、前記改質された羊毛繊維
(臨界表面張力が55 dyne/cm以上)とのなじ
み性がよい。そして、これらの樹脂の構造中に存在する
アゼチジニウムカチオンが前記改質された羊毛繊維のス
ルホン酸基(soiO)、カルボキシル基(−COO’
3)等と強力な共有結合を形成して耐久性の高い樹脂皮
膜を形成する。したがって、羊毛繊維との共有結合ある
いはファンデルワールス力等の化学的な力によって繊維
表面に結合している染料はこの樹脂皮膜に包みこまれる
ため、容易に羊毛繊維表面から脱落することがな(、機
械洗濯を繰り返しても色落ちすることがない。
このようにして得られた梳毛外衣製品は、改質された羊
毛繊維表面に捺染模様が形成され、さらに全体が浸染に
よって染色されているため、地の部分は堅ろうな染料に
よって充分に濃色かつ均一に染色されており、捺染模様
部分は繊維と強固に接着して物理的強度が強(、しかも
繊維自体が改質されているため水洗いおよび機械洗濯が
可能で、商品として優れた品質を有する。
このように、捺染模様を有する梳毛外衣製品が簡単に製
品束できるということは、捺染模様付であって地の部分
が未着色のままの中間品、あるいは捺染模様も地色も何
にもない全体として未着色の中間品を保存しておくこと
ができるのであり、流行によってつぎつぎと変わるニー
ズに合わせて順次浸染のみを施し、あるいは捺染と浸染
を施して市場に出すことができる。したがって、本発明
によって多様な商品展開を行うことができるようになる
なお、上記製法では、編み地4をカット・ソウで製品形
状に成形したのち捺染・浸染を行っているため、染色条
件等によっては、縫い目部分が他の部分に比べ淡色にな
ることがあるが、商品としては何ら問題はない。
また、上記製法では、捺染加工を浸染よりも先に行って
いるが、この両者の順序は逆でもよい。
さらに、上記製法では、捺染・浸染工程後に樹脂加工を
施しているが、この樹脂加工を施すことは任意である。
すなわち、紡績前の繊維改質工程(酸化工程)における
改質の程度が低い場合に強固な耐機械洗濯性、洗濯堅ろ
う度を得ようとすれば、上記樹脂加工を施すことが好ま
しいが、改質の程度が高い場合には、上記樹脂加工は不
要である。
また、上記製法では、編み地4をカッ1〜・ソウで製品
形状に成形した状態で染色を行っているが、製品形状に
成形する前の段階、例えば梳毛糸を編み地(ガーメント
)に編み立てた段階、前みごろや後ろみごろ等に裁断し
た段階等で捺染および浸染を施し、その後成形するよう
にしてもよい。したがって、本発明における「場み地」
とは、いわゆるガーメント等の編み地のほか、裁断され
た場み地、カッI・・ソウで製品形状に成形された編み
地等、各種の形態の編み地を含める趣旨である。
そして、上記製法では、染色を機械染色で行っているが
、特殊な風合いや色に仕上げる場合等には手染めを行う
ようにしてもよい。
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。
〔実施例1] まず、羊毛スライバーに下記の条件で塩素処理を施した
有効塩素量:5%0皆f 処理機  :クロイ加工機 処理温度 :10°C 処理時間 ;10秒 上記処理によって得られた羊毛スライバーは、その特性
が処理前に比べて下記の第1表のように改質された。
つぎに、上記羊毛スライバーを紡績して2/48の梳毛
糸とした。この梳毛糸の撚数は3001520T/m 
(通常品は撚数280/480T/m)であった。この
糸を編み立てて繁み地にし、ついで型紙に従い所定形状
に裁断し縫製して婦人用セーター形状の成形品を得た。
上記成形品に対し、下記の原料を下記の割合で配合した
捺染糊をハンドスクリーンで印捺し、室温で乾燥したの
ち130°Cで5分間キュワリングすることにより所定
の捺染模様を付与した。
〈捺染糊の組成〉 水                        
125g助剤: lEmulsifier 3240  (バイエル社製
)   15〃ホワイト・スビリツl−650〃 リン酸水素二アンモニウム10%溶液  10ノ!ハイ
ンダ一二 Primal KS(ロームアンドバース社製)150
〃架橋剤: Acrafix M(バイエル社製)       2
0〃顔料: 八cramin  Yellow  F8GA    
               1 0  〃Acra
min Blue FFG           20
 〃このようにして得られた捺染模様付成形品を、パド
ル染色機にかけ下記の条件で浸染によって染色した。
染料: Lanasol Yellow 4R (チバガイギー社製)   1.911%0呵Lana
sol Red 6G (チバガイギー社製)0.542〃 Lanasol Blue 3G (チバガイギー社製)   1.183〃助剤: Na2S0.     10%ouf (Nl+4)ZSO45〃 NI1.OH2” 浴比:  1:50 温度:  95°C 時間:  30分 p I−T :染色初期p H8,O→染色終了前p 
f−16,5そして、上記染色終了時に、系を80°C
に冷却し、N If 40 Ifを0.5%owf注入
しp H7,8で15分間アンモニア処理を行い水洗い
した。ついで、酢酸を0.5%owf注入して酸処理を
行ったのち脱水し乾燥した。
このようにして得られた染色品について、刺繍とボタン
付けを施したのちスチームセッターで形を整え婦人用セ
ーターを得た。
〔実施例2〕 まず、羊毛スライバーに下記の条件で塩素処理を施した
有効塩素量:2%0匈f 処理機  :クロイ加工機 処理温度 =10°C 処理時間 :10秒 上記処理によって得られた羊毛スライバーは、その特性
が処理前に比べて下記の第2表のように改質された。
した。
ソシて、実施例1と同様にして上記スライバーを梳毛糸
に紡績し編み地から成形品にしたのち、この成形品を実
施例1と同様にして捺染および浸染により染色した。
上記浸染工程におけるアンモニア処理後、引き続き下記
の手順で樹脂加工を含む後処理を行った。
■p H調整:plI5.5〜5.8 ■樹脂液注入: ポリアミドエビクロルヒドリン系樹脂液(ハーフセット
57.デイック・ハーキコレス 社製)固形分換算 1
.5%0匈r 30°C×20分間処理 ■Na1lC03投入: p H7,0〜7.5に調整 30°C×15分間処理 ■柔軟処理: 柔軟剤(IIJ/−IL CAX、明成化学社製)2.
0%0訂 30°C×15分間処理 ■水洗、脱水、乾燥 このようにして得られた染色品について、刺繍とボタン
付けを施したのちスチームセッターで形を整え婦人用セ
ーターを得た。
(実施例3) 上記実施例2と同様にして捺染および浸染による染色後
、樹脂加工を含む後処理を行わずに婦人用セーターを得
た。
[比較例1] 梳毛糸として、なんら処理を施さないものを用いた。そ
れ以外は実施例1と同様にして婦人用セーターを得た。
[比較例2] 梳毛糸として、通常の防縮加工と同様、下記の条件で塩
素処理と樹脂加工処理を施したものを用いた。
■塩素処理 有効塩素量=2%oiwf 処理機  :クロイ加工機 処理温度 :10°C 処理時間 :10秒 ■樹脂加工 ポリアミドエピク口ルヒドリン系樹脂液(ハーブセット
57.ティック・バーキスレス 社製)固形分換算 1
.5%owf 上記処理によって得られた羊毛スライバーは、その特性
が処理前に比べて下記の第3表のように改質された。
この羊毛スライバーを用い、以下実施例1と同様にして
婦人用セーターを得た。
このようにして得られた5種類の羊毛製婦人用セーター
について、肉眼で捺染模様部以外の地の部分の染色性を
評価するとともに、手洗い試験(JTS 0217,1
06法)および実用洗濯試験(JIS 0217104
法)を行い、洗濯前後の捺染模様の状態を評価した。こ
れらの結果を下記の第4表に示す。
上記の結果から、実施例1,2品は洗濯を繰り返しても
捺染模様が脱落することがなく、優れた品質を有してい
ることがわかる。また、実施例3品は、最初の酸化処理
による改質の程度が低く、しかもあとで樹脂加工をしな
いため、実用洗濯10回で捺染模様が崩れ始めている。
ただし手洗いでは問題がないので、実用性は充分にある
といえる。
これに対し、未処理の梳毛糸を用いた比較例1品は収縮
率が大きすぎるのみらなす捺染模様もすぐに脱落するの
で実用性がない。また、酸化処理と樹脂加工がなされて
いる梳毛糸を用いた比較例2品は地染め部分に染斑が生
しるとともに捺染模様の脱落も早く、同じく実用性がな
い。
〔発明の効果] 以上のように、本発明の梳毛外衣製品は、繊維表面のク
チクル層を損傷もしくは除去しその内側部を露呈させる
ことにより、梳毛糸の染色性および捺染用バインダー接
着性を改良し、この梳毛糸を繁み立てて浸染および捺染
を行うようにしたため、捺染模様が羊毛繊維表面に強固
に固着され、しかも浸染時に績み地を収縮させることな
(堅ろうに染めることができるようになった。したがっ
て、本発明によれば、未浸染、未捺染でカット・ソウま
で終了した製品形状品を保管しておき、市場ニーズに合
わせて順次捺染模様を付与し流行色に染めて出荷するこ
とができ、多様な商品展開を行うことができる。そして
、このようにして得られた梳毛外衣製品は、水洗いおよ
び機械洗濯が可能で、取り扱いが非常に便利で、商品価
値が高い。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)および(b)は本発明におけるぷみ地の成
形の過程を示す説明図、第1図(C)は上記纒み地に捺
染模様を付与した状態を示す説明図、第2図および第3
図は羊毛繊維表面の構造を示す説明図である。 4・・・編み地 5・・・捺染模様

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)表面のクチクル層の少なくとも一部が除去されそ
    の内側部が露呈している羊毛繊維からなる梳毛糸が、編
    み地に形成された状態で地染めされかつ捺染模様を付与
    されている梳毛外衣製品。
  2. (2)請求項(1)の梳毛糸が、編み地に形成された状
    態で地染めされかつ捺染模様を付与されており、さらに
    ポリアミドエピクロルヒドリン樹脂で防縮加工されてい
    る梳毛外衣製品。
  3. (3)羊毛を塩素および酸素の少なくとも一方で酸化処
    理することによりその表面のクチクル層の少なくとも一
    部を除去しその内側部を露呈させる工程と、上記羊毛を
    用いて編み地を形成する工程と、上記編み地に捺染加工
    を施して捺染模様を付与する工程と、上記編み地に浸染
    加工を施して地染めする工程とを備えることを特徴とす
    る梳毛外衣製品の製法。
  4. (4)上記編み地に捺染加工と浸染加工を施した後にポ
    リアミドエピクロルヒドリン樹脂液で編み地を処理する
    ことを特徴とする梳毛外衣製品の製法。
  5. (5)捺染加工に用いる捺染糊が、アクリル系バインダ
    ーおよびブタジエン系バインダーの少なくとも一方と、
    ポリメチロール系架橋剤を含有するものである請求項(
    3)または(4)記載の梳毛外衣製品の製法。
  6. (6)浸染加工に用いる染料が、酸性スーパーミリング
    染料および反応染料の少なくとも一方である請求項(3
    )ないし(5)のいずれか一項に記載の梳毛外衣製品の
    製法。
JP63183837A 1988-07-22 1988-07-22 梳毛外衣製品およびその製法 Pending JPH0284594A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63183837A JPH0284594A (ja) 1988-07-22 1988-07-22 梳毛外衣製品およびその製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63183837A JPH0284594A (ja) 1988-07-22 1988-07-22 梳毛外衣製品およびその製法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0284594A true JPH0284594A (ja) 1990-03-26

Family

ID=16142709

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63183837A Pending JPH0284594A (ja) 1988-07-22 1988-07-22 梳毛外衣製品およびその製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0284594A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0748783A (ja) * 1993-08-09 1995-02-21 Kondo Toshio 蛋白繊維製品の染色法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0748783A (ja) * 1993-08-09 1995-02-21 Kondo Toshio 蛋白繊維製品の染色法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5541886B2 (ja) 種々の機能性加工を有する衣類
US20040055093A1 (en) Composite fibrous substrates having protein sheaths
CN111172653A (zh) 一种牛仔瑜伽面料的制作工艺
CN110424163A (zh) 具有深浅交替颜色纹理及仿旧风格的纯棉针织面料及制法
KR100455509B1 (ko) 셀룰로오스계섬유함유직편물의수지가공방법
US6949126B2 (en) Production of dyed lyocell garments
EP1425461A2 (en) Method fo producing cellulosic sheaths around fibers of textiles and textiles produced thereby
TWI292451B (en) Cross-linking and dyeing cellusose fibres
CN107630369A (zh) 一种西服面料、面料的制作染色工艺及其抗皱处理方法
JP2006200045A (ja) 斑染め布帛の染色方法
JPH0284594A (ja) 梳毛外衣製品およびその製法
JPH01314791A (ja) 梳毛外衣製品およびその製法
JP3692475B2 (ja) 繊維製品の斑染め染色方法
JP3815594B2 (ja) セルロース系繊維含有ストレッチ性布帛
JPH0284579A (ja) 梳毛外衣製品およびその製法
KR100367926B1 (ko) 신발용 스웨드형 인공피혁의 제조방법
JP3581739B2 (ja) 天然色素染色繊維
JPH0482960A (ja) 梳毛外衣製品およびその製法
JP6771270B2 (ja) 織物製品
JP2014169523A (ja) 獣毛繊維からなる縫製品
Sharma et al. Cotton and wool blends-a review
JPH07300772A (ja) 絹フィブロイン加工方法
JPH03287874A (ja) 梳毛外衣製品およびその製法
JP4799021B2 (ja) ナイロン繊維又は羊毛に用いられる染料で非染色性の糸を染色可能とする方法
US3498737A (en) Process of producing sculptured lace from flat lace