JPH0284318A - 薄膜の張付方法及びその装置 - Google Patents

薄膜の張付方法及びその装置

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JPH0284318A
JPH0284318A JP63137050A JP13705088A JPH0284318A JP H0284318 A JPH0284318 A JP H0284318A JP 63137050 A JP63137050 A JP 63137050A JP 13705088 A JP13705088 A JP 13705088A JP H0284318 A JPH0284318 A JP H0284318A
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roller
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laminate film
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住 成夫
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、薄膜の張付技術に関し、特に、基板表面に薄
膜を張り付ける薄膜の張付技術に適用して有効な技術に
関するものである。
〔従来技術〕
コンピュータ等の電子機器に使用されるプリント配線板
は、銅等の所定パターンの配線が絶縁性基板の片面又は
両面に形成されたものである。
この種のプリント配線板は、次の製造工程により製造す
ることができる。
まず、絶縁性基板上に設けられた導電層(銅薄膜)上に
、感光性樹脂(フォトレジスト)層とそれを保護する透
光性樹脂フィルム(保護膜)とからなる積層体フィルム
を熱圧着ラミネートする。この熱圧着ラミネートは、薄
膜張付装置所謂ラミネータにより量産的に行われる。こ
の後、前記積層体フィルムに配線パターンフィルムを重
ね、この配線パターンフィルム及び透光性樹脂フィルム
を通して、感光性樹脂層を所定時間露光する。そして、
透光性樹脂フィルムを剥離装置で剥離した後、露光され
た感光性樹脂層を現像してエツチングマスクパターンを
形成する。この後、前記導電層の不必要部分をエツチン
グにより除去し、さらに残存する感光性樹脂層を除去し
、所定の配線パターンを有するプリント配線板を形成す
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来の薄膜張付方法では、絶縁性基板上
に設けられた導電層上に、感光性樹脂(フォトレジスト
)層とそれを保護する透光性樹脂フィルム(保護膜)と
からなる積層体フィルムを熱圧着ラミネートするが、前
記導電層の表面に微小の凹凸があり、導電体層表面と積
層体フィルムをラミネートした際に前記導電層の表面の
微小凹部に空気が残るため、導電体層表面と積層体フィ
ルムとの接着面に空泡(ボイド)が発生し、導電体層表
面と積層体フィルムとの接着性が低下するという問題が
あった。
また、このためプリント基板の配線の信頼性が低下する
という問題があった。
本発明は、前記問題点を解決するためになされたもので
ある。
本発明の目的は、薄膜の張付技術において、薄膜の張り
付けた基板の信頼性を向上することができる技術を提供
することにある。
本発明の他の目的は、プリント基板の信頼性を向上する
ことができる技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、導電層が形成された基板の導電層
(銅層)表面と積層体フィルムとの接着面に空泡が発生
するのを防止することができる技術を提供することにあ
る。
本発明の他の目的は、薄膜の張付技術において、圧着ロ
ーラの後段で薄膜が張り付けられた基板上の残余の空泡
防止剤を′除去することができる技術を提供することに
ある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本
明細書の記述及び添付図面によって明らかになるであろ
う。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するため、本発明は、基板搬送路の前記
仮付位置に基板が搬送される前の位置で薄膜に空泡防止
剤を付着させ、基板の搬送方向先端部の表面に、薄膜の
供給方向先端部を仮り付けし、仮り付けされた仮付位置
の薄膜の先端部に、圧着ローラを当接し、圧着ローラを
回転させて、前記基板を搬送すると共に、基板に薄膜を
張り付ける薄膜の張付方法であって、前記仮付位置に基
板が搬送される前の位置で当該基板に空泡防止剤を付着
させ、前記圧着ローラの後段で薄膜が張り付けられた基
板上の残余の空泡防止剤を除去することを特徴とする。
また、基板搬送路装置の前記仮付位置に基板が搬送され
る前の位置に配設された。当該基板に空泡防止剤を付着
させるウェットローラと、該ウェットローラの内部から
表面に向けて空泡防止剤供給をほぼ均一に供給する手段
と、前記圧着ローラの後段で薄膜が張り付けられた基板
上の残余の空泡防止剤を除去する手段を設けたことを主
な特徴とするものである。
〔作用〕
本発明は、前述のように基板搬送路装置の枠体の前記仮
付位置に基板が搬送される前の位置に配設された、当該
基板に空泡防止剤を付着するウェットローラと、該ウェ
ットローラの内部から表面に向けて空泡防止剤供給をほ
ぼ均一に供給する手段を設けたことにより、ウェットロ
ーラ全域にほぼ一様に空泡防止剤を供給し、仮付位置に
基板が搬送される前に、当該基板にほぼ均一に空泡防止
剤を付着させることができるので、導電体層表面と薄膜
を密着させると共に、導電体層表面と薄膜との接着面に
空泡(ボイド)が発生するのを防止することかできる。
また、圧着ローラの後段で薄膜が張り付けられた基板上
の残余の空泡防止剤を除去する手段を設けたことにより
、薄膜が張り付けられた基板上のシミや汚れを除去する
ことができるので、露光時のパターン形成の信頼度及び
歩留を向上することができる。
これにより、当該基板と薄膜との接着性を向上すると共
に、プリント基板の配線の信頼性を向上することができ
る。
〔発明の実施例〕
以下、本発明をプリント配線用基板に感光性樹脂層と透
光性樹脂フィルムとからなる積層体フィルムを熱圧着ラ
ミネートする薄膜張付装置に適用した本発明の一実施例
について、図面に基づいて詳細に説明する。
なお、実施例を説明するための全回において。
同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返し
の説明は省略する。
前記本発明の一実施例である薄膜張付装置を第1図(概
略構成図)で示す。
第1図に示すように、透光性樹脂フィルム、感光性樹脂
層及び透光性樹脂フィルムの3層構造からなる積層体フ
ィルム1は、供給ローラ2に連続的に巻回されている。
供給ローラ2の積層体フィルム1は、薄膜分離ローラ3
で、透光性樹脂フィルム(保護膜)IAと、−面(接着
面)が露出された感光性樹脂層及び透光性樹脂フィルム
からなる積層体フィルムIBとに分離される。分離され
た透光性樹脂フィルムIAは、巻取ローラ4により巻き
取られるように構成されている。
前記薄膜分離ローラ3で分離された積層体フィルムIB
の供給方向の先端部は、第1図及び第2図(第1図の部
分拡大図)に示すように、テンションローラ9を通して
メインバキュームプレート10に吸着されるように構成
されている。
テンションローラ9は、供給ローラ2とメインバキュー
ムプレート(薄膜供給部材)10との間の積層体フィル
ムIBに適度なテンションを与えるように構成されてい
る。つまり、テンションローラ9は、供給される積層体
フィルムIBにしわ等を生じないように構成されている
メインバキュームプレート10は、積層体フィルムIB
を供給ローラ2から絶縁性基板11の導電層(例えば、
銅薄膜層)上に供給するように構成されている。メイン
バキュームプレート10は、第1図及び第2図に示すよ
うに、絶縁性基板11に近接しかつ離反する(矢印B方
向に移動する)支持部材12に設けられている。支持部
材12は、ガイド部材7Aを矢印B方向に摺動可能なよ
うに、装置本体(薄膜張付装置の筐体)7に設けられて
いる。支持部材12は、絶縁性基板11の搬送経路を中
心に、上下、一対に設けられている。上部の支持部材1
2と下部の支持部材12とは、ラックアンドピニオン機
構により連動的に動作する(両者が同時に近接又は離反
する)ように構成されている。つまり、上下、一対の支
持部材12は、夫々に設けられたラック12Aと、この
ラック12Aと嵌合するピニオン12Bとで連動的に動
作する。この支持部材12の動作は、下部の支持部材1
2に設けられた駆動源12Cで行われる。駆動源12C
は、例えば、エアーシリンダで構成する。また、駆動源
12Gは、油圧シリンダ、電磁シリンダ、ステップモー
タ及びその変位を支持部材12に伝達する伝達機構等で
構成することができる。
前記メインバキュームプレート10は、支持部材12の
移動とは独立的に、絶縁性基板11に近接しかつ離反す
る(矢印C方向に移動する)ように支持部材12に設け
られている。メインバキュームプレート10は、支持部
材12に設けられた駆動源12Dと、ラックアンドピニ
オン機構とで動作するように構成されている。このラッ
クアンドピニオン機構は、駆動源12Dに設けられたピ
ニオン12E、支持部材12に設けられたラック12F
、メインバキュームプレート10に設けられたラックI
OAで構成されている。駆動源12Dは、駆動g12C
と同様のもので構成する。
駆動源12C及び駆動源12Dは、例えば、それぞれエ
アーシリンダで構成され、電磁式バルブで制御される。
メインバキュームプレート10には、図示していないが
、積層体フィルムIBを吸着しそれを保持する吸着孔が
複数設けられている。この吸着孔は、排気管を通して、
真空ポンプ等の真空源に接続されている。メインバキュ
ームプレート10の吸着動作、仮付部10Eの吸着動作
の夫々は、独立に制御されるように構成されている。
積層体フィルムIBの供給方向におけるメインバキュー
ムプレート10の先端部には、積層体フィルムIBを吸
着する面が円孤形状に形成された仮付部10Eが設けら
れている。仮付部10Eは、メインバキュームプレート
10と一体に構成されている。
仮付部10Eの内部には、第1図及び第2図に示すよう
に、円孤形状部分を加熱するヒータIOFが設けられて
いる。仮付部10Eは、メインバキュームプレート10
で供給される積層体フィルムIBの先端部を、絶縁性基
板11の導電層上に仮り付け(偏熱圧着)するように構
成されている。
なお、本発明は、メインバキュームプレート10と仮付
部10Eとを、夫々、別部材で構成し、両者を支持部材
12で支持してもよい。
前記仮付部10Eに近接した位置、つまり、仮付部10
Eと絶縁性基板11との間の積層体フィルムIBの供給
経路の近傍には、サブバキュームプレート(gI膜保持
部材)13が設けられている。サブバキュームプレート
13は、吸引孔を図示していないが、第2図に示すよう
に、上部吸着部13aと下部吸着部13bとを有し、コ
の字形状に構成されている(このコの掌部分は積層体フ
ィルムIBの切断位置に相当する)。サブバキュームプ
レート13の上部吸着部13aは、主に、供給方向の積
層体フィルムIBの先端部を吸着し、仮付部10Eに吸
着(保持)させるように構成されている。サブバキュー
ムプレート13は、積層体フィルムIBの先端部を仮付
部10Eに吸着可能なように、積層体フィルムIBの供
給経路に対して近接及び離反(矢印り方向に移動)する
例えばエアーシリンダからなる駆動源13Aを介して、
支持部材12に取り付けられている。
また、サブバキュームプレート13の下部吸着部13b
は、連続した積層体フィルムIBを切断装置14で切断
し、この切断された積層体フィルムIBの後端部を吸着
し、積層体フィルムIBの供給経路内に保持するように
構成されている。下部吸着部13bは、熱圧着ラミネー
ト開始後1回転バキュームプレート15との間において
、第2図に示すように、積層体フィルムIBにたるみを
形成する(たるみを持たせた積層体フィルムIB’ を
形成する)ように構成されている。このたるみを持たせ
た積層体フィルムIB’ は、熱圧着ローラ16の周速
度(熱圧着ラミネート速度)に対して、メインバキュー
ムプレート10の積層体フィルムIBの供給速度を速く
制御することにより形成することができる。両者の制御
は、図示していないが、シーケンス制御回路により行わ
れるようになっている。
なお、サブバキュームプレート13の駆動源13Aとし
ては、エアーシリンダの他に前記駆動源12Cと同様に
、油圧シリンダ等で構成することができる。
前記仮付部10Eと絶縁性基板11との間(実際には、
仮付部10Eと回転バキュームプレート15との間)の
積層体フィルムIBの供給経路の近傍の装置本体7には
、切断装置14が設けられている(固定されている)、
詳述すれば、切断装置14は、積層体フィルムIBの後
端部を切断位置まで供給した時のサブバキュームプレー
ト13に対向した位置に構成されている。切断装置14
は、絶縁性基板11を搬送する前段搬送装置17側に構
成されている(又はこの前段搬送装置17に構成しても
よい)。
切断装置14は、メインバキュームプレート10で連続
的に供給される積層体フィルムIBを絶縁性基板11の
寸法に対応して所定の長さに切断するように構成されて
いる。
前記第1図及び第2図に示すメインバキュームプレート
10の仮付部10Eで絶縁性基板11の導電層上に先端
部が仮り付け(偏熱圧着)される積層体フィルムIBは
、熱圧着ローラ16でその全体が熱圧着ラミネートされ
るように構成されている。熱圧着ローラ16は、積層体
フィルムIBの先端部を仮付部10Eで仮り付けする仮
付動作時には、第1図に点線で示す待避位置に配置され
ている。待避位置に配置された熱圧着ローラ16(1)
は、仮付動作時に、仮付位置に近接動作した仮付部10
Eと接触しないように構成されている。仮付動作後の熱
圧着ローラ16は、符号16(1)を付けた点線で示す
待避位置から、符号16(2)を付けた実線で示す仮付
位置まで移動するように構成されている。仮付位置に移
動した熱圧着ローラ16(2)は、積層体フィルムIB
を介在して絶縁性基板11を挟持するように構成されて
いる。
前記切断装置14で切断された積層体フィルムIBの後
端部は、三角形状の回転バキュームプレート15でしわ
等を生じないようにガイドされ、熱圧着ローラ16で熱
圧着ラミネートされるように構成されている。回転バキ
ュームプレート15は、熱圧着ローラ16と同一軸に支
持されかつそれを中心に回転するように構成されており
1図示していないが、積層体フィルムIBと対向する吸
着面には。
複数の吸引孔15Aが設けられている。前記吸着孔15
Aが配設された吸着面の構造は、メインバキュームプレ
ート10の吸着面と同様の構造になっている0図示しな
いが、回転バキュームプレート15の上面にも吸引孔を
設けてもよく、このように構成することにより、第2図
に示すように、たるみを持たせた積層体フィルムIB’
 をより形成し易くすることができる。
前記絶縁性基板11は、第1図及び第2図に示すように
、駆動搬送ローラ(下段)17Aと遊動搬送ローラ(上
段)17Bとで構成される前段搬送装置17により、薄
膜張付装置の積層体フィルムIBの仮付位置まで搬送さ
れる。
前段搬送装置17には、仮付位置に基板11が搬送され
る前に、当該絶縁性基板11に水(空泡防止剤)を付着
させるための水付着用ウェットローラ装置30が設けら
れている。
水付着用ウェットローラ装置30は、第3図(第1図に
示す水付着用ウェットローラ装置の下側のウェットロー
ラ部分を上から見た平面図)、第4図(第3図の矢印P
の方向から見た図)及び第5図(第4図のA−A線で切
った断面図)に示すように、熱圧着ローラ16(2)の
前段に、一対の下側ウェットローラ31A、上側ウェッ
トローラ31Bが。
前段搬送装置17の枠体17Gに回転自在に取り付けら
れている。
一対の下側ウェットローラ31A、上側ウェットローラ
31Bは、第6図(斜視図)及び第7図(第6図に示す
水供給孔(排水孔)の配置を説明するための断面図)に
示すように、例えばステンレス、防錆処理アルミニウム
等の錆びにくい金属あるいは硬質プラスチックスからな
る円筒体に複数個の水供給孔32A、32Bが設けられ
た給水パイプ32の表面上にスポンジ等の水を含みやす
い多孔性物質からなる被蹟層33が設けられたものであ
る(第5図)。
そして、前記下側ウェットローラ31Aの給水パイプ3
2に設けられている複数個の水供給孔32A。
32Bは、それぞれ当該給水パイプ32の径方向に水供
給孔32Aと32A、水供給孔32Bと32Bというよ
うに対向して設けられ、一対の水供給孔32Aと一対の
水供給孔32Bとは所定の間隔で位相を90度ずらして
設けられている。なお、前記水供給孔は、千鳥状に設け
てもよい。また、一対の水供給孔32Aと一対の水供給
孔32Bとは、所定の間隔で位相を60度あるいは12
0度にずらせてもよい。
また、前記下側ウェットローラ31Aの給水パイプ32
は、当該下側ウェットローラ31Aの回転軸31A、、
31A、に設けられている連結装置34.35により着
脱自在に連結されるようになっている。
また、下側ウェットローラ31Aの回転軸31A4は、
駆動搬送ローラ17Aと同期して回転するように同一駆
動源に軸受装置31ALを介して回転自在に接続されて
いる。この軸受装置1f31ALは、前段搬送装置17
の枠体17Gに固定ネジにより取り付けられている。
また、下側ウェットローラ31Aのもう一方の回転軸3
1 A 2は、軸受装置31ARによって回転自在に支
持されている。この回転軸31A2には、歯車36が取
り付けられている。37はベヤリングである。
前記給水パイプ32の下側ウェットローラ31Aの左端
部には給水装置38が設けられ、右端部には排水装置1
f39が設けられている。同様に前記上側ウェットロー
ラ31Bの給水パイプ32のウェットローラ左端部には
、給水袋M38が設けられ、右端部には排水装置39が
設けられている。前記給水装置38及び排水装置39は
、それぞれ前段搬送装置17の枠体17Cに取り付はフ
レームによって取り付けられている。
そして、前記上側ウェットローラ31Bは、遊動ローラ
であり、その給水パイプ32の両端部には、回転軸31
B1及び31B2が設けられており、これらの回転軸3
1Bよ及び31B2には、それぞれ枠体17Gより軟い
軸受材質からなる軸受(ブツシュ)40が設けられてい
る。この上側ウェットローラ31Bの軸受40は、枠体
17Gに設けられているU字g41にはめ込まれて、着
脱自在になっている。
また、第4図に示すように、上側ウェットローラ31B
の回転軸31B2の右端には、前記回転軸31A2に取
り付けられている歯車36と噛合する歯車70が取り付
は部材71を介して取り付けられている。
これにより、下側ウェットローラ31Aの回転が上側ウ
ェットローラ31Bに伝達されるようになっている。
次に、給水装置38(排水装置39)の詳細な構成につ
いて説明する。
給水装置38(排水装置39)は、第8図(要部断面図
)及び第9図(第8図のB−B線で切った断面拡大図)
に示すように、その支持部材42に給水パイプ32を貫
通させ、○リング43で回転自在に密封されている。そ
して、支持部材42の中央部にダム44が設けられてお
り、このダム44には給水孔(排水孔)45が接続され
、この給水孔45の端部には。
給水口(排水口)46が設けられている。前記ダム44
の中に給水パイプ32に設けられている水供給孔(排水
孔)32A又は32Bが位置するように、給水パイプ3
2と給水装置38(排水装置39)の支持部材42が配
置されている。
次に、前記連結装置34.35の詳細構成について第1
0図乃至第14図を用いて説明する。
前記第10図は、連結装置342回転軸31A工及び軸
受装置31ALの部分の要部断面図である。
前記回転軸31A1側の連結装置34は、第10図に示
すように1回転軸31A1のプーリ51が取り付けられ
ている部分と反対側の端部中央部にガイド溝52が回転
軸31A1と一体に設けられている。この回転軸31A
2には、ガイド溝52の内部がらプーリ51方向に回転
軸31Aよと同心円のガイド穴53が設けられている。
このガイド穴53には例えばコイル等からなるスプリン
グ54を介して連結ガイドバー55が嵌め込まれている
。また、前記回転軸31A1のガイド溝52の部分の所
定位置に長形の貫通孔56が設けられている。この貫通
孔56に摺動自在に嵌め込まれたストッパーピン57が
連結ガイドバー55の所定位置に設けられている(第1
1図)。また、第11図に示すように、前記連結ガイド
バー55の前記給水パイプ32側の先端部には、連結突
出部材58が連結ガイドバー55と一体に設・けられて
いる。
また、連結装置34の給水パイプ32側は、第12図に
示すように、給水パイプ32の端部に設けられている連
結部材59の中央部に連結突起部材6oが連結部材59
と一体に構成され、その連結突起部材6゜の中央部に、
回転軸31A工側の連結突出部材58と係合する連結溝
61が設けられている。
また、回転軸31A2の連結装置35は、第13図及び
第14図に示すように、回転軸31A2の歯車36が取
り付けられている部分と反対側の先端部に連結ガイド溝
62が設けられている。そして、連結ガイド溝62を横
切るように回転軸31A2の径方向に連結部材63が設
けられている。
また、連結装置35の給水パイプ32側は、連結装置3
4と同様に、第12図に示すように、給水パイプ32の
端部に設けられている連結部材59の中央部に連結突起
部材60が連結部材59と一体に構成され、その連結突
起部材60の中央部に1回転軸31A2側の連結部材6
3と係合する連結溝61が設けられている。
次に、前記連結装置34及び35の動作について簡単に
説明する。
まず最初に、連結装置35の給水パイプ32側の連結溝
61と1回転軸31A2側の連結部材63とを係合し、
前記回転軸31A工側の連結装置34の連結突起部材6
0をスプリング54に抗して手で押し込み1回転H31
A、側の連結突出部材58と、給水パイプ32側の連結
溝61とを係合させて手を離す、これにより、給水パイ
プ32が回転軸31A1及び回転軸31A2に確実に連
結され、下側ウェットローラ31Aが装着される。
前記下側ウェットローラ31Aを回転軸31A1及び回
転軸31A、から外す時は、前記回転軸31A1側の連
結装置34のストッパービン57をスプリング54に抗
して手でプーリ51側に移動させて、連結突起部材60
を押し込み、回転軸31A工側の連結突出部材58と、
給水パイプ32側の連結溝61との係合を外し、連結装
置35の給水パイプ32側の連結溝61と。
回転軸31A2側の連結部材63との係合を外す。
また、上側ウェットローラ31Bの装着は、前述したよ
うに、給水パイプ32の両端部に設けられている軸受4
0は、前段搬送装置17の枠体17Gに設けられている
U字溝41にはめ込まれて、着脱自在になっているので
、上側ウェットローラ31Bを手で持上げて装着し、外
す時も手で持上げて取り外す。
また、第15図(正面図)、第16図(第15図のC−
C線で切った断面図)及び第17図(側面図)に示すよ
うに、前記熱圧着ローラ16(2)の後段に、薄膜が張
付けられた基板上の水を除去するための吸水装置80が
回転自在に設けられている。
この吸水装置80は、第15図乃至第17図に示すよう
に、下吸水ローラ81Aと上吸水ローラ81Bの一対の
水吸引ローラを備えている。この下吸水ローラ81Aと
上吸水ローラ81Bは、それぞれ、排水孔82Aを有す
る排水パイプ82の表面上にスポンジ等の多孔性物質か
らなる吸水層83が被覆されたものである。その吸水層
83の両端には、排水装置84が設けられている。この
排水装置84は、第8図及び第9図に示す給水装置と同
様の構成になっている。そして、この排水装置84は、
支持部材85に取り付はピン(回転軸となる)86によ
り回転自在に取り付けられている。この支持部材85は
、エアシリンダ87により移動制御される支持フレーム
88に取り付けられている。この支持フレーム88は、
スライドガイド部材88Aを介して支持レール88Bに
摺動自在に支持されている。支持レール88Bは装置本
体の枠体に取り付けられている。
また、排水パイプ82の排水装置84の両端部の位置に
カラー89を介在してフリーローラ90が設けられてい
る。このフリーローラ90は、前記下吸水ローラ81A
と上吸水ローラ81Bを熱圧着ローラ16(2)の回転
に追従して回転させるためのものであり、熱圧着ローラ
16(2)の回転に追従して引き込まれると共に回転さ
せられるようになっている。すなわち、フリーローラ9
0は、使用されるときには前記エアシリンダ87により
熱圧着ローラ16(2)に接触するまで近接される。ま
た、下吸水ローラ81Aのフリーローラ90と上吸水ロ
ーラ81Bのフリーローラ90は、それぞれ取り付けら
れている位置がずれており、回転時に互いにぶつかり合
わないようになっている。
また、下吸水ローラ81A、上吸水ローラ81B及びフ
リーローラ90とが一体となって熱圧着ローラ16(2
)の回転に追従して回転させられる回転力に抗して、こ
れらをもとの位置にもどすため、それぞれの支持部材8
5間に、支持部材85を引き付ける引張りバネ91が設
けられている。
前記排水装置84は、吸引装置により吸引されるように
なっている。
このように、前記熱圧着ローラ16(2)の後段に、薄
膜が張付けられた基板上の水を除去するための吸水装置
80が回転自在に設けられていることにより、絶縁性基
板11に張付けられた積層フィルムIB上に水球跡等の
シミや汚れが発生しないので。
露光によるパターン形成の信頼度及び歩留を向上するこ
とができる。
また、第1図及び第2図に示すように、メインバキュー
ムプレート10の上に、積層体フィルムIBを仮圧着し
た後、積層体フィルムIBをメインバキュームプレート
10から離すためのエア吹き付はノズル100が配置さ
れている。
エア吹き付はノズル100は、第18図に示すように、
エア吹き付は速度調整器101を介して圧縮空気発生器
102に接続され、必要に応じてエア吹き付は速度を調
整するようになっている。
前記エア吹き付はノズル100を設ける理由は、絶縁性
基板11に水を塗布して積層体フィルムIBをメインバ
キュームプレート10の先端部に設けられている仮付部
10Eの先端が水にぬれ、かつ水蒸気が仮付部10E及
びメインバキュームプレート10により冷やされて露結
することにより、仮付部10E及びメインバキュームプ
レート10に¥It層体フィルムIBが付着し、メイン
バキュームプレート10の移動に追従して、せっかく仮
付けした絶縁性基板11から積層体フィルムIBが剥離
してしまうからである。この剥離を防止するために設け
である。
前記第18図において、103はポンプユニット、10
5は下側ウェットローラ31A及び上側ウェットローラ
31Bに供給する水の流量を調整する流量調整用バルブ
、106は吸引流から水を除去するためのトラップ、1
07は水受皿である。
また、第18図に示すように、下側ウェットローラ31
Aが搬送ローラ駆動用ベルトによって回転され、これに
より上側ウェットローラ31Bが回転し、絶縁性基板1
1が搬送されることにより回転して絶縁性基板11の表
面に水が塗布される。その際に余った水は、水受皿10
7に受は取られ、排水ホースを通してポンプユニット1
03に送られるようになっている。また、熱圧着ローラ
16(2)によって絶縁性基板11と積層体フィルムI
B’ が接着される際に除去される水及び積層体フィル
ムIB’が接着された絶縁性基板11に付着している水
も水受皿107に受は取られ、排水ホースを通してポン
プユニット103に送られるようになっている。
また、下側ウェットローラ31A及び上側ウェットロー
ラ31Bへの流量の制御は、第18図に示すように、ポ
ンプユニット103からの水の流量を流量調整用バルブ
105で調整してから、下側ウェットローラ31A及び
上側ウェットローラ31Bに水を供給する。
このように、仮付位置に絶縁性基板11及び積層体フィ
ルムIB’ が搬送される前に、水付着用ウェットロー
ラ装置30の下側ウェットローラ31A。
上側ウェットローラ31Bにより、当該絶縁性基板11
に水等の空泡防止剤を付着させ、絶縁性基板11の搬送
方向先端部の表面に、仮付部10Eに当接させて積層体
フィルムIB’の供給方向先端部を仮り付けし、前記仮
付部10Eを絶縁性基板11の表面から離反した後に、
仮り付けされた仮付位置の積層体フィルムIB’の先端
部に、熱圧着ローラ16(2)を当接し、熱圧着ローラ
16(2)を回転させて。
前記絶縁性基板11を搬送すると共に、絶縁性基板11
に積層体フィルムIB’ を張り付けることにより、絶
縁性基板11の導電体層表面と積層体フィルムIB’ 
をラミネートした際に前記導電層の表面に微小の凹部に
溜った水が空泡を除去すると共に。
積層体フィルムIB’ のフォトレジスト(水溶性の感
光性樹脂の場合)を溶かして接着剤の役目をするので、
導電体層表面と積層体フィルムIB’を密着させると共
に、導電体層表面と積層体フィルムIB″との接着面に
空泡(ボイド)が発生するのを防止することができる。
これにより、当該絶縁性基板11と積層体フィルムIB
’ との接着性を向上すると共に、プリント基板の配線
の信頼性を向上することができる。
また、積層体フィルムIBのフォトレジスト(感光性樹
脂)としては水溶性のものが好適である。
また、空泡防止剤付着剤としては、水に表面張力調整剤
、銅表面接着剤等を添加して行う場合もある。
第1図に示すように、前段搬送装置17には仮付位置よ
りも前の基板搬送経路の近傍(基板先端部検出位置)に
、絶縁性基板11の搬送方向先端部の位置を検出する検
出センサS1が配置されている。
この検出センサS1は、絶縁性基板11の搬送方向先端
部を検出すると、マイクロコンピュータ(CPU)のプ
リセットカウンタの動作を開始させる検出信号を出力す
るように構成されている。プリセットカウンタは、予じ
め人為的に設定された所要寸法を計数すると、絶縁性基
板11の搬送方向先端部を仮付位置に停止させる制御信
号を出力するように構成されている。検出センサS1は
、例えば光電スイッチで構成する。
また、前段搬送装置17には、前記検出センサS1より
も前の基板搬送経路の近傍(基板後端部検吊位置)に、
絶縁性基板11の搬送方向後端部の位置を検出する検出
センサS2が配置されている。
この検出センサS2は、検出センサS1と同様に、絶縁
性基板11の搬送方向後端部を検出すると、CPUのプ
リセットカウンタの動作を開始させる検出信号を出力す
るように構成されている。プリセットカウンタは、予じ
め人為的に設定された所要時間を経過すると、供給方向
後端部の積層体フィルムIBにたるみ部IB’ を形成
し、積層体フィルムIBの切断位置を切断装置14で切
断し、この切断された積層体フィルムIBの供給方向後
端部を絶縁性基板11に熱圧着ラミネートする制御信号
を出力するように構成されている。さらに、プリセット
カウンタは、積層体フィルムIBの供給方向後端部を絶
縁性基板11に熱圧着ラミネートすると共に、熱圧着ロ
ーラ16を仮付位置から待避位置の近傍まで移動させる
制御信号を出力するように構成されている。検出センサ
S2は、検出センサS1と同様に、例えば光電スイッチ
で構成する。
また、搬送ローラ(下段)18Aと搬送ローラ(上段)
18Bとで構成される後段搬送装置18は、薄膜張付装
置の熱圧着ローラ16で積層体フィルムIBが熱圧着ラ
ミネートされた絶縁性基板11を配線パターンを形成す
る露光装置まで搬送するように構成されている。
前記メインバキュームプレート10の仮付部10Eの移
動経路(1膜供給経路)近傍の装置本体7(又は前段搬
送装置17、或は支持部材12)には、第1図及び第2
図に示すように、薄膜矯正装置19が設けられている。
薄膜矯正装置19は、仮付部10Eに密着させる方向(
矢印G方向)に積層体フィルムIBの供給方向の先端部
を矯正するように構成されている。薄膜矯正装置19は
、積層体フィルムIBの幅方向に延在して設けられた流
体搬送管19Aと、この流体搬送管19Aに複数設けら
れた流体吹付孔19Bとで構成されている。
流体搬送管19Aは、内部が中空に構成されており、常
圧よりも高圧力の流体を流すように構成されている。流
体搬送管19Aの断面形状は1本実施例では略円形状に
構成されているが、これに限定されず、方形状又は楕円
形状に構成してもよい。
流体吹付孔19Bは、積層体フィルムIBを矯正する方
向に流体を吹き付けるように設けられている。
薄膜矯正装置19で使用する流体としては、空気を使用
する。また、流体としては、不活性ガス等の気体、水、
油等の液体を用いてもよい。
さらに、サブバキュームプレート13の下部吸着部13
bと回転バキュームプレート15との間に供給される積
層体フィルムIB’ に近接した装置本体7(又は前段
搬送装置17、或は支持部材12)には、第1図及び第
2図に示すように、薄膜突出装置20が設けられている
。つまり、薄膜突出装置20は、熱圧着ローラ16に密
着させる方向(矢印H方向)に前記たるみを持たせた積
層体フィルムIB’ を形成するように構成されている
。薄膜突出装置20は、積層体フィルムIBの供給幅方
向に延在して設けられた流体搬送管2OAと、この流体
搬送管20Aに複数設けられた流体吹付孔20Bとで構
成されている。
流体搬送管20Aは、内部が中空に構成されており、常
圧よりも高圧力の流体を流すように構成されている。流
体搬送管20Aの断面形状は、本実施例では略円形状に
構成されているが、流体搬送管19Aと同様に、これに
限定されず、方形状又は楕円形状に構成してもよい。
流体吹付孔20Bは、積層体フィルムIB’の前記たる
みを前述のように突出させる方向に流体を吹き付けるよ
うに設けられている。
薄膜突出袋[20で使用する流体としては、薄膜矯正装
置19と同様に、空気を使用する。また、流、体として
は、不活性ガス等の気体、水、油等の液体を用いてもよ
い。
なお1本発明は、薄膜矯正装置19又は薄膜突出装置2
0を、積層体フィルムIBの幅方向に複数設けられた積
層体フィルムIBを前述の如く適正な方向に矯正又は突
出させるように、流体を吹き付ける流体吹付ノズルで構
成してもよい。
また、本発明は、薄膜矯正装置19又は薄膜突出装置2
0を、積層体フィルムIBの幅方向に延在して設けられ
た吸引管と、この吸引管に複数設けられた積層体フィル
ムIBを前述の如く適正な方向に矯正又は突出させる方
向に吸引する吸引孔とで構成してもよい。
また、本発明は、薄膜矯正装置19又は薄膜突出装置2
0を、積層体フィルムIBを前述の如く適正な方向に矯
正又は突出させる突状部材で構成してもよい。
また、本発明は、薄膜矯正装置19を薄膜突出装置20
で、若しくは薄膜突出装置20を薄膜矯正装置19で兼
用することも可能である。
前記仮付位置に配置される熱圧着ローラ16(2)と後
段搬送装置18の駆動搬送ローラ18Aとの間の装置本
体7(又は後段搬送装置1fflB)には、第1図及び
第2図に示すように、基板ガイド部材21が設けられて
いる。基板ガイド部材21は、積層体フィルムIBが熱
圧着ラミネートされた絶縁性基板11を、熱圧着ラミネ
ート位置(仮付位置)から搬送ローラ18A及び18B
の位置までガイドするように構成されている。基板ガイ
ド部材21は、例えば、絶縁性基板11の搬送方向に延
在する棒状部をその搬送幅方向に複数配置したクシ型形
状で構成する。クシ型形状に構成された基板ガイド部材
21は、絶縁性基板11の搬送に際して、絶縁性基板1
1との接触面積を小さくし摩擦抵抗を小さくできるので
、スムーズに絶縁性基板11をガイドすることができる
なお、本発明は、基板ガイド部材21を網状構造酸は板
状構造で構成してもよい。
次に、本実施例の薄膜張付装置による積層体フィルムI
Bの熱圧着ラミネート方法について、第1図及び第2図
を用いて簡単に説明する。
まず、最初に、第1図及び第2図に示すように、手作業
により、Wt膜分離ローラ3で分にされた積層体フィル
ムIBの供給方向の先端部を、サブバキュームプレート
13と切断装置14との間に配置する。
次に、サブバキュームプレート13で積層体フィルムI
Bの先端部を吸着する。積層体フィルムIBの吸着後、
駆動源13Aで積層体フィルムIBの供給経路から離反
する位置にサブバキュームプレート13を移動させ、仮
付部10Eに積層体フィルムIBの先端部を吸着させる
。この時、メインバキュームプレート10及び仮付部1
0Eの吸着動作が行われると共に、薄膜矯正装置19で
積層体フィルムIBを矯正できるので、仮付部10Eに
積層体フィルムIBの先端部を確実に吸着させることが
できる。なお、連続動作が行われている時は、切断装置
14で切断された積層体フィルムIBの先端部が仮付部
10Eに吸着される。
次に、前段搬送装置17の駆動搬送ローラ17A及び遊
動搬送ローラ17Bで絶縁性基板11が搬送される。
そして、絶縁性基板11が仮付位置に搬送される前に、
下側ウェットローラ31A、上側ウェットローラ31B
により、絶縁性基板11の表面に水を塗布する。
次に、絶縁性基板11の搬送方向の先端部が、基板先端
部検出位置を通過した時に、検出センサS1が作動し、
その位置が検出される。この検出センサS1の検出信号
は、CPUに入力され、プリセットカウンタを作動させ
る。このプリセットカウンタは、絶縁性基板11の搬送
方向先端部を仮付位置に停止させる。予じめ設定された
所定時間をカウントする。
さらに、検出センサS1の検出信号は、CPUの他のプ
リセットカウンタを作動させる。この他のプリセットカ
ウンタは、絶縁性基板11の搬送方向先端部が基板先端
部検出位置から仮付位置まで搬送される最中に、仮付部
10Eを搬送経路に近接移動させるその開始時間をカウ
ントするように構成されている。
この状態においては、仮付部10E(メインバキューム
プレート10)は仮付動作の開始位置に位置し、熱圧着
ローラ16は待避位置に配置されるようになっている。
仮付動作の開始位置は、上下、夫々の支持部材12が基
板搬送経路に最も近接し停止している状態において、メ
インバキュームプレート10を移動させる駆動源12D
が作動している位置である。
次に、基板先端部検出位置から仮付位置まで絶縁性基板
11の搬送方向先端部を搬送中に、仮付部10Eの近接
動作が開始する。この仮付部10Eの近接動作は、前記
他のプリセットカウンタの出力信号に基づき、CPUで
駆動源12Dを制御することにより開始される。
次に、前記プリセットカウンタの出力信号に基づき、絶
縁性基板11の搬送方向先端部が仮付位置に達すると、
絶縁性基板11の搬送が停止される。
この絶縁性基板11の停止と実質的に同時、或はそれよ
りも若干遅れて、絶縁性基板11の導電層上の搬送方向
先端部に、近接移動する仮付部10Eが当接し、仮付部
10Eに吸着された積層体フィルムIBの先端部を仮り
付け(偏熱圧着)する。
このように、積層体フィルムIBの張付方法において、
前記仮付位置に搬送される前の基板先端部検出位置で絶
縁性基板11の搬送方向先端部を検出し、この検出信号
によって、絶縁性基板11の搬送方向先端部を基板先端
部検出位置から仮付位置まで搬送した後に停止させると
共に、絶縁性基板11の搬送方向先端部を検出位置から
仮付位置まで搬送中に、前記仮付部10Eを基板搬送経
路に近接させ、前記絶縁性基板11の搬送方向先端部を
仮付位置に停止させた後に、前記仮付部10Eで絶縁性
基板11の導電層上に積層体フィルムIBの供給方向先
端部を仮り付したことにより、絶縁性基板11の搬送方
向先端部を基板先端部検出位置から仮付位置まで搬送す
る時間内に、仮付部10Eを搬送経路に近接動作させる
時間の一部を組込ませ、仮付部10Eの近接移動する実
質的な時間(仮付位置において、絶縁性基板11の搬送
方向先端部の停止から仮付動作が終了するまでの時間)
を短縮したので、積層体フィルムIBの張付時間を短縮
することができる。
この結果、単位時間当りの積層体フィルムIBの張付回
数を増加することができるので、薄膜の張り付けの生産
能力を向上することができる。
前記仮付部10Eが絶縁性基板11の導電層上の搬送方
向先端部に当接すると、駆動源12Dが作動する。この
動作はCPUに入力され、CPUで仮付動作を所定時間
保持した後に、メインバキュームプレート10及び仮付
部10Eの吸着動作を停止し、駆動源12G及び12D
でメインバキュームプレート10及び仮付部10Eを搬
送経路から離反させる。この離反は、第1図及び第2図
に示す位置に比べてさらに離反する位置に、駆動源12
C及び12Dでメインバキュームプレート10、仮付部
10E及びサブバキュームプレート13を移動させる。
この移動量は、積層体フィルムIB’ に持たせるたる
み量に比例する。
ここで、前記駆動源12C及び12Dでメインバキュー
ムプレート10及び仮付部10Eを搬送経路から離反さ
せる前に、メインバキュームプレート10、仮付部10
E及びサブバキュームプレート13と積層体フィルムI
Bとの間にエア吹き付はノズル100により空気(エア
)を吹き付けてメインバキュームプレート10及び仮付
部10Eと積層体フィルムIBと分離する。
次に、点線で示す待避位置から実線で示す仮付位置に熱
圧着ローラ16を移動させ、熱圧着ローラ16を供給方
向先端部が仮り付けされた積層体フィルムIBに当接さ
せる。
次に、熱圧着ローラ16で絶縁性基板11を挟持した状
態でそれを回転させることにより、絶縁性基板11の導
電層上に積層体フィルムIBを熱圧着ラミネートする。
この時、メインバキュームプレート10、仮付部10E
、サブバキュームプレート13の夫々の吸着動作は停止
しているので、熱圧着ローラ16には、その回転力と、
絶縁性基板11との挟持力とで、積層体フィルムIBが
供給ローラ2から自動的に供給されるようになっている
そして、前記熱圧着ローラ16の後段で吸水装置80に
より、積層体フィルムIBが張り付けられた絶縁性基板
11上の残余の空泡防止剤が除去される。
次に、積層体フィルムIBが、一定量、熱圧着ラミネー
トされ、第1図に示す基板先端部検出位置において、検
出センサS2で絶縁性基板11の搬送方向後端部が検出
される。基板後端部検出センサS2の検出信号は、CP
Uに入力され、メインバキュームプレート10、サブバ
キュームプレート13、回転バキュームプレート15の
夫々の吸着動作が実質的に同時に開始される。そして、
基板搬送経路から最も離反した位置から駆動源12Cで
支持部材12を移動させ、メインバキュームプレート1
0で積層体フィルムIBを絶縁性基板11側に過剰供給
すると共に、前記第2図に示すように、サブバキューム
プレート13の下部吸着部13bで積層体フィルムIB
の供給方向後端部(切断位置)を切断装置14の切断位
置に一致させる。積層体フィルムIBの供給速度(支持
部材12の移動速度)は、熱圧着ローラ16(2)によ
る熱圧着ラミネート速度(熱圧着ローラ16の周速度)
よりも速く設定されている。
この状態において、前記積層体フィルムIBは。
サブバキュームプレート10と回転バキュームプレート
15との間にたるみを持たせた積層体フィルムIB’ 
を形成することができる。このたるみを持たせた積層体
フィルムIB’の供給方向の両端部は、薄膜矯正装置1
9の矯正により、サブバキュームプレート13の下部吸
着部13b、回転バキュームプレート15の夫々に確実
に吸着させることができる。
次に、切断装置14の切断位置に一致された積層体フィ
ルムIBの供給方向後端部は、切断装置14により、絶
縁性基板11の寸法に対応した所定寸法に切断される。
そして、積層体フィルムIBの供給方向後端部を熱圧着
ラミネートしながら、基板搬送方向と同一の方向に、熱
圧着ローラ16を移動させる。
次に、実質的に、積層体フィルムIBの供給方向後端部
を絶縁性基板11の導電層上に回転バキュームプレート
15で熱圧着ラミネートさせる状態まで、熱圧着ローラ
16を絶縁性基板11の搬送と共に移動させる。この熱
圧着ローラ16は、待避位置の近傍まで移動することが
できる。前記回転バキュームプレート15は、熱圧着ロ
ーラ16の回転速度より若干遅い速度で回転し、絶縁性
基板11の導電層上に積層体フィルムIBの後端部を熱
圧着ラミネートする。つまり、回転バキュームプレート
15は、熱圧着ローラ16の回転速度より若干遅い速度
で回転すると、熱圧着ローラ16との間の積層体フィル
ムIBに適度なテンションを与えることができるので、
積層体フィルムIBにしわ等を生じることがなく熱圧着
ラミネートを行うことができる。
次に、熱圧着ラミネートが終了すると、熱圧着ローラ1
6は、基板搬送経路から離反する方向に待避位置の近傍
から待避位置まで移動する。
また1本発明は、前記実施例の絶縁性基板11を予熱し
た後、この絶縁性基板11に積層体フィルムIBを非加
熱圧着ローラで熱圧着ラミネートする薄膜張付装置に適
用することができる。
また、本発明は、建築材として使用される化粧板に保護
膜を張り付ける薄膜張付装置に適用することができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、基板と薄膜との
接着面に空泡が発生するのを防止することができるので
、基板と薄膜との接着性を向上することができる。
また、薄膜が張り付けられた基板上のシミや汚れを除去
ことかできるので、露光時のパターン形成の信頼度及び
歩留を向上することができる。
これらにより、当該基板と薄膜との接着性を向上すると
共に、プリント基板の配線の信頼性を向上することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は1本発明の一実施例である薄膜張付装置の概略
結成を説明するための説明図、第2図は、前記第1図の
部分拡大構成図、第3図は、前記第1図に示す水付着用
ウェットローラ装置の下側のウェットローラ部分を上か
ら見た平面図、 第4図は、第3図の矢印方向Pから見た平面図、第5図
は、第4図のA−A、Iで切った断面図、第6図は、第
5図の給水パイプの概略構成を示す斜視図、 第7図は、第6図に示す水供給孔の配置を説明するため
の断面図。 第8図は、第4図の給水装置の要部断面図、第9図は、
第8図のB−B線で切った断面拡大図、 第10図乃至第14図は、連結部材の詳細構成を説明す
るための図、 第15図は、吸水装置の概略構成を説明するための図、 第16図は、第15図のC−C線で切った断面図、 第17図は、第15図の側面図、 第18図は、本実施例の薄膜張付装置の給水部・吸水部
の概略システム構成を説明するための図である。 図中、IB・・・積層体フィルム(@膜)、7・・・装
置本体、10・・・メインバキュームプレート(薄膜供
給部材)、IOE・・・仮付部、11・・・絶縁性基板
、13・・・サブバキュームプレート(薄膜保持部材)
、14・・・切断装置、15・・・回転バキュームプレ
ート、16・・・熱圧着ローラ、30・・・空泡防止ウ
ェットローラ装置、31A。 31B・・・ウェットローラ、32・・・給水パイプ、
34.35・・連結装置、80・・・吸水装置、100
・・・エア吹き付はノズル。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基板搬送路の前記仮付位置に基板が搬送される前
    の位置で薄膜に空泡防止剤を付着させ、基板の搬送方向
    先端部の表面に、薄膜の供給方向先端部を仮り付けし、
    仮り付けされた仮付位置の薄膜の先端部に、圧着ローラ
    を当接し、圧着ローラの回転によって、前記基板を搬送
    すると共に、基板に薄膜を張り付ける薄膜の張付方法で
    あって、前記仮付位置に基板が搬送される前の位置で当
    該基板に空泡防止剤を付着させ、前記圧着ローラの後段
    で薄膜が張り付けられた基板上の残余の空泡防止剤を除
    去することを特徴とする薄膜の張付方法。
  2. (2)基板搬送路の基板の搬送方向先端部の表面に、薄
    膜の供給方向先端部を仮り付けし、この仮付位置の薄膜
    の先端部に、圧着ローラを当接し、圧着ローラの回転に
    よって、前記基板を搬送すると共に、基板に薄膜を張り
    付ける薄膜の張付装置であって、基板搬送路装置の前記
    仮付位置に基板が搬送される前の位置に配設された当該
    基板に空泡防止剤を付着させるウェットローラと、該ウ
    ェットローラの内部から表面に向けて空泡防止剤供給を
    ほぼ均一に供給する手段と、前記圧着ローラの後段で薄
    膜が張り付けられた基板上の残余の空泡防止剤を除去す
    る手段を設けたことを特徴とする薄膜の張付装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH08130357A (ja) * 1994-10-31 1996-05-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 回路基板の製造方法および製造装置

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