JPH028323Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 この考案は、フレキシブルパイプでソケツトの
口出線を保護した形式の投光器に関するものであ
る。

〔背景技術〕

従来、この種の投光器は、第２図に示す構造と
なつている。すなわち、ソケツト４１を取付けた
ソケツト台４２と、口出線４３のカバー用のフレ
キシブルパイプ４４を取付けたジヨイント金具４
５およびジヨイント金具受け４６とが、ソケツト
筒４７の内側と外側に別々に配置されている。

そのため、ソケツト筒４７を基準に他の各部品
が取付けられる構造となり、組立順に制約が多
く、組立性が悪いという問題点があつた。

そこで、実開昭57−55188号公報に開示された
灯具のように、コードを一体に形成したソケツト
を、灯具のハウジングの開口部に外部よりねじ込
んで取付けるものが考案されている。このように
構成された灯具では、ソケツトをハウジングにね
じ込むだけでよく、組立性が良くなる。しかし、
防水のためにソケツトの外周に沿つてハウジング
との間に設けたパツキングが、ソケツトのねじ込
みによつて広がつたりねじ切れたりし、さらにコ
ードを伝つてソケツト内に雨水が浸入し、防水性
が悪いという問題があつた。

〔考案の目的〕

この考案の目的は、組立性が良く、かつ防水性
にも優れた投光器を提供することである。

〔考案の開示〕

この考案の投光器は、後面端板部にソケツト挿
通孔を有するソケツト筒と、このソケツト筒の前
記ソケツト挿通孔に挿通される突出部と前記後面
端板部の外面に固着具で固定されるフランジ部と
を有し前記突出部の前端面にパツキング嵌入凹部
を形成し前記フランジ部の前記後面端板部との接
触面にリング状のパツキング嵌入溝を形成しかつ
前後に貫通した口出線引出孔を有するソケツト台
と、前記パツキング嵌入凹部内に嵌入したパツキ
ングと、前記パツキング嵌入溝内に嵌入され前記
固着具で前記ソケツト台を前記ソケツト筒に固定
した状態で前記後面端板部に圧接するリング状の
パツキングと、前記ソケツト挿通孔に挿入可能な
外径に形成され前記ソケツト台の前記突出部の前
端面に取付けられたソケツトと、前記ソケツト台
の後面に取付けられ前記口出線を覆うフレキシブ
ルパイプの端部を嵌入するジヨイント部材とを備
えたものである。

この考案の構成によると、ソケツト筒のソケツ
ト挿通孔にソケツトおよびソケツト台の突出部を
挿通可能としており、ソケツト台のフランジ部を
ソケツト筒の後面端板部の外面に取付けるように
したため、前記ソケツト台に接続するフレキシブ
ルパイプと、ソケツト台と、ソケツトとを一つの
ユニツトとして組立ててから、そのユニツトをソ
ケツト筒へ取付けることができる。そのため組立
性が大幅に向上する。また、前記ユニツトを１つ
の仕掛り部品として在庫することができ、このこ
とからも保管や組立てに便利である。

また、ソケツト台を固着具にてソケツト筒に固
定するので、ソケツト台のフランジ部のパツキン
グ嵌入溝に嵌入したパツキングにせん断力が作用
せず防水性能が安定する。さらに、ソケツト台の
前端面にパツキングを介在させてソケツトを取付
けたので、ソケツト台内に水が浸入してもソケツ
トに達するのを防ぐことができる。

実施例 この考案の一実施例を第１図に基づいて説明す
る。この投光器は、後面端板部１ａにソケツト挿
通孔２を有するソケツト筒１と、このソケツト筒
１の前記ソケツト挿通孔２に挿通される突出部３
ａと前記後面端板部１ａの外面に固着具４で固定
されるフランジ部３ｂとを有し前記突出部３ａの
前端面にパツキング嵌入凹部１２を形成し前記フ
ランジ部３ｂの前記後面端板部１ａとの接触面に
リング状のパツキング嵌入溝１３を形成しかつ前
後に貫通した口出線引出孔５を有するソケツト台
３と、前記パツキング嵌入凹部１２内に嵌入した
パツキング１１と、前記パツキング嵌入溝１３内
に嵌入され前記固着具４で前記ソケツト台３を前
記ソケツト筒１に固定した状態で前記後面端板部
１ａに圧接するリング状のパツキング１４と、前
記ソケツト挿通孔２に挿入可能な外径に形成され
前記ソケツト台３の前記突出部３ａの前端面に取
付けられたソケツト６と、前記ソケツト台３の後
面に取付けられ前記口出線７を覆うフレキシブル
パイプ８の端部を嵌入するジヨイント部材９とを
備えたものである。１０はランプである。

ソケツト筒１はランプ１０を覆う円筒状または
半球状等に形成してあり、前面にガラス板付き、
またはガラス板のないガードが開閉可能に取付け
てある。ソケツト筒１の内面は反射面となつてい
る。ソケツト６はその内側からソケツト台３にね
じ込んだビス（図示せず）等でソケツト台３に取
付けられる。ソケツト台３の突出部３ａの前端面
にはパツキング１１を嵌入する凹部１２が形成し
てある。ソケツト台３のフランジ部３ｂにはパツ
キング嵌合溝１３を全周に連続して設け、その内
側に固着具４のねじ込み孔１５を形成してある。
固着具４はビスからなり、ソケツト筒１の内側か
らねじ込んである。パツキング嵌入溝１３にはリ
ング状の防水パツキング１４を嵌入してある。ソ
ケツト台３の後面の中心部には口出線引出孔５と
連通した雌ねじ部１６を形成し、この雌ねじ部１
６にジヨイント部材９を螺着してある。ジヨイン
ト部材９はパイプ嵌合孔１７を後面に有し、かつ
前部に雄ねじ部１８を形成した厚肉の段付筒状の
ものである。

この構成によると、ソケツト筒１のソケツト挿
通孔２にソケツト６およびソケツト台３の突出部
３ａを挿通可能としており、ソケツト台３のフラ
ンジ部３ｂをソケツト筒１の後面端板部１ａの外
面に取付けるようにしたため、ソケツト台３に接
続するフレシキブルパイプ８と、ソケツト台３
と、ソケツト６とを一つのユニツトとして組立て
てから、そのユニツトをソケツト筒１に取付ける
ことができる。そのため組立性が大幅に向上す
る。また、前記ユニツトを一つの仕掛り部品とし
て在庫することができ、このことからも保管や組
立に便利である。

また、ソケツト台３を固着具４にてソケツト筒
１に固定するので、固着具４の締め付けに伴つ
て、パツキング嵌入溝１３に嵌入したパツキング
１４は単にソケツト筒１の後面端板部１ａに押し
付けられるのみであつて、せん断力は作用せず、
よつてねじ切れたりパツキング溝１３からはみ出
したりすることがなく、防水性能が安定する。

さらに、ソケツト台３の前端面にパキング１１
を介在させてソケツト６を取付けたので、ジヨイ
ント部材９との隙間よりソケツト台３内に水が浸
入してもソケツト６に達するの防ぐことができ、
防水性能が良い。

〔考案の効果〕

この考案の投光器は、ソケツト筒のソケツト挿
通孔にソケツトおよびソケツト台の突出部を挿通
可能としており、ソケツト台のフランジ部をソケ
ツト筒の後面端板部の外面に取付けるようにした
ため、ソケツト台に接続するフレキシブルパイプ
と、ソケツト台と、ソケツトとを一つのユニツト
として組立ててから、そのユニツトをソケツト筒
へ取付けることができる。そのため、組立性が大
幅に向上するという効果がある。また、ソケツト
台を固着具にてソケツト筒に固定するので、ソケ
ツト台のフランジ部のパツキング嵌入溝に嵌入し
たパツキングにせん断力が作用せず防水性能が安
定する。さらに、ソケツト台の前端面にパツキン
グを介在させてソケツトを取付けたので、ソケツ
ト台内に水が浸入してもソケツトに達するのを防
ぐことができるという効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の断面図、第２図
は従来例の断面図である。 １……ソケツト筒、１ａ……後面端板部、２…
…ソケツト挿通孔、３……ソケツト台、３ａ……
突出部、３ｂ……フランジ部、４……固着具、５
……口出線引出孔、６……ソケツト、７……口出
線、８……フレキシブルパイプ、９……ジヨイン
ト部材、１１……パツキング、１２……パツキン
グ嵌入凹部、１３……パツキング嵌入溝、１４…
…パツキング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 後面端板部にソケツト挿通孔を有するソケツト
   筒と、このソケツト筒の前記ソケツト挿通孔に挿
   通される突出部と前記後面端板部の外面に固着具
   で固定されるフランジ部とを有し前記突出部の前
   端面にパツキング嵌入凹部を形成し前記フランジ
   部の前記後面端板部との接触面にリング状のパツ
   キング嵌入溝を形成しかつ前後に貫通した口出線
   引出孔を有するソケツト台と、前記パツキング嵌
   入凹部内に嵌入したパツキングと、前記パツキン
   グ嵌入溝内に嵌入され前記固着具で前記ソケツト
   台を前記ソケツト筒に固定した状態で前記後面端
   板部に圧接するリング状のパツキングと、前記ソ
   ケツト挿通孔に挿入可能な外径に形成され前記ソ
   ケツト台の前記突出部の前端面に取付けられたソ
   ケツトと、前記ソケツト台の後面に取付けられ前
   記口出線を覆うフレキシブルパイプの端部を嵌入
   するジヨイント部材とを備えた投光器。