JPH0282821A - 電力線搬送通信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電力線を用いてデータ通信を行うと共に、伝
送特性の測定を可能とした電力線搬送通信装置に関する
ものである。

ホームオートメーションやホームセキュリティ等のシス
テムに於いて、電灯線等の電力線をデータ伝送路として
使用するデータ伝送方式が知られている。しかし、デー
タ伝送の為に布設した伝送路に比較して、電力線には多
数のノイズ成分が含まれるので、伝送特性が非常に悪く
なる。従って、システム立上げ時等に於いては、電力線
の伝送特性が所望の特性以上であるか否か測定すること
が必要である。

〔従来の技術〕

電力線に接続された複数の電力線搬送通信装置間でデー
タ伝送を行うシステムに於いて、電力線の伝送特性を測
定する為に、従来は、例えば、第６図に示すように、電
力線３１に対する電力線搬送通信装置の接続位置３２．
３３に、それぞれ結合用アダプタ３４．３６を接続し、
一方の結合用アダプタ３４に発振器３５を接続し、他方
の結合用アダプタ３６に測定器３７を接続して、発振器
３５から所定レベルの連続波信号を出力し、結合用アダ
プタ３４を介して電力線３１に送出する。

この電力線３１を伝搬した連続波信号を、結合用アダプ
タ３６を介して測定器３７に加え、連続波信号のレベル
測定等を行って、電力線３１の伝送特性を測定するもの
である。

又電力線搬送通信装置にレベルメータ等が設けられてい
る場合は、例えば、第７図に示すように、電力線３１の
接続位置３２．３３に電力線搬送通信装置４１．４２を
接続した状態とし、一方の電力線搬送通信装置４１から
連続波信号を送出させ、他方の電力線搬送通信装置４２
で受信レベルを測定し、送信レベルが規定されているか
ら、電力線３１の伝送特性を判定することができる。

〔発明が解決しようとする課題〕

前述の第６図に示す従来例に於いては、電力線搬送通信
装置を接続すべき位置に、それぞれ結合用アダプタ３４
．３６を介して発振器３５及び測定器３７を接続するも
のであるから、測定器３７等の運搬、接続、測定、切離
し等の作業を必要とし、特性測定後に電力線搬送通信装
置を電力線に接続することになり、比較的正確な伝送特
性の測定が可能となるが、専門の技術者を必要とし、且
つ作業時間が長くなる欠点があった。

又前述の第７図に示す従来例に於いては、一方の電力線
搬送通信装置４１を連続波信号の送出モードに切替える
必要があり、他方の電力線搬送通信装置４２と離れた位
置の場合には、相互に連絡をとる必要がある。従って、
電力線３１の伝送特性を迅速に測定できない欠点があっ
た。

本発明は、電力線搬送通信装置に測定機能を持たせて、
電力線の伝送特性を節単に測定することを目的とするも
のである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の電力線搬送通信装置は、電力線を介して一方と
他方との間でデータ伝送を行うことにより、電力線の伝
送特性を測定できるものであり、第１図を参照して説明
する。

電力線ｌを介して受信した変調信号をディジタル信号に
変換するＡＤ変換器２と、このＡＤ変換器２の出力ディ
ジタル信号を用いて伝送特性の測定処理を行い、且つ電
力線１に接続されたモデム３を介してデータの送受信制
御処理を行う制御処理部４と、この制御処理部４により
測定処理された結果を表示する表示部５と、伝送特性の
測定コマンド等を入力するキーボード等の操作部６とを
備えたものである。

〔作用〕

一方の電力線搬送通信装置から他方の電力線搬送通信装
置に対して、操作部６から入力した測定コマンドに従ら
た電文を、通常の伝送フォーマットに従って送出する。

即ち、操作部６からの入力に従って制御処理部４は電文
作成を行い、モデム３により変調して電力線ｌに送出す
る。

他方の電力線搬送通信装置では、モデム３で変調信号を
復調して制御処理部４に加え、電文解析を行うことによ
り、測定コマンドであることを識別し、ＡＤ変換器２の
出力ディジタル信号を基に制御処理部４はレベル測定を
行い、測定データを表示部５に表示すると共に、その測
定データを含む返送電文を制御処理部４で作成し、モデ
ム３により変調して電力線１に送出する。

一方の電力線搬送通信装置は、この返送電文により他方
の電力線搬送通信装置の受信レベルを識別することがで
きる。又返送電文の受信レベルをＡＤ変換器２によりデ
ィジタル信号に変換し、制御処理部４に於いて測定処理
することにより、受信レベルを識別することができるか
ら、表示部５に表示することにより、電力線１の伝送特
性を簡単に測定することができる。

〔実施例〕

以下図面を参照して本発明の実施例について詳細に説明
する。

第２図は本発明の実施例のブロック図であり、１ｌ−１
−１１−ｎは電力線搬送通信装置、１２は結合部、１３
はモデム、１４はコーグ・デコーダ、１５はＡＤ変換器
、１６は制御処理部、１７は表示部、１８は操作部、１
９は電力線、２０はプロセッサ（ＣＰＵ）　、２１はメ
モリ（ＭＥＭ）、２２．２３はインタフェース部（ＩＦ
）である。

結合部１２は、電力線１９との結合フィルタやインピー
ダンス変換部等を備え、モデム１３で変調された変調信
号を電力線１９に送出し、又電力線１９からの変調信号
をモデムエ３に加えると共にＡＤ変換器１５に加えるも
のである。又モデム１３は、例えば、１２５Ｈｚでデー
タを変調して送出し、又１２５Ｈｚの受信データを復調
するものである。又ＡＤ変換器１５は、受信変調信号の
レベル測定を行うことができるようにディジタル信号に
変換するものであり、その出力ディジタル信号は制御処
理部１６のインタフェース部２２に加えられる。又コー
グ・デコーダ１４は、パルス位置変調等の符号変換及び
復号化を行うものである。

制御処理部１６は、プロセッサ２０を含み、メモリ２１
を用いて送受信制御処理を行い、受信データに従ってイ
ンタフェース部２３を介して空調装置等の外部機器に制
御信号を加え、又インタフェース部２３を介して外部機
器の障害情報を収集して編集し、インタフェース部２２
を介してコーグ・デコーダ１４に伝送データを加える。

又キーボード等の操作部１８から通信相手の電力線搬送
装置のアドレスや測定コマンド等がインタフェース部２
３を介して入力されると、測定コマンドを含む電文を作
成して、インタフェース部２２を介してコーグ・デコー
ダ１４に加える。又受信データの中の表示すべきデータ
があると、インタフェース部２３を介して表示部１７に
加えて表示させる。又測定コマンドを受信識別した時は
、ＡＤ変換器１５により変換されたディジタル信号を基
に、受信信号レベルの測定処理を行い、測定結果を返送
電文として送出する。

第３図は変調説明図であり、（ａｌに示すＮＲＺ符号の
“１″、“Ｏ”を、コーグ・デコーダ１４により、（ｂ
）に示すように、パルス位置変調符号に変換する。この
パルス位置変調符号をモデム１３により変調し、例えば
、ｆｃ）に示す変調信号とするものである。この変調方
式は、例えば、電力線１９の５０　Ｈｚ又は６０Ｈｚに
同期して変調を行うことにより、受信側では、電源同期
により容易に復調することが可能となり、ノイズによる
同期外れ等の問題が生じないことになる。なお、データ
の変調方式としては、ＦＳＸ変調等の変調方式を用いる
ことも可能である。

又第４図は伝送フォーマットの説明図であり、ＰＣはプ
ライオリティコード、ＳＡはソースアドレス、ＤＡはデ
スティネーションアドレス、ＣＣは制御コード、ＳＣは
システムコード、ＨＣはハウスコード、ＢＣはバイトカ
ウント、ＤＡＴＡはデータ、ＦＣＣはフレームチエツク
シーケンスである。ハウスコードＨＣは、電力線１９伝
送を行うことにより、他の家庭等へもデータが漏れるこ
とがあり、その場合でも誤処理をしないように割当てら
れたコードである。又バイトカウントＢＣは、データＤ
ＡＴＡの伝送バイト数を示し、データＤＡＴＡは通常４
バイト構成であり、前述の測定コマンドは、例えば、デ
ータＤＡＴＡの第１バイトとして伝送される。

電力線１９に接続された一方の電力線搬送通信装置１１
−１から他方の電力線搬送通信装置１１ｎに測定コマン
ドを送出して、電力ｖＡ１９の伝送特性を測定する場合
、第５図に示すフローチャートに従った処理が行われる
。即ち、電力線搬送通信装置１１−１の操作部１８から
測定コマンドを入力する■。制御処理部１６のプロセッ
サ（ＣＰＵ）２０によりコマンドを解釈し、第４図に示
すフォーマットの電文を作成してコーグ・デコーダ１４
に転送する■。コーグ・デコーダ１４は、第３図に示す
ようなＮＲＺ符号をパルス位置変調符号に変換し、モデ
ム１３に転送する■。モデム１３は電文を変調し■、結
合部１２を介して変調信号を電力線１９に送出する■。

他方の電力線搬送通信装置１１−ｎは、一方の電力線搬
送通信装置１１−１と同一の構成を有するもので、電力
線１９から結合部１２を介して受信した変調信号をモデ
ム１３とＡＤ変換器１５とに転送し■、モデム１３によ
り復調してコーグ・デコーダ１４に転送し■、パルス位
置変調符号をＮＲＺ符号にデコードして制御処理部１６
のプロセッサ（ＣＰＵ）２０へ転送する■。又ＡＤ変換
器１５は、プロセッサ２０の指令に従って受信変調信号
をディジタル信号に変換する■。プロセッサ２０は、受
信電文を解釈し、ＡＤ変換器１５からのディジタル信号
を基に受信レベルの測定処理を行い、その受信レベルデ
ータを含む返送電文を作成する［相］。そして、前述の
ステップ■〜■により電力線１９へ返送電文を送出する
■。

一方の電力線搬送通信装置１１−１では、前述のステッ
プ■〜■により電力線１９を介した返送電文の受信処理
を行い＠、他方の電力線搬送通信装置１１−ｎからの変
調信号の受信レベルの測定処理も行うことにより、プロ
セッサ２０は、この測定結果の受信レベルデータと共に
、返送電文による他方の電力線搬送通信装置１１−ｎで
測定処理した受信レベルデータを表示部１７へ転送する
◎。従って、表示部１７には、例えば、４０（ｄＢμＶ
）、４１　（ｄＢμ■）等の受信レベルの測定データが
表示され、電力線１９の伝送特性を簡単に識別すること
ができることになる。

又受信レベルデータをメモリ２１に蓄積し、所定期間後
の測定結果と比較して、電力￥ａ１９の診断を行うこと
もできる。又プリンタ等の印字出力機能を有する場合は
、表示部１７に表示すると共に、印字出力することもで
きる。又多数の電力線搬送通信装置１１−１〜１１−ｎ
を電力線１９に接続した場合は、何れか１台の電力線搬
送通信装置を親装置として、他の電力線搬送通信装置に
前述の測定コマンドを送出して、それぞれの受信レベル
の測定データを収集して表示させることもできる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明は、ＡＤ変換器２と制御処
理部４と表示部５と操作部６とを備え、操作部６から入
力した測定コマンドに従って、−方の電力線搬送通信装
置から電力線１を介して他方の電力線搬送通信装置へ測
定コマンドを伝送し、この他方の電力線搬送通信装置で
は、測定コマンドに従って受信変調信号をＡＤ変換器２
でディジタル信号に変換して受信レベルの測定処理を行
い、その結果を一方の電力線搬送通信装置へ電力線ｌを
介して伝送し、一方の電力線搬送通信装置は、受信レベ
ルデータを表示部５に加えて表示させることにより、電
力線１の伝送特性を識別することができる。

従って、電力線１に接続した一方と他方との電力線搬送
通信装置を用いて電力線ｌの伝送特性を測定できるから
、専用の測定器を運搬、接続する作業°が不要となり、
専門の技術者でなくても伝送特性の測定作業が可能とな
る利点がある。又システム立上げ時のみでなく、随時電
力線ｌの伝送特性を測定表示できるから、システムの信
頼性を向上させることも可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原理説明図、第２図は本発明の実施例
のブロック図、第３図は変調説明図、第４図は伝送フォ
ーマットの説明図、第５図は本発明の実施例のフローチ
ャート、第６図及び第７図は従来例の説明図である。 １は電力線、２はＡＤ変換器、３はモデム、４は制御処
理部、５は表示部、６は操作部である。 本発明の原理説明図 第１図 本究明の実施例のブロック図 “ｏｌｌ 変調説明図 第３図 伝送フォーマットの説明図 第４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 電力線、（１）を介して受信した変調信号をディジタル
   信号に変換するＡＤ変換器（２）と、該ＡＤ変換器（２
   ）の出力ディジタル信号を用いて伝送特性の測定処理を
   行い、測定結果を送出する機能を有し、且つ前記電力線
   （１）に接続されたモデム（３）を介してデータの送受
   信制御処理を行う制御処理部（４）と、 該制御処理部（４）により測定処理した結果の伝送特性
   を表示する表示部（５）と、 前記伝送特性の測定コマンド等を入力する操作部（６）
   とを備えた ことを特徴とする電力線搬送通信装置。