JPH028259B2 - - Google Patents

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JPH028259B2
JPH028259B2 JP12141183A JP12141183A JPH028259B2 JP H028259 B2 JPH028259 B2 JP H028259B2 JP 12141183 A JP12141183 A JP 12141183A JP 12141183 A JP12141183 A JP 12141183A JP H028259 B2 JPH028259 B2 JP H028259B2
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JP
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lubricating oil
electrodes
current
measuring device
container
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Toyota Central R&D Labs Inc
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Priority to EP84102243A priority patent/EP0121739B1/en
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Publication of JPH028259B2 publication Critical patent/JPH028259B2/ja
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/02Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance
    • G01N27/04Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance by investigating resistance
    • G01N27/06Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance by investigating resistance of a liquid
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/26Oils; Viscous liquids; Paints; Inks
    • G01N33/28Oils, i.e. hydrocarbon liquids
    • G01N33/2888Lubricating oil characteristics, e.g. deterioration

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  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、本発明者が既に案出した潤滑油の性
能測定装置(特願昭58−42979号特開昭59−
168351号公報参照)の改良に関するものである。
すなわち、これまでの潤滑油の性能測定装置は、
前記潤滑油を収納する容器が、その測定感度およ
び測定精度を向上させる目的から多層の電極構造
であつた。しかし、本発明者による以後の実験的
結果から先願における測定容器においては、構造
が複雑であり、測定毎における電極の清掃が困
難、かつ測定すべき潤滑油の油量を多く必要とす
るという、いくつかの欠点を有する。すなわち前
記多層電極においては、その構造上、製作課程に
おいて複数の電極間隙を均一とすることが困難で
あり、実用時の大量生産性に劣る。更に、測定時
に先回測定の潤滑油が電極表面に付着している
と、今回測定の測定時に影響を及ぼすため、電極
表面を清掃する必要があるが、多層電極では、そ
の構造上完全なる清掃に時間を要する。 ところで従来、油やグリースの代表例として自
動車等の機械的摩擦部に用いられる潤滑油、例え
ばエンジンオイルやミツシヨンオイルなどは、そ
の使用過程で潤滑油の性状が除々に変化し、潤滑
性能が劣化してくる。 この潤滑油の性能劣化は潤滑性をそこなうばか
りでなく、機械的機構部を酸化させる原因とな
る。 従つて、従来は、上述の他に自動車等において
は一定距離走行後に潤滑油を交換するか、もしく
は、潤滑油の色や手ざわり(指先で触れる)から
官能的にその性能劣化の度合を判別していた。し
かし、これらは、潤滑油の本質的な劣化状態を把
握するに到つていないため、潤滑油をムダに交換
しているのが現状である。 更に潤滑油の性能劣化の尺度として、潤滑油の
粘度測定や、潤滑油中の酸価、塩基価あるいは残
留炭素および不溶解分などを定量的に測定してい
た。 しかし、前者は人間による官能的評価であり、
潤滑油本来の性能劣化を判断するに到らない。 後者は、化学的測定手法であり、定量分析に多
大な時間を費やすと共に、高価な測定機器を必要
としこの機器自体が複雑となるため、実用的でな
い。又、上記潤滑油中に含まれる残留炭素や誘電
体物質の増加に伴う電気的測定手法として、該潤
滑油の導電率や誘電率を測定し、潤滑油の性能を
評価する手段もある。 しかし、潤滑油の導電率もしくは誘電率の変化
は、自動車等の使用条件および潤滑油中に含まれ
添加物の成分等によつて大きく変化するため、単
に導電率もしくは誘電率のみを測定しても潤滑油
本来の性能劣化を的確に判断することはできなか
つた。 そこで本発明は、従来技術のいくつかの欠点を
改善し、極めて簡単な方法で潤滑油、切削油等の
油本来の性能、汚損状態および使用限界(寿命)
を直接的にかつ的確に精度、信頼性高く測定で
き、しかも、自動車の整備工場やガソリン販売店
等で使用する好適な潤滑油の性能測定装置を提供
することを主たる目的とする。 すなわち、本発明の潤滑油の性能測定装置は、
測定すべき潤滑油を収納し、該潤滑油に臨ました
少なくとも一対の電極を備えた収納部と、前記電
極に一定振幅、一定時間幅のパルス電圧を供給す
る電源手段と、前記パルス電圧の印加時に前記電
極間に介在する潤滑油の過渡応答によつて前記電
極間に流れる電流を検出する電流検出手段と、前
記電流の任意位置における電流ピーク値と、該任
意位置から一定時間内における電流変化量との比
率を演算せしめる処理回路手段と、該処理回路手
段の出力を潤滑油の劣化度合い(性能)として表
示する表示手段とから成る潤滑油の性能測定装置
において、前記測定容器は潤滑油を所定量収容す
べき収容部を設けた容器本体と、該容器本体に対
して開閉自在な開閉部とから構成すると共に、前
記収容部と開閉部にはそれぞれ対向配置される部
位を形成し該部位に所定間隙を保持して対向され
る一対の電極を設けて該一対の電極により前記潤
滑油を所定の厚みで挾持収容するように構成し、
かつ該電極には外部測定装置と接続するケーブル
を設けた構成である。また、本発明の装置は、前
記収容部と開閉部との対向配置される部位に、前
記一対の電極により形成される所定間隙に連通し
該一対の電極により所定の厚みで潤滑油の挾持収
容を確保する潤滑油の貯溜部を設けた態様であ
る。さらに、本発明の装置は、前記収容部と開閉
部との対向配置される部位の少なくとも一方に、
測定すべき潤滑油の撹拌混合もしくは前記電極に
付着した潤滑油を洗浄する超音波振動子を配設し
た態様である。 かかる本発明の装置によれば、電極の開閉が自
在であり測定を迅速、簡便に実奏し、特に測定毎
における電極面の清掃が極めて容易となる。更に
超音波振動による潤滑油の撹拌混合もしくは超音
波洗浄の作用により、測定精度の向上を図り、し
かも電極表面の微少な汚れも、極めて効果的に清
掃できる。 更に、本発明は一対の電極構造であることか
ら、測定すべき潤滑油の油量を極めて少量とする
ことが可能となる。例えば本発明の装置では、油
量として、エンジンオイルのレベルを測定する目
的でエンジンオイルパン内に装着されるオイルレ
ベルゲージの先端に付着して注出される量、すな
わち0.5〜1c.c.程度で、測定が可能である。 従つて、潤滑油の性能測定が極めて容易となり
作業性も大きく改善できる。更に本発明の測定容
器自体の構造は極めて簡素であるため、装置のメ
インテンス向上および低コスト化に大きく寄与で
きる。 ところで、本発明の潤滑油の性能測定装置にお
ける基本原理および具体的実施例について自動車
等の潤滑油を代表するエンジンオイルを例にとつ
て説明する。 第1図および第2図は、本発明の容器における
基本原理を示すもので、一対の電極に臨ました潤
滑油は第1図の等価回路Iで示され、潤滑油の持
つ内部抵抗γと、比誘電率εsによる容量cで表わ
される。この等価回路Iにおいて、電流Eからス
イツチSによつて第2図の如き、ステツプ電圧V
を印加すると、等価回路Iには i≒V/γ0exp(−t/γ0C)+V/γ なる過渡応答電流が流れる。この電流iを第2図
の電流波形によつて詳述する。 一対の電極に電圧Vを印加した直後には回路抵
抗γ0によるV/γ0なる電流が流れるが時間の経過と 共に電流は指数関数的に減少してゆく。しかし、
その後緩慢な変化を示す定常電流E/γが流れ
る。この定常電流は、誘電体物質にパルス電圧を
印加した時の当該誘電体物質の抵抗値γによつて
生じるものである。ここでγとCは潤滑油の性能
による変数であり、その種類や性状によつて大き
く変化する。例えば過渡応答電流iにおいてA特
性はγが小さく、cが大きい場合であり、B特性
はγが大きく、cが小さい場合である。 第2図において、過渡応答電流の任意位置にお
ける該電流の初期値をip1、一定時間後の電流を
im1とすると、ip1は、潤滑油中のγすなわち導電
率によつて依存され、又、電流iの変化値すなわ
ちip1−im1は、主に潤滑油の導電率の変化や電離
イオンに依存される。従つて、ip1が大きい場合
には、潤滑油中に金属粉や残留炭素などの誘電性
物質が多く、導電率が高いため電気的抵抗が小さ
く、ip1−im1(以下変差△iで示す)が小さい場
合には、潤滑油中の導電率の変化が小さいと伝え
る。 以上の過渡応答電流特性から、第2図における
A特性とB特性を比較すると ●ip1>ip2 ●ip1−im1<ip2−im2 なる関係から、A特性の潤滑油はB特性にくらべ
て、導電率が大きく、その変化量が小さいと判別
できる。 この潤滑油における過渡応答電流を実際のエン
ジンオイルを使つて、本発明の性能測定装置で測
定した一例を第3図ないし第5図に示す。 第3図は未使用のオイル、第4図は5100Km走行
後、第5図は14000Km走行後のそれぞれの電流特
性である。それぞれの電流波形から前記ipとip−
imすなわち△iの絶対値を求めると
【表】 となり、ipは走行距離に比例して増加、△iは走
行距離に比例して小さくなつてゆくことがわか
る。 ipの増加は、エンジンオイル等の潤滑油は、そ
の使用過程で、金属粉の混入や残留炭素などの導
電性物質が増加し、導電率が除々に高くなつてゆ
くものと考えられる。 更に△iの低下は、その使用過程において、水
分や不溶解分などの影響により、オイル自体の導
電率の変化が除々に小さくなつてゆく、あるいは
電離イオンが少なくなつてゆくものと考えられ
る。すなわち、誘電体物質の過渡応答電流におけ
る任意位置のピーク電流値は、誘電体物質中の導
電率に比例した性状、例えば潤滑油においては、
潤滑油中に含まれる金属粉、残留炭素、不溶解分
などの混入異物および潤滑油の性能向上に使われ
る添加剤などの分子が解離あるいは電離して生じ
る荷電粒子の量に依存する。従つて、ipの増加
は、潤滑油では、その性能低下を示す手段とな
る。更に複数の誘電体物質によるipの比較によ
り、当該誘電体物質の品種や性質などを判別する
手段と成り得る。 更に誘電体物質の過渡応答電流における任意位
置のピーク電流値ipから一定時間内の電流変化量
△iは、誘電体物質の導電率の変化に比例した性
状、例えばエンジンオイル等の潤滑油では、その
使用過程で潤滑油中に混入する金属粉、水分、不
溶解分などの分子がいくつか会合して大きなコロ
イド粒子を作るため、当該粒子の解離あるいは電
離によつて生じる荷電粒子が前記潤滑油中を移動
しにくくなり、見掛上潤滑油自体の導電率の変化
が少なくなり、前記電流変化量△iが低下するも
のと考えられる。 従つて、△iの低下は潤滑油では、異物混入に
よつて、大きなコロイド粒子が存在するものと判
断され、その性能低下を示す手段となる。 更に複数の誘電体物質による△iの比較によ
り、当該誘電体物質の品種や性質などを判別する
手段となり得る。 従つてエンジンオイル等においては、ipが大き
く、△iが小さくなる程、その性能が低下してく
るものと判断できる。 そこで潤滑油の導電率に依存するipと、導電率
の変化に依存する△iとをip/△iなる演算を行
い、その比率を求めると表の如く、オイルの使用
期間(走行距離)に比例して、その比率は増加し
てくるため、この値は、オイルの性能を評価でき
る有効な手段となる。 更に本発明にかかる基本原理を本発明の発明者
による数々の実験的解析から、前記過渡応答電流
における変差△iは、潤滑油にパルス電圧が印加
されている期間、該潤滑油中の添加物(例えばエ
ンジンオイルでは清浄分散剤など)が電離するこ
とによつて、発生するイオン電流に大きく依存す
ることが判明した。 従つて前記過渡応答電流とは潤滑油中の導電性
物質、誘電性物質および電離イオンを含めた総合
的な電流値である。 上記事実は表における測定結果からも推察でき
る。すなわち、未使用オイルでは、添加剤として
の清浄分散剤中に含まれるアルカリ土類の塩が、
前記パルス電圧を印加することにより電離し、塩
基性のイオンを生じ、前記過渡応答電流における
変差△iが大きくなる。 しかし、走行オイルでは、その劣化および汚損
により、添加剤中の塩基が減少するため、電離に
よつて発生するイオンも減少し、前記過渡応答電
流の変差△iも小さくなるものと考えられる。 以下本発明の潤滑油の性能測定装置の具体的な
実施例を説明する。 第6図ないし第8図に本発明における測定装置
の容器の好適な第1実施例を示す。第6図は、測
定容器1の上面図、第7図は、その断面図、第8
図は、開状態の側面図を示す。 測定容器1は、絶縁部材、例えば樹脂材などか
ら成る。すなわち、該容器1は容器本体1aと、
該容器本体1aの潤滑油収容部1bに配設する電
極板1cと、該電極板1cから前記容器本体1a
の導出口1dを通して外部測定装置と接続される
ケーブル1eと、前記電極板1cと対向し、一定
の間隙を有する電極板1gと、該電極板1gを保
持すべく絶縁部材などから成る開閉部としての蓋
1fと、前記電極板1gから、前記蓋1fの導出
口1hを通して外部測定装置に接続されるケーブ
ル1iと、前記蓋1fを前記容器本体1aに対し
て、開閉自在にすべく金具1jと前記容器本体1
aの収容部1b内の余剰油を溜める貯溜部1kと
から構成する。 かかる構成からなる第1実施例によれば、測定
すべき潤滑油等を測定容器1の収容部1bに入
れ、前記電極板1cおよび1gによつて、該潤滑
油等をサンドイツチした状態で前記電極板1gに
ケーブル1iを介して外部測定装置によりパルス
電圧を印加し、前記電極板1c,1g間に介在す
る潤滑油等によつて生じる過渡応答電流を、前記
ケーブル1eを介して、外部測定装置によつて測
定し、該電流値を評価することによつて、極めて
容易に潤滑油等の性能を把握することができる。 以上の構成、作用を奏する測定容器1におい
て、電極板1gは、金具1jの機構によつて前記
容器本体1aに対して開閉自在である。 また上記構成から成る第1実施例によれば、測
定容器1の使用時に、先に行つた測定によつて、
容器1の電極板1cおよび1g、および収容部1
b、貯溜部1kに付着した油を極めて容易に清掃
することが可能となる。 すなわち、容器1の蓋1fを開状態とし、電極
板1c,1gなどに付着した油を拭き取り、ヘキ
サンなどの溶剤で洗うのみで、簡単に先回測定の
油を洗い落とすことが可能となる。これは、潤滑
油等の性能測定時に、測定すべき潤滑油以外の油
等が電極板等に付着していると、性能測定の精度
に大きな影響えるため、容器1の清掃は重要なこ
ととなる。従つて、本実施例の測定容器1は、容
器1の清掃を極めて容易とし、潤滑油の性能測定
における精度の安定性と、該測定容器1の取扱い
易さを確保できるという大きな効果を有する。 更に、前記電極板1cと1gとの間隙すなわち
測定すべき潤滑油等をサンドイツチする間隙は、
極めて微少であり測定すべき潤滑油の油量を極め
て少量にすることができる。例えば前記第3図な
いし第5図に示した電流波形を得るための測定容
器1として、前記電極板1cおよび1gは、40mm
pの真鍮板で、その電極間隙は、1mmである。従
つて、該電極板1cおよび1g間に介在、サンド
イツチすべき油量は、約1.2c.c.である。この油量
は、エンジンに装着され、エンジンオイルの油量
を測定するために用いられているオイルレベルゲ
ージによつて、容易に付着、注出できる。従つ
て、本発明にかかる測定容器1は、自動車の整備
工場やガソリン販売店におけるエンジンオイルの
性能測定手段として、極めて簡便な装置を提供で
きるものである。 更に容器本体1aの貯溜部1kは、収容部1b
に介在すべき潤滑油の油量確認および余剰油を容
器1からあふれ出させないと云う有効な手段を有
する。すなわち、収容部1b内の測定すべき潤滑
油が、貯溜部1kまで存在すれば、容器1の電極
板1c,1g間には、潤滑油が満されていること
が容易に確認できる。 これは、前記電極板1c,1g間に十分測定す
べき潤滑油が満たされていなく、空気等が存在す
ると、潤滑油の性能測定精度に影響を及ぼすた
め、測定すべき潤滑油の油量を容易に確認できる
と云う効果を奏する。 更に貯溜部1kは、測定すべき潤滑油の油量が
大すぎる場合、測定容器1の外部にあふれ出すの
を防止すると云う有効な効果も有する。 以上の構成、作用効果を奏する測定容器1にお
いて、貯溜部1kは、蓋1fの一部に貫穴し、上
部へ余剰油を上げるようにしてもよい。 更に電極板1c,1gは、円板状としたが角板
でもよいことは云うまでもない。 更に、容器本体1aおよび蓋1fは絶縁部材と
したが、前記電極板1cおよび1gが、一定間隙
を有し、対向配置される構造であれば、他の部材
を使用できることは云うまでもない。例えば蓋1
fと電極板1gとは、導電性部材の一体構成とし
てもよい。 更に、容器本体1aは透明な部材、例えばアク
リル樹脂とし、油収容部1b内の油量を側面から
確認できる構造としてもよい。 次に、第9図に本発明の測定容器1の第2実施
例を示す。前記第6図ないし第8図によつて説明
した第1実施例と同一の構成、作用効果を奏する
部分は同一記号を付し、詳細説明は省略する。 第9図は本発明の第2実施例における測定容器
の断面図である。測定容器1は、絶縁部材、例え
ば樹脂材などから成る容器本体1aと、該容器本
体1aの収容部1bに配設する電極板1cと、該
電極板1cから前記容器本体1aの導出口1dを
通して外部測定装置に接続されるケーブル1e
と、前記電極板1cの下部に受部1l上に配設す
る超音波振動子1mと、該超音波振動子1mの音
響空間1nと、該超音波振動子の信号ケーブル1
と、前記電極板1cと対向し、一定の間隙を有
する電極板1gと該電極板1gを保持すべく絶縁
部材などから成る蓋1fと、前記電極板1gから
前記蓋1fの導出口1hを通して、外部測定装置
に接続されるケーブル1iと前記蓋1fを前記容
器本体1aに対して開閉自在にすべく蝶番などの
金具1jと前記容器本体1aの収容部1b内の余
剰油を溜める貯溜部1kとから構成する。 かかる構成からなる第2実施例によれば、測定
容器1の清掃時に、前記電極板1c,1gに付着
した油等を拭き取つた後、該容器1の油収容部1
bにガソリンやヘキサン等の溶剤を入れ、外部測
定装置内に有する超音波信号を発生する電源から
前記信号ケーブル10を介して、前記超音波振動
子1mに超音波信号を印加することによつて、該
超音波振動子1mを振動せしめることにより、超
音波洗浄の作用を行う。従つて電極板1c,1g
および油収容部1b等に付着された油等の汚損物
を超音波洗浄機構によつて極めて効果的かつ、短
時間に洗浄することが可能となり、測定容器1の
内部をきれいな状態に維持することが可能とな
る。これは、潤滑油の性能測定の精度を安定にす
ると共に、測定容器1のメインテナンスを容易に
できると云う多大な効果を奏する。 以上、第2実施例において、超音波振動子1m
は、油収容部1b、電極板1c,1gの表面を洗
浄できる効果を有すればよく、その配設位置は限
定されない。又、超音波振動子1mの音響空間1
nは空洞でなくてもよく、前記超音波振動子1m
の音響出力が効率よく、前記電極板1c等に伝達
される構造であればよい。また該超音波振動子1
mは一対の電極により所定の厚みで挾持収容した
潤滑油に対して測定直前に、超音波を付与して撹
拌混合を図ることにより、以後の測定精度を高め
る効果を奏する。 次に本発明の測定容器1を使つた潤滑油の性能
測定装置の一例を第10図によつて説明する。測
定装置は測定容器1と装置部2とから構成する。
装置部2は、前記測定容器1の蓋1fに配設する
電極板1gにケーブル1iを介して一定振幅、一
定時間幅のパルス電圧を供給する電源手段2a
と、該電源手段2aから前記電極板1gにパルス
電圧が印加されている期間、前記電極板1gと容
器1aに配設する電極板1cとの間に介在する潤
滑油等の過渡応答によつて流れる電流を前記電極
板1cに接続されるケーブル1eを介して測定す
べき電流検出手段2bと、該電流検出手段2bに
よつて検出された潤滑油等の過渡応答電流の任意
位置における電流ピーク値と、該任意位置から一
定時間内における電流変化量とを検出し、該電流
ピーク値と電流変化量との比率を演算すべき処理
回路手段2cと、該処理回路手段の出力を潤滑油
の性能値として表示する表示手段2dと前記測定
容器1の洗浄時に、該容器1内に配設する超音波
振動子1mに信号ケーブル10を介して超音波信
号を供給する超音波電源手段2eとから構成す
る。 かかる構成において、潤滑油等の性能測定時
に、測定容器1内に測定すべき潤滑油を入れ、前
記電極板1cと1gによつて該潤滑油をサンドイ
ツチした状態で、測定スタートにより電源手段2
aを動作させると、該電源手段からパルス電圧
が、前記電極板1gに印加される。 該パルス電圧の印加時に、前記電極板1c,1
g間に介在する潤滑油の性能に応じて流れる過渡
応答電流は、電極板1c、ケーブル1eを介し
て、電流検出手段2bによつて測定される。前記
過渡応答電流は、潤滑油の性能によつて、その導
電率、およびその変化あるいは電離状態によつて
変化し、これは前記した如く、本発明の測定原理
によつて潤滑油の性能(劣化度合い)の指標とな
る。 この過渡応答電流は、任意位置における電流ピ
ーク値と、該任意位置から一定時間内の電流変化
量との比率を処理回路手段2cによつて演算し、
表示手段2dによつて潤滑油の性能値として表示
する。 測定すべく潤滑油の性能測定後、測定容器1内
の潤滑油を布やペーパーで拭き取つた後、該容器
1内にガソリンやヘキサンなどの溶剤を入れ、超
音波電源2eを動作させれば、容器1内の超音波
振動子が動作し、その超音波洗浄動作により、前
記測定容器1は完全に清掃される。 本発明は、自動車の整備工場やガソリン販売店
で使用するエンジンオイル等潤滑油の性能測定装
置において、潤滑油の容器とすべき測定容器を一
定の間隙を有する一対の電極とし、かつ一方の電
極を開閉自在な構造とすることにより、 測定容器(電源を含む)の清掃が極めて容易
となり、かつ、測定装置の操作性、メインテナ
ンス性が大きく改善された。 一対の電極とすることにより、測定容器の構
造が極めて簡単となり、容器の操作性、耐久性
の向上が計れると共に、低コスト化に大きく寄
与できる。更に容器の一部に超音波振動子を配
設し、容器清掃時に超音波洗浄の機能をもたせ
ることにより、 測定容器の清掃が効果的、短時間に行え、作
業性が向上できた。 微少な電極表面の汚れも極めて効果的に洗浄
でき、測定容器および測定装置全体の信頼性が
向上、かつ性能測定の精度が確保できる等の数
多くの有効な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の原理を示す線
図、第3図ないし第5図は本発明による測定結果
をオシロ波形でそれぞれ示す写真、第6図ないし
第8図は本発明の第1実施例を具体的に示す概要
図、第9図は本発明の第2実施例を具体的に示す
縦断面図、第10図は本発明にかかる測定装置の
ブロツク図である。 図中、1……測定容器、1a……容器本体、1
f……開閉部としての蓋、1b……収容部、1k
……貯留部、1c,1g……電極板。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 測定すべき潤滑油を収容し、該潤滑油に臨ま
    した少くとも一対の電極を備えた測定容器と、前
    記電極に一定振幅、一定時間幅のパルス電圧を供
    給する電源手段と、前記パルス電圧の印加時に前
    記電極間に介在する潤滑油の過渡応答によつて前
    記電極間に流れる電流を検出する電流検出手段
    と、前記電流の任意位置における電流ピーク値と
    該任意位置から一定時間内における電流変化量と
    の比率を演算せしめる処理回路手段と、該処理回
    路手段を潤滑油の性能値として表示する表示手段
    とから成る潤滑油の性能測定装置において、前記
    測定容器は、潤滑油を所定量収容すべき収容部を
    設けた容器本体と、該容器本体に対して開閉自在
    な開閉部とから構成すると共に、前記収容部と開
    閉部にはそれぞれ対向配置される部位を形成し該
    部位に所定間隙を保持して対向される一対の電極
    を設けて該一対の電極により前記潤滑油を所定の
    厚みで挾持収容するように構成し、かつ該電極に
    は外部測定装置と接続するケーブルを設けたこと
    を特徴とする潤滑油の性能測定装置。 2 前記収容部と開閉部との対向配置される部位
    に、前記一対の電極により形成される所定間隙に
    連通し該一対の電極により所定の厚みで潤滑油の
    挾持収容を確保する潤滑油の貯溜部を設けたこと
    を特徴とする前記特許請求の範囲第1項記載の潤
    滑油の性能測定装置。 3 前記収容部と開閉部との対向配置される部位
    の少なくとも一方に、測定すべき潤滑油の撹拌混
    合もしくは前記電極に付着した潤滑油の洗浄する
    超音波振動子を配設したことを特徴とする前記特
    許請求の範囲第1項記載の潤滑油の性能測定装
    置。
JP12141183A 1983-03-04 1983-07-04 潤滑油の性能測定装置 Granted JPS6013252A (ja)

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