JPH0322940B2 - - Google Patents

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JPH0322940B2
JPH0322940B2 JP58036384A JP3638483A JPH0322940B2 JP H0322940 B2 JPH0322940 B2 JP H0322940B2 JP 58036384 A JP58036384 A JP 58036384A JP 3638483 A JP3638483 A JP 3638483A JP H0322940 B2 JPH0322940 B2 JP H0322940B2
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dielectric material
current
electrodes
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performance
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Takayuki Kato
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Toyota Central R&D Labs Inc
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Publication of JPH0322940B2 publication Critical patent/JPH0322940B2/ja
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/02Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance
    • G01N27/04Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance by investigating resistance
    • G01N27/06Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance by investigating resistance of a liquid
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/26Oils; Viscous liquids; Paints; Inks
    • G01N33/28Oils, i.e. hydrocarbon liquids
    • G01N33/2888Lubricating oil characteristics, e.g. deterioration

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  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は潤滑油、切削油、冷却油等の誘電体物
質の性能を評価する装置に関するものである。 一般的に上記油やグリース等の誘電体物質は、
その使用過程や経年変化によつて、性能が徐々に
変化してゆく。潤滑油を例にとれば、これは自動
車や船舶等のエンジン機構部および工作機械や繊
維機械等の産業機器等において、その機械的摩擦
部の潤滑材として使用されている。この潤滑油
は、その使用過程で潤滑油中に金属粉の混入や、
あるいは、潤滑油自体の酸化や改質等によつて、
その潤滑性能が徐々に低下してくる。 特に、内燃機関に用いられている潤滑油は、そ
の使用過程における性能低下は、激しく、内燃機
関の特性を維持させてゆく上で、潤滑油を定期的
に診断検査し、性能低下を来している場合には交
換する必要がある。 この潤滑油の性能低下を把握する手段として、
従来、粘度の低下、酸化度合い、残留炭素の増
加、不溶解分の増加等を定量的分析によつて測定
するか、もしくは、これらを電気的な手法によつ
て、誘電率あるいは導電率の変化として測定され
ていた。 しかし、前記従来技術において、定量的分析を
行うには、内燃機関から潤滑油を抽出し、化学的
手法によつて分析を行う必要がある。これには膨
大な時間を費やし、かつ高価な測定機器を必要と
しこの機器自体も複雑であることから実用的な手
法とは言えない。 また、潤滑油の誘電率や導電率の変化から、そ
の性能を把握する手法は簡便ではあるが、誘電率
もしくは導電率の単一の情報のみでは、正確にそ
の性能を判別することはできない。 すなわち内燃機関の潤滑油は、それ自体に含ま
れている添加物の種類によつて、その初期性能は
一定ではなく、誘電率や導電率に大きな差異が生
ずる。更に内燃機関の運転条件によつて潤滑油は
その性能低下の状態が異なり、単に誘電率もしく
は導電率が測定しても、潤滑油の本来の性能とは
直接的に結びつかない欠点がある。 また自動車等の潤滑油、特にエンジンオイルに
至つては、従来は、走行距離もしくはその色や手
触り(粘度および不溶解分を指先で検査する)な
どの官能検査が一般的に行われている。しかしこ
の手法は、潤滑油の性能とは、全く関連せず、合
理的ではない。 すなわち、この手法は潤滑油の本質的な性能を
把握できないため、単に走行距離や、その汚損状
態等の間接的な情報から、潤滑油の交換を指示さ
れることになる。これは、潤滑油を無駄にすてる
結果となり、省資源の観点に立てば、産業上極め
て大きな問題である。 本発明は、上記種々の問題点を解決するもので
あつて、測定すべき潤滑油、切削油等の誘導体物
質における本来の性能を直接的に簡便な装置によ
り的確にかつ精度、信頼性高く評価することがで
き、その汚損状態および使用限界等を判別するこ
とができ、潤滑油等の省資源に寄与する極めて有
効な誘電体物質の性能評価装置を提供することを
主たる目的とする。 本発明のその他の発明の目的は、測定すべき誘
電体物質に臨ました少なくとも一対の電極に電源
手段よりパルス電圧を印加し、該電極間に介在す
る誘電体物質の成分に対応して該電極間に流れる
電流を電流検出手段により検出すると共に、当該
電流の変化を処理手段により測定し、前記パルス
電圧の印加時における誘電体物質の過度応答特性
から誘電体物質の性能を評価する装置を提供する
にある。 また、本発明の目的は、前記過度応答電流のピ
ーク値を把握することによつて、誘電体物質中の
導電率に比例した性状(金属粉や残留炭素および
荷電イオンなどによる)を把握し、誘電体物質の
性能を評価する装置を提供することにある。 さらに、本発明の他の目的は、前記過度応答電
流の一定時間巾における電流の変化量を把握する
ことにより、誘電体物質中の導電率の変化に比例
した性状(水分や分子イオンなどによる)を把握
し、誘電体物質の性能を評価する装置を提供する
ことにある。 また本発明の目的は、前記過度応答電流のピー
ク値と、一定時間内における電流変化量との比率
を把握することにより、誘電体物質中の導電率お
よびその変化に比例した性状を把握し、誘電体物
質の性能を評価する装置を提供することにある。 そして、本発明は、測定すべき誘電体物質に臨
ました少なくとも一対の電極と、該電極間にパル
ス電圧を印加する電源手段と、 該電極間に介在する誘電体物質の成分に対応し
て該電極間に流れる電流を検出する電流検出手段
と、該電流の変化を測定する処理手段と、前記処
理手段は、前記誘電体物質の過渡応答によつて前
記電極間に流れる電流の任意位置における電流値
のピーク値を測定するピーク検出手段とから成る
ことを特徴とする誘電体物質の性能評価装置であ
る(以下第1発明と称する)。 また本発明は前記処理手段が、前記誘電体物質
の過度応答によつて前記電極間に流れる電流の任
意位置における一定時間内の電流変化量を測定す
るピーク検出手段と差動演算手段とから成ること
を特徴とする誘電体物質の性能評価装置である
(以下第2発明と称する)。 さらに、第1発明において前記処理手段は、前
記誘電体物質の過度応答によつて前記電極間に流
れる電流の任意位置におけるピーク値と、該ピー
ク値から一定時間経過後の電流変化量とを誘電体
物質中の導電率および導電率の少なくともいずれ
かの増加に対して割算し、電流のピーク値と変化
量との比率を測定するためのピーク検出手段と差
動演算手段および割算演算手段とから成ることを
特徴とする誘電体物質の性能評価装置である(以
下第1発明の第1態様と称する)。 さらに、本発明において前記電源手段は、一定
振巾、一定時間巾のパルス電圧を発生する機能を
有することを特徴とする誘電体物質の性能評価装
置である(以下第1発明の第2態様と称する)。 次に、本発明の誘電体物質の性能評価装置にお
ける基本原理を第1図および第2図に基づき説明
する。 一対の電極に臨ました誘電体物質は第1図aの
等価回路Iで示され、誘電体物質の持つ内部抵抗
γと、比誘電率εsによる容量Cで現される。この
等価回路Iにおいて、電源EからスイツチSによ
つて第1図bの如き、ステツプ電圧Vを印加する
と、等価回路Iには i≒V/γ0exp(−t/γ0C)+V/γ なる過度応答電流が流れる。この電流iを第1図
bの電流波形によつて詳述する。 一対の電極に電圧Vを印加した直後には回路抵
抗γ0によるV/γ0なる電流が流れる時間の経過と共 に電流は指数関数的に減少してゆく。しかし、そ
の後緩慢な変化を示す定常電流E/rが流れる。
この定常電流は、誘電体物質にパルス電圧を印加
した時の当該誘電体物質の抵抗値γによつて生じ
るものである。 ここで、γとCは誘電体物質による変数であ
り、その種類や性状によつて大きく変化する。例
えば過度応答電流iにおいてA特性はγが小さ
く、Cが大きい場合であり、B特性はγが大き
く、Cが小さい場合である。このA特性におい
て、過度応答電流の一定時間内における該電流の
初期値をipl、一定時間後の電流をimlとするとipl
は、誘電体物質中のγすなわち導電率によつて依
存され、又、電流iの変化値すなわちipl−iml
は、誘電体物質中の導電率の変化に依存される。
従つて、iplが大きい場合には、誘電体物質中に
金属粉や残留炭素などの混入物が多く、導電率が
高いため、電気的抵抗が小さく、またipl−iml
(以下変差Δiで示す)が小さい場合には、誘電体
物質中の導電率の変化が小さく、電気的容量Cが
小さいと言える。 上記過度応答電流特性から、A特性とB特性を
比較すると oip1>ip2 oip1−im1<ip2−im2 成る関係から、A特性の誘電体物質はB特性に比
較して、導電率が大きく、その変化量が小さいと
判別できる。 この誘電体物質における過度応答電流を実際の
潤滑油を代表するエンジンオイルによつて測定し
た一例を第2図に示す。 第2図aは未使用のエンジンオイル、bは8000
Km走行後、cは17000Km走行後のそれぞれの電流
特性である。 それぞれの電流波形から前記ipとipl−imlすな
わちΔiを求めると表1の通りとなる。
【表】 そしてipは走行距離に比例して増加、Δiは走行
距離に比例して小さくなつてゆくことがわかる。 このipの増加はエンジンオイル等の潤滑油は、
その使用過程で金属粉の混入や残留炭素が増加
し、導電率が除々に高くなつてゆくものと考えら
れる。更にΔiの低下は、その使用過程において、
水分や不溶解分などの影響により、エンジンオイ
ル自体の導電率の変化が除々に小さくなつてゆく
ものと考えられる。すなわち誘電体物質の過度応
答電流における任意位置のピーク電流値は、誘電
体物質中の導電率に比例した性状、例えば潤滑油
においては、潤滑油中に含まれる金属粉、残留炭
素、不溶解分等の混入異物および潤滑油の性能向
上に使われる添加剤などの分子が解離あるいは電
離して生じる荷電粒子の量に依存する。従つて、
ipの増加は潤滑油では、その性能低下を示す手段
となる。更に複数の誘電体物質によるipの比較に
より、当該誘電体物質の品質や性質などを判別す
る手段と成り得る。 更に誘電体物質の過渡応答電流における任意位
置のピーク電流値ipから一定時間内の電流変化量
Δiは、誘電体物質の導電率の変化に比例した性
状、例えばエンジンオイル等の潤滑油では、その
使用過程で潤滑油中に混入する金属粉、水分、不
溶解分などの分子がいくつか会合して大きなコロ
イド粒子を作るため、当該粒子の解離あるいは電
離によつて生じる荷電粒子が前記潤滑油中を移動
しにくくなり、見掛上潤滑油自体の導電率の変化
が少なくなり、前記電流変化量Δiが低下するも
のと考えられる。 従つて、Δiの低下は潤滑油では、異物混入に
よつて大きなコロイド粒子が存在するものと判断
され、その性能低下を示す手段となる。 更に複数の誘電体物質によるΔiの比較により、
当該誘電体物質の品種や性質などを判別する手段
となり得る。 従つてエンジンオイル等の潤滑油においては、
ipが大きく、Δiが小さくなる程、その性能が低下
してくるものと判断できる。 そこで誘電体物質の導電率に依存するipと、導
電率の変化に依存するΔiとをip/Δiなる演算を
行い、その比率を求めると表1の通りとなる。す
なわちオイルの使用期間(走行距離)に比例し
て、その比率は増加してくるため、この値はエン
ジンオイル等の誘電体物質の性能を評価できる有
効な手段となる。 以上の基本原理および数々の実験的考察事実か
ら潤滑油等の誘電体物質を一対の電極に臨まし、
該電極にパルス性の電圧を印加し、該パルス性の
電圧を印加している期間内における、電極間に流
れる過渡応答電流のピーク値、一定時間内におけ
る変化量もしくは、ピーク値と変化量との比率を
測定することにより、誘電体物質における本来の
性能を直接的に極めて正確に信頼性高くかつ簡便
に評価することができるのである。即ち、電極間
にパルス電圧を加えた時、電極間に介在する物質
に応じて流れる過渡応答電流は時々刻々変化する
ものであり、これは電極間における荷電イオンの
量とその移動のし易さを示している。すなわち、
過渡応答電流の任意位置におけるピーク値は、電
極間の導電性物質にもとづく荷電イオンの量に比
例し、ピーク値から一定時間後の電流変化値は、
電極間の誘電性物質にもとづく荷電イオンの動き
易さを示している。具体的にはピーク値や電流変
化量の測定タイミングは、パルス電圧印加後0.5
秒〜数秒間において、電極間の荷電イオンの動き
が最も活発である。従つて、この時間タイミング
において各電流を計測することが最も有効であ
る。従つて、パルス電圧印加直後に現れる過渡応
答電流には誘電体物質の汚損物質の生因たるカー
ボンや金属粉などの導電性物質と、水分などの導
電体物質の存在が顕著に現れるため、この過渡応
答電流特性から誘電体物質の性能評価としての汚
損状態を明確に判断できる。 以下本発明の誘電体物質の性能評価装置の具体
的な実施例について説明する。 第3図、第4図に示す一実施例の誘電体物質の
性能評価装置は、第1発明に属するものであつ
て、具体的には測定すべき誘電体物質に臨ます一
対の電極1と、該電極1にパルス電圧を印加する
ための電圧源2と、前記電極1にパルス電圧を印
加した時、前記電極1間の誘電体物質に流れる過
渡応答電流を検出する電流検出手段3と、該電流
検出手段3によつて検出される過渡応答電流の任
意位置におけるピーク電流を検出するためのピー
ク検出手段40から成る処理回路手段4と該ピー
ク検出手段40の出力値を誘電体物質の性能値と
して表示する表示手段5とから構成される装置で
ある。 上記構成からなる本実施例の装置において、電
圧源2から誘電体物質に臨ました電極1にパルス
性電圧を印加すると、該電極1の間に存在する誘
電体物質に荷電され、該誘電体物質を通じて電流
が流れる。この電流は、誘電体物質の性状(導電
率やその変化など)によつて、過渡応答が異なる
ため、この電流を電流検出手段3によつて検出
し、その過渡応答特性を信号処理手段4によつて
解析する。該信号処理手段4は、前記電流の過渡
応答特性すなわち電流のピーク値を測定し、その
結果から、誘電体物質の性能に準じた指標で表示
手段5に表示する。 誘電体物質の性能評価の現し方として、自動車
等の潤滑油に対しては、その汚損度合いや使用限
界(寿命)として表示できる。 更に潤滑油の種類の類別や、経年変化に伴う改
質の度合いなどとしても表示できる。 すなわち、一対の電極1に臨ました誘電体物質
にパルス電圧を印加した時、該誘電体物質の過渡
応答による電流の任意位置(パルス電圧を印加
し、任意時間経過後)におけるピーク値は、誘電
体物質中の導電率を依存されるため、このピーク
値の値から、例えば自動車等の潤滑油において
は、その使用過程で油中に混入してくる金属粉や
残留炭素の量などを判別でき、潤滑油の性能を把
握できる。以上の原理、構成にもとづく誘電体物
質の性能評価装置は極めて簡単な構成で、かつ誘
電体物質の性能を的確に検出できて、産業上、多
大な効果を奏するものである。 又前記電圧源2は誘電体物質に過渡応答を生じ
せしめるものであればよく、パルス電圧、ステツ
プ電圧でも良いことは言うまでもない。 更に電流検出手段3は、誘電体物質中に流れる
過渡応答電流に比例した信号でよく、電圧源2に
おける電圧降下量から測定してもよい。 更に誘電体物質に臨ました電極1は、誘電体物
質に荷電できる構造であれば良く、並行平板電
極、円筒電極、多層電極でも良い。 第5図に示す実施例の誘電体物質の性能評価装
置は第2発明に属するものであつて、本実施例は
誘電体物質に臨ます一対の電極1と、該電極1に
パルス電圧を印加するための電圧源2と、前記電
極1にパルス電圧を印加した時、該電極1の間の
誘電体物質に流れる過渡応答電流を検出する電流
検出手段3と、該電流検出手段3によつて検出さ
れる過渡応答電流の任意位置における一定時間内
の電流変化量を検出するピーク検出手段40と差
動演算手段41とから成る処理回路手段4と、前
記差動演算手段41の出力値を誘電体物質の性能
値として表示する表示手段5とから構成される。 かかる構成からなる本実施例の装置において、
一対の電極間1に臨ました誘電体物質にパルス電
圧を印加した時、該誘電体物質の過渡応答による
電流の一定時間内における電流変化量は、誘電体
物質中の導電率の変化に依存されるため、該電流
変化量から例えば自動車等の潤滑油では、その使
用過程で油中に混入する水分や不溶解分の量が判
別できる。 この電流変化量を検出する処理回路手段4を第
6図の信号処理波形によつて説明する。 電圧源2から出力されるパルス電圧の時間巾を
T0、その電圧値をVとする。該パルス電圧(第
6図−a)が誘電体物質が臨まされる電極1に印
加されると、電極間の誘電体物質には第6図−b
なる過渡応答電流iが流れる。 該電流iの初期値は誘電体の内部抵抗をγ0とす
るとi=V/γ0で現されるが、この値は電極間の
誘電体物質が十分に荷電されるに至つていないた
め、誘電体物質中に混入するすべての導電性の物
体に依存するに至らない。しかし、パルス電圧印
加後、任意時間経過の電流ipは、電極間の導電性
物体が十分荷電された時の値であることから、誘
電体物質中の混入導電性物体に依存されてくる。
そこで、本実施例の処理回路手段4におけるピー
ク検出手段40では、一定時間巾のパルス電圧を
印加後、一定時間経過後の前記過渡応答電流のピ
ーク値ipを検出する機能を有する。 (第6図−c)このピーク値検出手段40によ
つて検出された過渡応答電流ipは差動演算回路手
段41の一方の入力端子に入力し、前記一定時間
経過後の過渡応答電流を他方の入力端子に入力
し、差動演算を行うことにより、一定時間内にお
ける過渡応答電流の変化量Δi(第6図−d)を容
易に検出できる。 第7図に示す実施例の誘電体物質の性能評価装
置は第1発明の第1態様に属するものであつて、
前記処理手段は、前記誘電体物質の過渡応答によ
つて前記電極間に流れる電流の任意位置における
ピーク値と該ピーク値から一定時間経過後の電流
変化量とを割算演算した比率により行う誘電体物
質の性能評価するものである。さらには、本実施
例は誘電体物質に臨ます一対の電極1と、該電極
1にパルス電圧を印加するための電圧源2と、前
記電極間1にパルス電圧を印加した時、該電極1
間の誘電体物質に流れる過渡応答電流を検出する
電流検出手段3と、該電流検出手段3によつて検
出される過渡応答電流の任意位置における電流の
ピーク値と一定時間内における電流変化量との比
率を求めるためのピーク検出手段40と、差動演
算手段41と、割算手段42とから成る処理回路
手段と、前記割算手段42の出力値を誘電体物質
の性能値として表示する表示手段5とから構成さ
れる装置である。かかる構成から成る本実施例の
装置によれば、上記第4図々示の実施例によつて
検出される誘電体物質中の導電率に依存する混入
物体と、第5図々示の実施例によつて検出される
誘電体物質中の導電率の変化に依存する混入物体
との相乗特性を把握することができ、誘電体物質
の性能を的確に測定できるものである。 例えば、自動車等の潤滑油においては、その使
用過程におい金属粉や残留炭素などの導電性物質
が増加し、パルス電圧を印加した時の過渡応答電
流のピーク値が大きくなる。 又、水分や不溶解分の増加に伴い、その導電率
の変化が小さくなるため、前記過渡応答電流の一
定時間内における変化量が小さくなる。 従つて、本実施例の装置によつて演算される
ip/Δiが大きい程、潤滑油の導電率が高く、かつ
その変化量が小さいと判断でき、ip/Δiの値か
ら、潤滑油の性能、汚損状態および使用限界等を
的確に測定することが可能となる。 第8図に示す実施例の誘電体物質の性能評価装
置は第1発明の第2態様に属するものであつて、
前記電源手段による電極への印加は一定振巾、一
定時間巾のパルス電圧を発生するようにしたもの
である。さらには、本実施例において、電圧源2
は、任意の直流電圧を発生する電源20と、任意
な時間巾を設定できるスイツチ手段21とから構
成する装置である。かかる構成からなる本実施例
の装置によれば、一対の電極1の間は臨ます誘電
体物質に対して、任意の電圧値、任意の時間巾を
有するパルス電圧を印加することができる。これ
は、誘電体物質の種類によつて最適な過渡応答特
性を選択でき、該誘電体物質の性能を最大感度で
評価できる。 次にパルス電圧が印加された時、電極1間の誘
電体物質に流れる過渡応答電流は、抵抗などによ
る電流→電圧変換素子30と、前記過渡応答電流
に混入する電源ハムなどを除去するLPF回路3
1とから構成する電流検出手段3によつて検出す
る。かかる構成の電流検出手段3によれば、前記
過渡応答電流を容易に電圧信号に変換でき、かつ
極めて高い抵抗値を呈す誘電体物質において、前
記電流の測定時に電流信号に混入するハムを
LPFで除去することにより、正確な過渡応答電
流を検出できる。 次に処理回路手段4はゲート手段43、ピーク
検出手段40、差動演算手段41および割算手段
42とから構成する。かかる構成においてゲート
手段43は前記電圧源2をスタートさせる信号よ
り、任意時間遅延されたゲート信号が前記スイツ
チ手段21から付勢される。 従つて、電極1にパルス電圧を印加した直後の
過渡応答電流はゲート手段43によつて遮断さ
れ、ピーク検出手段40には印加されない。 すなわちゲート手段43の作用によつて、前記
過渡応答電流の内、パルス電圧を印加して、任意
時間経過後の一定時間内の電流信号のみを検出で
きる。以下ゲート手段によつて選択された任意時
間経過後のピーク値と一定時間内における前記電
流の変化量とが検出、演算され、処理回路手段4
からは前記ピーク値と電流変化値との比率信号が
検出される。 次に表示手段5は、ホールド手段50とアナロ
グ表示部51および判定手段52とインジケータ
53とから構成する。かかる構成によれば、前記
処理手段4から出力される誘電体物質の過渡応答
電流の任意位置、一定時間内における、そのピー
ク値と変化量との比率信号を、ホールド手段50
によつて保持し、アナログメータ51などによつ
てその値を指示する。従つて、アナログメータ5
1の指示値から、誘電体物質の性能を把握するこ
とができる。 一方、前記処理手段4の出力もしくはホールド
手段50の出力は判定手段52に入力し、任意に
設定される基準値と比較し、その結果をランプ等
のインジケータ53によつて表示する。 第9図に第8図の装置によつて、自動車の潤滑
油の使用過程における前記過渡応答電流のピーク
値と、一定時間内における変化量との比率すなわ
ちip/Δiを測定した結果の一例を示す。 第9図から未使用油および1000Km走行以下では
ip/Δiは2以下、5000Km走行相当では3〜5、
6000〜8000Km走行では7〜11、10000Km走行以上
では16以上となつており、ip/Δiはほぼ自動車の
走行距離に比例することがわかる。 第9図における潤滑油の使用限界は約10000Km
走行であることから、例えば前記表示手段5の判
定手段52における基準値を、ip/Δiが6以下を
OK、6〜12をCHECK、12以上をNGに設定すれ
ば、潤滑油の汚損状態および使用限界を的確に判
別することができる。 又第9図において、電圧源2は、直流電圧源2
0の出力をスイツチ手段21によつてパルス電圧
に変換する方法を示したが、直接パルス電圧を発
生させても良い。 更に処理手段4において、割算手段42は過渡
応答電流のピーク値ipを分母、変化量Δiを分子と
したが、逆の演算であつても良いことは言うまで
もない。 以上本発明にかかる誘電体物質の性能評価装置
の具体的な実施例を自動車の潤滑油に対して実施
した一例について述べたが、本発明の基本原理に
よれば、誘電体物質であれば、その性状、汚損状
態、使用限界などを的確に把握することができ
る。従つて自動車の潤滑油のみならず、工作機
械、繊維機械、船舶等潤滑油が利用されている分
野に幅広く適用できる。 この事実は、特に石油等から作られる潤滑油の
性能評価が的確に行えるため、資源に対する指標
として、社会に大きく頁献できるものである。 又、本発明にかかる第1発明および第2発明を
個別の装置として述べたが、これらをいくつか選
択組合せることにより、誘電体物質の性能評価装
置として、より信頼性の高い結果が得られ上記と
同様の作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理を示す線図、第2図は本
発明による測定結果を示す写真、第3図ないし第
9図は第1発明および第2発明における装置なら
びに測定結果をそれぞれ示す線図である。 図中、1……電極、2……電源手段、3……電
流検出手段、4……信号処理手段、5……表示手
段、40……ピーク検出手段、41……差動演算
手段、42……割算手段。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 測定すべき誘電体物質に臨ました少なくとも
    一対の電極と、 該電極にパルス電圧を印加する電源手段と、 該電極間に介在する誘電体物質の成分に対応し
    て該電極間に流れる電流を検出する電流検出手段
    と、 該電流の変化を測定する処理手段と、前記処理
    手段は、前記誘電体物質の過渡応答によつて前記
    電極間に流れる電流の任意位置における電流値の
    ピーク値を測定するピーク検出手段から成り、前
    記パルス電圧の印加時における誘電体物質の過渡
    応答特性から誘電体物質の性能を評価することを
    特徴とする誘電体物質の性能評価装置。 2 測定すべき誘電体物質に臨ました少なくとも
    一対の電極と、 該電極にパルス電圧を印加する電源手段と、 該電極間に介在する誘電体物質の成分に対応し
    て該電極間に流れる電流を検出する電流検出手段
    と、 該電流の変化を測定する処理手段と、前記処理
    手段は、前記誘電体物質の過渡応答によつて前記
    電極間に流れる電流の任意位置における一定時間
    内の電流変化量を測定するピーク検出手段と差動
    演算手段とから成り、前記パルス電圧の印加時に
    おける誘電体物質の過渡応答特性から誘電体物質
    の性能を評価することを特徴とする誘電体物質の
    性能評価装置。 3 前記処理手段は、前記誘電体物質の過渡応答
    によつて、前記電極間に流れる電流の任意位置に
    おけるピーク値と、該ピーク値から一定時間経過
    後の電流変化量とを誘電体物質中の導電率および
    誘電率の少なくともいずれかの増加に対して割算
    し、電流のピーク値と変化量との比率を測定する
    ためのピーク検出手段と差動演算手段および割算
    演算手段とから成ることを特徴とする前記特許請
    求の範囲第1項記載の誘電体物質の性能評価装
    置。 4 前記電源手段は、一定振巾、一定時間巾のパ
    ルス電圧を発生する機能を有することを特徴とす
    る前記特許請求の範囲第1項ないし第3項のいず
    れか一つに記載の誘電体物質の性能評価装置。
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