JPH0280376A - 連続式焼成炉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、例えば電子部品の素材であるディスク状セラ
ミック等の被焼成物の焼成に使用する連続式焼成炉に関
する。

〈従来の技術〉 電子部品用セラミック製品の焼成に使用する焼成炉とし
ては、大別して、連続式のものと、バッチ式のものと力
°（ある。

連続式焼成炉は、炉内に被焼成物の通路が設けられてお
り、この通路に沿って被焼成物を移動させながら焼成す
るものである。

バッチ式焼成炉は、密閉型の炉室を有し、この炉室の内
部に被焼成物を収容して焼成するものである。

〈発明が解決しようとする課題〉 ところで、連続式焼成炉は、大量生産には適するものの
、炉内の空間が互いに連通しているため、炉内全体を同
一の雰囲気にしか保つことができず、焼成開始時の被焼
成物に接する雰囲気と、高温となった被焼成物に接する
雰囲気とを異ならしめる、というような焼成段階に応じ
た雰囲気調整を行うことができない。また、炉内の温度
勾配がほぼ一定しｔおり、各部の温度を任意に設定する
ことができない。したがって、複雑な雰囲気調整、温度
設定を必要とする製品の焼成には適さない。

一方、バッチ式焼成炉は、炉室が密閉されるため、焼成
段階に応じた雰囲気調整や温度設定が可能で、複雑な雰
囲気調整、温度設定が必要な製品の焼成に適するのであ
るが、焼成毎に品質のばらつきが生じやすく、大儀生産
には適さない。

このように、従来の焼成炉は、いずれの方式のものも一
長一短があり、複雑な雰囲気調整、温度設定を必要とす
る製品の大量製品が困難である、という問題があった。

本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであって
、連続式焼成炉において焼成段階に応じた雰囲気調整や
温度設定が行えるようにして、複雑な雰囲気調整や温度
設定を必要とする製品の大儀生産を可能にすることを課
題とする。

く課題を解決するための手段〉 本発明は、上記の課題を達成するために、炉内に焼成用
の通路を有する炉本体と、前記通路内を横向き姿勢で移
送可能な筒状の被焼成物容器とを備え、炉本体の通路側
壁には、横向き姿勢の前記容器の開口部に臨む位置に雰
囲気ガスの供給口が設けられている構成とした。

〈作用〉 上記の構成において、被焼成物は、筒状の容器に収容さ
れて炉内の焼成用通路に横向き姿勢で送り込まれ、通路
内を移動しながら、焼成される。

焼成時、容器の内部には雰囲気ガスが通路側壁の供給口
から供給され、容器の内部は、供給されたガスにより、
通路全体の雰囲気とはほとんど関係なく、局部的に所定
の雰囲気に維持される。また、容器内で被焼成物に接す
る雰囲気の温度も、はぼ一定の温度に維持される。

したがって、通路内での容器の移送位置に応じて容器に
供給する雰囲気ガスの成分を変えたり、容器に与える熱
量や雰囲気の温度を変えることにより、移送位置に応じ
て被焼成物に接する雰囲気やその温度か変化することに
なり、焼成段階に応じた雰囲気調整、温度設定がなされ
る。

〈実施例〉 以下、本発明を図面に示す実施例に梧づいて詳細に説明
する。

第１図は本発明の一実施例に係る連続式焼成炉の横断平
面図、第２図は第１図の■−■線における縦断面図、第
３図は被焼成物容器の部分の斜視図である。

この実施例の連続式焼成炉は、焼成用通路ｌを有する炉
本体２を備える。ｌａは通路ｌの床面を構成する炉床板
である。通路１の内部には、多数のヒータ３が配設され
ている。また、通路ｌの両側壁には、バイブ４により雰
囲気ガスの供給口４ａか開口している。この雰囲気の供
給口４ａの配置については、以下に被焼成物容器５の構
造とともに説明する。

連続式焼成炉は、また、被焼成物の容器５を備える。こ
の容器５は、第３図に明示するように、アルミナもしく
はジルコニア等の耐熱性材料により角筒等の筒状で、か
つ通路！の横幅より短い長さに形成されており、内部に
多数のディスク状の被焼成物Ｍを収容した状態で、前記
通路！内を横向き姿勢で移送しうるようになっている。

前記の雰囲気ガス供給口４ａは、通路】の側壁にその長
手方向に沿って左右交互に形成されており、その高さ位
置は、通路１内で横向き姿勢にある容器５の両端開口部
と対向しうる高さに設定され、かつその左右各配列ピッ
チＰ１は、移送時の容器５の並列ピッチ（この場合は、
容器５の端面の横寸法）Ｐ、の２倍に設定されている。

そして、通路ｌは、第１図に示すように、その長手方向
に沿って数個の領域Ｚ　＋　、　Ｚ　ｘ　、・・・Ｚｎ
（以下、Ｚと総称）に分割されており、各領域Ｚに属す
る供給口４ａは、これと対向する位置に容器５が到達し
たときに、互いに異なる雰囲気ガスを噴出するようにな
っている。

６は容器５の移送手段としてのプッシャーであり、通路
ｌの人口側に設けられている。この実施例では、容器５
は、このプッシャー６により炉床［１ａ上に直接載置し
た状態で押動されるようになっている。

上記の構成において、焼成に当たっては、まず、多数の
ディスク状被焼成物Ｍを筒状の容器５の内部に収容する
。そして、この容器５の複数本を横向き姿勢で並列させ
て、プッシャー６により通路■内に送り込む。

被焼成物Ｍは容器５に収容された状態で通路１内を移送
され、ヒータ３により加熱されて焼成されるのであるが
、この焼成時、容器５の内部には雰囲気ガスが両側の供
給口４ａから供給され、容器５の内部は、供給されたガ
スにより、局部的に所定の雰囲気に維持される。

供給口４ａから供給される雰囲気ガスは、通路ｌの領域
Ｚ毎に異なるから、領域Ｚ毎に容器５内部の雰囲気が変
化し、焼成段階に応じた雰囲気調整がなされることにな
る。

また、容器５の内部が所定の雰囲気に維持されることか
ら、次の領域で雰囲気の入れ換えが行われるまで、容器
５内部の温度は、はぼ一定の温度に維持される。したが
って、領域Ｚ毎に雰囲気調整を行うのに伴って、領域Ｚ
毎に被焼成物Ｍに接する雰囲気の温度が所定の値に設定
されることになる。

なお、容器５は、被焼成物Ｍを１列に並列させて収容し
うる形状に限定されず、たとえば、第４図に示すように
、被焼成物Ｍを複数列に並列して収容しうる、断面が長
方形の形状としてらよいし、第５図に示すように、円筒
状としてもよい。

また、上記実施例では、通路ｌの炉床板ｌａ上に容器５
を直接載置してブツシャ−６により押動しているが、容
器５を合板上に載置し、この合板をブツシャ−６により
押動移送するようにしてもよいし、通路！内にチェーン
コンベア等のコンベアを張設して、該コンベアにより移
送するようにしてもよい。

第６図および第７図に示す実施例は、容器５を円筒状と
し、移送手段としてチェーン７を用いたものである。チ
ェーン７は、通路１の両側に張設され、各チェーン７に
は、容器５と係合する内向きの係合ピン８が一定ピッチ
で突設されている。

円筒状の容器５は、左右のチェーン７の係合ピン８の突
設ピッチの間で、炉床板ｌａ上に横向き姿勢で転勤しう
るように配置される。

この実施例では、チェーン７の回送に伴い、係合ピン８
が容器５の外周面に係合してこれを押動するので、容器
５は炉床板Ｉａ上を転動しながら移動する。被焼成物Ｍ
は容器５の転動とともに自転し、被焼成物Ｍの各部が均
一に雰囲気に接することになるので、焼成が均一化する
。

〈発明の効果〉 以上のように、本発明は、被焼成物を筒状の容器に収容
して炉本体の通路を移動させながら焼成するもので、容
器の内部は、供給口から供給される雰囲気ガスにより所
定の雰囲気に維持されるから、移送位置に応じて容器に
供給する雰囲気ガスの成分や温度を変えることにより、
焼成段階に応じた雰囲気調整、温度設定が可能となる。

したがって、複雑な雰囲気調整や温度設定を必要とする
製品を大量に、かつ同一の品質で焼成することができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る連続式焼成炉の横断平
面図、第２図は第１図のｔｔ−ｎ線における縦断面図、
第３図は被焼成物容器の部分の斜視図、第４図および第
５図はいずれも被焼成物容器の他の実施例の斜視図、第
６図は移送手段の他の実施例の平面図、第７図はその側
面図である。 ｌ・・・通路、２・・・炉本体、４ａ・・・雰囲気ガス
供給口、５・・・被焼成物容器、７・・・チェーン、８
・・・係合ピン（係合部材）。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）炉内に焼成用の通路を有する炉本体と、前記通路
   内を横向き姿勢で移送可能な筒状の被焼成物容器とを備
   え、炉本体の通路側壁には、横向き姿勢の前記容器の開
   口部に臨む位置に雰囲気ガスの供給口が設けられている
   ことを特徴とする連続式焼成炉。