JPH0280167A - 鋳バリ仕上げ刃物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、鋳物の合せバリ等をプレスで除去する鋳バリ
仕上げ刃物に関し、特に単刃は多段刃の一体構造刃から
成る総形刃物の改良に関する。

（従来の技術） 従来この種総形刃物としては、第１図示の如く単刃か又
は第２図及び第３図示の如く多段刃の一体構造刃から成
る総形刃物が広く使用されていた。

（発明が解決しようとする課題） ところが、上記した従来の刃物においては、単刃の場合
は、固成形のコストが比較的小なるも負荷が一枚刃先端
に集中するため、特に刃先寿命及び切削効率が劣り、刃
先の補修頻度が多い等問題があった。

又、多段刃の場合には、刃先に段階的に分散して負荷が
かかる為に、円滑切削が可能であるが、刃の成形に大な
るコストを要した。

いずれの場合でも、一体構造刃の総形刃物で鋳物の合せ
バリ等を除去する時、部分的に切削量調整ができず、従
って製品形状に合せた総形刃形状を決定することに、熟
練と時間を要し、又、形状によっては製作が不可能であ
ったり、刃の摩耗・損傷があった時、肉盛りその他の方
法で総形刃物全体を補修しなければならない等多くの問
題をかかえていた。

そこで本発明は、単刃及び多段刃の一体構造刃から成る
総形刃物における上記諸問題を解消するために、刃物の
製作費・補修費の低減と鋳ノ＼り除去精度の向上をはか
り、鋳物形状が複雑なものでも鋳バリ除去が可能な刃物
を提供することを、その技術的課題とする。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） 上記した課題を解決するために講じた技術的手段は、刃
物全体を適当数の駒刃に分割し、その駒刃の内面には複
数条の傾斜した刃先を段階的に形成し、各駒刃を一体的
に連結して刃物を構成したことである。

（作　用） これによれば、駒刃単位で鋳バリ取りの負荷を受けるの
で、部分的に切削調整ができ、複雑な形状の鋳物であっ
ても駒刃毎に製作が行え、刃先の部分的摩耗・損傷への
対応が簡単に行える。

（実施例） 以下、本発明に従った鋳バリ仕上げ刃物の一実施例を図
面に基づき説明する。

ＩＩは刃物固定枠で、その内側には６個に分割した駒刃
Ｉ２〜１７が組合された状態で嵌合している。

そして各駒刃１２〜１７は固定枠１１に夫々固定具例え
ばボルト１８．１９で螺着されている。

各駒刃１２〜１７の組合された一連の刃面形状は、鋳物
製品の外側形状に適応した内側形状を呈しており、又分
割の個数、部分及び形状・大きさ等は鋳物製品に対応し
て決定される。

各駒刃１２〜１７の合せ面は、鋳物製品の外側面の略直
交する面内に於て水平面に対して適当な角度αだけ傾斜
しており、駒刃１３と１４の合せ面を展開した状態で代
表して第５図にて示すと、駒刃１３と１４の上・下共通
水平面２０．２１に対して合せ面２２はαだけ傾いて両
者は接触し、その状態で固定枠１１に取付けられている
。

各駒刃１２〜１７に各刃面には刃先が形成され、第５図
の例では駒刃Ｊ３及びＩ４の刃先２３及び２４はこれ又
水平面に対して夫々βずつ傾斜して形成される。

尚、合せ面２２に於ける駒刃１３の刃先２３の終点２５
と、駒刃１４の刃先２４の始点２６とは切削効率向上の
ため互いに半ピツチずつずれた状態にある。

更に刃先２３及び２４は各４条ずつ配置されているが、
これは鋳物製品の形状・大きさに合わせて複数条用意さ
れ、下方刃先を結ぶ開口面積はより上方刃先を結ぶ開口
面積より大きく形成され、下方から上方に向って若干の
切削テーパーが施されている。

以上の如き構造の駒刃１２〜１７と固定枠１１との結合
体を、刃物押へ２７及びスペーサー２８を介してプレス
機取付ベース２９に取付け、プレス機受は台３０上に載
置した鋳物製品３１の鋳物合せバリ取り作業を行う。

鋳造時に上型・下型の合せ面に発生する鋳物製品３１の
外周部に突出した合せバリ３２は、プレス機の下動によ
って駒刃１２〜１７の刃先２３゜２４−・−・−が下方
から上方へと段階的に接触することによって円滑に切削
される。

即ち先ず切削テーパーのついた大開口部の最下方刃先が
合せバリ３２の外周部を切削し、次いで順により上方の
刃先が合せバリ３２のより内周部を切削し、最終的に小
開口部の最上方刃先が鋳物製品３１の外側面と同一面ま
で合せバリ３２を切削して、鋳物合せバリ取り作業を終
了する。

この時、各駒刃１２〜１７の各合せ面２２は、鋳物製品
３Ｉの外側面と直交する面内に於て水平面に対して角度
αだけ傾斜しているために、各駒刃１２〜１７の各合せ
面２２−・・−・−による切削条痕は発生せず、合せバ
リ３２は滑らかに削り取られ、円滑な仕上げ面が得られ
る。

〔発明の効果〕

■　湯口附近の様に、バリ取りに大きな負荷がかかり摩
耗が早く進行する駒刃のみを交換するが肉盛りをすれば
よ（、一体構造刃の様に全部を交換する必要はない。

■　特定の駒刃のみがよく摩耗する場合には、前記■に
代えて駒刃の背面と固定枠との間にシム・スペーサー等
を介在させて、刃先を所定の位置まで前進させればよく
、肉盛りの手間を要することなく使用寿命が長くなる。

■　分割型駒刃のため、鋳物製品の形状が複雑であって
も、総形刃物も製作可能となった。

■　駒刃の刃先の切削方向に対する傾斜角（β）は、鋳
物の材質・形状・寸法等に合わせて任意に選定できる。

（一体構造刃の場合には傾斜角を緩やかにしなければな
らない。） ■　駒刃の分割の個数、部分、形状及び大きさは鋳物製
品に応じて対応が可能である。

尚、駒刃の合せ面を、鋳物製品の外側面に略直交する面
内に於て、水平方向に対して傾斜（α）させたので、駒
刃の上下動により仕上り面につなぎの痕跡を残すことも
ない。

【図面の簡単な説明】

第１図は単刃の一体構造刃から成る総形刃物の従来図、 第２図は多段刃の一体構造刃から成る総形刃物の従来図
、 第３図は第２図の矢視Ａ−Ａ線断端面図、第４図は本発
明の一実施例を示す全体斜視図、第５図は第４図の要部
拡大部分図、 第６図は第４図の刃物をプレス機に取付けた状態を示す
図である。 １２〜１

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 鋳物の合せバリ等をプレスで除去する鋳バリ仕上げ刃物
   に於て、刃物全体を適当数の駒刃に分割し、その駒刃の
   内面には複数条の傾斜した刃先を段階的に形成し、各駒
   刃を一体的に連結した事を特徴とする鋳バリ仕上げ刃物
   。