JPH0279978A - δ−エンドルフィン - Google Patents

δ−エンドルフィン

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JPH0279978A
JPH0279978A JP63231248A JP23124888A JPH0279978A JP H0279978 A JPH0279978 A JP H0279978A JP 63231248 A JP63231248 A JP 63231248A JP 23124888 A JP23124888 A JP 23124888A JP H0279978 A JPH0279978 A JP H0279978A
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endorphin
fusion protein
pendd2
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正寛 巌倉
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信一 大箸
Tsukasa Sakai
坂井 士
Yoshio Tanaka
芳雄 田中
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、δ−エンドルフィンの遺伝子組換え法による
新規な製造方法およびそれに係わる組換えプラスミド、
形質転換株、融合タンパク質に関する。
α−エンドルフィンは、19個のアミノ酸より構成され
るモルヒネ様生理活性を有するペプチドであり、下記ア
ミノ酸配列を有する。
α−エンドルフィン: Tyr−Gly−Gly−Ph
e−Met−Thr−5er−G 1u−Lys−5e
r−G l n−Thr−Pro−Leu−Va l 
−Thr−Leu−Phe−Lys 本発明の新規組換えプラスミドpENDD2は。
第1図において示されるDNA配列を有する。本発明は
9発酵工業、医薬品工業等の分野に好適である。
[従来の技術] δ−エンドルフィンは9モルヒネ様生理活性を示すエン
ドルフィン類に属するペプチドであり。
ロイシンエンケファリンの約4.4倍、メチオニンエン
ケファリンの約2.9倍の鎮痛活性を示す興味深い生理
活性ペプチドである。
本発明の技術的背景としては、いわゆる遺伝子操作技術
がある。しかしながら、遺伝子操作を利用した効率のよ
いδ−エンドルフィンの製造方法既に、米発明者らは、
大腸菌由来のジヒドロ葉〜1 酸還元酵素(以下、DHFRと略す。)遺伝子に関して
、その遺伝子の改変の結果、異種遺伝子発現用プラスミ
ドベクターpTP70−1 (特願昭61−31283
6)と、それを利用した融合遺伝子の作成方法(特願 
昭62−302153)を開発している。また、pTP
70−1にメチオニンエンケファリン(以下、MEKと
略す、)を暗号化する化学DNAを組み込んで、MEK
の効率よい生産方法を開発している(特願 昭63−7
9680)。効率のよいMEKの生産方法を開発する際
に得られた組換えプラスミドpMEK2は、制限酵素B
amHIとXho I部位の間の配列を異種DNAと取
り替えるだけで、DHPRとの融合遺伝子を容易に作成
できる。また、pMEK2を利用して融合遺伝子を作成
した場合、融合遺伝子の発現の結果得られる融合タンパ
ク質の大腸菌菌体の蓄積量としては、全菌体タンパク質
の約20%が期待される。しかしながら、δ−エンドル
フィンの生産に上記発現ベクターを用いた例はない。
[発明の目的コ 本発明の目的は、遺伝子操作の手法を用いたδ−エンド
ルフィンの大量生産方法を開発することにある。
本発明者らは、上記の知見を利用し、鋭意研究の結果、
δ−エンドルフィンを暗号化する遺伝子を設計・化学合
成し、  pMEK2に組み込むことにより、δ−エン
ドルフィン遺伝子とDHFR遺伝子との融合遺伝子を作
成し、融合遺伝子を大腸菌で発現させることにより、D
HFR−δ−エンドルフィン融合タンパク質(以下、融
合タンパク質と略す。〉を大量に生産できることを見い
だし。
さらに、融合タンパク質を用いることにより効果的にδ
−エンドルフィンを作成できることを明らかにし2本発
明を完成させた。
可能にする新規組換えプラスミドpENDD2゜(2)
 pENDD2を含有する大腸菌菌体、(3)pEND
D2を含有する大腸菌が生産する融合タンパク質、(4
)pENDD2を含有する大腸菌からの融合タンパク質
の分離精製方法、および(5)融合タンパク質を用いた
δ−エンドルフィンの製造方法、の発明により構成され
る。
(1)新規組換えプラスミドpENDD2第1図は8本
発明のpENDD2の全塩基配列を示している。図は、
2本鎖環状DNAのうち片方のDNA鎖配列配列を、プ
ラスミド中に2箇所存在する制限酵素C1aI部位のう
ち制限酵素Hindm部位、に近い方の切断認識部位、
 5’−ATCGAT−3’、の最初の”Al1を1番
として数えて、5′末端から3′末端の方向に記述して
いる。本発明のpENDD2は、新規な朝換えプラスミ
ドである。
pENDD2は、4682塩基対の大きさであり。
宿主である内1稈菌にトリメトプリムおよびアンピシリ
ン耐性?’イを与することができる。pENDDKを暗
号化する配列を含む26塩基対の配列を。
δ−エンドルフィンを暗号化する配列を含む68塩基対
の化学合成りNAと置き換えた構造をしている。第1図
において、533番目から600番目迄日進列が化学合
成りNA由来の配列である。
それ以外の配列がpMEK2由来の配列である。
第1図の57番目から596番目まで配列は。
DHPRのカルボキシ末端側にδ−エンドルフィンがア
ルギニン(Arg)を介して結合した融合タンパク質を
暗号化している。
融合タンパク質を暗号化する配列の上流には。
遺伝子の発現を効率良く行わせる配列が存在する(特願
 昭61−312836)。即ち、43番目から50番
目までの配列がSD配列と呼ばれるもので、効率の良い
翻訳に、また、4640番目から4668番目までが、
コンセンサス転写プロモーターであり、効率の良い転写
に貢献する。このことから、pENDD2は、大腸菌に
導入された場合、多量の融合タンパク質を作らせること
ができる0作られた融合タンパク質は、菌体内に可溶性
の状態で2面体タンパク質の約20%程度蓄積する。こ
のことによって、pENDD2を含有する大i!菌はト
リメトプリム耐性を示すようになる。また、pENDD
2は、pMEK1由来の。
アンピシリン耐性遺伝子を有している。このことから、
pENDD2が導入された大腸菌は、アンピシリン耐性
をも示す。pENDD2は、大腸菌に導入されて安定状
態に保たれ、pENDD2を含有する大IIi菌は、微
工研にFERM  BP−2031として寄託されてい
る。
このような特長を有するpENDD2は、実施。
例1に従って作成することができるが9Mi換えプラス
ミドの作成方法によって本発明が制限されるものではな
い。
(2)pENDD2を含有する大腸菌 菌体内に可溶性の状態で大量に蓄積する。pENDD2
を含有する大腸面をYT+Ap培地(培地11中に、5
gのNaCl、8gのトリプトン。
5gのイーストエキス、及び50mgのアンピシリンナ
トリウムを含む液体培地)を用いて、37℃で定常期ま
で培養り、た場合、蓄積する融合タンパク質は2面体タ
ンパク質の約20%に達する。
培養菌体を、リン酸緩衝液などの適当な緩衝液に懸濁し
、フレンチプレス法もしくは音波破砕法で破砕し、これ
を遠心分離法により上清と沈澱に分離した場合、全ての
融合タンパク質は上清中に回収される。pENDD2を
含有する大腸菌は、微工研にFERM  BP−203
1として寄託されている。
(3)融合タンパク質 第2図は、 融合タンパク質を暗号化する部分のDNA
配列とそれから作られると予想されるタンパク質のアミ
ノ酸配列を示している。融合タンパク質は、180アミ
ノ酸よりなる新規なタンパク質である。アミノ末端側か
ら数えて、1から159番目までの配列が、大腸菌の野
生型DHFRに1箇所アミノ酸置換置換が起こった( 
Cys−152(wild type) −+ Glu
−152)配列であり、162番目から180番目まで
がδ−エンドルフィンの配列である。δ−エンドルフィ
ンの配列の直前のアミノ酸はアルギニン(A r g)
である。δ−エンドルフィンはアルギニンを含まない。
このことから。
融合タンパク質をアルギニルエンドペプチダーゼ(Ar
ginylendopeptidase、市販品として
人手可能)で処理することにより特異的に切り出すこと
ができる。160と161番目のイソロイシン(Ife
)−ロイシン(Leu)の配列は、pMEK2のBam
H1部位にδ−エンドルフィンを暗号化するDNAを導
入する際に、遺伝暗号の読み取り枠を合わせるために生
じた配列である(pMEK2のもとどなったpTP70
−1が作るDHFRから数えて、1から160番目まで
の配列に。
Gln−11eの2個のアミノ酸配列が結合した配列を
している。)。融合タンパク質およびδ−エンドルフィ
ンの分子量は、それぞれ20,410および2.134
である。
融合タンパク質は、新規なタンパク質である。
融合タンパク質はD)(FRのカルボキシ末端側に。
δ−エンドルフィンが融合した構造をしているにもかか
わらず、DHFR酵素活性を有する。このため、大腸菌
が融合タンパク質を多量につくると。
DHFRの阻害剤であり抗細菌剤であるトリメトプリム
に対して、耐性を示すようになる。
(4)融合タンパク質の分離精製 本発明の融合タンパク質の分M精製法は、■菌体の培養
、■菌体の破砕、■DEAE−)ヨパール力うム処理、
■メソトリキセート(MTX)結合アフィニティクロマ
トグラフィー、および■DEAE−)ヨパール力ラムク
ロマトグラフィーの過程より成り立っている。
■菌体の培養 pENDD2を含有する大腸菌のtg糞は、YT+Ap
培地(培地II中に、5gのNaCl、8gのトリプト
ン+5gのイーストエキスおよび50mgのアンピシリ
ンナトリウムを含む液体培地。
)で培養することができる。培地としては、この他にS
T+Ap培地(培地ll中に+2gのグルコース、1g
のリン酸2カリウム、5gのポリペプトン、5gのイー
ストエキスおよび50 m gのアンピシリンナトリウ
ムを含む液体培地。)など。
面体が成長する培地であれば、どの様な培地でも用いる
ことができるが、調べた限りでは、YT+Ap培地が最
適であった。
pENDD2を含有する大腸菌を、培地に接種し、37
℃で対数成長期の後期もしくは定常期まで培養する。培
養した菌体は、5,000回転/分の遠心分離により集
める。培地11より湿重量2から5gの菌体が得られる
集面およびこれ以後の操作は、特に断わらない限り低温
(o、A)ら10℃の間、4℃が望ましい)で行う。
■菌体の破砕 培養して得られた菌体を、湿重量の3倍の緩衝液1 (
0,1mM  エチレンジアミン4酢酸ナトリウム(E
DTA)を含む10mMリン酸カワウム緩衝液、pH7
,0)に懸濁し、フレンチプレスを用いて菌体を破砕す
る0面体破砕液を、35゜000回転、1時間超遠心分
廂し、上溝を得る(無細胞抽出液)。
■DEAE−)ヨバール力ラム処理 無細胞抽出液を、あらかじめ50mMのKCIを含む緩
衝液1で平衡化したDEAE)ヨパールカラムにかけ、
カラム容量の50mMのKCIを含む緩衝液1でカラム
を洗う、酵素の溶出は、緩衝液lを用いて0.1Mから
0.3M(7)KCI(7)直線濃度勾配を用いて行い
、溶出液を一定量ずつフラクションコレクターを用いて
分画する。酵素の溶出は、0.3MのKClを含む緩衝
液lを用いて行う。溶出液を一定量ずつフラクションコ
レクターを用いて分画する。分画した溶出液についてD
HFR活性を測定し、酵素活性が含まれる画分を集める
■MTX結合アフィニティクロマトグラフィー上記の操
作により得られた酵素液を、あらかじめ緩衝液1で平衡
化したMTX結合アガロースーアフィニティ力ラムに吸
着させる。吸着後、IMのKCIを含む緩衝液2 (0
,1mMEDTAを含む10mMリン酸カリウム緩衝液
、  pH8,5)で洗う。洗いは、カラムからの溶出
液の280nmの吸光度を測定し、吸光度が0.1以下
になるまで同緩衝液を流し続ける。酵素の溶出は、IM
のKCIと3mMの葉酸を含む緩衝液2を用いて行い、
溶出液を一定量ずつフラクションコレクターを用いて分
画する0分画した溶出液についてDHPR活性を測定し
、酵素活性が含まれる画分を集める。得られた酵素液を
、vM衝液lに対して。
3回透析する。この段階で、純度95%以上の融合タン
パク質が得られる。
!:1 ■DEAE−ドヨパール力ラムク口マトグラフィ透析、
えi偏2.あ、ヵ16.11Gカ化したDEAE−)ヨ
パール力ラムに吸着させる。
吸着後、50mMKCIを含む緩衝液1で洗う。
酵素の溶出は、緩衝液1を用いて50mMから0゜3M
のKCIの直線濃度勾配を用いて行い、溶出液を一定量
ずつフラクションコレクターを用いて分画する。分画し
た溶出液について280nmの吸光度とDHFRHF上
を測定する。
酵素活性/280nmの吸光度の値が、一定な両分を集
める。
以上の操作により、融合タンパク質の高度精製均一化を
、再現性良く行うことができる。
本発明に従うと、融合タンパク質の精製は、培養を含め
て一週間以内に行うことができ2回収率45%以上で、
均一な酵素標品を得ることができる。
DHFR酵素活性は2反応液 (0,05mMのジヒド
ロ葉酸、0.06mMのNADPH,12mMの2−メ
ルカプトエタノール、50mMのリン酸緩衝液(pH7
,0))を、1mlのキュヘットとり、これに酵素液を
加え、340nmの吸光度の時間変化を測定することに
より行う。酵素lユニットは、上記反応条件において、
1分間に1マイクロモルのジヒドロ葉酸を還元するのに
必要な酵素量として定義する。この測定は9分光光度計
を用いて容易に行うことができる。
(5)融合タンパク質を用いたδ−エンドルフィンの製
造 精製した融合タンパク質からの8−エンドルフィンの切
断・分離は、アルギニルエンドペプチダーゼ(Argi
nylendopeptidase、市販品として入手
可能)で処理することにより行う。精製した融合タンパ
ク質1重量に対して、アルギニルエンドペプチダーゼ0
.0134量の割合で加え、37℃で50mM  Tr
is−MCI緩衝液、pH8,5中、24時間処理する
。反応液に等量の50%酢酸を加える。;の試料を、H
PLC装置(島津り当 C−4A 、 1nert′si l−005カラム)
を用いて、0.1溶出物は、220nmにおける吸光度
の測定により検出することができる。第3図は、アルギ
ニルエンドペプチダーゼ処理したエンドルフィン融合タ
ンパク質試料の高速液体クロマトグラムを示している。
試料注入後約22.5分後のピークがδ−エンドルフィ
ンである。このピーク画分を分離する。分離した溶出液
をエバホレーターで乾燥後。
少量の水を加え凍結乾燥し溶媒を除き、δ−エンドルフ
ィンを得ることができる。また、得られたペプチドを酸
加水分解後、アミノ酸分析することによりアミノ酸組成
を確かめることができる。
本発明の実施例においては、31の培地から湿trim
約13gの面体が得られ、この面体(計算上。
約253mgの融合タンパク質、約26.8mgのδ−
エンドルフィンを含む、)から、約116mgの融合タ
ンパク質(収率、46%、計算上約12mgのδ−エン
ドルフィンを含む、)を精製して得ることができ、この
うち、20mgの融合タンパク質をフルギニルエンドペ
ブチダーゼ処理後、HPLCで分離・精製することによ
り、約0゜68mgのδ−エンドルフィンを得ることが
できた。
[発明の効果コ 本発明の、新規プラスミドpENDD2およびpEND
D2を含有する大腸薗を用いることにより、融合タンパ
ク質を容易にかつ高収率で分離精製することが得られる
こと、また、タンパク質分解酵素で処理することにより
融合タンパク質から効率よくδ−エンドルフィンを切り
出すことができることからモルヒネ様生理活性を有する
ことが知られているδ−エンドルフィンの生産に有効で
ある。
次に本発明の実施例を示す。
pENDD2の作成 δ−エンドルフィンを暗号化するDNAとしては。
1、5’−GATCCGCTACGGCGGTTTCA
TGACCTCAG−3’2.5’−AAAAATCA
CAGACCCCGCTG−3’3、5’−TCGAG
TTATTCACCTTTTTTG−3’4、5’−T
ATGCGTTTTTGATGATTG−3’5、5’
−GTGACTCTGTTCAAATAAC−3’6、
5’−TCGAGTTATTTGAACAGAGTCA
CCAGCGGGG−3’の6本のDNAをホスホアミ
ダイト法に従って化学合成し、精製後、ポリヌクレオチ
ドキナーゼを用いて、各DNAの5′末端をリン酸化し
た。リン酸化したDNAを約0.1m1(約0.01g
gのDNAを含んでいる。)ずつ取り、これを60℃で
インキュベートすることによって両DNAをアニールさ
せた(これをDNAIと呼ぶ)。
約1μgのpMEK2を、BamF(IおよびXhol
で切断した後、アルカリホスファターゼ処理をした。ア
ルカリホスファターゼ処理したDNAをフェノール処理
することにより、共存する酵素タンパク質を変性除去し
、その後エタノールでDNAを沈澱させた。沈澱したD
NAを70%エタノールで洗った後、エタノールを除き
、減圧下に沈澱を乾燥させた。BamHIおよびXho
lによるDNAの切断、アルカリホスファターゼ処理、
フェノール処理、およびエタノール沈澱の各操作は、い
ずれも、 ”Mo1ecular C1onin8AL
oboratory Manual” (T、Mani
atis、ε、F、Fr1tsch、 J、Sambr
ook、eds、 Co1d Spring Harb
orLaboratory (1982)、以下9文献
1と呼ぶ。)に記載している方法に従って行った。乾燥
させたDNAを50μmのリガーゼ用反応液(10mM
 Tris−■cI、pH7,4,5IIIM MgC
l2.1On+Mジチオトレイトール。
5 mM ATP)に溶解後、5μlのDNAIを加え
、これに1ユニツトのT4−DNAリガーゼを加えて。
10℃で、12時間DNAの連結反応を行わせた。
この反応物を、形質転換法(transformati
ona+ethod、上記文献1に記載)に従って、大
&jJ菌HBIOI株に取り込ませた。この処理をした
面体よび10 m、g1/ m lのトリメトプリムを
含む栄養寒天培地(培地ll中に、2gのグルコース、
1gのリン酸2カリウム、5gのイーストエキス。
5gのポリペプトン、15gの寒天を含む。)上に塗布
し、37℃で24時間培養することにより。
6個のコロニーを得ることができた。これらのコロニー
を、1.5mlのYT+Ap培地(培地ll中に、5g
のNaC1,5gのイーストエキス。
8gのトリプトン、50mgのアンピシリンナトリウム
を含む。)で、37℃、1晩、菌体を培養した。培養液
を、各々エッペンドルフ遠心管にとり、12,000回
転/分で10分間遠心分離し。
菌体を沈澱として集めた。これに、0.1mlの電気泳
動用サンプル調製液(0,0625MのTris−HC
I。
pH6,8,2X(7) 5 ウ’) 弗硫酸ナトリウ
ム(SDS)。
10%のグリセリン、5χの2−メルカプトエタノール
0.001Xのブロムフェノールブルーを含む、)を加
え2M体を懸濁し、これを沸騰水中に5分間保ち。
菌体を溶かした。この処理をしたサンプルを5DS−ポ
リアクリルアミドゲル電気泳動法(U、K。
Lamm1i; Nature、 vol、227. 
、p、680(1970))に従って分析した。標準サ
ンプルとしてpMEK2を含有する大腸菌に同様な処理
をしたもの、および分子量マーカーとしてラクトアルブ
ミン(分子ff114.200)、トリプシンインヒビ
ター(分子ft20,100)、トリプシノーゲン(分
子1i24,000) 、カルボニックアンヒドラーゼ
(分子f129,000) 、グリセロアルデヒド3−
リン酸デヒドロゲナーゼ(分子ff136,000)、
卵アルブミン(分子量45,000) 、および牛血清
アルブミン(分子量66.000)を含むサンプルをポ
リアクリルアミド濃度の10から20%濃度勾配ゲルで
泳動した。その結果、すべてのコロニーにおいて、pM
EK2のDHFR−MEKM合タンパク質のバンドが消
失し、それより明らかに分子量が大きくなったタンパク
質(分子量約24,000と推定される。)が認められ
た。pMEK2のDHFR−MEK融合タンパク質(分
子量、18,963)は、この条件で分子量約22,0
00のタンパク質として泳動する。得られた6個のコロ
ニーから適当にJ、 Bacter”’i−ology
、 vol、121.p、354(1975))に従っ
て、プラスミドを調製した。得られたプラスミドをpE
NDD2と名づけた。pENDD2は、pMEK2のB
amHIとXho Iとの間の配列が。
化学合成したDNA配列と置き変わった構造をしている
はずである。pENDD2のEcoRI (第1図の4
71−476番目の配列)と5alI(第1図の899
−904番目の配列)による切断によって得られる約4
00ヌクレオチド長のDNAについて9M13フアージ
を用いたジデオキシ法(J、MeSSIn8*Meht
ods in Enzymology、 vol、10
1.p、20(1983))に従って、塩基配列を決定
した。その結果、第1図に示す配列の471番目から約
904番日進の配列が確かめられた。塩基配列を検討す
ることにより、pENDD2が融合タンパク質を暗号化
することが明らかとなフた。
pMEK2の塩基配列は2本発明者らによって明らかに
されている(特願 昭63−79679)。また、pE
NDA2のEcoR[−5ail切断によって得られる
約4.2キロ塩基対のDNAは、Ps t I、Hin
dm、Hpal、AatI[。
PvuII、BglII、およびC1alを用いた制限
酵素による切断実験の結果、pMEK2のEcoRI−
Sall切断によって得られる約4.2キロ塩基対のD
NAと全く同一であることが示された。
以上の結果から、pENDD2の全塩基配列が第1図に
示した配列であることが決められた。
実施例2 pENDD2を含有する大腸菌が作る融合タンパク質 pENDD2を含有する大腸菌が作る融合タンパク質の
アミノ酸配列は、遺伝子の塩基配列から予想することが
できる。第1図の57番目から596番目の配列が融合
タンパク質を暗号化していることから、トリブレット暗
号表を用いて、アミ融合タンパク質の精製 A、用いた菌体ffi:湿重ji13gB、酵業精製表 表における精製過程は■無細胞抽出液、■DEAE−)
ヨバール力うム処理、■メソトリキセート結合アフィニ
ティクロマトグラフィー、および■DEAE−)ヨバー
ル力ラムクロマトグラフィーを表す。
精製 酵素液 回収タンパ 回収酵素 収率過程 の量
(1)り質(nag)   活性(ユニット)(X)6
.763 5、113 4 、986 3.090 75.6 73.7 45.7 得られた酵素タンパク質をSDS電気泳動法(上記実施
例に記載の方法)により分析したところ。
分子置駒24 、000の単一なタンパク質バンドが示
され、得られた酵素標品が均一であることが示された。
分離M製した融合タンパク質の性質 精製して得られたタンパク質のカルボキシ末端側のアミ
ノ酸配列を明らかにするために、カルボキシペプチダー
ゼYを、精製タンパク質に時間を変化させて作用させ、
遊離してくるアミノ酸を定量した(カルボキシペプチダ
ーゼ法によるカルボキシ末端側のアミノ酸配列の決定法
)、その結果。
−Thr−Leu−Phe−Lys (カルボキシ末端
)であることが予想された。また、精製して得られたタ
ンパク質を酸加水分解した後、アミノ酸分析したところ
塩基配列の結果予想されるアミノ酸組成と一致した結果
が得られた。
実施例3 精製分離した融合タンパク質からのδ−エンドルフィン
の分離 実施例2で得られた2mlの精製均一化した融合タンパ
ク質の溶液<*衝液1中、約20mg。
約980nmoleの融合タンパク質を含む)に。
0.2mgのフルギニルエンドペブチダーゼを加え、3
7℃で24時間反応させる。反応後、1mlの酢酸を加
える。そのうちの、0.5ml (約109n109n
の融合タンパク質を含むはず)をとり、高速液体クロマ
ドグフィー装置(島津LC−4A)を用い1nerts
il’−0DS 5μmカラムで分離した。溶出は、0
.1%トリフルオロ酢酸中。
アセトニトリルの濃度勾配(15%から50%)をかけ
ることにより行った。0から2分までは。
15%の7セニトリルを用い、2分から32分までは、
15%から60%のアセトニトリルの直線濃度勾配をか
けた。その結果、第3図に示すようホレーターで乾燥後
、少量の水を加え凍結乾燥し溶媒を除き、ペプチドを得
た。得られたペプチドを酸加水分解後、その10分の1
をアミノ酸分析に用いた。その結果、グルタミン+グル
タミン酸。
ロイシン、グリシン、リジン、メチオニン、フェニルア
ラニン、プロリン、セリン、スレオニン。
チロシン、およびバリンが、それぞれ、?、3゜7.6
.  7.7.  7.0,3.3.  7.0゜3、
5. 6.9. 9.2. 3. 1.および3.6n
moleずつ検出された。アミノ酸組成は、δ−エンド
ルフィンのそれと一致した。また。
アミノ酸分析に用いた標品は、約3.5nmole(約
7.5ng)のδ−エンドルフィンを含んでいたことに
なる。この結果から、精製均一化した融合タンパク質を
用いて、アルギニルエンドペプチダーゼ処理した標品を
HPLCを用いて分離することにより収率約32%でδ
−エンドルフィンを回収できることが明かとなった。融
合タンパクな溶出曲線が得られた。試料注入後約22.
5分後のピーク画分を分難し2分離した溶出液をエバる
【図面の簡単な説明】
第1図は、pENDD2の全塩基配列を示した図であり
、2本鎮DNへのうち片方のDNASi配列だけを、5
′末端から3′末端の方向に記述している。図中符号は
、核酸塩基を表し、Aはアデニンを、Cはシトシンを、
Gはグアニンを、Tはチミンを示している0図中番号は
、pENDD2に2箇所存在する制限酵素C1al切断
認識部位のうち制限酵gHindll!切断部位に近い
方のC1al切断認識部位の、5’ −ATCGAT−
3′、の最初の”′Aパを1番として数えた番号を示し
ている。 第2図は、pENDD2中に存在する融合タンパク質を
暗号化する部分の塩基配列およびタンパク質のアミノ酸
配列を示す図である。図中符号は。 核酸塩基およびアミノ酸を表し、Aはアデニンを。 質のM製の収率が約46%であり、融合タンパク質から
のδ二晃ンドルフィンの分離の収率が約3−會 :lI Cはシトシンを、Gはグアニンを、Tはチミンを。 Alaはアラニンを、Argはアルギニンを、Asnは
アスパラギンを、Aspはアスパラギン酸を、Cysは
システィンを、Ginはグルタミンを、Gluはグルタ
ミン酸を、Glyはグリシンを+ H1sはヒスチジン
を、Ileはイソロイシンを、Leuはロイシンを、L
ysはリジンを。 Metはメチオニンを、Pheはフェニルアラニンを、
Proはプロリンを、Serはセリンを。 Thrはトレオニンを、Trpはトリプトファンを、T
yrはチロシンを、Valはバリンを示している。図中
番号は、1番目のアミノ酸であるメチオニンを暗号化す
るATGコドンのHA Tjを1番として数えた番号を
示している。 第3図は、アルギニルエンドペプチダーゼ処理した融合
タンパク質試料の高速液体クロマトグラムを示している
。横軸は試料注入後の時間を分単位で、縦軸は、220
nmの吸光度を任意単位で表現している。木戸で示した
ピークがδ−エンド薯1 ルフィンの溶出ピゴクである。 第 図 の GωGα;CATG AσAπσ■刃CαCA口TAT
 GAσI’&Tσ1−1t: ’1−ITA’lt;
^l坑第 図 の TCCCTTCGGG AAにCGTGGCG CTT
rCTCAAT GCTCACGCTG TAGGTA
TC’1℃第 図 の 第 図 の GTGCAAAAAA GCGf?TTAGCT CC
’1TCGGTCCTCCGATCGTT GTCAG
AAGTA第 図 の ’ITAACTAITr GTTATAATGT’ A
TrCATAAGCTr第 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、大腸菌において安定に複製され、宿主である大腸菌
    にトリメトプリム耐性およびアンピシリン耐性を与える
    ことができ、4682塩基対の大きさを有し、第1図に
    おいて示されるDNA配列を有する新規組換えプラスミ
    ドpENDD2。 2、pENDD2を含有する大腸菌。 3、pENDD2を含有する大腸菌が生産し、第2図に
    よって示されるアミノ酸配列を有するジヒドロ葉酸還元
    酵素−δ−エンドルフィン融合タンパク質。 4、pENDD2を含有する大腸菌を培養し、ジヒドロ
    葉酸還元酵素活性を目安に、ジヒドロ葉酸還元酵素−δ
    −エンドルフィン融合タンパク質を、培養菌体の無細胞
    抽出液から、メソトリキセート結合アフィニティカラム
    クロマトグラフィー、および陰イオン交換カラムクロマ
    トグラフィーを用いて精製することを特徴とするジヒド
    ロ葉酸還元酵素−δ−エンドルフィン融合タンパク質の
    分離精製方法。 5、pENDD2を含有する大腸菌の生産するジヒドロ
    葉酸還元酵素−δ−エンドルフィン融合タンパク質を分
    離精製し、単離したジヒドロ葉酸還元酵素−δ−エンド
    ルフィン融合タンパク質をタンパク質分解酵素で消化し
    た後、δ−エンドルフィンを分離精製することを特徴と
    するδ−エンドルフィンの製造方法。
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