JPH0279930A - パン生地等の成形方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はパン生地等の成形装置に関し、連続的に供給さ
れる生地シートを所定の形状に切断した後巻き上げて成
形するものであり、同じ装置で多種の製品を巻き上げて
成形することができるとともに成形時における作業ミス
を排除して生産コストを低減させようとするものである
。

（従来の技術） 従来、クロワツサンやロールパンの製造において所定の
サイズに分割された生地を一方より巻き上げて成形する
技術は生地片を運搬するコンベア上に静止した可撓布帯
又はコンベアの進行とは逆の方向へ運行するベルトを近
接して、この近接したスキマで生地の巻き上げ作用を行
わせるものである。

（発明が解決しようとする問題点） 従来のこれらの装置は一つの装置において成形できる製
品の種類は非常に限られており、−台の装置で一種類だ
けの製品をつくるというのが従来のやりかたであった。

又、マーケットにおける消費者嗜好の多様化によりパン
製造者にとってはその多様化に適う製品の多品種生産化
が必要となり、従来の単品生産装置を複数設備して多品
種生産を計ろうとする場合は設備コストがアップしてし
まう不具合があった。

また従来の巻き上げ装置の巻き上げ部は単品の巻き上げ
機能のために固定的であったので、わずかな生地厚の変
化やその他の生地状態の変化によっても生地片の巻き数
や直径が一定でなくなってしまう巻き上げミス等の不具
合が発生していた。

（問題点を解決するための手段及び作用）本発明は上記
したような欠点を解消するものであり、その構成は 連続した生地シートから切断された生地片を巻き上げて
パン生地を生産する装置であって、搬送速度が変更可能
な前コンベアと後コンベアを連接し、これらのコンベア
に速度変更の信号を発する信号発信装置と所定の速度を
記憶する記憶装置を設け、前コンベアの下流に位置する
後コンベアは入口部に角度を有し、これと後コンベアの
上面に対向して対向面が逆方向に運行するトップベルト
を設け、後コンベア人口部とトップベルトとの隙間と、
後コンベアの速度と前コンベアとの速度比が変更できる
ようにハンドル又は他の方法で調整可能にして、巻き径
の異なる各種の製品を何れも巻きミスが発生しないよう
にするものである。

成形される製品の種類に応じて各々のコンベアベルトの
最適速度、および生地片の厚みと成形される巻き数に応
じて変化する後コンベアとトップベルトとの隙間をあら
かじめ記憶装置に記憶させておき、成形される製品に応
じて記憶装置により、最適速度と最適な隙間寸法の信号
を与えることにより、造られる製品に応じ、その生地片
に対する最適な操作選択を行うことができる。

（実施例） 以下本発明を実施例に基づき説明すると第一コンベア１
１第二コンベア２、第三コンベア３　（前コンベア）、
第四コンベア４（後コンベア）を連接して設けて生地の
搬送面を形成する。

第一コンベア１と第二コンベア２にまたがって離間装置
７を設けている。

離間装置７は第一コンベア１の下流端部及び第二コンベ
ア２の上流端部の上にそれぞれローラー８．９を設け、
ローラ８は第一コンベアｌの搬送速度とほぼ同じ速度で
同方向に回転し、またローラ９は第二コンベア２の搬送
速度とほぼ同速度で同方向に回転する。

第二コンベア２の下流に位置して第３コンベア３との間
にローラー１０．１１を上下に対向しコンベアの搬送方
向に回転するように設けている。

ローラー１０の上方には点滴装置１２を有し、ローラー
ｌＯの表面に水を滴下し、ローラー１０が粘着しやすい
表面を持つようにしている。

ローラー１０の下流に近接してローラー１０よりも高速
で同方向に回転する小径ローラー１３を設けている。

第三コンベア３（前コンベア）の下流端上にはローラー
１４とローラー１４に近接して高速で回転する小径ロー
ラー１５をもうけ、ローラー１４と小径ローラー１５は
コンベアの搬送と同方向に回転させる。

第三コンベアの下流に位置して、第四コンベア４（後コ
ンベア）とトップベルト１８を上下に対向して設は対向
するベルト面が反対方向に動くようにしている。

そして、この対面するベルトの隙間において生地片５を
搬送させながら巻き上げるものである。

この第四コンベア４とトップベル目８の入口部分Ａ（角
度部）、Ｂ（入口部）が第２図に示すように所定の角度
αを有するようにしている。　Ｄは第四コンベア４とｌ
・ツブベルト１８との隙間を示しており、そのすきま調
節は人手によるハンドル調節やリバーシブルモーターに
より行うことができる。

リバーシブルモーターによる場合の隙間調整は、必要な
隙間寸法が記憶装置２５から発信装置２６によって伝達
され、リバーシブルモーター２８が駆動し、ネジ付シャ
フト３１が回転し、メネジ付部材３２が上下に移動しロ
ーラー３３が上下に移動し隙間りが変更される。

これらの装置の駆動伝達はモータにより行われる。モー
ター１９は第一コンベアを駆動し、切断装置６およびロ
ーラー８は第１コンベア１に同期して駆動される。モー
ター２０は第二コンベア２０を駆動する。　　ローラー
９は第二コンベア２に同期して駆動される。

モーター２１はローラー１０．１１及び小径ローラー１
３を駆動する。

モーター２２は第三コンベア３とローラー１４及び小径
ローラー１５を駆動する。モーター２３．２４はそれぞ
れ第四コンベア４とエンドレスベルト装置１８を駆動す
る。

これらのモーター１９．２０．２１．２２．２３．２４
はあらかじめ設定されたそれぞれのモーターの回転数の
値を数種類記憶しておく記憶装置２５によって必要な値
を発信装置２６に信号を発し設定された回転数で回転す
るものである。

本発明においてロールパンを作る時の作用効果を説明す
ると、ロールパンの生地は正方形に切断供給して巻き上
げて作るものであるから、第６図に示すようにローラー
カッターによって四角に切断された生地片５は、第一コ
ンベア１より速度の早い第二コンベア２との間にある離
間装置７によってローラー８．９が生地片をそれぞれ押
圧して搬送させ、ローラー９が押圧した生地片を先にひ
きはなし、千鳥上に進行方向に離間される。

ローラー１０．１１の隙間を生地片５が通過する際点滴
装置１２によって生地上面は湿りローラー１０の表面に
粘着し、次に粘着した生地片５は第２図に示すように小
径ローラ１３によって剥離される。

剥離された生地片５は上面が粘着性を帯びたまま第４コ
ンベア４の角度部Ａ面を搬送され、トップベルト１８の
入口部Ｂ面に接触する。

本発明第一の特徴は、接触する際には角度部Ａ面がある
ために生地片５の先端が８面に蹴りあげられ易い状態と
なり、本発明は第８図に示したような従来の装置に比べ
、生地片のままで通過してしまうような失敗が生ずるこ
となく、確実にその位置で巻き始められるものである。

巻き上げられる際には粘着しやす（なっているので「巻
きはどけ」は発生しない。

次に本発明の第二の効果について述べると、製品の巻き
径は生地片の量によって決定されるものであるが、大き
な製品を作る場合は、Ｄの間隔を拡げることによって、
従来の固定方法に比べ実験によれば直径で３倍程度まで
問題無く巻く事ができた。

次に本発明の第三の特徴である巻き数の変更機能効果に
ついて説明すると、 第４コンベアの速度を■３、トップベルトの速度を■２
、第３コンベアの速度を■、とするとＶ＋＝　５６　ｍ
／ｗｉｎ　、　Ｖｚ　＝１５ｍ／ｍｉｎ、　Ｖ！　＝　
３５ｍ／ｍｉｎとした場合は生地片の巻き数が５巻のロ
ールパンが得られた。

Ｖ＋＝　７０　ｍ／ｍｉｎ　、　Ｖｚ　□１５ｍ／ｌｌ
１ｉｎ、　Ｖ３　＝　３５ｎ＋／ｌ１ｉｎで行った場合
は同じ生地で７巻のロールパンが得られた。

この作用効果を詳述すると、生地片５の先端はトップベ
ルト１８の８面に接触して巻き始まるが、巻かれながら
生地片５は Ｖ、−Ｖ、＝Ｘ の速度でトップベルト１８と第四コンベア４の間隙を進
行する。

この時、第三コンベアの速度ｖ３がＸ＞Ｖ、であった場
合は、 ｘ−ｖ、＝ｙ とすると、Ｙは、はじめの生地片の長さＺは、時間当た
り　Ｚ＋Ｙの値となる。

つまり、Ｙの分だけ長さが伸びることになり、その伸び
量に比例して巻き数が変わる。

（発明の効果） 以上述べたような構成から生まれる効果は、第四コンベ
アの角度部によって生地片の巻き上げが確実となり、巻
き始められる位置が一定となる。

また第三コンベアと第四コンベアとの速度比が調節でき
ることにより生地片の巻き回数が変更できる。

また、巻き径の大きさに応じて角度部Ａと入口部Ｂの隙
間りを調節することができる。

以上三つの条件を組み合わせることによって、多種の製
品の巻き上げを行うことができる。

このように本発明は生地片の巻き数、巻き径、巻きほど
けのない調整が行えるので、製品の条件に応じた巻き成
形が可能となり、成形ミスが低減し作業効率が大幅にア
ップした。

また、−台の装置で多品種の製品の成形を行うことが可
能となり設備面でのコストが低減できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例の全体側面図 第２図は第３コンベア、第４コンベア、トップベル目８
の構成を示す側面図 第３図は第２コンベア、第３コンベア、ローラー１０、
１１．１３の構成をしめす側面図第４図は隙間りの調節
の実施例断面図 第５図は隙間りの調節の実施例断面図 第６図はフランスパン生地の離間状態を示す第７図はバ
ターロール生地の離間状態を示す第８図は従来の巻き上
げ装置の側面図 １・・・・・・・・・第１コンベア　２・・・・・・・
・・第２コンベア３・・・・・・・・・第３コンベア　
４・・・・・・・・・第４コンベア５・・・・・・・・
・生地片　　　　６・・・・・・・・・切断装置７・・
・・・・・・・離間装置　　　８・・・・・・・・・ロ
ーラー９・・・・・・・・・ロー−７−１０・・・・・
・・・・ローラー１１・・・・・・・・・口７ラー　　
　１２・・・・・・・・・点滴装置１３・・・・・・・
・・小径ローラ１４・・・・・・・・・ローラー１５・
・・・・・・・・小径ローラー １７・・・・・・・・・生地シート １８・・・・・・・・・エンドレスベルト装置１９．２
０．２１．２２．２３．２４・・・・・・・・・　モー
ター２５・・・・・・・・・記憶装置　　　２６・・・
・・・・・・発信装置２７・・・・・・・・・ハンドル
　　２８・・・・・・・・・リバーシブルモーター２９
・・・・・・・・・ウオームギヤ、３０・・・・・・・
・・ウオームホイール３１・・・・・・・・・ネジ付シ
ャフト３２・・・・・・・・・メネジ付部材３３・・・
・・・・・・０−　ラー

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. （１）連続した生地シートから切断された生地片を巻き
   上げてパン生地を生産する方法であって、搬送速度が変
   更可能なベルトコンベアを複数連接して成るものとし、
   前コンベアの下流に位置して入口部に角度を有する後コ
   ンベアを設け、これと後コンベアの上面に対向して対向
   面が逆方向に運行するトップベルトを設け、後コンベア
   入口部とトップベルトとの隙間と、後コンベアの速度と
   前コンベアとの速度比が変更できるようにして、巻き数
   の異なる各種の製品を何れも巻きミスが発生しないよう
   にしたことを特徴とするパン生地の成形方法。
2. （２）特許請求の範囲第１項記載の方法であって、前コ
   ンベア、後コンベアに速度変更の信号を発する信号発信
   装置と所定の速度を記憶する記憶装置を設け、両者のコ
   ンベアの速度比を変更するようにしたことを特徴とする
   パン生地の成形方法。
3. （３）連続した生地シートから切断された生地片を巻き
   上げてパン生地を生産する装置であって、搬送速度が変
   更可能なベルトコンベアを複数連接して成るものとし、
   前コンベアの下流に位置して入口部に角度を有する後コ
   ンベアを設け、これと後コンベアの上面に対向して対向
   面が逆方向に運行するトップベルトを設け、後コンベア
   入口部とトップベルトとの隙間と、後コンベアの速度と
   前コンベアとの速度比が変更できるようにして、巻き数
   の異なる各種の製品を何れも巻きミスが発生しないよう
   にしたことを特徴とするパン生地の成形装置。
4. （４）特許請求の範囲第３項記載の装置であって、前コ
   ンベア、後コンベアに速度変更の信号を発する信号発信
   装置と所定の速度を記憶する記憶装置を設け、両者のコ
   ンベアの速度比を変更するようにしたことを特徴とする
   パン生地の成形装置。
5. （５）前コンベアの下流端部に生地片の厚みよりも小さ
   な間隔を有し、前コンベアのベルト面と対向する面が同
   方向に同期して回転するローラーと、該ローラに近接し
   てローラーよりも高速で同方向に回転する小径ローラー
   を設けたことを特徴とする請求項第３項、第４項記載の
   パン生地の成形装置。
6. （６）前コンベアと前コンベアの上流に連接するコンベ
   アとの間に、生地片の厚みよりも小さな距離を有してロ
   ーラーを対向し、対向面が同方向に回転するように設け
   、一方のローラーは生地が粘着しやすい表面として、そ
   のローラーに近接してローラーよりも高速で回転する小
   径ローラーを設けたことを特徴とする請求項第３項、第
   ４項、第５項記載のパン生地等の成形装置。
7. （７）前コンベア、後コンベア及びトップベルトの速度
   比が変更できるようにしたことを特徴とする請求項第３
   項、第４項、第５項、第６項記載のパン生地等の成形装
   置。