JPS5851755Y2 - 棒状あられ菓子の自動海苔巻機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は棒状あられ菓子の自動海苔巻機に関する。

在来等間隔毎に給送されるあられ菓子を、その進路の前
方へ進路に交叉して供給される海苔片と共に海苔巻用の
挟着移送部材間に送り込んで海苔片をあられ菓子に被着
せしめるもの、および前記挟着移送部材を進行速度の異
なる灯下一対の挟着移送ベルトによって構成し、海苔片
と共にこのベルト間に送り込まれた棒状あられ菓子が一
方向に回転しながらベルト間を通過する間に海苔片を棒
状あられ菓子に巻付けるようにしたものは知られている
が、棒状あられ菓子は焼成時の変形差により歪曲したも
の、断面丸形のもの、長円形または角形のものなど不定
形であるから、上記在来の自動海苔巻機において、これ
が海苔片と共に挟着移送ベルト間へ挟入される時点では
、常に海苔片の巻付は始端が棒状あられ菓子の表面へ、
丁度ベルトによって圧着される状態にあるとは限らず、
例えば第３図Ａに示す如く海苔片すの巻付は始端ｂ′が
棒状あられ菓子ａの表面から遊離した状態で、あられ菓
子が挟着移送ベルト間に挟入されて、あられ菓子が矢の
方向に回転しつつ移送されると第３図Ｂを経て第３図Ｃ
に示す如く海苔片の巻付は終端ｂ“があられ菓子の表面
へ貼着された後前記遊離せる始端ｂ′が逆方向に折返さ
れて海苔片の不良巻付き製品が生じる欠点があった。

本考案の目的は上記した在来の欠点を除くことができる
棒状あられ菓子の自動海苔巻加工機を提供するにあって
、その構成を図示の実施例について詳細に説明すれば次
のとおりである。

図中１は調車１ａ、ｌｂ間に張架して一定の速度の矢の
方向に進行させるようにした１本の下部挟着移送ベルト
、２および３は前記移送ベルト１上へ、その進行方向に
対し前後に分離して対向させた前後２本の上部挟着移送
ベルトであって、それぞれ調車２ａ、２ｂおよび３ ａ
、３ ｂ間に張架されている、しかして後側の移送ベ
ルト２は下部移送ベルト１より遅い速度で矢の方向に進
行させ、また前側の移送ベルト３は下部移送ベルト１よ
り速い速度で矢の方向に進行させるようにしである、４
は上下の移送ベルト２．１問および３，１間の挟圧力を
一定にし、かつあられ菓子の挟着移送をスムーズにする
ためのスポンジローラ、５は製品の取出シュート、６は
ベルト駆動用の原動鎖帯であって調車１ｂ軸の銀輪７を
介して下部移送ベルト１を駆動し、同軸の歯車８から調
車３ｂ軸の歯車９を介して上部移送ベルト３を駆動せし
めるとともに同軸の銀輪１０から鎖帯１１．・調車２ｂ
軸の銀輪１２を介して上部移送ベルト２を駆動せしめ、
歯車８，９問および銀輪１０，１２間はそれぞれ移送ベ
ルＨ，２，３の速度に合せた歯車比にしである。

次に棒状あられ菓子ａは、移送路１３の両側を無端鎖帯
１４に伴われて対向的に、かつ等間隔毎に進行している
押送杆１５によって給送路１３上を等間隔に給送され、
また海苔片すは対向的に進行せる一対の挟着搬送ベル）
１６．１６’で搬送される長方形の乾海苔があられ菓
子の進路の上方の出口から進路の前面へ、進路に交叉し
て供給され、これが鋏１７．１７’で所定寸法に截断さ
れて海苔受１８上に起立する、この時前進して来た給送
あられ菓子ａがこの海苔片すを背後から前方に押出して
、これをあられ菓子と共に前記挟着移送ベルト１，２間
に挟入せしめるのである。

今あられ菓子ａが第２図Ａの状態で海苔片すと共に移送
ベルト１，２間に挟入されると上部ベルト２が下部ベル
ト１より遅く前進しているので、あられ菓子ａは矢符の
如く左廻りに回転しながらベルト１．２間を移送され、
その間あられ菓子ａの表面から遊離していた海苔片すの
巻付は始端ｂ′が、第２図Ｂに示す示くあられ菓子の表
面へ、圧着貼合される、次いで移送ベルト１，２間を通
過したあられ菓子ａが海苔片すと共に移送ベルト１，３
間に挟入されると、上部ベルト３は下部ベルト１より速
く前進しているので第２図Ｃに示す如く、あられ菓子ａ
は矢符の如く左廻りに回転しつつベルト１．３間を移送
され、その間海苔片すは第２図Ｄ、第２図Ｅに示す順序
で、その巻付は終端ｂ”に到るまであられ菓子ａの外周
面に巻付けられ、貼合された後製品取出シュート５を経
て送出されるのである。

本考案は上記したように棒状あられ菓子を給送路に沿っ
て等間隔毎に給送しつつ、その給送路上へ、一対の挟着
搬送ベルトから下向きに送り出される長方形の乾海苔を
送出口の直下で截断鋏により順次所定寸法の海苔片に截
断してこれを１枚宛給送あられ菓子の進路の前面へ、交
叉状に起立させて供給し、かくして給送あられ菓子によ
り前方に押出される前記供給海苔片をあられ菓子と共に
、上下一対の海苔巻用挟着移送ベルト間に喰込ませる自
動海苔巻機において所定速度で進行せしめるべく調車間
に張架された１本の下部挟着移送ベルト上へ、その進行
方向に対し前後に分離してそれぞれ調車間に張架した２
本の上部挟着移送ベルトを対向させるとともに、前記上
部挟着移送ベルトはその何れか一方を前記下部挟着移送
ベルトよりも遅く、かつ他方を下部ベルトより速く進行
せしめるべくそれぞれの調車を、下部ベルトの調車に連
動回転せしめるようにしたから下部挟着移送ベルトとそ
の進行方向の後側の上部挟着移送ベルト間へ、海苔片と
共に送り込まれた棒状あられ菓子は海苔片巻付方向と反
対方向に回転しつつ前進して海苔片の巻付は始端側をあ
られ菓子の表面に圧着貼合された後、前側の上部挟着移
送ベルトと下部挟着移送ベルト間で移送される時には海
苔片巻付は方向に回転して海苔片を完全にあられ菓子に
巻き付けて在来のこの種自動海苔巻機による上記した不
良巻付製品発生の欠点を除くことができ、高速運転によ
る棒状あられ菓子の自動海苔加工を可能ならしめ得たも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す側面図、第２図Ａ、Ｂ
、Ｃ，Ｄ、Ｅは棒状あられ菓子の海苔巻順序の説明図、
第３図Ａ、Ｂ、Ｃは在来の自動海苔巻機による海苔巻順
序の説明図である。 ａ・・・・・・棒状あられ菓子、ｂ・・・・・・海苔片
、ｂ′・・・・・・巻付は始端、ｂ″・・・・・・巻付
は終端、１・・・・・・下部挟着移送ベル）、１ ａ、
１ ｂ・・・・・・調車、２，３・・・・・・上部挟着
移送ベル）、２ａ、２ｂ・・・・・・調車、３ ａ 、
３ ｂ・・・・・・調車、１３・・・・・・給送路、１
６．１６′・・・・・・挟着搬送ベルト、１７・・・・
・・截断鋏、１８・・・・・・海苔受。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 対向挟着面の一方を他方に対し相対的前進せしめて、棒
   状あられ菓子が回転しつつベルト間を通過するようにし
   た上下一対の挟着移送ベルトの入口へ、棒状あられ菓子
   を給送路に沿って等間隔毎に給送しつつ、その給送路上
   へ、一対の挟着搬送ベルトから下向きに送り出される長
   方形の乾海苔を送出口の直下で裁断鋏により順次所定寸
   法の海苔片に裁断して、これを１枚宛給送あられ菓子の
   通路の前面へ交叉状に起立させて供給し、かくして給送
   あられ菓子により前方に押出される前記供給海苔片をあ
   られ菓子と共に前記挟着移送ベルト間に喰込ませるもの
   において、所定速度で進行せしめるべく調車間に張架さ
   れた１本の下部挟着移送ベルト上へ、その進行方向に対
   し前後に分離してそれぞれ調車間に張架した２本の上部
   挟着移送ベルトを対向させるとともに、前記上部挟着移
   送ベルトはその何れか一方を、前記下部挟着移送ベルト
   よりも遅く、かつ他方を下部ベルトより速く進行せしめ
   るべく、それぞれの調車を下部ベルトの調車に連動回転
   せしめるようにしたことを特徴とする棒状あられ菓子の
   自動海苔巻機。