JPH027968Y2 - - Google Patents

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JPH027968Y2
JPH027968Y2 JP1984032712U JP3271284U JPH027968Y2 JP H027968 Y2 JPH027968 Y2 JP H027968Y2 JP 1984032712 U JP1984032712 U JP 1984032712U JP 3271284 U JP3271284 U JP 3271284U JP H027968 Y2 JPH027968 Y2 JP H027968Y2
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JP
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formwork
component
slope
constructing
piece
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JP1984032712U
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JPS60144647U (ja
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、現場打ち法枠用型枠を構成する法枠
構築用型枠構成片に関するものである。
[従来の技術及び考案が解決しようとする課題] 現場打ち法枠工法は、プレキヤスト部材を用い
るブロツク法枠工法に比べて施工に手間が掛かる
が、安定勾配がとれるとか急斜面に湧水を伴つた
り長大斜面や土質が良好でない場合に用いられる
他、節理・割目等の発達した岩盤、コンクリート
吹付工等で浮石を止めることの出来ない場合に斜
面の安定を図り、法面表層の崩壊をも抑制する役
割を果たすものである。
ところでこの現場打ち法枠工法は、一般に法面
に型枠を据え付け、モルタル類(コンクリートを
も含む)を打設して行なうものであるため、型枠
の性能及び材質によつて作業性或いはコスト面で
大きく左右されることになる。すなわち、従来よ
り型枠には鋼板で構成することにより再使用可能
とするものであるが、これは高価なだけでなく非
常に重いものであるため、特に急斜面に施工する
とき等は運び上げるだけでも重労働となり、ひい
ては作業性もかなり劣るものであつた。
この点に鑑み、近時、軽量で作業性のよい型枠
として段ボール製のものが開発されているが、こ
れをもつてしても段ボール製であるが故に吸水性
を有するので、モルタル頼の硬化時に水分を吸収
し、特に夏場には硬化後の強度を著しく阻害して
しまうという問題が生じていた。さらに断熱性に
も劣るため冬期においては打設したモルタル類の
水分が凍結してしまうことがあり、所定の強度が
出ず法枠としての機能を発揮することができなく
なることが多く、特に冬期の山陰,北陸或いは北
海道等の厳寒地では全く作業を行なうことができ
なかつた。
また、段ボールの特性として法枠に面取等を成
型したりする細かな加工を施すことができず、外
観上或いは強度の点から理想的な法枠を成型する
ことが困難であると共に再使用不能であるために
経済的にも好ましいものはなかつた。
また、上記いずれの型枠においても型枠の一辺
は一体したものであるため、相当の長さを有し法
面の起伏に沿わせることが不可能となる。このた
め型枠と法面との隙間を詰めたりする手間が生
じ、作業能率がかなり劣ることとなつていた。
本考案者は、上記諸点に鑑み法枠構築用型枠の
材料としては合成樹脂発泡体(以下、単に発泡体
という。)が最適なものであることをに着目した。
すなわち、発泡体は軽量でかつ加工が容易である
ことや保温性・保水性に優れているという特有の
効果を有するためである。
しかし乍ら、発泡体は種々の優れた効果を有し
ているもののこと施工性に関しては従来のものと
あまり差異を有していない。というのは、発泡体
には柔軟性がなく、法面の起伏に沿わせることが
困難で、型枠の下部に生じた隙間を埋めるのに手
間が掛かるため、作業性の低下はやむを得ないも
のであつた。勿論、この点に関しては従来の木製
或いは段ボール製の型枠についても同様のことが
いえる。
[課題を解決するための手段] そこで本考案者は鋭意研究の結果、発泡体の優
れた特性を活かしつつ、型枠として施工性に優れ
た発泡体製型枠構成片を開発するに至つた。
この型枠構成片は、コーナー形成部材であり、
これを複数個相互に接合部で接合させることによ
つて、多角形状の型枠を構成するものである。す
なわち、これ自体型枠としての形態を整えている
ものではなく、これらを組み合わることにより一
つの型枠を構成するものである。このように平面
視屈曲状の型枠構成片で型枠を構成させることに
より法面に接する直線部分が少なくなるので、法
面の起伏に容易に沿わせることが可能となる。こ
の他、持ち運びに便利であると共に法面に無理さ
せることなく設置できるので、型枠としての寿命
を長くすることができるという効果を有するもの
である。また、本考案型枠構成片は、下方部全体
を内壁側に突出した厚肉の足部としており、これ
自体の強度を高めている。この他、本体の左右両
端部の内壁側の縦方向に面取り部を形成して、脱
型を容易に行えるようにしてもよい。
[実施例] 以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳
細に説明する。
第1図は本考案の一実施例である型枠構成片1
を示す斜視図である。
この型枠構成片1は、2つの頂点のに辺部3を
設けた平面視屈曲状のもので、これを4つ組もみ
合わせることによつて四角形状の型枠2に構成す
るものである。ただ、厳密に言えば頂点と頂点の
間にある辺部3により正確には八角形状の型枠2
となる。辺部3は法枠を成型する際にその交差部
分の強度を高めるために設けている〔第2図a〕
が、これは本考案を限定するものではなく、当然
この辺部3を設けずに正四角形状の型枠2として
もよい。また、型枠構成片1の下方部は、内壁側
に突出した厚肉の足部11としている。さらに、
下端部には、コンクリート打設時の空気抜きのた
めの切欠12を設けている。
本考案に係る型枠構成片1は、コーナーを形成
する部分を一体成型した構造であるため、第2図
bに示すように型枠構成片1同士の接合部4間に
隙間5を設けて法面6に固定し、その隙間5に板
状の補助構成片7を介挿すればより大きな型枠2
として構成することができる。すなわち同じ大き
さの型枠構成片1を用いても接合部4に隙間5を
設けるか設けないか或いはその隙間5の大きさに
よつて型枠2の大きさを任意に設定することがで
きる。
補助構成片7は型枠構成片1の接合部4の隙間
5を埋めるためのもので、硬質プラスチツク等の
薄板により構成し、型枠構成片1外面に沿わせて
設けるようにしているが、当然型枠構成片1と同
一の断面形状のものを隙間5に嵌め込むようにし
てもよい。この場合において、隙間5部分の法面
6に凹凸部分があれば、側面視三角形、台形或い
は平行四辺形に形成した補助構成片7を隙間5に
嵌め込むようにしてもよい。
本例では、セパレーター8で型枠構成片1を法
面6に適当間隔に設置し、さらに型枠構成片1を
適当間隔に支持したセパレーター8の先端の孔に
アンカーピン9を挿通して法面6に打ち付け、型
枠構成片1を固定している。
型枠2形成後は、従来と同様に鉄筋13で骨組
みをしてからコンクリート又はモルタルを打設し
て法枠を構築する。法枠構築後、型枠構成片1を
取り外す場合には、本体の左右両端部である接合
部4の内壁側の縦方向に面取り部14を設けるこ
とにより、その脱型が容易となる。すなわち、面
取り部14によつて、型枠構成片1を内側へたわ
ませたとき接合している他の型枠構成片1の接合
部4に突き当つてしまうことがなく、型枠構成片
1を損傷せずに脱型できるため、再使用できる頻
度が高くなる。
本考案に係る型枠構成片1は四角形状の型枠2
を構成するだけではなく、第3図a,bに示すよ
うに三角形又は六角形状の型枠2に構成するもの
としてもよい。この場合においても、補助構成片
7を組み合わせることによつて、その大きさを任
意に変えることも可能である。
本実施例のように多角形状を構成する個々の型
枠構成片1は、その型枠構成片1に一つの頂点を
有するものであれば、補助構成片7を介挿しても
正多角形状を保つこととなるが、例えば第3図b
に示すものを二つの頂点を有するよう三つに分割
した型枠構成片1とし、これに補助構成片7を介
挿していけば、型枠2の大きさだけでなく、その
形状も大きく変えることができることになる〔第
3図c〕。
従つて、型枠構成片1と補助構成片7との組み
合わせにより従来では成し得なかつた形状に法枠
を構築することが可能となり、また、複雑な形状
の法面6にも極めて容易に対応することができる
こととなる。
型枠構成片1法面6に固定するには第4図に示
すように型枠構成片1に挿通したセパレーター8
にアンカーピン9を差し込み法面6へ打ち込んで
行なう。この場合、型枠構成片1の内壁面上方に
枠端太10を設け、アンカーピン9を支持すると
共に型枠構成片1の補助材としている。
[考案の効果] 以上のように本考案に係る型枠構成片は、以下
に述べる種々の優れた効果を有するものである。
型枠のコーナー部でなく辺の中央部で分割し
たものであるため、直線部分が短かく法面の起
伏にも極めて容易に対応することができる。
補助構成片を併用することにより型枠として
の大きさを任意に変えることができ、かつ、そ
の形状も容易に変えることも可能となる。
複雑な形状の法面にも無理なく設置できるの
で、型枠としての寿命が長くなり、また、型枠
と法面との間にスペーサー等を設ける必要もな
く作業性を向上できる。
下方部を厚肉の足部としているため、強度が
高く、かつ、安定性がよくなる。
足部を設けたことにより、枠端太を上下2本
設ける必要がなく、上部に一本の枠端太を併用
するだけでアンカーピンを支持できるので、作
業性が向上し、かつ、容易に型枠の強度を高く
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る型枠構成片の一実施例を
示す斜視図で、第2図a,bは夫々本考案に係る
型枠構成片の使用状態を示す平面図、第3図a,
b,cは夫々型枠構成片により構成した型枠の実
施例を示す平面図である。また、第4図は型枠構
成片の一実施例の断面図である。 1……型枠構成片、2……型枠、6……法面、
7……補助構成片、8……セパレーター、9……
アンカーピン。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 法面の起伏に沿わせ、複数組み合わせて固定
    することにより多角形状の型枠に構成する少な
    くとも一つの頂点を有する平面視屈曲状の発泡
    プラスチツク製コーナー形成部材であつて、下
    方部全体を内壁側に突出した厚肉の足部とした
    ことを特徴とする法枠構築用型枠構成片。 2 左右両端部の内壁側の縦方向に面取り部を形
    成したものである実用新案登録請求の範囲第1
    項記載の法枠構築用型枠構成片。
JP3271284U 1984-03-06 1984-03-06 法枠構築用型枠構成片 Granted JPS60144647U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3271284U JPS60144647U (ja) 1984-03-06 1984-03-06 法枠構築用型枠構成片

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3271284U JPS60144647U (ja) 1984-03-06 1984-03-06 法枠構築用型枠構成片

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60144647U JPS60144647U (ja) 1985-09-25
JPH027968Y2 true JPH027968Y2 (ja) 1990-02-26

Family

ID=30534479

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3271284U Granted JPS60144647U (ja) 1984-03-06 1984-03-06 法枠構築用型枠構成片

Country Status (1)

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JP (1) JPS60144647U (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5410504A (en) * 1977-06-24 1979-01-26 Okabe Kk Method of construction of reinforcing ground and mountain
JPS5774433A (en) * 1980-10-27 1982-05-10 Raito Kogyo Kk Building method for slope frame and forms for slope frame building

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5410504A (en) * 1977-06-24 1979-01-26 Okabe Kk Method of construction of reinforcing ground and mountain
JPS5774433A (en) * 1980-10-27 1982-05-10 Raito Kogyo Kk Building method for slope frame and forms for slope frame building

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JPS60144647U (ja) 1985-09-25

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