JPH027891Y2 - - Google Patents

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JPH027891Y2
JPH027891Y2 JP16624685U JP16624685U JPH027891Y2 JP H027891 Y2 JPH027891 Y2 JP H027891Y2 JP 16624685 U JP16624685 U JP 16624685U JP 16624685 U JP16624685 U JP 16624685U JP H027891 Y2 JPH027891 Y2 JP H027891Y2
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JP
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pile
pigment
attached
yarn
luminescent
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JP16624685U
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JPS6275080U (ja
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  • Decoration Of Textiles (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は風合いが良好で、摩擦耐久性にすぐれ
た蓄光性を有するパイル生地、カーペツト等のパ
イル構造物に関するものである。
〈従来の技術〉 蓄光性繊維布帛としては、蓄光性顔料がねりこ
まれた繊維使いのもの(実開昭59−189876号)、
布帛表面に接着剤等により蓄光性顔料が付着され
てなるもの(特開昭49−68088号)、蓄光性顔料を
含む樹脂浴中で浸漬処理されてなるもの(特開昭
49−31985号)などが知られている。しかしなが
らこれらの蓄光性繊維布帛は種々の問題を有して
いる。すなわち、蓄光性顔料ねりこみ繊維は糸強
力が弱く加工性が不良であり、布帛表面への蓄光
性顔料加工品は風合いがかたく、摩擦耐久性も劣
り、また浸漬処理品が風合いがかたく、かつ高価
格である。
〈本考案が解決しようとする問題点〉 本考案は、風合いが良好で、摩擦耐久性にすぐ
れ、かつ安価な蓄光性パイル構造物を得んとする
ものである。
〈問題点を解決するための手段〉 本考案は、固着剤により蓄光性顔料が長さ方向
に部分的に付着したパイル糸よりなる蓄光性パイ
ル構造物である。
まず、本考案に用いる蓄光性顔料としては、銅
で付活された亜鉛、亜鉛カドミウム又はアルカリ
土類の硫化物などがある。これらの蓄光性顔料の
粒子は5〜40μと大きく、かつ密度が3〜5g/
cm3と大であるため、これらの蓄光性顔料をねりこ
んだ繊維および表面付着させた布帛は品質上問題
点が多い。そこで、本考案はこれらの問題点を解
決するため、上記の蓄光性顔料を用いかつ風合い
をそこなわずに合理的に摩擦耐久性にすぐれた蓄
光性パイル構造物を得るため、パイル糸の長さ方
向に部分的に蓄光性顔料を付着させる方法を採つ
たものである。上記の蓄光性顔料をパイル糸に付
着させる手段としては一般に用いられる固着剤、
例えばアクリル樹脂または酢酸ビニル樹脂中に蓄
光性顔料を添加撹拌し、該樹脂液をパイル糸に付
与し乾燥熱処理する方法が可能である。またパイ
ル糸に該樹脂液を部分的に付着させる方法として
は、連続的にパイル糸を走行させ、蓄光性顔料と
固着剤とを含む所定の分散液を該パイル糸に部分
的に接触付着させる方法や、パイル糸をかせ状に
捲き取るか、編成し、上記分散液を部分的に付着
させる方法が可能である。上記分散液を付着させ
た後は、乾燥熱処理することが必要である。
なお、蓄光性顔料が部分的に付着したパイル糸
において、蓄光性顔料付着部のトータル長さがパ
イル糸の長さの10〜50%を占め、かつ、それぞれ
の顔料付着部の長さがパイル高さの1倍以上、5
倍未満にすることが望ましい。蓄光性顔料付着部
のトータル長さがパイル糸の長さの50%を越える
と、製織あるいはタフテイング等のパイル製布工
程中の糸切れが多発し良好なパイル布帛が得られ
ず、またパイル糸の長さの10%以下では蓄光効果
が殆んど発揮できない。また、それぞれの顔料付
着部の長さがパイル高さの1倍未満の場合は、顔
料付着部の摩擦耐久性が低く、かつ蓄光効果が十
分発揮されず、また、パイル高さの5倍以上で
は、パイル構造物の風合いがかたく、パイル製布
工程が不良となる。蓄光性顔料付着部のトータル
の長さがパイル糸長さの10〜50%を占め、かつ、
それぞれの顔料付着部の長さがパイル高さの1倍
以上で5倍未満を満足するとき、良好な風合いを
示し、かつ顔料付着部の摩擦耐久性にもすぐれた
蓄光性パイル構造物が得られ、しかもこのパイル
構造物の蓄光性能はパイル糸全長に蓄光性顔料が
付着したパイル構造物とほぼ同等の水準にある。
また、パイル糸の蓄光性顔料付着部において、
蓄光性顔料付着量がパイル糸重量に対して10〜
100%にすることが望ましい。この数値は通常の
種々の繊維加工薬剤付着量と比べて著しく大き
い。しかしながら、満足し得る蓄光性能を得るた
めには、蓄光顔料付着量をパイル糸重量に対して
10%以上必要となり、また100%を越えると風合
いがかたくなる。パイル糸の蓄光性顔料付着部に
おいて、その蓄光性顔料付着量をパイル糸重量に
対して10〜100%とし、これをパイル糸の長さ方
向に部分的に付着させることによつて、風合いの
良好な摩擦耐久性にすぐれた蓄光性パイル布帛が
得られる。
蓄光性顔料を付着させるパイル糸としては、天
然繊維または合成繊維のいずれの素材でも使用で
き、また紡績糸およびフイラメント糸を問わな
い。しかしながら、蓄光性顔料を付着させた後該
パイル糸を着色させると、蓄光性能が著しく低下
するため、使用するパイル糸は着色されたものを
使う必要がある。また、蓄光性顔料のパイル糸へ
の固着性は紡績糸の方が良好である。
また、蓄光性顔料が付着した糸をパイル構造物
に利用するのは、通常の織・編物に利用した場合
と比べて、風合いの変化が少ないこと、および摩
擦耐久性にすぐれていることにもとずくものであ
る。
次に該パイル糸を用いて、パイル構造物とする
際には、通常の他の先染パイル糸と交織・交編す
る方法が好ましい。蓄光性顔料が付着したパイル
糸すべてよりなるパイル布帛はコストが高く、風
合いもかたくなり易い。通常の他の先染パイル糸
と交撚、交編、交織等の手段を用いて、蓄光性顔
料が付着したパイル糸を部分的に用いることによ
り、風合い良好な、耐久性にすぐれた、安価な蓄
光性パイル構造物が得られる。
〈作用および効果〉 本考案では、固着剤により蓄光性顔料が長さ方
向に部分的付着したパイル糸を部分的に用いたパ
イル構造物からなるため、本考案のパイル構造物
は風合いが良好で、安価で、摩擦耐久性にすぐ
れ、かつ深みのある蓄光性能を有している。
実施例 ポリエステル繊維の先染セミ梳毛双糸(W−2/
6)のパイル糸をかせ状に捲きあげ、銅で付活さ
れた硫化亜鉛の蓄光性顔料を30重量%含むアクリ
ル樹脂を固着剤とする分散液で該かせを蓄光性顔
料付着部のトータルの長さがパイル糸長の20%を
占め、パイル糸の顔料付着部の顔料付着量が50%
o.w.f.でそれぞれの顔料付着部長を2cmとなるよ
う、スクリーンプリント方式で付着させた後、
130℃で10分間乾熱処理を行ない、パイル糸を得
た。次に、1/8Gタフトマシンを用いてパイル長
を1cmとし、このパイル糸を通常のパイル糸10本
中に1本の割合で使用して、蓄光性パイル構造物
を作成した。このカーペツトの風合いは通常のも
のと比べて殆んど差はなく、顔料付着部の摩擦耐
久性にもすぐれ、十分な蓄光性能を有していた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に用いる蓄光性顔料が付着した
パイル糸の側面図で、第2図は本考案の蓄光性パ
イル構造物の断面例図である。 1は本考案のパイル糸、2は顔料付着部、3は
タフトカーペツト1次基布、4は接着剤層を示
す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 固着剤により蓄光性顔料が長さ方向に部分的
    に付着したパイル糸よりなる蓄光性パイル構造
    物。 2 蓄光性顔料が部分的に付着したパイル糸にお
    いて、蓄光性顔料付着部のトータル長さがパイ
    ル糸長さの10〜50%を占め、かつ、それぞれの
    顔料付着部の長さがパイル高さの1倍以上、5
    倍未満である実用新案登録請求の範囲第1項に
    記載の蓄光性パイル構造物。 3 パイル糸の蓄光性顔料付着部において、蓄光
    性顔料付着量がパイル糸重量に対して10〜100
    %である実用新案登録請求の範囲第1項もしく
    は第2項に記載の蓄光性パイル構造物。 4 蓄光性顔料が付着したパイル糸を部分的に用
    いて製布されてなる実用新案登録請求の範囲第
    1項、第2項もしくは第3項に記載の蓄光性パ
    イル構造物。
JP16624685U 1985-10-28 1985-10-28 Expired JPH027891Y2 (ja)

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JP16624685U JPH027891Y2 (ja) 1985-10-28 1985-10-28

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JPS6275080U JPS6275080U (ja) 1987-05-14
JPH027891Y2 true JPH027891Y2 (ja) 1990-02-26

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