JPH027845Y2 - - Google Patents
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- JPH027845Y2 JPH027845Y2 JP12160786U JP12160786U JPH027845Y2 JP H027845 Y2 JPH027845 Y2 JP H027845Y2 JP 12160786 U JP12160786 U JP 12160786U JP 12160786 U JP12160786 U JP 12160786U JP H027845 Y2 JPH027845 Y2 JP H027845Y2
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Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
考案の目的
(産業上の利用分)
本考案は袋に関する。更に詳述すると、刻み生
薬タイプの粒状入浴剤を収容する袋に関する。
薬タイプの粒状入浴剤を収容する袋に関する。
(従来の技術)
近年、入浴剤として薬用効果の高い刻み生薬が
使用されている。通常この刻み生薬タイプの粒状
入浴剤は他の入浴剤と異なり、直接湯に溶解する
もではないため、そのまま浴槽に入れると残滓が
湯を汚すこととなるので、湯が通り易い袋、例え
ば木綿やガーゼの袋に使用者が適量詰めて使用し
ている。また、流通過程においてあらかじめ袋詰
めされる場合には表裏両面を不織布で構成したフ
エルト製の袋に入れられている。
使用されている。通常この刻み生薬タイプの粒状
入浴剤は他の入浴剤と異なり、直接湯に溶解する
もではないため、そのまま浴槽に入れると残滓が
湯を汚すこととなるので、湯が通り易い袋、例え
ば木綿やガーゼの袋に使用者が適量詰めて使用し
ている。また、流通過程においてあらかじめ袋詰
めされる場合には表裏両面を不織布で構成したフ
エルト製の袋に入れられている。
(考案が解決しようとする問題点)
しかしながら、あらかじめフエルト製の袋に充
填する場合、不透明であるため中の生薬を見るこ
とができず、どんなものが入つているのか分らず
少なからず不安や興味から不満を感じ、中身を覗
いてみたくなる人もいる。また、刻み生薬タイプ
の入浴剤は水面に浮かび水や湯と馴染み難いの
で、揉んで浸透させたり、時間をかけて滲出させ
なければならない不利がある。更にフエルト製袋
の場合、浴槽に入れた状態において、湯に暖めら
れた生薬特有の臭いがそのまま浴室内に立ちこ
め、人によつては不快感を与える。近年生薬が見
直されているものの、その使用が過去において衰
退したのも、1つには生薬特有の臭気がほとんど
の人にとつて悪臭とも言える不快な刺激の強い臭
いであることが原因に挙げられる。この特有の臭
気を除去するため特に臭いの強い成分を除いた
り、香料を入れたりの工夫は為されているもの
の、空気の通りの良いフエルト製袋では湯気と共
に発散する強い臭いだちを防止し得るものではな
い。また、使用する際にガーゼーの袋等に使用者
が入浴剤を充填して使用する場合、使用のたびに
計量する必要があり、煩わしく商品価値の低いも
のとなるし、成分のかたより等が生ずる虞れがあ
つて入浴剤としての効果を得る上で好ましくな
い。
填する場合、不透明であるため中の生薬を見るこ
とができず、どんなものが入つているのか分らず
少なからず不安や興味から不満を感じ、中身を覗
いてみたくなる人もいる。また、刻み生薬タイプ
の入浴剤は水面に浮かび水や湯と馴染み難いの
で、揉んで浸透させたり、時間をかけて滲出させ
なければならない不利がある。更にフエルト製袋
の場合、浴槽に入れた状態において、湯に暖めら
れた生薬特有の臭いがそのまま浴室内に立ちこ
め、人によつては不快感を与える。近年生薬が見
直されているものの、その使用が過去において衰
退したのも、1つには生薬特有の臭気がほとんど
の人にとつて悪臭とも言える不快な刺激の強い臭
いであることが原因に挙げられる。この特有の臭
気を除去するため特に臭いの強い成分を除いた
り、香料を入れたりの工夫は為されているもの
の、空気の通りの良いフエルト製袋では湯気と共
に発散する強い臭いだちを防止し得るものではな
い。また、使用する際にガーゼーの袋等に使用者
が入浴剤を充填して使用する場合、使用のたびに
計量する必要があり、煩わしく商品価値の低いも
のとなるし、成分のかたより等が生ずる虞れがあ
つて入浴剤としての効果を得る上で好ましくな
い。
そこで本考案は、内容物が確認でき、かつ生薬
特有の刺激臭が使用状態において直接洩れ難い構
造の入浴剤用袋を提供することを目的とする。
特有の刺激臭が使用状態において直接洩れ難い構
造の入浴剤用袋を提供することを目的とする。
考案の構成
(問題点を解決するための手段)
かかる目的を達成するため、本考案の入浴剤用
袋は一面に透明のシート状物、他面に通液性のシ
ート状物を採用し、これらの周縁を接着して袋を
構成するようにしている。
袋は一面に透明のシート状物、他面に通液性のシ
ート状物を採用し、これらの周縁を接着して袋を
構成するようにしている。
したがつて、一面から内容物たる生薬を確認で
き、また他面を通して湯の浸透、生薬成分の拡散
が行われ、通液性のシート面を下にして使用すれ
ば生薬の臭いが直接浴室内に放たれることはな
く、湯を通して和らげられた状態で放たれる。
き、また他面を通して湯の浸透、生薬成分の拡散
が行われ、通液性のシート面を下にして使用すれ
ば生薬の臭いが直接浴室内に放たれることはな
く、湯を通して和らげられた状態で放たれる。
(実施例)
以下本考案の構成を図面に示す実施例に基づい
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
第1図に本考案の入浴剤用袋の一実施例を縦断
面図で示す。この入浴剤用袋1は一面を透明のシ
ート状物2、他面を通液性のシート状物3とし、
それらの周縁を接着して成る。透明のシート状物
2としては、水及び湯に対して不溶性であつて実
質的な不通気性のシート状物であればどのような
材質でも使用可能であるが、通常他面の通液性シ
ート状物3との接着性にヒートシール性を考慮し
て、ポリプロピレンとポリエチレンの二層構造か
ら成るフイルムが使用されている。その他、この
透明シート状物2としては、サランコートポリエ
ステルとポリエチレンの二層フイルム、ナイロン
とポリエチレンの二層フイルム、サランコートナ
イロンとポリエチレンの二層フイルム、ポリエス
テルとポリエチレンの二層フイルム、セロハンと
ポリエチレンの二層フイルム、防湿セロハンとポ
リエチレンの二層フイルム、ポリエチレン、塩化
ビニル、ポリエステル、ポリカーボネート、ナイ
ロン、ポリプロピレン等の単一層フイルムが使用
可能である。尚、本明細書において実質的な不通
気性とは少なくとも生薬の匂いが外に洩れない程
度の状態を意味する。
面図で示す。この入浴剤用袋1は一面を透明のシ
ート状物2、他面を通液性のシート状物3とし、
それらの周縁を接着して成る。透明のシート状物
2としては、水及び湯に対して不溶性であつて実
質的な不通気性のシート状物であればどのような
材質でも使用可能であるが、通常他面の通液性シ
ート状物3との接着性にヒートシール性を考慮し
て、ポリプロピレンとポリエチレンの二層構造か
ら成るフイルムが使用されている。その他、この
透明シート状物2としては、サランコートポリエ
ステルとポリエチレンの二層フイルム、ナイロン
とポリエチレンの二層フイルム、サランコートナ
イロンとポリエチレンの二層フイルム、ポリエス
テルとポリエチレンの二層フイルム、セロハンと
ポリエチレンの二層フイルム、防湿セロハンとポ
リエチレンの二層フイルム、ポリエチレン、塩化
ビニル、ポリエステル、ポリカーボネート、ナイ
ロン、ポリプロピレン等の単一層フイルムが使用
可能である。尚、本明細書において実質的な不通
気性とは少なくとも生薬の匂いが外に洩れない程
度の状態を意味する。
また通液性のシート状物3としては、水及び湯
に対して不溶性でかつ液体を透過させるものの生
薬4を外に流出することのないものであればいか
なる材質あるいは構造のものであつても使用可能
であり、通常化繊あるいは木綿等の不織布、細か
い穴が多数穿孔されたプラスチツクフイルム、布
地等が使用可能である。不織布としては透明シー
ト状物2と接着性の良いポリエステル、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン等のプラスチツク短繊維及
びこれらの複合材等の使用が好ましい。最も好ま
しくは透明シート状物2とヒートシール可能な素
材例えばポリエステルの不織布等の使用である。
に対して不溶性でかつ液体を透過させるものの生
薬4を外に流出することのないものであればいか
なる材質あるいは構造のものであつても使用可能
であり、通常化繊あるいは木綿等の不織布、細か
い穴が多数穿孔されたプラスチツクフイルム、布
地等が使用可能である。不織布としては透明シー
ト状物2と接着性の良いポリエステル、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン等のプラスチツク短繊維及
びこれらの複合材等の使用が好ましい。最も好ま
しくは透明シート状物2とヒートシール可能な素
材例えばポリエステルの不織布等の使用である。
尚、本明細書において、シート状物とは薄手の
布、プラスチツクシート、プラスチツクフイル
ム、不織布等を含むものを意味する。
布、プラスチツクシート、プラスチツクフイル
ム、不織布等を含むものを意味する。
この通液性シート状物3と透明シート状物2の
接着は接着剤あるいはヒートシール若しくは縫合
などの機械的接合によつて可能であるが、好まし
くはヒートシール若しくは接着剤、最も好ましく
はヒートシールによつて行なう。
接着は接着剤あるいはヒートシール若しくは縫合
などの機械的接合によつて可能であるが、好まし
くはヒートシール若しくは接着剤、最も好ましく
はヒートシールによつて行なう。
尚、刻み生薬タイプの入浴剤成分としては例え
ばチンピ、トウヒ、コウボウ、センキユウ、トウ
キ、カミツレ等を主成分とするものが一般的に使
用されている。そしてこの中に香料を含浸させた
匂い球あるいは香料を固めた匂い球が添加されて
いる。また、入浴剤そのものに香料を付着させる
ことも可能である。一般に香料の担持体としては
湯に解けないものあるいは解けても人体に害を及
ぼさないものである必要があり、通常ケイ酸カル
シウムが使用される。
ばチンピ、トウヒ、コウボウ、センキユウ、トウ
キ、カミツレ等を主成分とするものが一般的に使
用されている。そしてこの中に香料を含浸させた
匂い球あるいは香料を固めた匂い球が添加されて
いる。また、入浴剤そのものに香料を付着させる
ことも可能である。一般に香料の担持体としては
湯に解けないものあるいは解けても人体に害を及
ぼさないものである必要があり、通常ケイ酸カル
シウムが使用される。
以上のように構成された入浴剤用袋を使用する
入浴剤は、次のようにして使用される。
入浴剤は、次のようにして使用される。
この入浴剤は第3図に示すように、風呂を沸か
す時あるいは入浴前に好ましくは透明シート状物
2から成る面を上にして投入する。入浴剤用袋1
は、内部に残る空気によつて浮び、最も高温とな
る湯面付近に入浴剤を留置させ生薬成分の滲出を
効果的なものとする。同時にこの袋内に残留した
空気によつて膨張する透明のシート状物2が一種
の蓋の働きを成すので、生薬を蒸らして湯との馴
染みを良くし成分の滲出を促進する。浴槽内を対
流する湯は下面となつた不織布3の面を通過して
袋1内の入浴剤4と接触し、生薬成分を徐々に滲
出させる。同時に入浴剤そのものに付着してある
いは匂い球として充填されている香料成分を浸出
させ、浴槽内に拡散させる。また、生薬から発散
する特有の臭いは透明のシート状物・透明フイル
ム2の膜によつて浴室内に直接放たれることはな
く、一旦下面の不織布3を通して湯中に浸透した
後、和らげられたほのかな香りとなつて浴室内に
発散される。
す時あるいは入浴前に好ましくは透明シート状物
2から成る面を上にして投入する。入浴剤用袋1
は、内部に残る空気によつて浮び、最も高温とな
る湯面付近に入浴剤を留置させ生薬成分の滲出を
効果的なものとする。同時にこの袋内に残留した
空気によつて膨張する透明のシート状物2が一種
の蓋の働きを成すので、生薬を蒸らして湯との馴
染みを良くし成分の滲出を促進する。浴槽内を対
流する湯は下面となつた不織布3の面を通過して
袋1内の入浴剤4と接触し、生薬成分を徐々に滲
出させる。同時に入浴剤そのものに付着してある
いは匂い球として充填されている香料成分を浸出
させ、浴槽内に拡散させる。また、生薬から発散
する特有の臭いは透明のシート状物・透明フイル
ム2の膜によつて浴室内に直接放たれることはな
く、一旦下面の不織布3を通して湯中に浸透した
後、和らげられたほのかな香りとなつて浴室内に
発散される。
考案の効果
以上の説明より明らかなように本考案の入浴剤
用袋は一面に透明のシート状物、他面に通液性の
状物を採用して内容物を観察できるようにしたの
で使用者に興味を与えあるいは内容物を知りたい
という興味を満足させ、かつ内容物の可視化によ
つて入浴者に自然生薬を使用することの安心感を
与え、自然生薬の効き目が身体に浸透していると
いう心理作用によつて緊張をほぐし入浴効果を高
める。
用袋は一面に透明のシート状物、他面に通液性の
状物を採用して内容物を観察できるようにしたの
で使用者に興味を与えあるいは内容物を知りたい
という興味を満足させ、かつ内容物の可視化によ
つて入浴者に自然生薬を使用することの安心感を
与え、自然生薬の効き目が身体に浸透していると
いう心理作用によつて緊張をほぐし入浴効果を高
める。
また、透明シート状物を上にして投入すれば、
浴槽内に投入した際に必ず水面に浮かび、最も高
温となる湯面付近に入浴剤を留置させて生薬成分
の滲出を効果的なものとするし、シート状物の膜
によつて蒸し効果を与えて湯との馴染みを良くし
生薬成分の滲出を促進させる。また、下面の通液
性シート状物を通して生薬成分を湯中に浸出させ
ているので生薬成分の拡散を効果的なものとする
と共に生薬特有の刺激臭を湯を通して和らげられ
たほのかな香りとして浴室内に放ち得る。
浴槽内に投入した際に必ず水面に浮かび、最も高
温となる湯面付近に入浴剤を留置させて生薬成分
の滲出を効果的なものとするし、シート状物の膜
によつて蒸し効果を与えて湯との馴染みを良くし
生薬成分の滲出を促進させる。また、下面の通液
性シート状物を通して生薬成分を湯中に浸出させ
ているので生薬成分の拡散を効果的なものとする
と共に生薬特有の刺激臭を湯を通して和らげられ
たほのかな香りとして浴室内に放ち得る。
第1図は本考案の一実施例を示す縦断面図、第
2図は同袋の斜視図である。第3図は入浴剤の使
用状態を示す説明図、第4図は従来の袋を示す縦
断面図である。 1……入浴剤袋、2……透明のシート状物、3
……通液性のシート状物、4……刻み生薬タイプ
の入浴剤。
2図は同袋の斜視図である。第3図は入浴剤の使
用状態を示す説明図、第4図は従来の袋を示す縦
断面図である。 1……入浴剤袋、2……透明のシート状物、3
……通液性のシート状物、4……刻み生薬タイプ
の入浴剤。
Claims (1)
- 一面を透明のシート状物、他面を通液性のシー
ト状物とし、その周縁を接着して成る入浴剤用
袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12160786U JPH027845Y2 (ja) | 1986-08-07 | 1986-08-07 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12160786U JPH027845Y2 (ja) | 1986-08-07 | 1986-08-07 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6327438U JPS6327438U (ja) | 1988-02-23 |
JPH027845Y2 true JPH027845Y2 (ja) | 1990-02-26 |
Family
ID=31011041
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12160786U Expired JPH027845Y2 (ja) | 1986-08-07 | 1986-08-07 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH027845Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6380794U (ja) * | 1986-11-15 | 1988-05-27 |
-
1986
- 1986-08-07 JP JP12160786U patent/JPH027845Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6327438U (ja) | 1988-02-23 |
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