JPH027845B2

JPH027845B2 -

Info

Publication number: JPH027845B2
Application number: JP56051437A
Authority: JP
Inventors: Takashi Okuno
Original assignee: DAIZEN KOGYO KK
Current assignee: DAIZEN KOGYO KK
Priority date: 1981-04-06
Filing date: 1981-04-06
Publication date: 1990-02-21
Also published as: JPS57166218A

Description

【発明の詳細な説明】＜産業上の利用分野＞本発明はベルトコンベア或いはチエンコンベア
等によつて搬送される書類等の軽量搬送物を収納
した通い箱を所定の受取位置に於いて該コンベア
から取り出すための搬送機の通い箱受取装に関す
るものである。

＜従来の技術＞今日、ビル内に於いて書類等の軽量搬送物を目
的箇所に搬送する場合、水平方向及び垂直方向に
架設されたベルトコンベア、或いはチエンコンベ
アに搬送物を載置して搬送することが一般に行わ
れている。

前記搬送機に於いて、複数の受取位置を設定し
た場合には、夫々の受取位置に近接スイツチ、リ
ミツトスイツチ等の電気的センサーを設けると共
に、該センサーによつて制御されるパワーシリン
ダー、モーター等の駆動手段を設けて構成されて
いる。そして搬送物が所定の受取位置に到達した
時、該搬送物が電気的センサーによつて検知され
ると共に、駆動手段によつて該搬送物をコンベア
から取り出すように構成されている。

また複数の受取位置を設定した搬送機に於ける
受取装置として、内部に搬送物を収納した箱の側
面外部にフツクを設け、該フツクを目的の受取位
置に設けたレールに係合させることで、箱をコン
ベアから取り出すように構成した配送機が知られ
ている（特許第69034号）。

＜発明が解決しようとする課題＞上記従来の技術に於いて、コンベアによつて搬
送される搬送物を電気的センサー及び機械的駆動
手段を設けて受け取るように構成することは通常
行われることであるが、構造が複雑なため誤動作
を生じたり、或いは設置面積が大きくなるため高
価となり事務機械として用いることが困難である
という問題がある。

また箱にフツクを設けると共に該フツクをレー
ルに係合させて受け取るように構成した場合に
は、搬送される箱がコンベアの幅方向に常に一定
の位置を保持することが必要である。即ち、箱が
一定位置にない場合にはフツクとレールとが係合
せず、このため、目的の受取位置に於いてコンベ
アから取り出すことが出来なくなる虞れがある。

本発明の目的は、コンベアによつて搬送される
通い箱を電気的な制御を必要とせずに目的の受取
位置に於いて確実に受け取ることが出来る搬送機
の通い箱受取装置を提供せんとするものである。

＜課題を解決するための手段＞上記課題を解決するための本発明の搬送機の通
い箱受取装置は、コンベアによつて搬送される通
い箱を所定の受取位置で受け取るための搬送機の
通い箱受取位置に於いて、側面に磁性体を固着し
た書類等の軽量搬送物を収納するための通い箱
と、所定の受取位置に配設された回動軸と、前記
回動軸に前記磁性体の高さに応じた高さに固着さ
れ該磁性体を吸着すると共に該磁性体との接触摩
擦により回動される円形磁石又は磁石及び該磁石
と一体的に構成した円形板からなる磁石体と、前
記回動軸よりも通い箱の搬送方向下流側に配設さ
れ前記通い箱の先端と当接して該通い箱をコンベ
アから取り出すための受取レバーを設けた回動部
材と、前記回動軸の回動を前記回動部材に伝達す
るための伝達部材と、により構成されるものであ
る。

＜作用＞上記手段によれば、書類等の軽量搬送物を収納
することが出来、且つ側面に磁性体を固着した通
い箱をコンベアによつて搬送することで、該通い
箱を目的箇所である所定の受取位置まで搬送する
と共に、該受取位置でコンベアから取り出すこと
が出来る。

即ち、所定の受取位置に配設された回動軸に固
着した円形磁石又は磁石体によつて、コンベアに
より搬送される通い箱の磁性体を吸着すると、該
磁性体と円形磁石又は磁石体とが摩擦接触し、こ
のとき、通い箱に作用するコンベアの搬送力が円
形磁石または磁石体に伝達され、該円形磁石また
は磁石体を回動する。即ち、回動軸が回動する。
回動軸の回動は伝達部材を介して回動部材に伝達
され、該伝達部材に設けた受取レバーをコンベア
の搬送方向を遮断する方向に回動させる。このた
め、搬送される通い箱の先端が受取レバーと当接
し、通い箱は該レバーに沿つて移送される。これ
により通い箱をコンベアから取り出すことが出来
る。

＜実施例＞以下上記手段を適用した搬送機の通い箱受取装
置の一実施例について図を用いて説明する。

第１図は搬送機の模式説明図、第２図はコンベ
アと通い箱の斜視説明図、第３図及び第４図は受
取装置の説明図、第５図Ａ〜Ｃは受取装置の動作
説明図である。

先ず、第１図によつて搬送機の概略構成につい
て説明すると、搬送機１はビル内の複数の室２を
貫通して設けられたベルトコンベア３と、このベ
ルトコンベア３の両端に設けられたプーリ４ａ，
４ｂと、該プーリ４ａ，４ｂの何れか一方、本実
施例ではプーリ４ａに取り付けられたモーター及
び減速機等の駆動装置５と、室２に於ける受取位
置に備えられた受取ボツクス６と、ベルトコンベ
ア３によつて搬送される通い箱７を取り出し、受
取ボツクス６に入れ込む受取装置８とから構成さ
れている。

上記の如く構成された搬送機１に於いて、駆動
装置５によつてベルトコンベア３を矢印ａ方向に
移送し、該コンベア３に通い箱７を載置すること
で、通い箱７を複数の室２に夫々設けられた受取
装置８まで搬送することが出来る。

前記通い箱７の側面所定位置には磁性体１２が
固着されている。また複数の室２に夫々設けられ
た受取装置８には、後述する回動軸１３が配設さ
れており、該回動軸１３には夫々異なつた高さで
磁石１４が固着されている。そして通い箱７がベ
ルトコンベア３によつて搬送され、該通い箱７の
磁性体１２の高さに対応した高さに磁石１４を固
着した受取装置８に到達すると、磁石１４が磁性
体１２を吸着して摩擦接触し、通い箱７に作用す
る搬送力によつて磁石１４を、即ち、回動軸１３
を回動させることで受取レバー１８をベルトコン
ベア３の移送方向を遮断させる方向に回動させ、
該レバー１８と通い箱７とが当接して通い箱７は
受取レバー１８に沿つて移送され、ベルトコンベ
ア３から取り出される。

次ぎに搬送機１の各部について詳説する。

第２図に示すように通い箱７には、略コ字状に
形成したサイド枠９と、このサイド枠９を囲むよ
うにして両側に配置された側面板１０とによつ
て、書類等の軽量搬送物を収納するための収納部
１１が形成されている。また前記側面板１０の外
面所定位置には磁性体１２が固着されている。こ
の磁性体１２の側面板１０に対する取付位置は、
通い箱７が受け取られるべき受取装置８に設けら
れた磁石１４の位置に応じて変更し得るように構
成されている。

ベルトコンベア３は、通い箱７を搬送するため
のベルト３ａと、ベルトコンベア３の全長にわた
つて設けられたフレーム３ｂと、ベルト３ａによ
つて搬送される通い箱７の点灯を防止するための
ガイド３ｃとによつて構成されている。

次に受取装置８は第３図及び第４図に示すよう
に構成されている。

図に於いて、回動軸１３はフレーム３ｂに対し
直立して設けられ、且つ該フレーム３ｂに対し回
動可能に支承されている。前記回動軸１３の所定
高さ位置には、通い箱７の側面に固着された磁性
体１２を吸着するための磁石１４が回動軸１３に
対し回転不能に固着されている。また前記磁石１
４は回動軸１３の軸方向に高さ位置を変更し得る
ように構成されている。

前記磁石１４の回動軸１３に対する取付位置
は、通い箱７の送り先の基準となるものである。
従つて、複数の室２に応じて設けられた受取位置
８に於いて、磁石１４は回動軸１３に対し夫々異
なつた高さに固着されている。

前記磁石１４は円形に形成したものを用い、該
磁石１４によつて磁性体１２を直接吸着し得るよ
う構成することが可能である。本実施例では、磁
石１４の上下に磁力を集中するための円形鉄板１
５を設け、磁石１４と円形鉄板１５とを一体的に
構成した磁石体として用いている。前記円形鉄板
１５を設けた場合には磁石１４の形状は円形でな
くとも良い。何れにしても、磁石１４、円形鉄板
１５は、通い箱７の磁性体１２を吸着して該磁性
体１２と摩擦接触し、且つ通い箱７に作用する搬
送力によつて回動されるものであるため、通い箱
７の運動方向を円滑に変更し得る形状を有するこ
とが必要である。

回動軸１３の上端には、伝達部材１６を構成す
る伝達レバー１６ａが固着されている。また回動
軸１３よりも通い箱７の搬送方向下流側には、該
回動軸１３から所定距離離隔した位置に回動部材
１７が設けられている。

前記回動部材１７は、フレーム３ｂに直立して
設けられると共に、該フレーム３ｂに回動可能に
支承されている。前記回動部材１７の上端には伝
達部材１６を構成する伝達レバー１６ｂが固着さ
れており、また回動部材１７の略中央には通い箱
７の先端と当接して該通い箱７をベルトコンベア
３から取り出すための受取レバー１８が固着され
ている。

回動軸１３に固着された伝達レバー１６ａと回
動部材１７に固着された伝達レバー１６ｂとは伝
達棒１６ｃによつて連結されている。これによ
り、回動軸１３と回動部材１７とが連結され、回
動軸１３の回動を回動部材１７に伝達し得るよう
に構成されている。

前記受取レバー１８は、受取装置８に於いて磁
石１４が通い箱７の磁性体１２を吸着し、通い箱
７に作用する搬送力によつて回動軸１３が時計方
向に回動したとき、該回動に伴つて時計方向に回
動し、ベルトコンベア３によつて搬送される通い
箱７の搬送方向を遮断するものである。このた
め、受取レバー１８の回動角度、即ち、回動軸１
３の回動角度は余り大きくないことが好ましい。
この回動角度は磁石１４、円形鉄板１５の直径及
び磁性体１２の長さを所定寸法に設定することで
得ることが出来る。

次に、上記の如く構成した受取装置８によりベ
ルトコンベア３によつて搬送される通い箱７を受
け取る場合について第５図Ａ〜Ｃを用いて説明す
る。

同図Ａは受取装置８に通い箱７が進入した状態
を示している。このとき、通い箱７に固着した磁
性体１２の位置が回動軸１３に取り付けた磁石１
４の位置と同位置、即ち、ベルトコンベア３によ
つて搬送される通い箱７が所定の受取位置に到達
すると、同図Ｂに示すように、回動軸１３に固着
した磁石１４が通い箱７の磁性体１２を吸着し、
摩擦接触する。このとき、通い箱７がベルトコン
ベア３によつて更に矢印ａ方向に搬送されること
で、該通い箱７に作用する搬送力によつて磁石１
４を回動させる。磁石１４の回動によつて回動軸
１３が時計方向に回動し、該回動が伝達レバー１
６ａ、伝達棒１６ｃ、伝達レバー１６ｂを介して
回動部材１７に伝達され、受取レバー１８をベル
トコンベア３上に突出させる。

通い箱７はベルトコンベア３によつて矢印ａ方
向に搬送され、該通い箱７の先端が受取レバー１
８と当接し、該レバー１８に沿つて搬送方向が変
更され、ベルトコンベア３から取り出されて受取
ボツクス６に入れ込まれる。

同図Ｃはベルトコンベア３によつて搬送された
通い箱７が該コンベア３から取り出されて受取ボ
ツクス６に入れ込まれた状態を示しており、この
とき受取レバー１８はベルトコンベア３の搬送方
向に沿つた位置に待避する。このため、受取レバ
ー１８は常に反時計方向に付勢されていることが
好ましい。回動部材１７或いは回動軸１３に図示
しないバネ等を取り付けることで、受取レバー１
８を反時計方向に付勢することが可能である。

＜発明の効果＞以上詳細に説明したように、本発明の搬送機の
受取装置によれば、コンベアによつて搬送される
通い箱の側面所定高さ位置に固着した磁性体を、
回動軸の該磁性体の高さに対応した位置に固着し
た円形磁石又は磁石体によつて吸着して摩擦接触
させると共に、通い箱に作用する搬送力によつて
回動軸を回動させ、この回動を回動部材に伝達し
て受取レバーを通い箱の搬送方向を遮断する方向
に回動させることが出来、これにより通い箱をコ
ンベアから取り出すことが出来る。このため、電
気的センサーやパワーシリンダー等の駆動手段を
必要とせず、構造を簡単にすることが出来、且つ
小型化した搬送機を事務機械としての機能を有し
て安価に提供することが出来る等の特徴を有する
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は搬送機の模式説明図、第２図はコンベ
アと通い箱の斜視説明図、第３図及び第４図は受
取装置の説明図、第５図Ａ〜Ｃは受取装置の動作
説明図である。１は搬送機、３はベルトコンベア、７は通い
箱、８は受取装置、１２は磁性体、１３は回動
軸、１４は磁石、１５は円形鉄板、１６は伝達部
材、１７は回動部材、１８は受取レバーである。

Claims

【特許請求の範囲】

１コンベアによつて搬送される通い箱を所定の
受取位置で受け取るための搬送機の通い箱受取装
置に於いて、側面に磁性体を固着した書類等の軽
量搬送物を収納するための通い箱と、所定の受取
位置に配設された回動軸と、前記回動軸に前記磁
性体の高さに応じた高さに固着され該磁性体を吸
着すると共に該磁性体との接触摩擦により回動さ
れる円形磁石又は磁石及び該磁石と一体的に構成
した円形板からなる磁石体と、前記回動軸よりも
通い箱の搬送方向下流側に配設され前記通い箱の
先端と当接して該通い箱をコンベアから取り出す
ための受取レバーを設けた回動部材と、前記回動
軸の回動を前記回動部材に伝達するための伝達部
材と、により構成したことを特徴とした搬送機の
通い箱受取装置。