JPH0276833A - クレゾール類中の尿素及びその誘導体の除去方法 - Google Patents

クレゾール類中の尿素及びその誘導体の除去方法

Info

Publication number
JPH0276833A
JPH0276833A JP14993089A JP14993089A JPH0276833A JP H0276833 A JPH0276833 A JP H0276833A JP 14993089 A JP14993089 A JP 14993089A JP 14993089 A JP14993089 A JP 14993089A JP H0276833 A JPH0276833 A JP H0276833A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cresols
water
decomposition
basic compound
derivatives
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP14993089A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2712569B2 (ja
Inventor
Akira Takeshita
明 竹下
Shinzaburo Masaki
正木 真三郎
Toru Tokumaru
徳丸 融
Akira Murakami
明 村上
Takeo Fujii
健夫 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Publication of JPH0276833A publication Critical patent/JPH0276833A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2712569B2 publication Critical patent/JP2712569B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 p−1m −1O−クレゾール又はこれらの混合クレゾ
ール(以下クレゾール類という)に微量含有している尿
素及びその誘導体の除去方法に関するものである。
〈従来の技術〉 尿素は高温で加熱するとアンモニアを発生しビューレフ
ト、トリウレット、シアヌル酸が生成することは知られ
ている。また、ホウ酸を添加して、200〜600 ℃
で加熱するとアンモニア、炭酸ガス、−酸化炭素等に分
解することが知られている(TroMask、Khim
、Tekhnol、In5t、?2.P79−81)。
しかし、これらの方法は高温に加熱するためクレゾール
が潰れる欠点や高熱を要するため工業的に実施すること
が困難であった。
更に亜硝酸による分解反応等も公知であるがクレゾール
類のニトロソ化反応等が起こるために適応は困難である
〈発明が解決しようとする課題〉 クレゾール類中に微量の尿素及びその誘導体が含有する
とクレゾール類のアルキル化反応等で触媒を被毒し反応
を阻害するため、クレゾール類中に微量含有する尿素及
びその誘導体を除去する技術の確立が望まれている。
く課題を解決するだめの手段〉 本発明は、クレゾール類を塩基性化合物と水の存在下で
処理することを特徴とするクレゾール類中の尿素及びそ
の誘導体の除去方法である。
以下本発明の方法を更に詳しく説明する。
本発明の方法は、クレゾール類を塩基性化合物と水の存
在下で処理することを特徴とするものである。ここで、
塩基性化合物と水の存在下での処理とは、好ましくは加
熱処理する。加熱温度は通常50℃〜250  ℃、好
ましくは70〜200  ℃である。
本発明に使用する塩基性化合物としては、具体的には力
性ソーダ、力性カリ、水酸化リチウム、水酸化マグネシ
ウム、水酸化カルシウムなどのアルカリ金属、アルカリ
土類金属の水酸化物あるいはナトリウムアルコキシド、
カリウムアルコキシド、カルシウムアルコキシドなどの
アルカリ金属、アルカリ土類金属アルコキシド類(ここ
において、アルコキシドとしては、例えばメトキシド、
エトキシド、イソプロポキシド、ターシャリブトキンド
などである)、また炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなど
のアルカリ金属、アルカリ土類金属炭酸塩や酸化ナトリ
ウム、酸化カリウム、酸化カルシウムなどのアルカリ金
属、アルカリ土類金属酸化物などが上げられる。これら
の内で特に水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウムが好ましく用いられ、該塩基性
化合物は、単独又は二種以上の混合物として使用される
また、この塩基性化合物の濃度は、クレゾール類中に含
有する尿素及びその誘導体の量によって異なるがクレゾ
ールに対して0.0005wt%〜lQwt%の範囲で
あり、より好ましくはo、 005wt%〜5.Ow乞
%である。
しかし、該塩基性化合物の存在下で加熱するだけでは分
解は生じない。これに水の存在が本発明の目的達成に重
要である。
本発明の方法において水の添加量は、クレゾール類に対
して通常1〜200重量%、好ましくは5〜100 重
量%である。
本発明の好ましい実施態様は、例えば所定量のクレゾー
ル類と塩基性化合物及び水を連続的又は断続的に精留塔
ボトム又はオートクレーブへ注加し、好ましくは加熱し
、同時的に分解したアンモニアを留去することが重要で
ある。
これは尿素及びその誘導体の分解には下記式%式%) に対し当モルの水が必要であること、また分解ににより
発生するアンモニアなどの窒素化合物は親水性が高いた
め、水存在下の全還流処理のみではある濃度で平衡に達
してしまい、分解反応が遅くなるためである。
具体的な分解法として、蒸溜法と加圧下での加熱処理法
がある。
蒸溜法については、クレゾール類にス、チームを吹き込
む水蒸気蒸留法(留出するクレゾール類は水と分離し還
流する)であり、この場合の温度は100 ℃から20
0℃であり、この際、共沸溶媒としてトルエン、キシレ
ンなどの芳香族炭化水素やヘキサン、ヘプタン、シクロ
ヘキサンなどの脂肪族炭化水素を用いると、70℃から
150℃と低温で、かつ分解速度も上昇する傾向にあり
、更に好ましい態様である。
これらの溶媒を用い、かつ塩基性化合物を溶解したクレ
ゾール類の原液をフィード液とし、リボイラーにスチー
ムを吹き込む連続精留法においてはりボイラー温度を1
00℃〜150 ℃に維持すると、溶媒及び水留去と尿
素及びその誘導体の分解が同時的に進行することから、
この精留による分解除去法は設備面、操作面で非常に有
利な方法であることを見出した。
次に加熱処理法については、オートクレーブ、パイプリ
アクター等の高圧用反応器を用い、クレゾール類と水及
び塩基性化合物を100〜200 ℃で加熱する方法で
ある。また、分解と同時にアンモニアを脱ガス・留去す
ることにより、反応系内のアンモニア濃度を低下せしめ
、分解反応を有利に進行させることができる。これらの
処理は連続法、回分法により実施できる。
また、本発明は塩基性化合物を用いるため、クレゾール
類と反応しフェノラートをつくっているため除去後のク
レゾール類は単蒸留などを行なうと良い。
〈発明の効果〉 本発明の方法によれば、クレゾール類中に含有する10
〜10000重lppmの総窒素(尿素及びその誘導体
を総窒素=TOTAL−N として分析)が1〜3pp
m以下まで分解・除去できることが判明したものであり
、その工業的効果は大きいものがある。
〈実施例〉 以下、実施例により詳細に説明するが本発明はこれ等の
実施例に限定されるものではない。
実施例1 m/p比;30/70のクレゾール643.7重量部に
、l(1wt%のNa、CO,を12i量部加え、フラ
スコに仕込み、150℃に昇温しで水を106.8部/
時間で注加し、4時間水蒸気蒸留を行なった。原料中に
TOTAL−Nで190 ppm存在した尿素及びその
誘導体が最終的に2 ppmまで減少し、分配率をみる
と第1表に示すとおり、TOTAL−Nの99,13w
t%が留出水へ分配していた。
第1表 実施例2 600重量部のクレゾール類(m/ P =30/70
)のトルエン溶液(クレゾール含量3Qwt%)に、1
50重量pplTlの水酸化ナトリウムを加え、90℃
で実施例1と同様にして水蒸気蒸留を行なった。その結
果を第2表に示すとおり、原料中のTOTAL−N 5
4ppmが最終的に1 ppmまで減少した。
第2表 実施例3 クレゾール類(m/ P =50150)のトルエン溶
液(クレゾール含量3Qwt%)に、水酸化カリウム3
00重量ppm溶解したものを精留塔の14段目に98
0、5重量部/時間でフィードし147.1 重量部/
時間の蒸留水を110℃のりボイラーへ注加する方法で
連続精留を24時間実施した。フィード液中のTOTA
L−N 54pprnがリボイラーで2ppmまで減少
した。
第3表 R=還流比 θ=リボイラーの滞留時間実施例4 800重量部のクレゾールil (m/ P =30/
70)のトルエン溶液(クレゾール含量3Qwt%)と
200部の1%水酸化カリウムをオートクレーブに仕込
み、150 ℃で3時間加熱後、14段の精留塔を用い
、減圧度300 sHg、還流比0.2、リボイラー温
度160℃の条件でトルエンと水を留去した。原料中の
留TOTAL−N 105 ppmが3 ppmまで減
少した。
第4表 実施例5 オートクレーブ2機とフラッジニドラム1機を用い、1
段目オートクレーブにクレゾール(m/P =30/7
0) 140重量部/時間、0.12重量%の水酸化カ
リウム及び0.08重量%の水酸化ナトリウムからなる
アルカリ水溶液35部/時間でフィードし、温度160
℃、滞留時間5時間加熱後、フラッシュドラムで脱アン
モニアした。
次にアンモニア脱液を再度2段目オートクレーブへ温度
160℃、5時間でフ゛イードし、尿素及びその誘導体
を分解した。
反応液は、14段精留塔を用い、減圧度300 mmH
g<還流比0.2、lJボイラー温度160 ℃の条件
で脱水後、減圧度IQmmHg、釜内温度98℃で単蒸
溜した。
全工程48時間の連続運転をした結果、第5表に示すと
おり、原料クレゾール中のT口TAL−N 289 p
pmが1 ppm以下まで減少した。
(以下余白) 第5表 以上の実施例1.2.3及び4の処理マスをアルカリを
除くために単蒸留し、得られた各実施例1.2.3.4
及び5のクレゾールで酸触媒の存在下50℃で0.5時
間ブチル化反応を行なったところ、処理前のクレゾール
では反応率70〜80モル%であったのが、処理後のク
レゾールでは反応率が98〜99モル%まで向上した。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)クレゾール類を塩基性化合物と水の存在下で処理
    することを特徴とするクレゾール類中の尿素及びその誘
    導体の除去方法。
  2. (2)50〜250℃の温度で加熱処理する請求項(1
    )に記載の方法。
  3. (3)塩基性化合物が水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
    ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムの単独又は二種以上
    の混合物である請求項(1)又は(2)に記載の方法。
  4. (4)クレゾール類に対して1〜200重量%の水を注
    加し、分解で生成するアンモニアを留去する請求項(1
    )〜(3)のいずれかに記載の方法。
JP1149930A 1988-06-27 1989-06-12 クレゾール類中の尿素及びその誘導体の除去方法 Expired - Fee Related JP2712569B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16046288 1988-06-27
JP63-160462 1988-06-27

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0276833A true JPH0276833A (ja) 1990-03-16
JP2712569B2 JP2712569B2 (ja) 1998-02-16

Family

ID=15715465

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1149930A Expired - Fee Related JP2712569B2 (ja) 1988-06-27 1989-06-12 クレゾール類中の尿素及びその誘導体の除去方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2712569B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6312730A (ja) * 1986-07-02 1988-01-20 株式会社クラレ 産業資材用スパンライク糸

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6312730A (ja) * 1986-07-02 1988-01-20 株式会社クラレ 産業資材用スパンライク糸

Also Published As

Publication number Publication date
JP2712569B2 (ja) 1998-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2002120493A (ru) Процессы предотвращения образования галогеноводородов в системе извлечения продуктов олигомеризации
TW541301B (en) A continuous process for the production of carboxylic acid diaryl esters
JP2610578B2 (ja) ケテン二量体の製造方法
US4092353A (en) Process for the purification of benzoic acid
US4321411A (en) Process for producing N-substituted acrylamide or methacrylamide
JPS5922690B2 (ja) チモ−ルの製造法
EA038223B1 (ru) Способ очистки капролактама из раствора неочищенного капролактама без экстракции органическими растворителями
JPH0276833A (ja) クレゾール類中の尿素及びその誘導体の除去方法
US5336812A (en) Method of making 1,1-bis-(4-hydroxyphenyl)-3,3,5-trimethylcyclohexane
US3151166A (en) Method for preparing color stable ethanolamines
US4191692A (en) Manufacture of tocopherol
CA1048500A (en) Process for the preparation of cyanuric acid
JPS6219558A (ja) 安定化高品質トリエタノ−ルアミンの製造方法
JPS6016420B2 (ja) ビニルピリジンの回収方法
US3502708A (en) Preparation of beta-mercaptopropionitrile
GB2119373A (en) Production of ethylene glycol monoaryl ethers
US2396639A (en) Preparation of ethyl chloride
JPH035491A (ja) 燐酸トリス―(2―クロロ(イソ)プロピル)の製造法
JP2932689B2 (ja) クレゾール類中の窒素化合物の除去方法
JPS61289069A (ja) 高純度n−ビニルホルムアミドの製法
US2455159A (en) Purification of tetrasydbofuefuryl
NL8002498A (nl) Werkwijze voor het zuiveren van ruw caprolactam.
JPH0579655B2 (ja)
JPH0210134B2 (ja)
JP2000273052A (ja) 溶媒の回収方法

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081031

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081031

Year of fee payment: 11

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D05

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees