JPH035491A - 燐酸トリス―(2―クロロ(イソ)プロピル)の製造法 - Google Patents

燐酸トリス―(2―クロロ(イソ)プロピル)の製造法

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JPH035491A
JPH035491A JP2121389A JP12138990A JPH035491A JP H035491 A JPH035491 A JP H035491A JP 2121389 A JP2121389 A JP 2121389A JP 12138990 A JP12138990 A JP 12138990A JP H035491 A JPH035491 A JP H035491A
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    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic System
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/06Phosphorus compounds without P—C bonds
    • C07F9/08Esters of oxyacids of phosphorus
    • C07F9/09Esters of phosphoric acids
    • C07F9/091Esters of phosphoric acids with hydroxyalkyl compounds with further substituents on alkyl

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、オキシ塩化燐むよびプロピレンオキシドから
燐酸トリス−(2−クロロ(イソ)プロピル)、即ち2
−クロログロバシー1−オルおよび1−クロロプロパン
−2−オルの燐酸トリエステル混合物を製造する方法に
関する。
燐酸トリス−(2−クロロ(イソ)プロピル)はしばし
ばTCPPと略称され、以後本明細書においてもTCP
Pと略記するが、有用な化合物であって、しばしば重合
体、例えばポリウレタン発泡体およびポリイソシアヌレ
ート発泡体に対する防炎剤として使用される0、このI
;めこれをオキシ塩化燐およびプロピレンオキシドから
合成する種々の改良方法が開発され提案されて来た。
英国特許第701,794号に従えば、オキシ塩化燐を
温度29〜100℃においてハロゲン化チタンおよびハ
ロゲン化ジルコニウムを存在させてアルキレンオキシド
と反応させることにより燐酸トリス−(2−クロロアル
キル)が得られる。この場合、ハロゲン化チタンおよび
ハロゲン化ジルコニウムは、以前に使用された触媒とは
異なり、第一に合成工程の制御を確実に行うことを可能
にする。しかしこの方法では、工業的には殆ど実現不可
能な実験室的条件下で高真空下において粗生成物を蒸溜
することによってのみ、淡色の十分な純度をもった生成
物を得ることができる。
英国特許985.752号の方法を用い、循環使用触媒
として予めつくったチタン酸エステルを使用した場合も
この欠点が生じる。
米国特許第3.100,220号に提案された触媒、即
ち四塩化チタンと三塩化燐との混合物は、四塩化チタン
を単独で使用する場合に比べて優れた活性をもち、反応
時間が実質的に短くなると考えられる。この触媒系を5
5〜65℃、たとえば約60℃で用いたときに最良の結
果が得られるが、長く反応させた後では、燐酸トリス−
(2−クロロ(イソ)プロピル)を得るには、以後1時
間という反応時間が必要になる。さらに、三塩化燐から
つくられた燐酸トリアルキル、この場合燐酸トリス−(
2−クロロ(イソ)プロピル)は、加水分解に対して非
常に敏感であり、このことは生成物の安定性に悪影響を
及ぼす。
英国特許A1160951号に記載の方法でオキシ塩化
燐とプロピレンオキシドとを50℃で反応させる場合、
4時間および55℃でさらに1時間の反応時間を要とす
る。この場合四塩化チタンを触媒として使用する。
アー・エヌ・プドヴイック(A、 N、 Pudovi
k)、ニー・エム−7フイズリン(E、 M、 Fai
zullin)およびゲー・イー・シュラフレフ(G、
 T−Zuravlev)の論文[ジュルナールイ・オ
ープシチェイ・ヒーミー(Zh。
obshch、 Khim、)誌36巻(1966年)
8号1454〜1459頁Jには、水または塩化水素を
存在させてオキシ塩化燐とプロピレンオキシドとを反応
させて燐酸トリス−(2−クロロ(イソ)プロピル)を
40〜90℃でつくる場合、反応温度が40〜90℃の
時には4〜7時間の反応時間が必要であり、室温では4
〜6日の反応時間が必要なことが記載されている。
米国特許第3.557.260号においては、オキシ塩
化燐とプロピレンオキシドとの反応に対する触媒として
、上記の組み合わせ触媒系、即ち硫酸塩の形のチタンと
水との組み合わせが使用されている。
しかし得られる反応時間は、反応を90℃以上で行って
も数時間である。
ドイツ特許公告明細書第1.290,532号において
は、燐酸トリス−2−クロロアルキルの合成における従
来困難であった熱除去の問題に対する連続法を行うこと
による手際の良い解決法が記載されている。しかしこの
方法も、アルキレンオキシド、この場合プロピレンオキ
シドを少なくとも10%過剰に必要とする。さらに有用
な生成物への転化に必要な反応時間は、2〜20時間の
範囲にあり、例えば上記TCPPに対しては13.5時
間である。特に良好な品質をもった生成物を得るために
は、滞留時間は5〜lO時間が好適である。
このように従来法はどれも、工業的に望ましい2時間以
下の短時間でオキシ塩化燐およびプロピレンオキシドか
ら燐酸トリス−(2−クロロ(イソ)プロピル)を製造
することはできない。原料を経済的に使用する条件を連
続反応法と組み合わせた一般的条件を用い、高品位の最
終生成物の製造が要求される場合には特にそうである。
従って本発明の目的は、原料を経済的に使用し2時間以
内の短時間で高品位の燐酸トリス−(2−クロロ(イソ
)プロピル)をオキシ塩化燐およびプロピレンオキシド
から製造する連続法を提供す子ニとにある。
本発明の上記目的は、オキシ塩化燐とプロピレンオキシ
ドとをl:3.09〜3.50のモル比、好ましくは1
:3.09〜3.25のモル比で、オキシ塩化燐1モル
当たり1.7X 10−’〜2.8X 10−3モルの
四塩化チタンの存在下に、約80〜約95℃の反応温度
において反応させることにより達成することができる。
触媒として添加された四塩化チタンが反応混合物中で反
応して生成した1種またはそれ以上の二次副成物が実際
に触媒活性種であることが示されている(東独特許環1
25.035号第4頁14〜23行)から、四塩化チタ
ンの代わりに、反応混合物中に同時に存在する、四塩化
チタンとオキシ塩化燐、プロピレンオキシドおよび燐酸
トリス−(2−クロロ(イソ)プロピル)との反応生成
物を同等量使用することも可能である。
この方法で本発明の目的が達成されることは次の点を考
えると驚くべきことである。即ち従来の文献の多くは、
反応時間が80℃を越えることを警告している。例えば
東独特許環125,035号では80℃より高い温度に
おいては副友応が起こること(1頁24行、3頁28行
以降)を指摘し、米国特許第3,557.206号(l
欄39行以降)にも同様な記載がある。今まで低い温度
範囲が好適とされたのはこのためであり、米国特許第3
.100.220号(l欄54.55行)にはこのこと
が明示されている。
本発明方法に使用される四塩化チタン触媒の量は、この
反応に対し従来から推奨されてきた量と大差はなく、オ
キシ塩化燐の使用量に関し0.22〜0.34重量%で
あって、オキシ塩化燐1モル当たり1.7X 10−3
〜2.8X 10−’モルに相当する。これは従来推奨
されてきた触媒濃度の下限に当たる。
オキシ塩化燐とアルキレンオキシド、即ちプロピレンオ
キシドとの非連続式反応の場合には、最初に採られたオ
キシ塩化燐の中にアルキレンオキシドを添加するが、ア
ルキレンオキシドの必要な過剰量については種々の量が
記載されている。しかし、一般に少量の過剰量で十分で
あると考えられる。
ドイツ特許公告明細1第1,290,532号において
は、連続法では理論的な必要量の50%過剰なプロピレ
ンオキシドを使用する。即ちオキシ塩化燐1モルに対し
4.5モルのプロピレンオキシドが使用される。この過
剰なプロピレンオキシドはガスの形で再び反応混合物か
ら放出され他の場所に凝縮させられるとしても、このよ
うな大過剰のプロピレンオキシドを循環させることはエ
ネルギを消費し経済的ではない。
これに対し本発明方法では、連続法で操作し、オキシ塩
化燐1モルに対し3.09モルのプロピレンオキシド、
即ち約3%過剰のプロピレンオキシドしか使用しない。
このことは、他の条件が同一の場合、同等な高純度の生
成物を得るために非連続法では大過剰のプロピレンオキ
シドが必要とされるから、非常に驚くべきことである。
下記実施例に詳細に説明するように、本発明方法の条件
下においては高純度の生成物、即ち淡色で酸含量の低い
燐酸トリス−(2−クロロ(イソ)プロピル)を製造す
るために0.5〜1.6時間の滞留時間で十分である。
本発明方法によるオキシ塩化燐とプロピレンオキシドと
の反応は、撹拌式または循環式の単一の反応器中で、ま
たは直列に連結されたカスケード式反応器を用い、或い
は反応成分を向流をなして輸送できる適当な反応器中で
行うことができる。
最後に挙げた方法は、ドイツ特許公告明細1第1 、2
90 、532号に記載されている。撹拌式または循環
式の反応器中で反応を行う場合には、反応熱を除去する
ための装置は十分な大きさをもっていなければならない
。好ましくは熱交換器自身が反応器またはその実質的な
部分をなすようにする。2個以上の反応器を直列に連結
して使用する場合には、下手の反応器から熱を除去する
ための装置は、滞留時間のわりに実質的に小さくするこ
とができる。勿論、例えば不十分な量のプロピレンオキ
シドを計量して導入することにより第1の反応器では部
分的な反応しか起こらないようにし、次いで下手の反応
器でさらに反応を行わせるようにするか、或いは下手の
反応器に不足した成分をさらに導入して反応を行わせる
こともできる。しかしこの方法を用いても特別な利点は
ないように思われる。
反応器から出て来る粗製のTCPPは、これをさらに処
理する前に、真空をかけて低沸点成分を除去することが
できる。低沸点成分は、実質的に消費されなかったプロ
ピレンオキシドである。この工程により、以後の処理お
よび生成物の精製が容易になるが、絶対に必要な工程で
はない。何故ならば、以後の洗滌工程において加水分解
および酸分解によりプロピレンオキシドが分解し、生成
物相から除去されるからである。
燐酸トリス−(2−クロロ(イソ)プロピル)の回収は
、次の順序で行われる。先ず強鉱酸溶液で洗滌し、次に
アルカリ金属水酸化物水溶液で、最後番こ水で洗滌した
後、洗滌した生成物を水蒸気蒸溜にかけ最後に乾燥する
強鉱酸溶液で洗滌すると、生成物から溶存したチタン(
IV)化合物が溶解して除去される。このことは、他の
燐酸2−クロロアルキルについて既にドイツ特許公開明
細1第2.302.843号に述べられている。この目
的に好適に使用される鉱酸は、塩酸および硫酸、または
先ず硫酸次いで塩酸の順序で溶解した硫酸と塩酸との混
合物である。水性相において酸の濃度は、H”/Qとし
て約1〜6モル、好ましくは約3〜5.5モルである。
酸濃度を上記範囲の低いところで使用したい場合には、
酸による洗滌は少なくとも2回、必要に応じ数回行わな
ければならない。
アルカリによる洗滌を行う前に、必要に応じ水で洗滌し
て生成物中に溶解した酸の大部分を除去することができ
る。
鉱酸溶液による洗滌および水による洗滌の両方は、互い
に独立に温度15〜100℃、好ましくは35℃以上、
特に好ましくは約60℃以上で行うことができる。
アルカリ洗滌には、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ
土類金属の水酸化物、およびアルカリ金属のアルカリ性
塩、例えばアルカリ金属の炭酸塩の溶液が適しているが
、原理的にはアミン溶液を用いることもできる。水酸化
ナトリウム溶液が好適に使用される。溶解したアルカリ
金属の水酸化物またはアルカリ土類金属の水酸化物の濃
度は0.05〜1.0モル/Qが有利である。
アルカリ金属塩溶液は、溶解限度までの比較的に高い濃
度で用いることができるが、2.0モル/a以下の濃度
にすると生成物からの水性相の分離が容易になる。
アルカリ洗滌は、酸による洗滌より低い温度で行うこと
が好ましく、水酸化物溶液には15〜80℃が適当であ
り、炭酸塩溶液は最高約90℃で使用する。
アルカリ金属水酸化物溶液により洗滌した後に水で洗滌
し、アルカリ並びに酸性副成物のアルカリ金属塩および
中性の水溶性物質の残渣を除去する。溶解したアルカリ
は、15〜100℃1好ましくは35℃以上、特に好ま
しくは約60〜約90℃で洗滌して除去する。
上記洗浄工程の全工程は、連続的に行われ、向流洗滌カ
ラムを使用し生成物を上部から導入し、種々の高さで側
方から導入した個々の洗滌媒質をこれと向流をなして供
給するか、或いは混合沈降器をカスケード方式で使用す
る。両方の方法において、個々の洗滌工程はそれぞれ数
段階で行うことができる。このような洗滌工程はドイツ
特許公開明細1第2.338.138号に記載されてい
る。
上記洗滌工程における有機相対水性洗液相の比は、それ
ぞれの場合10:l−1:10、好ましくは3=1〜l
二2である。
このようにして洗滌した燐酸トリス−(2−クロロ(イ
ソ)プロピル)は、もはやチタンおよび酸の不純物を含
んでいない。これを水蒸気蒸溜にかけ、前の洗滌工程で
除去されなかった強い臭いをもち変色する傾向をもった
有機物質を除去する。この工程において生成物TCPP
および水蒸気は、例えばTCCPを充填物を詰めるか透
過可能な底をもったカラムの上部から供給し水蒸気を下
方から吹き込んで互いに向流をなして供給することがこ
とが好ましい。底から出て来る精製物は、必要に応じ凝
縮した水蒸気を除去した後、温和な条件で迅速に乾燥し
、残留量が0.2%、好ましくは0.05%より少なく
なるまで水分を除去する。
下記実施例により本発明をさらに詳細に例示する(割合
は重量%により示す)。
実施例 すべての実験は、撹拌恒温式反応器3個から成る実験装
置を用いて行った。反応器には多孔羽根付きの撹拌機と
ステン・レス鋼製の熱交換用コイルが備えられている。
各反応器の操作容積は380mQであった。
触媒の四塩化チタンを既に混合したオキシ塩化燐および
プロピレンオキシドをFB 411uテラブ(Tela
b)ポンプにより第1の反応器に送る。所要量は、実験
の始めに秤量し、実験中ポンプと反応器の間の容積を測
定することにより決定した。
第1の反応器の温度は、恒温にした水を一定速度でステ
ンレス鋼のコイルの内部に圧入して一定に保った。吸収
された熱は恒温槽の中で除去される。第2の反応器およ
び第3の反応器のステンレス鋼のコイルにも同様に恒温
にした水を通すが、この場合には反応熱が無視し得るほ
ど少なく、輻射によって多量に失われるので加熱が必要
である。
下記実施例で決定された酸含量は、各生成物10mQを
水100m(iと15分間混合した後0.INの水酸化
ナトリウム溶液で滴定して水性相の酸含量を測定するこ
とにより決定した。
実施例1〜5 下記表に示した実施例1〜5の結果は、上記の装置で得
られたものであり、1個の反応基当t;り平均滞留時間
を45分に設定して得た。触媒の使用量は、オキシ塩化
燐1モル当たりその中に溶解した四塩化チタン0.00
23モルの割合である。
上記対照例3によれば、80〜90℃の範囲以上の反応
温度において生成物は強く変色することが示される。
上記対照例5では温度を70℃としたが、反応温度が8
0〜90℃の範囲より低い場合、第1の反応器の温度が
60〜95℃の間で変動し、この場合確実な工程コント
ロールが得られないことが示される。
実施例6〜12 下記表に示した実施例6〜12の結果は上記の装置のす
べての3個の反応器の温度を80℃に保って得られたも
のである。オキシ塩化燐1モル当たり四塩化チタン0.
0023モルをオキシ塩化燐に加えた。
1個の反応基当たりの滞留時間は40〜45分であった
対照例10.11および12の結果は、好適温度範囲を
用いても、プロピレンオキシド対オキシ塩化燐の比が3
.08を越える場合に限って満足な色をもった粗生成物
が得られることを示している。対照例6は、この比をさ
らに増加させても色を薄くし残留酸含量を減少させる点
で効果はないことを示している。
実施例13〜18 下記表に示した実施例13〜16の結果は、上記の装置
のすべての3個の反応器の温度を80℃に保って得られ
たものである。オキシ塩化燐1モル当たり四塩化チタン
0.0023モルをオキシ塩化燐に加えた。すべての場
合薄い色の生成物が得られた。
実施例13〜15は、滞留時間を34分〜88分にした
場合、2個の遅延容器から成る装置においても上記条件
下において酸含量が低く色が薄い生成物が得られること
を示している。さらに実施例16は、僅か1個の遅延容
器から成る装置を用いても、短い滞留時間で高品質の生
成物が得られることを示している。
対照例17および18は、プロピレンオキシドを比較的
大過剰で使用しても、1個の反応器から成る装置では実
質的に品質が改警された生成物は得られないことを示し
ている。
対照例19〜22 0.023モルの四塩化チタンを溶解した形で含む予め
用意されたオキシ塩化燐(1,0モル)に下記表記載の
量のプロピレンオキシドを滴下する。この工程中、反応
混合物の温度は冷却して80℃に保った。25分間でプ
ロピレンオキシドを添加した後、10分後に温度は反応
温度に保持された。
この対照例は、オキシ塩化燐とプロピレンオキシドとを
回分方式で反応させ、酸を少量しか含まない色の薄い生
成物を得るためには、プロピレンオキシドが少なくとも
10%過剰必要なことを示している。
実施例23 実施例16でつくられた粗製TCPP 1kgを下記方
法で処理した。
沸騰水の浴に入れたガラス・フラスコに生成物を入れ、
撹拌しながら真空中において加熱し、950Cで30分
後に25ミリバールの真空が得られるようにする。容器
の排気を行った後、4.8モル/QのHCIを含む約5
0℃に予熱した塩酸水溶液を加え、該混合物を引き続き
加熱しながら4分間加熱を行い、しかる後混合物を分液
濾斗に移して相分離を行う。
なお温度的80℃の分離しt;有機相を300mαの高
温水と共に3分間撹拌し、相分離が起こった後再び水性
相から分離する。この方法でつくられた有機相を70℃
に冷却した後、0.2Nの水酸化ナトリウム溶液0.7
71を加え、混合物の温度を60〜70℃に保ち、b5
分間撹拌して十分に混合する。60℃において相分離が
起こる。しかる後十分に混合し、それぞれlQの水で2
回70℃にむいて洗滌する。分離した有機相をフラスコ
中で120℃に加熱し、約120 ’C!に過熱した水
蒸気を約20分間通す。温度110℃、圧力20ミ’J
バールにおいて蒸発させて残留した水を除去する。燐酸
トリス−(2−りクロ(イソ)プロピル)の収量は、9
51gであり、生成物は水のように透明で、酸を含まず
、臭いもなかった。
上記説明および実施例は、単に本発明を例示するもので
あって本発明を限定するものではない。
本発明の精神及び範囲内において他の具体化例も当業界
の専門家には容易に推測できるであろう。
本発明の主な特徴及び態様は次の通りである。
■、オキシ塩化燐とプロピレンオキシドとを、約1:3
.09〜1:3.50のモル比で、は度約80〜95℃
において、使用するオキシ塩化燐1モル当たり約1.7
×101〜約2.8X 10−’モルの量の四塩化チタ
ン或いは同等量の四塩化チタンとオキシ塩化燐、プロピ
レンオキシドおよび燐酸トリス−(2−クロロ(イソ)
プロピル)との反応生成物の存在下に、連続的に反応さ
せることを特徴とする燐酸トリス−(2−クロロ(イソ
)プロピル)の製造法。
2、オキシ塩化燐対プロピレンオキシドのモル比が約t
:3.soである上記第1項記載の方法。
3、四塩化チタンを使用する上記第1項記載の方法。
4、四塩化チタンとオキシ塩化燐、プロピレンオキシド
および燐酸トリス−(2−クロロ(イソ)プロピル)と
の反応生成物を使用する上記第1項記載の方法。
5、約80〜90℃の温度で反応を行う上記第1項記載
の方法。
6、つくられた燐酸トリス−(2−クロロ(イソ)プロ
ピル)が粗生成物であり、これについて酸による洗滌、
次いでアルカリによる洗滌、さらに水による洗滌をする
処理を行い、次いで乾燥する上記第1項記載の方法。
7、酸による洗滌およびアルカリによる洗滌の間に水に
よる洗滌をさらに行う上記第6項記載の方法。
8、乾燥工程の前に水蒸気蒸溜を行う上記第6項記載の
方法。
9、乾燥工程の前に水蒸気蒸溜を行う上記第7項記載の
方法。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、オキシ塩化燐とプロピレンオキシドとを、約1:3
    .09〜1:3.50のモル比で、温度約80〜95℃
    において、使用するオキシ塩化燐1モル当たり約1.7
    ×10^−^3〜約2.8×10^−^3モルの量の四
    塩化チタン或いは同等量の四塩化チタンとオキシ塩化燐
    、プロピレンオキシドおよび燐酸トリス−(2−クロロ
    (イソ)プロピル)との反応生成物の存在下に、連続的
    に反応させることを特徴とする燐酸トリス−(2−クロ
    ロ(イソ)プロピル)の製造法。
JP2121389A 1989-05-19 1990-05-14 燐酸トリス―(2―クロロ(イソ)プロピル)の製造法 Expired - Lifetime JP2723656B2 (ja)

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