JPH027504B2 - - Google Patents

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JPH027504B2
JPH027504B2 JP599484A JP599484A JPH027504B2 JP H027504 B2 JPH027504 B2 JP H027504B2 JP 599484 A JP599484 A JP 599484A JP 599484 A JP599484 A JP 599484A JP H027504 B2 JPH027504 B2 JP H027504B2
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JP
Japan
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electron beam
sample
diffraction
inclination angle
hollow conical
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JP599484A
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JPS60150548A (ja
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Kojin Kondo
Takashi Ito
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Jeol Ltd
Original Assignee
Nihon Denshi KK
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/26Electron or ion microscopes; Electron or ion diffraction tubes
    • H01J37/295Electron or ion diffraction tubes
    • H01J37/2955Electron or ion diffraction tubes using scanning ray

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、試料に実質的に中空円錐状な電子線
を照射して、試料の電子線回折像を観察する方法
に関する。
〔従来技術〕
X線回折を利用すれば、試料の対称性に関する
情報を得ることができ、試料の空間群の決定を行
なうことができるが、X線回折により分析をする
には、試料としてかなり大きな単結晶を必要とす
る。これに対して、集束電子線回折を利用すれ
ば、試料が極めて小さい場合にも回折像を得るこ
とができるため、集束電子線回折法は微細試料の
空間群の決定に利用されるようになつた。以下、
電子線回折と、従来の欠点について説明する。
一般に結晶に電子線を照射すると試料を透過し
た電子に基づく回折パターンと反射電子に基づく
回折パターンが各々試料の下方及び上方に形成さ
れるが、良く知られているようにその回折条件が
以下のブラツグの条件に合致した場合のみ強く回
折が起る。
2d sin θ=nλ 但し、上式でdは結晶の格子面間隔、λは入射
電子線の波長、nは整数を表わしている。このよ
うな関係をエバルト(Ewald)によつて考案され
た作図法を利用した第1図を用いて、逆格子空間
において説明する。第1図において、Aは結晶の
晶帯軸、Bは入射電子線、Cはエバルト球を表わ
しており、エバルト球の半径1/λである。規則
的に配列された点は逆格子点を表わしており、L
0,L1,L2は各々0次、1次、2次の逆格子
点の層を表わしており、これら逆格子点の層L
0,L1,L2は、各々、0次、1次、2次のラ
ウエゾーンS0,S1,S2に対応している。
又、逆格子点がエバルト球Cに近い程、前記回折
条件を満す度合が大きい。従つて、電子線が晶帯
軸Aに一致した方向から試料に入射した場合、0
次の前記層L0がエバルト球Cに接しているた
め、結像レンズ系の後段に配置された表示スクリ
ーン上には第2図に示すような回折パターンが投
影される。この第2図において、S0は入射電子
線IBの回りに形成された0次のラウエゾーンで
あり、このラウエゾーンS0内には0次の回折デ
イスクD0を観察することができる。第1図から
明らかなように、エバルト球Cは高次(1次以
上)の逆格子点の層から離れているため、1次の
ラウエゾーンの回折パターンS1は回折リングR
として不明瞭に観察できるだけであり、他の高次
のラウエゾーンの回折パターンも殆ど観察するこ
とはできない。そのため試料の3次元的な対称性
を把握することはできない。そこで、回折デイス
クの代りに高次の擬菊池線パターンの対称性を調
べることにより、試料の3次元情報を得ることが
考えられた。高次の擬菊池線は一般に包絡線とし
て回折リングを形成し、又、晶帯軸Aを中心とす
る回折デイスク内にも現われる。そのうち、回折
リングを形成する擬菊池線は、重なり合つてしま
うと共に、極めて狭い領域内に現われるだけであ
るため、対称性に関する情報を得ることはできな
い。そこで、晶帯軸Aを中心とする回折デイスク
内に現われる擬菊池線パターンの対称性を観察す
ることが行なわれていたが、第1に回折デイスク
内には、試料の厚さと形状に関係した種々の模様
が入り、この模様が擬菊池線のパターンを識別す
る際に邪魔になるため、第2に擬菊池線がネガの
コントラストで表示されるため、擬菊池線のパタ
ーンの対称性の観察は非常に困難であつた。
〔発明の目的〕
本発明はこのような従来の欠点を解決して、擬
菊池線パターンの対称性の観察を容易に行なうこ
とのできる電子線回折方法を提供することを目的
としている。
〔発明の構成〕 本発明は試料に実質的に中空円錐状な電子線を
照射し、その結果試料によつて回折された電子線
のパターンを結像レンズ系により表示スクリーン
上に投影して試料の回折像を観察する方法におい
て、試料に比較的小さな傾斜角で電子線又は該中
空円錐状の電子線を照射して表示スクリーン上に
高次のラウエゾーンリングを含む回折像を投影
し、該回折像を観察しながら該電子線又は該中空
円錐状の電子線の試料に対する傾斜角を増加させ
て入射電子線の照射位置が該ラウエゾーンリング
上に位置するようにした状態で該中空円錐状の電
子線を試料に照射し、該表示スクリーン上に投影
された像を観察するようにしたことを特徴として
いる。
〔実施例〕
以下、図面に基づき本発明の実施例を詳述す
る。
第3図は本発明を実施するための装置の一例を
示すためのもので、図中1は図示外の電子銃より
発生した電子線であり、この電子線は集束レンズ
2により集束される。2aは集束レンズアパーチ
ヤである。集束レンズ2の後段には、二段の偏向
コイル3a,3bが配置されている。これら偏向
コイル3a,3bの各々はX方向偏向用及びY方
向偏向用の一対のコイルより成つている。4はこ
れらX方向及びY方向偏向用のコイルに出力する
ための2種の出力信号 X=αcosβ Y=αsinβ ……(1) を発生する走査回転回路であり、この走査回転回
路4よりの出力信号の係数α及び位相βの値は任
意に調整できるようになつていると共に、位相β
の値は時間tの関数 β=ωt ……(2) (但しωは定数)で変化させ得るようになつてい
る。この走査回転回路4の出力信号は平衝回路5
を介してこれら二段の偏向コイル3a,3bに供
給されるが、この平衝回路5は走査回転回路4よ
り発生する前記偏向信号の両偏向コイル3a,3
bへの供給化を調節するためのものである。偏向
コイル3a,3bの後段には試料6が配置されて
おり、この試料6によつて回折された電子線は試
料より後段に配置された対物レンズ7によつて結
像され、更に図示外の投影レンズによつて螢光板
8上に投影される。尚、7aは対物レンズ絞りで
ある。9は螢光板8上の特定の位置を示す目印と
なる影を投影するためのビームストツパーであ
り、このビームストツパー9はL字状のアーム1
0に取り付けられている。このアーム10は矢印
Kの方向に移動でき、且つ矢印Gのように傾斜で
きるようになつており、これによりビームストツ
パー9の影を螢光板8上の任意の位置に移動でき
るようになつている。
まず走査回転回路4より偏向コイル3a,3b
に供給する信号のβを例えば0゜にする。その結
果、走査回転回路4の出力信号は X=α,Y=0 になる。そこで、αを0に設定すれば、電子線1
は直進し、螢光板8上には、第2図に示した如き
試料の回折像が得られる。そこで、この像を観察
しながら、前記アーム10を矢印Kに沿つたX方
向に移動させ、ストツパー9の影が1次のラウエ
ゾーンリングRの上に位置するようにする。しか
る後、走査回転回路4より出力される信号の前記
αを徐々に増加させる。その結果、電子線1は偏
向コイル3aでX方向に偏向され、偏向コイル3
bでX方向に振り戻されて、試料6に入射する電
子線の傾斜角θが徐々に増大する。そこで、この
ような傾斜角θの増大により、第4図に示すよう
に螢光板8上において、入射電子線1が螢光板8
上のビームストツパー9の影イと一致するように
する。この時の傾斜角θ0は試料が面心立方格子の
場合には、以下の式で与えられる値となつてい
る。
但し上式において、λは電子線の波長であり、
K=1/λ,a0は単位セルの格子定数、u、v、
wは結晶の晶帯軸の方向を表わすミラー指数であ
り、pはu+v+wが奇数なら1、偶数なら2で
ある。又、第4図において、点線S0,S1で示
したものは各々0次、1次のラウエゾーンを表わ
しているが、点線はこれらの位置を示すために書
き加えたもので、実際には現われない。そこで、
次に走査回転回路4の出力信号のαをこの大きさ
に保持した状態で、βを(2)式で表わされるように
時間的に変化させる。その結果、電子線1は試料
6に入射する際の傾斜角θを固定した状態で傾斜
方位を表わす方位角φを回転させ、試料6には、
実質的に中空円錐状の電子線が照射される。その
ため、螢光板8上に投影される回折像は第5図に
示すようになり、0次の回折デイスクは晶帯軸A
を中心として重なり合うようになるため、各回折
デイスク内の模様も重なり合つて平均化されて目
だたなくなり、一方擬菊池線は強め合つて晶帯軸
を中心とする0次の回折デイスクの中央に明瞭に
出現する。この第5図で白いリングは1次のラウ
エゾーン上にある入射電子線の軌跡を示してい
る。更に第1図から解るように、電子線1が晶帯
軸Aに入射する場合は、高次のラウエゾーンの反
射は逆格子ベクトルhkl→で表わせるが、中空円錐
状電子線の場合は−hkl→で表わされ、極性が逆に
なるため、擬菊池線のコントラストは従来のネガ
からポジになり、このことによつても、より観察
し易いものとなる。従つて、螢光板8上に投影さ
れた回折像から擬菊池線のパターンの対称性を調
べ、これにより容易に結晶の3次元的な対称性を
把握することができる。
尚、上述した実施例においては、傾斜角θを入
射電子線が1次のラウエゾーンリングに一致する
ようなものにしたが、傾斜角θを2次のラウエゾ
ーンリングに一致するようにすれば、0次の回折
デイスク中に2次の擬菊池線パターンを観察する
ことができる。
又、上述した実施例においては、電子線1の方
位角φを回転させる前に、ビームストツパーの影
を目印として傾斜角θを必要な角度に設定した
が、方位角φを回転させた状態において、傾斜角
φを必要な角度に設定するようにしても良い。
第6図は本発明を実施するための他の装置を示
すためのもので、この図においては、第3図に示
した構成と同一の構成に対しては同一番号を付し
ている。この実施例の装置においては、第3図に
示した装置と異なり、集束レンズ2によつて集束
された電子線1をドーナツ状のアパーチヤ11を
通過させることにより、中空円錐状の電子線を
得、これを試料6に照射するようにしている。こ
の装置を用いた場合には、試料6に入射する電子
線の傾斜角θを変化させるには、試料6の位置を
光軸に沿つて上下に移動させると共に、対物レン
ズ7の前方磁界レンズの強度を調節すれば良い。
〔効 果〕
上述したように、本発明によれば、任意の次数
の擬菊池線パターンを0次の回折デイスク中に明
瞭に観察することができるため、この擬菊池線の
対称性を調べることにより、結晶の3次元的な対
称性を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は電子線回折現象をエバルト球を用いて
説明するための図、第2図は従来の電子線回折に
おいて得られた回折像を説明するための図、第3
図は本発明を実施するための装置の一例を示すた
めの図、第4図は試料に入射する電子線の傾斜角
の設定作業を説明するための図、第5図は本発明
により得られた電子線回折像を示す写真、第6図
は本発明を実施するための他の装置を例示するた
めの図である。 1:電子線、2…集束レンズ、2a:絞り、3
a,3b:偏向コイル、4:走査回転回路、5:
平衝回路、6:試料、7:対物レンズ、8:螢光
板、9:ビームストツパー、10:アーム、1
1:ドーナツ状アパーチヤ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 試料に実質的に中空円錐状な電子線を照射
    し、その結果試料によつて回折された電子線のパ
    ターンを結像レンズ系により表示スクリーン上に
    投影して試料の回折像を観察する方法において、
    試料に比較的小さな傾斜角で電子線又は該中空円
    錐状の電子線を照射して表示スクリーン上に高次
    のラウエゾーンリングを含む回折像を投影し、該
    回折像を観察しながら該電子線又は該中空円錐状
    の電子線の試料に対する傾斜角を増加させて入射
    電子線の照射位置が該ラウエゾーンリング上に位
    置するようにした状態で該中空円錐状の電子線を
    試料に照射し、該表示スクリーン上に投影された
    像を観察するようにしたことを特徴とする電子線
    回折方法。 2 該実質的に中空円錐状な電子線は電子線の試
    料に対する傾斜角を固定した状態で試料に対する
    方位角を回転させることにより形成される特許請
    求の範囲第1項記載の電子線回折方法。 3 該実質的に中空円錐状な電子線はドーナツ状
    のアパーチヤを通過した電子線を集束させること
    により形成される特許請求の範囲第1項記載の電
    子線回折方法。
JP599484A 1984-01-17 1984-01-17 電子線回折方法 Granted JPS60150548A (ja)

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JP4620981B2 (ja) * 2004-08-10 2011-01-26 株式会社日立ハイテクノロジーズ 荷電粒子ビーム装置
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