JPH07220669A - 非点・入射軸補正装置を備えた電子顕微鏡 - Google Patents

非点・入射軸補正装置を備えた電子顕微鏡

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JPH07220669A
JPH07220669A JP6010085A JP1008594A JPH07220669A JP H07220669 A JPH07220669 A JP H07220669A JP 6010085 A JP6010085 A JP 6010085A JP 1008594 A JP1008594 A JP 1008594A JP H07220669 A JPH07220669 A JP H07220669A
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electron microscope
computer
astigmatism
axis
image
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Kojin Kondo
近藤行人
Fumio Hosokawa
細川史生
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非点補正、適正な軸合わせを正確かつ容易に
行えるようにする。 【構成】 電子顕微鏡の像を撮影するカメラと、撮影し
た像を取り込んでデータ処理するコンピュータと、デー
タを格納するメモリと、表示装置とを備え、電子線を少
なくとも3方向に傾斜させたときの電子顕微鏡像を前記
カメラで撮影してコンピュータに取り込み、コンピュー
タで計算した複数のフーリエ変換パターンから軸合わせ
量を検出して補正することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は非点補正、軸合わせを自
動的に行えるようにした非点・入射軸補正装置を備えた
電子顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】高分解能電子顕微鏡において合わすべき
パラメータとしては、非点及び軸はずれがある。非点は
対物レンズの直下においた8極子コイルからなる非点補
正器で各方位方向において焦点距離が一致するように、
すなわち焦点距離が軸対称になるように補正し、軸合わ
せは偏向コイルにより電子線を偏向し、得られる像にお
いて収差が少なくなる電子線入射方向を探すことにより
行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の電子顕微鏡の高
分解能観察の操作でレンズ光軸への軸合わせは特に熟練
を要し、かつ困難な操作の1つとなっている。軸はずれ
量は実空間ではその認識が困難でそのことが操作を難し
くしている原因である。しかしながら、通常の電子顕微
鏡では、軸合わせは実空間での定性的な判断に基づいて
行われており、この困難を解決すべく、コンピュータ等
を用いた自動軸合わせが実験的になされて幾つかの報告
もある。軸合わせは弱位相物体と見なせる方向性のない
非晶質の試料の像をフーリエ変換して行うことが可能で
ある。フーリエ変換の方法は光学的にも行えるが、近年
のコンピュータの発達により、数値計算で行うのが実用
的になりつつある。結果として得られた2次元フーリエ
パターンは光学的なコントラスト伝達関数(CTF)の
パワースペクトルを反映する。このスペクトルは主とし
て焦点はずれ量と軸はずれ量によって変化する。軸はず
れがあると軸上コマ収差が生じる。これらの収差によっ
て方向によるCTFの変化が生まれる。この2次元スペ
クトルパターンを複数個について詳細に解析することに
よって、軸はずれ量を定量的に評価できるが、実際に軸
はずれ量を迅速かつ正確に判断して顕微鏡へフィードバ
ックし、自動的に適正な軸合わせを行ったという例はな
い。本発明は上記課題を解決するためのもので、非点補
正、適正な軸合わせを自動的に行うことが可能な非点・
入射軸補正装置を備えた電子顕微鏡を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、電子顕微鏡の
像を撮影するカメラと、撮影した像を取り込んでデータ
処理するコンピュータと、データを格納するメモリと、
表示装置とを備え、前記カメラからコンピュータに取り
込んだ像をフーリエスペクトルパターンに変換し、電子
顕微鏡の非点補正コイル電流を変化させたときのフーリ
エ変換パターンの変化から非点補正データを作成して前
記メモリに格納しておき、格納した非点補正データに基
づき非点補正を行うようにしたことを特徴とする。また
本発明は、電子顕微鏡の像を撮影するカメラと、撮影し
た像を取り込んでデータ処理するコンピュータと、デー
タを格納するメモリと、表示装置とを備え、前記カメラ
からコンピュータに取り込んだ像をフーリエスペクトル
パターンに変換するとともに、電子顕微鏡のx方向とy
方向の非点補正コイルに流す電流の比を変えることによ
り表示装置画面上で回転するθマーカを生成し、該θマ
ーカをフーリエ変換パターンの長軸または短軸方向に合
わせて非点補正するようにしたことを特徴とする。また
本発明は、電子顕微鏡の像を撮影するカメラと、撮影し
た像を取り込んでデータ処理するコンピュータと、デー
タを格納するメモリと、表示装置とを備え、電子線を少
なくとも3方向に傾斜させたときの電子顕微鏡像を前記
カメラで撮影してコンピュータに取り込み、コンピュー
タで計算した複数のフーリエ変換パターンから軸合わせ
量を検出して補正することを特徴とする。
【0005】
【作用】本発明は、TVカメラによって電子顕微鏡像を
撮影し、撮影した像をコンピュータに取り込んでメモリ
に格納し、コンピュータにより2次元フーリエスペクト
ルパターンに変換して実像とともに表示し、この2次元
フーリエ変換パターンの非対称性を補正することにより
非点補正し、また3方向以上に電子線を傾斜させたとき
のフーリエ変換パターンから軸はずれを検出して入射軸
の補正を行う。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は本発明の装置構成を示す図である。図中、1は電子
顕微鏡、2はTVカメラ、3はインタフェース、4はコ
ンピュータ、5はメモリ、6は表示装置である。TVカ
メラ2によって撮影された電子顕微鏡像はインタフェー
ス3を介してコンピュータ4に取り込まれてメモリ5に
格納され、コンピュータにより2次元フーリエスペクト
ルパターンに変換され、実像とともに表示装置6に表示
されるようになっている。ここで、電子顕微鏡の直接倍
率を表す情報はインタフェースを介して装置からコンピ
ュータに送られ、その情報に基づいてフーリエ空間での
スケール目盛の長さが計算され、フーリエ変換パターン
に縦と横のスケールや目盛りが表示される。フーリエ変
換パターンは試料が弱位相物体と見なせる場合、CTF
のパワースペクトルを反映する。
【0007】いま、弱位相物体と見なせる方向性のない
非晶質の試料の電子顕微鏡像(図2(a))を2次元フ
ーリエ変換するとリング状のパターンが得られ(図2
(b))、レンズ系に非点がある場合にはこのパターン
は楕円やその他の非軸対称なパターンとなる(図2
(c))。このとき画面上には2次元フーリエ変換パタ
ーンに対して縦、横のスケールが表示されるようになっ
ている。図3は表示装置6の表示画面を例示したもので
あり、図中Sはフーリエ空間におけるスケールを示して
いる。また、基準となる空間周波数値が表示画面上でど
のような長さとなるかを示すため、マークMを表示して
もよい。図3の例では、マークMは1nm分の1の長さ
を示しているため、その値がマークMの下に文字表示さ
れている。
【0008】非点がある場合の2次元フーリエ変換パタ
ーンは非軸対称となる。このパターンにおいて各方位角
θでの焦点外れ量は光学的なパラメータ、非点隔差より
次式により表現されることは既に知られている。 df(θ)=df0 +1/2・As cos(2(θ´−θ)) ……(1) As :非点隔差(図2(c)の楕円パターンの長
軸と短軸の差) df0 :軸対称な焦点はずれ量 df(θ):θ方向の焦点はずれ量 θ´ :非点のある方向(図2(c)の楕円の長軸
又は短軸の方向) 一方、弱位相物体と見なせる試料の情報を伝達する関数
は、 B(κ,α,ΔV)=BcGαGΔV ……(2) と表される。Bcはコヒーレントコントラスト伝達関
数、Gαは照射角によるコントラストの減衰、GΔVは
色収差によるコントラストの減衰を示す量で、それぞれ
次式のように表される。 Bc= cos〔π/2−π/2λ・Csλ4 κ4 +π/λ・dfλ2 κ2 〕…(3) Gα= exp〔−π2 (α/λ)2(Csλ3 κ3 −dfλκ)2〕 GΔV= exp〔-1/2・π2 λ 2(Cc・ΔV/V)κ4 〕 α :照射角 λ :電子線の波長 Cs:球面収差係数 Cc:色収差係数 κ :空間周波数 df:焦点はずれ量 V :加速電圧 ΔV:電子線のエネルギの拡がり (2)式で表される試料情報伝達関数は、横軸を空間周
波数κとしたとき、図4(a)、図4(b)に示すよう
なスペクトル分布を示す関数であり、図4(a)に示す
ものは2次元表示であり、図4(b)に示すものはθ方
向における試料情報伝達関数のプロフィールを表してい
る。例えば、フーリエ変換パターンにおいて、(2)式
のB(κ,α,ΔV)が0であるκの値が求められる
と、そのκの値を(3)式に代入すれば(3)式のコヒ
ーレントコントラスト伝達関数BcをBc=0とおけ、
他方、電子線の波長λ、球面収差係数Csは既知である
ので焦点はずれ量dfが求められる。dfはレンズ系に
非点がある場合には方向性があり、これは(1)式を満
足する。したがって、(3)式よりいろいろなθについ
て各方向の焦点はずれ量dfを求め(1)式に代入して
得られる連立方程式を解き、最小二乗法により最も確か
らしいAs、df0 、θ´を求めることができる。
【0009】こうしてAs、df0 、θ´が求まるの
で、この補正について説明する。図1においてTV像と
非点補正コイル電流との関係を求める。図5に示すよう
に、TV像をコンピュータで2次元フーリエ変換して所
定のパターンが得られている状態で、非点補正コイルの
x方向コイルとy方向コイルのそれぞれに流す電流を変
えたときどれだけパターンが変化したかを求める。図6
に示すように、前記電流を変化させてパターンを変化さ
せ、それぞれの補正電流の変化に対するAs、θ´の変
化の割合を求めて補正データとしてメモリ5に格納して
おく。この場合、θ´はx方向のコイル、y方向のコイ
ルに流す電流の比に、Asは補正電流の合計値に依存し
て変化する。df0 については対物レンズ電流を変えな
ければさほど変化しないため、この段階では着目する必
要はない。また、メモリに格納させたデータは測定条件
を大きく変えた場合のみ再測定して更新させればよい。
【0010】ところで、x非点補正コイルとy非点補正
コイルは互いに約45°の角度を成して配置されてい
る。最初は非点がない状態とする。このような状態で一
方の非点補正コイルの励磁電流を変化させると、図7に
示すようにプラス側に変化させた場合とマイナス側に変
化させた場合では、非点方向は90°ずれた方向にな
る。従って、実空間で90°ずれた方向は非点補正の上
では同じ方向として扱わなければならない。従って、も
し表示画面の、例えば横方向と縦方向が一方のコイルで
非点補正できる方向であるならば、横方向または縦方向
に対して45°をなす方向は他方のコイルで補正できる
方向となっている。いま、図8に示すように角度が2倍
の空間を考える。この空間では図示する実空間において
互いに45°方向をなす方向は互いに直交する方向に変
換される。こう空間でベクトル演算を行えば、通常直交
座標系で使用しているベクトル演算が使用できる。そこ
で、実空間で測定された非点のベクトルを前述した角度
2倍空間におけるベクトルに変換し、非点補正に必要な
ベクトルを求めることができる。すなわち、角度2倍空
間で示された非点のベクトルが0になるように、向きが
逆で大きさが等しいベクトルを発生するx及びy非点補
正コイルの電流量を求めればよい。この電流量を求める
ための前述したベクトル演算に使用する2個の基本ベク
トルの大きさと角度は前述のメモリ5に格納したデータ
に基づいて計算される。ここで2個の基本ベクトルの一
方は、x非点補正コイルの励磁電流を単位量変化させた
際に作られる非点の大きさと方向を表すベクトルであ
り、他方はy非点補正コイルの励磁電流を単位量変化さ
せた際に作られる非点の大きさと向きを表すベクトルで
ある。
【0011】なお、試料が厚いと、きれいなリング状の
フーリエ変換パターンが得られないため、(1)式、
(3)式による計算が困難である。しかし、パターンを
みれば人間は非点の方向(長軸または短軸)はどの方向
かを判別することができる。そこで、x方向とy方向の
非点補正コイルに流す電流の比を変えることにより画面
上で回転できるようにしたθマーカ10を用意し、図9
に示すように、楕円パターンの長軸または短軸方向にθ
マーカ10を合わせる。この場合θ´はθマーカ10で
示した値と見なせるため、角度2倍空間でその非点を打
ち消すベクトルを作るときにはx、y補正電流の比を固
定できる。従って、このように比を固定したまま電流値
を変えれば、容易に非点補正できる。即ち、この状態で
1つのつまみの調節により電流の総量を変えることによ
り図9のパターンを円形にすることができ、1次元的操
作で非点隔差Asを補正することができる。
【0012】次に、入射軸合わせについて説明する。ま
ず、テレビ画面上の座標系と偏向コイル座標系を合わせ
るために、試料を光軸に入れない状態で電子ビームを真
ん中に合わせる。次に電子顕微鏡を電子回折モードに変
更し、電子ビームの傾きを電子線のスポットの移動量と
して測定できるようにする。次に偏向コイルでビームを
x方向、y方向に傾斜させたときの偏向コイル励磁電流
の変化量と像面上のビーム変位との関係を求める。例え
ば、図10に示すように、偏向コイルの直交座標系
(X,Y)とTV画面上での直交座標系(U,V)とが
角度θだけずれ、且つ各コイルの偏向感度が等しい場
合、画面上の座標(u,v)と偏向コイルの直交座標
(x,y)との間には、 u=xcosθ+ysinθ v=xsinθ−ycosθ の関係があるので、この関係を利用して偏向コイルの直
交座標系(x,y)を画面上での直交座標系(u,v)
に合わせることができる。なお、もし各コイルで偏向感
度が異なる場合は、補正データをメモリに記憶させてお
き、このデータを用いて補正を行えばよい。
【0013】次に、電子顕微鏡を電子顕微鏡像モードに
してフーリエ変換パターンを非点補正で説明した計算に
よりもとめる。ビームが光軸に合っている状態では、フ
ーリエ変換パターンは円形状となり、x、yの4方向に
ビームを傾斜させたときには非点があるときと同様の状
態となり、非軸対称な回折パターンが観察される。前述
したように画面上の座標と偏向コイルの直交座標系とが
合わせてあるので、x、yの4方向にビームを傾斜させ
たときのフーリエ変換パターンのTV像は図11に示す
ように、x、y方向に表示される。
【0014】いま、x方向、−x方向、y方向、−y方
向に電子線を傾斜させたときのフーリエ変換パターンを
それぞれDPx+、DPx-、DPy+、DPy-とすると、光
軸が合っていればDPx+とDPx-とはX軸を対称軸とし
た対称的なパターンとなり、またDPy+とDPy-とはY
軸を対称軸とした対称的なパターンとなる。この様子を
図12に示す。一方、光軸があっていなければ、DPx+
とDPx-、DPy+とDPy-とは非対称な図13に示すよ
うなパターンとなる。図13においては、y方向におい
て軸外れがあり、例えばDPy+とDPy-の短軸を延ばし
てその交点Pを求めると、この位置が光軸になるので、
これを入射軸とするように補正すればよい。
【0015】また、次に示すように、メモリ5に格納し
た偏向コイルに関するデータに基づいて計算により求め
た電流で軸ずれ補正を行ってもよい。入射軸をいじらな
い状態の回折パターンを所定方向に傾斜させたときの焦
点外れ量dfを前述した場合と同様に(3)式のBcを
Bc=0とおいて求める。いま、t、−t傾斜させたと
きのデフォーカス量をそれぞれdf+ 、df- とする
と、軸が合っていればdf+ =df- 、軸が合っていな
ければdf+ ≠df- となり、df+ とdf- との差か
ら軸ずれ量が求まる。さらに詳述すれば、試料に対する
電子線の入射方向は前述したようにx+方向、x−方向
に等角度だけ傾斜させ、この際に得られる2個のフーリ
エ変換パターンから2個の軸対称な焦点はずれ量df0
を前述の非点補正に関する説明で述べた方法により求め
る。求められた2個のdf0 から(4)式に従って得ら
れる2式を連立させることにより、電子線の入射方向が
光軸に一致している場合の焦点外れ量dfa が求められ
る。このdfa よりそれぞれのパターンでの傾き角Tが
2個求められる。 df0 =dfa −2T2 ……(4) なお、電子線の傾き角Tは、もともと光軸がΔtずれて
いるとすると、傾斜させた角tを加えたT=t+Δt、
−t+Δtとなり、これを(4)式に代入して軸ずれ量
が求められる。これはコンピュータ4において求めるよ
うにする。なお、tはx方向、y方向に傾斜させて各方
向について計算する。
【0016】以上の手順について説明すると、入射電子
線の入射軸を大きさt、直交座標(x,y)軸に沿って
±4方向に意図的に傾斜させ、各々の入射条件下での非
晶質像のフーリエ変換パターンを計算する。+xと−x
方向の傾斜下での各々のフーリエ変換パターンから、各
々の焦点はずれ量を計算する。ここで、元々の入射電子
の軸はずれがΔtであったとすると、式(4)の関係が
示す通り、計算された2つの焦点はずれ量の差から、x
軸方向の軸ずれ量が計算される。y軸方向の軸はずれ量
の計算を同様にして行う。軸はずれ量の計算後、必要な
補正量をコンピュータ4より電子顕微鏡1に送り、軸合
わせ行う。以上の動作を、図1に示す装置において自動
的に行うことができる。この際、x偏向コイル及びy偏
向コイルの励磁電流を単位量変化させた際にどの方向に
どれだけ電子線が傾斜するかを表すメモリ5に記憶され
ているデータを使用する。
【0017】また、方位角φの軸のずれがCTFに与え
る影響を2次、3次の非点係数を考慮したとき式(5)
で表すことができる。 A・exp(2iθ) =a2−T2 ・exp(2iφ)- 6a3・T・exp(-iφ) ……(5) ここで、 Aは軸はずれの影響を受け、これにより変化した2次の
非点隔差 θは軸はずれの影響を受け、これにより変化した2次の
非点方向 a2は軸上の2次の複素非点係数 a3は軸上の3次の複素非点係数 (5)式より大きさTで傾斜しているときの2次の非点
隔差A、2次の非点方向θを求めて補正することも可能
である。
【0018】なお、上記実施例では、4方向にビームを
傾斜させて軸合わせするようにしているが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、最低3方向傾斜させれば
必要な補正量を求めることができ、また傾斜させる方向
を8、16と言うように増加させれば軸合わせ精度を増
すことが可能であり、その選択は必要に応じて適宜行え
ばよい。また、上述した実施例においては、非点補正器
やビーム偏向器として磁界型のものを用いたが、電極を
用いる電界型のものを利用しても本発明は同様に実施可
能である。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、従来、実
際の像を見ながら定性的判断に基づいて行っていた非点
補正、入射軸合わせを、テレビ像から得られるフーリエ
変換パターンにより、コンピュータにより定量的解析に
基づいて行うことができ、熟練を要することなく、容易
かつ正確に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の装置構成を説明する図である。
【図2】 非晶質試料の像とフーリエ変換パターンを示
す図である。
【図3】 表示画面の例を示す図である。
【図4】 試料情報伝達関数を示す図である。
【図5】 非点補正コイル電流の変化とフーリエ変換パ
ターンの変化との関係を示す図である。
【図6】 補正データの生成を説明する図である。
【図7】 非点補正コイル電流の変化とフーリエ変換パ
ターンの変化との関係を示す図である。
【図8】 実空間と角度2倍空間の関係を示す図であ
る。
【図9】 θマーカを用いた1次元による補正を説明す
る図である。
【図10】 テレビ画面上の座標系と偏向コイル座標系
との関係を示す図である。
【図11】 ビームを4方向に傾斜させたときのフーリ
エ変換パターンを示す図である。
【図12】 入射軸が合っているときのフーリエ変換パ
ターンを示す図である。
【図13】 入射軸が合ってないときのフーリエ変換パ
ターンを示す図である。
【符号の説明】
1…電子顕微鏡、2…TVカメラ、3…インタフェー
ス、4…コンピュータ、5…メモリ、6…表示装置、1
0…θマーカ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子顕微鏡の像を撮影するカメラと、撮
    影した像を取り込んでデータ処理するコンピュータと、
    データを格納するメモリと、表示装置とを備え、前記カ
    メラからコンピュータに取り込んだ像をフーリエスペク
    トルパターンに変換し、電子顕微鏡の非点補正コイル電
    流を変化させたときのフーリエ変換パターンの変化から
    非点補正データを作成して前記メモリに格納しておき、
    格納した非点補正データに基づき非点補正を行うように
    したことを特徴とする非点・入射軸補正装置を備えた電
    子顕微鏡。
  2. 【請求項2】 電子顕微鏡の像を撮影するカメラと、撮
    影した像を取り込んでデータ処理するコンピュータと、
    データを格納するメモリと、表示装置とを備え、前記カ
    メラからコンピュータに取り込んだ像をフーリエスペク
    トルパターンに変換するとともに、電子顕微鏡のx方向
    とy方向の非点補正コイルに流す電流の比を変えること
    により表示装置画面上で回転するθマーカを生成し、該
    θマーカをフーリエ変換パターンの長軸または短軸方向
    に合わせて非点補正するようにしたことを特徴とする非
    点・入射軸補正装置を備えた電子顕微鏡。
  3. 【請求項3】 電子顕微鏡の像を撮影するカメラと、撮
    影した像を取り込んでデータ処理するコンピュータと、
    データを格納するメモリと、表示装置とを備え、電子線
    を少なくとも3方向に傾斜させたときの電子顕微鏡像を
    前記カメラで撮影してコンピュータに取り込み、コンピ
    ュータで計算した複数のフーリエ変換パターンから軸合
    わせ量を検出して補正することを特徴とする非点・入射
    軸補正装置を備えた電子顕微鏡。
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