JPH0274307A - コンクリート板の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は床板、壁板又は天板等の建築構造物に使用され
るプレキャストコンクリート板（以下ＰＣ板と言う）等
のコンクリート板の製造方法に関する。

（従来の技術） マンションや事務所用ビルディング等の鉄筋コンクリー
ト建築物では、建築現場の作業能率の向上のために予め
工場で製造するＰＣ板を多く使用している。このＰＣ板
には、電気配線や通信ケーブルや上下水道管などを取付
するための支持部材（以下先付部品と言う）がその一部
を露出させてＰＣ板に一体に埋設されている。

このＰＣ板を各階の間取りに合わせて製造するのである
が、その間取りにおける炊事場やお風呂場の水回り又は
事務所用の照明器具や電気機器などの取付位置などは同
階のフロア−横方向には異なるものの、上下各階では同
じであることが多い。

この様な場合に、ある間取りにつき上下各階に必要な分
だけ予めＰＣ板を製造してしまえば、生産前率が向上す
るが、実際には所定階の各間取り用ｐｃ板を夫々設置し
、建築作業場を確保しながら、上階へと工事を進めるも
のなので、予め製造したＰＣ板をそれが必要となるまで
保管して置く保管場所が必要になるという問題があった
。

そこで、従来は次の様にＰＣ板を製造していた。これを
第５図ないし第６図を参照しながら説明すると、所定階
のフロア−の各間取り（７）　、　（イ）。

（つ）・・・用のＰＣ板を製造するには、（ａ）まず間
取り（７）９の形状に合わせて型枠を原寸大で組立る、 （ｂ）設計図面より間取り（ア）９の先付部品の取付位
置を原寸寸法で型枠基板へ墨で書き写す（以下墨出しと
言う）、 （Ｃ）先付部品を型枠基板の取付位置に設置する、 （ｄ）鉄筋を配筋する、 （ｅ）コンクリートを打設する、 （ｆ）打設コンクリート養生後脱型させる、以上の様に
して闇取り（７）９用のｐｃ板を完成させる。

そしてこの後、間取り（イ）の形状に合わせて型枠を組
立て直し、上記作業手順（ｂ）ないしくｆ）を同様に行
なうことにより間取り（イ）用のＰＣ板を完成させ、以
降間取り（つ）ないし間取り（力）用のＰＣ板を同手順
で製造する。この後、これらＰＣ板を建築現場へ運搬し
てクレーンで設置する。

更に建築工事が進み上階に致ると、前記所定階と同じ間
取り（７）、（イ）、・・・である各上階毎に上述した
間取り（７）、（イ）、・・・用のＰＣ板製造手順を繰
り返すことによりＰＣ板を製造し、このＰＣ板を建築現
場へ運搬しクレーンで持ち上げて設置し、建築物を１１
Ｑ次上階へと完成させて行くものであった。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら上述した従来のＰＣ板等のコンクリート板
製造方法では、所定の間取り形状にした型枠を組立後に
先付部品の取付位置を型枠基板上に墨で書き写す墨出し
作業があり、設計図面から寸法を読み取りながら先付部
品取付位置を写し取るために、この墨出し作業は多大な
時間がかかりた。

しかも異なる間取り毎に墨出し作業をするために、先付
部品取付寸法の読み取り及び書き写しに間違いが発生し
やすかった。

更に建築工事が進み上階に致ると、各上階毎に間取りの
異なるＰＣ板製造の際は上記墨出し作業を繰り返し行な
ければならず、その墨出し作業時間は多大となりかつ墨
出し作業ミスも増々多くなるという問題があった。

本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり
、墨出し作業時間を短縮してＰＣ板等のコンクリート板
の生産性向上を図り、かつ墨出し作業ミスを軽減するこ
とを目的としたＰＣ板等のコンクリート板の製造方法を
提供するものである。

（課題を達成するための手段） 以上の目的を達成するための本発明の手段は、合成樹脂
材料で所定形状に形成した可視性シート表面に先付部品
の取付位置を原寸寸法で記載した作業シートを形成し、
該作業シートを所定形状に組立てた型枠の基板に載置し
、前記先付部品の取付位置をマーキング材で前記基板に
写し取り２作業シートを型枠より外した後、型枠基板上
に写し取られた先付部品取付位置に先付部品を設置した
のち、鉄筋を配筋するなどしてコンクリートを打設し、
打設コンクリート養生後脱型させて形成することを特徴
としてなるコンクリートの製造方法に存する。

（作用） 而して上記製造方法によれば、各間取りに適合する作業
シートを夫々用意し、所定形状に型枠を組立て、所定形
状の作業シートを型枠の基板に載置し、該作業シートに
記載された先付部品の取付位置を墨、チョーク等のマー
キング材で前記基板に写し取る。

次に作業シートを型枠より取り外し、型枠基板上に写し
取られた先付部品取付位置に先付部品を設置する。

そして、鉄筋を配筋するなどしてコンクリートを打設し
、打設コンクリート養生後脱型させてＰＣ板等のコンク
リート板を完成する。型枠より取り外した作業シートは
可視性シートなので、次回に使用するまで、該作業シー
トを折り畳み又は丸めて保管しておく。

そして、さらに上階に建築工事が進みその階の各間取り
用のＰＣ板等のコンクリート板を製造するときに、前記
作業シートをその保管場所より運び出して上述の様に型
枠基板上に載置して使用する。

（実施例〉 本発明に係る実施例を第１図ないし第４図及び７Ａ６図
により説明する。

１は間取り（ア）９に使用する作業シートである。該作
業シー１〜１は塩化ビニールからなる可撓性シートであ
り、その形状は間取り（ア）つと同じ形状で原寸大の大
きさである。

そしてこの作業シート１の表面に、先付部品２の取付位
置を原寸寸法Ｌ２．Ｌ４・・・で記載する。

その取付位置に孔３．４．５を設ける。孔３はインサー
ト部品６を取付る位置を示し、孔４はスリーブ７を取付
る位置を示し、孔５は電気ボックス（図示せず）を取付
る位置を示す。取付位置の孔３は丸形、孔４は四角形と
いうように孔形状が異なるのは取付る先付部品２が異な
ることを一目瞭然に判別するためである。又、同じ孔形
状には同種の先付部品２を取付ることを示すものである
。８は識別記号であり、間取り（ア）９用の作業用シー
トであることを示すもので、作業シート１の保管運用上
の便宜のために記載したものである。この様にして、他
の間取り（イ）、（つ）・・・用の作業シート（図示せ
ず）も予め作っておく。

次に、ＰＣＣｌ２Ｏ製造手順を説明する。

間取り（ア）９の型枠１１を組立てる。この型枠１１の
基板１２に向きを合わせて予め作っである作業シート１
を設置する。そして、作業シート１が浮き上ったりしな
いように適宜な重しく図示せず）を作業シート１上へ数
ケ所に置く。

次に、作業シート１に設けられた孔３，４．５の形状に
沿ってチョークでなぞり、前期基板１２上に印を付ける
。そして、作業シート１を型枠１１より収り外す。そし
て次に使用するまで作業シート１を小さく丸めて保管し
ておく。

次に丸形の孔３にはインサート部品６．四角形の孔４に
はスリーブ７、孔５には電気ボックス〈図示せず）とい
うように基板１２上の印の形に従い先付部品２を基板１
２上に設置する。そして、トラス筋１３及び鉄筋１４を
配筋する。

その後型枠１１内にコンクリート１５を打設し、コンク
リート１５養生後脱型し、間取り（７）用のｐｃ板１０
を完成させる。

そして、間取り（イ）、（つ）・・・用のＰＣ板を、前
述の予め作った作業シート（図示せず）を使用して上記
ＰＣ板製造手順と同様にして製造する。

更に各上階毎に前記同様のＰＣ板製造手順を繰り返すも
のである。

この様にして試験的に実施したところ従来−つの型枠に
おいて墨出し作業に通常約３０〜６０分間くらいの時間
を必要としたが、作業シートを使用することにより前記
墨出し作業時間は約１〜２分間くらいとなり大幅に短縮
された。しかも、作業シートの孔位置をマーキングする
だけなので、作業ミスはほとんどなくなった。

以上説明したが、上記実施例において、作業シートの材
質は取扱いやすい可撓性のものであれば特に限定するも
のではなく、さらに言えば塩化ビニールやポリプロピレ
ン等の合成樹脂材料が好ましい。

また、先付部品取付位置を示すために、上述した実施例
では作業シート上に丸形や四角形の孔を設けたが、適宜
なマーキング手段で作業シートに記載された先付部品取
付位置が型枠基板上に写し取られれば良いので、前記孔
を設けるかわりに転写手段や圧接手段等の手段で先付部
品取付位置の表示方法を適宜変更できるのはもちろんで
ある。

（発明の効果） 本発明によれば、ＰＣ板等のコンクリート板を製造する
上で、先付部品取付位置を示す作業シートを予め作りこ
の作業シートで先付部品取付位置を型枠基板にマーキン
グするだけなので、従来の墨出し作業に比較し、その作
業時間が大幅に短縮されてＰＣ板等のコンクリート板の
生産性が大きく向上し、 かつ、作業シート使用により図面から寸法を読み収る必
要がなくなり作業ミスが大幅に軽減されるという効果が
あり、 更に作業シートは可撓性シートにしたので運搬や保管が
極めて容易となり、何回でも作業シートを使用できるの
でＰＣ板等のコンクリート板の生産性の向上や作業ミス
の軽減に著しい効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本発明の実施例を示すもので、第
１図は作業シートの平面図、第２図は同使用例を示す斜
視図、第３図はＰＣ板の断面図、第４図はＰＣ板製造方
法を示すブロック図、第５図は従来のＰＣ板製造方法を
示すブロック図、第６図は建物の各階の間取りを示す斜
視図である。 １・・・作業シート　　　　２・・・先付部品３．４．
５・・・孔　　　　９・・・間取り１０・・・ｐｃ板　
　　　　１１・・・型枠１２・・・基板 第４図 第３図 日本カイザー株式会社 第５図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 合成樹脂材料で所定形状に形成した可撓性シート表面に
   先付部品の取付位置を原寸寸法で記載した作業シートを
   形成し、 該作業シートを所定形状に組立てた型枠の基板に載置し
   、 前記先付部品の取付位置をマーキング材で前記基板に写
   し取り、 作業シートを型枠より外した後、型枠基板上に写し取ら
   れた先付部品取付位置に先付部品を設置したのち、 鉄筋を配筋するなどしてコンクリートを打設し、打設コ
   ンクリート養生後脱型させて形成することを特徴として
   なるコンクリート板の製造方法。