JPH027390A - 薄膜エレクトロルミネセンス素子 - Google Patents

薄膜エレクトロルミネセンス素子

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JPH027390A
JPH027390A JP63158932A JP15893288A JPH027390A JP H027390 A JPH027390 A JP H027390A JP 63158932 A JP63158932 A JP 63158932A JP 15893288 A JP15893288 A JP 15893288A JP H027390 A JPH027390 A JP H027390A
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JP
Japan
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thin film
layer
insulating
film
silicon nitride
Prior art date
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Pending
Application number
JP63158932A
Other languages
English (en)
Inventor
Masumi Arai
荒井 真澄
Shinya Mizuki
水木 伸也
Nobue Ito
伊藤 信衛
Tadashi Hattori
正 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、電界の印加によりエレクトロルミネセンス発
光する薄膜エレクトロルミネセンス(EL)素子に関す
る。EL素子は平面薄型表示素子として広範な用途を有
し、例えば各種情報端末機器等の表示手段として有効で
ある。
[従来の技術] 従来のEL素子の基本構造としては、ガラス基板上に絶
縁層を電子ビーム蒸着あるいはスパッタ法により形成し
、この絶縁層上面に、発光中心として例えばマンガンを
添加した硫化亜鉛(ZnS)セレン北面Sj:(ZnS
e)等よりなる発光層、絶縁層、アルミニウム等よりな
る背面電極を順次形成したものが一般的である。
上記構造のEL素子において、電極に交流電圧を印加す
ると、上記発光層内に高電界が誘起される。この高電界
により加速されてエネルギーを得た電子が、ホットエレ
クトロンとなり、発光層の界面から他方の界面へ電界の
極性に応じて移動する際に発光中心に衝突してこれを励
起する。そして励起された発光中心が基底状態に落ちる
時にEL発光する。
ところで、EL発光を生起するには、106V / a
n以上の高電界が必要とされるが、E、L素子は、ガラ
ス基板を除く厚さがせいぜい1〜2μm程度と極薄であ
るため、絶縁破壊により欠陥が生ずるおそれがあり、素
子の信頼性において大きな問題となる。
そこで、絶縁層について、材質面から様々な検討が試み
られており、従来は、SiO2、Si3N4、A、l!
 203といった絶縁破壊強度の大きい材料が用いられ
ているが、これらは比誘電率が小さいので、駆動電圧が
高くなる傾向にあり、これを抑制するために絶縁層の膜
厚を薄くする必要があった。しかしながら、膜厚が薄く
なると均一に成膜することが困難となり、歩留まりを低
下させる原因となっている。
また、BaTiO3、PbTiO3等の誘電体は、比誘
電率が大きいので駆動電圧を低くすることができるが、
3元化合物であるため組成がずれやすく、また高温中で
成膜しなければならないなめ生産性が悪い。
このため、例えば特開昭57−172692号公報には
、比誘電率が大きく絶縁耐力の大きい五酸化タンタルで
絶縁層を構成することが提案されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、五酸化タンタル薄膜は発光層との付着力
が低く、特に、緻密な膜が得られるため絶縁耐力の向上
に効果的であるスパッタ法で成膜した場合には、発光層
との熱膨脹係数の差などから、成膜時に剥離等の膜異常
が発生することがあった。また、真空蒸着法により成膜
した場合には、剥離等の膜異常は発生しにくいが、緻密
な膜が得に<<、絶縁耐力が低下して絶縁破壊による画
素欠陥が発生ずるおそれがあるという問題があった。
しかして、本発明の目的は、五酸化タンタル薄膜と発光
層との間の付着力を向上させ、高誘電率で絶縁耐力が大
きい五酸化タンタル薄膜の利点を生かし、しかも剥離等
の膜異常の発生のない、高い信頼性を有するEL素子を
歩留まりよく提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明の構成を第1図で説明すると、絶縁基板1上に、
少なくとも一方が透明電極である一対の電極2.5間に
挟持せしめて発光体薄膜層4を形成し、上記発光体薄膜
層4と上記一対の電極2.5のうち少なくとも一方の電
極との間に絶縁体薄膜層31.32を介在させた薄膜エ
レクトロルミネセンス素子において、上記絶縁体薄膜層
31.32を五酸化タンタル薄膜で格成し、かつ上記絶
縁体薄膜層31.32と発光体薄膜層4との間に窒化ケ
イ素薄膜よりなるバッファ層61.62を介在させであ
る。
[作用] 窒化ケイ素薄膜よりなるバッファ層61.62は、絶縁
体薄膜層(以下、絶縁層という)31.32、および発
光体薄膜層(以下、発光層という)4のいずれとも密着
性が良く、絶縁層31.32と発光層4の間に介在して
、両者の付着力を向上させる。また、窒化ケイ素は比誘
電率が7〜8と比較的高く、絶縁破壊強度が5〜6X1
06V/lと高いため、EL素子特性を低下させること
なく、信頼性の向上が実現できる。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。第
1図は本発明を適用したXYマトリクスEL素子の全体
断面図であり、ガラス基板1上には、透明電極2、五酸
化タンタル(TazO5)薄膜よりなる第1絶縁層31
、窒化ケイ素(Si3N4)薄膜よりなる第1バツフア
JiJ61、発光層4、窒化ケイ素薄膜よ゛りなる第2
バッファ層62、五酸化タンタル薄膜よりなる第2絶縁
層32、背面電極5が順次形成しである。
上記素子の製造方法を次に示す。
図において、ガラス基板1上に、ITO(酸化インジウ
ム・スズ)をアルゴンおよび酸素の混合ガス雰囲気中で
高周波スパッタして2000人の厚さに成膜し、ウェッ
トエツチングによりX方向にストライプ状の透明電極2
を形成した。
次に五酸化タンタルをターゲットとし、アルゴンおよび
酸素の混合ガス雰囲気中で高周波スパッタして、透明電
極2上に第1絶縁層31を形成した。膜厚は5000人
とした。
第1絶縁層31上には、シリコンをターゲットとし〜、
窒素雰囲気中で高周波スパッタして窒化ケイ素薄膜を1
00OAの厚さに成膜し、第1バッファ層61とした。
続いて、第1バッファ層61上に、マンガンを0.8重
量%の割合で含有する硫化亜鉛(ZnS)ペレットを電
子ビーム蒸着法で6000人の厚さに成膜して発光層4
を形成した。そして、発光層4上に、膜厚1000人の
第2バッファ層62、膜厚5000Aの第2絶縁層32
を、それぞれ第1バッファ層61、第1絶縁層31と同
様の方法で形成した。さらにその上面にはアルミニウム
を電子ビーム蒸着法で4000人の厚さに成膜し、ホト
エツチング法によりY方向にストライプ状の背面電極5
を形成してEL素子とした1゜第2図には、絶縁層31
.32の成膜法と、絶縁耐力の関係を示す。図中、第2
図(a)が本実施例のEL素子、(b)は第1絶縁層3
1をスパッタ法で、第2絶縁層32を真空蒸着法で成膜
した場合、(c)は第1絶縁層31および第2絶縁層3
2の両方を真空蒸着法で成膜した場合である。
このように絶縁層31.32の成膜法としてはスパッタ
法を採用するのが最適であり、(b)あるいは(C)の
場合に比べ、高密度な五酸化タンタル薄膜が得られ、絶
縁耐力を向上させることができる。
なお、一般に、薄膜の密度の大小は屈折率の大小に比例
することが知られており、上記2つの成膜法により成膜
した五酸化タンタル薄膜の屈折率を測定したところ、ス
パッタ法による五酸化タンタル薄膜の屈折率がn=2.
0〜2.2、真空蒸着法による五酸化タンタル薄膜の屈
折率はn;1.9〜2゜0であった。これより、五酸化
タンタル薄膜は、絶縁耐力の向上という点から・、屈折
率がn=2.0以上であることが望ましい。
このようにして得られたEL素子について、輝度100
Cd/ryfから絶縁破壊までの電圧を測定し、結果を
平均絶縁耐力として第1表に示した。第1表に明らかな
ように、平均絶縁耐力は130■と良好な結果を示した
。また、剥離などの膜異常は認められず、発光耐久試験
後の劣化も見られなかった。
また、比較のため、バッファ層の材質を酸化イツトリウ
ム、酸化アルミニウムに変更した場合について同様の実
験を行ない、結果を第1表に併記した。酸化アルミニウ
ムでは剥離が発生し、酸化イツトリウムでは平均絶縁耐
力は大きな差はないが、発光耐久試験中、絶縁破壊や背
面電極の剥離による劣化が発生した。これは吸湿性のあ
る酸化イツトリウム中の水分の影響によるものと推定さ
れる。
第 表 胃で] なお、上記実施例では、バッファ層の膜厚を1000A
としたが、バッファ層は密着性を高めるのに必要な最少
限の厚さがあればよく、通常、200〜1000人の範
囲で適宜選択される。・また、バッファ層の屈折率は1
.6以上とすることが好ましい。
本発明では、発光層と絶縁層との間にバッファ層を介在
させることにより、バッファ層において電圧降下を生ず
るが、バッファ層を密着性を高めるに必要な最少限の厚
さとし、絶縁層を構成する五酸化タンタル薄膜の膜厚を
加減することにより電圧降下は最少限に抑制される。
上記実施例では、二重絶縁構造を有するEL素子につい
て説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく
、発光層の片側のみに絶縁層を有する構造のEL素子に
も好適に適用できる。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、発光層と五酸化タンタ
ル薄膜よりなる絶縁層の間にバッファ層として窒化ケイ
素薄膜を介在させることにより、発光層と絶縁層の密着
性を飛躍的に向上させることができる。従って、剥離等
の膜異常が生ずることがなく、高歩留りが実現でき、低
駆動電圧で絶縁耐力に優れた信頼性の高いEL素子が得
られるので、実用上高い価値を有する。
また、窒化ケイ素薄膜は防湿性にも優れているので、E
L素子の防湿対策にも有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の一実施例を示し、第1図
は本発明のEL素子の全体断面図、第2図は本発明実施
例におけるEL素子の絶縁耐力分布を示す特性図である
。 1・・・・・・ガラス基板(絶縁基板)2・・・・・・
透明電極 31・・・・・・第1絶縁層(絶縁体薄膜層)32・・
・・・・第2絶縁層(絶縁体薄膜層)4・・・・・・発
光層(発光体Fs膜層)5・・・・・・背面電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  絶縁基板上に、少なくとも一方が透明電極である一対
    の電極間に挟持せしめて発光体薄膜層を形成し、上記発
    光体薄膜層と上記一対の電極のうち少なくとも一方の電
    極との間に絶縁体薄膜層を介在させた薄膜エレクトロル
    ミネセンス素子において、上記絶縁体薄膜層を五酸化タ
    ンタル薄膜で構成し、かつ上記絶縁体薄膜層と発光体薄
    膜層との間に窒化ケイ素薄膜よりなるバッファ層を介在
    させたことを特徴とする薄膜エレクトロルミネセンス素
    子。
JP63158932A 1988-06-27 1988-06-27 薄膜エレクトロルミネセンス素子 Pending JPH027390A (ja)

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Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5745037A (en) * 1980-07-18 1982-03-13 Snia Viscosa Foaming substance using unsaturated polyester resin as basis and its manufacture
JPS5871589A (ja) * 1981-10-22 1983-04-28 シャープ株式会社 薄膜el素子
JPS59101795A (ja) * 1982-11-15 1984-06-12 ジ−・テイ−・イ−・プロダクツ・コ−ポレイシヨン エレクトロルミネセンス薄膜表示装置
JPS62163288A (ja) * 1986-01-13 1987-07-20 関西日本電気株式会社 薄膜elパネルの製造方法
JPS6326994A (ja) * 1986-07-21 1988-02-04 日本電信電話株式会社 薄膜エレクトロルミネセンス素子

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