JPH0272944A - 自動車用ウエザストリップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は自動車用ウェザストリップに関するものである
。

（従来の技術） 現在、ウェザストリップは天然ゴムの外、クロロブレン
ゴム、スチレン−ブタジェン共重合体ゴム、エチレン−
プロピレン系ゴムなどが基材として用いられており、な
かでもエチレン−プロピレン系コムであるエチレンープ
ロピレンターホリマ−（ＥＰＤＭ）　、　エチレン−プ
ロピレンポリマー（ＥＰＲ）は耐候性、耐老化性、耐オ
ゾン性に優れていることから最も多く用いられている。

そして、前記エチレン−プロピレン系ゴム、クロロブレ
ンゴム等は通常、カーボンブラック等が配合されており
、黒色のスポンジ又はソリッド加硫物としてウェザスト
リップに形成されている。

また、上記ウェザストリップには、その表面べ耐摩耗性
向上のため、ウレタン塗料、シリコン塗料などの被膜が
形成されるが、これら塗料も黒色又は透明な塗料が用い
られている。

しかもウレタン塗料は他の被膜に比し耐摩耗性向上面よ
り最も良策とされてウェザストリップ表面被覆に用いら
れるが、ウェザストリップ基材として最も多用されるエ
チレン−プロピレン系ゴムは表面の耐摩耗性が悪く、ウ
レタン塗料を塗布してもウレタン塗膜とエチレン−プロ
ピレン系ゴムの密着性が悪く充分な目的を達成すること
が困難であり、両者間の密着性を向上させるため基材Ｅ
ＰＤＨに官能性炭化水素重合体の如き重合体をブレンド
する方法が提案されている。（特公昭６０−１１９２号
公報参照） （発明が解決しようとする課題） ところが、近時、市場ニーズの多様化が求められ、ファ
ッション志向が進むに従って上述の如きウェザストリッ
プはその色彩が黒色であるため車輌の外板色、内装色と
必ずしも一致せず、市場ニーズの多様性５　ファッショ
ン志向に対応しようとする場合に限界が生じて来た。

なお、近時、一部にユーザーのニーズの多様化に伴い、
表面がスェード、バックスキンあるいはファブリツタ様
の外観を有し、各種色彩に着色された着色ＥＰＤＭ成形
品が提案されている（特開昭５９−２８４１号公報参照
）が、これは黒色のＥＰＤＭ基材に着色されたＩＥＰＤ
Ｍと塩化ビニルの共重合体ゴムの発泡体を被覆したもの
であって外観性向上は同じであっても基材ゴムとは基本
的に異なるものである。

本発明は上述の如き実状に対処しウェザストリップを形
成する加硫ゴム自体の黒色以外への着色化を図ると共に
、その密着効果を見出すことにより、市場ニーズの多様
性に順応し、自動車に対する違和感を解消することを目
的とするものである。

（課題を解決するための手段） 即ち、上記目的に適合する本発明の特徴は前記自動車用
ウェザストリップにおいて、該ウェザストリップを形成
する加硫物自体をクロロスルホン化ポリエチレンを基材
ポリマーとし、これに顔料等を混合して黒色以外、自由
な色に着色せしめた配合物よりなる加硫物となした点に
ある。

ここで、上記本発明に用いるクロロスルホン化ポリエチ
レンは、その特性を失わない範囲の量で、他のゴム成分
、例えば天然ゴム（ＮＲ）、スチレンブタジェン共重合
体ゴム（ＳＢＲ）、ポリブタジェンゴム（ＢＲ）、アク
リロニトリルブタジェンゴム（ＮＢＲ）ポリイソプレン
ゴム（ＩＲ）、　クロロブレンゴム（ＣＲ）ブチルゴム
（ＩＩＩ？）や他の樹脂成分、例えばポリエチレン（Ｐ
Ｅ）、ポリプロピレン（ＰＲ）、エチレン−酢ビ共重合
体（ＥＶＡ）などを含有したものも包含される。この場
合、他のゴム成分の含有量は、通常はクロロスルホン化
ポリエチレンポリマーのＩＡ量以下である。

また、ウェザストリップを形成するクロロスルホン化ポ
リエチレン配合物中には通常使用れれる配合物、即ち、
加硫剤としてイオウ２モルホリンジスルフィド、ジクミ
ルパーオキサイド等、加硫促進剤として２−メルカプト
ヘンジチアゾール。

ジメチル−ジチオカルバミン酸亜鉛、テトラメチルチウ
ラムジスルフィド等、老化防止剤、酸化防止剤、オゾン
劣化防止剤としてフェニル−α−ナフチルアミン、２・
６−ジーＬ−ブチル−ｐ−クレゾール等、充填剤として
カーボン、含水ケイ酸。

炭酸マグネシウム、クレー等、可塑剤としてジオクチル
セバケート鉱物油等が必要に応じ使用されることは云う
までもない。

また、上記クロロスルホン化ポリエチレン配合物には黒
色以外の任意の色に着色するための顔料など着色剤が混
合される。

しかして、本発明の自動車用ウェザストリップの製造に
あたっては、上記クロロスルホン化ポリエチレンを基材
とする配合物に発泡剤を添加し、連続押出加硫成形又は
圧縮、射出成形などで型成形することによりスポンジ体
として製造するか、発泡剤を添加することなしに同様な
成形手段により成形してソリッド製品として製造される
。

なお、この成形された加硫物にはその表面に必要に応じ
、同様に着色されたウレタン塗料などの塗装あるいは透
明な皮膜が形成される。

（作用） 上記の如くクロロスルホン化ポリエチレンを基材とする
着色された自動車用ウェザストリップは同基材が接着性
が良好であって、塗料を塗着した場合にもはがれること
がなく、しかも従来と同じ（耐摩耗性、低温時における
耐凍結防止性能を保持してウェザストリップ自体の機能
を充分に果たすと共に、外板色、内装色に対応して希望
する色に自由に選択可能となり、殊に内装色と合致させ
たときには、ハードトップ車の車内空間の拡がりを感じ
させ市場ニーズの多様化に対応することを容易ならしめ
、外観性を向上することとなる。

（実施例） 以下、更に本発明の詳細な説明する。

本発明は前述の如くウェザストリップ自体を着色された
クロロスルホン化ポリエチレンを基材とする配合物の加
硫物で形成したものである。

これを具体的製法に従って更に詳述し、その特性をＥＰ
ＤＭを基材とするものと対比する。

先ず、下記の組成に従って配合し、本発明用の配合物と
した。

クロロスルホン化ポリエチレン　　　ｌＱＱ　Ｐｉｌｌ
？酸化マグネシウム　　　　　　　　　　５ワセリン　
　　　　　　　　　　　　　　２クレー　　　　　　　
　　　　　　　　　８０酸化チタン　　　　　　　　　
　　　　１０ジオクチルフタレート　　　　　　　　２
０ステアリン酸　　　　　　　　　　　　１加硫促進剤 ２−メルカブトイミダヅリン　　　　　　１ジ−オルト
　トリルグアニジン　　　　０．５発泡剤 ジニトロソペンタメチレンテトラミン　４顔料　　　　
　　　　　　　　　　　　　８次に上記配合物を４イン
チ（Ｌ／Ｄ＝１５）の押出機を用いて押出成形し、得ら
れた着色未加硫ゴムを加硫槽を用いて連続加硫発泡（１
８０°Ｃ×１０分）を行い、本発明着色ウェザストリッ
プ（Ａ）を得た。

一方、エチレン−プロピレンゴム（プロピレン含有量６
５％、ヨウ素価２２）　１００部、亜鉛華３部、ステア
リン酸１部、パラフィン系オイル４０部１．チタン白２
０部、炭酸カルシウム３０部、顔料８部、加硫促進剤ジ
ペンタメチレンチウラムテトラスルフィド２部、加硫促
進剤２−メルカプトベンゾチアゾール３部、　４−４　
　′−オキシビスベンゼンスルフォニルヒドラジッド４
部、イオウ１．５部の配合により比較ＥＰＤＭ着色ゴム
配合物を作成し、前記同様に押出機を用い押出すると共
に連続加硫発泡を行い比較製品（Ｂ）を得た。

そこで、これら両製品（Ａ）　（Ｂ）について、引き続
き下記第１表記載の評価基準に従って物性を評価対比し
た。

結果は第１表併記の通りである。

第 表 以上の結果よりクロロスルホン化ポリエチレンを基材と
する本発明ウェザストリップは従前のＥＰＤＭを基材と
するものに比し耐候性、外観、耐摩耗性共に優れており
、ウェザストリップとして充分、有用であることが確認
された。

（発明の効果） 本発明は以上のようにクロロスルホン化ポリエチレンを
基材とする配合物の加硫物によってウェザストリップを
形成したものであり、本加硫物の採用により下記の如き
種々の効果が期待される。

（１）　　ウェザストリップを着色するため、外板色、
内装色の何れであっても希望する色が自由に選択でき、
内装品と合致させたとき、特にハードトンプ車では車内
の拡がりを惑しさせ、従来の黒色に対する違和感を解消
する。

（２）　　クロロスルホン化ポリエチレンは耐候性、耐
オゾン性に優れ、長時間使用に対して褪色、変色等の劣
化がなく、かつエチレン・プロピレン計ゴムに着色した
ものに比べ、着色性が良く、明色な色調となる。

（３）表面塗装による着色に比し、塗装工程が省略され
、コストが安価となる。

（４）着色されたウェザストリップは機能上、耐摩耗性
、耐低温性に優れ、必要に応じ透明なシリコン皮膜を付
与することにより、着色による外観を損なうことなく要
求品質を一層向上でき実用的価値を高める。

などである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、クロロスルホン化ポリエチレンを基材とし、顔料な
   どにより黒色以外に着色された配合物よりなる加硫物で
   成形してなることを特徴とする自動車用ウエザストリッ
   プ。