JPH0272123A - ヒト上皮細胞成長因子の投与方法及びヒト上皮細胞成長因子含有疾病治療剤 - Google Patents

ヒト上皮細胞成長因子の投与方法及びヒト上皮細胞成長因子含有疾病治療剤

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JPH0272123A
JPH0272123A JP63224144A JP22414488A JPH0272123A JP H0272123 A JPH0272123 A JP H0272123A JP 63224144 A JP63224144 A JP 63224144A JP 22414488 A JP22414488 A JP 22414488A JP H0272123 A JPH0272123 A JP H0272123A
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JP
Japan
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administration
disease
epidermal growth
growth factor
human epidermal
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Pending
Application number
JP63224144A
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English (en)
Inventor
Riyouji Azuma
吾妻 亮侍
Yoshio Yamazaki
山崎 良男
Toshinori Ohashi
俊則 大橋
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Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、胃潰瘍、十二指潰瘍などの潰瘍症熱症、肝疾
患等の治療及び再発防止に有効な、ヒト上皮細胞成長因
子の投与方法及びこれに使用されるヒト上皮細胞成長因
子含有疾病治療剤に関する。
(従来の技術) 上皮細胞成長因子(Epidermal Growth
 Factor。
以下EGFと言う)は1962年、S・コーエン(Co
hen)によりマウス顎下腺から発見された分子置駒6
000のポリペプチドである〔S・コーエン、ザ・ジャ
ーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J、 
Biol、 Chem、)、 237. 1555(1
962))。1975年コーエコーヒト尿からヒトEG
Fを発見した〔S・コーエン他、グロシーデイングズ・
オプ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・ザ・ユナイ
テッド・ステイソ・オプ・アメリカ(Proc−Nat
l aAcad−8ci −USA)、72゜1317
(1975):]。同年H・グレゴリ−(Oregor
y)はヒト尿から分子置駒6000のアミノ酸53ケか
らなるポリペプチドβ−ウロガストロンパを発見した。
〔l−トグレゴリー、ネイチャー(Nature) 、
  2互7,325(1975)]。
現在では、ヒトEGFとβ−ウロガストロンは同一物質
であることが明らかにされている〔今井康雄1代謝、1
7.st (1980))。
EGFは、新生マウスの眼瞼開裂の促進、各種上皮細胞
や線維芽細胞の増殖の促進〔今井康雄。
代謝、17.51 (1980)l  胃腸粘膜細胞の
増殖の促進などの作用を有する。また、注射投゛与(非
経口投与)したEGFは胃酸分泌を抑制するものの、経
口的にEGF’を投与した場合は、全く胃酸分泌を抑制
しないことが知られ、さらに。
E()Pは、注射や経口経路で投与することにより櫨々
の実験潰瘍に効果のあることが知られている[S、 J
、 コ7チュレツク(Kon t urek L ジャ
ーナル・オブ・フィジオロジ−(J、 Physiol
、) + 325゜35(1982)  、S、J、コ
ンテュレック、ガストロエンテOQジー(Gastro
enterol。)、81゜438 (1981))。
(発明が解決しようとする課題) EGFは、前記胃腸粘膜細胞増殖促進作用および注射投
与による胃酸分泌抑制作用を有すること。
また種々の実験潰瘍釦効来があることから、a瘍治療剤
としての可能性が高く、その他熱傷、肝疾患等多くの疾
病で有効性が注目されている。
EGFの作用は、標的細胞の細胞膜に存在する特異的E
GFレセプターと結合することから発現する。
ヒトの線維芽細胞を例にとると、EOFは線維芽細胞の
EGF’レセグターと結合したあと、E(11’レセプ
タ一複合体としてエンドサイト−シスにより細胞内部へ
取り込1れ、60分後に最大結合を示したのち1時間の
経過とともに膜に結合したEGFは20〜25%に減少
するCG、カーベンターICarpenter)他、ジ
ャーナル・オブ・セル・バイオロジー(J、Ce1l、
 Biol)、  71. 159(1976)]。E
GF’がレセプターと結付したのち、DNA合厭の促進
と細胞増殖促進効果を発現させるまでには、12時間以
上の接触が必要で最大効果は24時間後に認められるC
G、カーペンタ−他、ジャーナル・オブ・セル・フイジ
オロジ(J、 Ce1l、 Physiol ) 、 
 8旦、227(1976)]更に、投与したEGF’
の血中濃度は半減期1〜2分で急激に低下することが知
られている。
このことからEGFの治療効果を最大限に発揮させるK
は、毎日投与することが必須であると予想された。しか
しながら、ヒト臨床使用を考慮すると、非経口的に毎日
投与されるということは。
患者に精神的肉体的、そして経済的に大きな負担がかか
る。同時に毎日投与する医師の側にも負担がかかる等、
患者側、医療者側の双方に大きな負担を掛けることを避
けられない。また投与回数の増大とともに副作用の発現
も増大する可能性がある。
(課題を解決するための手段) すなわち2本発明は、ヒト上皮細胞成長因子。
その誘導体、その断片及び/又はそれらの塩を隔日に投
与することを特徴とするヒト上皮細胞成長因子の投与方
法、並びに該投与方法に用すられる。
ヒト上皮細胞成長因子、その誘導体、その断片及び/又
はそれらの塩を有効成分とするヒト上皮細胞成長因子含
有疾病治療剤に関する。
ヒトEGFは、前述のように既に公知のものである。
本発明に周込られるヒ)EGFとしては、ヒトの尿から
抽出単離された天然のもの1組換えDNA法を適用する
ことなどにより遺伝子工学的手法により製造された合成
のものいずれでもよい。さらに、その誘導体、その断片
、それらの塩を使用することもできる。
ヒ1−EGFの誘導体としては、ヒ) EGFを構成す
るアミノ酸の任意の置換、アミノ酸付加等の点でヒトE
GPとは相違するが、少なくとも同程度の生理活性を有
するもの(例えば9%開昭60−28994号公報に記
載される。ヒトEGFを構成するアミノ酸残基中N末端
から21番目をメチオニンのかわりにロイシンとしたも
のなど)が挙げられる。
ヒトEGF’の断片とは、ヒトEGFのC末端のアミノ
I!&残基が数個(例えば1〜7個)欠落したものなど
が挙げられる。ヒトEGF、  ヒトEGFの誘導体及
びヒ)EGFの断片の塩としては、それらの有するアミ
ノ基及びカルボキシル基と、塩酸、硫酸、酢酸、マロン
酸、コハク酸、水酸化ナトリウム、アミン類などの製剤
上許容される有機又は無機との間に形成される酸又は塩
基との塩が挙げられる。
本発明における前記ヒトEGF、その誘導体。
その断片及び/又はそれらの塩は、隔日に投与される。
隔日投与でも、光分な疾病治癒促進効果が得られる。ま
た、毎日投与よりも、さらに疾病治癒促進効果が高いこ
とから、好ましい頻度は、2〜7Hに1回であり、特に
好ましい頻度は2〜5日に1回である。
投与量は、成人1人あたり1回につき、10ng〜1m
gが好ましいが、これに制限されるものではない。
本発明において投与経路は、非経口経路であることが好
ましい。経口経路では9本発明の効果が小さい。
非経口経路で投与する方法としては、静脈注射。
皮下注射、筋肉内注射など公知の方法はいずれも可能で
ある。
上記のような本発明の投与方法に使用される。
ヒトEGFを有効成分とするヒトEGF含有疾病治療剤
は、必要に応じて、賦形剤、結合剤、安定剤、滑剤、溶
解助剤など慣用の補助剤を加えて製剤化される。
得られる製剤の溶解には注射用生理食塩液もしくは注射
用蒸留水やアミノ酸水溶液、抛水溶液などを用いる。
本発明のヒ)EGFの投与方法及びこれに使用されるヒ
hEGF含有疾病治療剤は、ヒ)E()F作用性の疾病
、特に、消化性潰瘍、熱傷、肝疾患。
腎疾患、膵疾患などの治療に有効に用いられるものであ
る。
(実施例) 実施例1〜3及び比較例1,2 体重2009前後のWistar系オスラットヲ。
麻酔下に開腹し、胃漿膜下に20%酢酸50Al:を注
射し腹部を縫合した。手術後3日目からヒトEGF (
ヒト尿中より常法により抽出精製したもの)又は生理食
塩液を表1に示す方法で静脈内投与した。手術後155
日目放血致死せしめ、胃を摘出して潰瘍を測定した。常
法により潰瘍部の面積(勲12)をもって潰瘍係数とし
た。結果を表1に示す。
表1 注1)ヒトEGF濃度10μg/mlの生理食塩液溶液
注21 1回あたり1体重1に9あたりの量。
注3)有意差比較例2に対してP(0,05゜表1の結
果から明らかなように、ヒ) EGFの投与頻度は2日
〜4日に1回にすると毎日1回投与よりも、むしろ効果
が大きく6日に1回の投与でも投与による治癒促進効果
があった。
実施例4.5及び比較例3,4 実施例1と同様にラット酢錯潰瘍を作製し9表2に示す
方法でヒトEGF(ヒト尿中より常法により抽出、精製
したもの)又は生理食塩液を静脈内投与した。
実施例1と同様に手術後155日目胃を摘出し。
潰瘍係数を測定後、粘膜だけを剥離し、粘膜中のDNA
、RNA及びタンパク質を常法により測定した。結果を
表2に示す。
表2の結果から明らかなように、ヒトEGFの投与頻度
を隔日にしても、治癒促進効果が得られると同時に、粘
膜細胞のDNA、RNA、タンパク量もまた増加させる
ことが判明した。治癒促進効果は粘膜細胞の増殖再生の
促進によるものであり、かつその促進作用はヒトEGF
を毎日投与せずとも隔日投与で十分であることをこれら
のデータは示している。
実施例6及び比較例5,6 体重200g前後のWistar系オスラットの背部を
除毛後、麻酔下で除毛部に300℃のステンレス円柱(
10閣φ)を10秒間置き熱傷を作製した。翌日からヒ
)EGFを表3に示す方法で静脈内投与し次。伽皮剥離
日を治癒臼とし、治癒せでの日数で判定した。
注1)ヒトEGF濃度10μg/meの生理食塩液溶液
注2)1回あたり1体重1kgあたり。
注3)有意差比較例6に対してP(0,05゜表3の結
果から明らかなように、ヒ)EOFの投与頻度を隔日に
しても、毎日1回投与よりも効果が大きく、熱傷に対し
ても治癒促進効果が得られることが判明した。
以上のように、血中半減期の短かいヒ)EGFなどのタ
ンパク質、ペグチド化合物において、投与頻度を低げる
と、毎日投与する場合より、むしろ良好な治療成績が得
られたことは全く予想されないおどろくべき事実であり
、これは極めて利用価値の高いヒトE()F’の投与方
法及びと)EOF含有疾病治療剤である。
(発明の効果) 実施例からも明らかなように、ヒ)EGFの隔日投与に
よる効果は、毎日投与と同等又は毎日投与よりも高いも
のであることから、患者への投与回数を減らせる事がで
き、患者への注射による精神的苦痛、肉体的苦痛、経済
的負担及び医師の負担を減少させるものである。
また、投与回数が減ることによりfri11作用の発現
の確率も低くなり、かつ薬物量も少量で済む。更に、遠
隔地からの通院患者への適応も可能となる。
このようにヒトEGFの効果が隔日投与でも充分に発揮
されることは、ヒトEGF”の従来から知られていた性
質からは、思いもかけなかったことというべきである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ヒト上皮細胞成長因子、その誘導体、その断片及び
    /又はそれらの塩を隔日に投与することを特徴とするヒ
    ト上皮細胞成長因子の投与方法。 2、投与が2〜7日に1回である請求項1記載の投与方
    法。 3、投与が2〜5日に1回である請求項1記載の投与方
    法。 4、投与経路が非経口経路である請求項1、2又は3記
    載の投与方法。 5、請求項1、2、3又は4記載の投与方法に用いられ
    る、ヒト上皮細胞成長因子、その誘導体、その断片及び
    /又はそれらの塩を有効成分とするヒト上皮細胞成長因
    子含有疾病治療剤。 6、疾病がヒト上皮細胞成長因子作用性の疾病である請
    求項5記載のヒト上皮細胞成長因子含有疾病治療剤。 7、疾病が消化性潰瘍、熱傷、肝疾患、腎疾患又は膵疾
    患である請求項6記載のヒト上皮細胞成長因子含有疾病
    治療剤。
JP63224144A 1988-09-07 1988-09-07 ヒト上皮細胞成長因子の投与方法及びヒト上皮細胞成長因子含有疾病治療剤 Pending JPH0272123A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015527337A (ja) * 2012-08-02 2015-09-17 セントロ デ インジエニエリア ジエネテイカ イ バイオテクノロジア 上皮増殖因子を含む小胞及びその組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015527337A (ja) * 2012-08-02 2015-09-17 セントロ デ インジエニエリア ジエネテイカ イ バイオテクノロジア 上皮増殖因子を含む小胞及びその組成物

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