JPH01279840A - 新規外用組成物 - Google Patents

新規外用組成物

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JPH01279840A
JPH01279840A JP63107325A JP10732588A JPH01279840A JP H01279840 A JPH01279840 A JP H01279840A JP 63107325 A JP63107325 A JP 63107325A JP 10732588 A JP10732588 A JP 10732588A JP H01279840 A JPH01279840 A JP H01279840A
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JP
Japan
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growth factor
composition
egf
composition according
epidermal growth
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JP63107325A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Okumura
勝彦 奥村
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Wakunaga Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Wakunaga Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の背景〕 技術分野 本発明は、新規な外用組成物に関する。さらに詳細には
、本発明は、成長因子、その構成成分の一部に相当する
ペプチド、これらの誘導体、またはこれらの塩(以下「
成長因子等」ということがある。)と蛋白分解酵素阻害
作用を有する化合物とを実質的な有効成分とする外用組
成物に関するものである。
先行技術 成長因子(Growth f’actor)とは、ri
nvivoまたはtn VitrOにおいて動物細胞の
成長を促進するものであって栄養物質でないもの」であ
り、(Ann、 Rev、 Blochem、、 45
.531−558(197B)) 、従来のホルモンや
その担体なども成長因子の範鴎に入る。
このような因子は、現在、約408類知られており、主
な成長因子としては、例えばインスリン族に分類される
もの(インスリン、インスリン様成長因子(IGF−I
、ICF−n等)、乳腺刺激因子(M S F >)、
神経成長因子(N G F ))等)、上皮細胞成長因
子族(上皮成長因子族ともいう)に分類されるもの(上
皮細胞成長因子((上皮成長因子とも言う、EGF)、
トランスフォーミング成長因子類(TGF  、TGF
β、TGF7等)、α 血小板由来成長因子族に分類されるもの(血小板由来成
長因子((P D G F )) 、骨肉腫由来成長因
子(OD G F ))、繊維芽細胞成長因子(F G
 F ))等)、その他(コロニー形成刺激因子((C
S F ))、T細胞増殖因子、腫瘍血管新生因子(T
 A F ))、DNA合成促進因子(D S F )
、腫瘍由来細胞成長因子類、繊維芽細胞由来成長因子(
F D G F ))等)がある。
これらの成長因子のうち、上皮細胞成長因子はヒトや馬
の尿中からも、ウサギ、ラットおよびマウスの顎下腺か
らも単離され、哺乳動物中にその種を越えて存在してい
ることが知られている(Adv、 Mctab、 Dl
s、+ 8.265(1975)、特開昭56−251
12号公報等〕。なかでも、ヒト上皮細胞成長因子(h
u@an Epidersal Growth Fac
tor:11EGP)は、1975年にコーエン(S、
 Cohen)らにより人尿中からQj離された上皮組
織の増殖角化を促進するヒト由来の因子として紹介され
(Proc。
Nat I 、^cad、 Set、 USA、 72
.1317(1975)) 、また同年グレゴリ−(H
,Gregory)らによって人尿中から単離された胃
酸分泌抑制作用をもつヒトウロガストロン(husan
 Urogastrone:h−UG)として紹介され
た(Nature、 257.325(1975))ポ
リペプチドと同一物質であって、分子量が約6000で
53残基のアミノ酸によりなっていてその分子中に3本
のジスルフィド結合を有するポリペプチド〔代謝、17
.51〜58(1980))であるということが現在わ
かっている(以下上皮細胞成長因子をEGFと記す)。
そして、EGFの生理活性および薬理活性として現在ま
でに報告されているものは、胃酸分泌抑制作用(Cut
、I6.1877(1975) 、Idld、、23.
951(1982)) 、抗潰瘍作用(Gut、22.
927(1981)、Br1d。
J、Surg、、84J30(1977)) 、消化管
粘膜保護作用〔特開昭60−9686号明細書)、DN
A合成促進作用(Gut、22.927(1981)、
J、Physlol、、 325 。
35(1982)) 、角膜修復作用〔特開昭59−6
5020号公報〕、カルシウム遊離促進作用(Endo
crinology、107.270(1980)) 
、創傷治癒促進作用(Plast、 Rlconstr
、 Surg、、 64,766(1979)、J、 
Surg、 Res、、33.184(1982)) 
、抗炎症作用(特開昭60−115784号公報)、お
よび鎮痛作用(特開昭60−115785号公報)等が
ある。
ところで、創傷または熱傷(火傷も含む)は、軽い症状
であっても、治癒の遅れ等により、症状を重くし、後遺
症(主に傷跡)、ショック症状あるいは合併症等を誘発
するケースが増えている。
そこで、上記成長因子、特にEGFをこの分野に応用し
、直接外傷部分の皮膚新生を促し、創傷冶癌を促進させ
る試みがなされている(特開昭59−501905、特
開昭59−65020、特開昭60−23325、特開
昭61−5006及びWO〜86102271号公報参
照)。
しかしながら、該因子単独では、外傷(特に創傷あるい
は熱傷)に対する治癒効果は、さほど著しいものではな
く、実用化に到ってないのが現状である。
従って、この様な問題点を解決すべく、外傷治癒作用の
強い外用剤が望まれている。
〔発明の概要〕
要旨 本発明は、上記問題を解決することを目的とし、鋭意研
究を重ねた結果、成長因子等と蛋白分解酵素阻害作用を
有する化合物とを組合せることにより、成長因子等の外
傷(創傷あるいは熱傷)に対する治癒促進作用が相乗的
に増強されることを見い出し、この知見をもとに新規な
外用組成物を完成し、これを提供することにより上記目
的を達成しようとするものである。
従って、本発明による外用組成物は、(イ)成長因子、
その構成成分の一部に相当するペプチド、これらの誘導
体またはこれらの塩と(ロ)蛋白分解酵素阻害作用を有
する化合物とを実質的な有効成分とすること、を特徴と
するものである。
効果 本発明の外用組成物は上記諸問題を解決すべく、下記の
様な利点を有するものである。
1)外傷に対して治癒効果が高く、すみやかな治療が可
能である。
従って、治癒の遅れによる傷跡、感染症あるいは合併症
等を防ぐことができる。
2)外傷による全身的な作用、例えば、体重減少、衰弱
等を予防または治療できることにより、外傷によるショ
ック症状またはそれによる死亡等を未然に防ぐことがで
きる。
〔発明の詳細な説明〕 成長因子等(成分(イ)) 本発明で「成長因子」とは、In vlvoまたはIn
VItrOにおいて動物細胞の成長を促進するものであ
って栄養物質でないものを指称し、従来のホルモンやそ
の担体なども成長因子の範鴫に入るということは前記し
た通りである。
成長因子には、前記したように、上皮細胞成長因子族、
インスリン族、血小板由来成長因子族などがあって、い
ずれも本発明の対象となるが、これらのうちで代表的な
のは上皮細胞成長因子族のもの、たとえば上皮細胞成長
因子(EGF)およびトランスフォーミング成長因子類
(TGF)ならびにインスリン族のものたとえばインス
リンやインスリン様成長因子(IGF−1,ICF−1
1)および血小板由来細胞成長因子族のものたとえば繊
維芽細胞成長因子(FGF)である。
本発明は、天然に存在する上記成長因子そのもののみな
らず、それらの成長因子を構成するアミノ酸の任意の置
換、アミノ酸付加もしくは欠如等の点で上記因子とは相
違するが該成長因子と同様のあるいは類似の生理活性お
よび薬理活性を有するもの、いわゆるフラグメントや誘
導体、をも包含するものである。なお、ここで、誘導体
とじて任意に置換し得るアミノ酸は、成長因子の活性を
具備し得る限りどのようなアミノ酸でもよく、置換する
アミノ酸は天然のものであっても誘導体〔アナログ(例
えばケイ光性を具備するもの、脂溶性の高いもの等)〕
であってもよい。
また、さらには、該成長因子の誘導体は、フラグメント
の誘導体をも包含するものである。フラグメントとは少
なくとも成長因子受容体との結合活性を有する部分のこ
とであってもよく、該成長因子の一部の部分構造を有す
るものである。例えば、C末端やN末端からアミノ酸が
1個あるいは2個以上欠けたものやあるいはC末端やN
末端及び任意の部分から切断されてできたものでアミノ
酸2個以上から成るものを包含する。
また、上記因子および上記のようなその誘導体のうちで
末端のアミノ基およびカルボキシル基を化学修飾によっ
て失っていない誘導体は、遊離のアミノ基およびカルボ
キシル基を持っているから、酸との塩および塩基との塩
でもありうる。その場合には、製剤上許容される有機な
いし無機の酸および塩基が一般に使用可能であり、具体
的には、たとえば、塩酸−硫酸、酢酸、マロン酸、コハ
ク酸、水酸化ナトリウム、アミン類などを挙げることが
できる。
誘導体は、また、種々の化学修飾を施したものを包含す
るものである。このような誘導体は、たとえば、アルキ
ル化、酸化、還元、氷解等のそれ自体公知の化学修飾ま
たはこれらの組合せによる化学修飾によって得られる。
従って、本発明は、上記成長因子そのもののみならず、
それらの一部の部分構造を有するペプチド類(フラグメ
ント)それらの誘導体ならびにそれらの塩をも包含する
ものである。
なお、これら成長因子等は、生体(具体的には、血液、
唾液、尿、涙液、母乳各組織・臓器等)より抽出したり
(成長因子やその誘導体等は、種々の方法により調製す
ることができる〔日本組織培養学会編「細胞成長因子J
  (1984年朝倉書店発行)に収録されている文献
参照〕)、化学合成、または遺伝子工学的合成手法等の
任意の方法に従っても調製することができる。このよう
にして調製された成長因子等は、高純度であることが好
ましい。
このような成長因子等の代表的なものとして、上皮細胞
成長因子がある。上皮細胞成長因子は、前記したように
、ヒト・や馬などの尿中からも、ウサギ、ラットおよび
マウス顎下腺からも単離され、哺乳動物中にその種を越
えて存在していることが知られている(Adv、 Me
tab、 Dis、、 8.265(1975)、特開
昭56−25112号公報等〕。なかでも、本発明の薬
剤をヒトに適用する場合は、前記hEGFが好ましい。
そしてこのEGFの調製には、例えば生体成分より単離
する方法〔特開昭58−99418号、同58−219
124号、同59−204123号公報等、特公昭44
−12744号、同53−4527号、同59−503
15号、同59−50316号、同59−42650号
公報等〕や化学的に合成する方法〔特開昭59−278
58号公報等〕および遺伝子工学的手法により造成する
方法〔特開昭57−122096号、同58−2166
97号、同59−42650号公報等]が提案されてい
る。
そして、EGFの生理活性および薬理活性として現在ま
でに報告されているものは、胃酸分泌抑制作用[Gut
、18.1887(1975) 、1bid、 23.
951(1982)) 、抗潰瘍作用(Cut、22.
927(1981)、Br1t。
J、Surg、、64.830(1977)) 、消化
管粘膜保護作用〔特開昭60−9686号明細書) 、
DNA合成促進作用(Gut、22.927(1981
)、J、Physlol、。
朋85 (1982)) 、角膜修復作用〔特開昭59
−65020号公報〕、カルシウム遊離促進作用(En
docrlnology、In7.270(1980)
) 、創傷治癒促進作用(Plast、Reconst
r、Surg、 、旦、78B(1979)、J、Su
rg、Res、、83.l64(1982)) 、抗炎
症作用(特開昭60−115784号公報)、および鎮
痛作用(特開昭60−115785号公報)等があるこ
とは前記した通りである。
一方、EGF誘導体としては、遺伝子工学的手法により
造成されたもの〔ヒトEGF (hEGF)を構成する
53アミノ酸残基巾N末端から21番目をメチオニンの
かわりにロイシンとしたもの(〔Leu21〕−hEG
F :特開昭60−28994号公報)〕が提案されて
いる。他のEGF誘導体として、hEGFのC末端が2
個欠けたものであるhEGF−1も得られている〔本発
明者らの共同研究者らによって提案された特願昭60−
22630号の明細書参照。なお、ここで本発明者らの
共同研究者らによって遺伝子工学的に調製されたhEG
Fは高純度(99,996程度以上)であり、このよう
に高純度なものであることは成分(ロ)として好ましい
。〕。さらに他のEGFフラグメントとして、EGFの
C末端が5個または6個欠けたものであるdes−(4
9−53)−EGF (EGF −5) 、de s 
−(4g−53)−EGF (EGF−6)[BIoc
h−emlsLry、15.2824(197B)  
、 Mo1.Pharmacol、、  17゜314
(198G)  、 VIaLw、Horm、、37.
89(1979)  、 ClIn。
Res、、 25.312A(1977) ) 、E 
G Fがその種々の作用を発現するための最小単位と考
えられるEGF−(20−31)やその誘導体である[
(Acm)Cys    )EGF−(2031)(P
roc。
20.31 Natl、Acad、Sci、、 81.1351(1
984)や[AIa20]EGF−(14−31)  
[Proc、Natl、Acad、Sc1.。
81.1351(1984) ) 、臭化シアンによっ
て処理することにより得られた誘導体であるCNBr−
E G F [Blochemlstry、 15.2
824(197Ei) ]なども知られており、このよ
うな物質も本発明の成長因子等の範鴫に入るものとする
成長因子の一群として上皮細胞成長因子族かあって、そ
の−例が上記のEGFおよびトランスフォーミング成長
因子(Transf’orslng Growth F
ac−tor:TGF)であることは前記したところで
ある。
このTGFは、EGFとアミノ酸配列に大きな相似部を
持つものであって、現在は三つのクラスに分類されてい
る。すなわち、TGF  。
α TGFβおよびTGF7である。TGFβは、TGF 
 あるいはEGFと相乗的に作用して細胞α の成長を促進する。TGF  は、単独でこの作用γ を発揮する。EGFとこの三種のTGFとは同じ成長因
子族の範驕に属し、特にTGF  はEGFα とアミノ酸配列の類似性が高く、TGF  の50α 残基巾21残基までがEGFの相同の位置に見出されて
いる(Proc、Natl、Acad、Sc1..81
.7383(1984))。また、TGF  はEGF
レセプターとα 結合し、これはEGFと競合する〔「医学のあゆみ」上
ユ旦、1040−1044 (1985))。
さらに、TGF  はEGFレセプターキナーゼをα 活性化し[Nature、 292.259(1981
)) 、抗EGFレセプター抗体はTGF  のバラク
リン作用を止α める(J、Blol、Ch−es、 258.1189
5(19g4)) 、これらの事実から、EGFとTG
Fとは非常に近似した作用を有するものと解される。ま
た、同様にインスリンとTGF類も、TGF とEGF
との関α 係のように類似した作用があることが報告されている(
Adv、Mctab、Dls、、 8.203,211
.237(1’975)、Endocrinology
、107.1451(1980) ) 0そして、TG
F類は、インスリン様活性以外にも成長因子活性をも具
備している。本発明は、これらのように非常に近似した
作用を有する同族の因子をも含むものである。
本発明における蛋白分解酵素阻害作用を有する化合物と
は、蛋白分解酵素(プロテアーゼ)の活性を阻害する任
意の化合物をいい、動物由来のもの、植物由来のもの、
微生物由来のものあるいは化学合成されたもの等さまざ
ま存在する。これらの化合物は単品であっても組成物で
あってもよいことは、いうまでもない。特に好ましくは
、EGFの分解を抑制するものである。
これらの−具体例をあげれば、メシル酸ナファモスタッ
ト(薬理と治療、12.4941 (1984))、メ
シル酸ガベキサート(医学のあゆみ、138 (11)
853(198B))、ロイペチン(口本化薬製)、メ
シル酸カモスタット(医薬品研究、13(3)、75B
(1982))、ロキシスタチン(神経研究の進歩、2
4(4)、807(1980)) 、アプロチニン(診
と薬、15(11)、2909(197g)) 、ウリ
ナスタチン(基と臨、17(12)。
4133(1983))あるいはチオール・プロテアー
ゼ阻害剤(TPI)等がある。
その他の蛋白分解酵素阻害作用を有する化合物について
は、rBarrett、^、J、& 5alvesen
、G。
RROTEINASE  lN111BITOR8,I
Elsevler、Amsterdam。
19116Jを参照をされたい。
本発明における好ましい一興体例としては、後記実験例
で示したグアニジン誘導体の1つであるメシル酸ナファ
モスタットがある。
外用組成物 本発明における外用組成物は、前記成長因子等と蛋白分
解酵素阻害作用を有する化合物とを実質的な有効成分と
するものであって非経口的に投与可能なものであれば、
任意のものであってよい。
この様な外用組成物の剤形について具体例をあげれば、
乳剤、パスタ剤、ハップ剤、リニメント剤、半割、エア
ゾール剤、眼科用成剤、硬□膏剤および軟膏剤(クリー
ム剤、ゲル剤ならび眼軟膏剤も含む)等がある。これら
の剤形は、治療目的に応じて適宜選択できることは、い
うまでもない。
本発明における好ましい一興体例としては、後記実施例
で示した軟膏剤がある。
ここでいう軟膏剤とは、容易に皮膚に塗布できる適当な
稠度を有する全質均等な半固形の外用剤であり、クリー
ム剤、ゲル剤ならびに眼軟膏剤も含むものである。
これらの軟膏剤は、適応部位の状態に合せて以下の様な
軟膏基剤を適宜選択または組合せることにより調製する
ことができる(各基剤に関しては、「広用書店発行、最
新薬剤学、昭和54年9月15日、増補版」参照のこと
)。
好ましい具体例としては、後記実施例で示した様に油性
基剤を基に調製することができる。
(1)疎水性基剤 a)油性基剤・・・例えば動植物性油脂、ロウ、ワセリ
ン、流動パラフィン、単軟膏ま たはシリコン等。
(2)親水性基剤 a)乳剤性基剤 イ)吸水性基剤(W2O型)・・・親水ワセリン、精製
ラノリン、アクアホール、オ イセリン、ネオセリン、加水ラノ リン、吸水軟膏あるいはコールド クリーム等。
口)親水性基剤(0/W型)・・・親水軟膏あるいはバ
ニシングクリーム等。
b)水溶性基剤・・・マクロゴール類等。
また、調製法は、常法(例えば熔融法、乳化法あるいは
練合法等)に従い調製することができる。
なお、上記一連の外用組成物は、必要に応じて吸収促進
剤を添加し、吸収性を増強させることもできる。
このような吸収促進剤としては、例えば1−ドデシルア
ザシクロへブタン−2−オン(米国特許節3.989.
816号明細書)およびチオゲルコール酸カルシウム(
Chclmlcal、Pharm、Bul I。
32(1)、2H(19g4))という特定の化合物の
他に(1)ピロリドン誘導体、(2)シクロデキストリ
ン[i、(3)脂肪酸アルコールエステル類、(4)エ
ナミン誘導体、(5)サリチル酸誘導体、(6)直鎖飽
和脂肪酸塩類、(7)界面活性剤、(8)胆汁酸誘導体
、(9)サポニン類、(10)コラーゲン誘導体、(1
1)水溶性キレート剤(EDTA等)等がある。
なお、上記サリチル酸誘導体は抗炎症剤として有効なも
のであるが、これ以外の抗炎症剤も吸収促進剤として使
用することができる(これらについては、特願昭62−
29334号明細書参照のこと)。
本発明における外用組成物中のa効成分の投与量は、患
者の年令、体重、病状に応じて決めればよく、通常成人
の1日当りの投与量を成長因子等として1Hg〜10m
g程度であり、好ましくは10μg〜11g程度である
また蛋白分解酵素阻害作用を有する化合物としては0.
1mg〜1g程度であり、好ましくは111g〜100
mg程度である。
本発明の望ましい具体例は、この1日当りの投与量を1
日1回ないし数回投与させるための単位投与形態のもの
である。
また、患部の症状に応じて、抗生物質等の抗菌剤あるい
は抗炎症剤等の他剤を配合することもできる。
本発明による外用組成物は、この有効成分の一つである
成長因子等(h E G F)が雌雄マウス、ラット6
1群5匹に対して皮下注射で10 H/ Kg。
静脈内注射で10ag/Kgおよび経口投与で10mg
/Kg(ヒト血中EGF濃度の約100万倍に相当)を
投与しても一般症状に変化がなく、また死亡例もないこ
とおよび、蛋白分解酵素阻害作用を有する化合物の一つ
であるメシル酸ナファモスタットのしD5o(■g/ 
Kg、ラット)が1.v、で16.4〜17、0である
こと等より、低毒性である。
外傷治療作用 本発明でいう外傷治療作用とは、火傷および熱傷、物理
的作用による創傷ならびに化学物質および微生物(ウィ
ルスまたは細菌類)により誘起される皮膚潰瘍等、あら
ゆる外皮または粘膜(目、口腔、耳腔、鼻腔、直腸、膣
腔内等の粘膜をいう)の損傷に対する治癒促進作用をい
う。
実験例 16製剤化 油性基剤(白色ワセリン:流動パラフィン−4=1)8
5%と精製ラノリン15%から成る軟膏に、hEGF、
フサンR(メシル酸ナファモスタット:鳥居薬品(株)
)ならびにリゾチームを配合し、下表に示す4Pftの
軟膏剤を調製した。
No、4の軟膏剤は本発明に係る実施例であり、N02
1〜No、3の軟膏剤は比較例である。
2、外傷に対する効果 a、 (動物・欠損創作製方法〕 ウィスター系雄性ラット(200g−220g)をベン
ドパルビタール麻酔後、背部の毛をバリカンおよびハサ
ミを用いて除毛し、直径10a+mのパンチを用いて正
中線に沿い対称な欠損側(直径10mm)を作製した。
1)l)S、1nayaLIa、Kelo、J。
Med、、7.43(197g) 1週間別表に示した
各種軟膏を1日1回、0.2gの軟膏を塗り続け、塗布
後粘着性包帯およびサージカルテープで創部を保護した
b、 [ラット体重成長曲線の測定〕 創部作製後、経口的にラット体重を測定した。
その結果は、第1図に示した通りである。コントロール
(No、 1 )にEGFとフサンを配合した本発明に
係る軟膏剤(No、 4 )は、欠損側により起る体重
減少を、顕著に抑制した。
c、 (創部乾燥ffi量の測定〕 創部作製3日および7日後に欠損部位の組織を取り出し
、凍結乾燥後、創部乾燥重量をM1定した。
その結果は、第2図に示した通りである。コントロール
(No、 1 )にEGFとフサンを配合した本発明に
係る軟膏剤(No、4)は、欠損側に対して、すみやか
な治癒促進効果を示した。
d、 (ヒドロキシプロリン(Hyp)含量の定量〕・
・・コラーゲン生合成の指標 創部組織を凍結乾燥後、110℃、24h「、6N塩酸
水溶液中で加水分解を行い、その後、KISO法2)2
)上尾裕昭、へ坂朗、杉町土蔵、夏田康則、中村輝久、
井口潔、基礎と臨床、11.233(1977)により
Hyp含量を測定した。
その結果は、第3図に示した通りである。コントロール
(No、 1 )にEGFとフサンを配合した本発明に
係る軟膏剤(No、4)は、欠損側のコラーゲン新生を
促進することが予測される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、コントロールにEGFとフサンを配合した本
発明に係る軟膏剤の、創により起る体重減少抑制効果を
示したものである。 第2図は、コントロールにEGFとフサンを配合した本
発明に係る軟膏剤の創治癒効果を示したものである。 第3図は、コントロールにEGFとフサンを配合した本
発明に係る軟膏剤のヒドロキシプロリンの新生効果を示
したものである。 出願人代理人  佐  藤  −雄 欠損側作成後の日数 ”、P<0.05.”、P<O,Olt  ””、P<
0,001versus control、 (nsl
l−15)第2図 欠損弁M午戒後の日数 ’P<0.01 versus  cotrol、fn
=ll−15)第3図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(イ)成長因子、その構成成分の一部に相当するペ
    プチド、これらの誘導体またはこれらの塩と(ロ)蛋白
    分解酵素阻害作用を有する化合物とを実質的な有効成分
    とする外用組成物。 2、成分(イ)が、上皮細胞成長因子族、インスリン族
    または血小板由来成長因子族である、請求項1記載の組
    成物。 3、成分(イ)が、上皮細胞成長因子族である、請求項
    1記載の組成物。 4、上皮細胞成長因子族が、ヒト上皮細胞成長因子(h
    EGF)、hEGFを構成するアミノ酸53残基巾N末
    端から21番目のメチオニンがロイシンに交換されたも
    の(〔Leu^2^1〕−hEGF)、hEGFを構成
    するアミノ酸53残基巾C末端からロイシンおよびアル
    ギニンの2個がないもの(hEGF−II)、α形トラン
    スフォーミング成長因子(TGF_α)、またはβ形ト
    ランスフォーミング成長因子(TGF_β)である、請
    求項2〜請求項3のいずれか1項に記載の組成物。 5、上皮細胞成長因子族が、ヒト上皮細胞成長因子(h
    EGF)である、請求項2〜請求項3のいずれか1項に
    記載の組成物。 6、成分(ロ)がグアニジン誘導体である、請求項1〜
    請求項5のいずれか1項に記載の組成物。 7、グアニジン誘導体が、メシル酸ナファモスタット、
    ロイペチン、メシル酸ガベキサートお、よびメシル酸カ
    モスタットから選ばれたものである、請求項6記載の組
    成物。 8、グアニジン誘導体が、メシル酸ナファモスタットで
    ある、請求項6記載の組成物。 9、外用組成物が軟膏剤である請求項1〜請求項8のい
    ずれか1項に記載の組成物。 10、外用組成物が外傷治療剤である、請求項1〜請求
    項9のいずれか1項に記載の組成物。 11、外傷治療剤が創傷または熱傷(火傷も含む)治療
    剤である、請求項10記載の組成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0533938A1 (en) * 1991-02-19 1993-03-31 TSUMURA & CO. Composition for rectal administration of difficultly absorbable peptide
WO2001049309A3 (en) * 1999-12-29 2002-02-28 Pfizer Ltd Combinations of growth factors and i: upa or i: mmp for the treatment of damaged tissue
GB2415903A (en) * 2004-07-07 2006-01-11 Ethicon Inc Pharmaceutical preparation which promotes wound healing
JP2008127313A (ja) * 2006-11-20 2008-06-05 Japan Natural Laboratory Co Ltd Egfを配合してなる化粧料および毛髪料

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