JP4253743B2 - 新規ペプチドおよびその医薬用途 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、Ser−Ser−Ser−Argで表されるアミノ酸配列を含む新規なペプチド、同ペプチドを有効成分として含有する医薬組成物、およびSer−Ser−Ser−Argで表されるアミノ酸配列を含むペプチドとPhe−Gly−Leu−Met−NH2で表されるアミノ酸配列を含むペプチドを有効成分として含有する角膜障害治療剤または皮膚創傷治癒促進剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
角膜は直径約1cm、厚さ約1mmの透明な無血管の組織である。角膜の透明性は視機能に重要な影響を与えており、角膜における種々の生理生化学的現象は、主として角膜の透明性の維持ということを目的として機能している。
【0003】
角膜潰瘍、角膜上皮剥離、角膜炎またはドライアイ等の種々の疾患により引き起こされた角膜上皮欠損は、混合感染の併発がなければ自然に修復する。しかし、何らかの理由で修復が遅延したりあるいは修復が行われずに上皮欠損が遷延化すると、上皮の正常な構築に悪影響を与えるのみならず、実質や内皮の構造や機能まで害される。従来からの治療法の原理は、外界の刺激から角膜表面を保護することにより自然に上皮が伸展して欠損部の再被覆をはかるという受動的なものである。近年、細胞生物学の発展に伴い、細胞の分裂・移動・接着・伸展等に関与する因子が解明されており、角膜上皮欠損の修復には、角膜上皮の伸展を促進する化合物が重要な役割を担うことが報告されている(非特許文献1参照)。
【0004】
ところで、インシュリン様成長因子は、表皮成長因子、繊維芽細胞成長因子、血小板由来成長因子、形質転換成長因子等のように、正常ヒト細胞の成長を調節している成長因子の1つで、これにはインシュリン様成長因子−I(以下、「IGF−I」とする)とインシュリン様成長因子−II(以下、「IGF−II」とする)がある。最近、IGF−Iが甲状腺細胞の増殖を刺激すること(非特許文献2参照)や、IGF−IIが筋の成長や分化を調節すること(非特許文献3参照)等も報告されている。眼科領域においても、IGF−I、IGF−IIおよびそれらの機能的誘導体が網膜ニューロンの生存を促進させること(特許文献1参照)、IGF−IIが角膜移植時の損傷を始めとする広範囲のあらゆる傷の治療に有効であること(特許文献2参照)、上記の成長因子を含む溶液を用いることによって移植に供される角膜等の眼組織を低温状態でも新鮮な組織状態で保存することが可能であること(特許文献3および4参照)が開示されている。さらに、一般的に成長因子を含むゲル配合物が前眼部を始めとする創傷の治癒に有効であることも開示されている(特許文献5参照)。
【0005】
一方、サブスタンスPは血管拡張、平滑筋収縮、唾液腺の分泌促進、利尿作用等を示す11個のアミノ酸からなるポリペプチドである。サブスタンスPについては眼科領域においても、眼障害における結膜杯細胞の異常分泌の改善が開示されていたり(特許文献6参照)、角膜炎等の炎症時におけるサブスタンスPの動態が報告されている(非特許文献4および5等参照)、さまざまな研究がなされている。また、特許文献7にはサブスタンスPのC末端側のテトラペプチドであるPhe−Gly−Leu−Met−NH2(以下、「FGLM」とする)とIGF−Iとを併用すれば、角膜上皮の創傷治癒を促進し、かつ、FGLMがこの作用を発現するサブスタンスPの部分ペプチドの最小単位であることが記載されている。しかしながら、IGF−Iは70個ものアミノ酸が結合したポリペプチドであり、IGF−Iのどのアミノ酸配列部位が効果発現に寄与しているかについては全く明らかにされていない。
【0006】
皮膚創傷は、裂傷、擦過傷、外科的切開、皮膚潰瘍、火傷などの表面組織の損傷である。かかる皮膚創傷の治療は、受傷部位に応急処置を施した後、生体自身の回復力によって自然に治癒するのを待つのが一般であるが、このような自然治癒では回復までに長期間を要し、また、痛みも継続することから、受傷部位に創傷治療剤を投与するなどして積極的に創傷治癒を促進させることが望ましい。
【0007】
創傷の治癒過程では、細胞の移動や増殖によって新らしい上皮組織や結合組織が形成されるので、創傷治癒に関与する細胞の移動・分化・増殖を促進若しくは刺激する薬剤が創傷治療剤となり得る。このような創傷治療剤として、塩化リゾチーム、ソルコセリンなどが知られている。
【0008】
しかし、既存の創傷治療剤は、創傷治癒の促進作用が充分ではなく、短期間に創傷を完治できないという問題点がある。これらの創傷治療剤では、創傷の治癒過程で重要な要素となる表皮の再被覆、コラーゲンの合成、末梢循環の改善、肉芽形成、血管新生などへの寄与が小さいことに原因があると考えられている。
【0009】
ところで、IGF−Iの最小活性発現単位に関する報告はなく、Ser−Ser−Ser−Argで表されるアミノ酸配列からなるペプチドそのものについての報告もない。また、Ser−Ser−Ser−Argで表されるアミノ酸配列を含むペプチドとPhe−Gly−Leu−Met−NH2で表されるアミノ酸配列を含むペプチドを併用した角膜障害に対する作用や皮膚疾患に対する作用も報告されていない。
【0010】
【非特許文献1参照】
臨眼,46, 738-743 (1992)、眼科手術,5, 719-727 (1992)
【0011】
【非特許文献2】
J. Biol. Chem., 264, 18485-18488 (1989)
【0012】
【非特許文献3】
Hum. Mol. Genet., 3, 1117-1121 (1994)
【0013】
【特許文献1】
特表平7−500839号公報
【0014】
【特許文献2】
特開昭63−233925号公報
【0015】
【特許文献3】
特開平5−25001号公報
【0016】
【特許文献4】
特開平6−48901号公報
【0017】
【特許文献5】
特開平2−112号公報
【0018】
【特許文献6】
国際公開第WO95/13087号パンフレット
【0019】
【非特許文献4】
日本眼科学会雑誌,91, 982-987 (1987)
【0020】
【非特許文献5】
非特許文献参照日本眼科学会雑誌,92, 448-452 (1988)
【0021】
【特許文献7】
特開平10−17489号公報。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
一般に数多くのアミノ酸からなるペプチドは、生体内に投与すると代謝等によりペプチド結合が切断されやすく、また医薬として用いるために製剤化する段階で分解等を起こしやすい。そこで、ペプチド鎖はできるだけ短くすることが望まれるが、薬理活性は維持されなければならないので、長鎖ペプチドの最小活性発現単位を見つけ出すことは医薬品開発における重要な課題である。IGF−Iは70個ものアミノ酸からなる長鎖ペプチドであり、そのIGF−Iの最小活性発現単位を見つけ出すことは、より有用な医薬品を創製する上で非常に重要な課題である。また、その最小活性発現単位を用いて、具体的な薬理作用、即ち角膜障害に対する作用や皮膚創傷に対する作用について研究することは非常に興味のある課題である。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、IGF−Iの種々の部分ペプチドを合成し、その部分ペプチドとサブスタンスP若しくはFGLMを併用した角膜上皮伸展に関する薬理試験を実施することにより、IGF−Iの最小活性発現単位がSer−Ser−Ser−Argで表されるアミノ酸配列(以下、「SSSR」とする)であることを見い出した。また、SSSRで表されるアミノ酸配列を含んでいるペプチドとサブスタンスP若しくはFGLMを併用すれば、角膜の障害治癒および皮膚の創傷治癒を促進することを見い出した。すなわち、(1)アミノ酸配列がSer−Ser−Ser−Argで表されるペプチドまたはそれらの医薬として許容される塩類と(2)アミノ酸配列がPhe−Gly−Leu−Met−NH2で表されるペプチド若しくはサブスタンスPまたはそれらの医薬として許容される塩類を含有する組成物は、種々の要因により角膜が損傷を受けた状態にある角膜潰瘍、角膜上皮剥離、角膜炎またはドライアイ等の角膜障害の治療剤又は裂傷、擦過傷、外科的切開、皮膚潰瘍、火傷などの皮膚創傷やそれに起因する壊疽などの疾患に対する治癒剤として有用であることが見い出された。なお、本発明の角膜障害治療剤及び皮膚創傷治癒促進剤には、既に創傷治癒効果の認められているアスコルビン酸、アスコルビン酸エステル、アスコルビン酸の塩、パントテン酸、パントテン酸の塩などを配合して使用することができる。
【0024】
IGF−IはA、B、CおよびDの各ドメインから構成されるが、AドメインおよびBドメインはインシュリンやIGF−IIと類似の構造をもつので、本発明者等は、IGF−IのCドメインおよびDドメインに注目して角膜上皮伸展作用を検討した。そして、Cドメインを構成するペプチドまたはDドメインを構成するペプチドとサブスタンスPを併用して角膜上皮伸展試験を実施したところ、Cドメインを構成するペプチドであるGly−Tyr−Gly−Ser−Ser−Ser−Arg−Arg−Ala−Pro−Gln−Thr(以下、「GYGSSSRRAPQT」とする)に活性が認められた。つぎに、GYGSSSRRAPQTの両末端からそれぞれ2アミノ酸を除去しても活性が維持されたので、アラニンスキャニング手法を用いてGly−Ser−Ser−Ser−Arg−Arg−Ala−Pro(以下、「GSSSRRAP」とする)のアミノ酸を順次アラニンに変換したものを合成してサブスタンスP若しくはFGLMとの共存下で角膜上皮伸展試験を実施したところ、SSSRで表されるアミノ酸配列を含んでいるペプチドはすべて活性を発現したので、SSSRが角膜上皮伸展作用を発現するのに必須で最小のIGF−Iの部分ペプチドであることが判明した。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明者らは、主として下記の4つの発明を完成した。
【0026】
第一の発明は、アミノ酸配列がSer−Ser−Ser−Argで表される新規ペプチドまたはそれらの医薬として許容される塩類に関する発明である。
【0027】
この第一の発明の特徴は、IGF−Iの最小活性発現単位である新規ペプチド、すなわちアミノ酸配列がSer−Ser−Ser−Argで表される新規ペプチドを見いだしたところにある。このペプチドを構成するアミノ酸には、 L −体、 D −体、 DL −体が存在するが、それらはすべて本発明に含まれる。薬理試験の項で具体的に示されているように、SSSRで表されるアミノ酸配列は、サブスタンスP若しくはFGLMとの併用により角膜上皮伸展効果および皮膚創傷治癒促進効果を発現する。
【0028】
本発明のSSSRは、ペプチド自動合成機を用いて公知な方法で製造することができ、その詳細は実施例で述べる。
【0029】
第二の発明は、アミノ酸配列がSer−Ser−Ser−Argで表される新規ペプチドまたはそれらの医薬として許容される塩類を有効成分として含有し、医薬として許容される添加物を配合してなる角膜障害治療剤または皮膚創傷治癒促進剤に関する発明である。
【0030】
第三の発明は、
(1)アミノ酸配列がSer−Ser−Ser−Argで表されるペプチドまたはその医薬として許容される塩類と
(2) アミノ酸配列がPhe−Gly−Leu−Met−NH2で表されるペプチド若しくはサブスタンスPまたはそれらの医薬として許容される塩類
とを有効成分として含有する角膜障害治療剤に関する発明である。
【0031】
第四の発明は、上記成分(1)と上記成分(2)を有効成分として含有する皮膚創傷治癒促進剤に関する発明である。
【0032】
第三および第四の発明の特徴は、最小活性発現単位がSer−Ser−Ser−Argで表されるペプチドと、最小活性発現単位がPhe−Gly−Leu−Met−NH2で表されるペプチドとを併用することにより、優れた角膜上皮伸展効果および皮膚創傷治癒促進効果が発現することを見いだしたところにある。
【0035】
本発明において、医薬として許容される塩類としては、例えば塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、シュウ酸塩、メタンスルホン酸塩、パラトルエンスルホン酸塩等が挙げられる。
【0036】
本発明において、SSSRとFGLM若しくはサブスタンスPの併用は、角膜上皮の伸展および皮膚の創傷治癒を促進する作用を発現する。これらの作用を発現するSSSRの種類およびFGLM若しくはサブスタンスPの種類は特に制限されないが、より 好ましい実施の形態としては、IGF−1の最小活性発現単位であるSSSRとサブスタンスP若しくはFGLMを組み合わせて使用することが挙げられる。
【0037】
本発明の角膜障害治療剤及び皮膚創傷治癒促進剤は、 汎用されている技術を用いて調製することができ、SSSRまたはそれらの医薬として許容される塩類と、FGLM若しくはサブスタンスPまたはそれらの医薬として許容される塩類とをそれぞれの単独製剤としてまたは配合製剤として、非経口でも、経口でも投与することができるが、非経口投与がより好ましい。
【0038】
角膜障害治療剤の好ましい投与剤型としては、点眼剤、眼軟膏等が挙げられる。これらは汎用されている技術を用いて調製することができる。例えば、点眼剤は、塩化ナトリウム等の等張化剤、リン酸ナトリウム等の緩衝化剤、塩化ベンザルコニウム等の防腐剤等を用いて調製することができる。pHは眼科製剤に許容される範囲内にあればよいが、4〜8の範囲が好ましい。
【0039】
角膜障害治療剤としての投与量は症状、年令、剤型等によって適宜選択できるが、点眼剤であれば、SSSRまたはそれらの医薬として許容される塩類の量は、0.001〜10%(w/v)、好ましくは0.01〜1%(w/v)のものを1日1〜数回点眼すればよい。また、FGLM若しくはサブスタンスPまたはそれらの医薬として許容される塩類 の量は、0.00001〜0.1%(w/v)、好ましくは0.0001〜0.01%(w/v)のものを1日1〜数回点眼すればよい。
【0040】
無論、上記の両成分を同時に配合して点眼剤等の製剤とすることができる。
【0041】
また、皮膚創傷治癒促進剤の好ましい製剤形態としては、軟膏剤、ゼリー剤、パップ剤、貼付剤、ローション剤、クリーム剤、スプレー剤、エアゾール剤、硬膏剤、懸濁剤、乳剤などを例示でき、また、適当な溶剤を選定して液剤を調製することもできる。また、皮膚創傷治癒促進剤を調製するために、その剤形に応じて充填剤、賦形剤、基剤、増量剤、pH調整剤、可溶化剤、懸濁化剤、緩衝剤、安定化剤、保存剤、界面活性剤、抗酸化剤、分散剤、乳化剤、溶解剤、溶解補助剤などを添加できる。
【0042】
上記製剤用の担体としては、例えば、白色ワセリン、流動パラフィン、ゲル化炭化水素、セチルアルコール、ポリエチレングリコール、ゼラチン、コーンスターチ、アルギン酸ナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、プラスティベースハイドロフィリック、ゼラチン、デキストリン、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、メトキシエチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリビニルエーテル、ビニルピロリドンを構成成分とする重合体・共重合体、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、塩化ベンザルコニウム、オリーブ油、ツバキ油、ダイズ油等の油脂類、乳糖、水などが挙げられる。
【0043】
本発明の皮膚創傷治癒促進剤は、創傷部位や創傷の程度に応じて各種の形態で投与できる。例えば外用剤として使用する場合は、本剤を皮膚などの所要部位(患部)に直接塗布、噴霧または貼付することが望ましい。
【0044】
本発明の皮膚創傷治癒促進剤の投与量は、症状、年令、剤型等を考慮して適宜選択できる。SSSRまたはそれらの医薬として許容される塩類 の投与量は通常1日当たり0.001〜1000mg、好ましくは0.01〜500mgであって、1回または数回に分けて投与する。また、FGLM若しくはサブスタンスPまたはそれらの医薬として許容される塩類 の投与量は、通常1日当たり0.01〜5000mg、好ましくは0.1〜1000mgであって、1回または数回に分けて投与する。
【0045】
無論、上記の両成分を同時に配合して軟膏等の製剤とすることができる。
【0046】
以下に、製造例、製剤例および薬理試験の結果を示すが、これらの例は本発明をよりよく理解するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。なお、SSSRに関する記載は、本発明に相当する実施例であるが、SSSR類似体に関する記載は、本発明に相当しない参考例である。
【0047】
【実施例】
[製造例]
本発明に用いられるSSSR類似体の代表的な製造例を以下に示す。
【0048】
1.SSSRの製造
ペプチド自動合成機430A (Applied Biosystems 社製)を用い、既設ソフトに従って第3ブチルオキシカルボニル(BOC )法により保護ペプチド樹脂を合成した。出発原料として4-( オキシメチル) フェニルアセトアミドメチル[Boc-Arg(Tos) PAM ]樹脂担体 ( 0.5mmol スケール) を使用した。本合成法では、Na- アミノ保護基であるBoc 基の除去には30%トリフルオロ酢酸(TFA)/ ジクロロメタン、70%TFA/ ジクロロメタンを使用し、その洗浄にはN- メチル-2- ピロリドン(NMP)/ ジクロロメタンを用いた。縮合剤のN,N ’- ジシクロへキシルカルボジイミド(DCC )及び1- ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt )とN- 保護アミノ酸のBoc-Ser(OBzl) 誘導体はそれぞれアミノ基に対し4当量用い、反応溶媒としてジメチルスルホキシド(DMSO) −NMP (8:2)を使用した。縮合反応終了後、残存するアミノ基を完全に塞ぐ操作として無水酢酸/N,N- ジイソプロピルエチルアミン(DIEA) にて欠陥ペプチドの生成を防いだ。Boc 基の除去と、Boc-Ser(OBzl) の縮合を繰り返し最終保護ペプチドの構築を行った。得られた保護ペプチド樹脂からのペプチドの切り出しと全ての保護基の脱離は無水フッ化水素(HF) 処理(HF:pークレゾール、8:2(V/V)、−2〜−5℃、60分)によって行った。反応後、HFを留去し、0.1%トリフルオロ酢酸水にてペプチドを抽出し、粗生成物を凍結乾燥粉末として得たのち、分取精製に供した。分取精製は島津製作所製HPLC LC8A (カラム:YMC製ODS 30 X 240mm )を使用し、アセトニトリル/ 水系(0.1%TFA 含有)で0.5−2%のグラジエント( 80分) で行った。得られた目的物の高純度画分を集め、アセトニトリル留去後、凍結乾燥して標的化合物のTFA塩70mg(収率32%)を得た。
【0049】
アミノ酸分析(加水分解条件:6N HCl, 110 ℃,22 時間)
Ser(3)2.74, Arg(1)1.00
HPLC分析[Column:YMC Pak ODS-A(4.6mml.D. ×150mm) ,Eluent:1-60% CH3CN/5mM CF3CF2COOH(25min) ,Temp.: 25 ℃,Flow rate:1.0ml/min ,Detector:220nm]
純度(HPLC ):98.5 %
質量分析(ESI-MS )
MH+ =436.2 (Theor.=436.2,mono isotopic )
【0050】
2.SSSR類似体の製造
SSSRと同様の操作を行い、GSSSR、SSSRR、GSSSRR、GSSSRRAP、ASSSRRAP、GSSSRAAP、GSSSRAAAPを製造した。以下に代表的なペプチドについての物性を示す。
【0051】
(1)GSSSR
アミノ酸分析(加水分解条件:6N HCl, 110 ℃,22 時間)
Ser(3)2.76, Gly(1)1.00, Arg(1)1.00
HPLC分析[Column:YMC Pak ODS-A(4.6mml.D. ×150mm) ,Eluent:1-60% CH3CN/5mM CF3CF2COOH(25min) ,Temp.: 25 ℃,Flow rate:1.0ml/min ,Detector:220nm]
純度(HPLC ):98.5 %
質量分析(ESI-MS )
MW =492.3 (Theor.=492.5 )
【0052】
(2)SSSRR
アミノ酸分析(加水分解条件:6N HCl, 110 ℃,22 時間)
Ser(3)2.76, Arg(2)2.00
HPLC分析[Column:YMC Pak ODS-A(4.6mml.D. ×150mm) ,Eluent:1-60% CH3CN/0.1% CF3COOH(25min) ,Temp.: 25 ℃,Flow rate:1.0ml/min ,Detector:220nm]
純度(HPLC ):99.7 %
質量分析(ESI-MS )
MW =591.5 (Theor.=591.6 )
【0053】
(3)GSSSRR
アミノ酸分析(加水分解条件:6N HCl, 110 ℃,22 時間)
Ser(3)2.73, Gly(1)0.98, Arg(2)2.00
HPLC分析[Column:YMC Pak ODS-A(4.6mml.D. ×150mm) ,Eluent:1-60% CH3CN/0.1% CF3COOH(25min) ,Temp.: 25 ℃,Flow rate:1.0ml/min ,Detector:220nm]
純度(HPLC ):99.3 %
質量分析(ESI-MS )
MW =648.5 (Theor.=648.7 )
【0054】
(4)GSSSRRAP
アミノ酸分析(加水分解条件:6N HCl, 110 ℃,22 時間)
Ser(3)2.68, Gly(1)0.99, Ala(1)1.01, Arg(2)2.00
HPLC分析[Column:YMC Pak ODS-A(4.6mml.D. ×150mm) ,Eluent:1-60% CH3CN/0.1% CF3COOH(25min) ,Temp.: 25 ℃,Flow rate:1.0ml/min ,Detector:220nm]
純度(HPLC ):98.6 %
質量分析(ESI-MS )
MW =816.7 (Theor.=816.9 )
【0055】
[製剤例]
本発明に用いられる代表的な製剤例を以下に示す。
【0056】
1.点眼剤
以下の処方の点眼剤を汎用される方法を用いて調製した。
【0057】
処方例1
100ml中
SSSR 1mg
塩化ナトリウム 900mg
水酸化ナトリウム 適量
塩酸 適量
滅菌精製水 適量
【0058】
処方例1と同様にして、SSSRを100ml中に0.01mg、0.05mg、0.1mg、0.5mg、5mg、10mg、50mg、100mg含有する点眼液を調製することができる。
【0059】
処方例2
100ml中
GSSSR 1mg
FGLM 100mg
塩化ナトリウム 900mg
水酸化ナトリウム 適量
塩酸 適量
滅菌精製水 適量
【0060】
処方例2と同様にして、FGLMを100ml中に1mg、5mg、10mg、50mg、500mg、1000mg含有する点眼液を調製することができる。
【0061】
処方例3
100ml中
SSSR 1mg
FGLM 100mg
塩化ナトリウム 900mg
水酸化ナトリウム 適量
塩酸 適量
滅菌精製水 適量
【0062】
処方例3と同様にして、SSSRを0.01mg、0.05mg、0.1mg、0.5mg、10mg、50mg、100mg、およびFGLMを1mg、5mg、10mg、50mg、500mg、1000mg任意に組み合わせた点眼液を調製することができる。
【0063】
2.軟膏剤
処方例4
100g中
SSSR 10mg
FGLM 100mg
流動パラフィン 10g
白色ワセリン 適量
【0064】
SSSR の添加量およびFGLM の添加量を適宜変えることにより、種々の濃度の軟膏を調製できる。
【0065】
処方例5
100g中
GSSSR 1mg
サブスタンスP 100mg
流動パラフィン 10g
白色ワセリン 適量
【0066】
処方例5と同様にして、GSSSR の添加量およびサブスタンスP の添加量を適宜変えることにより、種々の濃度の軟膏を調製できる。
【0067】
処方例6
100g中
SSSRR 5mg
FGLM 100mg
流動パラフィン 10g
白色ワセリン 適量
【0068】
SSSRR の添加量およびFGLM の添加量を適宜変えることにより、種々の濃度の軟膏を調製できる。
【0069】
処方例7
100g中
GSSSRR 50mg
サブスタンスP 10mg
アスコルビン酸 3mg
流動パラフィン 10g
プラスティベースハイドロフィリック 適量
【0070】
GSSSRR の添加量およびサブスタンスP の添加量を適宜変えることにより、種々の濃度の軟膏を調製できる。
【0071】
[薬理試験]
(1)角膜上皮伸展に対する作用(in vitro)
雄性日本白色ウサギの角膜を用い、Nishida らの方法(J. Cell Biol., 97, 1653-1657 (1983))に準じ、角膜片の組織培養系での角膜上皮伸展長を指標にして角膜上皮伸展に対する影響を検討した。
【0072】
(実験方法)
ウサギ角膜片より切り出した角膜ブロック(1群6個)を、被験化合物を含む培養液(TC−199)中、37℃・5%COの条件下で24時間培養した。培養後、角膜ブロックをエタノール−氷酢酸(容積比95:5)混合液中で固定し、パラフィンで包埋して切片を作製した。切片を脱パラフィンした後、ヘマトキシリン−エオジン染色し、顕微鏡下で上皮細胞層の伸展長を測定した。
【0073】
コントロールとしては被験化合物を含まない培養液で同様に培養したものを用いた。
【0074】
(被験化合物)
実験に用いたペプチドの代表例を表1に示す。
【0075】
(結果)
実験結果を表1に示す。なお、表中の伸展率は、コントロール群の伸展長を基準(100%)として算出した各6例の平均値である。
【0076】
【表1】
Figure 0004253743
【0077】
表1に示すように、SSSR類似体単独、サブスタンスP単独およびFGLM単独では角膜上皮の伸展に対する影響は認められなかったが、SSSR類似体とサブスタンスP(若しくはFGLM)の両方を含む培養液で培養をすると、角膜上皮の著しい伸展促進が認められた。
【0078】
(2)皮膚創傷治癒に対する作用
皮膚創傷治癒効果は以下に示す方法で試験することができる。
【0079】
ラットをジエチルエーテル吸入で麻酔させ背部の体毛をバリカンで剃毛し,脱毛用クリームで除毛する。24時間後に5mm径の皮膚生検用トレパンを用いて背部皮膚に表皮・真皮の全層性の創傷を等間隔で5箇所作成し、止血の確認後にSSSRを含有する軟膏、FGLMを含有する軟膏およびSSSRとFGLMを含有する軟膏をそれぞれ1日1回塗布する。各軟膏塗布前にラットの背部創傷を写真撮影しその面積を測定する。SSSRを含有する軟膏、FGLMを含有する軟膏およびSSSRとFGLMを含有する軟膏を塗布後の各創傷面積を比較することにより皮膚創傷治癒効果を検討できる。
【0080】
【発明の効果】
薬理試験の結果より、IGF−Iの最小活性発現単位であるSer−Ser−Ser−Argで表されるアミノ酸配列を含むSSSRとPhe−Gly−Leu−Met−NH2で表されるアミノ酸配列を含むFGLM若しくはサブスタンスPを併用すれば、角膜上皮の伸展および皮膚の創傷治癒を著しく促進する。したがって、SSSRとFGLM若しくはサブスタンスPを組合せて投与すれば、これらの薬剤が相乗的に作用して角膜潰瘍、角膜上皮剥離、角膜炎、ドライアイ等の角膜障害の治療剤または裂傷、擦過傷、外科的切開、皮膚潰瘍、火傷等の皮膚創傷やそれに起因する壊疽などの疾患の治癒剤としての効果を発揮する。

Claims (8)

  1. アミノ酸配列がSer−Ser−Ser−Argで表されるペプチドまたはその医薬として許容される塩類。
  2. アミノ酸配列がSer−Ser−Ser−Argで表されるペプチドまたはその医薬として許容される塩類を必須成分として含有し、医薬として許容される添加物を配合してなる角膜障害治療剤または皮膚創傷治癒促進剤
  3. 下記成分を含有する角膜障害治療剤。
    1) アミノ酸配列がSer−Ser−Ser−Argで表されるペプチドまたはその医薬として許容される塩類
    2) アミノ酸配列がPhe−Gly−Leu−Met−NH2で表されるペプチド若しくはサブスタンスPまたはそれらの医薬として許容される塩類
  4. 角膜障害が角膜潰瘍、角膜上皮剥離、角膜炎またはドライアイである請求項2または請求項3記載の角膜障害治療剤。
  5. 剤型が点眼剤である請求項4記載の角膜障害治療剤。
  6. 下記成分を含有する皮膚創傷治癒促進剤。
    1) アミノ酸配列がSer−Ser−Ser−Argで表されるペプチドまたはその医薬として許容される塩類
    2) アミノ酸配列がPhe−Gly−Leu−Met−NH2で表されるペプチド若しくはサブスタンスPまたはそれらの医薬として許容される塩類
  7. 皮膚創傷が裂傷、擦過傷、外科的切開、皮膚潰瘍または火傷である請求項6記載の皮膚創傷治癒促進剤。
  8. 剤型が軟膏剤または貼付剤である請求項7記載の皮膚創傷治癒促進剤。
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