JPH07316066A - 創傷治癒剤 - Google Patents

創傷治癒剤

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JPH07316066A
JPH07316066A JP6138097A JP13809794A JPH07316066A JP H07316066 A JPH07316066 A JP H07316066A JP 6138097 A JP6138097 A JP 6138097A JP 13809794 A JP13809794 A JP 13809794A JP H07316066 A JPH07316066 A JP H07316066A
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JP
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cys
pro
ala
gly
asp
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Withdrawn
Application number
JP6138097A
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Inventor
Hidemi Ishii
秀美 石井
Mutsumi Kazama
睦美 風間
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Mochida Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Mochida Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 種々の創傷に対し、本質的治療薬となりうる
新しい細胞成長因子を有効成分として含有する、治療効
果や安全性の高い創傷治癒剤を提供する。 【構成】 創傷治癒剤に、有効成分としてトロンボモジ
ュリン様蛋白質を含有させる。あるいはトロンボモジュ
リン様蛋白質に加えてヒト細胞成長因子を含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトロンボモジュリン(以
下、TMと略す。)様蛋白質を含有することを特徴とす
る創傷治癒剤およびTM様蛋白質とヒト成長因子とを含
有することを特徴とする創傷治癒剤に関する。
【0002】
【従来の技術】創傷治癒機構は皮膚、結合および支持組
織において類似している。ここでの組織とは、皮膚、
骨、軟骨のみならず、筋肉および器官を包み込むコラー
ゲン基質からなる支持筋膜をも含むものである。
【0003】創傷部位における治癒プロセスは、普通い
くつかのグループの特殊な細胞あるいは蛋白質が関与し
ている複雑な生物学的機構によって起こるが、成長因子
が必須であることは良く知られている。成長因子は創傷
領域内に放出され、創傷内に移動し、そこで因子は角質
細胞および繊維芽細胞の増殖あるいは成長を刺激し、脈
管形成を開始し、基質形成および創傷領域の再造形を行
う[テンダイクら:Bio/Technol.7,79
3−798,1989]。
【0004】なお、この際、繊維芽細胞は新たなコラー
ゲンを合成し、放出する細胞としても重要である。繊維
芽細胞によって生成される他の蛋白質は基質に寄与す
る。このような蛋白質の一つであるフィブロネクチンは
主要な細胞を基盤となる基質に結合することを促進する
重要な物質であり、創傷修復中にその合成が強化され
る。
【0005】このように、生体の損傷部では成長因子が
タイムリーに放出され、単独でまたは共同して細胞の遊
走・増殖・分化を進めていく。創傷治癒に関与する成長
因子として、上皮細胞成長因子(EGF)、繊維芽細胞
成長因子(FGF)、インスリン様成長因子(IG
F)、インスリン、血小板由来成長因子(PDGF)な
どが良く知られている。EGFは繊維芽細胞、血管内皮
細胞、上皮細胞の増殖あるいは成長を促すほか、上皮細
胞の遊走を促進し、組織修復過程においては上皮の再生
に中心的な役割を果たしている。FGFは繊維芽細胞、
血管平滑筋細胞、血管内皮細胞の増殖あるいは成長を促
すほか、血管内皮細胞の遊走を促進し、血管再生に中心
的な役割を果たしている。IGFはPDGFと共同して
作用し、繊維芽細胞の増殖あるいは成長や上皮細胞の正
常な分化増殖を促進する。現在、これらの因子につい
て、それぞれ臨床応用研究が進められているが、創傷治
癒剤としての効果は必ずしも十分とは言えず、より効果
的な成長因子あるいは創傷治癒剤が切望されているのが
現状である。
【0006】一方、トロンボモジュリン(TM)は19
81年にエスモンらにより血管内皮細胞表面上に存在す
る抗凝固物質として発見され[Pro.Natl.Ac
ad.Sci.USA.78,2249−2254、1
981]、その後1987年に鈴木らによりその全一次
構造が明らかにされた[EMBO J.6、1891−
1897,1987;Biochem.26,4350
−4357,1987]糖蛋白質である。TMは、トロ
ンビンと1:1で結合し、トロンビンの凝固促進作用を
抑制するとともにトロンビンによるプロテインC活性化
を著しく促進させることにより効率よく凝固系を抑制す
ることから、播種性血管内凝固症候群(DIC)、各種
血栓症等の予防や治療に有用であることが示唆されてお
り、近年では、遺伝子組み替え技術を利用して、TMの
アミノ酸配列の部分構造を有する様々なヒトTM様物質
(WO88/05053、Biochim.Bioph
ys.Acta,1205巻,p162−170)を用
いて、DIC治療薬としての臨床応用が試みられつつあ
る。
【0007】このようにTMは広く凝固線溶系に作用す
る分子であると考えられているが、他方、細胞機能に及
ぼす影響についてはほとんど知られていない。
【0008】今田らは、マウステトラカルシノーマF9
細胞をレチノイン酸あるいはサイクリックAMP(cA
MP)で内胚葉系細胞に分化させると、マウスTMと同
じ機能を有し、また、遺伝子クローニングの結果マウス
TMとまったく同一であることが明かとなったフェトモ
ジュリン(FM)が内胚葉系細胞に発現されること、さ
らに、TM/FMが血管内のみならず、組織液と直接接
することのない組織、あるいはまた、細胞間の相互作用
の場、たとえば、肺胞、神経上皮、心房、洞結節、およ
び胚発生の中期から後期にかけて心臓のペースメーカー
などに一時的に発現されることを報告した[Dev.B
iol.140,113−122,1990]。
【0009】以上のような報告が見られるが、TMが細
胞に対して直接成長促進作用を有することを記載した報
告は知られていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】創傷に対し、その本質
的治療薬となりうる新しい細胞成長因子を有効成分とし
て含有する、より有効で安全性の高い創傷治癒剤を提供
することが本発明の課題である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、TMの各種
細胞に対する成長促進効果に関する研究を行っている途
上、TMが抗凝固作用を示す濃度に比し、はるかに低濃
度において、スイス3T3細胞に直接作用しその成長お
よび増殖を促進することを見いだし、さらには他の成長
因子とともに用いると一層高い活性を示すと言う事実を
見いだし、さらに鋭意研究を重ねて本発明を完成した。
【0012】本発明の第1の態様は、トロンボモジュリ
ン様蛋白質を有効成分として含有することを特徴とする
創傷治癒剤である。トロンボモジュリン様蛋白質は、以
下のアミノ酸配列1を有することが好ましい。 (アミノ酸配列1) 1 10 Gln Gly His Trp Ala Arg Glu Ala Pro Gly 11 20 Ala Trp Asp Cys Ser Val Glu Asn Gly Gly 21 30 Cys Glu His Ala Cys Asn Ala Ile Pro Gly 31 40 Ala Pro Arg Cys Gln Cys Pro Ala Gly Ala 41 50 Ala Leu Gln Ala Asp Gly Arg Ser Cys Thr 51 60 Ala Ser Ala Thr Gln Ser Cys Asn Asp Leu 61 70 Cys Glu His Phe Cys Val Pro Asn Pro Asp 71 80 Gln Pro Gly Ser Tyr Ser Cys Met Cys Glu 81 90 Thr Gly Tyr Arg Leu Ala Ala Asp Gln His 91 100 Arg Cys Glu Asp Val Asp Asp Cys Ile Leu 101 110 Glu Pro Ser Pro Cys Pro Gln Arg Cys Val 111 120 Asn Thr Gln Gly Gly Phe Glu Cys His Cys 121 130 Tyr Pro Asn Tyr Asp Leu Val Asp Gly Glu 131 140 Cys Val Glu Pro Val Asp Pro Cys Phe Arg 141 150 Ala Asn Cys Glu Tyr Gln Cys Gln Pro Leu 151 160 Asn Gln Thr Ser Tyr Leu Cys Val Cys Ala 161 170 Glu Gly Phe Ala Pro Ile Pro His Glu Pro 171 180 His Arg Cys Gln Met Phe Cys Asn Gln Thr 181 190 Ala Cys Pro Ala Asp Cys Asp Pro Asn Thr 191 200 Gln Ala Ser Cys Glu Cys Pro Glu Gly Tyr 201 210 Ile Leu Asp Asp Gly Phe Ile Cys Thr Asp 211 220 Ile Asp Glu Cys Glu Asn Gly Gly Phe Cys 221 230 Ser Gly Val Cys His Asn Leu Pro Gly Thr 231 240 Phe Glu Cys Ile Cys Gly Pro Asp Ser Ala 241 250 Leu Val Arg His Ile Gly Thr Asp Cys Asp 251 253 Ser Gly Lys 本発明の第2の態様は、トロンボモジュリン様蛋白質と
ヒト細胞成長因子とを含有することを特徴とする創傷治
癒剤である。ここで、トロンボモジュリン様蛋白質とし
ては、上述の第1の態様と同様に、上述のアミノ酸配列
1を有するものが好ましい。また、ヒト細胞成長因子
は、ヒトIGF−1、ヒトインスリン、ヒトEGF又は
ヒトb−FGFであることが好ましい。
【0013】以下、本発明を詳細に説明する。
【0014】本明細書において、「トロンボモジュリン
(TM)様蛋白質」の語は、TM、TMの生物学的もし
くは免疫学的活性に必要な一部分のアミノ酸配列を有す
るペプチド又はそれらの類似物を意味する。また、「創
傷治癒剤」の語は、種々の創傷、潰瘍、皮膚障害等のた
めの治癒剤を広く包含する。
【0015】本発明の創傷治癒剤の有効成分であるTM
様蛋白質は、遺伝子組み替え技術で生産することができ
る。ヒトの治療剤に用いるためには、ヒトのアミノ酸配
列を有するものが好ましい。具体的には、遺伝子工学的
手法により製造され、鈴木らにより示されたヒトTMの
一次構造[EMBO.J.6,1891−1897、1
987;Biochem.26,4350−4357,
1987]を有するポリペプチドおよびその生物学的も
しくは免疫学的活性に必要な一部分のアミノ酸配列から
なるフラグメントが挙げられる。
【0016】鈴木らによれば、完全長のヒトTMは55
7アミノ酸残基により構成され、それは、N末端より順
に、D1、D2、D3、D4およびD5の5つのドメイ
ン構造から構成される。また、その抗凝固活性は6つの
上皮成長因子(EGF)様構造の繰り返しから成るD2
ドメインの、4番目から6番目のドメイン(EGF45
6)に限局することが知られている。本発明の治癒剤に
使用し得るフラグメントの例としては、鈴木らにより開
示されたEGF456ペプチド構造を包含する種々のペ
プチドフラグメント[特開平1−6219]などが挙げ
られる。さらに具体的には、ヒトTMのN末端より21
4−466番目のD2ドメインのアミノ酸残基により構
成されるペプチド(以後TME1-6 とする)、227−
462番目のアミノ酸残基により構成されるペプチド
(D2)、1−497番目のアミノ酸残基により構成さ
れるペプチド(D123)、1−462番目のアミノ酸
残基により構成されるペプチド(D12)、227−4
97番目のアミノ酸残基により構成されるペプチド(D
23)、1−557番目のアミノ酸残基により構成され
るペプチド(D12345)、345−462番目のア
ミノ酸残基により構成されるペプチド(E456)など
が好ましい。そして、これらのフラグメントの内、TM
の第2番目のドメイン、すなわちEGF様構造ドメイン
の1番目から6番目までの構造を包含する、214−4
66番目のアミノ酸残基により構成されるフラグメント
(TME1-6 )、即ち、前述のアミノ酸配列1を有する
ものが最も好ましい。
【0017】なお、上記フラグメントは遺伝子組み替え
技術を用いて、TM又は上記ペプチドの構造の一部を欠
失させたり、アミノ酸を他のアミノ酸で置換あるいは修
飾した改変体およびO−グリコシド結合糖鎖あるいはN
−グリコシド結合糖鎖などの糖鎖を修飾あるいは欠失さ
せた類似物などでも良い。具体的には、上記ポリペプチ
ドの構成アミノ酸が一部欠如しているか[特開平2−2
55699、EP0474273A2]、他のアミノ酸
に置換されたもの[WO91/15514、WO93/
155755、特開平5−310787が挙げられる。
また、メチオニンを他のアミノ酸に置換することによっ
て酸化を防止したもの[WO91/15514]、ある
いはアミノ酸配列を修飾することによって蛋白分解酵素
による分解を防止したもの[WO93/15755]が
挙げられる。また、コンドロイチン及び/又はコンドロ
イチン硫酸を含む糖鎖を有するもの[WO91/042
76、WO91/05803、EP0412841A
1]、ウシトロンボモジュリン由来の酸性アミノ酸配列
を含むO−グリコシド糖鎖結合部位を付加し、コンドロ
イチン硫酸糖鎖を結合させたもの[EP0488317
A2]、あるいは、O−グリコシル化部位領域の糖鎖を
修飾あるいはO−グリコシル化部位領域を欠失させたも
の[WO92/03149]、コンドロイチン及び/又
はコンドロイチン硫酸を含まないもの[特開平4−21
0700]などが挙げられる。
【0018】また、本発明の製剤の有効成分としてのヒ
トIGF−1、ヒトインスリン、ヒトEGF、ヒトb−
FGFは、それぞれ、IGF、インスリン、EGF,F
GF様活性を有する物質であればいずれでも良い。例え
ば、動物の体内や動物細胞で産生される天然由来の物
質、遺伝子組み替え技術で生産される物質、また遺伝子
組み替え技術で、これらの構造の一部を欠失させたり、
アミノ酸を他のアミノ酸で置換あるいは修飾した改変体
および糖鎖を修飾あるいは欠失させた類似物などが挙げ
られる。
【0019】本発明の第2の態様は、以上のようなTM
様蛋白質の他にヒト細胞成長因子も有効成分として含有
するものである。これより、TM様蛋白質又はヒト細胞
成長因子単独から治癒剤を構成した場合に対して、大き
な治癒効果を得ることが可能となる。
【0020】本発明の第2の態様において、ヒト細胞成
長因子としては、ヒトIGF−1、ヒトインスリン、ヒ
トEGF、ヒトb−FGFの中から選ばれる1種を使用
することが好ましい。また、このようなヒト細胞成長因
子としては、公知のいかなる製剤学的製造法により得ら
れたものでも使用することができる。
【0021】本発明の第1の態様及び第2の態様のいず
れの治癒剤も種々の剤型にすることができ、その場合に
種々の添加剤等の成分を配合することができる。例え
ば、TM様蛋白質は、薬剤として一般的に用いられる適
当な担体または、媒体、例えば滅菌水や生理食塩水、植
物油(例、ゴマ油、オリーブ油)、鉱油(例、ワセリ
ン、パラフィン)、高級アルコール(例、セタノール、
ステアリルアルコール)、高級脂肪酸(例、ステアリン
酸、パルミチン酸)、無害性有機溶媒(例、エタノー
ル)等、さらには必要に応じて賦形剤(例、マンニトー
ル、カルボキシメチルセルロース)、着色剤、乳化剤
(例、コレステロール)、懸濁剤(例、アラビアゴ
ム)、界面活性剤(例、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油系界面活性剤、ポリエチレングリコール系界面活性
剤)、溶解補助剤(例、リン酸ナトリウム、酢酸ナトリ
ウム)、安定化剤(例、糖、糖アルコール、アルブミ
ン)または保存剤(例、ベンジルアルコール、パラベ
ン)、保湿剤(例、尿素、コレステロール)、酸化防止
剤(例、トコフェロール)等と適宜組み合わせて、生体
に効果的に投与するのに適した注射剤、経皮吸収剤、点
眼剤、経鼻吸収剤、経口剤等の医薬用製剤、好ましくは
注射剤もしくは経皮吸収剤に調製することが出来る。例
えば、注射剤の製剤としては、凍結乾燥品や、注射用水
剤、あるいは浸透圧ポンプに封入した形等で提供でき
る。また、経皮吸収剤としては、液剤、軟膏剤、クリー
ム剤、ゲル剤、バップ剤、人工皮膚類等で提供できる。
【0022】本発明の創傷治癒剤の投与方法としては、
例えば、静脈内注射、皮下注射、筋肉内注射、経口投与
等の方法によって、TM蛋白質量として一日約0.01
〜1000μg/kg、さらに好ましくは、0.1〜1
00μg/kgとなる量を投与したり、浸透圧ポンプ等
に封入し生体に留置することにより連続的に投与するこ
とが出来る。なお、TM様蛋白質に加えてヒトIGF−
1またはヒトインスリンまたはヒトEGFまたはヒトb
−FGFを有効成分として含有させた製剤は、上記のT
M様蛋白質投与と同時に、各因子をそれぞれ、一日約
0.01〜1000μg/kg、さらに好ましくは、
0.1〜100μg/kgとなる量を投与することが好
ましい。
【0023】また、経皮吸収剤として、熱傷、創傷部位
に、液剤、軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤、バップ剤等の
方法により局所適用することにより、例えば、TM様蛋
白質濃度を約0.001〜1000μg/ml、さらに
好ましくは、0.01〜100μg/mlの濃度で適用
することができる。なお、ヒトTM様蛋白質に加えてヒ
トIGF−1またはヒトインスリンまたはヒトEGFま
たはヒトb−FGFを有効成分として含有する製剤は、
上記のTM様蛋白質適用と同時に、各因子をそれぞれ、
一日約0.01〜1000μg/ml、さらに好ましく
は、0.1〜100μg/mlとなる量を適用する。
【0024】さらに、熱傷のときに用いる培養皮膚移植
等に際しては、細胞の培養液中に、例えば、ヒトTM様
蛋白質濃度を約0.001〜1000μg/ml、さら
に好ましくは、0.01〜100μg/mlの濃度で添
加することもできる。なお、TM様蛋白質に加えてヒト
IGF−1またはヒトインスリンまたはヒトEGFまた
はヒトb−FGFをTM様蛋白質添加と同時に、各因子
をそれぞれ、約0.01〜1000μg/ml、さらに
好ましくは、0.1〜100μg/mlの濃度で添加す
ることもできる。
【0025】
【作用】本発明の創傷治癒剤は、有効成分として、繊維
芽細胞などの細胞の成長および増殖促進効果を発揮する
TM様蛋白質、あるいはTM様蛋白質とヒト細胞成長因
子の双方を含有するので、種々の創傷、たとえば、角膜
潰瘍、放射線角膜傷、角膜移植、他の手術誘発眼内創傷
のような眼創傷および切開、やけど、切り傷、破傷、深
部術創、皮膚移植によるドナー部位創および潰瘍(皮
膚、とこずれ、静脈うっ血および糖尿病)のような皮膚
創のごとき上皮損傷、あるいは消化管の潰瘍などの治療
に用いることができる。さらに、乾せん、日焼け、皮膚
発疹のような皮膚傷害にも用いることができる。
【0026】また、本発明の創傷治癒剤は、繊維芽細胞
以外の、たとえば血管内皮細胞等に対する成長促進作用
も有するので、血管内皮細胞障害を伴う炎症性疾患、た
とえば、動脈硬化症あるいは糖尿病に対する治療効果も
有する。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。なお、本発明は、以下の実施例に限定されるもので
はない。
【0028】実施例1(ヒトTMの取得例:TME1-6
) 名和らの方法[Biochem. Biophys.
Res. Commun.,171,729−737,
1990]に準じてpRS7TMを調製した。すなわ
ち、ヒトcDNAライブラリーより得たTM遺伝子のフ
ラグメントをpUC119発現ベクターに挿入した後、
制限酵素処理を行いpRS7TMを調製した。さらに、
pRS7TMのTMシグナルシーケンスをインターフェ
ロンγシグナルシ−ケンスで置き換え、さらにN末端シ
ーケンスを欠失させた。すなわち、Sal−BstN1
制限酵素処理により80bpの新しいシグナルシーケン
スを含むフラグメントを、PstI 制限酵素処理により
1番目のEGFドメインをコードしているフラグメント
を取得した後、リンカーと結合させpTMP22を作製
した。このpTMP22をHindIII −MluI 制限
酵素処理し、生じたフラグメントをpTMs07のHi
ndIII −MluI フラグメントと置換しpP7TMを
作製した。Ser/Thr rich領域を欠失させる
ためにpTMs07をHin cII制限酵素処理してフ
ラグメントを単離し、さらにHpa II制限酵素処理を
行うことにより6番目のEGFドメインをコードしてい
る70bpのフラグメントを取得した。このフラグメン
トのLys−466の後にストップコドンを含むリンカ
ーを結合させた後、Apa I −Xba I 制限酵素処
理を行い、生じたフラグメントをpP7TMのApa
I −Xba I 部位に組み込みpPG3TMを作製し
た。
【0029】このプラスミド(pPG3TM)を、常法
に従ってチャイニーズハムスター卵母細胞株(CHO−
K1細胞株)にトランスフェクトした。この細胞をGe
neticinを含む培地でさらに2〜3週間培養する
ことにより安定した形質転換細胞を選抜し、生じたコロ
ニーをさらに培養した。この培養上精を抗TMモノクロ
−ナル抗体カラムとゲル濾過により精製し、rTME1-
6 を得た。
【0030】実施例2(ヒトTMによる繊維芽細胞に対
する効果1:増殖促進効果) スイス3T3細胞(Japanese Cancer
Research Bank)を10%牛胎児血清(C
S:ギブコ社)を含むDMEM培地(ギブコ社)に懸濁
し、35mmの培養プレートに1ウェルあたり1×10
4 個の密度で播種し、37℃、5%CO2 /95%Ai
rの条件で培養した。24時間後に50ng/mlのヒ
トTMを含む種々の濃度のCSを含むDMEM培地
(0.1〜10%SC)に培地交換し、その後は2日間
に一度(図1の矢印参照)培地交換した。細胞は0.2
5%trypsin/0.02%EDTAで処理し、細
胞数を測定した。なお、リコンビナントヒトTMは、実
施例1に記載した方法に従い、ヒトTMのEGF1−6
ドメインを包含するペプチド(TME1-6 )をチャイニ
ーズハムスター卵母細胞(CHOーK1細胞)で発現
後、均一に精製したものを使用した。
【0031】この結果を図1に示す。図1から明らかな
ように、ヒトTM(TME1-6 )は0.1%あるいは1
%血清の存在下で細胞増殖作用を示した。
【0032】一般に、in vitroでの増殖促進能
は、in vivoでの組織の成長を起こし得る細胞分
化と直接関連しており、強いin vitro増殖促進
能を有する薬剤がin vivoにおいても成長刺激効
果を有することは成長因子の研究においては良く知られ
ているところである。したがって、ヒトTM(TME1-
6 )は、生体でも効果を有することがわかる。
【0033】実験例3(ヒトTMによる繊維芽細胞に対
する効果2:DNA合成促進効果) スイス3T3細胞を10%牛胎児血清(CS)を含むD
MEM培地に懸濁し、96ウェルのマイクロタイタープ
レートに播種し、37℃、5%CO2 /95%Airの
条件でコンフルエントになるまで増殖させた。次いで、
培養液を0.1%牛胎児血清(CS)を含む(又は含ま
ない)DMEMで置換し48時間培養することにより、
細胞を完全に非活動性とさせた。次に、表1及び図2に
示すように、種々の濃度のヒトTMおよび種々の濃度の
成長因子を添加し、37℃、20時間培養した。その後
3H−チミジン(1μCi/ウェル)を加え、さらに8
時間培養した。ウェルを氷冷リン酸緩衝液(PBS)で
洗浄して、過剰の 3H−チミジンを除いた後、細胞を
0.25%trypsin/0.02%EDTAで処理
してプレートより剥離させ、グラスファイバーフィルタ
ー上に集めた。細胞を氷冷したトリクロル酢酸(TC
A)で洗浄後、フィルター上に残存する放射能を液体シ
ンチレーションカウンターにより測定した。なお、リコ
ンビナントヒトTMは、実施例1に従い、ヒトTMのE
GF1−6ドメインを包含するペプチド(TME1-6 )
をチャイニーズハムスター卵母細胞(CHOーK1細
胞)で発現後、均一に精製したものを使用した。IGF
−1およびbFGFはインタージェン社、インスリンは
和光純薬、EGFはアップステートバイオテクノロジー
社よりそれぞれ購入して使用した。
【0034】結果を図2および表1に示す。
【0035】図2から明らかなように、ヒトTM(TM
E1-6 )は血清の存在下あるいは非存在下においてDN
A合成促進作用を示した。
【0036】
【表1】 (注) *;p<0.05 mean±S.E.(n=
5) **;p<0.01 mean±S.E.(n=5) 表1から明らかなように、ヒトTM(TME1ー6 )は単
独でDNA合成促進作用を示すのみならず、細胞成長因
子として知られている上皮細胞成長因子(EGF)や塩
基性線維芽細胞成長因子(b−FGF)とは相加的な作
用を示し、インシュリンあるいはインシュリン様細胞成
長因子−1(IGF−1)とは相乗的なDNA合成促進
作用を示した。
【0037】実験例4(ヒトTMによる繊維芽細胞に対
する効果3:グルコース輸送促進効果) 浜中らの方法[Exp.Cell Res.186、8
3−89、1990]に準じて実施した。すなわち、ス
イス3T3細胞を10%牛胎児血清(CS)を含むDM
EM培地に懸濁し、24ウェルのマルチプレートに播種
し、37℃、5%CO2 /95%Airの条件でコンフ
ルエントになるまで増殖させた。次いで、培養液を0.
5%牛胎児血清(CS)を含むDMEMで置換し48時
間培養した後、50ng/mlのヒトTM、10ng/
mlEGFあるいは10%CSを添加し、37℃、6時
間培養した。細胞をKRP緩衝液(140mM NaC
l、2.7mM KCl、0.9mM CaCl2
1.47mM KH2 PO4、8.06mM Na2
PO4 、0.49mM MgCl2 、0.1%ウシ血清
アルブミン、pH7.4)で一回洗浄した後、0.5m
lの同緩衝液で37℃、30分間プレインキュベートし
た。その後2−デオキシ−D−[1−3 H]グルコース
(0.5μCi/ウェル、10μM)を加え、10分間
培養した。ウェルを25mMグルコースを含む氷冷リン
酸緩衝液(PBS)で3回洗浄して過剰の放射能を除い
た後、0.1%SDS処理して細胞破砕液を得、その放
射能を液体シンチレーションカウンターにより測定し
た。なお、リコンビナントヒトTMは、実施例に従い、
ヒトTMのEGF1−6ドメインを包含するペプチド
(TME1-6 )をチャイニーズハムスター卵母細胞(C
HOーK1細胞)で発現後、均一に精製したものを使用
した。EGFはアップステートバイオテクノロジー社よ
り購入して使用した。結果を表2に示す。
【0038】
【表2】 (注) *;p<0.05 mean±S.E.(n=
5) **;p<0.01 mean±S.E.(n=5) 表2から明らかなように、ヒトTM(TME1-6 )は2
−デオキシグルコース取り込みの促進作用を示した。
【0039】実施例5(製剤例1) 以下の成分を注射用蒸留水10mlに溶解し、無菌濾過
したあとに1.0mlずつ無菌バイアルに分注し、凍結
乾燥して注射用製剤を調製した。
【0040】 TME1-6 5mg 精製ゼラチン 50mg リン酸ナトリウム 34.8mg 塩化ナトリウム 81.8mg マンニトール 25mg 。
【0041】実施例6(製剤例2) 以下の成分を混合、撹拌して均一な組成物(軟膏剤)を
調製した。
【0042】TME1-6 0.01% 白色ワセリン 96.8% 流動パラフィン 3 % ジブチルヒドロキシトルエン 0.2% 。
【0043】実施例7(製剤例3) 以下の成分を混合、撹拌して均一な組成物(軟膏剤)を
調製した。
【0044】 TME1-6 0.01% ヒト成長因子 0.01% 白色ワセリン 96.8% 流動パラフィン 3 % ジブチルヒドロキシトルエン 0.2% 。
【0045】
【発明の効果】本発明の創傷治癒剤は、組織損傷部位の
細胞、たとえば繊維芽細胞などの細胞の成長あるいは増
殖を促進する効果を発揮するヒトTM様蛋白質あるいは
ヒト成長因子を含有するので、種々の創傷、例えば、角
膜潰瘍、放射線角膜傷、角膜移植、他の手術誘発眼内創
傷のような眼創傷および切開、やけど、切り傷、破傷、
深部術創、皮膚移植によるドナー部位創および潰瘍(皮
膚、とこずれ、静脈うっ血および糖尿病)のような皮膚
創のごとき上皮損傷、あるいは消化管の潰瘍などの治療
に用いることができる。さらに、乾せん、日焼け、皮膚
発疹のような皮膚傷害にも用いることができる。また、
本発明の製剤は、繊維芽細胞以外の、例えば血管内皮細
胞等に対する成長促進作用も期待できるので、血管内皮
細胞障害を伴う炎症性疾患、例えば、動脈硬化症あるい
は糖尿病に対する治療効果も期待できる。
【0046】また、本発明の製剤は、上記の創傷に対
し、公知の製剤に比較して、より優れた作用を有してお
り、創傷治癒剤として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ヒトTM(TME1-6 )のスイス3T
3細胞の増殖に及ぼす影響を示したグラフである。
【図2】図2は、ヒトTM(TME1-6 )のスイス3T
3細胞のDNA合成に及ぼす影響を示したグラフであ
る。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トロンボモジュリン様蛋白質を有効成分
    として含有することを特徴とする創傷治癒剤。
  2. 【請求項2】 前記トロンボモジュリン様蛋白質が、以
    下のアミノ酸配列1を有する請求項1に記載の創傷治癒
    剤。 (アミノ酸配列1) 1 10 Gln Gly His Trp Ala Arg Glu Ala Pro Gly 11 20 Ala Trp Asp Cys Ser Val Glu Asn Gly Gly 21 30 Cys Glu His Ala Cys Asn Ala Ile Pro Gly 31 40 Ala Pro Arg Cys Gln Cys Pro Ala Gly Ala 41 50 Ala Leu Gln Ala Asp Gly Arg Ser Cys Thr 51 60 Ala Ser Ala Thr Gln Ser Cys Asn Asp Leu 61 70 Cys Glu His Phe Cys Val Pro Asn Pro Asp 71 80 Gln Pro Gly Ser Tyr Ser Cys Met Cys Glu 81 90 Thr Gly Tyr Arg Leu Ala Ala Asp Gln His 91 100 Arg Cys Glu Asp Val Asp Asp Cys Ile Leu 101 110 Glu Pro Ser Pro Cys Pro Gln Arg Cys Val 111 120 Asn Thr Gln Gly Gly Phe Glu Cys His Cys 121 130 Tyr Pro Asn Tyr Asp Leu Val Asp Gly Glu 131 140 Cys Val Glu Pro Val Asp Pro Cys Phe Arg 141 150 Ala Asn Cys Glu Tyr Gln Cys Gln Pro Leu 151 160 Asn Gln Thr Ser Tyr Leu Cys Val Cys Ala 161 170 Glu Gly Phe Ala Pro Ile Pro His Glu Pro 171 180 His Arg Cys Gln Met Phe Cys Asn Gln Thr 181 190 Ala Cys Pro Ala Asp Cys Asp Pro Asn Thr 191 200 Gln Ala Ser Cys Glu Cys Pro Glu Gly Tyr 201 210 Ile Leu Asp Asp Gly Phe Ile Cys Thr Asp 211 220 Ile Asp Glu Cys Glu Asn Gly Gly Phe Cys 221 230 Ser Gly Val Cys His Asn Leu Pro Gly Thr 231 240 Phe Glu Cys Ile Cys Gly Pro Asp Ser Ala 241 250 Leu Val Arg His Ile Gly Thr Asp Cys Asp 251 253 Ser Gly Lys
  3. 【請求項3】 トロンボモジュリン様蛋白質とヒト細胞
    成長因子とを有効成分として含有することを特徴とする
    創傷治癒剤。
  4. 【請求項4】 前記トロンボモジュリン様蛋白質が、請
    求項2記載のアミノ酸配列1を有する請求項3に記載の
    創傷治癒剤。
  5. 【請求項5】 ヒト細胞成長因子がヒトIGF−1であ
    る請求項3又は4に記載の創傷治癒剤。
  6. 【請求項6】 ヒト細胞成長因子がヒトインスリンであ
    る請求項3又は4に記載の創傷治癒剤。
  7. 【請求項7】 ヒト細胞成長因子がヒトEGFである請
    求項3又は4に記載の創傷治癒剤。
  8. 【請求項8】 ヒト細胞成長因子がヒトb−FGFであ
    る請求項3又は4に記載の創傷治癒剤。
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