JPH0272107A

JPH0272107A - 化粧料

Info

Publication number: JPH0272107A
Application number: JP22361188A
Authority: JP
Inventors: Tomozo Yamada; 山田　智三; Toshihisa Takeuchi; 竹内　利久; Hiromichi Nakayama; 弘道中山; Shintaro Tabuchi; 田淵　信太郎
Original assignee: Nippon Oil and Fats Co Ltd
Current assignee: NOF Corp
Priority date: 1988-09-08
Filing date: 1988-09-08
Publication date: 1990-03-12

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、化粧料に関し、詳しくは皮膚化学的に安定で
、良好な感触を有する化粧料に関する。

（従来の技術）従来、化粧料のベースオイルとして、スクワラン、流動
パラフィン、脂肪酸エステルなどが用いられる。

最近、化粧料についてさっばりとした軽い感触を有する
ものへの要求が高まっている。これに対応する化粧料の
配合成分として、上記のスクワラン、流動パラフィン、
脂肪酸エステルなどが用いられる場合、化粧料として満
足のいく配合が組まれていない。

サメの肝油を原料とするスクワランは高価な上に、３７
．８℃（１００”　Ｆ）での粘度が２１センチストーク
ス程度であり、相対的に粘度が高いので、スクワランを
用いて軽い感触を出すことが難しい。またスクワランは
天然品であり、供給に安定が期しがたい。

流動パラフィンは、粘度的には各種のものがあるが、石
油留分を蒸留精製して得られるので、精製に不十分な面
があると、皮膚化学的に好ましくない低沸点骨、重金属
、硫酸呈色物などの不純物が混入してくる恐れがある。

また感触上も油性が強く、必ずしも満足すべき性質を有
していない。

また脂肪酸エステルは鎖長の短いものを選択すれば、あ
る程度軽い感触を出すことができるが、皮膚への刺激性
の点などに問題が出てくる場合もあり、やはり満足すべ
き性質が得られるとは限らない。また極性を有している
ので、配合する目的や性質が異なっている場合も多い。

また特公昭５３−６２１８号に液状ポリブテンに関する
技術が開示されているが、３７．８℃（１００’Ｆ）に
おいて１５〜３５センチストークスの粘度であり、軽い
感触の化粧料に用いるには粘度が高過ぎるので適さない
。

（発明が解決しようとする課題）本発明は上述の様な問題点を解決して皮膚化学的に安定
でさっばりとした軽い感触を有する化粧料を提供しよう
とするものである。

（課題を解決するための手段）本発明の化粧料は、３７．８℃（１００’　Ｆ）におい
て５センチストークス以上、１５センチストークス未満
の粘度を有する精製ポリブテンを配合してなることを特
徴とする。

本発明に用いられる精製ポリブテンは炭素数１６以上、
４０以下の重合物を主成分とするイソブチレン重合物お
よび／またはイソブチレン・ｎ−ブテン共重合物の水素
添加物を脱臭精製した合成油である。

本発明に用いられるイソブチレン重合物および／または
イソブチレン・ｎ−ブテン共重合物は、３７．８℃（１
００’　Ｆ）において、粘度５センチストークス未満で
は粘度が低すぎて油性基材としての性能を満足させるこ
とができない。また１５センチストークス以上の粘度で
は、感触が重くなる原因となり本発明の目的は達せられ
ない。またカーボン数が１６未満の重合物は皮膚への刺
激性などの点で好ましくない。またカーボン数が４０を
超える重合物は、べたつき等の原因となり感触上やはり
好ましくない。

さらに皮膚への刺激性を少なくするためには、カーボン
数が２０未満の重合物を１０重量％以下とし、粘度が３
７．８℃（１００＠Ｆ）で８センチストークス以上、１
５センチストークス未満の重合物を用いることが好まし
い。

この様な目的のためには、通常のカチオン重合によって
得られるイソブチレン重合物および／またはイソブチレ
ン・ｎ−ブテン共重合物をそのまま用いたのでは分子量
が広過ぎて、本発明の目的を達することができない。

分子量分布を狭くするために、通常のカチオン重合によ
って得られるイソブチレン重合物および／またはイソブ
チレン・ｎ−ブテン共重合物を減圧蒸留により、前留分
とボトム留分に分留し、前留分を使用することにより、
目的を達することができる。

さらに、この前留分中のカーボン数１６未満、好ましく
は２０未満の低重合物を減圧蒸留によりできるだけ取り
除いておくことが望ましい。

この様な減圧蒸留による分子量の規制は、水素添加前、
水素添加後のいずれにおこなっても良いが、水素添加時
に、低分子量成分が分解によって発生することもありう
るので、水素添加後に、低重合物を取り除くことが好ま
しい。

水素添加は重合物の二重結合を飽和し、有臭成分を除去
し、製品の安定性を増すために、不可欠である。水素添
加物は強度に水素添加されることが必要で、ヨウ素価で
３．０以下、好ましくは１．５以下にすることが望まし
い。

かくして得られた分子量分布の狭いイソブチレン重合物
および／またはイソブチレン・ｎ−ブテン共重合物の水
素添加物になお残存する有臭物や微量の不純物を脱臭精
製により取り除く必要がある。

脱臭精製方法としては、水蒸気蒸留、活性炭、活性白土
等やその他の吸着剤による吸着、溶剤抽出などの方法も
しくはこれらの方法の組み合わせにより行うことができ
る。

本発明の化粧料の調製にあたって、前記精製ポリブテン
の配合量に特に制限はないが、０．５〜８０重量％程度
が好ましい。０．５％未満では添加効果が小さり、８０
％を越えると他の成分が少なくなり化粧料としての特徴
が弱くなる。

本発明において他の成分としては、化粧料として通常使
用される全ての材料が使用可能であり、例えば各種油剤
、水、乳化剤、防腐剤、顔料、色素、紫外線防止剤、香
料、栄養剤、ビタミン類、抗酸化剤等を適宜使用できる
。

（発明の効果）本発明で得られる脱臭水添重合物はローション、クリー
ム、ファンデーションなどのスキンケア−化粧料、ヘア
ーケアー化粧料、メータアンプ化粧料など広範囲の化粧
料に配合されて、従来にない良好な軽い感触の化粧料が
得られる。

（実施例）次に本発明で使用する合成油の製造法の１例を示す。

製造例数平均分子量３５０のイソブチレン・ｎ−ブテン共重合
物からなる液状ポリブテン５００ｇを、アルミナを担体
とするパラジウム触媒を用いて２５ｋｇ／ｃｍ”Ｇ、２
００℃で１時間、水素添加反応を行った。この水素添加
されたポリブテンを１１のガラス容器に入れ、ボトム温
度１７０℃、１０ｍｍＨｇで１時間真空蒸留を行い、Ｃ
１６未満の低重合物が取り除かれた重合物４６５ｇが得
られた。次に、このポリブテンを３００ｃｍ”の加熱面
を有するガラス薄膜蒸留器に仕込み、温度１６０℃、１
０ｍｍＨｇで１．５時間真空蒸留を行い、２２５ｇの留
出物を得た。

この留出物を１１のガラス容器に入れ、水蒸気を毛細管
より吹き込みつつ、ボトム温度１００℃、５　ｌｌｍＨ
ｇの減圧下で１時間、水蒸気蒸留を行った。

これによりボトムに２２０ｇの製品を得ることができた
。

得られた精製ポリブテンは数平均分子量３００．１００
＠Ｆ粘度１１．９センチストークス、沃素価０．５、酸
価０．０、カルボニル価０．０、過酸化物価０．０で臭
気は全くなかった。

またガスクロマトグラフィにる分析では、Ｃ１６未満の
成分Ｏ％、Ｃ１ｂ４％、Ｃ２゜６１％、Ｃ２４２７％、
Ｃ２８７％、０３□１％、０３６微量、Ｃ４゜以上の成
分０％であった。

以下に本発明の精製ポリブテンを化粧品に配合した実施
例を示す。

実施例１゜製造例で得られた精製ポリブテンを用いて下記の組成の
スキンクリームを調製した。

ポリオキシエチレン４０ステアレート２．０重量％グリ
セリルモノステアレート　　　　５．０ステアリン酸　
　　　　　　　　　　５．０セチルアルコール　　　　
　　　　１．０本発明精製ポリブテン　　　　　　１５
．０イソプロピルミリステート　　　　　５．０ブチル
パラベン　　　　　　　　　　０．１メチルパラベン　
　　　　　　　　　０．１１．３−ブチレングリコール
　　　５．０精製水を加えて　　　　　　　　１００．
０香料　　　　　　　　　　　　　　微量本発明の精製
ポリブテンのかわりに１００　”　Ｆの粘度が２０セン
チストークスの精製ポリブテンを配合したものと比較す
ると、油性が適度で、さっばりとした軽い感触が得られ
、従来にない優れたスキンクリームが得られた。

実施例２゜製造例で得られた精製ポリブテンを用いて下記の組成の
サンクンオイルを調製した。

本発明の精製ポリブテン　　　　　１５．０重量％ジプ
ロピレングリコールサリチレート　５．０プロピレング
リコールモノラウレート　１５．０重ＩＮ鉱油、着色料
、香料を加えて　　１００．０本発明の精製ポリブテン
のかわりに天然スクワランを配合したものと比較すると
、皮膚へののびが良く、感触が良好であった。

実施例３゜製造例で得られた精製ポリブテンを用いて下記の組成の
へアークリームを調製した。

本発明の精製ポリブテン　　　　　２０．０重量％ジグ
リコールステアレート　　　　　８．０保存剤　　　　
　　　　　　　　　０．２精製水、香料を加えて　　　
　　１００．０本発明の精製ポリブテンのかわりに天然
スクワランを配合したものと比べて、ベタツキが少ない
感触の良好なヘアークリームが得られた。

実施例４゜製造例で得られた精製ポリブテンを用いて下記の組成の
クレンジングオイルを調製した。

本発明の精製ポリブテン　　　　　３０．０重量％ステ
アリン酸　　　　　　　　　　　５．０グリセリン　　
　　　　　　　　１．０トリエタノールアミン　　　　
　　　１．０保存剤　　　　　　　　　　　　　０．２
精製水を加えて　　　　　　　　１００．０本発明の精
製ポリブテンのかわりに流動パラフィンを配合したもの
と比較すると、軽い感触で容易にクレンジングが行われ
た。

実施例５゜製造例で得られた精製ポリブテンを用いて下記の組成の
ファンデーションを調製した。

本発明の精製ポリブテン　　　　　３０．０重量％ペト
ロラタム　　　　　　　　　　１５．０固形パラフイン
　　　　　　　　　１０．０アーモンド油　　　　　　
　　　　６．０ソルビタンセスキオレート　　　　　３
．５粉末着色料　　　　　　　　　　　３５．０香料　
　　　　　　　　　　　　　０．５本発明の精製ポリブ
テンのかわりに流動パラフィンを配合したものと比較す
ると、感触が良好であった。

手続補正書平成元年７月２５日

Claims

【特許請求の範囲】

３７．８℃（１００゜Ｆ）において５センチストークス
以上、１５センチストークス未満の粘度を有する精製ポ
リブテンを配合してなることを特徴とする化粧料。