JPH0271878A - 細粒焼結鉱の篩分方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野］ 本発明は５ｍｍ未満（−５ｍｍ）の焼結鉱から３ｍｍ以
上（＋３ｍｍ）の焼結鉱を篩分によって回収する工程に
おいて、供給原料の粒度変動に対し、篩分が行われる事
前に供給原料の粒度分布を測定し、スクリーンの傾斜を
調整するか、またはリーピング・スクリーンを用いて供
給原料のスクリーン上での滞留時間を調整することによ
って最適な篩分を可能にする篩分方法を提案する。

〔従来の技術］ 一般に、高炉装入原料となる焼結鉱は、第２図に示す如
く、高炉貯鉱槽９の下で高炉スクリーンｌＯによって一
５ｍｍと＋５ｍｍに篩分けられ。

−５ｍｍの焼結鉱はヤードｌにストックされたのち、リ
クレーマ２などの切出装置で払い出され、コンベヤ３で
輸送され、バンカ４に装入される。

バンカ４内の一５ｍｍの焼結鉱は、切出装置５で切出さ
れ、スクリーン７上の案内シュート６を経てスクリーン
７に供給され、＋３ｍｍの焼結鉱を回収し、これを高炉
用原料として再使用することが行われている。一方、−
３ｍｍの焼結鉱は焼結用原料として焼結工場にリサイク
ルされ、再焼結されている。

このような篩分工程において、−５ｍｍの焼結鉱中から
＋３ｍｍの焼結鉱を効率よ（回収して、そのまま高炉へ
供給することは、再焼結費用の低減に顕著な効果をもた
らす。

この篩分には、旧来の織網などの篩網を用いたスクリー
ンも用いられており、また篩網が上下に運動するリービ
ング・スクリーンも用いられている。

この＋３ｍｍの焼結鉱を回収するに当っては。

特開昭６０−１７００５号に開示されているようにバン
カ４内では粒度偏析があり、切出し時に時系列的に粒度
変動が起こるため、−３ｍｍの扮焼結鉱が隠士（＋３ｍ
ｍ）産物中に指定以上混入しないよう１粒度分布が最も
小さ（なる切出し時の条件に合わせて、最も少ない供給
量をスクリーン７に供給して篩分作業を行っている。

〔発明が解決しようとする課題］ このように粒度分布が最少の時の条件に合わせて篩分を
するため、粒度が粗い場合、不必要に＋３ｍｍの焼結鉱
まで篩下産物になるという損失を招いており、篩分効率
が悪いという問題を有している。

そこで篩分効率を良くするため、特公昭６３−１００５
８ではバンカ４の下方で光学的手段により粒度を測定し
て、バンカ４からの切出量（スクＪ−ンへの供給量）を
制御する技術も提案されているが、切出装置のスライド
ゲート開度は、付着粉などの影響で円滑な排出ができな
いことがあり制御性が悪く、従って、篩分回収効率を十
分に高めるには至っていないという問題がある。

このような問題点について未だ抜本的解決策のないのが
実情である。

〔課題を解決するための手段１ 本発明は、前記問題を解決すべく、バンカ４から排出さ
れる一５ｍｍの焼結鉱の排出量を一定とした状態下で、
切出し時に焼結鉱の粒度分布を測定し、この測定された
粒度分布に応じて篩分状態を調整すれば、供給量を増加
しても、常に効率の良い篩分をすることができ、＋３ｍ
ｍの焼結鉱の回収効率か向上するという知見を得た。

そこで本発明では、バンカから一５ｍｍの焼結鉱が排出
された後、篩分を行う前に、バンカからの排出量を一定
とした状態下で粒度分布を測定し、その測定された粒度
分布に対応してスクリーンの傾斜を変更し、スクリーン
での一５ｍｍの滞留時間を調整することによって、供給
量を大としながら、かつ篩分効率を高めるようにした。

また、スクリーンの傾斜を調整する手段に代えて、リー
ビング・スクリーンを用い、供給原料のスクリーン上の
滞留時間を調整するようにした。

第１図は本発明方法の実施に用いる装置の構成を示すも
のである。

バンカ４から切出装置５によって切出された一５ｍｍの
焼結鉱は、ベルトコンベヤ８に落下する間に設置された
ＩＴＶ（工業用テレビ１２）で捉え、その画像は画像解
析装置１４に送られ１画像解析によって一５ｍｍの焼結
鉱の粒度分布が求められる。

求められた粒度分布を演算器１５に入力し、事前にセッ
トされている一５ｍｍの焼結鉱の粒度分布とその粒度分
布の時に最適なスクリーンの傾斜との関係から、制御器
１６を介して、油圧ポンプ１７で油圧コントロールを行
い、スクリーンサポータ１８の高さを変更し、　−５ｍ
ｍの焼結鉱の粒度分布に最も適応した傾斜にスクリーン
の傾斜を調整する。

１作用） 本発明は上記のように構成されているので一５ｍｍの焼
結鉱の粒度分布に応じて、網上、網下への迷い込み量の
最も少ない篩分条件にスクリーンの傾斜を調整すること
となり、篩分効率が最良の状態で篩分を行うことができ
る。従ってバンカ内の焼結鉱の偏析や、排出時の粒度分
布の経時的変化に対してスクリーンを適切に調整するこ
とが可能となった。

〔実施例］ 実施例１ 本発明方法による一５ｍｍの焼結鉱の篩分を下記の条件
で実施した。

（１）篩網ニラバースクリーン （２）部面積＋１２ｒｎ’ （３）篩網の篩目：５Ｘ２５ｍｍ （４）バンカへの装入原料量：　−５ｍｍ焼結鉱２８０
ｔ　（溝槽） 第１表と第３図に原料バンカ内の粒度偏析に起因する排
出原料（５ｍｍの焼結鉱）の時系列粒度変化を示す。

従来の篩分は方式で、全ての篩上中の一３ｍｍの焼結鉱
の混入率（迷込み率）を１０％以下とする場合、−５ｍ
ｍの焼結鉱の粒度分布が最も小さい時の条件に合わせた
供給量で篩分な行わなくてはならなかった。（今回の例
では供給ｉ１：　２００ｔ／ｈ）。

しかし、この場合原料粒度（−５ｍｍの焼結鉱）が粗く
なって（ると、少ない供給量で篩分を行うために多くの
＋３ｍｍのものまで篩下産物に混入する損失を招いてい
た。

例えば上記条件で篩分を実施した場合、平均で＋３ｍｍ
の回収率は２５．５％で、篩土産物中の一３ｍｍの焼結
鉱の混入率は７．２％であった。しかし供給原料（−５
ｍｍの焼結鉱）の粒度変動に対し、篩分を行う前に粒度
測定装置で供給原料（−５ｍｍの焼結鉱）の粒度分布を
測定し、第４図の関係を用いてスクリーンの傾斜角θを
調整したところ、＋３ｍｍの焼結鉱の回収率は３５．０
％、篩土産物中の一３ｍｍの焼結鉱の混入率は８．０％
となった。

一５ｍｍの焼結鉱のスクリーン上の滞留時間の調整は、
スクリーンの傾斜角を大とすれば滞留時間は短くなり、
傾斜角を小とすればこの逆となる。

実施例２ リーピング・スクリーンを用いた場合の例を説明する。

第５図はリーピング・スクリーンの篩網２１の篩メカニ
ズムを示すもので、篩網２１は（ａ）のように弛んだ状
態と（Ｃ）のように引っ張られた状態を繰返し、篩網２
１の上下運動により篩分けを行う。篩網が（ｃ）の位置
へ動作する時、原料は瀧しく跳ね上げられ、スクリーン
の下部方向へ流れていくと共に篩分られる。

第６図にリーピング・スクリーン２０の外形図を示した
。駆動部２２は駆動板ばね２５を介して駆動側板２３．
２４を前後進方向に運動させる。

第７図にリーピング・スクリーンの構造と駆動原理の一
例を示す。

Ｊ−ピング・スクリーン２０は、一定ピツチで配列され
た篩網２１を、一定サイクルで上下運動するため、篩網
と駆動側板２３．２４との間をクロスビーム２６で接続
している。この際、駆動側板２３．２４は内外二重にな
っており、隣り合うクロスビーム２６は互いに逆方向に
運動するよう、内側の駆動側板２３と外側の駆動側板２
４に交互に固定されている。両駆動側扱２３．２４は、
駆動部２２に設けられている１８０度位相をずらした２
軸の駆動軸に駆動板バネ２５を介して接続されている。

第８図はその篩網部の斜視図である。

リーピング・スクリーンを用いて下記の条件で本発明を
実施した。

（１）リーピング・スクリーンの篩面積：１１ｒｎ’ （２）篩網の篩目　４Ｘ１９ｍｍ （３）供給量：２５０ｔ／ｈ（一定） （４）バンカへの装入原料徹、　−５ｍ　ｍ焼結鉱２３
０ｔ（？ＡＩ） 第２表と第９図に原料バンカ内の粒度偏析に起因する排
出原料の時系列粒度変化を示す。

ここでリーピング・スクリーンの篩網の上下運動サイク
ルが一定（リーピング・スクリーンでの原事二）の滞留
時間が一定）で、全篩上産物中の一３ｍｍの焼結鉱の混
入率（迷込み率）を１０％以下必要とする場合、原料の
最小粒度分布に合わせた供給量で篩分を行わなくてはな
らなかった。（今回の例では供給量：２５０ｔ／ｈ）。

この場合、原料粒度が粗くなってくると、不必要に低い
供給量で篩分を行うので５多くの＋３ｍｍの焼結鉱が網
下に入り、大きな損害がある。

例えば上記条件で篩分を実施した場合、＋３ｍｍの焼結
鉱の回収率は６２％で、篩土産物中の一３ｍｍの焼結鉱
の混入率は６％であった。しかし供給原料（−５ｍｍの
焼結鉱）の粒度変動に対し、篩分が行われる事前に粒度
測定装置で原料の粒度分布を測定し、第１０図の関係を
用いてり−ピング・スクリーンの駆動源であるモータの
回転数を変更することにより、篩網の上下運動サイクル
の調整を行い、リーピング・スクリーンでの原料の滞留
時間の調整を行った結果、＋３ｍｍ焼結鉱の回収率は８
０％、篩土産物中の一３ｍｍの焼結鉱の混入率は８．５
％となった。

〔発明の効果１ 一５ｍｍ焼結鉱からの＋３ｍｍ焼結鉱の回収において、
篩分が行われる前に原料（−５ｍｍの焼結鉱）の粒度分
布を測定し５スクリーンでの一５ｍｍの焼結鉱の滞留時
間を調整することにより。

−５ｍｍの焼結鉱の不必要に過度の篩分は行わない。

従って従来の篩分方法と比較した場合、＋３ｍｍの焼結
鉱の回収率を大幅に向上することができることは明らか
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施に好適な装置の構成を示すフロー
シート、第２図は従来の＋３ｍｍの焼結鉱の回収工程を
示すフローシート、第３図は原料バンカ内の粒度偏析に
起因する排出原料の時系列粒度変化を示すグラフ、第４
図は原料の粒度と最適スクリーン傾斜の関係を示すグラ
フ、第５図はリービング・スクリーンの篩網の運動の説
明図、第６図はリービングースクリーンの外形図（側面
図）、第７図はその原理説明図、第８図はり−ピング・
スクリーンの篩網部の斜視図、第９図は排出原料の時系
列変化を示すグラフ、第１Ｏ図は平均粒度とリービング
・スクリーンの回転数との関係を示すグラフである。 １・・−ヤード ２・・・リクレーマ ３．８・・・ベルトコンベヤ ４・・・バンカ ５・・−切出装置 ６・・・原料（−５ｍｍ焼結鉱）供給シ１−ドア・・・
スクリーン ９−・−高炉用貯鉱槽 ＩＯ・・−高炉スクリーン １１・−・高炉 １２・・−ＩＴＶ（粒度測定装置） １３・・・モニタ １４・−画像解析装置 １５・−・演算器 １６−・−制御器 １７・・・油圧ボンブ ｌ８・・・スクリーンサポータ ２０・・・リービング・スクリーン ２１−・・篩網 ２２・・−駆動部 ２３・・−内側駆動側板 ２４・・−外側駆動側板 ２５・−・駆動部ばね ２６・・・クロスビーム ２７・・−支持板ばね 出 願 人 川崎 製 鉄 代 理 人

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　５ｍｍ未満（−５ｍｍ）の焼結鉱から３ｍｍ以上（
   ＋３ｍｍ）の焼結鉱を篩分によって回収するに当たり、
   篩分を行う前に、バンカからの排出量を一定とした状態
   下で供給原料の粒度分布を測定し、該測定により求めた
   供給原料の粒度変動に応じてスクリーンの傾斜を調整し
   、３ｍｍ以上の焼結鉱の回収率の向上を図ることを特徴
   とする細粒焼結鉱の篩分方法。 ２　スクリーンの傾斜を調整する手段に代え、リーピン
   グ・スクリーンを用いて供給原料のスクリーン上の滞留
   時間を調整することを特徴とする請求項１記載の細粒焼
   結鉱の篩分方法。