JPH0271749A - 人工皮膚 - Google Patents

人工皮膚

Info

Publication number
JPH0271749A
JPH0271749A JP63222538A JP22253888A JPH0271749A JP H0271749 A JPH0271749 A JP H0271749A JP 63222538 A JP63222538 A JP 63222538A JP 22253888 A JP22253888 A JP 22253888A JP H0271749 A JPH0271749 A JP H0271749A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
collagen
denatured
artificial skin
skin
film layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP63222538A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikio Koide
小出 幹夫
Kenichi Osaki
健一 大崎
Ko Oyamada
小山田 香
Atsushi Konishi
淳 小西
Katsutoshi Yoshizato
勝利 吉里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP63222538A priority Critical patent/JPH0271749A/ja
Publication of JPH0271749A publication Critical patent/JPH0271749A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Materials For Medical Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、火傷等の皮膚創傷を治節するために用いられ
る人工皮膚に関する。
し従来の技術] 人間の皮膚の重要な領域の創傷、特に重度の火傷の場合
に、その創傷を皮膚の機能の1部を備えた物質で被覆す
る必要がある。これらの機能とは流体損失の減少、感染
防止、および潜在的廠痕領域の減少を意味する。この問
題を解決するのに採られてきたアプローチは同種移植、
合成重合体構造物または線維化したコラーゲンフィルム
の使用を含んでいる。これらのアプローチは部分的に成
功をもたらしているが、解決されていない問題も多く、
人工皮膚として満足できるものは未だあられれていない
[発明が解決しようとする問題点コ 従来、生体由来材料であるコラーゲンはスポンジまたは
フィルム状に成型して創傷被覆材とじて使われてきた。
しかし、これらで火(yj等を被覆した場合、早期の組
織修復が認められないという問題があった。特に、これ
らのアプローチの中における重大な問題は、皮膚の置換
の、特に免疫抑制剤の不存在下での拒絶や宿主の酵素に
よる移植片の分解である。
一方、コラーゲンゲルの中に細胞を組み込む方法が行な
われているが、培養直後のコラーゲンゲルの直径がti
Ommあったものが、−週間経つと約10m1こ収縮し
てしまう為、人工皮膚として使用する場合に広範囲な熱
傷に適用することが難しい。
本発明は上記事情を鑑み、移植者の表皮・線維芽細胞を
生体外で培養して、収縮することなく皮膚組織を形成さ
せ、火傷等の披51(移植)において、治癒を促進する
人工皮膚を作成できる人工皮膚基材を提供することを目
的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明の上記目的は以下の構成により達成される。
1)少なくとも約5重量%の変性コラーゲンを含むコラ
ーゲン変性コラーゲンマトリックスのスポンジ層とそれ
を支持するシート状のコラーゲンフィルム層からなる人
工皮膚。
2)請求項1の人工皮膚において該コラーゲンフィルム
層には表皮細胞を、該スポンジ層には皮膚由来の線維芽
細胞を接触せしめ、それを生理的条件下で維持し、それ
によって生きている組織を形成せしめた人工皮膚。
3)コラーゲンフィルム層が再構成された線維化コラー
ゲン溶液を風乾したものである請求項2記載の人工皮膚
4)変性コラーゲンのヘリックス含量が0〜50重量%
である請求項2記載の人工皮膚。
5)コラーゲンフィルム層及びコラーゲン−変性コラー
ゲンマトリックス層が真空下、110℃で熱架橋された
ものである請求項2記載の人工皮膚。
ここで変性コラーゲンとはコラーゲンを加熱処理、化学
処理、物理処理などにより、コラーゲン特有の二重鎖ヘ
リックスがランダムコイル化したコラーゲンをさす。コ
ラーゲンの変性度はへリツクス構造の含量によって示さ
れる。
人工皮膚を作製するに際し、コラーゲンフィルム層に用
いるコラーゲンは牛真皮由来のコラーゲンを酸又はアル
カリ処理した後、プロテアーゼ又はペプシンにより処理
し、その分子末端のテロペプチドを消化除去した酵素処
理コラーゲンを原料として用いる。コラーゲンフィルム
はコラゲナーゼなどの酵素による分解を抑制するために
、酵素処理したコラーゲンを線維化するためには、例え
ばコラーゲン溶液をりん酸緩衝液のような平衡塩溶液と
混合して、37℃において1〜10日間好ましくは3日
間インキュベートする。
また、コラーゲンフィルムは表皮細胞を培養する際には
培地からの栄養分の供給などの見地から、多孔性にして
通気性を持たせることが好ましい。
多孔性のものにするためには、上記のように約37℃で
インキュベートされたコラーゲンをさらに、風乾・乾固
した後、過剰の中性塩類を水洗して乾燥することにより
得ることができる。風乾は無菌室またはクリーンベンチ
内で行なう。
コラーゲンフィルムの厚さは、コラーゲン溶液の濃度と
容量により調製することができる。膜厚は溶質の透過性
との関連より約5〜5001mが好ましく、より好まし
くは約5〜50部である。
一方、変性コラーゲンはコラーゲン溶液を加熱すること
により熱変性させ、変性処理する。コラーゲンの熱変性
は37℃前後を境として起こるので、40℃〜100℃
の範囲で変性させるが、好ましくは60℃〜100℃で
変性させる。好適な加熱変性処理は60℃で30分処理
であり、この処理を行なうと変性コラーゲンのヘリック
ス含量は約40%である。
コラーゲン−変性コラーゲンマトリックスは上記で調製
した線維化したコラーゲン溶液と変性コラーゲン溶液を
混合して、凍結乾燥して得ることができる。この際に、
予めコラーゲンフィルムをスチレン容器上に入れ、上記
の混合溶液を流し込み、凍結乾燥するとフィルムがラミ
ネートしたコラーゲン−変性コラーゲンのマトリックス
が得られる。
更に、移植すべき患者の一部をデルマトームで剥離し、
表皮と真皮に分け、更に表皮基底細胞を、コラーゲンス
ポンジには線Mk芽細胞を接触させ、生理的条件下で維
持することによって人工皮膚が得られる。
この一連の操作は細胞を取り扱ったことのある専門家に
とっては日常的な実験のみによって行なうことができる
以下、本実施例によって具体的に説明する。
[実 施 例] 以下、実施例を示して本発明をさらに具体的に説明する
〈実施例)くコラーゲンフィルムの作製〉市販されてい
るコラーゲン溶液〔商品名ニアテロコラーゲン、高研■
製、0.3w/v96)とりん酸緩衝液(45mM  
Na  HPo   150mM2  4゜ NaCl2)を1=2の割合(容量)で4℃下で混合し
た。得られた混合物をスチレン製の容器中に流し込みそ
こで均質化し、その後直ちに37℃のインキュベータに
移して30間インキュベートして寒天状に固まらせた。
この処理によってコラーゲンは線維化する。
この寒天状にゲル化したコラーゲン溶液をクリーンベン
チ内で風乾して乾固させた。これにより過剰の中性塩を
含んだ白色のフィルムが得られた。さらに水洗して過剰
の中性塩を洗い落とすと半透明のコラーゲンフィルムが
得られた。
尚、コラーゲンフィルムの膜厚は、スチレン製の容器に
流し込むコラーゲン溶液の濃度と容量を変化させること
によって容品に変化させることができる。
くコラーゲンフィルムの透過性試験〉 上記で得られたコラーゲンフィルムの溶質透過性評価を
行なった。膜厚II−,20μs及び40節の市販の透
析セルを用いて、グルコース(分子量=180)、ビタ
ミンB12(分子m : 1355) 、イヌリン(分
子m : 5200)及び牛血清アルブミン(分子二二
613000)の透過性を調べた。
表    1 く変性コラーゲンの調製〉 アテロコラーゲンを0.58v/v%の濃度になるよう
に1mM塩酸に膨潤させた。これを60’Cで30分処
理することにより変性コラーゲンを得た。このようにし
て得られた変性コラーゲンのへソックス含量は約40%
であった。
(以下余白) くコラーゲンフィルムをラミネートしたコラーゲン−変
性コラーゲンスポンジの作製〉OJv/v%アテロコラ
ーゲン溶液とりん酸緩衝液(45mM  Na  HP
O150mM  NaCN)2    4 ″ を1:2の割合で混ぜ、これを37℃で4時間インキュ
ベートした次にこの溶液を500Or、p、Il、で1
0分遠心分離後、沈殿物を0.3v/v%の濃度になる
ように調製し、これに上記で調製した変性コラーゲンを
混合した。更にスチレン製の容器に上記で調製したコラ
ーゲンフィルムを入れ、その上に線維化コラーゲン−変
性コラーゲンの混合溶液を流し込み、−30℃で凍結さ
せ、凍結乾燥を行なった。
〈生きた組織の形成〉 上記で作製したコラーゲンフィルム−コラーゲン−変性
コラーゲンスポンジを2■X2cmの大きさに切断し、
これを60m■シャーレにコラーゲンフィルムが下側に
なるように置いた。次にラット皮膚より採取した線維芽
細胞をI X 106cells/m1(10%牛脂児
血清を含むDME培地に懸濁した)の濃度に調製し、コ
ラーゲンスポンジ上に1ml播種した。更にスポンジの
まわりに培養液を3ml注入し、37℃で30間培養し
た。次にこのスポンジを裏返し、コラーゲンフィルムが
上になるように置き、この上にラット皮膚より採取した
表皮細胞をI X 107cells/mlの濃度(1
0%牛脂児血清を含むDME培地に懸濁)で1ml採取
し、さらに37℃で3日間培養した。
上記で細胞を採取したラットの背に2cmX2cmの欠
損側をつくり、そこに上記でiすられた生きた組織を移
植した。この生きた組織は移植後すぐに生着し、移植7
日目の組織病理像では皮膚組織と同様なものが構築され
つつあることが認められた。
[発明の効果] 本発明はコラーゲンフィルムと変性コラーゲン−コラー
ゲンスポンジ層を組み合せたマトリックスに、皮膚構成
細胞である表皮細胞と線維芽細胞を組み込み、それらを
生理的条件下で維持することにより、生体外において生
きた皮膚組織を形成することを可能とするものである。
この生きた組織を皮膚欠損部へ移植するとある程度の組
織構築がなされているため、 縮することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも約5重量%の変性コラーゲンを含むコ
    ラーゲン−変性コラーゲンマトリックスのスポンジ層と
    それを支持するシート状のコラーゲンフィルム層から成
    る人工皮膚。
  2. (2)請求項1の人工皮膚において該コラーゲンフィル
    ム層には表皮細胞を、該スポンジ層には皮膚由来の線維
    芽細胞を接触せしめ、それを生理的条件下で維持し、そ
    れによって生きている組織を形成せしめた人工皮膚。
  3. (3)コラーゲンフィルム層が再構成された線維化コラ
    ーゲン溶液を風乾したものである請求項2記載の人工皮
    膚。
  4. (4)変性コラーゲンのヘリックス含量が0〜50重量
    %である請求項2記載の人工皮膚。
  5. (5)コラーゲンフィルム層及びコラーゲン−変性コラ
    ーゲンマトリックス層が真空下、110℃で熱架橋され
    たものである請求項2記載の人工皮膚。
JP63222538A 1988-09-07 1988-09-07 人工皮膚 Pending JPH0271749A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63222538A JPH0271749A (ja) 1988-09-07 1988-09-07 人工皮膚

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63222538A JPH0271749A (ja) 1988-09-07 1988-09-07 人工皮膚

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0271749A true JPH0271749A (ja) 1990-03-12

Family

ID=16784008

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63222538A Pending JPH0271749A (ja) 1988-09-07 1988-09-07 人工皮膚

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0271749A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USRE35399E (en) * 1990-04-24 1996-12-10 Eisenberg; Mark Composite living skin equivalents
JP2002526207A (ja) * 1998-09-18 2002-08-20 イムデ ビオマテリオー 二重複合コラーゲン性材料、その取得方法及び療法的適用
WO2005014774A1 (ja) * 2003-08-11 2005-02-17 National Institute Of Agrobiological Sciences 動物細胞の培養担体と、該培養担体を用いた動物細胞の培養方法および移植方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USRE35399E (en) * 1990-04-24 1996-12-10 Eisenberg; Mark Composite living skin equivalents
JP2002526207A (ja) * 1998-09-18 2002-08-20 イムデ ビオマテリオー 二重複合コラーゲン性材料、その取得方法及び療法的適用
WO2005014774A1 (ja) * 2003-08-11 2005-02-17 National Institute Of Agrobiological Sciences 動物細胞の培養担体と、該培養担体を用いた動物細胞の培養方法および移植方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2834155B2 (ja) コラーゲンフレーク体
JP2820796B2 (ja) 生物療法性細胞被覆微小球状体
JP4064435B2 (ja) コラーゲンゲルおよびその製造方法
EP0403650A1 (en) Medical material permitting cells to enter thereinto and artificial skin
JPS61502129A (ja) 生物分解可能なマトリツクスおよびその製造法
KR20030086254A (ko) 콜라겐 스펀지의 제조 방법, 콜라겐 발포체 부분의 추출장치, 및 신장된 콜라겐 스펀지
HU215534B (hu) Biokompatíbilis, perforált membránok, eljárás előállításukra, hámszövet sejtek in vitro növekedésének elősegítésére való alkalmazásuk és az így kapott mesterséges bőr
CN101773687B (zh) 一种复合软组织补片的制备方法
JPH11503946A (ja) ヒアルロン酸誘導体を基本とするバイオ適合性物質を支持体として含む人工皮膚
KR102493436B1 (ko) 수축 제어가 가능한 진피층 개발, 및 이를 이용한 균일한 성능의 인공피부 의 제조
JP4273450B2 (ja) 組織再生用基材、移植用材料及びそれらの製法
JP2002526204A (ja) 中和キトサンスポンジまたは中和キトサン/コラーゲン混合スポンジを用いる人工真皮構造物
JPH1147258A (ja) ゼラチンとコラーゲンとを含有する医用基材
AU2011281343A1 (en) Collagenous material
Dong et al. Electrospun nanofibrous membranes of recombinant human collagen type III promote cutaneous wound healing
JP3437430B2 (ja) コラーゲン成形体及びコラーゲン成形体の作製法
EP0411124B1 (en) Medical material permitting cells to enter thereinto and artificial skin
TWI526488B (zh) 化學交聯組成物、含其之生物醫學材料以及其用途
CN115869468A (zh) 生物支架和用于制备其的方法
EP1504774A1 (en) Artificial extracellular matrix and process for producing the same
JPH0271749A (ja) 人工皮膚
CN112891632B (zh) 去免疫原人脐带内膜-纤维蛋白复合皮肤支架的制备方法
JPH05184661A (ja) 人工皮膚
JP2023056154A (ja) コラーゲンスポンジの製造方法およびその製造方法によって製造されたコラーゲンスポンジ
Burton et al. Collagen sponge for leg ulcers