JPH027166Y2 - - Google Patents

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JPH027166Y2
JPH027166Y2 JP1981053708U JP5370881U JPH027166Y2 JP H027166 Y2 JPH027166 Y2 JP H027166Y2 JP 1981053708 U JP1981053708 U JP 1981053708U JP 5370881 U JP5370881 U JP 5370881U JP H027166 Y2 JPH027166 Y2 JP H027166Y2
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door
circuit
switch
tightening device
tightening
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、締付装置及び閂装置を有する扉装置
に関するものであり、特に、扉の走行と締付装置
及び閂装置の動作を電動力により順序よく行わせ
るようにした扉装置に関する。
扉装置を電動力により走行させるようにしたも
のは既に知られている。また、扉を閉鎖状態にお
いて移動不能に拘束する閂装置は勿論のこと、扉
を壁体に密着させるために扉を閉鎖状態で壁体に
対して締め付ける締付装置も知られている。
扉装置が大型化すると、上記締付装置及び閂装
置も大型化し、これを手動的に操作することは面
倒でもあり、手動で操作すること自体が不可能な
場合もあるので、締付装置及び閂装置までも電動
力で駆動することが考えられている。
しかるに、扉装置自体及び締付装置と閂装置を
も電動力で駆動するようにした場合、各駆動部分
が独立に自由に動作しうるものとすれば、各種の
不具合が生ずる。例えば、扉が壁体の開口面から
退避して開放状態にあるときに締付装置や閂装置
を自由に動作させうるものとすれば、締付装置や
閂装置を壁体に対する締付状態及び拘束状態にし
たまま扉を閉鎖方向に走行させることがあり、そ
うすると、締付装置や閂装置が壁体に激突して締
付装置や閂装置を破損してしまうことになる。ま
た、締付装置や閂装置が扉を壁体に対して締め付
けかつ拘束している状態で扉駆動モータを開放方
向に動作させようとすると、扉駆動モータに過負
荷がかかり、駆動モータを焼損してしまうことに
なる。
本考案の目的は、電動式の締付装置及び閂装置
を有する電動式の扉装置において、扉駆動モータ
と、締付装置駆動モータと、閂装置駆動モータ
が、所定の条件が成立したとき初めて動作するよ
うにして、扉と締付装置と閂装置とが所定の順序
で動作するようにし、もつて、締付装置や閂装置
の破損及び各駆動モータの焼損等を未然に防止し
うるようにした扉装置を提供することにある。
本考案の特徴は、電動式の締付装置及び閂装置
を有する電動式の扉装置において、扉の開閉状態
を検知する扉リミツトスイツチと、締付装置の動
作状態を検知する締付装置リミツトスイツチと、
閂装置の動作状態を検知する閂装置リミツトスイ
ツチと、上記各リミツトスイツチから締付装置及
び閂装置が解除状態にある旨の信号が出力され、
かつ、扉開閉指令スイツチが操作されたことを条
件として扉駆動モータを指令の向きに駆動する扉
駆動回路と、上記各リミツトスイツチから扉が閉
じられかつ閂装置が解除されている旨の信号が出
力され、さらに、締付装置動作指令スイツチが操
作されたことを条件として締付装置駆動モータを
指令の向きに駆動する締付装置駆動回路と、上記
各リミツトスイツチから扉が閉じられかつ締付装
置が扉を壁体に対して締め付けた状態にある旨の
信号が出力され、さらに、閂装置動作指令スイツ
チが操作されたことを条件として閂装置駆動モー
タを指令の向きに駆動する閂装置駆動回路とを有
していることにある。
上記の如き特徴を有する本考案によれば、扉駆
動モータと締付装置駆動モータ及び閂装置駆動モ
ータは所定の条件下においてのみ駆動されるの
で、扉の走行と締付装置の動作及び閂装置の動作
は所定の順序に従つて行われ、締付装置や閂装置
の破損及び各部駆動モータの焼損を未然に防止す
ることができる。
以下、図示の実施例によつて本考案を説明す
る。
まず、第1図乃至第6図によつて本考案が適用
可能な各種の扉装置の例を説明する。第1図及び
第2図において、金庫室等を形成する壁体1には
出入口2が形成されており、出入口2はその前方
に配置した扉3によつて塞がれている。扉3は底
部に走行車輪5が回転自在に軸装されていて、車
輪5は出入口2の前方の床に敷設されたレール4
上に載せられている。レール4は出入口2の側方
の壁体1の前方にまで延びていて、扉3が図示の
ように出入口2を塞いだ位置から出入口2の側方
に退避して出入口を開放する位置までの範囲で走
行することができるようになつている。壁体1の
前面には、扉3の走行限界を画する縦方向の枠体
6,6が突設されており、また、枠体6,6の上
端部を繋ぐ枠体7が突設されている。枠体7の下
面にはガイドレール8が固定されていて、ガイド
レール8には扉3の上端に支持されたガイドロー
ラが嵌つて扉3の走行を助けると共に扉3の転倒
を防止するようになつている。扉3の裏面には、
扉3が出入口2を塞いだとき後方に突出して出入
口2の枠体の内側に嵌まることのできる嵌合部材
9が設けられている。扉3は出入口2を塞いだと
き一方の枠体6と壁体1の一部と出入口2の側面
との間で嵌合部材9とともに補形的に重なり合つ
て、火災時における煙の進入方向を数回曲げるこ
とにより、煙の進入を防止するようになつてい
る。扉3の前面にはシリンダ錠10と符号錠11
が設けられており、また、各種操作スイツチを有
する操作パネル12が設けられている。
第3図乃至第4図は両開き式扉装置の例を示す
ものであつて、扉は左右二つの扉3a,3bでな
り、レール4上を互いに離間する向きに走行する
ことによつて出入口2を開放するようになつてい
る。出入口2の両側縁部13,13及び扉3a,
3bの外側端縁部14,14は鈎形に形成されて
いて、図示のように二つの扉3a,3bの対向側
面が重なり合つて出入口2が塞がれた状態では出
入口2の両側縁部13,13と扉3a,3bの外
側端縁部14,14が互いに補形的に重なり合つ
て、煙の進入方向を曲げるようになつている。ま
た、扉3a,3bの対向側面も補形的に重なり合
つて煙の進入方向を曲げるようになつている。扉
3aの前面にはシリンダ錠10と符号錠11が設
けられており、扉3bの前面には操作パネル12
が設けられている。他の構成は前述の例と同じで
ある。
第5図の例は壁体1の一部15を後退させて凹
部16を形成し、この凹部16内において扉3を
走行させるようにしたものである。他の構成は第
1図及び第2図の例と略同じである。
第6図の例は出入口2の左右の壁体1,1のう
ち右方の壁体1の前面位置を左方の壁体1の前面
位置よりも後退させてその前方において扉3を走
行させるようにし、出入口2の右側の壁体1の端
縁13と扉3の右端縁14を鈎形に形成して両者
が補形的に重なり合い、また、出入口2の左側の
壁体1の端面を横断面溝状に形成すると共に扉3
の左端面を横断面突状に形成することにより両者
が補形的に重なり合うようにしたものである。
次に、これまで説明した各種扉装置に適用され
る各種給電装置の例を説明する。
第7図の実施例は基本的には第1図及び第2図
の扉装置と同様であるが、右方の枠体6の下部に
形成された空間17内において、軸受部材18に
より電線収納装置たるドラム19が回転自在に支
持されており、ドラム19によつて給電線20の
一端部が巻き取られている。ドラム19から延び
た給電線20は上下のガイドローラ21,21の
間から枠体6の外に延びたのち扉3内に引き込ま
れて所定の電気回路に至つている。ドラム9は給
電線20を巻き込む向きにばね付勢されているも
のとする。
第7図の実施例は上記のように構成されている
から、図示のように出入口が扉3によつて閉鎖さ
れている状態から扉3が右方に走行して出入口が
開放される場合は給電線20がドラム19により
そのばね付勢によつて巻き取られ、給電線20が
弛むようなことはない。また、扉3が左方に走行
するときは給電線2が順次ドラム19から引き出
されることになる。
上記実施例における空間17の前面には、第8
図に示されているように開閉可能な蓋22を設け
てドラム19部分の保守点検に便ならしめるよう
にしてもよい。
電線収納装置は上記実施例におけるドラム19
に代つて、第9図のような滑車式にしてもよい。
第9図において、空洞状に作られた枠体6内には
引張りばね23を介して滑車24が回転自在に吊
り下げられており、滑車24には給電線20の中
間部が掛けられている。枠体6から給電線20が
引き出される部分にはガイドローラ25が設けら
れ、ローラ25には給電線20が掛けられてい
る。
この実施例によれば、扉が移動するに伴つて給
電線20に弛みが生じようとすると滑車24がば
ね23の弾力によつて引き上げられて給電線20
の弛みを防止し、また、給電線20が引張られる
ときはばね23の弾力に抗して滑車24が引き降
されて電線20の引張りに対応するようになつて
いる。
前記第7図の例で見られるようなドラム19
は、第10図の下部に示されているように扉3の
下部に設けてもよい。また、第10図の上部に示
されているように、給電線20は上部ガイドレー
ル8の下方に、例えばカーテンレールに類似のレ
ール26を支架し、このレール26に沿つて移動
可能な複数のフツク27によつて給電線20を保
持するようにしてもよい。この場合扉3の走行に
伴つてフツク27が移動すると共に給電線20が
伸縮する。
また、第7図の例のように枠体6内にドラム1
9を設けるとしても、ドラム19の取付高さ位置
は任意に決定すればよく、第11図のように枠体
6の上端部でも、第12図のように枠体6の上下
の中央部でもよい。
さらに、第7図の例のようにドラム19を下部
に設けた場合は、第13図、第14図のように給
電線20を床28に形成した溝29内に収めるよ
うにしてもよい。こうすれば給電線20は全くじ
やまにならないし、体裁上も好ましい。そして、
第13図に示されているように溝29は可撓性の
板又はブラシ状を成すカバー30で塞いでもよ
い。こうすれば溝29内にほこり等が溜ることも
ないし、扉の走行の際の給電線20の出入を阻害
するようなこともない。
以上述べたような給電線の収納装置は、扉がそ
の面に直角な方向に走行するようにしたものにも
適用可能である。
次に、扉の各種駆動機構を説明する。
第15図の例は、走行車輪5と共軸一体のかさ
歯車31と、扉内に設けられた原動モータ32の
出力軸上のかさ歯車33とに、連結軸34の両端
に一体に固着されたかさ歯車35,36をそれぞ
れかみ合わせたものである。モータ32は減速モ
ータでもよく、また、各歯車列がそれぞれ減速機
構を構成するようにしてもよい。
第16図及び第17図の例は、扉3の走行範囲
にラツク37を固定し、扉3内に設けた原動モー
タ32の出力軸上に固着したピニオン38を上記
ラツク37にかみ合わせたものである。この例に
よれば、モータ32の駆動によりピニオン38が
ラツク37上を転動し、扉3が走行する。なお、
ラツク37に対してピニオン38が確実にかみ合
うように、第17図のように扉3に設けたガイド
ローラ39によつてラツク37の下面を押し、こ
のローラ39とピニオン38とでラツク37を挾
み込むようにしてもよい。
第18図乃至第20図の例は、一つの走行車輪
5と共軸一体の平歯車40と、原動モータ32の
出力軸上の平歯車41との間に平歯車42を介在
させて、モータ32の駆動力を車輪5に伝達する
ようにしたものである。
第21図及び第22図の実施例は、扉3の下部
に設けられた駆動モータ32の出力軸上にウオー
ム43を固着し、ウオーム43とかみ合うウオー
ム輪44と共軸一体に二つの同径のスプロケツト
輪45を設け、この二つのスプロケツト輪45に
掛けたチエーン46.46をそれぞれ車輪5,5
と共軸一体のスプロケツト輪47,47に掛けた
ものであつて、モータ32の回転駆動力を、ウオ
ーム43、ウオーム輪44、スプロケツト輪4
5、チエーン46,46、スプロケツト輪47,
47を介して車輪5,5に伝達するようにしたも
のである。
第23図の例は、原動モータ32の出力軸上の
かさ歯車33を車輪5と共軸一体のかさ歯車31
に直接かみ合わせて車輪5を回転駆動するように
したものである。
次に、扉装置に用いられる締付装置、閂装置の
例について説明する。
第24図及び第25図において、扉3の背面部
には軸48が水平方向に回転可能に支架されてい
て、軸48の中央部に固装された歯車49には締
付用モータ50の出力軸上に固装された歯車51
がかみ合つている。軸48の両端部にはアーム5
2,52の基端部が固着されると共にアーム5
2,52の先端部には締付ピン53,53が軸4
8と平行な方向に固着され、ピン53,53には
ローラ54,54が回転自在に取り付けられてい
る。ピン54,54及びローラ53,53は、モ
ータ50の回転駆動による軸48の回転に伴い、
扉3の背面内に退避した状態から扉3から突出し
た状態までの範囲で移動することができるように
なつている。壁体1に形成された出入口2の両側
壁には、出入口2を閉鎖した状態における扉3と
の対向面がわから奥方に向つて抉られたのち下方
に向つて抉られることにより逆L字状に形成され
た受穴55が形成されており、出入口2を扉3で
閉鎖した状態で軸48を回転駆動させてピン53
及びローラ54を扉3から突出させたとき、ロー
ラ54が受穴55内に侵入すると共に、受孔55
の前面の立ち上がり係合部56に係合し、かつ、
扉3を壁体に締め付けるようになつている。
上記軸48の駆動機構は、第26図のように、
モータ50の出力軸上のウオーム57を、軸48
上のウオーム輪58にかみ合わせてもよい。
第27図乃至第29図は閂装置の例を示すもの
であつて、扉3の右端寄りの部分には縦方向に軸
57が支架されており、軸57の中間部に固装さ
れた歯車58が閂駆動用モータ59の出力軸上の
歯車60とかみ合うことにより、モータ59によ
つて軸57が回転駆動されるようになつている。
軸57にはその中央部及び両端部にピニオン61
が固装されており、各ピニオンは扉3に前後方向
に移動可能に設けられた閂62にラツク63にか
み合つている。閂62は扉3の裏面から突出する
ことができるようになつていて、出入口を扉3に
よつて塞いだ状態でモータ59を回転駆動するこ
とにより閂62を扉3の裏面がわに突出させる
と、閂62が出入口の右側の壁面に当つて扉3を
開放させることができないようになつている。
次に、電気回路制御用の各種リミツトスイツチ
及び安全装置用スイツチを説明する。
第30図において、扉3の上端部左側面には扉
3によつて出入口を塞いだときに作動する閉鎖検
知リミツトスイツチLS1が、扉3の上端部右側面
には扉3が出入口を開放する方向への走行限界位
置を検知するリミツトスイツチLS2がそれぞれ設
けられている。また、扉3の左側面及び右側面に
はそれぞれ安全バー66,66が設けられてい
て、これら安全バーを押すことによつてスイツチ
が作動し、これにより扉3が緊急停止するように
なつている。
第31図は、第28図のような閂装置に、閂6
2が完全に突出したときこれを検知するリミツト
スイツチLS5と閂62が退避した状態を検知する
リミツトスイツチLS6を設けた状態を示してい
る。
第32図は、第25図のような締付装置におい
て、締付完了を検知するリミツトスイツチLS3
と、締付装置が完全に退避した状態を検知するリ
ミツトスイツチLS4を設けた状態を示している。
リミツトスイツチLS3は受穴55内に設けてアー
ム52の先端で押されるようにしてもよいし、ア
ーム52の基端の突片64で押されるようにして
もよい。
第33図は、操作パネル12に設けられた各種
操作スイツチ、表示灯を示すものであつて、SW1
は扉の閉指令スイツチ、SW2は扉の開指令スイツ
チ、SW3は締付装置の作動指令スイツチ、SW4
締付装置の開放指令スイツチ、SW5は閂の作動指
令スイツチ、SW6は閂の開放指令スイツチであ
る。SW1とSW2、SW3とSW4、SW5とSW6はそれ
ぞれ一組のシーソー式釦で操作されるようになつ
ており、かつ、第34図のように共通の可動接片
と個々の固定接点とよりなり、何れのスイツチも
操作しない通常の状態では共通可動接片が何れの
固定接点にも接触せず、一方のスイツチ釦を押す
と、押している間だけこの釦に対応する方の固定
接片に共通可動接片が接するようになつている。
PL3は扉が出入口を完全に閉鎖したことを表示す
る表示灯、PL4は締付装置による締付動作が完了
したことを表示する表示灯、PL5は閂装置の動作
が完了したことを表示する表示灯である。S1は閂
の退避、締付装置の解除、扉による出入口の開放
動作をこの順に行なわせるオートスイツチ、S2
扉による出入口の閉鎖、締付動作、閂の動作をこ
の順に行なわせるオートスイツチで、これらスイ
ツチS1,S2は、第35図に示されているように、
連動する三つの開閉接点でなり、互いにシーソー
式の操作釦で操作されるようになつており、か
つ、一方を押圧操作すると、他方を押圧操作する
までその操作態位を保持するようになつている。
PL1は受電可能な状態であることを表示する表示
灯、PL2は回路内に給電されたことを表示する表
示灯である。STOPは非常停止操作スイツチであ
る。KSはキースイツチで、一段階の操作でオン、
二段階の操作でスタートのポジシヨンとなつてお
り、スタートのポジシヨンまで自動的に戻るよう
になつている。
次に、本考案に用いられる電気回路の例を説明
する。
第36図は電源回路で、単相の交流電源ACは
ブレーカBRを介してトランスTRの一次巻線に
入力されると共に、一方の電路は端子Poに、他
方の電路は端子P1乃至P6に接続され、さらに、
トランスを介して表示灯PL1を点灯するようにな
つている。トランスTRの二次巻線はキースイツ
チの第1接点KS1とリレー接点Coxを介して安定
化直流電源回路DCPSに接続され、電源回路
DCPSによつて直流電源Vccが得られるようにな
つている。リレー接点Coxにはキースイツチの第
2接点KS2が並列に接続されている。リレー接点
Coxは第37図に示されているようなリレー回路
Coにおける接点であつて、直流電圧Vccがバツ
フアb1を介して回路Coに印加されることによつ
て閉じるようになつている。
そこでいま、キースイツチKSを第2段階まで
回転操作すると接点KS1及びKS2が閉じて電圧
Vccが生起し、これによりリレー回路Coが作動
して接点Coxが閉じるから、キースイツチKSの
操作を止めてキースイツチが段1段階まで戻り、
もつて接点KS2がオフになつても、電圧Vccは維
持される。
第38図は制御回路であつて、SW1乃至SW6
LS1乃至LS6、S1,S2、STOP、PL2乃至PL5はそ
れぞれ前述の各スイツチ及び表示灯に該当する。
第38図中A1乃至A6は入力回路であつて、その
具体的回路構成は、第39図のようになつてい
て、電圧Vccが入力されることによりハイレベル
(以下「H」と略称する)信号が出力されるよう
になつている。B1乃至B9も入力回路で、その具
体的回路構成は第40図のようになつていて、入
力端子が接地されることによりローレベル(以下
「L」と略称する)信号が出力されるようになつ
ている。また、Co乃至C4は一種のリレー回路で
あつて、その具体的回路構成は第41図のように
なつていて、「H」信号が入力されることにより
リレーコイルが励磁され、それぞれのリレー接点
Cox乃至C6xがオンあるいはオフになるようにな
つている。a1乃至a4はアンド回路、O1乃至O14
オア回路、FF1乃至FF6フリツプフロツプ回路、
I1乃至I5はインバータ、b1A乃至b7はバツフアで
ある。リレー回路C1乃至C6の各接点C1x乃至C6x
はそれぞれ第42図、第43図、第44図のよう
にモータM1,M2,M3への給電回路内に挿入さ
れ、回路C1が作動するときは接点C1xがオンおよ
びオフとなつてモータM1の正転回路が構成され、
回路C2が作動するときは接点C2xがオンおよびオ
フとなつてモータM1の逆転回路が構成されるよ
うになつている。同様にして回路C3が作動する
ときはモータM2の正転回路が形成され、回路C4
が作動するときはモータM2の逆転回路が形成さ
れ、さらに回路C5の作動でモータM3の正転回路
が、回路C6の作動でモータM3の逆転回路が形成
されるようになつている。
上記制御回路は次の動作をするように回路構成
されている。
扉が開いている状態から扉を閉める場合には、
まずスイツチSW1を操作する。これにより入力回
路A2にVccが加わつてその出力が「H」となり、
FF2のプリセツト端子に加えられてFF2の出力が
「H」に転換しb2を介して回路C1に加えられる。
これにより第42図のモータM1の正転回路が形
成される。モータM1は前述の原動モータ32に
該当するものであり、モータM1の正転によつて
扉が閉鎖方向に走行する。扉が完全に閉鎖すると
リミツトスイツチLS1がオフになつてそれまで入
力端子が接地されていた入力回路B5の入力が接
地から切り離され、回路B5の出力が「H」とな
る。この「H」信号はO7,O4,O5を通つてFF2
にクリア信号として入力され、FF2の出力が
「L」に転換し、回路C1の作動が停止して第42
図のモータM1への給電が停止し、扉の走行が停
止する。また、回路B5の「H」信号はインバー
タI3によつて「L」に転換されることにより表示
灯PL3に電位差を生ぜしめ、表示灯PL3を点灯さ
せて扉が完全に閉鎖したことを表示する。
次にSW3を操作する。これによりA3の出力が
「H」となり、a1に加えられる。a1の他の入力端
子には、扉が完全に閉鎖したことに基づく回路
B5からの「H」信号と、閂が完全に退避してい
ることをリミツトスイツチLS6が検知することに
よつて生ずる回路B9の「H」信号とが加えられ
ているため、a1の出力は「H」となり、これが
FF3のプリセツト信号となつてFF3の出力が「H」
に転換する。この信号はバツフアb5を介してリレ
ー回路C4に加えられ、リレー回路C4の作動によ
り第3図のモータM2の正転回路が形成される。
モータM2は前述の締付装置の駆動モータ50に
該当するから、締付装置が扉を壁体がわに締付け
る方向に作動する。扉が完全に締付けられると、
リミツトスイツチLS3が作動し、回路B6の出力が
「H」となり、これがO8を介してFF3のクリイ端
子に加わり、FF3の出力が「L」に転換し、回路
C4が停止してモータM2が停止する。また、この
とき回路B6の「H」の出力がインバータI4
「L」に転換されることにより表示灯PL4にVcc
が加わり、表示灯PL4が点灯して締付装置が完全
に作動したことを表示する。
次にスイツチSW5を操作する。これにより入力
回路A5が「H」となつてa3に入力される。a3
他方の入力には前記入力回路B6からの「H」信
号が加えられているからa3は「H」となりFF5
プリセツト信号として加えられる。これにより
FF5の出力は「H」となり、リレー回路C6を作動
させ、第44図のモータM3の正転回路を形成す
る。モータM3は前述の閂駆動用モータ59に該
当し、これによつて閂が突出し、扉を開放不能に
拘束する。閂が完全に突出するとこれを検知する
リミツトスイツチLS5が作動し、回路B8の出力が
「H」となり、これがFF6のクリア信号となつて
FF6の出力「L」に転換し、リレー回路C5が停止
してモータM3が停止する。また、このとき表示
灯PL5に電圧Vccが加わり、表示灯PL5が点灯し
て閂が完全に動作したことを表示する。
以上は、扉の閉鎖、締付装置の作動、閂装置の
作動の順に動作する場合であつたが、スイツチ
SW6,SW4,SW2をこの順に操作すれば、扉を開
放させることができる。
まず、スイツチSW6が操作されると回路A6
「H」となりa4に加えられる。a4の他方の入力に
は回路B6の「H」の出力信号が加えられている
からa4は「H」となり、これがFF6のプリセツト
信号となつてFF6が「H」となり、リレー回路C5
が作動して第44図のモータM3の逆転回路が形
成される。これにより閂が扉内に退避し、完全に
退避するとリミツトスイツチLS6が作動して回路
B9が「H」となり、この「H」信号がO14を介し
FF6にクリア信号として加えられ、FF6が「L」
に転換し、回路C5が停止し、モータM3も停止す
る。また、リミツトスイツチLS5の復帰により表
示灯PL5が消灯する。
次にスイツチSW4を押すと回路A4が「H」に
なり、これがa2に加えられる。a2の他の二つの入
力端子は、回路B5の「H」の出力信号と、回路
B9の「H」の出力信号がそれぞれ加えられてい
るからa2の出力は「H」となり、これがFF4のプ
リセツト信号となつてFF4が「H」となり、リレ
ー回路C3を作動させる。回路C3の作動により第
43図のモータM2の逆転回路が形成され、締付
装置が復帰して締付装置による扉の壁体に対する
締め付けが解放される。締付装置が完全に復帰す
るとリミツトスイツチLS4が作動し、回路B7から
O9を介してFF4にクリア信号が加えられ、FF4
「L」となつてリレー回路C3が停止し、モータM2
が停止する。また、このときリミツトスイツチ
LS3が復帰することにより表示灯PL4が消灯する。
次にスイツチSW2を押すと回路A1から「H」
信号が出力されてFF1にプリセツト信号として加
えられ、FF1が「H」に転換することによりリレ
ー回路C2が作動し、第42図のモータM1の逆転
回路が形成されて扉が開放方向に走行する。扉が
完全に走行するとリミツトスイツチLS2が作動
し、回路B4からO6,O2,O3を介してFF1にクリ
ア信号として加えられ、FF1の出力が「L」とな
つてリレー回路C2が停止し、モータM1が停止す
る。また、このときリミツトスイツチLS1が復帰
して表示灯PL3が消灯する。
このように、各リミツトスイツチ及び論理回路
の組み合わせにより、所定の順序で操作スイツチ
を操作した場合に所定の動作をするようになつて
いるから、締付装置や閂装置を破損させたり、各
モータを過熱させたりするようなことを防止する
ことができる。
なお、扉の走行中、締付装置の動作中及び閂装
置の動作中に緊急の必要のために動作を停止させ
ようとするときは緊急停止スイツチSTOPを操作
する。これにより入力回路B1の出力が「H」と
なり、この「H」信号がO1を介したのちO2,O3
を介してFF1に、O4,O5を介してFF2に、O8を介
してFF3に、O9を介してFF4に、O13を介してFF5
に、O14を介してFF6にそれぞれクリア信号とし
て加えられるから、「H」の状態にあるフリツプ
フロツプ回路は「L」に転換させられ、その場で
扉の走行又は締付装置の作動又は閂装置の作動が
緊急に停止させられることになる。スイツチ
STOPは自動復帰型になつているが、一旦押圧さ
れると上記の停止状態を維持する。緊急事態が解
消したときは、前記各操作スイツチを所定の順で
操作することにより通常通り作動させることがで
きる。
ところで、フリツプフロツプ回路は電源オン時
に「H」と「L」の何れの状態となるか不定であ
り、よつて、何らの対策を購じないと扉の走行と
締付装置又は閂装置の動作が同時に行なわれるこ
とがあり得る。そこで図示の例では抵抗R1,R2
コンデンサC、ダイオードD、インバータI1でな
るイニシヤルリセツト回路が設けられ、前記キー
スイツチKSの操作によつて直流電圧Vccが発生
したとき、イニシヤルリセツト信号が前記各フリ
ツプフロツプ回路FF1乃至FF6のクリア端子に加
えられ、各モータM1,M2,M3が何れも駆動さ
れないようになつている。
以上述べた動作は、扉の走行、締付装置の作
動、閂装置の作動が別々の操作スイツチの操作に
よつて行なわれる場合であつたが、図示の例では
スイツチS1の操作によつて扉の開放に必要な一連
の動作が、また、スイツチS2の操作によつて扉の
閉鎖に必要な一連の動作が行なわれるようになつ
ている。
即ち、いま、扉が閉鎖され、締付装置によつて
扉が締め付けられており、閂装置によつて扉の走
行が拘束されているものとし、この状態からS1
操作されたとする。スイツチS1は三つの接点から
なり、この各接点は前記各操作スイツチSW2
SW4,SW6と並列に接続されているから、スイツ
チS1の押圧操作により上記各操作スイツチSW2
SW4,SW6を同時に押し続けた状態と同一にな
る。しかし、前にも述べた通り、各リミツトスイ
ツチと論理回路の組み合わせにより所定の順序で
作動するようになつており、この場合はまずA6
−a4−FF6−C5が動作して閂が退避し、次にリミ
ツトスイツチLS6の作動によりB9からa2に「H」
信号が加えられ、a2にはA4,B5を介して予め
「H」信号が加えられているためa2からFF4にプ
リセツト信号が加えられ、FF4が転換することに
よりC3が動作して締付装置が締付を解除し、さ
らに、リミツトスイツチLS4の作動により、予め
B7−I2を介してFF1およびFF2に加えられていた
クリア信号が止絶えてFF1およびFF2はプリセツ
ト可能な状態となり、ここにおいてA1からFF1
プリセツト信号が加えられ、C2が動作して扉が
開放方向に走行することになる。
次に、扉の開放状態からスイツチS2を操作する
と、スイツチS2は三つの接点からなり、かつ、こ
の各接点は前記各操作スイツチSW1,SW3,SW5
と並列接続されているから、また、各リミツトス
イツチと論理回路の組み合わせによりSW1
SW3,SW5の順で操作したのと同一に帰するか
ら、扉の閉鎖、締付装置による締付動作、閂装置
による係止動作が順に行なわれることになる。
なお、第38図中SO1は第30図における右方
の安全バー66の動作に連動して作動するスイツ
チ、SO2は第30図中の左方の安全バー66の動
作に連動して作動するスイツチであつて、扉が出
入口を開放する方向に移動中にスイツチSO1が動
作するとB3−O7−O4−O5を介してFF2にクリア
信号が加えられ、C1の動作が停止して扉の走行
が停止し、また、扉が閉鎖方向に移動中にスイツ
チSO2が動作するとB2−O6−O2−O3を介して
FF1にクリア信号が加えられ、C2の動作が停止し
て扉の走行が停止し、もつて、扉と壁体との間に
人体等が挾み込まれるというような危険状態を回
避することができるようになつている。
扉の駆動源としてリニアモータを用いることも
できる。第45図乃至第47図において、扉3の
走行を案内すべく出入口上方に設けられた枠体7
の案内溝70内には、鉄心71とこの鉄心71に
巻回されたコイル72とでなるリニアモータ73
が、その移動磁界の方向が扉3の走行方向と一致
するように設けられている。リニアモータ73
は、その鉄心71の両端部に固着したアングル材
74,74を、上記案内溝70内に固植された支
軸75,75が貫くことにより支軸75,75に
沿つて移動可能に支持されると共に、支軸75,
75に落し込まれたばね76,76の弾力により
リニアモータ73が扉3の方に向つて押し下げら
れるようになつている。扉3の上端面には、リニ
アモータの二次導体77が扉3の巾方向全域にわ
たつて固着されている。アングル材74,74に
はローラ78,78が回転自在に支持されてい
て、これらのローラ78,78が上記二次導体7
7の面に圧接することにより、リニアモータ73
と二次導体77との間に一定の隙間、例えば0.55
mm乃至1.0mmの隙間が保たれるようになつている。
周知の通り、リニアモータ73に通電させる
と、移動磁界の向きに二次導体77に駆動力を生
じ、二次導体と共に扉3が走行する。また、給電
の切換によつて扉3の走行方向を切り換えること
もできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は扉装置の一例を示す正面図、第2図は
同上平面断面図、第3図は扉装置の他の例を示す
正面図、第4図は同上平面断面図、第5図は扉装
置のさらに他の例を示す平面断面図、第6図は扉
装置のさらに他の例を示す平面断面図、第7図は
本考案の一実施例を示す一部破截正面図、第8図
は同上実施例の要部の平面断面図、第9図は本考
案に用いられる電線収納装置の他の例を示す正面
断面図、第10図は本考案の他の実施例を示す一
部破截正面図、第11は本考案のさらに他の実施
例を示す正面図、第12図は本考案のさらに他の
実施例を示す正面図、第13図は本考案に適用可
能な電線遮蔽機構の一例を示す側面断面図、第1
4図は電線遮蔽機構の他の例を示す側面断面図、
第15図は扉の駆動装置の一例を示す分解斜面
図、第16図は扉装置の他の例を示す正面図、第
17図は同上扉装置の駆動機構の要部拡大正面
図、第18図は扉装置の他の例を示す正面図、第
19図は同上側面図、第20図は同上扉装置の駆
動機構部の斜面図、第21図は扉装置のさらに他
の例を示す正面図、第22図は同上扉装置の駆動
機構部の拡大正面図、第23図は扉駆動機構の他
の例を示す平面図、第24図は締付装置を有する
扉装置の例を示す平面断面図、第25図は同上締
付装置の要部斜面図、第26図は締付装置の他の
例を示す側面図、第27図は閂装置を有する扉装
置の例を示す斜面図、第28図は同上要部平面断
面図、第29図は同じく要部斜面図、第30図は
安全バーなどを有する扉装置の例を示す斜面図、
第31図は閂装置におけるリミツトスイツチの例
を示す平面図、第32図は締付装置におけるリミ
ツトスイツチの例を示す側面図、第33図は扉装
置の操作パネルの例を示す正面図、第34図は本
考案に用いることのできる操作スイツチの接点機
構を示す線図、第35図は自動操作スイツチの接
点機構を示す線図、第36図は電源回路の例を示
す線図、第37図は一つのリレー回路を示す線
図、第38図は本考案に用いられる制御回路の例
を示す線図、第39図は同上制御回路中の入力回
路の具体的回路図、第40図は同じく他の入力回
路の具体的回路図、第41図は上記制御回路中の
リレー回路の具体的回路図、第42図は扉の原動
モータの給電回路図、第43図は締付装置の駆動
モータの給電回路図、第44図は閂装置のスイツ
チの給電回路図、第45図は扉の駆動機構の他の
例を示す外観正面図、第46図は同上駆動機構の
要部拡大正面図、第47図は同上側面図である。 1……壁体、2…出入口、3……扉、4……レ
ール、5……車輪、6……枠体、7……枠体、8
……案内レール、12……操作パネル、19……
巻取ドラム、20……給電線、23……ばね、2
4……滑車、32……扉駆動モータ、M1……扉
駆動モータ、M2……締付装置駆動モータ、M3
…閂装置駆モータ、SW1,SW2……扉開閉指令ス
イツチ、SW3,SW4……締付装置動作指令スイツ
チ、SW5,SW6……閂装置動作指令スイツチ、
LS1,LS2……扉リミツトスイツチ、LS3,LS4
…締付装置リミツトスイツチ、LS5,LS6……閂
装置リミツトスイツチ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 扉を走行させるための扉駆動モータと、 扉が閉められた状態で駆動されることにより扉
    を壁体がわに締め付ける締付装置と、 締付装置駆動モータと、 扉が壁体に対して締め付けられた状態で駆動さ
    れることにより扉から突出して扉を開放不能に拘
    束する閂装置と、 閂装置駆動モータと、 扉の開閉指令信号を発する扉開閉指令スイツチ
    と、 締付装置による扉の締め付け及びその解除指令
    信号を発する締付装置動作指令スイツチと、 閂装置による扉の拘束及びその解除指令信号を
    発する閂装置動作指令スイツチと、 扉の開閉状態を検知する扉リミツトスイツチ
    と、 締付装置の動作状態を検知する締付装置リミツ
    トスイツチと、 閂装置の動作状態を検知する閂装置リミツトス
    イツチと、 上記各リミツトスイツチから締付装置及び閂装
    置が解除状態にある旨の信号が出力され、かつ、
    扉開閉指令スイツチが操作さたことを条件として
    扉駆動モータを指令の向きに駆動する扉駆動回路
    と、 上記各リミツトスイツチから扉が閉じられかつ
    閂装置が解除されている旨の信号が出力され、さ
    らに、締付装置動作指令スイツチが操作されたこ
    とを条件として締付装置駆動モータを指令の向き
    に駆動する締付装置駆動回路と、 上記各リミツトスイツチから扉が閉じられかつ
    締付装置が扉を壁体に対して締め付けた状態にあ
    る旨の信号が出力され、さらに、閂装置動作指令
    スイツチが操作されたことを条件として閂装置駆
    動モータを指令の向きに駆動する閂装置駆動回路
    とを有してなる扉装置。
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