JPH0270927A - ユニットスイング式エンジン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、ユニットスイング式エンジンに関する。

（従来の技術） この種ユニットスイング式エンジンは、例えばスクータ
型の自動二輪車等に搭載されるが、これはシリンダ、ク
ランクケース、伝動系、吸、排気系等をコンパクトにま
とめて１つのユニウドとして構成されるが、クランクケ
ースとして左右横割のものと上下割のものとかある。

上下割のクランクケースを有するユニットスイング式エ
ンジンにおいては、クランク軸に取り付けられる発を機
ローター、遠心クラッチ、スプロケット等の部品をクラ
ンクケース外で予め組み付けておくことができるため１
組立績度及び組立作業性が良いという利点がある。

一方、この種のユニットスイング式エンジンの構成を出
来るだけ簡単にしたいという要求に応えるべく、クラン
ク軸のベアリング外に延出する端部にコンロッドの大端
部を連結する所謂片持クランク形式が採用される。

（発明が解決しようとする課Ｂ） ところで、上記片持クランク形式を採用した。堝合、動
力取出部と発電機とか同一軸（クランク軸）上に並置さ
れることとなり１発電機のロータとステータとか互いに
干渉しない状態で組み付けすることかでき、且つ動力取
り出しによってクランク軸に大きな撓み変形か生じない
ようにする必要があるか、上下割のクランクケースを採
用する場合には上記を満足することは極めて困難であっ
た。

本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的と
する処は、上下割のケースと片持クランク形式を採用す
ることによって得られる利点を活かしつつ、組み付は作
業の容易化及びクランク軸の撓み変形量の低減を図るこ
とができるユニットスイング式エンジンを提供するにあ
る。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成すべく本発明は、ユニ・ントケースをク
ランク軸に平行な面で上下に分割して上下割とじ２該ユ
ニツトケース内に上記クランク軸を左右２個のベアリン
グで回転自在に支承するとともに、該クランク軸の前記
一方のベアリングの外方へ延出する端部にコンロットの
大端部を連結する片持クランク形式を採用して成るユニ
ットスイング式エンジンにおいて、前記クランク軸の前
記他方のベアリングの外方に延出する部位に発電機を配
し、同クランク軸の両ベアリング間から動力を取り出す
構成としたことを特徴とする。

（作用） 本発明によれば５発電機がクランク軸のベアリング外へ
延出する端部に配されるため１組み付は時に該発電機の
ロータとステータとか干渉しないための種々の方策を採
ることかできる。又、動力はクランク軸の両ベアリング
間から取り出されるため、クランク軸の撓み変形量が最
小限に抑えられる。

（実施例） 以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。

第１図は本発明に係るユニットスイング式エンジンの側
面図、第２図は第１図の■−■線断面図、第３図は同エ
ンジンを備えるスクータ型自動二輪車の側面図である。

４ 第３図に示すように本発明に係るユニットスイング式エ
ンジンｌは自動二輪車３ｏの後部に配されて後輪３１を
駆動する２サイクルエンジンであって、その前端部は軸
３２にてメインフレーム３３に回動自在に枢着されてお
り、後端部はりャクッション３４を介してメインフレー
ム３３に懸架されている。尚、自動二輪車３ｏにおいて
、３５は前輪、３６はシートである。

上記ユニットスイング式エンジンｌの詳細は第１図及び
第２図に示されるが、該エンジンｌは後述のクランク軸
８に平行な面で上下に２分割される上下割のユニットケ
ース２を有し、該ユニットケース２の上、下部２ａ、２
ｂは伝動ケースを一体に含んで構成されている。又、シ
リンダ３はユニットケース上部２ａと一体に構成されて
おり。

これはユニットケース２の中心からオフセットした位置
に形成されている。

ところで、上記ユニットケース２の中間部２ｃは前後方
向に長く延びており、この中間部２ｃの外側方には、上
、下部４ａ、４ｂから成る上下割のマフラー４が一体に
取り付けられている。尚、上述のユニ・ントケース上部
２ａとシリンダ３及びマフラー上部４ａ、ユニットケー
ス下部２ｂとマフラー下部４ｂはアルミニウム鋳造等に
よって一体成形される。

第２図に示すように、前記シリンダ３内にはピストン６
が摺動自在に嵌装されており、シリンダ３の頂部には点
火プラグ７か螺着されている。

一方、前記クランクケース２の前部２ｄ内にはクランク
軸８が左右２つのボールベアリング９ａ、９ｂによって
回転自在に支承されており、該クランク軸８の一方のボ
ールベアリング９ａの外方へ延出する端部（第２図中、
左端部）にはフライホイールマグネト−１０が結着され
ており、同クランク軸８の他方のボールベアリング９ｂ
の外方へ延出する端部（第２図中、右端部）にはクラン
クウェブ１１が結着されている。そして、クランクウェ
ブ１１にはコンロット１２の大端部がクランクビン１３
を介して回動自在に連結されており、同コンロット１２
の小端部はピストンピン１４を介して前記ピストン６に
連結されている。

このように、本実施例においては、所謂片持クランク形
式か採用されており、クランク軸８のオーバーバンク部
にコンロッド１２の一端か支持されている。

又、クランク軸８の両ベアリング９ａ、９ｂ間には、遠
心クラッチ１５、チェーンスプロケット１６及びワンウ
ェイクラウチ１７か取り付けられている。尚、第２図中
、１８はセルモータ、１９はキック軸である。

更に、ユニットケース２の後部２ｅ内には伝動軸２０か
ボールベアリング２１．２１にて回転自在に支承されて
おり、該伝動軸２０の端部には大径のチェーンスプロケ
ット２２か結着されていて該チェーンスプロケット２２
と前記チェーンスプロケット１６との間には駆動チェー
ン２３か巻きｊＭけられている。ヌ、伝動軸２０には小
径のギヤ２４か嵌着されており　該伝動軸２０の後方に
はこれと平行に後事軸２５かボールベアリング２６．２
６にて回転自在に支承されて配されており、該後車軸２
５には前記ギア２４に噛合する大径のギヤ２７か嵌着さ
れている。そして、この後車軸２５のユニットケース２
外へ延出する端部には前記後輪３１か支持されている。

ところで、本実施例においては、第２図に示すようにユ
ニットケース２の側部を被う平円板状のベース２８のユ
ニットケース２に対する位置決めは、該ベース２８の中
心に穿設された円孔２８ａにクランク軸８の端部に取り
付けられたテフロンチューブ２９を嵌め込むことによっ
てなされる。

従って、当該エンジン１の組立に際してはフライホイー
ルマクネートｌＯのロータ３９をクランク軸８と共にユ
ニットケース下部２ｂに組み付けた後にステータ（コイ
ル）４０を支持する上記へ・−ス２８を取り付けるよう
にすれば、ロータ３９とステータ４０とか干渉しない状
態て組み立てを行なうことかできる。尚、上記へ−ス２
８の位ご決め後、クランク軸８が回転駆動されると、テ
フロンチューブ２９の一部は摩擦熱によって焼失する。

又、ベース２８の円孔２８ａの内周部又はクランク軸８
端部の外周にテフロン樹脂層をコーティングしても、上
記と同様にベース２８の位置決めがなされる。

而して、当該ユニットスイング式エンジン１が駆動され
てクランク軸８の回転速度か一定値以上に達すると、遠
心クラッチ１５がＯＮされてクランク軸８の回転が遠心
クラッチ１５を経てチェーンスプロケット１６に伝達さ
れ、該チェーンスプロケット１６が回転駆動される。こ
のように。

チェーンスプロケット１６が回転駆動されると。

この回転は駆動チェーン２３、チェーンスプロケット２
２．伝動軸２０．ギヤ２４．２７及び後車軸２５を経て
後輪３１に伝達され、該後輪３１か回転駆動されて第３
図に示す自動二輪車３０が前進せしめられる。

以上において、ユニットケース２は上下割であるため、
クランク軸８にボールベアリング９ａ。

９ｂ、フライホイールマグネト−・ｔｏ、クランクウェ
ブ１１、コンロット１２、遠心クララチエ５、チェーン
スプロケット１６．ワンウェイクラッチ１７等の部品を
ユニットケース２外で予め組み付けておくことかでき、
これら部品を組付−体化したものをユニットケース下部
２ｂに組み付け、その後にユニットケース上部２ａをそ
の上から被せることによって当該エンジン１の組み付け
を行なうことができ、組付作業性か著しく改善される。

又、左右のボールベアリング９ａ、９ｂはクランク軸８
と共に先ずユニットケース下部２ｂに組み付けられるた
め、組立時における両ボールベアリング９ａ、９ｂの芯
合せが不要となり、組立精度も高められる。更に、動力
はチェーンスプロケット１６によつてクランク軸８の両
ボールベアリング９ａ、９ｂ間から取り出されるため、
クランク軸８の撓み変形量か最小限に抑えられる。

ところで、前記ベース２８の別の固定構造を第４図及び
第５図に示す。即ち、第４図はベース２８の固定構造を
示す第２図と同様の図、第５図は第４図の矢視Ａ方向の
図であり、平円板状のベース２８の中央部には断面半円
状のボス部２８ｂか縦方向に形成されており、このボス
部２８ｂにはボルト挿通孔３７が貫設されている。　而
　して、ベース２８はユニットケース上・下部２ａ。

２ｂで挟み込まれ、該ベース２８のボス部２８ｂに形成
された前記ボルト挿通孔３７に挿通する長尺の通しボル
ト３８を締め付けることによって確実に固定される。

又、第６図乃至第８図にフライホイールマグネト−１０
の組立構造の別実施例を示す、尚、第６図、第７図はそ
れぞれ組付前１組付後のフライホイールマグネト−１０
部の平断面図、第８図はスペーサの組付要望を示す斜視
図である。

本実施例においては、フライホイールマグネト−１０の
ロータ３９をクランク軸８の軸方向に摺動自在に嵌合し
、クランク軸８のロータ３９゜ボールベアリング９ａ、
９ｂ等の部品を予め組付一体化したものをユニットケー
ス下部２ｂに組み付ける際には第６図に示すようにロー
タ３９を同図中、右方にズラしてこれとコイル４０との
干渉を避けるようにしている。そして、クランク軸８に
各種部品を組付一体化したものを組み付けた後において
は、ロータ３９をクランク軸８上で第６図の矢印方向に
移動させて第７図に示すように該ロータ３９のキー溝３
９ａをクランク軸８に固定されたキー４１に嵌め込み、
その後、ロータ３９とボールベアリング９ａとの間のク
ランク軸８外周に上下割のスペーサ４１ａ、４１ｂを通
しボルト４２にて締め付けて固定する。そして最後に、
ベース２８の中央部に開口する円孔２８ｃから工具を差
し込んでクランク軸８の端部に螺合するナツト４３を締
め付ければ、ロータ３９がクランク軸８上で確実に位置
決められて固定される。

ところで、第９図及び第１０図に示すようにベース２８
を半円板状の分割片２８Ａ、２８Ｂとから成る２つ割り
とし、これら分割片２８Ａ。

２８Ｂを各々ユニットケース上部、下部２ａ。

２ｂに別々に組み付けるようにしてもよい。この場合、
＠１０図に示すように、ユニットケース上部、下部２ａ
、２ｂの合わせ面にカプラー４４を設け、ユニットケー
ス上部２ａをユニットケース下部２ｂに被せたときにユ
ニットケース上部２ａ側に配されるイグニッションチャ
ージコイル４５か電気的に接続されるようにすれば、ワ
イヤーハーネス４６をユニットケース下部２ｂの片側か
ら取り出すことができて好都合である。尚、第９図はユ
ニットスイング式エンジンｌの部分断面図、第１Ｏ図は
第９図の矢視Ｂ方向の図であり、第１０図中、４７は灯
火、充電用チャージコイル、４Ｂはバルサコイルである
。

又、第１１図にフライホイールマグネト−１０の別実施
例を示すが、本実施例に３いてはマグネット４９をロー
タ３９のクランク軸８と直交する面に取り付けており、
斯かる構成にすれば組立時のロータ３９とコイル５０と
の干渉が避けられる。

更に、第１２図、第１３図にベース部材２８の固定構造
の別実施例を示すが、第１２図に示す実施例においては
、ユニットケース２のケースカバ一部２ｇの内側に凹溝
５１を形成し、この凹溝５１内にベース部材２８を嵌め
込んでこれを固定するようにしており、これによればユ
ニットケース２内で発生する騒音の外部への伝達が２重
構造を成すベース部材２８とケースカバ一部２ｇによっ
て効果的に遮断される。又、第１３図に示す実施例にお
いては、ベース部材２８がユニットケース２のカバーを
兼ねており、この場合、ユニットケース２内に発生する
熱が１重のベース部材２８を経て外部に効率良く排出さ
れるため、ユニットケース２の冷却効果が高められる。

（発明の効果） 以上の説明て明らかな如く本発明によれば、ユニットケ
ースをクランク軸に平行な面で上下に分割して上下割と
し、該ユニットケース内に上記クランク軸を左右２個の
ベアリングで回転自在に支承するとともに、該クランク
軸の前記一方のベアリングの外方へ延出する端部にコン
ロッドの大端部を連結する片持クランク形式を採用して
成るユニットスイング式エンジンにおいて、前記クラン
ク軸の前記他方のベアリングの外方に延出する部位に発
電機を配し、同クランク軸の両ベアリング間から動力を
取り出す構成としたため、上下割のケースと片持クラン
ク形式を採用することによって得られる利点を活かしつ
つ、組み付は作業の容易化及びクランク軸の撓み変形量
の低減を図ることかできるという効果か得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るユニットスイング式エンジンの側
面図、第２図は第１図の■−ｎ線断面図、第３図は同エ
ンジンを備えるスクータ型自動二輪車の側面図、第４図
及び第５図はベース部材の別の固定構造を示す図、第６
図乃至第８図はフライホイールマクネト−の組立構造の
別実施例を示す図、第９図及び第１Ｏ図は分割型マグネ
ットベースを用いた実施例図、第１１図はフライホイー
ルマグネト−の別実施例図、第１２図及び第１３図はベ
ース部材の固定構造の別実施例図である。 ・・・ボールベアリング、 ネト−（発電機） 特許 願人

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ユニットケースをクランク軸に平行な面で上下に分割し
   て上下割とし、該ユニットケース内に上記クランク軸を
   左右２個のベアリングで回転自在に支承するとともに、
   該クランク軸の前記一方のベアリングの外方へ延出する
   端部にコンロッドの大端部を連結する片持クランク形式
   を採用して成るユニットスイング式エンジンにおいて、
   前記クランク軸の前記他方のベアリングの外方に延出す
   る部位に発電機を配し、同クランク軸の両ベアリング間
   から動力を取り出す構成としたことを特徴とするユニッ
   トスイング式エンジン。