JPH0268407A - 燃焼器具用芯の耐熱部材 - Google Patents

燃焼器具用芯の耐熱部材

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JPH0268407A
JPH0268407A JP22069188A JP22069188A JPH0268407A JP H0268407 A JPH0268407 A JP H0268407A JP 22069188 A JP22069188 A JP 22069188A JP 22069188 A JP22069188 A JP 22069188A JP H0268407 A JPH0268407 A JP H0268407A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、石油ストーブ、石油こんろ等に用いられる燃
焼器具用芯の耐熱部材に関する。
[従来の技術] 従来から燃焼器具用芯の耐熱部材としては、複数の厚手
耐熱布を、必要に応じて補強用中芯を中間に介して重合
し、ガラス繊維糸にて縫製一体化して形成した重合耐熱
布を用いたものや、耐熱糸を一定の太さになるよう任意
の複数本を引揃えてタテ糸群(燃焼器具用芯になったと
きもタテ糸になる)とし、複数列のタテ糸群をそれぞれ
反復折返しつつ配列し、これらをガラス繊維糸をヨコ糸
として編綴して形成した耐熱編成布を用いたものか一般
的である。
上記ガラス繊維糸に代えて、ガラス繊維糸とレーヨン・
スフ糸との合撚糸を使用することもあるか、この合撚糸
は、レーヨン・スフ糸の表面が毛羽立っているので、縫
糸または編綴用ヨコ糸として用いた場合に、切口での糸
はつれが起りにくい利点がある反面、タール付着を防ぐ
目的で耐熱部先端を焼成加工する際に、レーヨン・スフ
糸成分か燃焼してしまって合撚糸自体か強度劣化し、糸
切れを起し易い。
また、上記ガラス繊維(無機繊維に属する)とは別に、
有機繊維に属するポリアミド系(ナイロン)の一種とし
てアラミド繊維(全芳香族ポリアミド繊維)が耐熱性な
いし高強力を有するものとして知られている(例えば、
繊維機械学会誌1987年Vo 1.40.No、4.
P、159〜P173「高性能繊維のハイテク産業用途
への応用」参照)。
なお、アラミド繊維の中でも、メタ型アラミド繊維は特
に耐熱11に優れ、パラ型アラミド繊維は高強力である
ことか知られている。
そして、例えは実開昭58−181111号、同58−
194304号公報等に示されるように、上記アラミド
繊維などの抗張力に富む有tR繊維を燃焼器具用芯の耐
熱部と吸上部との芯継部の縫糸に、または編成布の編綴
用ヨコ糸に用いることも知られている。
ところで、上記した複数の厚手耐熱布を縫製−体化した
耐熱部材や、耐熱糸のタテ糸を編綴した耐熱部材におけ
る、ガラス繊維糸は、それ自体、耐屈曲性が著しく弱く
機械的に脆いため、製芯工程での移動時の摩擦、引っ掛
かり、さらには重ね縫い時のミシン針による突刺し等で
比較的簡単に切れるという欠点かある。
また製芯工程で、縫糸の残糸の除去、耐熱布の先端から
ほつれかかつているヨコ糸の除去等に鋏を使用するか、
このとき、鋏の接触によっても縫糸や編綴用ヨコ糸か切
断し易く糸切れを起こすことか多い。
さらに、また、耐熱部材の先端を焼成加工する場合、縫
糸またはm終用ヨコ系が耐熱性に優れたガラス繊維糸で
あっても、熱の影響でガラス繊維の欠点である耐屈曲性
かさらに低下し、それ以降の製芯工程で糸切れを生じ易
い。
また、ガラス繊維糸の耐屈曲性の悪さ・機械的脆さは、
いきおい縫糸としての可縫性の低下を招き、そのためミ
シンの回転数を上げて縫製能率を上げるといったことか
困難である。同様のことは編綴用ヨコ糸の場合にも当て
はまり、編成能率は良好でない。
なお、上記において、ガラス繊維に代えて、アラミド繊
維を用いたとしても、アラミド繊維はガラス繊維に競べ
て、耐屈曲性では優れているものの耐熱性か劣るため、
上記のように耐熱部材の先端焼成加工を行なうことがで
きす、また、燃焼器具用芯として器具に装着して使用す
るときには空焼き燃焼で支障を生じることはもちろん通
常燃焼時の燃焼熱にも耐え難いといった問題を有する。
[発明か解決しようとする課題] 本発明は、上記種々の問題点を解消するもので、耐熱布
の縫製用縫糸または耐熱糸でなるタテ糸群列の編綴用ヨ
コ糸として、ガラス繊維糸とパラ型アラミド繊維糸とを
撚った合撚糸を用いることにより、縫製時あるいは編綴
時、さらには製芯工程における糸切れ発生を大巾に低減
でき、縫製または編成能率の向上か図れ、しかも耐熱部
材先端の焼成加工にも耐えることが可能な燃焼器具用芯
の耐熱部材を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、ガラス繊維、耐炎繊維等からなる複数枚の耐
熱布を重合し、がっ、これらをガラス繊維糸とパラ型ア
ラミド繊維糸とを主体とする合撚糸を縫糸として縫製一
体化して形成しな重合耐熱布からなる燃焼器具用芯の耐
熱部材にある。
また、ガラス繊維、耐炎繊維等からなる複数本の耐熱糸
を、所定の太さになるよう引揃えてタテ糸群とし、この
タテ糸群を反復折返しつつ配列し、これらをガラス繊維
糸とパラ型アラミド繊維糸とを主体とする合撚糸をヨコ
糸としてm綴して形成した耐熱編成布からなる燃焼器具
用芯の耐熱部材にある。
[作用] 上記構成において、縫糸としての合撚糸におけるパラ型
アラミド繊維は、引張強度か22〜25g/deでガラ
ス繊維の約5 g / d eの4倍以上の値を有し、
かつ破断伸度が4%前後でほぼ両者一致しているため、
両者を合撚した場合の引張特性上のバランスか良好とな
る。
また、パラ型アラミド繊維糸とガラス繊維糸の合撚糸は
、ガラス繊維特有の耐屈曲性不良による機械的脆さをパ
ラ型アラミド繊維糸によって補うと共に、パラ型アラミ
ド繊維の耐熱性不足をガラス繊維糸によって補い合うと
いう相互補完を果すことになる。その結果、縫糸は強靭
なものとなり、@製または編成時およびその後の製芯工
程において糸切れ不良が発生しにくいものとなる。
[実施例] 第1図、第2図に示した本発明の第1実論例に係る燃焼
器具用芯の耐熱部材について以下に説明する。
本実施例の耐熱部材は厚手耐熱布を複数枚(通常は2枚
)重合した例で、図示の状態は長手方向中心線A−A′
 (これか切断線となる)を境に上下に2枚分か形成さ
れている製造途上のものを示している。
重合耐熱布1は、2枚の厚手耐熱布3,3を両者間に補
強用の中芯2.2を介して重合してなり、これらを本発
明の特徴とするガラス繊維糸とパラ型アラミド繊維糸と
を主体とする合撚糸でなる縫糸4,4,5,5,6.6
で多本縫ミシンなどを用いて縫製一体化して形成したも
のである。なお、中芯2は必要に応じて用いれはよい。
この重合耐熱布1を中心線A−A′に沿って切断するこ
とにより2枚の耐熱部材7,7か得られる。
この耐熱部材7より筒芯を製造するには、第5図に示す
ように、耐熱部材7の下側縁部8を吸上部材としての木
綿布(または不織布)9の上縁部10と突き合せて縫糸
11により縫合した後、木綿布9の巾に合わせて切断し
、さらに、これを円筒状に巻くとともに縫糸12により
縫製する。もって燃焼器具用芯13を得ることかできる
。なお、平芯の場合は、縫糸12による縫製を行なわな
い。
上記の厚手耐熱布3は、ガラス繊維、耐熱繊維等の耐熱
性の良好な繊維に、必要に応じてレーヨン・スフ糸を混
紡した200〜500テックス程度の太さの糸で製織し
た厚さ1〜2 +ynn程度の1lli物でなり、この
ような材質でなる耐熱布を所望の巾(生産能率および作
業性から通常は2本分の巾で、70〜80 mmの巾)
に裁断して帯状としたものを用いている。
次に、縫糸4,5.6に用いた合撚糸の構成について説
明する。
合撚糸の一主体要素であるガラス繊維糸は、単繊維の繊
度が5μないしはそれ以下のものが好ましく、糸番手は
5〜7oテツクスのものが好ましい。また、このガラス
繊維糸は細くて強力の高い紡績糸を紡出することが困難
であるので、長繊維糸を用いればよい。
合撚糸の他の主体要素であるパラ型アラミド繊維は、芳
香族環をっなぐアミド結合が互いにパラの位置にある構
造を有するアラミド重合体から形成された繊維であり、
例えは、ポリパラフェニレンテレフタラミド(商品名ニ
ゲプラー、テユボン社製) あるいは、ポリパラフェニレン・34′ジフエニルエー
テル・テレフタラミド(商品名:テクノーラ、帝人■製
) などを用いれはよい。
パラ型アラミド繊維糸の番手は50〜400deか好ま
しい。また、このパラ型アラミド繊維糸は細くて強力の
高い紡績糸を紡出することか容易であるので、紡績糸、
長繊維糸のいずれを用いてもよい。
また、ガラス繊維糸とパラ型アラミド繊維糸の合撚は、
それぞれをまず1本づつ引揃えて2本撚としく下撚)、
次いでこれらを所定本数引揃えて上撚をかける方法と、
それぞれの必要本数を引揃えて1回で撚合せる方法等が
ある。
さらに、合撚糸は、ガラス繊維糸とパラ型アラミド繊維
糸とを主体とするか、他の成分として本綿糸、レーヨン
糸、炭素繊維糸等を合撚したものであってもよい。
なお、パラ型アラミド繊維か紡績糸である場合、紡績工
程で上記のような他成分の繊維をパラ型アラミド繊維と
混紡することもできる。
ここに、ガラス繊維糸とパラ型アラミド繊維糸に合撚す
る他の成分の繊維糸の割合は、ガラス繊縫糸およびパラ
型アラミド繊維糸の耐熱性、高強力性を実質的に損なわ
ない範囲であることが必要とされ、50%以下、好まし
くは30%以下がよい また、合撚糸を構成するガラス繊維糸およびパラ型アラ
ミド繊維糸が、共に長繊維糸である場合は、この合撚糸
の表面は平滑であるため、縫糸または編綴用ヨコ糸とし
て用いたとき、切口での糸はつれが起り易いが、前記の
ような他成分の繊維を紡績糸として合撚することにより
、合撚糸の表面を毛羽面たせて平滑性を失わせ、切口で
の糸はつれを防止することができる。
また、合撚糸は、縫糸4,4,5,5.6.6の全部に
用いる他、一部のみに用いてもよいが、その場合は、少
なくとも燃焼器具用芯に形成したときの耐熱部の第1糸
となる縫糸4,4には必ず用いなければならない。これ
は、耐熱部の第1糸が芯の先端部の形態を安定化し、燃
焼の安全性を保証する重要な働きをするものであって、
この第1糸の糸切れ不良は極力、避けなければならない
からである。
次に第3図、第4図に示した本発明の第2実施例に係る
耐熱部材について説明する。
本実施例の耐熱部材は、耐熱糸をタテ糸とし編綴用ヨコ
糸にて編成したもので、図示の状態は前述と同様に長手
方向中心線B−B′ (これが切断線となる)を境に上
下に2枚分が形成されている製造途上のものを示してい
る。
耐熱編成布21は、耐熱糸を所定の太さになるように任
意の複数本を引揃えてタテ糸群28(燃焼器具用芯にな
ったときもタテ糸になる)とし、このタテ糸群の複数列
を反復折返しつつ所定の巾(耐熱部1本分ないし複数本
分の中)に配列し、このタテ糸群か配列された層間に必
要に応じて補強用の中芯22.22を介在させ、かつこ
れらを上記と同様の素材の合撚糸でなる編綴用ヨコ糸2
3 23 24 24.25,25,26,26゜27
.27で編綴したものである。
この耐熱編成布21はクロセット機等のラッセル編機を
用いて編成することかできる。
この耐熱編成布21を図示の中心線B−B′に沿って切
断し、2枚の耐熱部材29.29が得られる。この耐熱
部材29より燃焼器具用芯を構成するには、前述と同様
に、耐熱部材2つの縁部30を吸上部材の木綿布(また
は不織布)の上縁と突き合せて縫合すればよい。
ここで合撚糸は、前述と同様に編綴用ヨコ糸23.23
,24,24.25,25.26,2627.27の全
部に用いる他、一部のみに用いてもよく、その場合、芯
に形成したときの耐熱部の第1糸となる編綴用ヨコ糸2
3.23には必ず用いなければならない。
上記第1、第2のいずれの実施例構成にあっても、パラ
型アラミド繊維糸とガラス繊維糸とを合撚した合撚糸は
、両者の各特性の相互補完作用により、その引張特性、
耐屈曲性、耐熱性に優れたものとなり、したがって、縫
糸4,5.6および編綴用ヨコ糸、23〜27の糸切れ
を防止することかでき、ひいてはミシンによる縫製、編
機による編成の速度を高めることができ、したがって生
産能率を向上することができ、また、タール付着防止の
ために耐熱部材の先端部を高温にて焼成加工しても支障
か生じない。
なお、アラミド繊維の中でも、メタ型のものは、引張強
度か5〜6 g/ d eと低い上、破断伸度が35〜
40%と高いため、ガラス繊維との補完効果は小さい。
以下に、本耐熱部材の3種類の具体例について説明する
〈1)ガラス繊維80%およびレーヨン・スフ20%か
らなる番手が325テツクスである耐熱糸をタテ糸およ
びヨコ糸として製織し、目付が650 g / m 2
である厚手耐熱布を得る。この耐熱布を中70mmのテ
ープ状に裁断し、2枚を重合してその中間に硬仕上綿布
からなる中30nmの2枚の補強用中芯を10mmの間
隔で平行に介在させる。
マタ、100deのポリパラフェニレン・34′ジフエ
ニルエーテル・テレフタラミド繊維糸と、11テツクス
のガラス繊維糸とをそれぞれ1本つつ引揃えて下撚をか
け、これらを3本用揃えて上撚をかけ合撚糸とする。
そして、前記の重合耐熱布を、多本縫ミシンを用いて1
0關間隔で、6本の合撚糸を縫糸として長さ方向に縫製
し、厚さ2.5印の帯状重合耐熱布とする。この帯状重
合耐熱布を長さ方向に沿って中央部を裁断し、同一の2
本の耐熱部材とする。
この耐熱部材を木綿布等の吸上部材と縫合わせて燃焼器
具用芯とすることができる。
(2)ガラス繊維40%、耐炎繊維40%、レーヨン・
スフ20%からなる番手が325テツクスである耐熱糸
をタテ糸として、1コース当り15本、100 mm当
り26コースの密度で70關1ゴに反復折返しつつ配列
し、10陥間隔の8本のヨコ糸にてm綴して耐!8m成
布とする。
8本のヨコ糸は、中央の隣合う2本を、100deのポ
リパラフェニレン・テレフタラミド繊維糸と11テツク
スのガラス繊維糸とをそれぞれ2本づつ合撚した合撚糸
とし、残りの6本を100%ガラス繊維糸とした。
この耐熱編成布を長さ方向に沿って中央部を裁断し、同
一の2本の耐熱部材とする。この耐熱部材を木綿布等の
吸上部材と縫合わせて燃焼器具用芯とすることかできる
(3)ガラス80%およびレーヨン・スフ20%からな
る番手か325テツクスである耐熱糸を3本撚してタテ
糸とし、単糸をヨコ糸として製織して目付けか1000
g/m2である耐熱布を得る。
この耐熱布を中70關のテープ状に裁断し、2枚を重合
してその中間に硬仕上した薄手ガラスクロスからなる巾
30mmの補強用中芯を1.0mmの間隔で2枚平行に
介在させる。
t?、、:100deポリパラフエニレン・3.4′ジ
フエニルエーテル・テレフタラミド繊維糸と、11テツ
クスのガラス繊維糸とをそれぞれ1本づつ引揃えて下撚
をかけ、これを3本引揃えて上撚をかけ合撚糸とする。
そして、前記の重合耐熱布を、多本縫ミシンを用いて、
10mm間隔で長さ方向に6本の縫糸で縫製し、帯状重
合耐熱布とする。6本の縫糸のうち、中央の隣合う2本
を前記合撚糸とし、残りの4本を100%ガラス繊維糸
とした。この帯状重合耐熱布を長さ方向に沿って中央部
を裁断し、同一の2本の耐熱部材とする。
さらに、この耐熱部材の合撚糸にて縫製した側の縁部か
ら約20關巾の範囲を、650 ’Cの温度に調整した
高温炉中を通過させて焼成しな。焼成後の耐熱部材の合
撚糸は、引張強度および耐屈曲性かほとんど損われてい
なかった。
この耐熱部材は、その非焼成側の縁部を木綿布等の吸上
部材と縫合わせて燃焼器具用芯とすることかできる。
[発明の効果] 以上説明した通り、本発明に用いた合撚糸は、耐熱性と
強靭性を兼ね備えているため、従来の100%ガラス繊
維糸を用いた場合にない次のような効果が得られる。
(1)縫糸および編綴用ヨコ糸の糸切れを防止すること
かできる。
すなわち、従来の部材における100%ガラス繊維糸は
、引張強度は4〜5.5g/deと通常のレベルにある
か、ガラス繊維特有の機械的脆さのため、縫製または編
成後の製芯工程での移動時の摩擦、引っ掛かり、さらに
は重縫い時のミシン針による突刺し等で比較的簡単に糸
切れを起すという問題かあった。それに対し、本発明に
おける合撚糸は引張強度か約22〜25 g/ d e
で、かつ耐屈曲性か著しく優れたパラ型アラミド繊維を
用いているために、上記のような糸切れは実質的に皆無
となる。
また、製芯工程で、縫糸の残糸の除去、耐熱布の先端か
らほつれかかっているヨコ糸の除去等に鋏を使用するか
、この際、従来、誤って縫糸や編綴用ヨコ糸を切断して
糸切れ事故を起すことか多かったか、本発明における合
撚糸はパラ型アラミド繊維の強靭さによって鋏によって
も切断されにくく、このような糸切れも起らなくなる。
さらには、製芯工程での糸切れ事故か解消したことによ
り、糸切れチエツクのための検査の労力と時間を短縮す
ることかできる。また、検査での糸切れの見逃しの恐れ
がなくなり、糸切れに係る不良品の発生か大巾に低減さ
れ、ひいては、燃焼器具そのものの信顆性の向上に寄与
することができる。
(2)生産能率を高めることかできる。
ガラス繊維糸の耐屈曲性不良による機械的脆さか補われ
たなめに、耐熱布の縫糸または耐熱糸の編綴用ヨコ糸と
して、合撚糸を用いることによって、ミシンの縫製速度
または8機の回転数を高めることかでき、@装態率また
は編成能率を向上することかできる。
(3)先端焼成加工に耐え得る。
本発明の最も予測しかたい効果は、タール付着防止を図
るために、燃焼器具用芯の耐熱部材の先端部を高温(6
50℃前後)の炉内を通して焼成しても、合撚糸の引張
強度および耐屈曲性が僅がしか低下ぜす、熱収縮もほと
んど発生しなかったことである。これは100%ガラス
繊維糸を用いた部材の場合では得られない大きな効果で
ある。
この結果、本発明は先端焼成を行なわない燃焼器具用芯
には勿論のこと、先端焼成を行なう燃焼1つ 器具用芯にも適用できる。
パラ型アラミド繊維は、400〜500 ’Cで急速に
熱分解と熱収縮か進むことか知られているが、ここに、
パラ型アラミド繊維糸とガラス繊維糸とでなる合撚糸に
おいて、パラ型アラミド繊維糸が、高温の先端焼成に耐
えられる理由は、焼成時間が比較的短いうえ、熱か熱伝
導性の良いガラス繊維糸を伝導して拡散するため、パラ
型アラミド繊維の温度上昇を低く抑えることかできるな
めであると考えられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例に係る燃焼器具用芯の耐熱
部材の一部破断平面図、第2図は第1図のm−n線断面
図、第3図は本発明の第2実施例に係る燃焼器具用芯の
耐熱部材の一部破断平面図、第4図は第3図のIV−I
v線断面図、第5図は本発明の耐熱部材を用いて燃焼器
具用芯を形成した例を示す斜視図である。 1・・・重合耐熱布、3・・・厚手耐熱布、4.56・
・縫糸、7・・・耐熱部材、13・・・燃焼器具用芯、
2■・・・耐熱編成布、 8・・・タテ糸群、2

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ガラス繊維、耐炎繊維等からなる複数枚の耐熱布
    を重合し、かつ、これらをガラス繊維糸とパラ型アラミ
    ド繊維糸とを主体とする合撚糸を縫糸として縫製一体化
    して形成した重合耐熱布からなる燃焼器具用芯の耐熱部
    材。
  2. (2)ガラス繊維、耐炎繊維等からなる複数本の耐熱糸
    を、所定の太さになるよう引揃えてタテ糸群とし、この
    タテ糸群を反復折返しつつ配列し、これらをガラス繊維
    糸とパラ型アラミド繊維糸とを主体とする合撚糸をヨコ
    糸として編綴して形成した耐熱編成布からなる燃焼器具
    用芯の耐熱部材。
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