JPH0265790A - 免疫賦活作用を有する粗糖蛋白質画分及びその製造法 - Google Patents

免疫賦活作用を有する粗糖蛋白質画分及びその製造法

Info

Publication number
JPH0265790A
JPH0265790A JP63215069A JP21506988A JPH0265790A JP H0265790 A JPH0265790 A JP H0265790A JP 63215069 A JP63215069 A JP 63215069A JP 21506988 A JP21506988 A JP 21506988A JP H0265790 A JPH0265790 A JP H0265790A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
kefir grains
fraction
kefir
polysaccharide
polysaccharides
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP63215069A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2788987B2 (ja
Inventor
Hifumi Oishi
一二三 大石
Toshiaki Hori
俊明 堀
Akemi Miyauchi
宮内 朱
Iwao Sakauchi
岩雄 坂内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYODO NYUGYO KK
Original Assignee
KYODO NYUGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KYODO NYUGYO KK filed Critical KYODO NYUGYO KK
Priority to JP63215069A priority Critical patent/JP2788987B2/ja
Publication of JPH0265790A publication Critical patent/JPH0265790A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2788987B2 publication Critical patent/JP2788987B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は免疫賦活作用を有するt4I糖蛋白質画分及
びその製造法に関するものである。
〔従来の技術〕
古来、ケフィアは消化機能の7C進、腎臓病、循環器病
などに対する効果が高いと伝えられてきたが、近年ケフ
ィア粒由来多糖体の抗腫瘍作用が報告されて以来、最近
の研究は主に免FliK活に関するものである6免疫賦
活作用に関する報告はケフィア粒由来多糖体や7ケフイ
ア粒を構成する乳酸菌の 膜性多糖体及びケフィアヨー
グルトなどを対象としたものであり2それ以外のもので
は行なわれていない。
〔発明が解決しようとする課題〕
発明者等はケフィア粒由来多糖体の免疫賦活作用につい
て、マクロファージにより生体外の実験及びマウスを用
いた抗腫瘍活性による生体内の実験などにより間尺た結
果、その作用を認めたが、再現性が悪く、−S糖体のロ
フトや精製度が変わると著しい活性のぶれを生じた。ま
たこの多糖体の免疫賦活作用も。
そtb程強くないことか確認され、上記のI!1ffL
性の低さの而からも、免疫賦活剤としてこの物質を利用
することには難かしい課題点が残されている。
発明者等は、免疫賦活作用がケフィア粒由来多糖体の主
体以外にあると考え、種々研究!!:虫ねた結果、ケフ
ィア酸に含まれ、多糖体と何んらかの会合をし、常法に
よる多糖体の精製過程を経ても多糖体画分に残存してい
る分子1tln、000〜2on、ooo、窒素量5.
5〜6.5%、糖質35〜55%の粗糖蛋白質画分を得
5この物質が免疫賦活作用を示す本体であり、またその
作用も非常に強いことを見出した。この発明はこの物質
自体及びその製造法により、上記の課題を解決しようと
するものである。
[B題を解決するための手段] 発明者等は上記のAI題点を解決するために。
種々研究を重ねた結果、この発明を完成するに到った。
すなわちこの発明はケフィア酸を構成する多糖体及び菌
体に含まれる分子jilo、00(1〜200 、00
0 、窒素量5.5〜6.5%、M竹35〜55%の粗
糖蛋白質画分、並びにケフィア酸の多糖体を主とする水
溶性成分をアルコール類により沈殿させ、得られた沈殿
物から変性剤或いは塩析などにより、前記糖蛋白質画分
を採取することを特徴とする前記糖蛋白質画分の製造法
である。
〔構成〕
この発明の免疫賦活作用を有する粗糖蛋白質画分を得る
に当り、ますケフィア酸から多糖体を調製する。ケフィ
ア酸はパンセン社。
ウィズビー社などのものが市販されており、培養のため
の培地は、牛乳、脱脂乳、或いはホエーなどの乳性培地
を通常使用する。
上記培地を常法いより殺菌し、ケフィア酸を3〜20%
の割合で無菌的に加え、15〜25°Cで1%数日間、
乳が凝固或いは培地pHか4.5〜4.0以下になるま
で培養する9次いでケフィア酸を殺菌した網などで;濾
過分511 L、 、新しい培地へ同様の割合で移す、
この操作を何度も繰り返えすことにより、ケフィア酸は
活性化し、増殖する。このようにして増殖させるか、或
いは市販のものを大量に購入して得たケフィア酸を水で
よく洗い、多糖体の精製に用いる。以下多糖の精製につ
いて説明する。
ケフィア酸の重量の約10〜30倍の精製水を加え、ミ
キサーなどの細断力のある装置を用い、ケフィア酸を破
砕し水に分散させる7次いで、40〜70°Cの浴槽中
で0.5〜2時間攪拌しながら多糖体を溶出させる。こ
の過程で溶出液は著しく粘性をもち、糸を引くようにな
る6I8出液中の大きな不溶物を除くため、3.000
r、p、m、で10〜20分間遠心分離し、上清を得る
。この上2清中にも多敏の不溶物や菌体などがきまれて
おり、史に7 、000〜15.n0flr、p、m程
度の高速遠心分離を操り返えして。
それらを除去する。遠心分離後前J〕れたに清にはまだ
若干の菌体或いは不溶性粒子などが含まれているため、
望ましくは中程度の除蛋白操作を行なう。除蛋白する場
合は通常トリクロロ酢酸などを用いるのがよい。上清を
5〜10℃に冷却後、2〜5%濃度にトリクロロ酢酸を
加え攪拌後、直ちに低温下において。
7.000〜15.000r、p、m、で5〜20分間
遠心分離し、上清を得る。多糖の析出沈殿には通常エタ
ノールを用いるが、(也のアルコールよい。菌体や不溶
物を除去したト清或いは除蛋白まで行なった上清に対し
、約1.5〜2倍量のエタノールを加え,多糖体を析出
沈殿させる。2.000−3.00Or.p.m.で5
 −10分間遠心分離し、沈殿物を得る。この沈殿物を
水に再溶解させ.再度約1,5〜2倍量のエタノールを
加え、再沈殿させた後、2,000〜3 、 000r
 、 p 。
m.で5〜10分間遠心分離し,沈殿物を回収する。こ
の操作を3〜5回程度繰り返えし、得られた沈殿物を凍
結乾燥させたものを,絹多糖体KGP(以下KGPと記
載)とする。次にこのKGPから免疫賦活作用を何する
m糖蛋白質画分F−35 f以下F−ti5と記載)を
t?I製する方法について説明する。
KGPには未だ不純物が多く含まれているため、更に精
製度を高めるためゲルS濾過を行なう、ゲルはアカロー
スやポリビニール系の分画分子t′!ili囲が数万〜
数百万のものを用い。
溶、す1液にはpH6〜75の中性の緩?#液や、食塩
水、水などが適当である6例えばゲルとしてセファロー
ス6B (ファルマシア]やトヨバールHW−fi5(
東洋曹達)など、溶出液にはpH7,0トリス塩酸緩尚
液や0.2MNaCQなどを用いる。ゲルを充填するカ
ラムは負荷する試料の量によって異なるが1通常内径の
30〜60倍程度の長さのカラムを用い1分離を良くす
るためには、60a++以上の長さのカラムが望ましい
、負荷する試料の多糖濃度は!I過ぎると粘度が高まり
、また負荷する試料の量が多いと。
テーリングを起こし易いので、試料濃度は0.5%以下
、試料容量はカラム容積の6%以下で1斤なうのが望ま
しい。通常はKGPを溶出液でO1〜0.5%1度に溶
解させ、カラム容積の1〜3%量を負荷する。流速は自
然流下やポンプを用いて調整してもよいが、通常−背当
たりカラム容積の0.1〜0.5%の流量で行なう。以
上のような条件でKGPをケル;濾過するとボイドボリ
ューム(カラム容積の30〜40%前後)の部位にKG
Pの主体力に?容量され。
テキストランを分子量標準とするとほぼ100万以上の
分子量と推定される。F−#5はこのKGPの高分子部
分と何んらかの会合をしており、多糖体と共に溶出され
る。このK GPの高分子部分のみを採取し、脱塩の後
凍結乾燥し、精製多糖体P−KGP(以下P−KGPと
記載)を得る。脱塩方法は透析、脱塩カラムによるゲル
)濾過、限外;濾過などいずれでもよい。次にこのP−
KGPからF−tt5を取り出す操作を行なう。
F−tt5を取り出すためには、多糖体との会合を何ら
かの方法で切り離さなければならない、そのためには尿
素や塩酸グアニジンなどの変性剤を用いるか、硫酸アン
モニウムなどによる塩析を行なう。
変性剤を用いる場合は、3〜6モルの尿素或いは1〜3
モルの塩酸グアニジンを含む中性のIFIJf液を用い
たゲル濾過が望ましい。ゲルS濾過の条件は、先に記載
した方法と同様で。
分画分子量範囲数万〜数百万のアガロースやポリビニー
ル系のゲルを用い、内径の30〜60倍程度の長さのカ
ラムに充填し7溶出液は3〜6モルの尿素或いは1〜3
モルの塩酸グアニジンなどを含むp)16〜7.5の中
性域の緩衝MとL、EflハP −K G Pr1.l
−0,5%ill[(7)ものを、カラム容積の1〜5
%量で負荷し。
−分出リカラム容積0.1〜0.6%量の流速で行なう
。以上のような条件下でゲル;濾過すると。
P−KGPは多糖体画分がカラム容積の30〜50%溶
出部位に、粗性のF−#5がUV吸収280nmで検出
すると、65〜95%の溶出部位に分離されるにのよう
にして得られた粗性のF−tt5は1分子量数千から数
十万のかなりクルードな蛋白質であり、低分子画分の除
去と脱塩が必要である0分子flo、On[]以下の低
分子画分を除くためには、ゲルS濾過や限外;濾過が適
している。
ゲルS濾過で除去する場合は、テキストランやポリビニ
ール系のゲルなどで、分画分子量範囲が100〜to、
ooo程度のものを用い、例を挙げわば、セファテック
ス025〜50(ファルマシア)、トヨバールHW40
(東洋曹達)などである。溶出液はpH6〜7.5の中
性域の緩衝液が適しているが、後の脱塩工程を省略する
ために純水を用いてもよい。カラム長は内径の25〜3
0倍とし、流速は1分出た11カラム容積の0.5〜2
%、負荷する試料の量はカラム容積の5〜15%が適当
である。この条件下でゲル5濾過を行なうと1分子量i
o、ooo以Hの画分は、カラム容積の30〜45%の
部分に1つの画分として得られる。溶出液に緩衝液を用
いた場合は、透析、脱塩カラムによるゲル3濾過、限外
シ濾過などの方法により、脱塩した後凍結乾燥する。純
水で溶出させた場合はそのまま凍結乾燥する。
限外シ濾過て低分子画分を除去する場合は。
分子jtlO,ooOM、W、カットのフ、イルタを用
い。
純水を適宜加えながら、脱塩を兼ねて低分子画分をシ濾
過する。通常最初の塩濃度が1千〜1万分の1となるま
で限外s濾過を行なう、得られた限外S濾過濃縮部に、
フィルタの目詰まりなどのため残存するto、ogo以
下の低分子画分を除くため、再度再生したフィルタによ
るI!艮外門濾過を行なうか、ゲル5濾過する。ゲルS
r”過する場合は、先に、¥8aした低分子画分を除く
方法と同様に行なう。最後に凍結¥i燥してF−か5を
得る。
透析で脱塩を先に行なう場合は、透過粒子径が10 、
000M 、 W 、以下の透析1摸を用い、塩濃度が
1千〜1万分の1となるまで、純水に対して透析する。
次いで先に記載した低分子画分を除去するゲルs濾過を
行ない、凍結乾燥物としてF−#5を得る。
塩析でF−tt5を得る場合は1通常の硫酸アンモニウ
ムを最終濃度50〜60%飽和で処理する方法による。
まずP−KGPを純水に十分溶解させ、 8.000−
10.0OOr、p、m、で5〜10分子fJ]遠心分
離して沈殿物を除いた上清を調製する。次に硫酸アンモ
ニウムを加工、50〜60%飽和する。この方法により
得られた沈殿物は粗性のため、先に記載した10,00
0以下の低分子画分の除去と脱塩の操作を同様に行ない
、凍結乾燥物としてF−#5を得る。
以上に記載した方法により得られるF−a5は、SDS
アクリルアミド電気泳動法とゲルシ濾過法によって推定
した結果1分子量約30 、000の糖蛋白質を主体と
し、その他に分子量10.000〜200,000の範
囲4〜5分画の蛋白質を少量含む画分である。F−35
は窒素含量5.5〜6.2%、糖含量35〜55%1分
子量10.000〜200.000の糖蛋白質の様相を
呈する。
〔作用〕
次に実験例によってF−#5の免疫賦活作用について詳
細に説明する。
この発明のF−1t、5は顕著な免疫賦活作用を有する
以下に免疫賦活作用に関する生体外、生体内の実験結果
を示す。
1、実験例1〈生体外での免疫賦活作用のチエツク〉 ケフィア粒由来多糖体の免疫賦活作用の一機序として、
マクロファージの活性化の系を介することか示唆されて
いることから、生体外の実験ではマクロファージの活性
化の度合いを調べることにより、免疫賦活作用をチエツ
クした。指標としてマクロファージの形態変化と組識プ
ラスミノーケンアクティベーター(以後t−PAと記載
)産生能及び、腫痛繍胞傷害能を用いた。
d d ’/マウス(5週令、雌)の腹腔に、1%カゼ
、イン/リン酸i1衝液加生理食塩水l隣りを、1人し
、4日後に腹!F2浸出綱胞を20γ、牛脂児血清加R
PMT1640培地(GIIO2で採取する。
次いでプライマリアティッシュ(ファルコン)にM胞を
移し、5%CO,下37℃1時開培1[軽いピペッティ
ングで非付着細胞を除去し。
更にlO%牛脂児血清加RPMI1640培地で同じ条
件で一夜培養し、軽い洗浄の後、得られた付着性細胞を
マクロファージとして用いた。この方法により得られた
マクロファージを形態変化とt−PA産生能、腫11S
細胞傷害能蒐アシアロGMIMk性率)のチエツクに用
いた。
またF−#5のルイス肺癌に対する腫瘍細胞傷害活性の
チエツクには、カゼインの代りに1%F−tt5/リン
酸緩衝液加生理食塩水1IIQにより誘導した腹t2浸
出細胞を、上記と同様の方法で調整したものを用いた。
試料の感作法はマクロファージをハイブリティーl培地
(無血清2三光純薬)で洗浄後2同じ培地に試料を各濃
度に溶解させ、一定量ずつ圧加し、5%Cot下で18
時間培養する方法によった。試料はF−tJ5. にG
P、及び比較対照としてLPS(SIG河^)を用いた
形態変化は倒立顕微鏡下でシャーレの10g4所につい
て、Imm’あたりの付fli411胞総数と。
伸展又は大型化している細胞数を測定し、形態変化率(
%)で表わした。t−PA産生能については、培地内の
t−PA濃度をフールら(WHUR,P、et al、
Br、J、cancer、42.305.19801の
方法にしたがって測定した。
腫瘍細胞傷害能についてはアカガヮ等 (Akagawa、に、5 and Tokunaga
、T、Microbiol。
Immunol、 、26.831.1982)によれ
ば、マグロファージがアシアロGMIH性となることを
報告していることから、抗アシアロGMI抗体(和光)
を用い、酵素抗体法fABC法)により、陽性率ヲ測定
した。またF−tt5についてはルイス肺癌細胞を標的
細胞とした腫瘍細胞傷害活性も同時に測定した。この場
合はF−N5により誘導したマクロファージとルイス#
癌m胞を混合培養した後、標的N1胞数を測定した。コ
ントロ−ルにはカゼイン誘導マクロファージを用いた。
以上の実験結果を第1〜3表に示す。
第1表、マクロファージの形態変(IZ率(変化率:%
)第2表、マクロファージのt−PA生産ft (40
5nm吸光度)第3表 マクロファージのアシアロGM
I陽性率(陽性率;%)表1〜3に示したようにマクロ
ファージの形態変化率、t−PA生産量、腫瘍細胞傷害
性(アシアロGMI陽性率)のいずれにおいても、F−
N5はKGPの1/8〜1/16の使用鼠で約2倍の活
性値であった。またマクロファージ活性化作用が強いL
PSよりも強い活性化作用をもつこともわかる。ルイス
肺癌を欅的細胞とした時、カゼイン誘導マクロファージ
が何んら傷害活性をもたなかったのに対し、F−15誘
導マクロフアージが何んら傷害活性をもたなかったのに
対し、F−N5誘導マクロフアージは42.9%の高い
活性値を示した。このことからもF−N5がマクロファ
ージの腫瘍細胞障害活性を高めることが示唆された。
2、実験例2〈生体内での免疫賦活作用のチエツク〉 生体内実験では、マウス血液中の線溶活性を測定するこ
とにより、t−PA生産量のチエツクを、また腫瘍細胞
ザルコーマ180のマウスへの移植後の細胞増殖度を調
べることにより抗腫瘍活性を測定して、生体内での免疫
賦活の効果を調べた。
〈実験方法〉 (1)線溶活性 実験動物: DD’l’マウス(4週令、雄)。
群10匹とする。
試料投与法;生理食塩水に溶かし、腹腔的投与 試料処置時間;23時間 線溶活性測定法;血漿中のプラスミン(線78素)活性
を測定し、コ トロール群を100%とし て増加率を求める。
(2)抗腫瘍活性 実験動物: ddYマウス(4週令、維)。
群10匹とし通常の飼育方法によ る。
腫瘍;ザルコーマ180 移植法:右M部皮下移殖(10ケ細胞数)試料投与方法
;生理食塩水に試料を溶解させ、腹腔的投与。
投与期間:腫瘍移M7日前から、移殖後14日目まで1
日1回隔日没与した。
1lliL瘍増殖度の測定:移植後、 15日In腫瘍
を摘出し重量を測定し。
コントロール群に対す る増殖抑制率を下式の ように求める。
第5表 F−45とKGPの抗腫瘍活性コントロール群
の腫瘍重量−処置群の腫瘍重量抑ルl率= コントロール群の腫瘍重量 実験結果を第4.5表に示す。
第11表 F−#5とKGPの線溶活性への影響@4表
に示したようにF−#5は5 B/kgでコントロール
群(100%)に対し187%に線溶活性を上昇させ、
にGPの1/lOの投与域で約2倍の高い活性値を得た
第5表の抗腫瘍活性ではF −tt 5 1f)mg/
kgの投与量でザルコーマ180の増殖を85.8%抑
制し、KGPの175の投与量で約2倍の強い抑制効果
があった。
以上の生体外、生体内の実験結果から、F−45はKG
Pに比べて極めて少量で、しかもより強い免疫賦活活性
をもつことが認められた。また発明者らの実験によれば
、KGPからF−tt5を除いた画分にはほとんど免疫
賦活活性を認めなかったことから、F−tt5はケフィ
ア粒由東物質のもつ免疫賦活作用の本体と推定され、こ
の発明は有用な発明である。
[実施例〕 以下実施例により、この発明の詳細な説明する。
実施例1 パンセン社ケフィア粒20g!z 90°C,5分間殺
菌した脱脂乳培地に、 10%の割合いで接種し、25
℃、24時間培養後、このケフィア粒を炉別して新しい
培地に10%比となるように接種した。この操作を繰り
返えして約IO陣のケフィア粒に増加させた後、水でよ
く洗浄し。
80gのケフィア粒を得た。次に、このケフィア粒80
gに対し、 1200m11の精製水を加えブレンダを
用い、 10.(100r、p、i、で15分間破砕し
た後、55”Cの温浴槽中で攪拌しながら、1時間呆持
した。この溶解液を2.000r、p、m、で15分間
遠心分離し、大きな不溶性物を除去後5上清を更に15
,0OOr、p、+1.で30分間の遠心骨M操作を2
回行ない、不溶物や菌体などをほぼ完全に除去した。得
られた上清910va Qを5°Cに冷却し、トリクロ
ロ酢酸29.1gを加え、よく攪拌した後、直ちにIO
,00Or、p、+o、 5分間遠心分離を行ない、上
清を回収した。この上清95抛Qに対し、1,900+
a(lのエタノールを加え、多糖を析出させた後、3.
00Or、p、m、 10分間遠心分離して、多糖の沈
殿物を得た。この沈殿物に対し、500+aQの精製水
を加え、よく攪拌して溶解させ、エタノールを1,00
0m1!加えて多糖を再沈殿させた。この操作を3回行
なった後、得た多糖沈殿物を凍結乾燥し、粗多糖。
体KGP2.2gを得た。
次にこのKGPlgを精製水300a+ Qに溶解させ
、トヨバールH1f65F C東洋曹達)を用い。
下記の条件下でゲルシ濾過を行なった。
(条件) カラム: 3.6c+n X IIOcII溶出液:精
製水 流d : 1.6m Q /min 試f’j : 40+o Q 検出:フェノール硫酸法 この条件でゲルs濾過をくり返えし、凍結乾燥して多糖
体P −K G Po、6gを得た。このP−K a 
Po、6gを3 M尿素、0.1M1−リス塩酸f!衡
液200IIQに溶解し、以下の条件でゲルs濾過を行
なった。
ゲル:セファロース4B+フアルマシア)。
カラム: 3.6CII X 110印溶出Iei:3
M尿素0.1M1−リス塩酸緩衝液(pH6,9)、流
速1.li++!/ll1in試料: 30m Q 検出: U V280nm 以上のゲルs濾過で700a Q〜850mρの溶出部
に粗性のF−35のピークを検出し、この部分を集めて
、 to、oooカットのUF[により。
脱塩を兼ねて低分子画分を除去し 、*縮液200m 
Qを得た。この濃縮液から10.000以下の低分子画
分を完全に除くため、虹に以下の条件でゲルs濾過を行
なった。
ゲル;セルファナックスG−50 カラム;1.8cmX80印 溶出液:純水 流速; 0.8n Q /1W1n。
試料:20m11 検出; U V 280am 以上の条件でゲル5?aすると、55mQ〜70III
Qの溶出部にF−15のピークを検出し。
このピーク部分を集めて凍結乾燥し、3.21のF−#
5を得た。
このF−#5のSDSアクリルアシド電気泳動法を行な
った結果1分子量約30.000の濃いバンドを得、 
to、ooo〜30.000に3本、30.000以上
に2本の淡いバンドを検出した。
窒素量は5.88%、糖質は37.60%であった。
このF−tt5の抗腫瘍活性を、ウィスター系ラット2
50g4i (−群10匹)を用い、下記の条件で調べ
た結果を示す。
腫瘍:ザルコーマ180 移殖法:右・ν部皮下移N(10’細胞数)投与法:生
理食塩水に試料を溶解させ、腹腔内投与 投与Itl1間:!Il瘍移殖7日前から10隔日投与 腫瘍増殖度の測定:移殖後、15日目に腫瘍と抑制率の
算出  を摘出し重量を測定し。
コントロール群に対す る増殖抑制率を下式の ように求める。
コン1ヘロール群の腫fIS車量−処置群の腫瘍重量抑
制率= コントロール群の腫瘍重量 試験結果:抑制$71.2% 実施例2 ウィズビー社ケフィア粒100.を、精製水でよく洗浄
し、1,650II+I!の精製水を加え、ブレンタを
用い、12.0nOr、p、m、で10分間破砕した後
、65”Cの温浴槽中で、攪拌しながら1時間保持した
。この溶解液を3.000r、p=m、で15分間遠心
分離し、大きな不溶性物を除去後、上清を更に15.0
00r、p、n+、で30分間の遠心分離操作を2回行
ない、不溶物や菌体などをほぼ完全に除去した6得られ
た」二清1480m Qを5℃に冷却し、トリクロロ#
酸5]、8gを加え、よく攪拌した後、直ちにlo、0
0or、p、m、で5分間遠心分離を行ない、上清を回
収した。この上清950m Qに対し、 1.900+
aQのエタノールを加え多糖を析出させた後、 3.0
0Or、p、i、で10分間遠心分離して、多糖の沈殿
物を得た。この沈殿物に対し550IIIQの精製水を
加え、良く攪拌して溶解させ、エタノールをI 、 0
00n+ Q加えて多糖を再沈殿させた。この操作を3
回行なった陽、得た多糖沈殿物を凍結乾燥し、m多糖体
KGP2.3gを得た。次にこのKGP2gを精製水5
00m 1!に1容解させ、セファロースCL4B +
ファルマシア)を用い、下記の条件でゲlし5戸覇した
(条件) カラム: 3.6CIll X ll0CII+溶出液
:純水 流速:2.O+mQ/分 試料:35IIIQ ゆ出:フェノール硫酸法 この条件でゲル;濾過を繰り返えし、凍結乾燥して多糖
体P −KG Pl、44gを得た。このP −K G
 P 1.44gを500+a Qの精製水によく溶解
させ、 8,0OOr、p、m、で10分間遠心分離を
行なった。この上清497m Qを別の容器に移し。
硫酸アンモニウム550gを攪拌しながら徐々に加え、
 7.00Or、p、m−で10分間遠心分離を行ない
、上清を捨て沈殿物を回収した。この沈殿物53m g
を純水200m Qに溶解させた後9次の条例二でゲル
5濾過を行なった。
セファデックスG−50 力うム: 1.8cII X 80c+w溶出液:純水 流速: 0.8m Q /win。
試料: 2fl++ Q 検出: U V 280nn+ 以上の条件でゲルシ濾過し、55mQ〜70m Qに1
8出されたF−45のピークを検出し、この部分を集め
て凍結乾燥し、4.81のF−35を得た。このF−1
t 5のSDSアクリルアミド電気泳動法を行なった結
果、分子量的30 、000の最も、11いバンドを得
、その他に前後に淡いバンド2本ずつを検出した。窒素
量は5.58%、糖質は38.25%であった。
このF−tt5を用い下記条件で抗腫瘍活性を調べた。
実験動物: ICRマウス4週令雄、−群10匹腫瘍:
ザルコーマ180 移殖法:右臂部皮下8殖(to’細胞数)投与法:生理
食塩水に試料を溶解させ、腹腔内投与 投与期間:腫瘍移殖7日前から1日1回隔日没与 腫瘍増殖度の測定:移wi後、15日目に腫瘍を摘出し
1重量を測定 し、コントロール群に 対する増殖抑制率を下 式のように求める。
抑制率= コントロール群の腫瘍重量−処置群の腫瘍重量コントロ
ール群の腫fI重量 上記の条件で試験した結果、抑制率は80.3%であっ
た。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ケフイア粒を構成する多糖体及び菌体に含まれる
    分子量10,000〜200,000、窒素量5.5〜
    6.2%、糖質35〜55%の粗糖蛋白質画分。
  2. (2)ケフイア粒の多糖体を主とする水溶性成分をアル
    コール類により沈殿させ、得られた沈殿物から変性剤或
    いは塩析などにより前記粗糖蛋白質画分を採取すること
    を特徴とする前記粗糖蛋白質画分の製造法。
  3. (3)変性剤として尿素或いは塩酸グアニジンなど、又
    、塩析として硫酸アンモニウムなどを用いた請求項2記
    載の粗糖蛋白質画分の製造法。
JP63215069A 1988-08-31 1988-08-31 免疫賦活作用を有する粗糖蛋白質画分及びその製造法 Expired - Lifetime JP2788987B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63215069A JP2788987B2 (ja) 1988-08-31 1988-08-31 免疫賦活作用を有する粗糖蛋白質画分及びその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63215069A JP2788987B2 (ja) 1988-08-31 1988-08-31 免疫賦活作用を有する粗糖蛋白質画分及びその製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0265790A true JPH0265790A (ja) 1990-03-06
JP2788987B2 JP2788987B2 (ja) 1998-08-20

Family

ID=16666241

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63215069A Expired - Lifetime JP2788987B2 (ja) 1988-08-31 1988-08-31 免疫賦活作用を有する粗糖蛋白質画分及びその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2788987B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08113539A (ja) * 1993-09-22 1996-05-07 Nippon Paper Ind Co Ltd 免疫増強剤及びその製造方法、並びにそれを用いた甲殻類及び魚類の養殖用飼料
US6896887B2 (en) 2001-06-11 2005-05-24 Applied Nanosystems B.V. Bacterial ghosts provided with antigens
WO2006077634A1 (ja) * 2005-01-19 2006-07-27 Japan Clinic Co., Ltd. カキ肉エキスの製造方法
WO2009154051A1 (ja) 2008-06-19 2009-12-23 国立大学法人 北海道大学 免疫賦活剤
CN111201320A (zh) * 2017-10-05 2020-05-26 医疗法人社团市川诊所 具有细胞杀伤活性的细胞提取物成分或组合物的制备方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08113539A (ja) * 1993-09-22 1996-05-07 Nippon Paper Ind Co Ltd 免疫増強剤及びその製造方法、並びにそれを用いた甲殻類及び魚類の養殖用飼料
US6896887B2 (en) 2001-06-11 2005-05-24 Applied Nanosystems B.V. Bacterial ghosts provided with antigens
US7067639B2 (en) 2001-06-11 2006-06-27 Applied Nanosystems B.V. Method to provide bacterial ghosts provided with antigens
US7541039B2 (en) 2001-06-11 2009-06-02 Applied Nanosystems, B.V. Immunization with bacterial ghost-based vaccines
US7858357B2 (en) 2001-06-11 2010-12-28 Applied Nanosystems B.V. Immunization with bacterial ghost-based vaccines
WO2006077634A1 (ja) * 2005-01-19 2006-07-27 Japan Clinic Co., Ltd. カキ肉エキスの製造方法
JPWO2006077634A1 (ja) * 2005-01-19 2008-06-12 日本クリニック株式会社 カキ肉エキスの製造方法
JP4703574B2 (ja) * 2005-01-19 2011-06-15 日本クリニック株式会社 カキ肉エキスの製造方法
WO2009154051A1 (ja) 2008-06-19 2009-12-23 国立大学法人 北海道大学 免疫賦活剤
CN111201320A (zh) * 2017-10-05 2020-05-26 医疗法人社团市川诊所 具有细胞杀伤活性的细胞提取物成分或组合物的制备方法
CN111201320B (zh) * 2017-10-05 2023-09-01 医疗法人社团市川诊所 具有细胞杀伤活性的细胞提取物成分或组合物的制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2788987B2 (ja) 1998-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Lee et al. The antiproliferative activity of sclerotia of Lignosus rhinocerus (Tiger Milk Mushroom)
JP6980974B2 (ja) ヒアルロン酸のナトリウム塩の調製及び精製プロセス
Goulian et al. Enzymatic synthesis of DNA. 23. Synthesis of circular replicative form of phage phi-X174 DNA.
JPS62209101A (ja) エキナセアプルプレアまたはエキナセアアングステイフオリアの細胞培養物からの免疫刺激作用性ポリサツカライド、その製造方法及びこれを含む製剤
IE51590B1 (en) Glycoproteins
Omar et al. Upgrading the preparation of high-quality chitosan from Procambarus clarkii wastes over the traditional isolation of shrimp chitosan
JPH0265790A (ja) 免疫賦活作用を有する粗糖蛋白質画分及びその製造法
US10835565B2 (en) Pharmaceutical compositions having antibacterial, antiviral, and other immunostimulatory activities
KR102025632B1 (ko) 류마티스 관절염 억제제, 류마티스 관절염 예방제, 류마티스 관절염 치료제 및 류마티스 관절염 억제용 식품
US4054648A (en) Process for preparing a therapeutic agent
Muirden et al. Light and electron microscope studies in carragheenin, adjuvant, and tuberculin-induced arthris.
JPS59118712A (ja) 抗腫瘍剤及びその製造法
CN110093335B (zh) 一种沙蚕激酶的提取方法
JPS58318B2 (ja) 制癌性物質の製造方法
Triastuti et al. Extraction and purification of bromelain enzyme from queen pineapple
AU2020291074A1 (en) β-glucan composition and use therefor
TW527421B (en) Method for acquiring cell compositions by use cell apoptosis inducers
JPH03227939A (ja) 免疫能賦活化物質及びその製造法
CN105147722A (zh) 硫酸化白芨多糖的新用途及一种治疗眼表损伤的制剂
JPH0471894B2 (ja)
RU2610669C1 (ru) Способ получения протеолитического препарата для медицинского применения
RU2481113C2 (ru) Способ получения веществ, влияющих на пролиферацию эпидермоидных клеток карциномы человека а431
Wang et al. Neurocyte apoptosis and expressions of capase-3 and Fas after spinal cord injury and their implication in rats
JPS60178820A (ja) 抗腫瘍活性物質の製造方法
Nie et al. Characterization of a polysaccharide from Amauroderma rugosum and its proangiogenic activities in vitro and in vivo

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080612

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090612

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090612

Year of fee payment: 11