JPH0264523A - 液晶セルの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は液晶表示装置に用いられる液晶セルの製造方
法に関する。

〔従来技術１ 一般に、液晶表示装置は、一対の透明なガラス基板の対
向面に透明電極を有するとともに、そのガラス基板間に
液晶を封入してなり、対向する透明電極に電圧を印加す
ることにより、所定の情報を表示する。

このような液晶表示装置の液晶セルは、第７図および第
８図に示すように製造される。すなわち、第７図に示す
ように、複数のセル領域が配列される一対の透明なガラ
ス基板ｌ、２の対向面に各セル領域に応じてそれぞれ透
明電極１ａ・・・２ａ・・・を形成するとともに、一方
のガラス基板ｌの各セル領域にそれぞれシール材３・・
・を枠状に形成し、このシール材３・・・を介して一対
のガラス基板ｌ、２を重ね合わせて接合する。これによ
り、液晶セル集合体４が構成される。この場合、枠状の
シール材３・・・は液晶封入領域を区画するものであり
、それぞれ四角い枠状をなし、その下辺中央に液晶注入
口３ａ・・・がガラス基板ｌの下縁に整列形成されてい
る。

そして、このように構成された液晶セル集合体４を図示
しない真空槽内に配置して、各シール材３・・・で囲ま
れた液晶封入領域内を真空にした後、第８図（Ａ）に示
すように各液晶注入口３ａ・・・を下にして、真空槽内
の容器に満たされた液晶に液晶セル集合体４の各液晶注
入口３ａ・・・を完全に没入させて、液晶セル集合体４
を立てる。この状態で、真空槽内を徐々に大気圧に戻す
と、液晶セル集合体４の各液晶注入口３ａ・・・を通し
て液晶５が第８図（Ｂ）に示すようにシール材３・・・
で囲まれた各液晶封入領域内に注入される。このとき、
液晶５はシール材３・・・で囲まれていない液晶封入領
域外のガラス基板１，２間にも入り込む、この後、第８
図（Ｃ）に示すように、液晶セル集合体４の各液晶注入
口３ａ・・・を封止材３ｂ・・・でそれぞれ對止し、各
セル領域毎に切断して分離する。このように分離された
状態では、第８図（Ｄ）に示すように、液晶封入領域外
のガラス基板ｌ、２間にも液晶５が入り込んでいるため
、洗詐工程で不要な液晶５を洗い落す、この結果、第８
図（Ｅ）に示す液晶セル６が一度に多数得られる。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、上述したような液晶セルの製造方法では
、液晶セル集合体４の各セル領域内に液晶５を注入する
際に、これと同時にシール材３・・・で囲まれていない
液晶封入領域外のガラス基板１．２間にも液晶５が入り
込んでしまうため、洗浄工程でガラス基板ｌ、２間に入
り込んだ不要な液晶５を洗い落す必要があり、高価な液
晶５が無駄になる。特に、液晶封入領域外のガラス基板
１．２間に入り込んだ液晶５を良好に洗い落すためには
、各液晶セル６・・・が配列形成された液晶セル集合体
４の状態では隣接するセル領域間に入り込んだ液晶５を
確実に洗い落すことができないので、液晶セル集合体４
を各セル領域毎に切断して分離した後、各液晶セル６を
それぞれ洗浄しなければならない、そのため、液晶５の
注入工程から洗浄工程まで同一の治具を使用することが
できず、異なる種類の治具が必要となり、洗浄作業が煩
雑で、生産性が極めて悪いという問題がある。

この発明の課題は、液晶の注入時に液晶封入領域外のガ
ラス基板間に不要な液晶が入り込まないようにすること
により、液晶の無駄な使用を防ぎ、かつ洗浄工程の簡素
化を図り、生産性の向上を図るようにすることである。

［課題を解決するための手段］ この発明は、複数のセル領域が配列される一対の基板間
に各セル領域毎に液晶封入領域を区画するシール材の液
晶注入口を前記基板の一方の縁に整列形成し、かつ前記
シール材の液晶注入口の近辺に隣接するセル領域のシー
ル材同士をつなぐ壁を形成することにより、液晶セル集
合体を構成し、この液晶セル集合体の各液晶封入領域内
に液晶を注入する際に、シール材同士をつなぐ壁で一対
の基板間に不要な液晶が入り込むのを防いで、各液晶封
入領域のみに液晶を注入させ、この後、液晶セル集合体
を洗浄して個々の液晶セルに分離することにより、複数
の液晶セルを同時に多数個ずつ製造する方法である。

［作　用］ この発明によれば、液晶セル集合体の各液晶封入領域内
に液晶を注入する際に、シール材の液晶注入口の近辺に
形成されて隣接するセル領域のシール材同士をつなぐ壁
が液晶封入領域外に不要な液晶の侵入を防ぐので、液晶
注入口を通して液晶封入領域のみに液晶を注入すること
ができる。

したがって、液晶の無駄な使用量が極めて少なく、シか
も不要な液晶を洗い落す洗浄工程においては、液晶セル
集合体を液晶セル毎に分離する前の状態で洗浄作業を行
なうことができるとともに、不要な液晶をきれいに洗い
落すことができる、そのため、液晶注入工程から洗浄工
程まで同一の治具を用いて各処理を行なうことができる
。

これにより、洗沙工程の簡素化を図ることができるとと
もに、液晶セルの生産性の向上をも図ることができる。

［実施例］ 以下、図面を参照して、この発明の詳細な説明する。

第１図〜第３図はこの発明の第１実施例を示し、第１図
は液晶セル集合体を示す、この液晶セル集合体ｌＯは後
述する複数の液晶セル１１・・・を配列形成してなるも
のである。すなわち、複数のセル領域が横方向に配列さ
れる一対の透明なガラス基板１２．１３の対向面に各セ
ル領域に応じてＩＴＯ等よりなる透明電極１２ａ・・・
、１３ａ・・・を形成し、その一方のガラス基板１２に
各セル領域毎に透明電極１２ａ・・・を囲むシール材１
４・・・を枠状に形成するとともに、その下辺中央に液
晶注入口１５・・・をそれぞれ形成し、かつこの液晶注
入口１５・・・の近辺に隣接するセル領域のシール材１
４・・・同士をつなぐ壁１６・・・を形成し、このシー
ル材１４・・・および壁１６・・・を挟んで一対のガラ
ス基板１２．１３を重ね合わして接合する。これにより
、液晶セル集合体ｌＯが構成される。この場合、シール
材１４・・・は液晶封入領域を区画するものであり、エ
ポキシ系樹脂よりなり、それぞれほぼ四角い枠状をなし
、その上下辺はガラス基板１２の上下縁から若干離れて
形成されている。液晶注入口１５・・・はシール材１４
・・・で囲まれた液晶封入領域内に液晶１７を注入する
ためのものであり、シール材１４・・・の下辺をその中
央部分からガラス基板１２の下縁に亘って延設すること
により構成されている。壁１６・・・は隣接する各セル
領域のシール材１４・・・同士をつなぐものであり、シ
ール材１４・・・と同じ材料で同時に形成される。すな
わち、この壁１６・・・はシール材１４・・・の下部両
端からそれぞれガラス基板１２の下縁に延び、この下縁
に沿って連続している。なお、一対のガラス基板１２．
１３の対向面に形成される透明電極１２ａ・・・、１３
ａ・・・のうち、一方のガラス基板１２に形成される透
明電極１２ａ・・・はそれぞれセグメント電極であり、
各電極端子１２ｂ・・・がシール材１４・・・を横切っ
て導出されており、また他方のガラス基板１３に形成さ
れる透明電極１３ａ・・・はそれぞれコモン電極であり
、シール材１４・・・を挟んで一対のガラス基板１２．
１３が重ね合わされた際に上述した電極端子１２ｂ・・
・のいずれかに導電材を介して接続される。

次に、第２図および第３図な参照して、上述した液晶セ
ル集合体１０の各液晶封入領域内に液晶１７を注入して
、個々の液晶セル１１に分離する場合について説明する
。

上述した液晶セル集合体ｌＯは、第２図（Ａ）に示すよ
うに、一対のガラス基板１２．１３間に複数の液晶セル
１１・・・が配列形成されている。この液晶セル集合体
ｌＯの各液晶封入領域内に液晶１７を注入する場合には
、第３図に示すように真空槽１８内に液晶１７が入った
容器１９と液晶セル集合体ｌＯとを上下に離して入れる
。そして、真空槽１８内を真空にすることにより、液晶
セル集合体１０の各液晶封入領域内を真空にする。この
状態で、液晶セル集合体ｌＯの各液晶注入口１５・・・
を下にして、その各液晶注入口１５・・・が完全に液晶
１７内に没入するように、液晶セル集合体ｌＯを立てる
。この後、真空槽１８内を徐々に大気圧に戻すと、容器
１９内の液晶１７は各液晶注入口１５・・・を通して、
第２図（Ｂ）に示すようにシール材１４・・・で囲まれ
た液晶封入領域内に注入される。このときには、隣接す
るセル領域の各シール材１４・・・の下端同士が壁１６
・・・によりつながっているので、隣接するセル領域の
間に液晶１７が入り込むことはないが、シール材１４・
・・の下辺側における液晶注入口１５・・・と壁１６・
・・との間に僅かに液晶１７が入り込む。

この後、液晶１７が注入された液晶セル集合体ｌＯの液
晶注入口１５・・・を第２図（Ｃ）に示すように封止材
２０・・・で封止した後、液晶セル集合体ｌＯを洗浄し
て、第２図（Ｄ）に示すように不要な液晶１７を洗い落
す、この場合には、各セル領域のシール材１４・・・の
下辺側における液晶注入口１５・・・と壁１６・・・と
の間に液晶１７が僅かに入り込んでいるだけで、隣接す
るセル領域の間には液晶１７が入り込んでいないため、
簡単かつ容易に不要な液晶１７を洗い落すことができる
。そして、同図に２点鎖線で示す箇所で切断して分離す
ると、第２図（Ｅ）に示す液晶セル１１が一度に多数得
られる。

したがって、上述した液晶セル１１の製造方法によれば
、液晶セル集合体１０の各液晶封入領域内に液晶１７を
注入する際に、隣接するシール材１４・・・の下端同士
をつなぐ壁１６・・・がセル領域の間に不要な液晶１７
が入り込むのを確実に阻止することができ、シール材１
４・・・に囲まれた液晶封入領域内のみに液晶１７を良
好に注入することができる。また、液晶１７はセル領域
間に入り込まず、その下部の液晶注入口１５・・・とｍ
１６・・・との間に僅かに入り込むだけであるから、液
晶１７の無駄な使用量が極めて少なく、シかも液晶１７
を洗い落す洗浄作業が簡単かつ容易にできる。特に、洗
浄作業を液晶セル集合体ｌＯの状態で行なうことができ
るので、液晶１７の注入工程から洗浄工程まで同一の治
具を用いて各処理を行なうことができる。そのため、洗
浄工程の簡素化を図ることができ、ひいては生産性の向
上を図ることができる。

第４図は第２実施例を示す、この第２実施例は、隣接す
るシール材１４・・・同士をつなぐ壁２１・・・をシー
ル材１４・・・の下端間に直線的に形成した構成となっ
ている。このようにすれば、前述した第１実施例の壁１
６・・・よりも、その形状が極めてシンプルであるため
、その製作がより一層容易となる。

第５図は第３実施例を示す、この第３実施例は、隣接す
るシール材１４・・・同士をつなぐ壁２２・・・をシー
ル材１４・・・の下部両端からガラス基板１２の下縁に
延設し、この延設された部分間をガラス基板１２の下縁
から少し離して連結形成した構成となっている。すなわ
ち、壁２２を第１実施例のようにガラス基板１２の下縁
に沿って形成することは技術的に難しい、そのため、第
５図に示すように、壁２２をガラス基板１２の下縁から
少し離している。これにより、壁２２の製作が容易とな
り、良好に製作することができる。

第６図は第４実施例を示す、この第４実施例は、隣接す
るシール材１４・・・同士をつなぐ壁２゛３・・・を導
電材で形成した構成となっている。このようにすれば、
一対のガラス基板１２．１３を重ね合わして接合した際
に、壁２３・・・により、ガラス基板１３のコモン側の
１＆明電極１３ａを対向するセグメント側の電極端子１
２ｂ・・・のいずれかに接続することができ、接続構造
が簡単となる。

なお、この発明は上述した各実施例に限定されることな
く、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形応用
可悌である０例えば、隣接するシール材同士をつなぐ壁
は、上述した各実施例の形状に限らず、液晶封入領域外
に液晶が入り来ない形状であれだ、どのような形状であ
っても良く、また壁の材料はシール材と同じもの、ある
は導電材等に限らず、他の材料を用いても良いことは言
うまでもない。

［発明の効果］ 以上詳細に説明したように、この発明によれば、液晶セ
ル集合体の各液晶封入領域内に液晶を注入する際に、シ
ール材の液晶注入口の近辺に形成されて隣接するセル領
域のシール材同士をつなぐ壁により、液晶Ｍ大領域外に
不要な液晶が侵入するのを防ぐことができ、液晶注入口
を通して液晶封入領域のみに液晶を注入することができ
る。

したがって、液晶の無駄な使用量が極めて少なく、シか
も不要な液晶を洗い落す洗浄工程においては、液晶セル
集合体を液晶セル毎に分離する前の状態で洗浄作業を行
なうことができるとともに、不要な液晶をきれいに洗い
落すことができる。そのため、液晶注入工程から洗浄工
程まで同一の治具を用いて各処理を行なうことができる
。

これにより、洗浄工程の簡素化を図ることができるとと
もに、液晶セルの生産性の向上をも図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図はこの発明の第１実施例を示し、第１図
は液晶セル集合体の分解斜視図、第２図（Ａ）〜（Ｅ）
は液晶セル集合体に液晶を注入して個々の液晶セルに分
離するまでの工程を示す図、第３図は液晶セル集合体に
液晶を注入する装置を示す図、第４図は第２実施例の液
晶セル集合体の分解斜視図、第５図は第３実施例の液晶
セル集合体を示す図、第６図は第４実施例の液晶セル集
合体を示す図、第７図および第８図は従来例を示し、第
７図は液晶セル集合体の分解斜視図、第８図は液晶セル
集合体に液晶を注入して個々の液晶セルに分離するまで
の工程を示す図である。 ｌＯ・・・・・・液晶セル集合体、１１・・・・・・液
晶セル、１２．１３・・・・・・ガラス基板、１４・・
・・・・シール材、１５・・・・・・液晶注入口、１６
．２１．２２．２３・・・・・・壁、１７・・・・・・
液晶。 第 図 第 図 第 図 第 図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 一対の基板上にそれぞれ複数のセル領域を配列形成し、
   これらの一対の基板を対向配置して液晶セルが複数配列
   された液晶セル集合体を形成し、この液晶セル集合体を
   個々の液晶セルに分離することにより、複数の液晶セル
   を同時に多数個ずつ製造する液晶セルの製造方法におい
   て、 前記液晶セル集合体は個々の液晶セル毎に液晶封入領域
   を区画するシール材の液晶注入口が前記基板の一方の縁
   に整列形成され、かつ前記シール材の注入口の近辺に複
   数の前記液晶セルのシール材をつなぐ壁が形成され、こ
   の液晶セル集合体を液晶の注入工程および洗浄工程の後
   に個々の液晶セルに分離することを特徴とする液晶セル
   の製造方法。