JPH026421B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ガスオーブンタイプの加熱装置に関
するものである。

従来例の構成とその問題点 従来の例えば（第１図）に示すようなガスオー
ブンタイプの加熱装置の場合、電気オーブンタイ
プのものにくらべて大熱量が得られやすく、加熱
室１の設定温度も、より高温にする事ができ、加
熱室１の温度の立上り時間も短かいという利点が
あつたが反面、加熱室１や燃焼室２からの熱の影
響で本体外かく３の天面の温度が高くなりすぎた
り加熱室１と本体外かく３の間に配置された電気
部品や機構部品が耐熱の面でもたないという問題
が生じやすかつた。（特開昭55−17023号公報） 発明の目的 本発明は上記従来の欠点を解消するもので、本
体外かくと加熱室の間の特定の部分の熱気を集中
的に抜く事により、本体外かくと、加熱室の間の
温度を下げるとともにその近傍に配置された電気
部品もしくは機構部品の温度を下げることを目的
とする。

発明の構成 上記目的を達するため、本発明の加熱装置は加
熱室の後方に燃焼室を備え、燃焼室の上部に設け
た開口に接合して排気筒を設け、本体外かくの後
方上部に排気用開口を設けるとともに、排気を上
方に導びくための排気ガイドを上記排気用開口に
接合し、上記排気筒を排気用開口に貫通するとと
もに、上記ガイドを隔壁にて２分割し一方に上記
排気筒を貫入させ、他方に本体外かくの上面に設
けた熱気抜きの穴に接合した、熱気抜きガイドを
接合する構成であり、本体外かくと加熱室との間
の温度を下げるとともに、その近傍に配置された
電気部品や機構部品の温度を下げるという効果を
有するものである。

作 用 本発明の加熱装置では、本体外かくの上面の要
冷却部に設けた熱気抜きの穴から排出された熱気
は、熱気抜きガイドを通つて、排気ガイドを通つ
て外部に排出される。この場合排気ガイドは燃焼
室の燃焼ガスを通す部分と、上記熱気抜きガイド
に接合される部分に分けられているため、高温で
圧力の高い燃焼ガスによつて熱気抜きの穴から熱
気の排出が阻害される事がなく、スムーズに排出
されるため、上記熱気抜き穴近傍の電気部品や機
構部品の温度を効果的に下げる事ができるもので
ある。

実施例 以下、本発明の一実施例について、図面に基づ
いて説明する。

第２図において、１は加熱室、２は加熱室１の
後に設けられた燃焼室、３はバーナー、４は加熱
室１に熱気を送り込む循環フアン、４ａは循環フ
アン４の駆動用モーター、４ｂはモーター４ａの
自冷フアンで、５ｂは外かくの後方上部に設けた
排気用の開口で、排気を上部に導びくための排気
ガイド６が接合されている。７は燃焼室２の上部
に設けられた開口２ａに接合された排気筒で、上
記排気用開口５ｂを貫通している。８はマグネト
ロンで導波管９により加熱室１と結合されてい
る。１０は加熱室１を開閉する扉である。１１は
熱気抜きガイドで、第４図、第５図、第６図のご
とく本体外かく５の上面に設けた穴５ｃと上記排
気ガイド６の一部とを接合している。排気ガイド
６は隔壁６ａにより２分割されており、一方に６
ｂには上記のごとく排気筒７が貫入されており、
他方６ｃには熱気抜きガイド１１が接合されてい
る。第７図において１２は扉１０の開閉に従つて
動作する安全スイツチで１３はドアー１０と連動
して安全スイツチ１２を開閉するためのアームで
ある。上記本体外かく５の上面の穴５ｃは上記安
全スイツチ１２の上部に設けられている。

第３図は循環フアン４による加熱室１と燃焼室
２との熱風の動きを上から見た図で第８図は本体
をキヤビネツト１４に組込んで設置した状態で示
した図である。

以下上記構成における作用について説明する。
排気筒７より排出される排気及び、自冷フアン４
ｂによつて本体外かく５の後面に設けられた吸気
穴５ａより矢印のごとく吸い込んだ冷却空気は、
排気筒６の一方６ｂより排出され、安全スイツチ
１２の上部に設けられた本体外かく５の上面の穴
５ｃから出た、安全スイツチ１２近傍の熱気は熱
気抜きガイド１１を通つて排気筒６のもう一方の
側６ｃより排出される。

このように本実施例によれば、安全スイツチ１
２の上部に設けられた本体かく５の上面の穴５ｃ
より熱気を集中的に抜くので、安全スイツチ１２
及びその近傍の温度を下げる事ができる。上記熱
気抜きガイド１１を接合する本体外かく５の上面
の穴５ｃは温度を下げたい任意の部品の上部に設
けるようにすればよいわけである。ここで排気ガ
イド６を隔壁６ａによつて仕切り、分割する事に
より次のような効果がある。すなわち排気筒７よ
り排出される高温の排気は圧力が高いので、熱気
抜きガイド１１を排気筒７を貫入した排気ガイド
６の空間６ｂと同じところに接合すると熱気抜き
ガイド１１による熱気抜きがうまくできないが、
本発明のごとく隔壁６ａによつて仕切り、排気筒
７の排気は６ｂへ、熱気抜きガイド１１による排
熱は６ｃへ流す事によつて、上記安全スイツチ１
２近傍の熱気抜きが良好に行なえるという効果を
有する。

発明の効果 以上のように本発明によれば次の効果を得るこ
とができる。

１ 本体外かくの天面温度を下げることができ
る。

２ 加熱室と本体外かくの間に配置された、電気
部品や機構部品の温度を効果的に下げる事がで
き耐久性、信頼性の向上がはかれる。

３ １と関連して火災等の面で安全である。

４ ２と関連して部品コストの低減も可能であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の加熱装置の側面断面図、第２図
は本発明の一実施例である加熱装置の側面断面
図、第３図は同平面断面図、第４図〜第６図ａは
同斜視図、第６図ｂは同要部の拡大斜視図、第７
図は同正面断面図、第８図は同側面図である。 １……加熱室、２……燃焼室、５……本体外か
く、６……排気ガイド、７……排気筒、１１……
熱気抜きガイド。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 加熱室の後方に燃焼室を備え、燃焼室の上部
   に設けた開口に接合して排気筒を設け、前記加熱
   室および燃焼室を包み込む形で本体外かくを設
   け、前記本体外かくの後方上部に排気用開口を設
   けるとともに、排気を上方に導びくための排気ガ
   イドを上記排気用開口に接合し、上記排気筒を上
   記排気用開口に貫通するとともに、上記排気ガイ
   ドを隔壁にて２分割し、一方に上記排気筒を貫入
   させ、他方に本体外かくの上面に設けた熱気抜き
   の穴に接合した、熱気抜きガイドを接合した加熱
   装置。