JPH0262457B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 (1) 発明の技術分野 本発明は銀行業務の現金一括処理システムに関
するものである。

(2) 技術の背景 銀行業務における従来の窓口システムは第１図
に示すようにカウンター１の窓口係員２側に入金
機３、コイン出金機４、紙弊出金機５、キーボー
ド６、通帳プリンタ７、デイスプレイ８等が設け
られていて、預入業務の時は現金は入金機３にス
トツクされ、支払の場合は出金機４及び５より出
金される。このため出金機４及び５には常時現金
を貯えておかねばならない。すなわち各窓口係員
がある程度現金を持つているため現金の効率運用
化には限界がある。このため現金を効率良く運用
する方法として、入金・出金を一括して行う現金
一括処理システムが提案されている。

(3) 従来技術と問題点 第２図は現金一括処理システムを説明するため
の図であり、ａは上面図、ｂは正面図を示す。同
図において９は窓口カウンタ、１０は出納部、１
１は搬送路、１２は搬送体をそれぞれ示してい
る。これは図に示す如く窓口カウンタ９が２つに
区切られており、各々に取出し／投入口１３、オ
ンラインテラーズマシーン１４、通帳プリンタ１
５等が設けられ、これにより窓口カウンタ手前に
位置する窓口係員１６は取出し／投入口１３に手
を挿入して搬送体１２内の現金を取り出したり投
入したりすることができる。顧客は窓口カウンタ
向う側に位置し、窓口カウンタを介し窓口係員と
現金等のやりとりを行なうようになつている。そ
して現金の入金・出金は出納部１０で一括処理さ
れる。

このような現金一括処理システムにおいて、紙
弊の搬送に単に搬送体の上に載置したり、あるい
はベルトコンベアで搬送する場合（特開昭50−
74490号参照）には窓口側でせつかく揃えておい
た紙弊が搬送途中でばらばらになり、再度出納部
側で揃え直さねばならないという問題が生ずる。

(4) 発明の目的 本発明は上記従来の問題に鑑み、表裏揃え機構
を有する窓口入金装置と、紙弊を揃えた状態で搬
送できる搬送機構を有する現金一括処理システム
を提供することを目的とするものである。

(5) 発明の構成 そしてこの目的は本発明によれば、現金を投入
する現金投入口を有する複数の窓口入金装置と、
窓口入金装置に投入された現金を一括して搭載す
る搬送体、搬送体が移送する通路よりなる搬送手
段と、搬送手段が搬送してきた現金を一括して処
理する出納部と、を備え、前記窓口入金装置は、
投入された現金の真偽判定・正損識別・金種判別
を行う真偽判定・正損識別・金種判別機構と、前
記真偽判定・正損識別・金種判別機構の判別結果
に基づいて、投入された現金の表裏を揃える表裏
揃え機構と、前記搬送体に鑑別及び表裏揃えの終
わつた現金を一括して搭載する現金搭載機構と、
を有し、前記搬送体は、搬送中の現金を保持する
ための紙弊保持器を有し、前記現金搭載機構は、
１対の搬送ベルトからなるクランパーを有し、前
記紙弊保持器対向面先端が開閉可能で、紙弊を前
記紙弊保持器に送り込んだ後、クランパーを開い
て搭載を完了するように構成した、ことを特徴と
する現金一括処理システムを提供することによつ
て達成される。

(6) 発明の実施例 以下本発明実施例を図面によつて詳述する。

第３図は本発明の実施例を説明するための図で
ある。

同図において、２０は窓口入金装置、２１は紙
弊投入口、２２はコンベア、２３は真偽判定・正
損識別・金種判別機構、２４は計数部、２５は表
裏揃え機構、２６は現金搭載機構、２７は搬送
体、２８は搬送路をそれぞれ示す。

本実施例の窓口入金装置２０は、紙弊投入口２
１よりコンベア２２に沿つて、真偽・正損・金種
判別機構２３、計数部２４、表裏揃え機構２５、
現金搭載機構２６が順次配置されている。

このように構成された本実施例の動作を次に説
明する。先ず紙弊投入口２１に紙弊をセツトし、
キーボードより入金指示を行なうと、紙弊はコン
ベア２２によつて自動的に取り込まれ、真偽・正
損・金種判別機構２３へ送られ真券・偽券の判
定、正券・損券の識別、金種の判定が行なわれ
る。次いで計数部２４を経て表裏揃え機構２５へ
送られる。この表裏揃え機構２５では、前記の真
偽・正損・金種判別機構２３で判別された表裏情
報によりゲート２５ａを駆動し、表を向いた紙弊
はのルートへ送り、裏を向いた紙弊はのルー
トへ送つて表裏を返転させのルートの紙弊と表
裏を同一に揃える。揃えられた紙弊はここで一時
ストツクされた後、まとめて現金搭載機構２６へ
送られる。

現金搭載機構２６は第３図に示すように、それ
ぞれ２個のローラ間に張り渡された１対のベルト
２６ａ，２６ｂがそれぞれ一方のローラを中心に
して、先端が実線及び点線で示すように開閉可能
なクランパーとなつている。この現金搭載機構２
６に表裏揃え機構２５から一括して送られて来る
紙弊はベルト２６ａ，２６ｂにより搬送体２７の
紙弊保持器２７ａに搬送される。この際ベルト２
６ａ，２６ｂは揃えられた紙弊を一括してクラン
プし、且つ紙弊を送り出す方向に同じ速度で回転
することにより揃えられた紙弊を崩すことなく紙
弊保持器２７ａに投入することがきる。

搬送体２７は第４図ａに示す如き一方が開口し
た略Ｕ字形の箱形をなす紙弊保持器２７ａが設け
られている。この紙弊保持器２７ａは同図ｂに示
すように軸２７ｂを中心として回動可能に構成さ
れている。現金搭載機構２６から紙弊２９が投入
されるときは同図ｃに示すように開口部を現金搭
載機構のクランパー２６ａ，２６ｂの方向に向け
る。また紙弊投入後、つまり、同図ｄの如くクラ
ンパー２６ａ，２６ｂを開いた後、同図ｂの点線
で示すように搬送体２７に対し略水平にする。こ
の後搬送体２７は搬送路２８を通して出納部１０
へ紙弊を搬送する。

このように動作する本実施例は、紙弊の表裏が
揃えられ、その状態を崩さずに搬送されて出納部
の金庫に収められるため、金庫での表裏揃え作業
が省略でき、時間的ロスを減小することができ
る。

(7) 発明の効果 以上、詳細に説明したように、本発明によれ
ば、窓口部で揃えた紙弊を紙弊保持器に収容した
状態で搬送するので再度出納側で揃え直す機構が
必要でなく、時間的ロスも減小せしめ得るといつ
た効果大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の銀行業務における窓口システム
を説明するための図、第２図は従来の現金一括処
理システムを説明するための図、第３図は本発明
の実施例を説明するための図、第４図は現金搭載
機構を説明するための図である。 図面において、２０は窓口入金装置、２１は紙
弊投入口、２２はコンベア、２３は真偽判定・正
損識別・金種判別機構、２４は計数部、２５は表
裏揃え機構、２６は現金搭載機構、２７は搬送
体、２８は搬送路をそれぞれ示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 現金を投入する現金投入口を有する複数の窓
   口入金装置と、 窓口入金装置に投入された現金を一括して搭載
   する搬送体、搬送体が移送する通路よりなる搬送
   手段と、 搬送手段が搬送してきた現金を一括して処理す
   る出納部と、 を備え、 前記窓口入金装置は、 投入された現金の真偽判定・正損識別・金種判
   別を行う真偽判定・正損識別・金種判別機構と、 前記真偽判定・正損識別・金種判別機構の判別
   結果に基づいて、投入された現金の表裏を揃える
   表裏揃え機構と、 前記搬送体に鑑別及び表裏揃えの終わつた現金
   を一括して搭載する現金搭載機構と、を有し、 前記搬送体は、 搬送中の現金を保持するための紙弊保持器を有
   し、 前記現金搭載機構は、１対の搬送ベルトからな
   るクランパーを有し、前記紙弊保持器対向面先端
   が開閉可能で、紙弊を前記紙弊保持器に送り込ん
   だ後、クランパーを開いて搭載を完了するように
   構成した、 ことを特徴とする現金一括処理システム。