JP2009128926A - 硬貨処理機 - Google Patents

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Abstract

【課題】両面側からの取引を可能とし装置構成を簡略化した上で、滞留を生じることなく確実に硬貨を両側の硬貨返却部に搬送可能な硬貨処理機の提供。
【解決手段】入金不適硬貨を落下案内するシュート手段61と、シュート手段61よりも下側に設けられた一面側返却部17および他面側返却部と、上下に開口する筒状案内部128と、上下に開口する筒状壁部129および筒状壁部129の下部開口を開閉するスライド可能な底板130からなる一時貯留部131とを有する搬送案内体36と、搬送案内体36を、筒状案内部128でシュート手段61からの硬貨を一面側返却部17に案内可能な位置と、一時貯留部131でシュート手段61からの硬貨を閉状態の底板130上に受入可能な位置と、一時貯留部131の硬貨を底板130の開作動で他面側返却部に案内可能な位置とに移動させる駆動手段119とを備えている。
【選択図】図15

Description

本発明は、硬貨処理機に関する。
紙幣処理機において、係員側と顧客側の両面側(前面側および後面側)から紙幣の入出金取引を行うことができるもの(例えば、特許文献1参照)や、顧客側から大量の紙幣を入金でき、係員側からは小束紙幣の出金が可能となるもの(例えば、特許文献2参照)がある。また、窓口カウンタ用の卓上型硬貨入出金機において、係員側から硬貨の入出金が可能であるとともに、硬貨の出金に際してベルトコンベアによって顧客側にも出金可能にしたもの(例えば、特許文献3参照)がある。
特開昭63−159994号公報 特開2007−193742号公報 特開2007−249803号公報
ところで、上記のように係員側と顧客側の両面側から取引可能な紙幣処理機と並設して、同様の硬貨処理機を設置する要望があった。そして、このような硬貨処理機においては、内部構造を係員側と顧客側とで共用化して装置構成を簡略化したとしても、硬貨投入口および硬貨返却部は、係員側および顧客側の両面側それぞれに設ける必要があり、その結果、例えば、入金に不適な硬貨を両側の硬貨返却部に振り分けて搬送する必要が生じる。ベルトコンベアを用いた搬送方式では、ベルトコンベアへの落下時の衝撃で硬貨がベルトコンベア上で立位状態となってしまい、ベルトコンベアが回転しても硬貨がその場で空転し滞留してしまうという搬送不良を生じることが知られているが、上記のように係員側と顧客側の両面側から取引可能とすると、機体の一側と他側とに設けられた硬貨返却部に硬貨を振り分けることから、ベルトコンベアによる搬送距離が長くなり、その結果、上記のような硬貨の滞留を生じる可能性が非常に高くなってしまう。
したがって、本発明は、両面側からの取引を可能とし装置構成を簡略化した上で、滞留を生じることなく確実に硬貨を両側の硬貨返却部に搬送可能な硬貨処理機の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、機体の一面側に設けられた一面側投入口と、機体の他面側に設けられた他面側投入口と、これら一面側投入口および他面側投入口からの硬貨を受け入れ、受け入れた硬貨を一枚ずつ識別し計数するとともに入金適正硬貨と入金不適硬貨とに振り分ける入金計数分手段と、該入金計数手段で振り分けられた入金不適硬貨を前記一面側に落下案内するシュート手段と、該シュート手段よりも下側の前記一面側に設けられた一面側返却部と、前記シュート手段よりも下側の前記他面側に設けられた他面側返却部と、前記一面側返却部の上方位置と前記他面側返却部の上方位置との間で移動可能に設けられ、前記シュート手段から放出される入金不適硬貨を前記一面側返却部と前記他面側返却部とに選択的に案内する振分搬送手段とを有し、該振分搬送手段は、上下に開口する筒状案内部と、上下に開口する筒状壁部および該筒状壁部の下部開口を開閉するスライド可能な底板からなる一時貯留部とを有する搬送案内体と、該搬送案内体を、前記筒状案内部で前記シュート手段からの硬貨を前記一面側返却部に案内可能な位置と、前記一時貯留部で前記シュート手段からの硬貨を閉状態の前記底板上に受入可能な位置と、前記一時貯留部の硬貨を前記底板の開作動で前記他面側返却部に案内可能な位置とに移動させる駆動手段とを備えていることを特徴としている。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記搬送案内体は、前記底板を前記筒状壁部の下部開口を閉鎖する位置でロックする底板ロック手段を有しており、前記他面側返却部の近傍には、前記搬送案内体が前記一面側返却部側から前記他面側返却部側へ移動すると前記底板ロック手段によるロックを解除する底板ロック解除手段と、ロックが解除された前記底板をスライドさせて前記筒状壁部の下部開口を開放する開口開放手段と、前記搬送案内体が前記他面側返却部側から前記一面側返却部側へ移動すると前記底板をスライドさせて前記筒状壁部の下部開口を閉鎖する開口閉鎖手段とが設けられていることを特徴としている。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において、前記開口開放手段は、前記搬送案内体が前記他面側返却部に向けて移動する際に、前記底板ロック手段によるロックが解除された前記底板に開放用係合片を係合させて、移動する前記搬送案内体に対し前記底板を停止させることによって前記筒状壁部の下部開口を開放することを特徴としている。
請求項4に係る発明は、請求項2または3に係る発明において、前記開口閉鎖手段は、前記搬送案内体が前記一面側返却部に向けて移動する際に、前記底板に閉鎖用係合片を係合させて、移動する前記搬送案内体に対し前記底板を停止させることによって前記筒状壁部の下部開口を閉鎖することを特徴としている。
請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明において、前記閉鎖用係合片は、前記搬送案内体に対して近接・離間するように揺動自在に支持されるとともに前記底板に係合する方向に付勢されており、前記搬送案内体の前記一面側返却部への移動時に、前記底板と係合し、移動する前記搬送案内体に対し該底板を停止させて前記筒状壁部の下部開口を閉鎖した後、前記搬送案内体と一体に移動する前記底板で押圧されて揺動することにより該底板との係合が解除されることを特徴としている。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至5のいずれか一項に係る発明において、前記搬送案内体の搬送位置を検出するセンサ手段を有し、該センサ手段の検出に基づいて、前記搬送案内体が前記一面側返却部と前記他面側返却部との間の中間所定範囲にあるとき、前記駆動手段によって前記搬送案内体を高速移動させ、前記搬送案内体が前記中間所定範囲よりも外側にあるときに、前記駆動手段によって前記搬送案内体を低速移動させることを特徴としている。
請求項7に係る発明は、請求項1乃至6のいずれか一項に係る発明において、少なくとも前記一面側投入口を介しての取引処理期間中、前記搬送案内体を、該搬送案内体内の前記筒状案内部が前記シュート手段からの硬貨を前記一面側返却部に案内可能な位置に位置させることを特徴としている。
請求項8に係る発明は、請求項1乃至7のいずれか一項に係る発明において、少なくとも前記他面側投入口を介しての取引処理期間中、前記搬送案内体を、該搬送案内体内の一時貯留部が前記シュート手段からの硬貨を受入可能な位置に位置させることを特徴としている。
請求項9に係る発明は、請求項1乃至8のいずれか一項に係る発明において、少なくとも前記他面側投入口を介しての取引処理期間中、前記入金計数手段によって前記他面側投入口より投入された硬貨の入金計数および振り分けが終了したと判断したときに、前記搬送案内体を、一時貯留している硬貨を前記他面側返却部に案内可能な位置に向け移動させることを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、搬送案内体を、その筒状案内部でシュート手段からの硬貨を一面側返却部に案内可能な位置に位置させると、入金計数手段で振り分けられシュート手段で一面側に落下案内される入金不適硬貨を一面側返却部に案内することができる。また、搬送案内体を、その一時貯留部でシュート手段からの硬貨を閉状態の底板上に受入可能な位置に位置させると、入金計数手段で振り分けられシュート手段で一面側に落下案内される入金不適硬貨を一時貯留部に貯留させることができる。そして、搬送案内体を移動させて、一時貯留部の硬貨を底板の開作動で他面側返却部に案内可能な位置に位置させて底板を開作動させると、入金不適硬貨を他面側返却部に案内することができる。したがって、両面側からの取引を可能とし装置構成を簡略化した上で、滞留を生じることなく確実に硬貨を両側の硬貨返却部に搬送可能となる。また、入金不適硬貨をシュート手段で一面側に落下案内し、搬送案内体の筒状案内部で一面側返却部に案内するため、入金不適硬貨を一面側返却部に対しては直ちに返却することができる。よって、一面側投入口を介しての処理の処理時間を短縮することができる。また、搬送案内体に入金不適硬貨を一面側返却部に案内するための筒状案内部と、入金不適硬貨を一時貯留して他面側返却部に搬送するための一時貯留部とを別々に設けているため、一時貯留部の底板の開閉の制御が容易となる。
請求項2に係る発明によれば、底板ロック手段により筒状壁部の下部開口を閉鎖する位置で底板をロックすることができるため、シュート手段から一時貯留部に受け入れた硬貨を他面側返却部側へ確実に搬送することができる。また、搬送案内体が一面側返却部側から他面側返却部側へ移動すると底板ロック解除手段が底板ロック手段による底板のロックを解除することになり、開口開放手段が、このようにロックが解除された底板をスライドさせて筒状壁部の下部開口を開放する。これにより、入金不適硬貨を他面側返却部に案内することができる。その後、搬送案内体が他面側返却部側から一面側返却部側へ移動すると開口閉鎖手段が底板をスライドさせて筒状壁部の下部開口を閉鎖する状態に戻すことになる。
請求項3に係る発明によれば、開口開放手段は、底板ロック手段によるロックが解除された底板に開放用係合片を係合させて、他面側返却部に向けて移動する搬送案内体に対し底板を停止させることによって筒状壁部の下部開口を開放するため、駆動手段による搬送案内体への駆動力を利用することになり、底板の開作動専用の駆動源が不要になる。
請求項4に係る発明によれば、開口閉鎖手段は、底板に閉鎖用係合片を係合させて、一面側返却部に向けて移動する搬送案内体に対し底板を停止させることによって筒状壁部の下部開口を閉鎖するため、駆動手段による搬送案内体への駆動力を利用することになり、底板の閉作動専用の駆動源が不要になる。
請求項5に係る発明によれば、閉鎖用係合片は、搬送案内体の一面側返却部への移動時に、底板と係合し、移動する搬送案内体に対し底板を停止させて筒状壁部の下部開口を閉鎖することになり、その後、搬送案内体と一体に移動する底板で押圧されて揺動することにより底板との係合が解除されるため、閉鎖用係合片による底板の閉作動から閉鎖用係合片の底板からの離脱までを、駆動手段による搬送案内体への駆動力を利用して行うことができる。
請求項6に係る発明によれば、搬送案内体が一面側返却部と他面側返却部との間の中間所定範囲にあるとき、駆動手段によって搬送案内体を高速移動させ、搬送案内体が中間所定範囲よりも外側にあるときに、駆動手段によって搬送案内体を低速移動させるため、停止時の衝撃を緩和しつつ搬送案内体の移動に要する時間を短縮することができる。
請求項7に係る発明によれば、少なくとも一面側投入口を介しての取引処理期間中、搬送案内体を、その筒状案内部がシュート手段からの硬貨を一面側返却部に案内可能な位置に位置させるため、一面側投入口を介しての取引処理期間中にシュート手段で落下案内される入金不適硬貨を一面側返却部に案内することができる。
請求項8に係る発明によれば、少なくとも他面側投入口を介しての取引処理期間中、搬送案内体を、その一時貯留部がシュート手段からの硬貨を受入可能な位置に位置させるため、他面側投入口を介しての取引処理期間中にシュート手段で落下案内される入金不適硬貨を一時貯留部に受け入れることができる。
請求項9に係る発明によれば、少なくとも他面側投入口を介しての取引処理期間中、入金計数手段によって他面側投入口より投入された硬貨の入金計数および振り分けが終了したと判断したときに、搬送案内体を、一時貯留している硬貨を他面側返却部に案内可能な位置に向け移動させるため、入金不適硬貨を他面側返却部に即座に案内することができる。
本発明の一実施形態の硬貨処理機を図面を参照して以下に説明する。
図1に示す本実施形態の硬貨処理機1は、銀行等の金融機関の店舗に設置されるもので図示略の紙幣処理機と並設され、この紙幣処理機と連動して貨幣処理機を構成するものである。
通常、金融機関の店舗は、顧客の立ち入りが制限されテラー等の係員のみが行き来可能な係員側スペースSaと、顧客が行き来可能なロビー等の顧客側スペースSbとに仕切壁Wで区分けされている。
そして、本実施形態の硬貨処理機1は、これら係員側スペースSaおよび顧客側スペースSbに跨って配置されることになる。仕切壁Wよりも係員側スペースSa側を係員側領域部11Aとし、仕切壁Wよりも顧客側スペースSb側を顧客側領域部11Bとすると、硬貨処理機1は、係員側領域部11Aおよび顧客側領域部11Bに内部機構が共用されて硬貨についての処理を行うものとなっている。硬貨処理機1の上部には係員側領域部11Aと顧客側領域部11Bとを仕切る仕切板13が立設されている。硬貨処理機1は、仕切壁Wおよび仕切板13により、係員側領域部11Aに対する顧客側スペースSbからの操作は不可となり、顧客側領域部11Bに対する係員側スペースSa側からの操作は不可となっている。なお、以下においては、硬貨処理機1の係員側を機体前面側(機体の一面側)とし、顧客側を機体後面側(機体の他面側)とする。
硬貨処理機1は、機体前面側の係員側領域部11Aにおいては、バラ硬貨の入金処理およびバラ硬貨の出金処理等の種々の処理が可能となっており、機体後面側の顧客側領域部11Bにおいては、バラ硬貨の入金処理のみが可能となっている。つまり、硬貨処理機1は、顧客に対しては入金処理が可能なロビー入金機として機能し、係員に対しては入出金処理等の種々の処理が可能な出納機として機能する。
機体前面側の係員側領域部11Aには、係員側の入金処理時に係員によるバラ硬貨の入金を受け付ける係員側投入口(一面側投入口)16と、入金されたバラ硬貨の中から偽硬貨等の入金不適と識別された入金不適硬貨を係員に取出可能にリジェクトする、機体10に対して着脱可能な入金リジェクト箱17と、バラ硬貨の出金処理時にバラ硬貨を係員に取出可能に出金する、機体10に対し着脱可能な出金箱18と等が設けられている。
顧客側領域部11Bには、顧客側の入金処理時に顧客によるバラ硬貨の入金を受け付ける顧客側投入口(他面側投入口)21と、入金されたバラ硬貨の中から入金不適硬貨と識別された硬貨を顧客に取出可能にリジェクトする入金リジェクト口22とが設けられている。
図2に概略的に示すように、硬貨処理機1は、顧客側投入口21を開閉する顧客側シャッタ機構25と、顧客側投入口21に投入された硬貨を受け入れるホッパ一時庫26とを有している。
また、硬貨処理機1は、係員側投入口16を開閉する係員側シャッタ機構30と、係員側投入口16に投入された硬貨を受け入れるホッパ31と、ホッパ31の底面を形成し係員側投入口16に投入された硬貨を載置させる供給盤32と、供給盤32の回転により繰り出される硬貨を受け入れる回転盤33と、回転盤33から一枚ずつ繰り出された硬貨の真偽および金種を識別しつつ金種別に計数する入金識別部34と、入金識別部34の識別結果から真と識別された入金適正硬貨を金種別に一時貯留させる入金一時庫35と、入金識別部34の識別結果から偽と識別された入金不適硬貨を一時貯留可能な搬送案内体36と、搬送案内体36に一時貯留された硬貨を受け入れる上記した入金リジェクト口22と、搬送案内体36で案内される硬貨を受け入れる上記した入金リジェクト箱17とを有している。
また、硬貨処理機1は、入金一時庫35に一時貯留された硬貨を金種別に分類して収納する収納庫40と、入金一時庫35に一時貯留された硬貨を返却可能に受け入れる返却箱41と、入金一時庫35に一時貯留された硬貨を金種別に分類して出金可能に収納する出金庫42と、出金庫42から繰り出された硬貨の金種を識別しつつ計数する出金識別部43と、出金識別部43で識別された硬貨を一時貯留させる出金一時庫45と、出金識別部43で識別された硬貨を出金一時庫45を介して収納する回収庫44と、出金一時庫45に一時貯留された硬貨を受け入れる上記した出金箱18と、出金一時庫45に一時貯留された硬貨を受け入れる出金リジェクト箱46と、全体を制御する制御部47とを有している。なお、出金一時庫45は出金箱18に放出する硬貨と出金リジェクト箱46に放出する硬貨とを分けて一時貯留可能となっている。また、入金リジェクト箱17と収納庫40と返却箱41と回収庫44と出金箱18と出金リジェクト箱46とは、機体10に対し着脱可能となっている。
そして、顧客が硬貨を入金する顧客側入金処理時に、硬貨処理機1は、図2に太線で示すように硬貨を移送する。つまり、顧客側スペースSbに臨んで図示略の紙幣処理機に設けられた顧客側操作部に入金処理開始の操作入力がなされると、制御部47は、顧客側シャッタ機構25を開く。すると、顧客側投入口21からホッパ一時庫26に顧客により硬貨が投入されることになり、制御部47は、顧客側シャッタ機構25を閉じた後、ホッパ一時庫26を移動させて、投入された硬貨を一括してホッパ31および供給盤32に送ることになる。そして、制御部47が、供給盤32によってホッパ一時庫26から受け入れた硬貨を適量ずつ回転盤33に供給させることになり、供給された硬貨を回転盤33により一枚ずつ入金識別部34に搬送させる。入金識別部34では硬貨の金種を識別して計数し、制御部47は、この識別結果に基づいて偽硬貨つまり入金不適硬貨と識別された硬貨を搬送案内体36へ、真硬貨つまり入金適正硬貨と識別された硬貨を金種別に分類して入金一時庫35に一時貯留させる。そして、供給盤32の硬貨がすべて搬送案内体36および入金一時庫35に振り分けられた状態で、制御部47は、搬送案内体36の入金不適硬貨を入金リジェクト口22に放出させる。そして、制御部47は、顧客により承認操作が入力されると、入金一時庫35の硬貨を収納庫40に金種別に収納させる。顧客によりキャンセル操作が入力されると、制御部47は、入金一時庫35の硬貨を返却箱41に案内した後、返却箱41からの硬貨の取り出しを許容し、硬貨が係員によって取り出されて顧客に返却される。これにより、入金適正硬貨を金種別に計数して収納することになる。
また、係員が硬貨を入金する係員側入金処理時に、硬貨処理機1は、図3に太線で示すように硬貨を移送する。つまり、係員側スペースSaに臨んで図示略の紙幣処理機に設けられた係員側操作部に入金処理開始の操作入力がなされると、制御部47は、係員側シャッタ機構30を開く。すると、係員側投入口16からホッパ31に係員により硬貨が投入されることになり、制御部47は、ホッパ31内の硬貨を供給盤32によって適量ずつ回転盤33に供給させることになり、供給された硬貨を回転盤33により一枚ずつ入金識別部34に搬送させる。入金識別部34では硬貨の真偽、金種を識別し計数し、制御部47は、この識別結果に基づいて入金不適硬貨と識別された硬貨を搬送案内体36を介して入金リジェクト箱17へ、入金適正硬貨と識別された硬貨を金種別に分類して入金一時庫35に一時貯留させる。そして、供給盤32の硬貨がすべて入金リジェクト箱17および入金一時庫35に振り分けられた状態で、制御部47は、係員による入金リジェクト箱17からの入金不適硬貨の取り出しを許容することになる。そして、制御部47は、係員により承認操作が入力されると、入金一時庫35の硬貨を収納庫40に金種別に収納させる。これにより、入金適正硬貨を金種別に計数して収納することになる。
また、係員が硬貨を整理する整理処理時に、硬貨処理機1は、図4に太線で示すように硬貨を移送する。つまり、係員側スペースSaに臨んで図示略の紙幣処理機に設けられた係員側操作部に整理処理開始の操作入力がなされると、制御部47は、係員側シャッタ機構30を開く。すると、係員側投入口16からホッパ31に係員により硬貨が投入されることになり、制御部47は、ホッパ31内の硬貨を供給盤32によって適量ずつ回転盤33に供給させることになり、供給された硬貨を回転盤33により一枚ずつ入金識別部34に搬送させる。入金識別部34では硬貨の真偽、金種を識別し計数し、制御部47は、この識別結果に基づいて入金不適硬貨と識別された硬貨を搬送案内体36を介して入金リジェクト箱17へ、入金適正硬貨と識別された硬貨を金種別に分類して入金一時庫35に一時貯留させる。そして、供給盤32の硬貨がすべて入金リジェクト箱17および入金一時庫35に振り分けられた状態で、制御部47は、係員による入金リジェクト箱17からの入金不適硬貨の取り出しを許容することになる。そして、係員により承認操作が入力されると、制御部47は、入金一時庫35の硬貨を返却箱41に収納させることになり、係員は返却箱41から硬貨を取り出すことになる。これにより、入金適正硬貨を金種別に計数して係員に受け渡すことになる。
また、係員が硬貨を出金用に装填する装填処理時に、硬貨処理機1は、図5に太線で示すように硬貨を移送する。つまり、係員側スペースSaに臨んで図示略の紙幣処理機に設けられた係員側操作部に装填処理開始の操作入力がなされると、制御部47は、係員側シャッタ機構30を開く。すると、係員側投入口16からホッパ31に係員により硬貨が投入されることになり、制御部47は、ホッパ31内の硬貨を供給盤32によって適量ずつ回転盤33に供給させることになり、供給された硬貨を回転盤33により一枚ずつ入金識別部34に搬送させる。入金識別部34では硬貨の真偽、金種を識別し計数し、制御部47は、この識別結果に基づいて入金不適硬貨と識別された硬貨を搬送案内体36を介して入金リジェクト箱17へ、入金適正硬貨と識別された硬貨を金種別に分類して入金一時庫35に一時貯留させる。そして、供給盤32の硬貨がすべて入金リジェクト箱17および入金一時庫35に振り分けられた状態で、制御部47は、係員による入金リジェクト箱17からの入金不適硬貨の取り出しを許容することになる。そして、係員により承認操作が入力されると、制御部47は、入金一時庫35の硬貨を出金庫42に金種別に収納させることになる。これにより、入金適正硬貨を出金用として金種別に出金庫42に収納することになる。
また、係員の指示により硬貨を出金する出金処理時に、硬貨処理機1は、図6に太線で示すように硬貨を移送する。つまり、係員側スペースSaに臨んで図示略の紙幣処理機に設けられた係員側操作部に対して、出金する硬貨の金種および枚数の指示が入力され、出金処理開始の操作入力がなされると、制御部47は、指示された金種および枚数の硬貨を出金庫42から繰り出させることになり、繰り出された硬貨を出金識別部43が識別および計数する。そして、制御部47は、出金識別部43の識別結果から出金適正硬貨と出金不適硬貨とを分離して出金一時庫45に一時貯留させることになり、出金適正硬貨を指定された枚数だけ出金一時庫45に搬送させると、出金一時庫45から、出金適正硬貨を出金箱18に、出金不適硬貨を出金リジェクト箱46にそれぞれ収納させることになる。これにより、係員が出金適正硬貨を出金箱18から取り出すことになる。
また、係員の指示により出金庫42の全硬貨を回収する回収処理時に、硬貨処理機1は、図7に太線で示すように硬貨を移送する。つまり、制御部47は、出金庫42からすべての硬貨を繰り出させることになり、繰り出された硬貨を出金識別部43が識別および計数する。そして、制御部47は、出金識別部43の識別結果から出金適正硬貨と出金不適硬貨とを分離して出金一時庫45に一時貯留させることになり、すべての硬貨を出金一時庫45に搬送させると、出金一時庫45から、出金適正硬貨を回収庫44に、出金不適硬貨を出金リジェクト箱46にそれぞれ収納させることになる。これにより、係員が金額が確定された出金適正硬貨を回収庫44から取り出すことになる。
硬貨処理機1の上部構成は、図8(a)に示すものとなっている。仕切板13よりも機体前面側には、仕切板13側に上記した供給盤32が、この供給盤32の仕切板13とは反対に上記した回転盤33がそれぞれ設けられている。回転盤33の仕切板13とは反対には、回転盤33から一枚ずつ繰り出された硬貨を搬送する屈曲形状の搬送路50が設けられている。つまり、搬送路50は回転盤33から仕切板13とは反対に延びる上流路51と、上流路51の回転盤33とは反対から仕切板13に沿って回転盤33側に延出する中間路52と、中間路52の上流路51とは反対側から仕切板13の方向に延出する下流路53とを有している。
搬送路50には、回転盤33側つまり上流側の上流路51に、硬貨の材質を検出する上記した入金識別部34の材質センサ55が設けられ、その下流側の中間路52に、硬貨の画像を検出する入金識別部34のカメラ56が設けられている。入金識別部34は、材質センサ55の検出結果とカメラ56の画像とから硬貨を識別することになる。搬送路50には、中間路52におけるカメラ56の下流側に、入金識別部34の検出結果に基づいて入金不適硬貨と識別された硬貨を搬送路50から落下させるリジェクト部58が設けられている。また、搬送路50には、リジェクト部58の下流側に、リジェクト部58で落下されなかった入金適正硬貨を金種別に選別して上記入金一時庫35に受け渡す選別部59が設けられている。この選別部59は対応する金種の硬貨を落下させる複数の落下孔からなっている。
また、仕切板13よりも機体後面側に、上記した顧客側投入口21が設けられている。
そして、図8(b)に示すように、搬送路50の下側には、搬送路50からリジェクト部58で落下排除された入金不適硬貨を機体前面側で案内するリジェクトシュート61と、リジェクトシュート61からの入金不適硬貨を入金リジェクト箱17に案内し、またリジェクトシュート61からの入金不適硬貨を受け入れて機体後面側の入金リジェクト口22に搬送する振分搬送機構(振分搬送手段)62とが設けられている。
図9に示すように、硬貨処理機1の上面位置には、機体前面側にあって略水平に延在する前板部65と、この前板部65の後縁部から前後方向に直交して立ち上がる前側立板部66と、前側立板部66の上縁部から略水平に機体後面側に延在する後板部67と、後板部67の後縁部から前後方向に直交して下がる後側立板部68とが設けられており、係員側投入口16は、前板部65における前側立板部66の側に形成されている。また、顧客側投入口21は、後板部67における後側立板部68の側に形成されている。
そして、係員側投入口16の直下に上記したホッパ31および供給盤32の機体前面側が位置している。ここで、ホッパ31、供給盤32、回転盤33、搬送路50、図8に示す入金識別部34およびリジェクト部58が、係員側投入口16に投入された硬貨を識別して入金計数して振り分ける入金計数機構(入金計数手段)70となっている。
後板部67の下側には、顧客側投入口21から投入された硬貨を貯留して入金計数機構70のホッパ31に移送可能な貯留移送機構(貯留移送手段)72が設けられている。この貯留移送機構72は、後板部67の下側かつホッパ31の上側において水平延在する受板部73を有している。この受板部73は、顧客側投入口21を下側から覆う位置からホッパ31の手前位置まで延在しており、この受板部73と前側立板部66との間には、ホッパ31を上方に開口させる落下口(他面側落下口)74が形成されている。この落下口74は、前側立板部66を挟んで係員側投入口16に隣接している。
また、貯留移送機構72は、上下が開放された四角筒状の側壁枠体76を有しており、この側壁枠体76はその下部開口76aが受板部73によって、顧客側投入口21の直下位置から落下口74の直前位置までの区間、閉鎖される。また、貯留移送機構72は、モータで駆動されて側壁枠体76を顧客側投入口21の直下位置と落下口74の直上位置との間で移動させる側壁枠体移動機構(移動手段)79を有している。なお、側壁枠体76とその下部開口76aを閉鎖する受板部73とで上記したホッパ一時庫26が構成されている。
つまり、側壁枠体移動機構79によってホッパ一時庫26の側壁枠体76が顧客側投入口21の直下位置に位置させられた状態で、顧客側投入口21を介して側壁枠体76内に硬貨が投入されることになり、これにより、投入された硬貨を側壁枠体76と受板部73とからなるホッパ一時庫26に貯留させる。そして、この状態から、ホッパ一時庫26の側壁枠体76は、側壁枠体移動機構79によって落下口74に向けて移動させられると、貯留した硬貨を落下口74に向けて移送することになり、落下口74の直上位置に至ると受板部73によって閉鎖されていた下部開口76aが落下口74で開放され、その結果、貯留させていた硬貨を、落下口74から落下口74の直下に設けられた入金計数機構70のホッパ31内に落下させる。
ここで、ホッパ一時庫26の側壁枠体76と受板部73との隙間に硬貨が入り込むことがないように、図10に示すように、受板部73には上側に突出し側壁枠体76の移動方向に延在する複数の突条部77が形成され、側壁枠体76の下部にはこれら突条部77を入り込ませる溝部78が形成されている。
係員側投入口16に設けられた係員側シャッタ機構30は、前板部65とホッパ31との間で略水平に延在する板体からなり機体前面側と機体後面側との間で水平移動可能に支持された係員側シャッタ体(一面側シャッタ体)81と、この係員側シャッタ体81をモータの駆動力で水平移動させる図示略の係員側シャッタ体移動機構とを有している。係員側シャッタ体81は、図8(a)に示すように機体前面側に後面側に向けて凹む凹部83が形成されており、機体後面側の中間所定範囲に図9に示すように開口部84が形成されている。係員側シャッタ体81は、図11に示すように、凹部83を係員側投入口16の直下に位置させることで係員側投入口16を凹部83で開放するとともに、開口部84を落下口74よりも機体後面側に位置させることで落下口74を凹部83と開口部84との間の中間板部85で閉鎖する位置と、図12に示すように、凹部83を係員側投入口16よりも前側に位置させることで係員側投入口16を中間板部85で閉鎖するとともに、開口部84を落下口74の直下に位置させることで落下口74を開口部84で開放する位置とで移動可能となっている。
係員側シャッタ機構30は、図9に示すように、係員側シャッタ体81を、係員側投入口16を閉鎖する位置で開放不可にロックする係員側シャッタロック機構(一面側シャッタロック手段)88を有している。係員側シャッタロック機構88は、係員側投入口16を閉鎖する位置にある係員側シャッタ体81の機体後面側の端部近傍に設けられたラッチングソレノイド89と、ラッチングソレノイド89の駆動で昇降するロック部材90とを有している。
係員側シャッタ体81が係員側投入口16を閉鎖する位置にあるとき、ロック部材90は係員側シャッタ体81の機体後面側の端部に当接しており、係員側シャッタ体81の機体後面側つまり開方向の移動を規制する。この状態からラッチングソレノイド89が駆動されて、図11に示すようにロック部材90が下降すると係員側シャッタ体81の機体後面側つまり開方向の移動を可能とする。この状態で図示略の係員側シャッタ体移動機構が係員側シャッタ体81を開作動させることになる。また、係員側シャッタ体移動機構が係員側シャッタ体81を閉作動させた後、ラッチングソレノイド89が駆動されてロック部材90が上昇して係員側シャッタ体81を再び閉状態でロックする。
この係員側シャッタロック機構88は、上記した顧客からの硬貨を入金する顧客側入金処理中、つまり少なくとも顧客側投入口21を介しての取引処理期間中、図12に示すように、係員側シャッタ体81を、係員側投入口16を閉鎖し且つ落下口74を開放する位置でロックするように、この取引処理期間中はラッチングソレノイド89が常に非駆動状態に維持される。
顧客側投入口21に設けられた顧客側シャッタ機構25は、図9に示すように、後板部67と側壁枠体76との間で略水平に延在する板体からなり機体前面側と機体後面側との間で水平移動可能に支持された顧客側シャッタ体94(他面側シャッタ体)と、顧客側シャッタ体94をモータの駆動力で水平移動させる図示略の顧客側シャッタ体移動機構とを有している。顧客側シャッタ体94は、顧客側投入口21を開放する位置と、顧客側投入口21を閉鎖する位置とで移動可能となっている。
顧客側シャッタ機構25は、顧客側シャッタ体94を、顧客側投入口21を閉鎖する位置でロックする顧客側シャッタロック機構96(他面側シャッタロック手段)を有している。顧客側シャッタロック機構96は、顧客側投入口21を閉鎖する位置にある顧客側シャッタ体94の機体前面側の端部近傍に設けられたラッチングロータリソレノイド97と、ラッチングロータリソレノイド97の回動軸98から機体前面側に延出するとともに前端に上方に突出する爪部99が形成されたロック部材100とを有している。
顧客側シャッタ体94が顧客側投入口21を閉鎖する位置にあるとき、図9に示すように、ロック部材100は顧客側シャッタ体94に下側から当接しその爪部99が顧客側シャッタ体94の機体前面側の端縁部に当接しており、顧客側シャッタ体94の機体前面側つまり開方向の移動を規制する。この状態からロック部材100がラッチングロータリソレノイド97の駆動で回動すると、図12に示すように爪部99が下がって顧客側シャッタ体94の機体前面方向の移動を可能とする。この状態で図示略の顧客側シャッタ体移動機構が顧客側シャッタ体94を開作動させることになる。また、図示略の顧客側シャッタ体移動機構が顧客側シャッタ体94を閉作動させた後、ラッチングロータリソレノイド97が駆動されるとロック部材100が上方に回動して顧客側シャッタ体94を再び閉状態でロックする。
この顧客側シャッタロック機構96は、上記した係員からの硬貨を入金する係員側入金処理中、整理処理中および装填処理中、つまり少なくとも係員側投入口16を介しての取引処理期間中、顧客側シャッタ体94を、顧客側投入口21を閉鎖する位置でロックするように、これらの取引処理期間中はラッチングロータリソレノイド97が常に非駆動状態に維持される。
硬貨処理機1が待機状態にあるとき、図9に示すように、係員側シャッタ体81が係員側投入口16を閉鎖する位置にあって係員側シャッタロック機構88でロックされ、且つ顧客側シャッタ体94が顧客側投入口21を閉鎖する位置にあって顧客側シャッタロック機構96でロックされ、ホッパ一時庫26の側壁枠体76が顧客側投入口21の直下に位置している。
この待機状態から、顧客側入金処理が開始されると、制御部47は、顧客側シャッタロック機構96によって顧客側シャッタ体94のロックを解除し、図示略の顧客側シャッタ体移動機構によって、図12に示すように顧客側シャッタ体94を開位置まで移動させることになる。これにより顧客側投入口21が開放されることになる。この状態で、顧客が顧客側投入口21に硬貨を投入すると、硬貨は顧客側投入口21の直下に側壁枠体76を配置したホッパ一時庫26内に貯留される。そして、制御部47は、図示略の顧客側シャッタ体移動機構によって顧客側シャッタ体94を再び顧客側投入口21を閉じる位置まで戻し、顧客側シャッタロック機構96によって顧客側シャッタ体94をロックして、図13に示すように、側壁枠体移動機構79によってホッパ一時庫26の側壁枠体76を機体前面側に移動させる。側壁枠体76が落下口74の位置まで移動すると、係員側シャッタ体81が係員側投入口16を閉鎖しており、開口部84を落下口74に合わせていて、落下口74を開放しているため、側壁枠体76に貯留されていた硬貨が、入金計数機構70のホッパ31内に放出される。その後、制御部47は、供給盤32、回転盤33、搬送路50等の駆動を開始させることになり、また側壁枠体移動機構79によって側壁枠体76を機体後面側の待機位置に戻す。
この顧客側入金処理中、係員側シャッタロック機構88は、係員側シャッタ体81を、係員側投入口16を閉鎖し且つ落下口74を開放する位置でロックしている。
また、上記の待機状態から、係員側入金処理、整理処理および装填処理のいずれかが開始されると、制御部47は、係員側シャッタロック機構88によって係員側シャッタ体81のロックを解除し、図示略の係員側シャッタ体移動機構によって、図11に示すように係員側シャッタ体81を開位置まで移動させることになる。これにより係員側投入口16が開放されることになる。この状態で、係員が係員側投入口16に硬貨を投入すると、硬貨は係員側投入口16の直下にある入金計数機構70のホッパ31内に放出される。その後、制御部47は、図示略の係員側シャッタ体移動機構によって、図9に示すように係員側シャッタ体81を再び係員側投入口16を閉じる位置まで戻し、係員側シャッタロック機構88によって係員側シャッタ体81をロックして、供給盤32、回転盤33、搬送路50等の駆動を開始させることになる。
少なくとも係員側入金処理、整理処理および装填処理のいずれの処理中においても、顧客側シャッタロック機構96は、顧客側シャッタ体94を、顧客側投入口21を閉鎖する位置でロックしている。
次に、上記した振分搬送機構62について説明する。
入金計数機構70のリジェクト部58は、図8(a)に示すように、搬送路50の機体前面側に設けられた中間路52に配置されており、このリジェクト部58によって搬送路50から落下する硬貨を機体前面側に案内するように、図8(b)に示すように、リジェクトシュート(シュート手段)61が機体前面側で下方に延出している。
そして、図14に示すように、リジェクトシュート61の下端の放出口61aの鉛直下方に、機体前面側に開口するリジェクト箱装填部105が配置されており、このリジェクト箱装填部105に上記した入金リジェクト箱(一面側返却部)17が引き出し可能に装填されている。そして、この入金リジェクト箱17と略高さを合わせて機体後面側に上記した入金リジェクト口(他面側返却部)22が配置されている。よって、これら入金リジェクト箱17および入金リジェクト口22は、リジェクトシュート61よりも下側に設けられている。
入金リジェクト箱17は、リジェクト箱装填部105に装填された状態で、水平に沿う底板部107と底板部107の周縁部から立ち上がる略筒状の囲壁部108とを有しており、その上部開口の後部側がリジェクトシュート61の放出口61aと水平方向の位置を合わせている。入金リジェクト箱17はリジェクト箱装填部105から引き出されて機体10から取り外される。
入金リジェクト口22は、略水平に沿う底板部110と、底板部110の周縁部から立ち上がる略筒状の囲壁部111とを有しており、囲壁部111の機体後面側の下部に開口部112が形成されている。また、入金リジェクト口22には、開口部112を開閉する開閉板113が上部の回動軸114を中心に回動可能に支持されており、開閉板113は自重により鉛直に下がって開口部112を閉鎖する。
上下方向におけるリジェクトシュート61と入金リジェクト箱17および入金リジェクト口22との間に振分搬送機構62が配置されている。この振分搬送機構62は、機体前後方向に延在する走行案内部117と、下端部に設けられたローラ118の転動により走行案内部117上で走行可能な、上記した搬送案内体36と、この搬送案内体36を、入金リジェクト箱17の上方位置つまり入金リジェクト箱17とリジェクトシュート61との間位置と、入金リジェクト口22の上方位置との間で機体前後方向に水平に移動させる駆動機構(駆動手段)119とを有している。
駆動機構119は、機体前面側と機体後面側とに配置された一対のプーリ121と、これらプーリ121に巻回される無端の駆動ベルト122と、一方のプーリ121を駆動することにより駆動ベルト122を回転させるモータ123とを有しており、駆動ベルト122の一部に搬送案内体36が固定されている。これにより、モータ123の正逆回転で駆動ベルト122を介して搬送案内体36が走行案内部117上で往復走行する。
図15に示すように、搬送案内体36は、四角枠状の囲壁部125を有しており、この囲壁部125の内側に囲壁部125内を仕切る前側仕切板126および後側仕切板127が設けられている。前側仕切板126と囲壁部125の機体前面側の部分とで、上下に開口する筒状案内部128が形成されており、後側仕切板127と囲壁部125の機体後面側の部分とで、上下に開口してリジェクトシュート61から放出された入金不適硬貨を受け入れる筒状壁部129が形成されている。搬送案内体36には、筒状壁部129の下部開口129aの下側に、前後方向にスライド可能とされスライドすることで下部開口129aを開閉する底板130が設けられている。筒状壁部129と底板130とで、リジェクトシュート61から放出された入金不適硬貨を一時貯留させる有底筒状の一時貯留部131が構成されている。
搬送案内体36は、底板130を筒状壁部129の下部開口129aを閉鎖する位置でロックし開放を規制する底板ロック機構(底板ロック手段)134を有している。この底板ロック機構134は、回動軸135を中心に回動可能となるように囲壁部125に設けられたロック部材136と、ロック部材136の機体後面側の端部に回転自在に設けられたガイドローラ137と、ロック部材136をガイドローラ137が上昇する方向に付勢する図示略のバネ部材とを有している。ロック部材136は、閉状態の底板130の上面に当接することでバネ部材の付勢による回動が規制されることになり、この状態で機体前面側の端部から下方に突出する爪部138によって、閉状態の底板130の機体前面側に係合可能となり、底板130の開方向のスライドを規制しロックする。また、ガイドローラ137が下方向に押圧されるとロック部材136は爪部138を上昇させる方向に揺動し、底板130の開方向のスライド規制を解除する。なお、ロック部材136は、ガイドローラ137側が囲壁部125の外側に設けられており、爪部138側が前側仕切板126と後側仕切板127との間の囲壁部125に形成された開口部139から囲壁部125の内側に入り込んで、底板130に係合可能となっている。また、囲壁部125には機体後面側に突出するストッパ140が設けられている。このストッパ140は、底板130の囲壁部125に対する機体後面側への移動を規制するものである。なお、ロック部材136の爪部138とストッパ140との間の距離は、底板130の同方向の長さよりも長くなっており、これらの間で底板130が若干スライド可能となっているが、これらの間にあれば、いずれの位置にあっても底板130は、筒状壁部129の下部開口129aを常に閉鎖する。
搬送案内体36は、リジェクトシュート61の直下に筒状案内部128を配置する図15に示す前面側案内位置に位置すると、リジェクトシュート61の放出口61aから放出された入金不適硬貨を筒状案内部128で案内して入金リジェクト箱17に落下させる。また、搬送案内体36は、前面側案内位置よりも若干機体前面側にあってリジェクトシュート61の下方に一時貯留部131を配置する図16に示す一時貯留位置に位置すると、リジェクトシュート61の放出口61aから放出された入金不適硬貨を一時貯留部131に一時貯留させる。なお、機体10には、その機体前面側に、搬送案内体36が前面側案内位置に位置することを検出する前面側案内位置センサ141と、搬送案内体36が一時貯留位置に位置することを検出する一時貯留位置センサ142と、搬送案内体36が前面側案内位置よりも若干機体後面側に位置することを検出する前面側速度制御用センサ(センサ手段)143とが設けられている。また、機体10には、その機体前面側に、搬送案内体36の底板130に当接して搬送案内体36が一時貯留位置よりも機体前面側に移動するのを規制するストッパ144が固定されている。
上記した一時貯留位置で一時貯留部131の閉状態の底板130上に硬貨を受け入れた搬送案内体36は、機体後面側つまり入金リジェクト口22側に移動させられることになるが、図17に示すように、機体10には、入金リジェクト口22の近傍に、搬送案内体36とともに入金リジェクト箱17側から入金リジェクト口22側に移動する底板ロック機構134のガイドローラ137に当接しガイドローラ137を下降させて底板ロック機構134による底板130のロックを解除する位置固定のロック切替板(底板ロック解除手段)145が設けられている。ロック切替板145には機体前面側に前上がりの傾斜面146が形成されており、この傾斜面146でガイドローラ137を下降させる。
また、機体10の入金リジェクト口22の近傍には、ロック切替板145によって底板ロック機構134のロックが解除された底板130に係合し底板130を筒状壁部129に対しスライドさせて筒状壁部129の下部開口129aを開放する開放用係合片(開口開放手段)148が位置固定で設けられている。つまり、開放用係合片148は、底板130と高さを合わせていて、入金リジェクト口22の囲壁部111の機体前面側の端部近傍に設けられており、搬送案内体36が入金リジェクト口22に向けて移動する際に、底板ロック機構134によるロックが解除された底板130に当接して、移動する搬送案内体36の他の部分に対して底板130を停止させることによって筒状壁部129の下部開口129aを開放する。入金リジェクト口22に向けて移動する搬送案内体36は、この筒状壁部129の下部開口129aを開放しつつ、一時貯留部131の硬貨を入金リジェクト口22に案内可能な後面側案内位置に位置する。つまり、図18に示す後面側案内位置に位置すると、搬送案内体36は一時貯留部131の入金不適硬貨を入金リジェクト口22に放出する。なお、機体10には、その機体後面側に、搬送案内体36が後面側案内位置に位置することを検出する後面側案内位置センサ150と、搬送案内体36が後面側案内位置よりも若干機体前面側に位置することを検出する後面側速度制御用センサ(センサ手段)151とが設けられている。また、機体10には、その機体後面側に、搬送案内体36に当接して搬送案内体36が後面側案内位置よりも機体後面側に移動するのを規制するストッパ152が固定されている。
また、機体10の入金リジェクト口22の近傍には、搬送案内体36が入金リジェクト口22側の後面側案内位置から入金リジェクト箱17側へ移動すると、図19に示すように底板130に係合し底板130を筒状壁部129に対しスライドさせて筒状壁部129の下部開口129aを閉鎖する開口閉鎖機構(開口閉鎖手段)154が設けられている。
この開口閉鎖機構154は、回動軸155を中心に揺動自在に支持される閉鎖用係合片156と、閉鎖用係合片156の機体後面側を下方に付勢するバネ部材157と、閉鎖用係合片156のバネ部材157による回動の限界を規制する図示略のストッパとを有している。閉鎖用係合片156は、機体前面側の端部に上方に突出する爪部158が形成されており、図18に示すように後面側案内位置にある搬送案内体36の開状態にある底板130に対し、この爪部158が機体前面側に位置する。このとき、閉鎖用係合片156は、ストッパに当接した状態となり、爪部158の先端の高さを搬送案内体36の底板130の高さに合わせる。なお、爪部158の前面は前下がりに傾斜する傾斜面159となっている。これにより、閉鎖用係合片156は、搬送案内体36に対して爪部158を近接および離間させるように揺動自在に支持されるとともに、バネ部材157により底板130に係合する方向に付勢されている。
そして、開口閉鎖機構154は、閉鎖用係合片156の回動軸155と爪部158との距離と回動軸155とバネ部材157との距離とバネ部材157の付勢力等とが、搬送案内体36が入金リジェクト箱17に向けて移動する際に、開状態の底板130に閉鎖用係合片156が係合すると、移動する搬送案内体36の他の部分に対して底板130を停止させることによって筒状壁部129の下部開口129aを閉鎖し、その後、ストッパ140に当接することで搬送案内体36の他の部分と一体に移動する底板130で押圧されて閉鎖用係合片156がバネ部材157の付勢力に抗して揺動し底板130との係合が解除されるように設定されている。開口閉鎖機構154には、閉鎖用係合片156の揺動を検出するセンサ160が設けられている。
なお、底板130が例えば筒状壁部129の下部開口129aを閉鎖する以降に、上記した底板ロック機構134のガイドローラ137がロック切替板145から離間し、図20に示すようにロック部材136が図示略のバネ部材の付勢力で爪部138を下降させて、底板130に係合可能となる。また、閉鎖用係合片156の爪部158は上面が傾斜面159とされているため、搬送案内体36が入金リジェクト口22に向けて移動する際には、底板130で押圧されて下降し、搬送案内体36の移動を阻害することなく通過させ、通過後にバネ部材157の付勢力で戻って底板130に係合するようになっている。
そして、顧客が硬貨を入金する上記した顧客側入金処理時に、顧客側スペースSbに臨んで図示略の紙幣処理機に設けられた顧客側操作部に入金処理開始の操作入力がなされると、制御部47は、搬送案内体36が前面側案内位置にあるか一時貯留位置にあるかを確認する。図15に示すように前端が前面側案内位置センサ141で検出される前面側案内位置にある場合、駆動機構119を駆動して、搬送案内体36を前端が一時貯留位置センサ142で検出される図16に示す一時貯留位置に移動させる。一時貯留位置にある場合、搬送案内体36はそのままとする。
そして、顧客側入金処理では、上記した入金計数機構70において、顧客側投入口21からホッパ一時庫26に投入された硬貨が、供給盤32および回転盤33を介して入金識別部34で識別されることになり、入金識別部34で偽硬貨つまり入金不適硬貨と識別された硬貨がリジェクト部58からリジェクトシュート61を介して搬送案内体36の一時貯留部131の閉状態の底板130上に収容される。
供給盤32の硬貨がすべて搬送案内体36および入金一時庫35に振り分けられると、制御部47は、駆動機構119を高速で駆動して、搬送案内体36を後面側案内位置に向けて高速で移動させることになり、後面側案内位置より手前の位置で後面側速度制御用センサ151によって搬送案内体36が検出されると、制御部47は、駆動機構119をそれまでより低速の駆動に切り替える。すると、搬送案内体36が後面側案内位置に向けてそれまでよりも低速で移動する。この低速移動の初期に、図17に示すように、搬送案内体36に設けられた底板ロック機構134のガイドローラ137が、位置固定のロック切替板145の傾斜面146に当接しその案内で下降して、ロック部材136をその爪部138を上昇させる方向に揺動させるとともに、閉鎖用係合片156の爪部158が傾斜面159によって底板130を乗り越える。ロック部材136の揺動により、爪部138の底板130との係合が解除され、搬送案内体36に対する底板130の開方向のスライド規制が解除される。また、閉鎖用係合片156の爪部158の乗り越えで、爪部158がバネ部材157の付勢力で底板130の機体前面側に係合する。ロック部材136のロック解除のタイミングと閉鎖用係合片156の係合のタイミングとは閉鎖用係合片156の係合の方が若干早くなっている。
そして、さらに搬送案内体36が後面側案内位置に向けて移動すると、ロック部材136のロック解除の直後のタイミングで、位置固定の開放用係合片148が底板130に当接し、移動する搬送案内体36の他の部分に対して底板130を停止させることになって、図18に示すように、筒状壁部129の下部開口129aを開放する。これにより、一時貯留部31に一時貯留されていた硬貨が落下し、入金リジェクト口22に放出される。制御部47は、搬送案内体36が後面側案内位置に位置したことを後面側案内位置センサ150で検出すると、駆動機構119を停止させて高速で逆転させる。顧客は、一括で返却された入金不適硬貨を入金リジェクト口22から取り出すことになる。なお、制御部47は、搬送案内体36が後面側案内位置に位置したことを後面側案内位置センサ150で検出すると、駆動機構119を一定時間停止させた後に逆転させることもできる。加えて、逆転時には、直ちに高速で逆転させるのではなく、搬送案内体36が後面側速度制御用センサ151によって検出される間は低速で逆転させ、搬送案内体36が後面側速度制御用センサ151によって検出されなくなると高速で逆転させることもできる。
駆動機構119の逆回転で、後面側案内位置から搬送案内体36が一時貯留位置に向けて高速で移動することになるが、底板130には、閉鎖用係合片156の爪部158が機体前面側に係合しているため、底板130は停止させられることになり、図19に示すように、移動する搬送案内体36の筒状壁部129の下部開口129aを閉鎖する。この閉鎖と略同時に、ロック部材136のガイドローラ137がロック切替板145の案内で揺動し爪部138を下降させて底板130の開方向の移動を規制する。また、この下部開口129aの閉鎖後に、底板130はストッパ140に当接して搬送案内体36の他の部分と一体に移動することになり、これにより、図20に示すように、閉鎖用係合片156がバネ部材157の付勢力に抗して揺動して逃げ、底板130の移動を許容する。底板130が通過すると閉鎖用係合片156はバネ部材157の付勢力で戻る。
一時貯留位置より手前の位置で前面側速度制御用センサ143によって搬送案内体36を検出すると、制御部47は、駆動機構119をそれまでより低速の駆動に切り替える。すると、搬送案内体36が一時貯留位置に向けてそれまでよりも低速で移動することになり、図16に示すように、搬送案内体36が一時貯留位置に位置したことを一時貯留位置センサ142で検出すると、制御部47は、駆動機構119を停止させることになる。
また、係員が硬貨を入金する係員側入金処理時、整理処理時および装填処理時に、係員側スペースSaに臨んで図示略の紙幣処理機に設けられた係員側操作部に処理開始の操作入力がなされると、制御部47は、搬送案内体36が前面側案内位置にあるか一時貯留位置にあるかを確認する。前端が一時貯留位置センサ142で検出される一時貯留位置にある場合、駆動機構119を駆動して、搬送案内体36を前端が前面側案内位置センサ141で検出される前面側案内位置に移動させる。前面側案内位置にある場合、搬送案内体36はそのままとする。
そして、係員側入金処理、整理処理および装填処理では、上記した入金計数機構70において、係員側投入口16からホッパ一時庫26に投入された硬貨が、供給盤32および回転盤33を介して入金識別部34で識別されることになり、入金識別部34で偽硬貨つまり入金不適硬貨と識別された硬貨がリジェクト部58からリジェクトシュート61を介して搬送案内体36の筒状案内部128に放出され、この筒状案内部128で案内されて、入金リジェクト箱17に収容される。係員は、入金リジェクト箱17に返却された入金不適硬貨を入金リジェクト箱17を引き出して取り出すことになる。
以上により、振分搬送機構62は、搬送案内体36の搬送位置を検出する前面側速度制御用センサ143および後面側速度制御用センサ151の検出に基づいて、搬送案内体36が入金リジェクト箱17と入金リジェクト口22との間の中間所定範囲にあるとき、駆動機構119によって搬送案内体36を必ず高速移動させ、搬送案内体36が中間所定範囲よりも搬送方向前方側の外側にあるとき、駆動機構119によって搬送案内体36を低速移動させることになる。
また、振分搬送機構62は、上記した顧客からの硬貨を入金する顧客側入金処理中、つまり少なくとも顧客側投入口21を介しての取引処理期間中、搬送案内体36を、その一時貯留部131がリジェクトシュート61からの硬貨を受入可能な一時貯留位置に位置させることになり、その後、入金計数機構70によって顧客側投入口21より投入された硬貨の入金計数および振り分けが終了したと判断したときに、搬送案内体36を、一時貯留している硬貨を入金リジェクト口22に案内可能な後面側案内位置に向け移動させる。
また、振分搬送機構62は、上記した係員からの硬貨を入金する係員側入金処理中、整理処理中および装填処理中、つまり少なくとも係員側投入口16を介しての取引処理期間中、搬送案内体36を、その筒状案内部128がリジェクトシュート61からの硬貨を入金リジェクト箱17に案内可能な前面側案内位置に位置させることになる。
以上に述べた本実施形態の硬貨処理機1によれば、搬送案内体36を、その筒状案内部128でリジェクトシュート61からの硬貨を入金リジェクト箱17に案内可能な位置に位置させると、入金計数機構70で振り分けられリジェクトシュート61で前面側に落下案内される入金不適硬貨を入金リジェクト箱17に案内することができる。また、搬送案内体36を、その一時貯留部131でリジェクトシュート61からの硬貨を閉状態の底板130上に受入可能な位置に位置させると、入金計数機構70で振り分けられリジェクトシュート61で前面側に落下案内される入金不適硬貨を一時貯留部131に貯留させることができる。そして、搬送案内体36を移動させ、一時貯留部131を入金リジェクト口22の位置に位置させて底板130を開作動させると、入金不適硬貨を入金リジェクト口22に案内することができる。したがって、両面側からの取引を可能とし装置構成を簡略化した上で、滞留を生じることなく確実に硬貨を両側の入金リジェクト箱17および入金リジェクト口22に搬送可能となる。また、入金不適硬貨をリジェクトシュート61で前面側に落下案内し、搬送案内体36の筒状案内部128で入金リジェクト箱17に案内するため、入金不適硬貨を入金リジェクト箱17に対しては直ちに返却することができる。よって、係員側投入口16を介しての処理の処理時間を短縮することができる。また、搬送案内体36に入金不適硬貨を入金リジェクト箱17に案内するための筒状案内部128と、入金不適硬貨を一時貯留して入金リジェクト口22に搬送するための一時貯留部131とを別々に設けているため、一時貯留部131の底板130の開閉の制御が容易となる。
また、底板ロック機構134により筒状壁部129の下部開口129aを閉鎖する位置で底板130をロックすることができるため、リジェクトシュート61から一時貯留部131に受け入れた硬貨を入金リジェクト口22側へ確実に搬送することができる。また、搬送案内体36が入金リジェクト箱17から入金リジェクト口22側へ移動するとロック切替板145が底板ロック機構134による底板130のロックを解除することになり、開放用係合片148が、このようにロックが解除された底板130に係合しこれをスライドさせて筒状壁部129の下部開口129aを開放する。これにより、入金不適硬貨を入金リジェクト口22に案内することができる。その後、搬送案内体36が入金リジェクト口22から入金リジェクト箱17側へ移動すると開口閉鎖機構154の閉鎖用係合片156が底板130に係合しこれをスライドさせて筒状壁部129の下部開口129aを閉鎖する状態に戻すことになる。
また、底板ロック機構134によるロックが解除された底板130に開放用係合片148を係合させて、入金リジェクト口22に向けて移動する搬送案内体36の他の部分に対して底板130を停止させることによって筒状壁部129の下部開口129aを開放するため、駆動機構119による搬送案内体36への駆動力を利用することになり、底板130の開作動専用の駆動源が不要になる。
また、開口閉鎖機構154は、底板130に閉鎖用係合片156を係合させて、入金リジェクト箱17に向けて移動する搬送案内体36の他の部分に対して底板130を停止させることによって筒状壁部129の下部開口129aを閉鎖するため、駆動機構119による搬送案内体36への駆動力を利用することになり、底板130の閉作動専用の駆動源が不要になる。
また、閉鎖用係合片156は、搬送案内体36の入金リジェクト箱17側への移動時に、開状態の底板130と係合し、移動する搬送案内体36に対し底板130を停止させて筒状壁部129の下部開口129aを閉鎖することになり、その後、搬送案内体36と一体に移動する底板130で押圧されて揺動することにより底板130との係合が解除されるため、閉鎖用係合片156による底板130の閉作動から閉鎖用係合片156の底板130からの離脱までを、駆動機構119による搬送案内体36への駆動力を利用して行うことができる。
また、搬送案内体36が入金リジェクト箱17と入金リジェクト口22との間の中間所定範囲にあるとき、駆動機構119によって搬送案内体36を高速移動させ、搬送案内体36が中間所定範囲よりも移動方向前方の外側にあるときに、駆動機構119によって搬送案内体36を低速移動させるため、停止時の衝撃を緩和しつつ搬送案内体36の移動に要する時間を短縮することができる。
また、少なくとも係員側投入口16を介しての取引処理期間中、搬送案内体36を、その筒状案内部128がリジェクトシュート61からの硬貨を入金リジェクト箱17に案内可能な位置に位置させるため、係員側投入口16を介しての取引処理期間中にリジェクトシュート61で落下案内される入金不適硬貨を入金リジェクト箱17に案内することができる。
また、少なくとも顧客側投入口21を介しての取引処理期間中、搬送案内体36を、その一時貯留部131がリジェクトシュート61からの硬貨を受入可能な位置に位置させるため、顧客側投入口21を介しての取引処理期間中にリジェクトシュート61で落下案内される入金不適硬貨を一時貯留部131に受け入れることができる。
また、少なくとも顧客側投入口21を介しての取引処理期間中、入金計数機構70によって顧客側投入口21より投入された硬貨の入金計数および振り分けが終了したと判断したときに、搬送案内体36を、一時貯留している硬貨を入金リジェクト口22に案内可能な位置に向け移動させるため、入金不適硬貨を入金リジェクト口22に即座に案内することができる。
本発明の一実施形態の硬貨処理機の外観を示すものであって、(a)は前面側斜視図、(b)は後面側斜視図である。 本発明の一実施形態の硬貨処理機を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施形態の硬貨処理機を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施形態の硬貨処理機を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施形態の硬貨処理機を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施形態の硬貨処理機を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施形態の硬貨処理機を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施形態の硬貨処理機を示すものであって、(a)は要部の平面図、(b)は要部の側面図である。 本発明の一実施形態の硬貨処理機を示す上部の断面図である。 本発明の一実施形態の硬貨処理機を示す図9のA−A断面図である。 本発明の一実施形態の硬貨処理機を示す上部の断面図である。 本発明の一実施形態の硬貨処理機を示す上部の断面図である。 本発明の一実施形態の硬貨処理機を示す上部の断面図である。 本発明の一実施形態の硬貨処理機を示す振分搬送機構の側面図である。 本発明の一実施形態の硬貨処理機を示す振分搬送機構の機体前面側の断面図である。 本発明の一実施形態の硬貨処理機を示す振分搬送機構の機体前面側の断面図である。 本発明の一実施形態の硬貨処理機を示す振分搬送機構の機体後面側の断面図である。 本発明の一実施形態の硬貨処理機を示す振分搬送機構の機体後面側の断面図である。 本発明の一実施形態の硬貨処理機を示す振分搬送機構の機体後面側の断面図である。 本発明の一実施形態の硬貨処理機を示す振分搬送機構の機体後面側の断面図である。
符号の説明
10 機体
16 係員側投入口(一面側投入口)
17 入金リジェクト箱(一面側返却部)
21 顧客側投入口(他面側投入口)
22 入金リジェクト口(他面側返却部)
36 搬送案内体
61 リジェクトシュート(シュート手段)
62 振分搬送機構(振分搬送手段)
70 入金計数機構(入金計数手段)
119 駆動機構(駆動手段)
128 筒状案内部
129 筒状壁部
129a 下部開口
130 底板
131 一時貯留部
134 底板ロック機構(底板ロック手段)
143 前面側速度制御用センサ(センサ手段)
145 ロック切替板(底板ロック解除手段)
148 開放用係合片(開口開放手段)
151 後面側速度制御用センサ(センサ手段)
154 開口閉鎖機構(開口閉鎖手段)
156 閉鎖用係合片

Claims (9)

  1. 機体の一面側に設けられた一面側投入口と、
    機体の他面側に設けられた他面側投入口と、
    これら一面側投入口および他面側投入口からの硬貨を受け入れ、受け入れた硬貨を一枚ずつ識別し計数するとともに入金適正硬貨と入金不適硬貨とに振り分ける入金計数手段と、
    該入金計数手段で振り分けられた入金不適硬貨を前記一面側に落下案内するシュート手段と、
    該シュート手段よりも下側の前記一面側に設けられた一面側返却部と、
    前記シュート手段よりも下側の前記他面側に設けられた他面側返却部と、
    前記一面側返却部の上方位置と前記他面側返却部の上方位置との間で移動可能に設けられ、前記シュート手段から放出される入金不適硬貨を前記一面側返却部と前記他面側返却部とに選択的に案内する振分搬送手段とを有し、
    該振分搬送手段は、
    上下に開口する筒状案内部と、上下に開口する筒状壁部および該筒状壁部の下部開口を開閉するスライド可能な底板からなる一時貯留部とを有する搬送案内体と、
    該搬送案内体を、前記筒状案内部で前記シュート手段からの硬貨を前記一面側返却部に案内可能な位置と、前記一時貯留部で前記シュート手段からの硬貨を閉状態の前記底板上に受入可能な位置と、前記一時貯留部の硬貨を前記底板の開作動で前記他面側返却部に案内可能な位置とに移動させる駆動手段とを備えていることを特徴とする硬貨処理機。
  2. 前記搬送案内体は、前記底板を前記筒状壁部の下部開口を閉鎖する位置でロックする底板ロック手段を有しており、
    前記他面側返却部の近傍には、
    前記搬送案内体が前記一面側返却部側から前記他面側返却部側へ移動すると前記底板ロック手段によるロックを解除する底板ロック解除手段と、
    ロックが解除された前記底板をスライドさせて前記筒状壁部の下部開口を開放する開口開放手段と、
    前記搬送案内体が前記他面側返却部側から前記一面側返却部側へ移動すると前記底板をスライドさせて前記筒状壁部の下部開口を閉鎖する開口閉鎖手段とが設けられていることを特徴とする請求項1記載の硬貨処理機。
  3. 前記開口開放手段は、前記搬送案内体が前記他面側返却部に向けて移動する際に、前記底板ロック手段によるロックが解除された前記底板に開放用係合片を係合させて、移動する前記搬送案内体に対し前記底板を停止させることによって前記筒状壁部の下部開口を開放することを特徴とする請求項2記載の硬貨処理機。
  4. 前記開口閉鎖手段は、前記搬送案内体が前記一面側返却部に向けて移動する際に、前記底板に閉鎖用係合片を係合させて、移動する前記搬送案内体に対し前記底板を停止させることによって前記筒状壁部の下部開口を閉鎖することを特徴とする請求項2または3記載の硬貨処理機。
  5. 前記閉鎖用係合片は、前記搬送案内体に対して近接・離間するように揺動自在に支持されるとともに前記底板に係合する方向に付勢されており、前記搬送案内体の前記一面側返却部への移動時に、前記底板と係合し、移動する前記搬送案内体に対し該底板を停止させて前記筒状壁部の下部開口を閉鎖した後、前記搬送案内体と一体に移動する前記底板で押圧されて揺動することにより該底板との係合が解除されることを特徴とする請求項4記載の硬貨処理機。
  6. 前記搬送案内体の搬送位置を検出するセンサ手段を有し、該センサ手段の検出に基づいて、前記搬送案内体が前記一面側返却部と前記他面側返却部との間の中間所定範囲にあるとき、前記駆動手段によって前記搬送案内体を高速移動させ、前記搬送案内体が前記中間所定範囲よりも外側にあるときに、前記駆動手段によって前記搬送案内体を低速移動させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項記載の硬貨処理機。
  7. 少なくとも前記一面側投入口を介しての取引処理期間中、前記搬送案内体を、該搬送案内体内の前記筒状案内部が前記シュート手段からの硬貨を前記一面側返却部に案内可能な位置に位置させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載の硬貨処理機。
  8. 少なくとも前記他面側投入口を介しての取引処理期間中、前記搬送案内体を、該搬送案内体内の一時貯留部が前記シュート手段からの硬貨を受入可能な位置に位置させることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項記載の硬貨処理機。
  9. 少なくとも前記他面側投入口を介しての取引処理期間中、前記入金計数手段によって前記他面側投入口より投入された硬貨の入金計数および振り分けが終了したと判断したときに、前記搬送案内体を、一時貯留している硬貨を前記他面側返却部に案内可能な位置に向け移動させることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項記載の硬貨処理機。
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