JPH0261862B2 - - Google Patents

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JPH0261862B2
JPH0261862B2 JP59059874A JP5987484A JPH0261862B2 JP H0261862 B2 JPH0261862 B2 JP H0261862B2 JP 59059874 A JP59059874 A JP 59059874A JP 5987484 A JP5987484 A JP 5987484A JP H0261862 B2 JPH0261862 B2 JP H0261862B2
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JP
Japan
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boss
workpiece
die
hole
forming
Prior art date
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JP59059874A
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English (en)
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JPS60203334A (ja
Inventor
Terumoto Yamaguchi
Ichiro Hatsutori
Shinji Ozeki
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP5987484A priority Critical patent/JPS60203334A/ja
Publication of JPS60203334A publication Critical patent/JPS60203334A/ja
Publication of JPH0261862B2 publication Critical patent/JPH0261862B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、自動車のステアリングホイールのホ
イールリングをステアリングシヤフトに連結する
ステアリングホイール取付部材の製造方法および
その製造装置に関するものである。
従来技術 自動車のステアリングホイールは、従来、第1
図に示す如く、長円弧のメインリング1に短円弧
のサブリング2を結合して円環状のホイールリン
グ6とし、強度の弱いサブリング2を運転者側に
配置している。このホイールリング6をステアリ
ングホイール取付部材7を介してステアリングシ
ヤフト(図示せず)に連結して構成する。上記取
付部材7は、ボスプレート3にボス5とスポーク
4,4を溶接・固着して構成し、ボス5の貫通穴
5aに上記ステアリングシヤフトの上端を嵌合し
て上記貫通穴5aの穴周面のセレーシヨン5bに
よりステアリングシヤフトとボス5とが一体的に
回転するとともに、上記スポーク4,4の各先端
をホイールリング6に溶接する。
従つて、上記取付部材7がボス5、ボスプレー
ト3およびスポーク4,4の合計4部品よりなる
ため、部品点数が多く、各部材の組付のための溶
接作業に手間がかかり、コストアツプの要因とな
つていた。
また、リング1,2とスポーク4,4とは同一
平面でなく、ボスプレート3に対してスポーク
4,4は一定角度をなして取付けられるため、組
付の際の作業に手間がかかるといつた問題があつ
た。
発明の目的 本発明の目的は、上記スポーク、ボスプレート
およびボスを一部品として一体的に製造して、部
品点数を減少できるとともに各部材間の取付作業
を省略でき、かつその取付精度を向上させること
ができる自動車用ステアリングホイール取付部材
の製造方法および装造装置を提供することにあ
る。
発明の構成・作用・効果 上記目的を達成するために、本発明は、スポー
ク、ボスおよびボスプレートよりなる取付部材を
一部品として一体的に鍛造により製造して、各部
材の取付けの際の位置決めを不要とし、取付精度
を向上させるように構成した。すなわち、長尺被
加工材から、ステアリングシヤフトに嵌合する貫
通穴を有するボス部と、該ボス部より張出したボ
スプレート部と、該ボスプレート部より突出して
先端部をステアリングホイールのホイールリング
に連結するスポーク部とを鍛造加工により一部品
として一体的に構成してなる自動車のステアリン
グホイール取付部材を製造する自動車のステアリ
ングホイール取付部材の製造方法にして、 所定寸法の上記長尺被加工材の軸方向略中央部
を局部的に所定温度まで加熱する工程と; 上記被加工材をその軸方向沿いに圧縮して略中
央部に厚肉部を形成する据込鍛造工程 と; 上記被加工材の両端部を曲げ鍛造して所定角度
相互に開いた一対のスポーク部を形成する工程
と; 上記被加工材の厚肉部にボス部を型鍛造すると
ともに、該ボス部より張出すようにボスプレート
部を偏平に加工するとともにボス部上面中央に貫
通穴形成用小穴部を形成する型鍛造工程と; 脆性領域を通過させた後、上記ボス部を所定形
状に成形鍛造するとともに上記被加工材の上記各
スポーク部を上記ボスプレート部に対して所定角
度に曲げ加工するとともに、ボス部中央下面に下
側が大きいテーパ状の凹部を形成する鍛造工程
と; 上記小穴部と上記凹部とを夫々さらに穿設して
上記ボス部を貫通する穴を形成するとともに該貫
通穴の内周面にセレーシヨンを形成する工程と;
を順次行なうように構成した。尚、上記構成にお
いて、長尺被加工材は棒状であつても平板であつ
てもよい。
上記構成によれば、最初に長尺被加工材の略中
央部を局部的に所定温度まで加熱し、以後再加熱
することなく上記熱を利用して、熱間・温間鍛造
によりボス部、ボスプレート部およびスポーク部
を一体的に鍛造により形成するので、鍛造作業を
連続的に行なえ製造コストを下げることができか
つ鍛造による過負荷も少ない。また、ボス部、ボ
スプレート部およびスポーク部が一体的に一部品
として鍛造成形することができ、部品点数が減少
してコストダウンを図ることができる。さらに、
各部材相互間の取付作業が全く不要となり、取付
誤差も生じることがなく、各部材相互間の配置関
係を高い精度に保持することができる。すなわ
ち、従来はボスとボスプレートと一対のスポーク
を夫々別々に独立して精造し、相互に溶接で取付
けていたので、少なくとも4部材を必要とし、取
付作業が面倒であつた。これに対して本発明で
は、上述の上記の如く熱間・温間鍛造によりボス
部とボスプレート部とスポーク部を一体的にかつ
一部品として形成できるのでこれらの弊害を完全
に解消し得る。また、溶接による取付に比べて制
限が少なくなり、各部材相互間の配置関係を、自
在に設計することができる。また、型鍛造工程で
は、ボスポレート部が偏平になされるが、未だス
ポーク部がボスプレート部に対して所定角度に曲
げられてはおらず、ボスプレート部が拘束される
度合が小さいので、ボス部における貫通穴の形成
を容易にする貫通穴形成用小穴部を容易に形成す
ることができる。また、成形鍛造工程では、脆性
領域を通過させたのち、ボス部を所定形状に形成
するので、加工が行いやすい。さらに、成形鍛造
工程でボス部中央下面に下側が大きいテーパー丈
の凹部を形成するようにしたので、この凹部を利
用してステアリングホイールを組み付ける際のテ
ーパー穴を容易に形成することができる。
また、第2の発明は、据込鍛造装置と曲げ鍛造
装置と型鍛造装置と成形鍛造装置と穴抜き・セレ
ーシヨン形成装置とを備えて、連続的にかつ効率
よく上記ステアリングホイール取付部材を製造す
ることができるように構成した。すなわち、長尺
被加工材から、ステアリングシヤフトに嵌合する
貫通穴を有するボス部と、該ボス部より張出した
ボスプレート部と、該ボスプレート部より突出し
て先端部をステアリングホイールリングのホイー
ルリングに連結するスポーク部とを鍛造加工によ
り一部品として一体的に構成してなる自動車のス
テアリングホイール取付部材を製造する自動車の
ステアリングホイール取付部材の製造装置にし
て、 軸方向中央部が加熱された上記長尺被加工材を
固定型に支持しかつ該固定型に可動型に合わせて
上記被加工材を挾持するとともに、上記被加工材
の軸方向沿いに該被加工材を圧縮して略中央部に
厚肉部を形成する据込鍛造装置と、 据込鍛造された上記被加工材の厚肉部を曲げダ
イスと曲げ押え部材とで挾持するとともに、被加
工材の両端部を曲げパンチで曲げて相互に所定角
度開いた一対のスポーク部を形成する曲げ鍛造装
置と、 固定フレームに固着した第1ダイスに曲げ鍛造
された上記被加工材を支持し、該被加工材に、可
動フレームに固着した型パンチを押圧し被加工材
の厚肉部を第1ダイスのボス部形成用凹部内に圧
入してボス部を形成するとともにボス部上面中央
に貫通穴形成用小穴部を形成する一方、上記型パ
ンチと第1ダイス間で偏平なボスプレート部を上
記ボス部より張出して形成する型鍛造装置と、 固定フレームに固着した第3ダイス内に第2ダ
イスを摺動自在に嵌合し、型鍛造された上記被加
工材を上記第2ダイスおよび上記第3ダイスに支
持して、脆性領域に通過させた後、該被加工材
に、可動フレームに固着した成形パンチを押圧
し、上記ボス部を第2ダイスのボス部成形用凹部
内に挿入してボス部を成形するとともにボス部の
中央下面に下側が大きいテーパー状の凹部を形成
する一方、上記各スポーク部を第3ダイスの各ス
ポーク部折曲用凹部内に挿入して各スポーク部を
ボスプレート部に対して所定角度に折曲する成形
鍛造装置と、 固定フレームに固着した第4ダイスに、成形鍛
造された上記被加工材を支持し、該被加工材に、
可動フレームに固着したパンチを押圧して、上記
小穴部と上記凹部とを夫々さらに穿設してボス部
に貫通穴を形成するとともに該貫通穴周面にセレ
ーシヨンを形成する穴抜き・セレーシヨン形成装
置とを備えるように構成した。
上記構成によれば、上記据込鍛造装置で熱間鍛
造を行ない、ボス部およびボスプレート部を後に
形成する厚肉部を形成し、上記曲げ鍛造装置で上
記被加工材の両端部を夫々所定角度曲げてスポー
ク部を形成し、上記型鍛造装置で上記厚肉部を型
鍛造してボス部およびボスプレート部を形成し、
上記成形鍛造装置で上記ボス部の成形を行なうと
ともに各スポーク部をボスプレート部に対して所
定角度折曲し、上記穴抜き・セレーシヨン形成装
置で上記ボス部に貫通穴を設けるとともにその穴
周面にセレーシヨンを形成することができ、ボス
部、ボスプレート部およびスポーク部が一部品と
して一体的に鍛造形成できて部品点数が減少し、
製造コストが安くなる。また、ボス部とボスプレ
ート部などの各部材相互間の取付作業が全く不要
となつて取付誤差が生じることがなく、各部材相
互間の配置関係の精度管理を容易にすることがで
きる。すなわち、従来はボス部とボスプレート部
とスポーク部を夫々別々に製造し、相互に溶接で
取付けていたため、ホイールリング取付部材毎に
各部材相互間の取付精度の管理が面倒であつた。
これに対して本発明では、上記装置によればボス
部とボスプレート部とスポーク部間の配置関係の
精度管理を容易として、一定の精度に保持したホ
イールリング取付部材を多量に生産することがで
きる。また。溶接による取付比べて制限が少なく
なり、各部材相互間の配置関係を自在に設計する
ことができる。また、上記型鍛造装置では、ボス
プレート部が偏平になされるが、未だスポーク部
がボスプレート部に対して所定角度に曲げられて
はおらず、ボスプレート部が拘束される度合が小
さいので、被加工材の厚肉部を第1ダイスのボス
部形成用凹部内に圧入して、ボス部における貫通
穴の形成を容易にする貫通穴形成用小穴部を容易
に形成することができる。また、上記成形鍛造装
置では、脆性領域を通過させたのち、ボス部を第
2ダイスのボス部成形用凹部内に挿入してボス部
を所定形状に形成するので、加工が行いやすい。
さらに、上記成形鍛造装置でボス部中央下面に下
側が大きいテーパー状の凹部を形成するようにし
たので、この凹部を利用してステアリングホイー
ルを組み付ける際のテーパー穴を容易に形成する
ことができる。
よつて、上述の如く本発明は所期の目的を達成
することができる。
実施例 以下に、本発明を第2図以下に示す実施例に基
づいて具体的に説明する。
本実施例に係る製造方法および製造装置により
製造されるステアリングホイール取付部材の一例
を第2図に示す。このステアリングホイール取付
部材11は、例えば鉄製鍛造品よりなり、ボス部
13より張出してボスプレート部14を形成する
一方、上面両端部より一定角度立上がりかつ相互
に一定角度開いた一対のスポーク部12,12を
形成してなる。上記ボス部13はボスプレート部
14の中央部を貫通しかつその中央に貫通孔15
を有しかつその貫通穴15の内周面にセレーシヨ
ン19を形成する厚肉円筒体よりなる。また、ボ
スプレート部13は偏平板であつて、ボスプレー
ト部14の下部に、樹脂プレート21を取付ける
か、またはボスプレート部14に一体的に樹脂成
形を行なつて板状部を形成して、ホーンカバーな
どのボスプレート部14の上部に取付けるように
する。従つて、ステアリングシヤフト(図示せ
ず)の上端の連結部を上記貫通穴15およびセレ
ーシヨン19に嵌合することにより、上記シヤフ
トと上記ホイール取付部材11が一体的に回動す
る。ボスプレート部14のボス部周囲には、取付
穴16,16を貫設して、ネジ等により上記ステ
アリングシヤフト上端にボスプレート部14を連
結固着する。さらに、上記スポーク部12,12
は夫々丸棒状であつて、ボスプレート部14を二
分する面に対して、面対称にボスプレート部14
より一定角度斜め上方に立上がるように形成す
る。そしてそ各端部に、ホイールリング29のメ
インリング25とサブリング26を接続するT型
エルボ27の一端を連結して、ホイールリング2
9をホイール取付部材11に支持する。
上記の如く構成されるステアリングホイール取
付部材11の製造方法の1実施例を第3,4図に
示す。
本実施例に係る取付部材の製造方法は、全7工
程より構成される。
すなわち、 第1工程は第3図aに示すスポーク形状に相当
する鉄製等の丸棒状被加工材17を所定寸法に切
断する。
次いで第2工程は、上記被加工材17の軸方向
略中央部を高周波加熱装置などにより例えば800
℃以上まで局部的に加熱する。以後の工程は、こ
の余熱を利用して行なう。
次いで第3工程は、第3図bに示す如く、上記
被加工材17を軸方向沿いに圧縮して、加熱され
た被加工材17の略中央部に球状厚肉部18を形
成するように据込鍛造を行なう。
次いで第4工程は第3図cに示す如く、上記厚
肉部18近傍で、被加工材17を、厚肉部18を
二分にする面に対して面対称にかつ両部材間が所
定角度開くように「く」の字状の曲げ鍛造を行な
つて、スポーク部12,12を形成する。
次いで第5工程は第3図dおよび第4図aに示
す如く、700℃ぐらいに上記厚肉部18を円柱状
ボス部13に型鍛造により成形し、かつ貫通穴形
成用小凹部b20,20をボス部13の上面中央
および下面中央に夫々形成するとともに、該ボス
部13の回りにボスプレート部14を偏平に型鍛
造する。
次いで第6工程は第3図eおよび第4図bに示
す如くボスプレート部14及びボス部13が300
〜400℃ぐらいまで下がり、600℃の脆性域を通過
させて上記鍛造による歪みを除去した後、上記ボ
ス部13をボスプレート部14に対して下方に延
伸鍛造してボス部13の成形を行なうとともに上
記ボス部13の下面に形成した上記小凹部20を
軸方向側に窪ませて、下側が拡がつたテーパ状の
過凹部20aを形成する。一方、ボスプレート部
14に対してスポーク部12,12を所定角度傾
斜させるように上記各スポーク部12とボスプレ
ート部14間の連結部分を一段曲げ鍛造して、ス
ポーク部12の成形を行なう。
次いで第7工程は第3図fおよび第4図cに示
すように、上記ボス部13およびボスプレート部
14の各凹部20,20aを貫通せしめて貫通穴
15を形成するとともに該貫通穴15の内周面に
プレス加工によりセレーシヨン19を形成する一
方、取付穴16をボスプレート部14に貫設す
る。
このようにして、各工程を順次行なうことによ
り、ステアリングホイール取付部材11を製造す
ることができる。
次に、上記ステアリングホイール11の製造装
置について説明する。
本実施例に係る製造装置は、据込鍛造装置Aと
曲げ鍛造装置Bとボス部・ボスプレート部形成用
型鍛造装置Cと成形鍛造装置Dと穴抜き・セレー
シヨン形成装置Eとよりなる。
上記据込鍛造装置Aは、第7,9図に示すよう
に固定型30に対して可動型31を接離自在と
し、かつ該可動型31の接離方向と直交する方向
沿いに一対の据込パンチ32,32を両型30,
31の合せ面沿いに出入自在して構成する。上記
固定型30および可動型31の各合せ面には、棒
状被加材嵌合用凹部30b,31bと半球面状凹
部30a,31aとを夫々備える。上記各据込パ
ンチ32は略丸棒状であつて、上記棒状被加工材
嵌合用凹部30b,31b内に夫々出入自在とす
る。よつて、上記固定型30の棒状被加工材嵌合
用凹部30bおよび半球面状30aに上記棒状被
加工材17の半面を嵌合し、可動型31を固定型
30に合体させて被加工材17の残り半面を可動
型31の棒状被加工材嵌合用凹部31bおよび半
球面状凹部31aに嵌合して、被加工材17を両
金型30,31で挟持し、被加工材17の両端面
を据込パンチ32,32で被加工材17の軸方向
沿いに圧縮し、被加工材17の略中央部に上記半
球状凹部30a,31a内に膨出する球状厚肉部
18を形成する。
また、上記曲げ鍛造装置Bは、第8、9図に示
すように、上記据込鍛造装置Aに連設してなり、
据込鍛造された被加工材17の両端部を夫々所定
角度曲げてスポーク部12,12を形成するもの
である。本装置Bは、固定曲げダイス34に曲げ
押え部材35と曲げパンチ37を接離自在に備え
る。この曲げダイス34は、その合せ面に被加工
材17の厚肉部18を嵌合する半球状凹部34a
と、該凹部34aに連通しかつ被加工材17の端
部を折曲させる曲げ凹部34b,34bを備え
る。上記曲げ押え部材35には、上記曲げダイス
34の半球状凹部34aに対応する半球状凹部3
5aを備えて、被加工材17の球状厚肉部18を
嵌合して挟持する。この曲げ押え部材35は、バ
ネ36,36の付勢力で曲げダイス側に突出する
ように支持板38に支持され、該支持板38の移
動によりバネ36,36の付勢力で、被加工材1
7の球状厚肉部18を、曲げダイス34の半球状
凹部34aと曲げ押え部材35の半球状凹部35
a間に形成される球状空間内に嵌合する。すなわ
ち、上記球状空間より上記被加工材17の厚肉部
18がずれていれば、バネ36,36の付勢力を
利用して強制的に上記球状空間内に厚肉部18を
嵌合させる。そして、支持板38が曲げダイス側
にさらに移動してバネ36,36を収縮させて曲
げ押え部35を曲げダイス34に押圧することに
より、被加工材17の突厚肉部18を曲げダイス
34と曲げ押え部材35の両半球状凹部34a,
35a内に嵌合・挟持する。上記曲げパンチ37
は、曲げ押え部材35の外面を自在に摺動するよ
うに支持板38に支持する。この曲げパンチ37
は、曲げダイス34の曲げ凹部34b,34bに
夫々対応する曲げ凹部37a,37aを備える。
よつて、曲げダイス34と曲げ押え部材35の両
半球状凹部34a,35a間に被加工材17の厚
肉部18を嵌合・挟持した状態で、曲げパンチ3
7を曲げダイス側に移動させて、該曲げパンチ3
7の曲げ凹部37bに被加工材17の各端部を嵌
合させ、曲げダイス34の各曲げ凹部側にその各
端部を折曲させて、曲げダイス34と曲げパンチ
37の両曲げ凹部34b,37a間に被加工材1
7の各端部を嵌合することにより、該各端部を厚
肉部18に対して所定角度に折曲して、スポーク
部12,12を形成する。尚、上記曲げパンチ3
7と曲げ押え部材35間の各相対する面には係合
部37b,35bを夫々形成し、曲げ押え部材3
5が曲げパンチ37に何ら規制されることなく曲
げダイス側に移動し得る一方、曲げパンチ37が
曲げダイス34から遠ざかるときには、上記両係
合部37b,35bの係合により曲げパンチ37
とともに曲げ押え部材35も遠ざかるようにす
る。
また、上記型鍛造装置Cは、第10図に示すよ
うに、固定フレーム47に対して上下動自在な可
動フレーム48に上受圧板40を備えて、該上受
圧板40の下面に、型パンチすなわち棒状第1パ
ンチ39と該第1パンチ39の外周に嵌合した第
2パンチ46と、を夫々備える一方、上記固定フ
レーム47に上記上受圧板40に対向して下受圧
板44を備え、この下受圧板44に上記第1パン
チ39および第2パンチ46に対向する第1ダイ
ス41を備えて、固定フレーム47の第1ダイス
41上に被加工材17を支持し、可動フレーム4
8の第1パンチ39および第2パンチ46を下降
させて、第1ダイス上の被加工材17の型鍛造を
行なう。上記第1ダイス41は中央部に貫通穴4
1bを備える。この貫通穴41bは、下受圧板4
4の中央貫通穴44aと連通し、両貫通穴41
b,41a内には、エジエクトピン43を上下動
自在に嵌合する。このエジエクトピン43の上面
は、第1ダイス41の上面より下方に位置して、
ボス部形成用凹部41aを第1ダイス41の中央
部に形成する。上記固定フレーム47の下部には
駆動シリンダ49を設け、このシリンダ49のピ
ストンロツド49aの上昇により、下受圧板44
の貫通穴44a及び第1ダイス41の貫通穴41
b内に位置する上記エジエクトピン43を上昇さ
せて、上記ボス部形成用凹部41a内の被加工材
17を該凹部41aより上方に排出する。一方、
上記可動フレーム48に備えた第1パンチ39
は、その下端部を上記凹部41aの内径より小径
の略円錐台状とし、被加工材17のボスプレート
部14の上面中央部に、貫通穴形成用凹部20を
形成する。また、上記第2パンチ46は、その下
面中央部に突出部46aを備えて、上記第1ダイ
ス41の平坦な上面との間でボスプレート部14
を形成するとともに、上記突出部46aの周囲に
一対のスポーク部嵌合用凹部46b,46bを備
え、該凹部46b,46bと第1ダイス41上面
との間でスポーク部12,12を嵌合・支持す
る。尚、上記第1パンチ39の下面と上記第2パ
ンチ46の突出部46a下面との間の寸法hは、
次工程におけるボス部成形への影響から第2パン
チ46の中央突出部46a下面と第1ダイス41
の上面間の寸法Hよりも大きくする。
また、上記成形鍛造装置Dは、第11図に示す
ように、固定フレーム57に対して上下動自在な
可動フレーム53に上受圧板52を備えて、該上
受圧板52の下面に、棒状第3パンチ50と該第
3パンチ50の外周に嵌合した第4パンチ54と
を夫々備える一方、上記固定フレーム57に上記
上受圧板52に対向して下受圧板59を備え、こ
の下受圧板59上に上記第3パンチ50および第
4パンチ54に対向する筒状第2ダイス55、筒
状第3ダイス56および第5パンチ54を夫々備
えて、固定フレーム57の第2、第3ダイス5
5,56上に被加工材17を支持し、可動フレー
ム53の第3パンチ50および第4パンチ54を
下降させて、第2、第3ダイス55,56上の被
加工材17の成形鍛造を行なう。上記第2ダイス
55は、その中央貫通穴55a内にリングエジエ
クタ60を外嵌した上記第5パンチ51を嵌合す
る。この第2ダイス55は上記第3ダイス56内
に上下動自在に嵌合される。上記第2ダイス55
は、下受圧板59に対してバネ58,…,58の
付勢力により、常時上端位置に付勢されるととも
に上記第2ダイス55の外周面に係合ピン55b
を突設して、第3ダイス56の内周面の係合溝5
6b内に嵌合し、第2ダイス55の上方への抜け
止めを行なう。上記第5パンチ51の円錐台状上
端部は、リングエジエクタ60よりも上方に突出
しかつ上端位置にバネ付勢された第2ダイス55
の上面よりも下方に位置せしめて、上記型鍛造工
程で形成されたボス部13を成形するボス部成形
用凹部55cを備える。また、上記第3ダイス5
6の上面には、湾曲凹部56aを備える。一方、
上記第3パンチ50は、円錐台状下端面を第4パ
ンチ54下端面よりも下方に突出せしめて、被加
工材17のボス部13の上面中央部に貫通穴形成
用凹部20の成形を行なう。上記第4パンチ54
は、その下面に二段に湾曲した一対の湾曲凹部5
4aを備えて、第3ダイス56のスポーク部折曲
用湾曲凹部56a,56aとの間で夫々スポーク
部12,12をボスプレート部14に対して所定
角度折曲する。よつて、第2ダイス55の上記凹
部55cおよびその平坦な上面に被加工材17の
ボス部13およびボスプレート部14とスポーク
部12,12を支持し、第3、第4パンチ50,
54の下方への押圧により、バネ58,…,58
を収縮させて第2ダイス55を第3ダイス56に
対して下降せしめ、第3パンチ50と第5パンチ
51により被加工材17のボス部13に貫通穴形
成用凹部20,20aの成形を行なうとともに上
記ボス部13を所定寸法まで下方に延ばしてボス
部13の成形を行ない、第4パンチ54と第2ダ
イス55でボスプレート部14の成形を行なう一
方、第4パンチ54と第3ダイス56の各湾曲凹
部54a,56aにより各スポーク部12をボス
プレート部14に対して所定角度折曲する。上記
リングエジエクタ60の下方には、同軸上に駆動
シリンダ61を設け、この駆動シリンダ61のピ
ストンロツド61aを上昇せしめてリングエジエ
クタ60を第5パンチ51に対して上昇させ、上
記凹部55cに嵌合した被加工材17のボス部1
3を上方に排出する。
また、上記穴抜き・セレーシヨン形成装置Eは
第12図に示すように、固定フレーム74に対し
て上下動自在な可動フレーム68に上受圧板69
を備えて、該上受圧板69の下面に棒状第6パン
チ64および第7パンチ66,66を夫々備える
一方、固定フレーム74に上記上受圧板69に対
向して下受圧板73を備え、その下受圧板73上
に上記第6パンチ64および第7パンチ66,6
6に対向する第4ダイス71を備えて、該第4ダ
イス71上に被加工材17を支持し、可動フレー
ム68の第6パンチ64および第7パンチ66,
66を下降させて、被加工材17の貫通穴形成用
凹部20,20aを打ち抜いて貫通させ、貫通穴
15を形成するとともに、ボスプレート部14に
取付穴16,16を形成する。上記第4ダイス7
1は、その上面を平坦としてボスプレート部14
を支持するとともに、上記第6パンチ64が嵌合
する中央貫通穴71aを備え、その穴周面上部に
ボス部嵌合用円状凹部71cを備えるとともに、
上記中央貫通穴71aの回りに上記第7パンチ6
6,66が嵌合する貫通穴71b,71bを備え
る。一方、上記第6パンチ64はその円錐台状下
端部64aで上記貫通穴形成用凹部20,20a
を打ち抜くとともに、上記下端部64aに連接す
る周面の所定箇所に、セレーシヨン形成部64b
を備えて、被加工材17の上下の貫通穴形成用凹
部20,20aを貫通させ、貫通穴15を形成す
るとともにその内周面にセレーシヨン19を形成
する。この第6パンチ64の周囲の上受圧板下面
には、第7パンチ支持板67を固着して、第6パ
ンチ64の周囲に第7パンチ66,66を夫々垂
下する。上記第7パンチ支持板67下方には、バ
ネ70,…,70により下方に付勢された第7パ
ンチガイド65を上下動自在に備え、かつ該ガイ
ド65の各ガイド穴65aに上記各第7パンチ6
6の先端部をを嵌合する。よつて、第7パンチガ
イド下面をボスプレート部上面に当接し、可動フ
レーム68の下降によりバネ70,…,70を収
縮させて上記各ガイド穴65a沿いに各第7パン
チ66を下降させ、ボスプレート部14に取付穴
16を夫々貫通させる。尚、穴抜き・セレーシヨ
ン形成後の被加工材17は、第6パンチ64およ
び第7パンチ66,66とともに上方に移動する
が、バネ70,…,70により下方に付勢された
パンチガイド65が第6パンチ64および第7パ
ンチ66,66から被加工材17を下方に押し出
すため、被加工材17は下方に落下する。
上記構造に係るステアリングホイール取付部材
製造装置は以下の如く作動する。軸方向中央部が
所定温度まで加熱された棒状被加工材を、まず、
据込鍛造装置Aの固定型30の各凹部30a,3
0b,30bに嵌合支持する。次いで、可動型3
1を固定型30に合わせて、上記被加工材17を
両型30,31で挟持するとともに、被加工材1
7の軸方向沿いに上記据込パンチ32,32で上
記被加工材17を圧縮して、高温加熱された被加
工材17の略中央部に球状厚肉部18を形成す
る。そして、厚肉部18を形成した後、固定型3
0に対して可動型31を遠ざけ、被加工材17を
その軸平行沿いに移動させて、上記曲げ鍛造装置
Bの曲げダイス34の半球面状凹部34aに嵌合
する。
次いで、上記曲げ鍛造装置Bでは、曲げ押え部
材35を曲げダイス34に接触させて、曲げダイ
ス34と曲げ押え部材35の間で上記被加工材1
7の厚肉部18を嵌合・挟持する。そして、曲げ
パンチ37を曲げダイス34側に接近させて、曲
げパンチ37の凹部37aに上記被加工材17の
各端部を嵌合せしめて、該各端部を曲げダイス3
4の各凹部34bに嵌合するように所定角度折曲
して、相互に所定角度を開いた一対のスポーク部
12,12を形成する。上記曲げ鍛造装置B内で
曲げ鍛造された被加工材17は、曲げパンチ37
が曲げダイス34から遠ざかるとともに曲げ押え
部材35の曲げダイス34から遠ざかり、被加工
材17が排出されて型鍛造装置Cに搬送される。
次いで、上記型鍛造装置Cでは、被加工材17
を第1ダイス41上に支持する。すなわち、上記
被加工材17の厚肉部18を上記第1ダイス41
の凹部41a内に嵌合し、可動フレーム48を固
定フレーム47に対して下降させ、上記第1パン
チ39により上記厚肉部18の一部を凹部41a
内に圧入してボス部13を形成するとともに、凹
部41a内に被加工材17が充満すれば、材料の
余剰分が各パンチ39,46と第1ダイス41間
に流動し、第1パンチ39および第2パンチ46
により上記厚肉部18を偏平状に変形してボスプ
レート部14を形成する。そして、ボスプレート
部14およびボス部13を形成すると、可動フレ
ーム48を固定フレーム47に対して上昇させる
とともに、駆動シリンダ49を駆動してエジエク
タピン43で上記被加工材17のボス部13を凹
部41a内から排出し、型鍛造された被加工材1
7を成形鍛造装置Dに搬送する。
次いで、成形鍛造装置Dでは、上記被加工材1
7のボス部13を第2ダイス55の凹部55c内
に挿入・嵌合するとともにボスプレート部14下
面を第2ダイス55の上面に支持しかつ各スポー
ク部12を第2ダイス55上面から第3ダイス5
6の各凹部56aを跨いだ状態で第3ダイス56
上面に支持する。そして、可動フレーム53を固
定フレーム57に対して下降させ、上記第3パン
チ50および第4パンチ54の下降により第2ダ
イス55を第3ダイス50に対して下降させ、被
加工材17を下方に押圧して、各スポーク部12
を折曲せしめるとともに、ボスプレート部14及
びボス部13の成形を行なう。すなわち、ボス部
13の下面の貫通穴形成用凹部20内に上記第5
パンチ先端部が嵌合しかつ上方に押圧することに
より、ボス部13を下方に延伸させる。そして、
第2ダイス55が下降して第2ダイス55下面が
下受圧板60上面に接触すると、上記ボス部13
下面に軸方向に上方に向つて延びた貫通穴形成用
凹部20aが形成されるとともに、両スポーク部
12,12が第2ダイス55上面、第3ダイス5
6の凹部56aおよび第3ダイス56上面と第4
パンチ54下面の湾曲凹部54aとの間で挟着さ
れ、ボスプレート部14に対して所定角度各スポ
ーク部12が折曲した状態になる。その後、可動
フレーム53を固定フレーム57に対して上昇さ
せるとともに、駆動シリンダ61の駆動によりリ
ングエジエクタ60を上昇せしめて、ボス部13
の下部貫通穴形成用凹部20a内から上記第5パ
ンチ51先端を抜きかつボス部13を第2ダイス
55の凹部55c内より上方に排出し、成形鍛造
された被加工材17を穴抜き・セレーシヨン形成
装置Eに搬送する。
次いで、上記装置Eでは、被加工材17のボス
部13を上記第4ダイス71の凹部71c内に嵌
合するとともにボスプレート部14下面を第4ダ
イス71の上面に支持し、可動フレーム68を固
定フレーム74に対して下降させ、第7パンチガ
イド65下面および第6パンチ64の下部先端部
を上記上側貫通穴形成用凹部20内に嵌合すると
同時に上記第7パンチガイド65の下端面をボス
プレート部14上面に接触させる。そして、さら
に可動フレーム68を下降させて、第6パンチ6
4の先端部64aにより上下の貫通穴形成用凹部
20,20aを貫通せしめて貫通穴15を形成す
るとともに、該貫通穴15の内周面に第6パンチ
64の切削部64bによりセレーシヨン19を形
成する。セレーシヨン形成後に、第7パンチガイ
ド65の各ガイド穴65aより各第7パンチ66
をボスプレート部14に圧接・貫通して、取付穴
16をボスプレート部14に夫々形成する。その
後、可動フレーム68が駆動フレーム74に対し
て上昇すると当初、被加工材17は第6パンチ6
4の先端部および第7パンチ66,66の各先端
部に夫々貫通穴15および取付穴16,16が嵌
合されて、可動フレーム68と一体的に被加工材
17も上昇する。そして、収縮していたバネ7
0,…,70が復元することにより、第7パンチ
ガイド65が下降して被加工材17を下方に押し
下げる。すなわち、第6パンチ64の下端に嵌合
していたボス部13の貫通穴19より第6パンチ
64の下端部を上方に抜き去るとともに、第7パ
ンチ66,66を第7パンチガイド65のガイド
穴65a,65a内に収納することにより各第7
パンチ66の下端部が被加工材17の各取付穴1
6内より完全に抜ける。従つて、被加工材17
は、下方に落下する。このようにて、上記ステア
リングホイール取付部材11は製造される。
上記第1発明の取付部材11の製造方法に係る
実施例によれば、最初に棒状被加工材17の略中
央部を局部的に高温加熱し、以後は再び加熱を行
なうことなく上記高熱を利用して熱間・温間鍛造
を順次行なうようにしたので、各鍛造時における
歪みの除去は温度降下とともに行なえ、ボス部1
3、ボスプレート部14およびスポーク部12,
12の相互間の配置関係を高精度に保持した状態
で取付部材17を製造することができるととも
に、一部品化により部品点数が少なくなり、かつ
各部材取付作業が不要となり取付誤差もなくな
る。また、各部材相互間の配置関係を高精度に保
持した取付部材を多量にかつ斉一に製造すること
ができ、製造コストを低下させることができる。
また、型鍛造工程では、ボスプレート部14が偏
平になされるが、未だスポーク部12がボスプレ
ート部14に対して所定角度に曲げられてはおら
ず、ボスプレート部14が拘束される度合が小さ
いので、ボス部13における貫通穴15の形成を
容易にする貫通穴形成用小穴部20を容易に形成
することができる。また、成形鍛造工程では、脆
性領域を通過させたのち、ボス部13を所定形状
に形成するので、加工が行いやすい。さらに、成
形鍛造工程でボス部中央下面に下側が大きいテー
パー状の凹部20aを形成するようにしたので、
この凹部20aを利用してステアリングホイール
を組み付ける際のテーパー穴を容易に形成するこ
とができる。
また、上記第2発明の取付部材11の製造装置
に係る実施例によれば、ボス部13、ボスプレー
ト部14およびスポーク部12,12よりなるホ
イール取付部材11を一部品として一体的に鍛造
形成することができ、各部材相互間の取付作業が
不要となり取付誤差が全くなるなるとともに、各
部材間の配置関係を、精度管理を容易にして高精
度に保持できる。さらに、多量に効率よく製造す
ることができる。また、ボス部13およびボス部
13の貫通穴15の形成を徐々に行なうようにし
たので、被加工材17に過負荷がかかることな
く、歪みの少ないものを製造することができる。
また、各部材形状および、ボスプレート部14に
対するスポーク部12,12の開き角度、および
各スポーク部12,12間の開き角度についても
上記各装置による鍛造によれば、高精度で同一物
を製造することができる。また、各部材相互間の
配置関係は、溶接による取付に比べて制限が少な
くなり、自在に設計することができる。また、上
記曲げ鍛造装置Bにおいては、被加工材17の厚
肉部18を曲げ押え部材35と曲げダイス34で
完全に嵌合・狭持してから各両端部の曲げパンチ
37で行なつてスポーク部12,12を形成する
ようにしたので、スポーク部12の形成誤差およ
び開き角度誤差が少なくなる。また、上記成形鍛
造装置Dにおいては、第2ダイス55を第3ダイ
ス56に対して上下動自在に備え、第2ダイス5
5の凹部55c底面に第5パンチ51先端部を臨
ませるようにするとともに第3ダイス56の上面
に凹部56aを形成するようにしたので、被加工
材17のボス部13の成形を行なうと同時に各ス
ポーク部12をボスプレート部14に対して所定
角度折曲することができ、製造効率を上昇させる
ことができるとともに被加工材17に過負荷がか
かることがない。また、上記型鍛造装置Cでは、
ボスプレート部14が偏平になされるが、未だス
ポーク部12がボスプレート部14に対して所定
角度に曲げられてはおらず、ボスプレート部14
が拘束される度合が小さいので、被加工材19の
厚肉部18を第1ダイス41のボス部形成用凹部
41a内に圧入して、ボス部13における貫通穴
15の形成を容易にする貫通穴形成用小穴部20
を容易に形成することができる。また、上記成形
鍛造装置Dでは、脆性領域を通過させたのち、ボ
ス部13を第2ダイス55のボス部成形用凹部5
5c内に挿入してボス部13を所定形状に形成す
るので、加工が行いやすい。さらに、上記成形鍛
造装置Dでボス部中央下面に下側が大きいテーパ
ー状の凹部20aを形成するようにしたので、こ
の凹部20aを利用してステアリングホイールを
組み付ける際のテーパー穴を容易に形成すること
ができる。
尚、上記第1、第2発明は、各実施例に限定さ
れることなくその他種々の態様で実施することが
できる。
例えば、第1発明に係る上記実施例において、
棒状被加工材17の略中央部に球状厚肉部18を
据込鍛造する代わりに、上記第5図bに示す如
く、円錐台形状の底面を合せた断面菱形状の厚肉
部22としてもよい。この厚肉部22は、上記実
施例と同様に鍛造されるが、上記実施例の球状厚
肉部18よりも上記厚肉部22のほうが厚肉であ
るため、ボスプレート部24を広幅に形成するこ
とができる。また、上記第1の実施例に係る第3
図cにおいて、上記厚肉部18を略四角板状に偏
平にして、上記変形例と同様にボスプレート部を
広幅に形成するようにしてもよい。
また、上記第2の発明に係る上記実施例におい
て、上記据込鍛造装置Aと曲げ鍛造装置Bを第1
3図に示すようにしてもよい。すなわち、上記据
込鍛造装置Aにおいては、第7図に示すように被
加工材17の軸方向沿いに固定型30と可動型3
1の合せ面を形成したが、第13図に示すよう
に、被加工材17の軸方向とは直交する方向沿い
に固定型30′と可動型31′の合せ面を形成する
ようにしてもよい。また、据込パンチ32′,3
2′を第7図に示す如く両可動型にすることなく、
一方の据込パンチ32′を固定として被加工材1
7の一端面に接触させる一方、他方の据込パンチ
32′を可動型として被加工材17の他端面に接
触させて据込鍛造を行なうようにしてもよい。
尚、この変形例において、固定型30′もしくは
可動型31′内に残る被加工材17を排出するた
めのエジエクタを設ければ、据込パンチ32′,
32′を両可動型にもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のステアリングホイール取付部材
の説明図、第2図は本発明の一実施例により製造
させるステアリングホイール取付部材の説明図、
第3図a〜fは順に第1発明に係るステアリング
ホイール取付部材の製造工程の一実施例を示す説
明図、第4図a,b,cは夫々第3図d,e,f
における半断面側面図、第5図a〜fは上記第1
発明に係る他の実施例に係るステアリングホイー
ル取付部材の製造工程を示す説明図、第6図a,
b,cは夫々第5図d,e,fにおける半断面側
面図、第7図〜第12図は第2発明に係る製造装
置の一実施例を示し、第7図は据込鍛造装置の一
実施例に係る断面図、第8図は曲げ鍛造装置の一
実施例に係る縦断面図であつて同図中−線よ
り上側は曲げ鍛造前を−線下側は曲げ鍛造後
を夫々示す縦断面図、第9図は上記据込鍛造装置
および曲げ鍛造装置の配置を示す説明図、第10
図は型鍛造装置の一実施例であつて同図中−
線右側は型鍛造前を−左側は型鍛造後を夫々
示す縦断面図、第11図は成形鍛造装置の一実施
例であつて同図中XI−XI線右側は成形鍛造前をXI
−XI線左側は成形鍛造後を夫々示す縦断面図、第
12図は穴抜き・セレーシヨン形成装置の一実施
例であつて同図中XII−XII線右側は穴抜き・セレー
シヨン形成前を、XII−XII線左側は穴抜き・セレー
シヨン形成後を夫々示す縦断面図、第13図は上
記据込鍛造装置の変形例であつて同図中−
線上側は据込前を−線下側は据込後を
夫々示す縦断面図である。 11……ホイールリング取付部材、12……ス
ポーク部、13……ボス部、14……ボスプレー
ト部、15……貫通穴、17……被加工材、18
……厚肉部、19……セレーシヨン、22……厚
肉部、30……固定型、31……可動型、32…
…据込パンチ、34……曲げダイス、35……曲
げ押え部材、37……曲げパンチ、39……第1
パンチ、41……第1ダイス、41a……第1凹
部、46……第2パンチ、50……第3パンチ、
51……第5パンチ、54……第4パンチ、55
……第2ダイス、55c……凹部、56……第3
ダイス、56a……凹部、64……第6パンチ、
66……第7パンチ、71……第4ダイス。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 長尺被加工材19から、ステアリングシヤフ
    トに嵌合する貫通穴15を有するボス部13と、
    該ボス部13より張出したボスプレート部14
    と、該ボスプレート部14より突出して先端部を
    ステアリングホイールのホイールリングに連結す
    るスポーク部12とを鍛造加工により一部品とし
    て一体的に構成してなる自動車のステアリングホ
    イール取付部材11を製造する自動車のステアリ
    ングホイール取付部材の製造方法にして、 所定寸法の上記長尺被加工材19の軸方向略中
    央部を局部的に所定温度まで加熱する工程と; 上記被加工材19をその軸方向沿いに圧縮して
    略中央部に厚肉部18を形成する据込鍛造工程 と; 上記被加工材19の両端部を曲げ鍛造して所定
    角度相互に開いた一対のスポーク部12を形成す
    る工程と; 上記被加工材19の厚肉部18にボス部13を
    型鍛造するとともに、該ボス部13より張出すよ
    うにボスプレート部14を偏平に加工するととも
    にボス部13上面中央に貫通穴形成用小穴部20
    を形成する型鍛造工程と; 脆性領域を通過させた後、上記ボス部13を所
    定形状に成形鍛造するとともに上記被加工材19
    の上記各スポーク部12を上記ボスプレート部1
    4に対して所定角度に曲げ加工するとともに、ボ
    ス部13中央下面に下側が大きいテーパ状の凹部
    20aを形成する鍛造工程と; 上記小穴部20と上記凹部20aとを夫々さら
    に穿設して上記ボス部13を貫通する穴15を形
    成するとともに該貫通穴15の内周面にセレーシ
    ヨン19を形成する工程と; を順次行なうようにした自動車のステアリングホ
    イール取付部材の製造方法。 2 長尺被加工材19から、ステアリングシヤフ
    トに嵌合する貫通穴15を有するボス部13と、
    該ボス部13より張出したボスプレート部14
    と、該ボスプレート部14より突出して先端部を
    ステアリングホイールリングのホイールリングに
    連結するスポーク部12とを鍛造加工により一部
    品として一体的に構成してなる自動車のステアリ
    ングホイール取付部材11を製造する自動車のス
    テアリングホイール取付部材の製造装置にして、 軸方向中央部が加熱された上記長尺被加工材1
    9を固定型30に支持しかつ該固定型30に可動
    型31を合わせて上記被加工材19を挾持すると
    ともに、上記被加工材19の軸方向沿いに該被加
    工材19を圧縮して略中央部に厚肉部18を形成
    する据込鍛造装置Aと、 据込鍛造された上記被加工材19の厚肉部18
    を曲げダイス34と曲げ押え部材35とで挾持す
    るとともに、被加工材19の両端部を曲げパンチ
    37で曲げて相互に所定角度開いた一対のスポー
    ク部12を形成する曲げ鍛造装置Bと、 固定フレーム47に固着した第1ダイス41に
    曲げ鍛造された上記被加工材19を支持し、該被
    加工材19に、可動フレーム48に固着した型パ
    ンチ39を押圧し被加工材19の厚肉部18を第
    1ダイス41のボス部形成用凹部41a内に圧入
    してボス部13を形成するとともにボス部13上
    面中央に貫通穴形成用小穴部20を形成する一
    方、上記型パンチ39と第1ダイス41間で偏平
    なボスプレート部14を上記ボス部13より張出
    して形成する型鍛造装置Cと、 固定フレーム57に固着した第3ダイス56内
    に第2ダイス55を摺動自在に嵌合し、型鍛造さ
    れた上記被加工材19を上記第2ダイス55およ
    び上記第3ダイス56に支持して、脆性領域を通
    過させた後、該被加工材19に、可動フレーム5
    3に固着した成形パンチ50,54を押圧し、上
    記ボス部13を第2ダイス55のボス部成形用凹
    部55c内に挿入してボス部13を成形するとと
    もにボス部13の中央下面に下側が大きいテーパ
    ー状の凹部20aを形成する一方、上記各スポー
    ク部12を第3ダイス56の各スポーク部折曲用
    凹部56a内に挿入して各スポーク部12をボス
    プレート部14に対して所定角度に折曲する成形
    鍛造装置Dと、 固定フレーム74に固着した第4ダイス71
    に、成形鍛造された上記被加工材19を支持し、
    該被加工材19に、可動フレーム68に固着した
    パンチ64,66を押圧して、上記小穴部20と
    上記凹部20aとを夫々さらに穿設してボス部1
    3に貫通穴15を形成するとともに該貫通穴周面
    にセレーシヨン19を形成する穴抜き・セレーシ
    ヨン形成装置Eとを備えるようにしたことを特徴
    とする自動車のステアリングホイール取付部材の
    製造装置。
JP5987484A 1984-03-27 1984-03-27 自動車のステアリングホイ−ル取付部材の製造方法および製造装置 Granted JPS60203334A (ja)

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JPS5348046A (en) * 1976-09-25 1978-05-01 Suthor Arthur Hot working method

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