JPH0261194A - キャスト塗被紙の製造方法 - Google Patents

キャスト塗被紙の製造方法

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JPH0261194A
JPH0261194A JP21340188A JP21340188A JPH0261194A JP H0261194 A JPH0261194 A JP H0261194A JP 21340188 A JP21340188 A JP 21340188A JP 21340188 A JP21340188 A JP 21340188A JP H0261194 A JPH0261194 A JP H0261194A
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cast
coated paper
coating layer
pigment
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JP21340188A
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Terunobu Fukui
照信 福井
Yuichiro Fujii
藤井 祐一郎
Osamu Katsuragi
桂木 治
Toru Yamamoto
徹 山本
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Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明はキャスト塗被紙の製造方法に関し、裏面に高平
滑、高光沢で且つ高度な印刷適性を備えた顔料塗被層を
有するキャスト塗被紙を操業性良く且つ高速度で製造し
得る方法に関するものである。
「従来の技術」 キャスト塗被紙と呼ばれる印刷用強光沢塗被紙の製造方
法としては、鏡面を有する加熱仕上げ面に湿潤塗被層を
圧接して光沢仕上げするウェットキャスト法(例えば、
特公昭28−3407号、38−25160号)、湿潤
塗被層を一旦乾燥した後、再湿潤により可塑化して鏡面
を有する加熱仕上げ面に圧接するリウェツトキャスト法
(例えば、USP 2759847号、特公昭48−3
8005号、特開昭51−1021)1号)、湿潤塗被
層をゲル状態にして鏡面を有する加熱仕上げ面に圧接す
るゲル化キャスト法(例えば、特公昭38−15751
号、40−7207号、USP 3377192号、特
開昭51−40410号)等の方法が知られている。
かかるキャスト塗被紙の製造方法は、いずれも顔料及び
接着剤を主成分とする塗被層を湿潤状態で鏡面を有する
加熱仕上げ面にプレスロールによって圧接し、可塑状態
にある塗被層に鏡面を写し取ることによって優れた平滑
性と強光沢を有する塗被紙として仕上げる方法である。
これらの製造方法に従って生産されるキャスト塗被紙の
多くは片面がキャスト仕上げされた強光沢面を有し、裏
面は上質紙様の面を持つ所謂片面キャスト塗被紙である
一方、近年のビジュアル化、カラー化、高級化に伴い印
刷塗被紙の塗被面の光沢、平滑性の改良要望が高まって
いる中で、キャスト塗被紙が書籍や、雑誌等の表紙或い
は本文用紙として使用される場合、裏面品質も他の本文
用紙と同等の白紙品質及び印刷通性を有していることが
強く望まれている。
この様なキャスト塗被紙を得る方法としては、前述の如
きキャスト仕上げの基本的方法自体は変わるものではな
く、予め原紙の裏面(非キャスト面)に顔料及び接着剤
を主成分とするインキ受理性、インキ保持性及び版の再
現性に優れた塗被層が設けられる。さらに、必要に応じ
てこれをキャレンダー掛けして平滑化した原紙とし、こ
の原紙の表面に設けた顔料及び接着剤を主成分とする塗
被層を湿潤状態で鏡面を有する加熱仕上げ面にプレスロ
ールによって圧接して可塑状態にある塗被面に鏡面を写
し取ることによって優れた平滑性と強光沢を有する塗被
紙として仕上げるものである。
しかしながら、かかるキャスト塗被紙の製造において表
面に設けた湿潤塗被N(以下、表面塗被層と呼称する)
中の水分は、塗被層が鏡面を有する加熱仕上げ面に密着
されている為鏡面仕上げ面側には蒸発することが出来ず
、通常の乾燥とは異なり全て原紙層を透過して裏面方向
に蒸発乾燥されなくてはならない。このため、従来から
キャスト塗被紙の生産速度は著しく制限され、高速での
キャスト塗被紙の生産は不可能であった。
特に、裏面塗被層を有するキャスト塗被紙の製造の場合
、表面塗被層中の水分は原紙層、さらに裏面塗被層を透
過して蒸発乾燥されな(てはならず、その際裏面塗被層
はかかる水分蒸気の透過性を著しく低下させるため、裏
面に塗被層を有しないキャスト塗被紙の生産速度に比較
し、大幅に低下する。また、急激な水分の蒸発によって
裏面塗被層は膨潤、軟化せしめられ平滑度及び光沢が低
下し、高度な印刷適性が要求されるものに対しては必ず
しも満足な結果をもたらさないだけでなく、裏面塗被層
の一部が剥がれてプレスロール表面に付着し徐々に堆積
することがある(通常、プレスロール汚れと称される)
プレスロール汚れが発生した場合にはキャスト塗被面の
品質も低下する。即ち、プレスロール表面に裏面塗被層
の一部が付着、堆積することによってプレスロール表面
の平滑性が低下し、表面塗被層の鏡面仕上げ面への密着
性が不均一となる結果、キャスト塗被面の光沢が部分的
に低下したり、乾燥ムラが生じて表面塗被層の一部が鏡
面仕上げ面に付着してキャスト塗被面の致命的欠陥とな
ったりする。そのために、操業を一部ストップしてプレ
スロールを洗浄或いは交換しなければならず、結果とし
て、生産性を著しく低下させることになる。
従来より、顔料としてカオリンを多用した塗被層は高平
滑、高光沢で且つ高度な印刷適性を有することが知られ
ているが、かかる塗被層を有する塗被紙はカオリンが六
角板状の粒子形態をしていることから塗被層が非常に緻
密な層構成となるため、他の顔料、例えば炭酸カルシウ
ムや水酸化アルミニウム等を用いた場合に比較し、蒸気
透過性が著しく劣る。従って、裏面塗被層のrn料とし
てカオリンを多用した場合、キャスト塗被紙の生産速度
は著しく遅いものであった。
「発明が解決しようとする課題」 上記の如き実情から、本発明者等はキャスト塗被紙の生
産速度の改善、特にカオリンを多用した裏面塗被層を有
するキャスト原紙の蒸気透過性の改善並びに操業性の改
善、即ちプレスロール汚れの発生防止について鋭意検討
、研究を重ねた。
即ち、本発明は顔料としてカオリンを多用した裏面塗被
層を有するキャスト原紙の蒸気透過性を改善し、高平滑
、−高光沢で且つ高度な印刷適性を備えた裏面塗被層を
有するキャスト塗被紙を操業性良く高速度で製造できる
方法を提供するものである。
「課題を解決する為の手段」 本発明は、原紙の裏面に顔料及び接着剤を主成分とする
塗被層を設けた後、原紙の表面に顔料及び接着剤を主成
分とする塗被組成物を塗被し、該表面塗被組成物が湿潤
状態にある間に鏡面を有する加熱仕上げ面にプレスロー
ルによって圧接して強光沢仕上げするキャスト塗被紙の
製造方法において、予め設ける裏面塗被層中に顔料とし
てカオリンが全顔料の20重量%以上、且つジルコニウ
ム化合物(ZrOzとして)が顔料に対し0.05〜3
.0重量%含有せしめられていることを特徴とするキャ
スト塗被紙の製造方法である。
「作用」 塗被紙の製造方法において、ジルコニウム化合物は塗被
層の耐水性付与剤として広(知られているが、本発明者
等はジルコニウム化合物の効果についてさらに研究を進
めた結果、ジルコニウム化合物を含有せしめた塗被層を
有する塗被紙は蒸気透過性が非常に優れていることが判
った。ジルコニウム化合物をキャスト塗被紙の裏面塗被
層に含有せしめた場合、キャスト塗被紙の生産速度が著
しく向上するだけでなく、プレスロール汚れを効果的に
抑制できることを見出し、遂に本発明を完成するに至っ
た。
即ち、前述したようにキャスト塗被紙の裏面塗被層中に
顔料としてカオリンを全顔料の20重重篤以上且つジル
コニウム化合物(ZrO2として)を顔料に対して0.
05〜3.0重量%含有せしめることにより、裏面塗被
層の蒸気透過性が大きく改善されると共に、キャスト仕
上げ時の裏面塗被層の膨潤、軟化による平滑度及び光沢
の低下やプレスロール汚れが無く、高平滑、高光沢で且
つ高度な印刷適性を備えた裏面塗被層を有するキャスト
塗被紙が高能率(高速度)で生産されるのである。
ジルコニウム化合物を含有せしめた塗被紙の蒸気透過性
が改善される理由については必ずしも明らかではないが
、以下のように推察される。
即ち、ジルコニウム化合物が塗液中で接着剤として存在
する有機高分子物の官能基、例えばカルボキシル基、水
酸基等と反応し、接着剤同志がジルコニウム化合物を介
して強く反応した結果、塗液が原紙に塗被された際に接
着剤の原紙層への浸透が抑制されると共に、塗被液の固
化(不動化)が促進され、原紙の空隙を過度に埋めるこ
とな(、且つ微細孔の多い塗被層として仕上げられるた
めと思われる。特にカオリンを多用した塗被紙でば、本
来緻密な層となり、蒸気透過性の悪い塗被層として仕上
がるのが通常であるが、ジルコニウム化合物を含有する
ことによりポーラスな塗被層として仕上るために蒸気透
過性が著しく改善されるものと思われる。また、裏面塗
被層中にジルコニウム化合物を含有せしめることにより
プレスロール汚れが効果的に防止できる理由としては、
塗被層に耐水性が付与されることにより軟化、膨潤が抑
制されると共に、塗被層中の接着剤成分、例えば澱粉、
ラテックス等の粘着性(ベタベタした性質)が大幅に抑
えられる結果、裏面塗被層のプレスロールへの転移が起
こらなくなりプレスロール汚れが改善されるものと考え
られる。
次に、本発明で云うカオリンは、カオリン鉱物(カオリ
ナイト、ハロイサイト、メタハロイサイト、デイフカイ
ト)を主成分とするもので、−Cの塗被紙用顔料として
用いられるものであり、裏面塗被層を形成する顔料に対
し20重冊%以上含有することが必要である。20重重
篤未満では所望の高品質を得ることが出来ない。
また、カオリンと併用される他の顔料としては、例えば
水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、酸化チタン、硫
酸バリウム、酸化亜鉛、サテンホワイト、プラスチック
ピグメント等の一般の塗被紙用顔料が挙げられる。更に
裏面塗被層を顔料と共に構成する接着剤としては、カゼ
イン、大豆蛋白、メタノール、酢酸等の単細胞資化性菌
体からの抽出蛋白等の蛋白質類、スチレン−ブタジェン
共重合体等の共役ジエン系重合体ラテックス、アクリル
酸エステル及び/又はメタクリル酸エステルの重合体又
は共重合体等のアクリル系重合体ラテックス、エチレン
−酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテックス、
或いはこれらの各種重合体のカルボキシル基等の官能基
含有単量体による官能基変性重合体ラテツクス、ポリビ
ニルアルコール、オレフィン−無水マレイン酸樹脂、メ
ラミン樹脂等の合成樹脂系接着剤、陽性化澱粉、酸化澱
粉、リン酸エステル化澱粉等の澱粉類、カルボキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロ
ース誘導体等一般の塗被紙用接着剤が単独或いは併用し
て用いられる。
なお、接着剤は顔料に対して5〜50重量%、より好ま
しくは10〜30重量%程度の範囲で調節される。
また、本発明の裏面塗被層に含有せしめられるジルコニ
ウム化合物としては、通常水性の塗被液中に添加される
ので水溶性のジルコニウム化合物が好ましく用いられ、
例えば酢酸ジルコニウム、炭酸ジルコニウムアンモニウ
ム、硫酸ジルコニウム、塩化ジルコニウム、硝酸ジルコ
ニウム、ヨウ化ジルコニウム、フッ化ジルコニウム、オ
キシ硫酸ジルコニウム、オキシ塩化ジルコニウム、オキ
シ硝酸ジルコニウム、オキシヨウ化ジルコニウム等があ
り、塗被紙の製造において汎用されている炭酸ジルコニ
ウムアンモニウムが特に好ましく用いられる。該ジルコ
ニウム化合物は顔料に対しZrO□として0.05〜3
.0重量%の範囲で適宜使用される。因みに、0.05
ffi量%未満では所望の効果が得難<、3.0重量%
を越えると塗液の粘度上昇が著しく好ましくない。
この他、必要に応じて、消泡剤、着色剤、離型剤、流動
変性剤等の各種助剤が適宜使用される。
かくして、調製された裏面用塗被液は、一般公知の塗被
紙製造に用いられる、例えばブレードコーター、エヤー
ナイフコーター、ロールコータ−バーコーター、カーテ
ンコーター、タイスロットコーター、グラビヤコーター
、チャンブレックスコーター、サイズプレスコーター等
の塗被装置を設けたオンマシン或いはオフマシンコータ
ーによって原紙上に一層或いは二層以上に分けて塗被さ
れるが、蒸気透過性の点から一層で塗被されるのが望ま
しい。
その際の塗被液の固形分濃度は一般に40〜75重量%
程度であるが、操業性を考慮すると45〜70重量%の
範囲が好ましい。
なお、原紙としては、一般の印刷用塗被紙に用いられる
原紙が適宜使用でき、原紙の抄紙方法については特に限
定されず、酸性抄紙、アルカリ性抄紙いずれであっても
良い。
さらに、原紙用のパルプとしては、例えば化学パルプ(
KP、SP、AP等)、機械パルプ(SGP、SCP、
RGP、 CGP、 TMP、 CTMP等)、故紙パ
ルプ(DIP等)等が最終製品の仕様に応じて適宜組み
合わされて用いられる。また、本発明のキャスト塗被祇
用原祇として抄紙される原紙米坪は30〜400g/r
rf程度の範囲で調節される。
次に、裏面塗被層の塗被量は一般に乾燥重量で5〜50
g/rrf程度が塗被されるが、得られるキャスト塗被
紙の白紙品質、キャスト塗被紙の生産速度の改善効果の
点で10〜30 g / rrlの範囲で調節されるの
が最も好ましい。裏面塗被液を原紙に塗被後、通常の方
法により乾燥されるが、本発明の効果をより確実なもの
とするため、塗被後−旦水分が5%以下、より好ましく
は3%以下になるまで乾燥するのが望ましい。必要があ
れば、キャレンダー、スーパーキャレンダー等による平
滑化処理をした後に表面塗被液が塗被される。
本発明においては、上記の如き特定の裏面塗被層を設け
る限り、表面塗被層の形成方法、さらには鏡面を有する
加熱仕上げ面に、かかる表面塗被層を圧接して光沢仕上
げする方法等については特に限定されるものではなく、
前述した如きウェットキャスト法、リウェツトキャスト
法、ゲル化キャスト法等の各種のキャスト塗被紙製造方
法が適宜使用できる。
また、表面塗被層を鏡面仕上げ面に圧接せしめるために
キャスト塗被装置に設けたプレスロールとしては、その
表面材料として各種の材料、例えばブタジェンアクリロ
ニトリルゴム、スチレンブタジェンゴム、クロロプレン
ゴム、ブチルゴム、天然ゴム、ウレタンゴム等、或いは
これらのゴム材中に離型剤等を混入せしめたもの或いは
これらのゴム材の表面に離型剤を塗被したものが適宜使
用でき、更に、種々ゴム硬度の異なったものが使用され
る。
なお、ゴム材中に混入或いはゴム材表面に塗被する離型
剤としては、例えばステアリン酸、オレイン酸等の脂肪
酸及びその塩、ステアリン酸アミド、パルミチン酸アミ
ド等の脂肪酸アミド、脂肪酸の低級アルコールエステル
、脂肪酸の多価アルコールエステル等のエステル類、高
級アルコール等が適宜使用できる。
しかしながら、本発明に適用する場合には、とりわけプ
レスロール表面材料としてウレタンゴムを材料としたプ
レスロールを用いた場合に極めて優れた結果が得られる
ものである。
即ち、ウレタンゴムとは一般にウレタン結合し・たポリ
エステルを主鎖とするゴム状弾性体を指し、裏面塗被層
のウレタンゴムに対する付着性が上記の他の材料の場合
と比較して極めて小さいため、結果としてプレスロール
汚れを極めて効果的に抑制しているものと推察される。
「実施例」 以下に、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する
が、勿論これらに限定されるものではない。なお、特に
断わらない限り例中の部及び%はそれぞれ重量部及び重
量%を示す。
実施例1 顔料としてカオリン80部と平均粒径0.7μmの重質
炭酸カルシウム20部、接着剤として顔料100部に対
して酸化澱粉4部(固形分)とスチレンブタジェンラテ
ックス14部(固形分)、及びジルコニウム化合物とし
て炭酸ジルコニウムアンモニウム0.4部(ZrO2と
して)からなる濃度45%の裏面用塗被液を調製した。
このようにして得た塗被液を米坪80 g / mの上
質原紙の裏面にエヤーナイフコーターで乾燥重量が20
 g / mとなるように塗被、乾燥後、裏面塗被層を
有するキャスト塗被原紙を作成した。
別に、顔料としてカオリン90部と軽質炭酸カルシウム
10部、接着剤として顔料100部に対してカゼイン1
2部(固形分)とアクリル酸/ブタジェン/メチルメタ
クリレート(比率、2 /33/65)共重合体ラテッ
クス12部(固形分)からなる濃度53、%のキャスト
塗被液を調製した。
この塗被液を上記裏面塗被層を設けた原紙の表面に塗被
し第1図に示す装置を用いてウニ・ノドキャスト方式に
よるキャスト仕上げを行った。
即ち、キャスト塗被原紙(1)の表面に第1塗被装置(
2)においてキャスト塗被液を乾燥重量が12g/m′
となるように塗被し、さらにこの塗被層が湿潤状態にあ
る間に直ちに第2塗被装置(3)において同じキャスト
塗被液を乾燥重量が10 g / rdになるように塗
被し、20mm厚のクロロプレンゴム(JIS硬度80
度)を巻いた直径300 mmのプレスロール(4)を
通過せしめ、クロムメツキした鏡面を有する直径300
0mmのキャストドラム(表面温度90℃)(5)に圧
接し、乾燥後剥離してキャスト塗被紙(6)を得た。
この場合、キャスト生産速度は47m/分まで問題なく
操業することができ、且つ連続96時間迄ブレスロール
汚れが発生せず安定した操業が可能であり、品質低下も
見られなかった。
このようにして得られたキャスト塗被紙をスーパーキャ
レンダーに通紙して仕上げた。得られたキャスト塗被紙
の品質を測定し、品質結果を表−1に示した。
実施例2 実施例1において、裏面塗被層の顔料としてカオリン5
0部と軽質炭酸カルシウム50部を用いた以外は同様に
してキャスト塗被紙を得た。
この場合、キャスト生産速度は50m/分まで問題なく
操業することができ、且つ連続96時間迄プレスロール
汚れが発生せず安定した操業が可能であり、品質低下も
見られなかった。
得られたキャスト塗被紙の品質を測定し、品質結果を表
−1に示した。
実施例3 実施例1において、プレスロールが20市厚のウレタン
ゴム(JIS硬度80度)を巻いたものであること以外
は同様にしてキャスト塗被紙を得た。
この場合、キャスト生産速度は471部分まで問題なく
操業することができ、且つ連続240時間迄プレスロー
ル汚れが発生せず安定した操業が可能であり、品質低下
も見られなかった。
得られたキャスト塗被紙の品質を測定し、品質結果を表
−1に示した。
比較例1 実施例1において、裏面塗被層にジルコニウム化合物を
使用しなかったこと以外は同様にしてキャスト塗被紙を
得た。
この場合、キャスト生産速度は34m/分迄は問題なく
操業することができたが、それ以上速度を上げると乾燥
不十分となり、表面塗被N(キャスト塗被面)の一部が
鏡面ドラムに付着し満足な操業が出来なかった。また、
連続3時間操業した時点でプレスロール汚れにより表面
塗被層の一部が鏡面ドラムに付着し、操業を一時停止せ
ざるを得なかった。
得られたキャスト塗被紙の品質を測定し、品質結果を表
−1に示した。
比較例2 実施例2において、裏面塗被層にジルコニウム化合物を
使用しなかったこと以外は同様にしてキャスト塗被紙を
得た。
この場合、キャスト生産速度は37m/分迄は問題なく
操業することができたが、それ以上速度を上げると乾燥
不十分となり、表面塗被層(キャスト塗被面)の一部が
鏡面ドラムに付着し満足な操業が出来なかった。また、
連続3時間操業した時点でプレスロール汚れにより表面
塗被層の一部が鏡面ドラムに付着し、操業を一時停止せ
ざるを得なかった。
得られたキャスト塗被紙の品質を測定し、品質結果を表
−1に示した。
比較例3 実施例1において、裏面塗被層の顔料としてカオリン1
0部と平均粒子径が0.7μmの重質炭酸カルシウム9
0部を用いたこと以外は同様にしてキャスト塗被紙を得
た。
この場合、キャスト生産速度は51m/分迄は問題なく
操業することができたが、恵面塗′f!!、層の光沢及
び平滑性は極端に低下していた。なお、プレスロール汚
れについては、連続96時間迄品質の低下もなく操業が
可能であった。
得られたキャスト塗被紙の品質を測定し、品質結果を表
−1に示した。
実施例4〜5、比較例4〜5 顔料としてカオリン60部と軽質炭酸カルシウム40部
、接着剤として顔料100部に対してカゼイン10部(
固形分)とアクリル酸/ブタジェン/メチルメタクリレ
ート(比率、2 /33/65)共重合体ラテックス1
6部(固形分)、離型剤としてステアリン酸アンモニウ
ム1.0部、及びZn5On 3部からなる濃度45%
のキャスト塗被液を調製した。
この塗被液を実施例1.2(実施例4及び5)及び比較
例1,2(比較例4及び5)における裏面塗被したキャ
スト塗被原紙の表面に、第2図に示す装置を用いてリウ
ェツトキャスト方式によるキャスト仕上げを行った。
即ち、キャスト塗被原紙(7)の表面に乾燥重量が25
 g / mとなるように上記のキャスト塗被液をエヤ
ーナイフコーター(8)で塗被し、エヤーフローティン
グドライヤー(9)で乾燥した。次に、35mmJWの
ブタジェンアクリロニトリルゴム(JIS硬度95度)
を巻いた直径750mmのプレスロール00)と直径1
500mmのクロムメツキしたキャストドラムaυで形
成されるプレスニップ@に通紙し、ここでノズルα美か
ら供給されたポリエチレンエマルジョンから成る再湿潤
液(Oo5%濃度)によって塗被層表面を再湿潤した後
、表面温度105℃のキャストドラムαυにプレスニッ
プ圧200 Kg7cmで圧接し、乾燥後ff1)1離
してキャスト塗被紙Q4)を得た。さらに、得られたキ
ャスト塗被紙を実施例1と同様の条件でスーパーキャレ
ンダー掛けして仕上げた。
この時の生産速度、連続操業時間及び品質結果を表−1
に示した。
実施例6 実施例4において、プレスロールが35市厚のウレタン
ゴム(JIS硬度95度)を巻いたものであること以外
は同様にしてキャスト塗被紙を得た。
この時の生産速度、連続操業時間及び品質結果を表−1
に示した。
実施例7、比較例6 顔料としてカオリン70部と軽質炭酸カルシウム20部
及び水酸化アルミニウム10部、接着剤として顔料10
0部に対してカゼイン13部(固形分)とスチレン−ブ
タジェンラテックス1)部(固形分)及び離型剤として
レシチン1.0部から成る濃度55%のキャスト塗被液
を調製した。
この塗被液を実施例1(実施例7)及び比較例1 (比
較例6)における裏面塗被したキャスト・塗被原紙の表
面に、第3図に示す装置を用いてゲル化キャスト方弐に
よるキャスト仕上げを行った。
即ち、キャスト塗被原紙αωの表面に乾燥重量が25 
g / gとなるように上記塗被液をロールコータ−で
塗被し、次いで濃度0.5%の蟻酸カルシウム水溶液α
ηに接触させて塗被層をゲル化した。続けて35mm厚
のブタジェンアクリロニトリルゴム(JIS硬度90度
)を巻いた直径800 mmのプレスロールθ榎と表面
温度98℃の直径3000mmのキャストドラムθ由に
プレス圧180Kg/cmで圧接し、乾燥後剥離してキ
ャスト塗被紙Qωを得た。さらに、実施例1と同様の条
件でスーパーキャレンダー掛けを行い、仕上げた。
この時の生産速度、連続操業時間及び品質結果を表−1
に示した。
「効果」 実施例の結果から明らかなように、本発明の方法によれ
ば裏面の塗被層に高光沢、高平滑を付与し且つ優れた印
刷適性を有するキャスト塗被紙を高速で生産することが
可能となり、更に操業性を著しく改善させることが出来
た。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明の実施例及び比較例で使用した
キャスト塗被装置の概略線図である。 (1)、 (7)、αつ:原紙 (2):第1塗被装置 (3):第2塗被装置 (41,QOI、 (l田ニブレスロール(5)、αυ
、αω:キャストドラム (2Φ:キャスト塗被紙 :エヤーナイフコーター :ドライヤー :プレスニノプ :ロールコーター

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)原紙の裏面に顔料及び接着剤を主成分とする塗被
    層を設けた後、原紙の表面に顔料及び接着剤を主成分と
    する塗被組成物を塗被し、該表面塗被組成物が湿潤状態
    にある間に鏡面を有する加熱仕上げ面にプレスロールに
    よって圧接して強光沢仕上げするキャスト塗被紙の製造
    方法において、予め設ける裏面塗被層中に顔料としてカ
    オリンが全顔料の20重量%以上、且つジルコニウム化
    合物(ZrO_2として)が顔料に対し0.05〜3.
    0重量%含有せしめられていることを特徴とするキャス
    ト塗被紙の製造方法。
  2. (2)プレスロールの表面材料がウレタンゴムである請
    求項(1)記載のキャスト塗被紙の製造方法。
JP21340188A 1988-08-26 1988-08-26 キャスト塗被紙の製造方法 Pending JPH0261194A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5226522A (en) * 1992-07-16 1993-07-13 Otis Elevator Company Moving handrail guide mount with vibration isolation
JP2013129197A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Goodyear Tire & Rubber Co:The タイヤ内に通気路を形成する方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5226522A (en) * 1992-07-16 1993-07-13 Otis Elevator Company Moving handrail guide mount with vibration isolation
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