JPH0260581A - 新規な清酒の醸造法 - Google Patents

新規な清酒の醸造法

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JPH0260581A
JPH0260581A JP63212028A JP21202888A JPH0260581A JP H0260581 A JPH0260581 A JP H0260581A JP 63212028 A JP63212028 A JP 63212028A JP 21202888 A JP21202888 A JP 21202888A JP H0260581 A JPH0260581 A JP H0260581A
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JP
Japan
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sake
rice
brewing
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raw material
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JP63212028A
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English (en)
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Kyozo Mitamura
三田村 恭造
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KURODA NARUMI
Original Assignee
KURODA NARUMI
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はカルシウム・マグネシウムの含有量が多く、多
価不飽和脂肪酸の割合いが高く、合硫アミノ酸の含有量
が少ない原料米を用いて味と6つの豐かCM庫によい清
酒のlIg造法に関する。
カルシウム・マグネシウムノ含有呈が多く、多価不飽和
脂肪酸の割合いが高く、合硫アミノ酸の含有量が少ない
上記の成分を満足する原料米は、商品名ビロール米とし
て福井県杼済連より発売されている、このビロール米は
飯米用としても味・古ざわり・6つともに良いが現在ま
でこれを酒造米として使用されたことはなかった。
第1iに8(1%に精白したビロール米の成分と比較し
て市販の80%精白の日本晴の成分を記す、ただし1分
析は科字技術庁発行日本食晶標準成分表に記載の方法に
従って行った。
第   1    表 原料米(ビロール米)と市販米の成分表(1oot中)
(ビロール米・市販米ともに福井県産米であるン米の外
層部にはタンパク質・脂肪が多く、これは製成酒の香味
・色沢などに関ダしている。また外層部にはカルシウム
・マグネシウム・ビタミンなどが含まれ、これらは微生
物の栄養源に富むため、微生物の発aが良好になるが、
しかし多すぎるとコウジがヌリハゼの力の弱いものにな
るとか、モロミでfi酵が強くボーメが切れすぎて鬼殺
しのような辛口の酒になることもある。しかし、ビロー
ル米によるHA料米ではカルシウム・マグネシウムの菫
は適量で1人工的に薬品としてカルシウム・マグネシウ
ムを加えることなく良質の清酒をU造できる。
灰分中のマグネシウムはコウジ菌や酵母の増殖を助ける
成分で、これが不足すると傷の増殖が恩くなり、コウジ
であれば品温が上がらず、また酒母やモロミでは醗酵不
十分でボーメの切れが悪い。
またカルシウムはコウジからの酵素の溶出を助けて酵素
作用を促進する成分である。従ってカルシウム・マグネ
シウムの多い原料米で作った酒は辛口で酒質は荒いが秋
上がりしてくる。つまり、貯蔵中に酒質が悪化すること
がない。
清酒の老香は品質上好ましくないが、この原因は原料米
中の合綴アミノ酸に由来することがわかっている(特公
昭62 6779)、この中でも特にメチオニン・シス
チンなどが清酒の貯蔵中に分解して揮発性硫黄化合物を
生じ、これが老6として感じることになる。その中で6
メチルメルカブタンはppbの単位の濃度でも強烈な老
香を発することがわかっている。従って合綴アミノ酸の
少ない原料米を用いて醸造された1lIl酒は貯蔵中に
も老香を生ずることがなく、製品としても価値の高いも
のとなる。
一最に原料米中脂質の破は約3t/100tであるがこ
の中で飽和脂肪酸と多f−不飽和脂肪酸の割合は約13
である。即ち人体に対して必要な多価不飽和脂肪酸のV
は約2r/100rである。ところが本発明においてI
nいられるビロール米ではその調合はI:11であり、
多f−不飽和脂肪酸の含有量は約3gである。多f−不
飽和脂肪酸の中でもリノール酸 リルン酸・アラキドン
酸の3つは人体では生合成不能であるのに体内では重要
な役割をもつので必須アミノ酸とよばれ食品からとる必
要がある。特にこれらの多価不飽和脂肪酸は血中コレス
テロールを下げる作用が強く、動脈硬化などの予防にな
る。したがって多価不飽和脂肪酸の多い原料米からPa
造した清酒にも当然これらの酸が含まれ健康に良い清酒
ができることになる。カルシウム・マグネシウムが多い
MXn米を使えば自然醗酵が良好たけではなく香りと味
のまろやかな清酒ができ、日本人に不足しがちなカルシ
ウム・マグネシウムを酒の中から摂取することができる
ll1g1酒でもある。これは。
人工添加しないアルカリ清酒ともいえる。このように従
来清酒の醸造では原料米としてその種類は数多く用いら
れてきたが、その含有成分としてはどれもほぼ一定のも
のばかりであった。従って清酒の質も甘口 辛口・淡n
・濃醇・涼味とかのごく限られたものであった6本発明
者は清酒の原料米としてカルシウム・マグネシウム分の
多い合綴アミノ酸の少ない、そして多価不飽和脂肪酸の
多い特殊なビロール米を用いて、種々テストの結果、味
と香りの豊かなしかも健康にもよい清酒のM造法を見出
だし本発明を完成した。
以下1本発明の詳細な説明する。
本発明における清酒の醸造では、先ず鰻初に醸造用に精
白したビロール米を一夜水に浸漬して充分に吸水させ、
水切りした後、そのままの状態で常法によって蒸きよう
して蒸米とすることができる6次に上記のように得られ
た蒸米を掛未賭して使用するが、その仕込み配合が通常
清酒のM逍とは異なる。すなわち標準的な仕込み配合は
第2表に示すとおりのものであって、蒸米・麹米および
汲水は初湯(第1日日)・仲添(第38目)および留添
(第48目)の三段に仕込むが、本発明では初湯の添加
量を損率の仕込み配合よりも増加するとともに仲添を省
略するか、あるいは留添も省略して仕込みM料のすべて
を第1日日に添加するととbに汲水の割合を増加する。
表    2 標準的な仕込み配合 人   3 本発明の仕込み配合 標準的な仕込み配合(酒母歩合・6〜9%、in歩合:
15〜20%、汲水歩合・110〜130%)における
通常の醗酵(初湯の品温 6〜11℃、生湯(第3日日
)の品温:8〜lO℃、留m(第4日日)の品温ニア〜
8℃、I&高品温・16〜20℃)では醗酵のために2
0〜25日を必要とするが本発明の仕込み配合における
醗U(初湯の品温、15〜18℃、信認の品温:15〜
18℃、ItL高品温=15〜18℃、)では、a酵の
ために必要な期間は12〜13日に短縮される。これは
ビロール米の蒸米中に存在するカルシウム・マグネシウ
ムのためデンプンの溶けこみが遠くなり、また同時に酵
ftの増殖ら遠くなった結果とおもわれる9本発明では
初湯後24時間、100〜300rρmのゆっくりした
撹拌を行うことによって醗酵に要する期1n+をさらに
1〜3「1短縮することができる。この場合の撹拌は空
気をまきこむような激しい撹拌であってはならない0通
常の清酒のl1li造では初演後の撹拌はM物とされて
いるので1本発明における撹拌によって製成した清酒の
品質を劣化させることなくP%!酵に必要な期間を短縮
し得たことはビロール米中のカルシラノ、マグネシウム
及び多価不飽和脂肪酸のためと考えられ全く驚くべきこ
とである。
実施fj4i。
精白歩合が80%のビロール米(昭和62年度産 福井
経済連)を−夜水に浸漬し水切りした後、常法によって
蒸きょうして蒸米を得た。この蒸米を掛米として使用し
、下記の表4に示される仕込み配合において段および一
段仕込みの清酒の醸造を15℃の温度で12日1m行っ
た。この清酒のfa造における全体の汲水歩合は135
%であった。醗酵において乳酸0.lSm1および酵r
#6mlを添加した。
表  4 仕込み配合 よって、^きょ几で得られた蒸米を使用して通常通りの
三段仕込みによる清酒の醸造を13日間行った。この常
法による二段仕込みの仕込み配合は表5に示すとおりで
ある。
人   5 対照の仕込み配合 表   7 1−清酒の香気成分(p p m ) 上清酒の成分の分析結果を表6に示し、果を表7に示す
表   6 上清酒の成分の分析結果 また香気成分の測定結 さらに表8に上清酒の成分分析を示す。
表   8 上清酒の成分分析(100g中) 表6によると初湯の割合が高くなると醗酵が速くなり全
暖を初湯にする一段仕込みでは舷、へになることがわか
る、対照の三段仕込みは130もろみであるのに対して
、本発明の二段仕込みおよび一段仕込みは12[」もろ
みであるから本発明によると醗酵に要する期間が短縮で
きることがわかる。A7によると、上清酒の香気成分に
は本発明と対照の間に差がないから醗酵に要する期間を
短縮しても酒質が劣ることはない、また表8から力ルン
ウムの暖が本発明は対照と比べて約2倍になっているか
らまろやかな味を期待できる。さらに多価不飽和脂肪酸
が対照品の約2借金まれており健康によい清酒といえる
1−清酒についての官能試験を行った。3点法で採点し
、1が優2が賛通・3が不良とした。結果は表9に示す
表  9 上清酒の官能試験 十清酒の成分分析結果を&llに示す。
成分分析結果をk]2に示1−0 A   I+ 1槽酒の成分の分析結果 また上清酒の香気 本発明は対照品に比べて官能的に潰れていることが判明
した。
持に合硫アミノ酸が少なく淡麗な酒質で貯蔵による品質
の劣化が少ないことも官能的に認められた。
実施例2、 実施例】によって得られた蒸米を掛米として使用し下記
の表10に示される二段仕込みの清酒の醸造を15℃の
温度で初湯後24時間300rpmの撹拌をして121
」間行った。この清酒の醸造における全体の汲水歩合は
135%であった。
醗酵において0.15m1の乳酸および6mlの酵母を
添加した。
仕込み配合 人    12 1−清酒の香気成分(ppm) くることができる1表14に官能試験を示す、3点法で
採点し、1が陵・2が普通・3が不良とした。
表  14 rf能試験 これらの表における対1原は実!1例1における対照で
あり、また参考は実施例1における11n4である。さ
らに上清酒の内容成分を表13に示す。
表   13 上清酒の内容成分子100g中) N照晶に比べ本発明は官能的に潰れていることがわかる
。味に1」シては原料米から由来する有機カルシウムの
影響が大きい。
また、香りに関しては含碗アミノ酸が少ないために貯蔵
してもと香が生じなくて、ずつきりした淡麗だが=淳な
清酒ができる、−’ji、多(−不飽和脂肪酸が多く含
まれているので鍵康によい時代の要ツ1に答えた新規の
清酒を醸造することができた。
表11によるとNl#初期にゆるやかな撹拌を行うと籾
温の割合を増加された場合よりもさらに醗酵速度が増大
するから醗酵に要する期間をさらに重縮することができ
る。また酒質は1111度において実y1例2は参考よ
りも少なくなるが香りが濃厚になり官能的には参考より
も良好であった。このことから醗酵初期にゆるやかな撹
拌を行うと比較的短い醗酵によって21!IPXな清酒
をつ
【図面の簡単な説明】
14面は本発明の実施例を示すもので、第1図は実施例
1恥1のN M R・第2図は実施例2のN M R・
第3図は対照品のNMR・第4国は実施例1穎1の香気
成分のNMR第5図は実施例2の香気成分のNMR・第
6図は対照品の香気成分のNMR・第754は実施例1
船1の液クロ 第8図は対照品の液クロ・第9図は実施
例INa+の多価不飽和脂肪酸の液クロ・第10国は実
flW41)kllの合硫アミノ酸の液クロである。ま
た第11[Δは原料米であるビロール米のNMR・第1
2図は悸通市販米(F1本哨)のNMRである。第13
図は実施Mlの生酒 第14図は実施例】の火入れ酒・
第15図は対照の生酒・第16図は対照の火入れ酒のそ
れぞれNMRスペクトル図である。 tll−φy30”OS−#l7 Ltf Jグ輪ル 0、z−μ=ニル 一φ I Q::■=ロロロ;==ロロロロ二二 −〇
の=コロロωロロエコeoのロ一ロ手 続 補 正 書 (方 式) %式% 2、発明の名称 新規な清酒の醸造法 3、補正をする者 事件との関係

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)清酒の醸造において、カルシウムの含有量が15
    mg/100g以上有する原料米を用いることを特徴と
    する新規な清酒の醸造法。
  2. (2)前記の原料米がマグネシウム含有量として、15
    0mg/100g以上を有することを特徴として清酒を
    醸造する方法。
  3. (3)原料米の合硫アミノ酸が300mg/100g以
    下であり、特許請求範囲第1項または第2項であること
    を特徴とする清酒の醸造方法。
  4. (4)原料米中の多価不飽和脂肪酸が全脂肪酸に対して
    90%以上であり、特許請求範囲第1項または第2項で
    あることを特徴とする清酒の醸造法。
JP63212028A 1988-08-26 1988-08-26 新規な清酒の醸造法 Pending JPH0260581A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1568763A4 (en) * 2002-11-07 2006-04-12 Suntory Ltd PROCESS FOR PRODUCING A FERMENTED BEVERAGE

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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