JPH0260482B2 - - Google Patents
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- JPH0260482B2 JPH0260482B2 JP56204799A JP20479981A JPH0260482B2 JP H0260482 B2 JPH0260482 B2 JP H0260482B2 JP 56204799 A JP56204799 A JP 56204799A JP 20479981 A JP20479981 A JP 20479981A JP H0260482 B2 JPH0260482 B2 JP H0260482B2
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- Prior art keywords
- cement
- panel
- panel surface
- fast
- surface layer
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Landscapes
- Moulds, Cores, Or Mandrels (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
- Producing Shaped Articles From Materials (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、型枠内にセメントモルタルを供給し
て硬化させることによりリブ付きセメント製パネ
ルを製造する方法に関する。 〔従来の技術〕 この種のリブ付きセメント製パネルを製造する
方法として、従来では、パネルの表面側を形成す
る外枠と、パネルの裏面側でリブ部形状を形成す
る中枠とを用いて、その両型枠間にセメントモル
タルを投入打設して、構成していた。 〔発明が解決しようとする課題〕 上記の方法によれば、この種のリブ付セメント
製パネルのように部分的に厚みの異なるパネルを
製造する場合には、アルカリの溶出に起因してパ
ネル表面側に見苦しい色斑やリブ跡などが現わ
れ、そのままの状態ではパネルとしての外観が悪
く、著しく商品価値の低下するものであるため、
パネル表面側をさらに表皮材で被覆したり、塗装
するなどの後処理作業を要するという問題があつ
た。 そのような問題点を解決するには、リブ付セメ
ント製パネルの構成材とし、急硬性のセメントを
用いたモルタルや通常のセメントに適量の速硬化
材を混入したモルタルを用い、もつて、アルカリ
がパネル表面側に溶出するまでの早期のうちにモ
ルタルを硬化させてしまうことも考えられる。し
かしながら、これによるときは、成形後に後処理
を行なう場合に比べては、工数が少なくて製造能
率面で有利であるものの、普通セメントよりも極
めて高価な急硬性セメントや速硬化材が多量に必
要であり、製品パネルが材料費の面で約２割強の
割高になるという新たな問題が生じる。 本発明は、かかる実情に鑑み、簡単な工程改善
をもつて速硬化材の使用量を可及的に抑えて製品
パネルのコストダウンを図り乍ら、表面側に色斑
やリブ跡など欠点の現われない製品を製造するこ
とができる方法を提案することを目的とする。 〔課題を解決するための手段〕 上記目的を達成するために講じられた本発明の
技術手段は、型枠内にセメントモルタルを供給し
て硬化させることによりリブ付きのセメント製パ
ネルを製造する方法であつて、前記型枠内に速硬
化材を混入したセメントモルタルを供給してパネ
ル表面層を形成し、このパネル表面層が少なくと
も偽凝結した後、速硬化材を含まずにガラス繊維
を混入したセメントモルタルを供給してリブ部を
成形する点に特徴があり、これによつて、次の作
用および効果を奏する。 〔作用〕 (イ) パネル表面層の成形用セメントモルタル中に
速硬化材を混入させてあり、かつ、パネル表面
層が少なくとも偽凝結した後のセメントモルタ
ルの供給によつてリブ部を成形するので、パネ
ル残部のセメントモルタル中のアルカリが表面
側に溶出するまでの早期のうちにパネル表面層
を確実に硬化させ、表面側へのアルカリの溶出
による影響を避けられる。 (ロ) 速硬化材を混入させるのは、パネル表面層だ
けであり、強度補償のために厚肉に構成される
リブ部では速硬化材を省いているので、高価な
速硬化材の使用量を極力節減できる。 (ハ) 構造材として使用する際に特に荷重のかかり
わすいリブ部は、ガラス繊維を混入して高強度
材のGRCとしてあるために、リブ部全体の構
成材料を節減できるとともに、リブ部の体積が
少なくなることで、そのリブ部からのアルカリ
溶出量自体も少なくて済み、パネル表面側への
アルカリの溶出を阻止するための前記パネル表
面層を薄肉のもので構成することが可能とな
り、全体の軽量化と、速硬化材のより一層の節
減とが可能になる。 〔発明の効果〕 前記(イ)の作用により、パネル表面側での色斑
やリブ跡の発生を阻止できるので、セメント製
パネル成形後の、表皮材の旋工や塗装等の後処
理工程は不要であるから、工数も少なく、能率
の良い生産を行える利点がある。 前記(ロ)、(ハ)の作用により、速硬化材およびセ
メント材料の使用量を極力節減した低コストで
の製造が可能となる利点がある。 前記(ハ)の作用により、所要強度を有したパネ
ル全体の軽量化を達成して、取扱い易く構成し
た点でも有利である。 〔実施例〕 以下本発明方法の例を図面に基づき工程順に列
記する。 第１図で示すように型枠１内に、白色ポルト
ランドセメントをベースにし、これに必要に応
じて適量の顔料を添加し、かつ、速硬化材を混
入したモルタルを吹付け手段にて供給するとと
もに、例えばローラ掛け手段等にて脱泡するこ
とにより、パネル表面層A1を成形する。 尚、上記パネル表面層A1は１〜５mm厚程度
が好ましく、その配合の一例を示せば次の通り
である。
て硬化させることによりリブ付きセメント製パネ
ルを製造する方法に関する。 〔従来の技術〕 この種のリブ付きセメント製パネルを製造する
方法として、従来では、パネルの表面側を形成す
る外枠と、パネルの裏面側でリブ部形状を形成す
る中枠とを用いて、その両型枠間にセメントモル
タルを投入打設して、構成していた。 〔発明が解決しようとする課題〕 上記の方法によれば、この種のリブ付セメント
製パネルのように部分的に厚みの異なるパネルを
製造する場合には、アルカリの溶出に起因してパ
ネル表面側に見苦しい色斑やリブ跡などが現わ
れ、そのままの状態ではパネルとしての外観が悪
く、著しく商品価値の低下するものであるため、
パネル表面側をさらに表皮材で被覆したり、塗装
するなどの後処理作業を要するという問題があつ
た。 そのような問題点を解決するには、リブ付セメ
ント製パネルの構成材とし、急硬性のセメントを
用いたモルタルや通常のセメントに適量の速硬化
材を混入したモルタルを用い、もつて、アルカリ
がパネル表面側に溶出するまでの早期のうちにモ
ルタルを硬化させてしまうことも考えられる。し
かしながら、これによるときは、成形後に後処理
を行なう場合に比べては、工数が少なくて製造能
率面で有利であるものの、普通セメントよりも極
めて高価な急硬性セメントや速硬化材が多量に必
要であり、製品パネルが材料費の面で約２割強の
割高になるという新たな問題が生じる。 本発明は、かかる実情に鑑み、簡単な工程改善
をもつて速硬化材の使用量を可及的に抑えて製品
パネルのコストダウンを図り乍ら、表面側に色斑
やリブ跡など欠点の現われない製品を製造するこ
とができる方法を提案することを目的とする。 〔課題を解決するための手段〕 上記目的を達成するために講じられた本発明の
技術手段は、型枠内にセメントモルタルを供給し
て硬化させることによりリブ付きのセメント製パ
ネルを製造する方法であつて、前記型枠内に速硬
化材を混入したセメントモルタルを供給してパネ
ル表面層を形成し、このパネル表面層が少なくと
も偽凝結した後、速硬化材を含まずにガラス繊維
を混入したセメントモルタルを供給してリブ部を
成形する点に特徴があり、これによつて、次の作
用および効果を奏する。 〔作用〕 (イ) パネル表面層の成形用セメントモルタル中に
速硬化材を混入させてあり、かつ、パネル表面
層が少なくとも偽凝結した後のセメントモルタ
ルの供給によつてリブ部を成形するので、パネ
ル残部のセメントモルタル中のアルカリが表面
側に溶出するまでの早期のうちにパネル表面層
を確実に硬化させ、表面側へのアルカリの溶出
による影響を避けられる。 (ロ) 速硬化材を混入させるのは、パネル表面層だ
けであり、強度補償のために厚肉に構成される
リブ部では速硬化材を省いているので、高価な
速硬化材の使用量を極力節減できる。 (ハ) 構造材として使用する際に特に荷重のかかり
わすいリブ部は、ガラス繊維を混入して高強度
材のGRCとしてあるために、リブ部全体の構
成材料を節減できるとともに、リブ部の体積が
少なくなることで、そのリブ部からのアルカリ
溶出量自体も少なくて済み、パネル表面側への
アルカリの溶出を阻止するための前記パネル表
面層を薄肉のもので構成することが可能とな
り、全体の軽量化と、速硬化材のより一層の節
減とが可能になる。 〔発明の効果〕 前記(イ)の作用により、パネル表面側での色斑
やリブ跡の発生を阻止できるので、セメント製
パネル成形後の、表皮材の旋工や塗装等の後処
理工程は不要であるから、工数も少なく、能率
の良い生産を行える利点がある。 前記(ロ)、(ハ)の作用により、速硬化材およびセ
メント材料の使用量を極力節減した低コストで
の製造が可能となる利点がある。 前記(ハ)の作用により、所要強度を有したパネ
ル全体の軽量化を達成して、取扱い易く構成し
た点でも有利である。 〔実施例〕 以下本発明方法の例を図面に基づき工程順に列
記する。 第１図で示すように型枠１内に、白色ポルト
ランドセメントをベースにし、これに必要に応
じて適量の顔料を添加し、かつ、速硬化材を混
入したモルタルを吹付け手段にて供給するとと
もに、例えばローラ掛け手段等にて脱泡するこ
とにより、パネル表面層A1を成形する。 尚、上記パネル表面層A1は１〜５mm厚程度
が好ましく、その配合の一例を示せば次の通り
である。
【表】
速硬化材としては、基本成分がセメント系鉱
物であるカルシウムアルミネート溶融体
〔3CaO・3Al2O3・CaSO4〕と特殊変性石膏
〔無水石膏〕とからなるものを使う。 また、その表面層A1には、それの強度を高
めるため、及び、後述するリブ部A2との接着
性を高めるために、モルタルに対し３〜６重量
パーセントのガラス繊維を混入するが、これは
混入しなくても良い。 前記パネル表面層A1が少なくとも偽凝結し
たならば、第２図で明示の如く前記パネル表面
層A1上に中枠２を載置した上、前述の速硬化
材は含まず、ガラス繊維を５重量パーセント混
入したセメントモルタルを吹き付け手段にて供
給するとともに、ローラ掛け手段等にて脱泡す
ることによりリブ部A2を成形する。 尚、このリブ部A2は９mm厚以上でその配合の
一例を示せば次の通りである。
物であるカルシウムアルミネート溶融体
〔3CaO・3Al2O3・CaSO4〕と特殊変性石膏
〔無水石膏〕とからなるものを使う。 また、その表面層A1には、それの強度を高
めるため、及び、後述するリブ部A2との接着
性を高めるために、モルタルに対し３〜６重量
パーセントのガラス繊維を混入するが、これは
混入しなくても良い。 前記パネル表面層A1が少なくとも偽凝結し
たならば、第２図で明示の如く前記パネル表面
層A1上に中枠２を載置した上、前述の速硬化
材は含まず、ガラス繊維を５重量パーセント混
入したセメントモルタルを吹き付け手段にて供
給するとともに、ローラ掛け手段等にて脱泡す
ることによりリブ部A2を成形する。 尚、このリブ部A2は９mm厚以上でその配合の
一例を示せば次の通りである。
【表】
以上によつて、例えば第３図で例示するような
リブ付シングルスキンパネルＡを製造する。
リブ付シングルスキンパネルＡを製造する。
図面は本発明に係るリブ付きセメント製パネル
の製造方法の実施例を示し、第１図、第２図は各
工程説明のための縦断面図、第３図は製品例の縦
断面図である。 １……型枠、A1……パネル表面層、A2……リ
ブ部。
の製造方法の実施例を示し、第１図、第２図は各
工程説明のための縦断面図、第３図は製品例の縦
断面図である。 １……型枠、A1……パネル表面層、A2……リ
ブ部。
Claims (1)
- １ 型枠１内にセメントモルタルを供給して硬化
させることによりリブ付きのセメント製パネルを
製造する方法であつて、前記型枠１内に速硬化材
を混入したセメントモルタルを供給してパネル表
面層A1を形成し、このパネル表面層A1が少なく
とも偽凝結した後、速硬化材を含まずにガラス繊
維を混入したセメントモルタルを供給してリブ部
A2を成形するリブ付きセメント製パネルの製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20479981A JPS58104705A (ja) | 1981-12-17 | 1981-12-17 | セメント製パネルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20479981A JPS58104705A (ja) | 1981-12-17 | 1981-12-17 | セメント製パネルの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58104705A JPS58104705A (ja) | 1983-06-22 |
| JPH0260482B2 true JPH0260482B2 (ja) | 1990-12-17 |
Family
ID=16496546
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20479981A Granted JPS58104705A (ja) | 1981-12-17 | 1981-12-17 | セメント製パネルの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58104705A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01108004A (ja) * | 1987-10-21 | 1989-04-25 | Nippon Aikiyan Kk | カラーパネルの製造法 |
| JPH05162105A (ja) * | 1991-12-17 | 1993-06-29 | Sekisui Plastics Co Ltd | 転写可能な型枠及びそれを用いた転写方法 |
| KR101949283B1 (ko) * | 2017-01-18 | 2019-02-19 | 송송이 | 비정형패널 거푸집장치와 이를 이용한 grc패널의 제조방법 및 grc 외장패널 |
| EP3415480B1 (en) * | 2017-06-13 | 2019-10-09 | GCP Applied Technologies Inc. | Method for manufacturing concrete articles and structures |
-
1981
- 1981-12-17 JP JP20479981A patent/JPS58104705A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58104705A (ja) | 1983-06-22 |
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