JPH0259338B2 - - Google Patents
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- JPH0259338B2 JPH0259338B2 JP58020373A JP2037383A JPH0259338B2 JP H0259338 B2 JPH0259338 B2 JP H0259338B2 JP 58020373 A JP58020373 A JP 58020373A JP 2037383 A JP2037383 A JP 2037383A JP H0259338 B2 JPH0259338 B2 JP H0259338B2
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F16G—BELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
- F16G1/00—Driving-belts
- F16G1/28—Driving-belts with a contact surface of special shape, e.g. toothed
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
本発明は歯付ベルトの製造方法に関するもので
ある。 (従来の技術) 一般に、歯付ベルトは、外側面に歯形を有する
金型上に外部帆布素材を巻き付け、その上に芯体
コードをスパイラル状に巻き付け、さらにその上
に未加硫のゴムシートを巻き付けて加硫し、しか
して加硫後、所定のベルト幅に切断することによ
つて製造されている。 ところが、芯体コードがスチールコードで構成
される大型の歯付ベルト(例えばXH形、XXH
形)では、前述したように芯体コードをスパイラ
ル状に巻き付けて製造すると、切断工程において
スチールコードにより切断不能となるので、第1
0図に示すように、金型マントルa上に外部帆布
素材bを巻き付け、その帆布素材b上にスチール
コードdを間隔L(空間)を存してベルト1本単
位ごとに巻き付け、さらにその上に未加硫のゴム
シートeを巻き付けて加硫している。なお、ベル
ト1本単位に対応するスチールコード群の間であ
る前記空間には、体積を調整するために、体積調
整ゴムfが介装されている。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このように、ベルト1本単位ご
とに間隔Lを設けてスチールコードdを巻き付け
ると、第11図および第12図に示すように、加
硫後に、歯部中央において、スチールコードdの
巻付方向すなわちベルト長手方向の全周に亘つ
て、外部帆布素材bにシワTが生ずることにな
る。そのため、従来、このような外部帆布素材b
に生ずるシワTを、後工程で修正除去していた
が、製品となつた歯付ベルトの外観や、修正に要
する工数に問題があつた。 因に、前述した歯部中央にシワTが生ずるメカ
ニズムについて考察する。 第13図a,bに示すように、金型マントルa
に巻き付けられてなる成形品Mを加硫缶(図示せ
ず)内に装入して加硫する。すると、加熱加圧に
よりゴムシートeが軟化されて、各スチールコー
ドd,dの間を通じてゴムが流れる。ところが、
スチールコードd,d間の間隔L1よりもスチー
ルコード群D,D間の間隔L2の方が大きいため、
第14図a,bに示すように、ゴムの流れに対す
る抵抗に差が生じ、スチールコード群D,D間の
方が早く流れることになる。その結果、外部帆布
素材bが一様に歯部を構成せず、第15図a,b
に示すように、歯部中央にシワTを生じ、その状
態で加硫され、しかしてシワTが残留するものと
考えられる。なお、a1は金型マンドレルaの歯形
である。 また、芯体コードとしてS撚りおよびZ撚りを
組合せてなるガラスコードを用いている場合に
は、金型マントル上にガラスコードをスパイラル
状に規則的に巻き付けて加硫を行つても、ベルト
歯部になる部位でのゴムの流れは早い一方ベルト
谷部になる部位でのゴムの流れは遅く、その部位
におけるゴムはベルト歯部の方へ流れることか
ら、ゴムの流れが各コード間において不均一とな
り、しかして各ガラスコードがコードの撚り方向
に転がることになる。 その結果、第16図aに示す状態から第16図
bに示す状態へとガラスコードgのピツチが変化
してコードピツチが乱れた状態で加硫される。な
お、第16図a,bにおいて、iは外部帆布素材
で、各ガラスコードgの撚り方向をS(S撚り)、
Z(Z撚り)で示している。 しかして、上述したコードピツチの乱れが、ベ
ルト使用時における蛇行の原因となつていた。 本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、歯
部中央におけるシワの発生および芯体コードのピ
ツチの乱れを防止することができる歯付ベルトの
製造方法を提供することを目的とする。 (問題点を解決するための手段) 本発明は、上記目的を達成するために、外表面
に歯形を有する金型マンドレル上に少なくとも該
金型マンドレルの円周方向において伸縮性を有す
る外部帆布素材を1層以上巻き付け、その上にス
チール、ガラス、アラミツド等からなる比較的伸
びの少ないコードをベルト幅に応じて巻き付け、
続けて一定間隔を存して上記コードをベルト幅に
応じて巻き付け、これを順次繰返し、前記一定間
隔の部位に体積調整用のゴムテープを巻き付け、
さらにその上に空間率が60〜80%程度である内部
帆布素材を1層以上全周に亘つて巻き付け、続い
て、その上に未加硫のゴムシートを巻き付け、そ
の後に加硫するものである。 また、本発明は、外表面に歯形を有する金型マ
ンドレル上に少なくとも該金型マンドレルの円周
方向において伸縮性を有する外部帆布素材を1層
以上巻き付け、その上に空間率が60〜80%程度で
ある内部帆布素材を1層以上全周に亘つて巻き付
け、さらにその上にスチール、ガラス、アラミツ
ド等からなる比較的伸びの少ないコードをベルト
幅に応じて巻き付け、続けて一定間隔を存して上
記コードをベルト幅に応じて巻き付け、これを順
次繰返し、前記一定間隔の部位に体積調整用のゴ
ムテープを巻き付け、続いて、その上に未加硫の
ゴムシートを1層巻き付け、その後に加硫するも
のである。 (作用) 加硫時に、外部帆布素材にて、ゴムの流れが調
整される。 (実施例) 以下、本発明の実施例を図面に沿つて詳細に説
明する。 第1図に示すように本発明製造方法によつて製
造される歯付ベルト1において、2は抗張体であ
るスチールコード、3は1層以上積層されてなる
内部帆布で、スチールコード2の上側に位置し該
スチールコード2に接している。内部帆布3は空
間率Aが60〜80%となるように形成され、加硫時
におけるゴムの流れを調整するものである。4は
上ゴム、5は歯ゴム、6は外部帆布で、少なくと
もベルト長手方向に伸縮性を有するものでベルト
歯部を補強している。 前記外部帆布3はスチールコード2の上側にベ
ルト全周に亘つて位置しているが、スチールコー
ド2の下側すなわちスチールコード2と外部帆布
6との間に位置するようにしてもよい。 なお、上記空間率Aは、次の式で定義され、実
用上60〜80%であることが望ましい。 A=ρ0−ρ1/ρ0 ここで、ρ0;繊維の比重 ρ1;見掛けの比重 ρ1=W/1000×t ここで、W;織物の単位重量(g/m2) t;厚さ(mm) 続いて、上記歯付ベルト1の製造方法について
説明する(第2図および第3図参照)。 先ず、外表面に歯形11a(例えばXH形)を
有する金型マンドレル11に、公知の方法により
接着処理した公知の外部帆布素材12(歯部帆布
素材)を巻き付ける。この外部帆布素材12はベ
ルト長手方向(金型マンドレルの円周方向)にお
いて伸縮性を有するもので、例えば6ナイロン
で、210d/2の経糸を150本/in、210d/2の緯
糸を150本/inの密度で厚さ1.0mmに織成された織
布が用いられる。なお、外部帆布素材12として
は、予めミシンあるいは高周波装置などを用いて
接合したものを用いることもできる。 しかして、その上に、予め公知の方法により接
着処理を施したスチールコード13(例えば7本
撚りのストランドを3つ撚り合せたもの、コード
径1.8mm)を、スパイラル状に、20回巻き付ける。
なお、スチールコード13の端部はハンダ付けし
て切断されている。 続いて、ほぼ20mmの間隔を存して、同様にして
スチールコード13をスパイラル状に20回巻き付
け、しかしてこのような操作を、金型マンドレル
11の幅すなわちベルトの取数に応じて繰返す。
また、前記20mmの間隔の部位に対して、体積調整
用のゴムテープ14(幅20mm×高さ1.8mm)を巻
き付ける。 その後、それらの上に、加硫時におけるゴムの
流れを調整する内部帆布素材15を巻き付ける。
この内部帆布素材15としては、例えば公知の方
法で接着処理した6ナイロンからなる平織りの織
布で、200d/1の経糸を60本/in、200d/1の緯
糸を60本/inの密度で厚さ0.33mmに織成した空間
率70%のもの(JIS L1068)が用いられる。内部
帆布素材15はその経糸が金型マンドレル11の
周方向に沿つて巻き付けられ、しかして巻き端は
互いに重複されるかあるいは公知の方法で接合さ
れ、エンドレスとされる。 最後に、未加硫のゴムシート16を巻き付けて
成形が終了する。なお、前記ゴムシート16の配
合の一例は、次の通りである。 ネオプレンゴム 100重量部 ステアリン酸 0.5 マグネシア 7 低分子ポリエチレン 6 フエール・α―ナフチルアミン 2 2メルカプトベンゾチアゾール 0.75 カーボンブラツク 50 酸化亜鉛 2 続いて、前記成形品に加硫用スリーブ(図示省
略)を適用して、公知の加硫器にて加硫する。し
かして加硫終了後、加硫器より取出して冷却す
る。冷却後、加硫用スリーブを取外し、公知の方
法によりゴムテープ14の幅方向中央に対応した
位置で切断して、所定幅の歯付ベルト1が得られ
る。 次いで、本発明に係る歯付ベルトに対して行つ
た各種の実験について説明する。 <実験 1> 本発明形と従来形との歯付ベルトについて、歯
部における外部帆布のシワの有無、歯部剪断力お
よびコード引抜接着力の比較実験を行つた。な
お、本発明形と従来形との相違点は内部帆布の有
無だけである。 測定方法 外部帆布のシワの有無は視覚による観察で判断
した。 歯部剪断力は、第4図に示すように、アムスラ
ー引張試験機(引張速度50mm/min)を用い、試
料21(ベルト幅25.4mmのXH形の歯付ベルト)の一
端部を治具22で一歯のみ係止する一方、他端部
を固定チヤツク23で把持し引張ることにより、
一歯当りの剪断力について測定した。 コード引抜接着力は、第5図に示すように、ア
ムスラー引張試験機(引張速度50mm/min)を用
い、試料24の両端部をそれぞれチヤツク25,2
6にて把持して引張ることにより測定した。な
お、試料24は、第6図に示すように、スチールコ
ード13を2本、3ピツチに相当する長さを残し
たものを用いた。27は切断部分である。 測定結果 測定結果は、表1に示す通りである。
ある。 (従来の技術) 一般に、歯付ベルトは、外側面に歯形を有する
金型上に外部帆布素材を巻き付け、その上に芯体
コードをスパイラル状に巻き付け、さらにその上
に未加硫のゴムシートを巻き付けて加硫し、しか
して加硫後、所定のベルト幅に切断することによ
つて製造されている。 ところが、芯体コードがスチールコードで構成
される大型の歯付ベルト(例えばXH形、XXH
形)では、前述したように芯体コードをスパイラ
ル状に巻き付けて製造すると、切断工程において
スチールコードにより切断不能となるので、第1
0図に示すように、金型マントルa上に外部帆布
素材bを巻き付け、その帆布素材b上にスチール
コードdを間隔L(空間)を存してベルト1本単
位ごとに巻き付け、さらにその上に未加硫のゴム
シートeを巻き付けて加硫している。なお、ベル
ト1本単位に対応するスチールコード群の間であ
る前記空間には、体積を調整するために、体積調
整ゴムfが介装されている。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このように、ベルト1本単位ご
とに間隔Lを設けてスチールコードdを巻き付け
ると、第11図および第12図に示すように、加
硫後に、歯部中央において、スチールコードdの
巻付方向すなわちベルト長手方向の全周に亘つ
て、外部帆布素材bにシワTが生ずることにな
る。そのため、従来、このような外部帆布素材b
に生ずるシワTを、後工程で修正除去していた
が、製品となつた歯付ベルトの外観や、修正に要
する工数に問題があつた。 因に、前述した歯部中央にシワTが生ずるメカ
ニズムについて考察する。 第13図a,bに示すように、金型マントルa
に巻き付けられてなる成形品Mを加硫缶(図示せ
ず)内に装入して加硫する。すると、加熱加圧に
よりゴムシートeが軟化されて、各スチールコー
ドd,dの間を通じてゴムが流れる。ところが、
スチールコードd,d間の間隔L1よりもスチー
ルコード群D,D間の間隔L2の方が大きいため、
第14図a,bに示すように、ゴムの流れに対す
る抵抗に差が生じ、スチールコード群D,D間の
方が早く流れることになる。その結果、外部帆布
素材bが一様に歯部を構成せず、第15図a,b
に示すように、歯部中央にシワTを生じ、その状
態で加硫され、しかしてシワTが残留するものと
考えられる。なお、a1は金型マンドレルaの歯形
である。 また、芯体コードとしてS撚りおよびZ撚りを
組合せてなるガラスコードを用いている場合に
は、金型マントル上にガラスコードをスパイラル
状に規則的に巻き付けて加硫を行つても、ベルト
歯部になる部位でのゴムの流れは早い一方ベルト
谷部になる部位でのゴムの流れは遅く、その部位
におけるゴムはベルト歯部の方へ流れることか
ら、ゴムの流れが各コード間において不均一とな
り、しかして各ガラスコードがコードの撚り方向
に転がることになる。 その結果、第16図aに示す状態から第16図
bに示す状態へとガラスコードgのピツチが変化
してコードピツチが乱れた状態で加硫される。な
お、第16図a,bにおいて、iは外部帆布素材
で、各ガラスコードgの撚り方向をS(S撚り)、
Z(Z撚り)で示している。 しかして、上述したコードピツチの乱れが、ベ
ルト使用時における蛇行の原因となつていた。 本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、歯
部中央におけるシワの発生および芯体コードのピ
ツチの乱れを防止することができる歯付ベルトの
製造方法を提供することを目的とする。 (問題点を解決するための手段) 本発明は、上記目的を達成するために、外表面
に歯形を有する金型マンドレル上に少なくとも該
金型マンドレルの円周方向において伸縮性を有す
る外部帆布素材を1層以上巻き付け、その上にス
チール、ガラス、アラミツド等からなる比較的伸
びの少ないコードをベルト幅に応じて巻き付け、
続けて一定間隔を存して上記コードをベルト幅に
応じて巻き付け、これを順次繰返し、前記一定間
隔の部位に体積調整用のゴムテープを巻き付け、
さらにその上に空間率が60〜80%程度である内部
帆布素材を1層以上全周に亘つて巻き付け、続い
て、その上に未加硫のゴムシートを巻き付け、そ
の後に加硫するものである。 また、本発明は、外表面に歯形を有する金型マ
ンドレル上に少なくとも該金型マンドレルの円周
方向において伸縮性を有する外部帆布素材を1層
以上巻き付け、その上に空間率が60〜80%程度で
ある内部帆布素材を1層以上全周に亘つて巻き付
け、さらにその上にスチール、ガラス、アラミツ
ド等からなる比較的伸びの少ないコードをベルト
幅に応じて巻き付け、続けて一定間隔を存して上
記コードをベルト幅に応じて巻き付け、これを順
次繰返し、前記一定間隔の部位に体積調整用のゴ
ムテープを巻き付け、続いて、その上に未加硫の
ゴムシートを1層巻き付け、その後に加硫するも
のである。 (作用) 加硫時に、外部帆布素材にて、ゴムの流れが調
整される。 (実施例) 以下、本発明の実施例を図面に沿つて詳細に説
明する。 第1図に示すように本発明製造方法によつて製
造される歯付ベルト1において、2は抗張体であ
るスチールコード、3は1層以上積層されてなる
内部帆布で、スチールコード2の上側に位置し該
スチールコード2に接している。内部帆布3は空
間率Aが60〜80%となるように形成され、加硫時
におけるゴムの流れを調整するものである。4は
上ゴム、5は歯ゴム、6は外部帆布で、少なくと
もベルト長手方向に伸縮性を有するものでベルト
歯部を補強している。 前記外部帆布3はスチールコード2の上側にベ
ルト全周に亘つて位置しているが、スチールコー
ド2の下側すなわちスチールコード2と外部帆布
6との間に位置するようにしてもよい。 なお、上記空間率Aは、次の式で定義され、実
用上60〜80%であることが望ましい。 A=ρ0−ρ1/ρ0 ここで、ρ0;繊維の比重 ρ1;見掛けの比重 ρ1=W/1000×t ここで、W;織物の単位重量(g/m2) t;厚さ(mm) 続いて、上記歯付ベルト1の製造方法について
説明する(第2図および第3図参照)。 先ず、外表面に歯形11a(例えばXH形)を
有する金型マンドレル11に、公知の方法により
接着処理した公知の外部帆布素材12(歯部帆布
素材)を巻き付ける。この外部帆布素材12はベ
ルト長手方向(金型マンドレルの円周方向)にお
いて伸縮性を有するもので、例えば6ナイロン
で、210d/2の経糸を150本/in、210d/2の緯
糸を150本/inの密度で厚さ1.0mmに織成された織
布が用いられる。なお、外部帆布素材12として
は、予めミシンあるいは高周波装置などを用いて
接合したものを用いることもできる。 しかして、その上に、予め公知の方法により接
着処理を施したスチールコード13(例えば7本
撚りのストランドを3つ撚り合せたもの、コード
径1.8mm)を、スパイラル状に、20回巻き付ける。
なお、スチールコード13の端部はハンダ付けし
て切断されている。 続いて、ほぼ20mmの間隔を存して、同様にして
スチールコード13をスパイラル状に20回巻き付
け、しかしてこのような操作を、金型マンドレル
11の幅すなわちベルトの取数に応じて繰返す。
また、前記20mmの間隔の部位に対して、体積調整
用のゴムテープ14(幅20mm×高さ1.8mm)を巻
き付ける。 その後、それらの上に、加硫時におけるゴムの
流れを調整する内部帆布素材15を巻き付ける。
この内部帆布素材15としては、例えば公知の方
法で接着処理した6ナイロンからなる平織りの織
布で、200d/1の経糸を60本/in、200d/1の緯
糸を60本/inの密度で厚さ0.33mmに織成した空間
率70%のもの(JIS L1068)が用いられる。内部
帆布素材15はその経糸が金型マンドレル11の
周方向に沿つて巻き付けられ、しかして巻き端は
互いに重複されるかあるいは公知の方法で接合さ
れ、エンドレスとされる。 最後に、未加硫のゴムシート16を巻き付けて
成形が終了する。なお、前記ゴムシート16の配
合の一例は、次の通りである。 ネオプレンゴム 100重量部 ステアリン酸 0.5 マグネシア 7 低分子ポリエチレン 6 フエール・α―ナフチルアミン 2 2メルカプトベンゾチアゾール 0.75 カーボンブラツク 50 酸化亜鉛 2 続いて、前記成形品に加硫用スリーブ(図示省
略)を適用して、公知の加硫器にて加硫する。し
かして加硫終了後、加硫器より取出して冷却す
る。冷却後、加硫用スリーブを取外し、公知の方
法によりゴムテープ14の幅方向中央に対応した
位置で切断して、所定幅の歯付ベルト1が得られ
る。 次いで、本発明に係る歯付ベルトに対して行つ
た各種の実験について説明する。 <実験 1> 本発明形と従来形との歯付ベルトについて、歯
部における外部帆布のシワの有無、歯部剪断力お
よびコード引抜接着力の比較実験を行つた。な
お、本発明形と従来形との相違点は内部帆布の有
無だけである。 測定方法 外部帆布のシワの有無は視覚による観察で判断
した。 歯部剪断力は、第4図に示すように、アムスラ
ー引張試験機(引張速度50mm/min)を用い、試
料21(ベルト幅25.4mmのXH形の歯付ベルト)の一
端部を治具22で一歯のみ係止する一方、他端部
を固定チヤツク23で把持し引張ることにより、
一歯当りの剪断力について測定した。 コード引抜接着力は、第5図に示すように、ア
ムスラー引張試験機(引張速度50mm/min)を用
い、試料24の両端部をそれぞれチヤツク25,2
6にて把持して引張ることにより測定した。な
お、試料24は、第6図に示すように、スチールコ
ード13を2本、3ピツチに相当する長さを残し
たものを用いた。27は切断部分である。 測定結果 測定結果は、表1に示す通りである。
【表】
なお、歯部剪断力およびコード引抜接着力は、
それぞれ、5回測定した結果の平均値である。 <実験 2> 内部帆布の経糸および緯糸の密度を変えること
により、空間率Aを変化させたことによる影響に
ついて実験を行つた。 測定方法 XXH形の歯付ベルトで、外部帆布としては66
ナイロンで、220d/3の経糸を100本/in、
220d/3の緯糸を115本/inの密度とし、1/3綾組
織で、ベルト長手方向の経糸が伸縮性を有するも
ので、スチールコードとしては7本撚りのストラ
ンドを3本撚り合せたものを0.35mmピツチで配列
したもの、しかして内部帆布としては66ナイロン
で、210d/1の経糸でX本/in、210d/2の緯糸
でX本/inの密度で平織りのものをそれぞれ用い
た。 しかして、前述したXをパラメータとして、空
間率Aを変化させて比較した。 測定結果 測定結果は、表2に示す通りである。
それぞれ、5回測定した結果の平均値である。 <実験 2> 内部帆布の経糸および緯糸の密度を変えること
により、空間率Aを変化させたことによる影響に
ついて実験を行つた。 測定方法 XXH形の歯付ベルトで、外部帆布としては66
ナイロンで、220d/3の経糸を100本/in、
220d/3の緯糸を115本/inの密度とし、1/3綾組
織で、ベルト長手方向の経糸が伸縮性を有するも
ので、スチールコードとしては7本撚りのストラ
ンドを3本撚り合せたものを0.35mmピツチで配列
したもの、しかして内部帆布としては66ナイロン
で、210d/1の経糸でX本/in、210d/2の緯糸
でX本/inの密度で平織りのものをそれぞれ用い
た。 しかして、前述したXをパラメータとして、空
間率Aを変化させて比較した。 測定結果 測定結果は、表2に示す通りである。
【表】
なお、上記h1/h0は、スチールコード2のない
部位における内部帆布3の撓み量h1と、歯部の高
さh0との比である(第7図参照)。しかして空間
率A=57%、53%の場合には正常な歯部が形成さ
れていないので、歯部剪断力およびコード引抜接
着力は測定不能である。また、空間率A=89%の
場合のh1/h0=10%は、ジヨイント部を除いた部
分である。 上記結果より、空間率Aは、60〜80%の範囲内
にあることが望ましいことがわかる。 <実験 3> 内部帆布の空間率を一定とし、糸の太さおよび
密度を変えることにより帆布厚さを変化させ、そ
の影響について実験した。 測定方法 内部帆布として66ナイロンで平織りで、空間率
が70%で一定のものを用い、糸の太さおよび密度
したがつて帆布厚さを変化させた。 測定結果 測定結果は、表3に示す通りである。
部位における内部帆布3の撓み量h1と、歯部の高
さh0との比である(第7図参照)。しかして空間
率A=57%、53%の場合には正常な歯部が形成さ
れていないので、歯部剪断力およびコード引抜接
着力は測定不能である。また、空間率A=89%の
場合のh1/h0=10%は、ジヨイント部を除いた部
分である。 上記結果より、空間率Aは、60〜80%の範囲内
にあることが望ましいことがわかる。 <実験 3> 内部帆布の空間率を一定とし、糸の太さおよび
密度を変えることにより帆布厚さを変化させ、そ
の影響について実験した。 測定方法 内部帆布として66ナイロンで平織りで、空間率
が70%で一定のものを用い、糸の太さおよび密度
したがつて帆布厚さを変化させた。 測定結果 測定結果は、表3に示す通りである。
【表】
上記結果よりわかるように、PLDは中心1.4mm
で、1.0〜1.8mmの範囲内であれば、使用時におけ
る噛合いに問題はない。 換言すれば、太さが210d/2以上であると、
PLDが1.9mmと前記範囲以上となり、従来の金型
で製造すると、長さが長くなり、使用時に噛合い
が狂い、歯の一部に応力が集中し早期寿命に至
り、狂いが大きい場合にはスキツプ現象を生ず
る。 以上のことから、内部帆布は薄いほどよい。 <実験 4> 内部帆布の材質を変えることによる、各特性の
変化を比較した。 測定方法 内部帆布は、空間率が70%(一定)、厚さがほ
ぼ0.34mmとした平織りのものとし、材質を綿、66
ナイロン、芳香族ポリアミド、ポリエステルと変
化させて、各特性を比較した。 測定結果 測定結果は、表4に示す通りである。
で、1.0〜1.8mmの範囲内であれば、使用時におけ
る噛合いに問題はない。 換言すれば、太さが210d/2以上であると、
PLDが1.9mmと前記範囲以上となり、従来の金型
で製造すると、長さが長くなり、使用時に噛合い
が狂い、歯の一部に応力が集中し早期寿命に至
り、狂いが大きい場合にはスキツプ現象を生ず
る。 以上のことから、内部帆布は薄いほどよい。 <実験 4> 内部帆布の材質を変えることによる、各特性の
変化を比較した。 測定方法 内部帆布は、空間率が70%(一定)、厚さがほ
ぼ0.34mmとした平織りのものとし、材質を綿、66
ナイロン、芳香族ポリアミド、ポリエステルと変
化させて、各特性を比較した。 測定結果 測定結果は、表4に示す通りである。
【表】
上記結果より、材質として、熱可塑性を具有し
ない材料およびモジユラスの高い材質を用いる
と、h1/h0が小さくなることがわかるが、これは
外観上の問題であつて、品質上は何ら影響のない
ことが判つた。 <実験 5> 加硫時における抗張体(ガラスコード)のピツ
チ乱れと、ベルト蛇行量について実験した。 測定方法 XH型の歯付ベルトで、直径1.6mmのガラスコー
ドを抗張体として用い、内部帆布として6ナイロ
ンで、200d/1の経糸を60本/in、200d/1の緯
糸を60本/inの密度とした厚さ0.33mmのものを用
いた。歯部帆布は従来のものと同様である。 コードピツチの乱れは、加硫前後におけるコー
ド間隔を比較した。 蛇行量は、第9図の示すように、ベルト幅25.4
mm×長さ1270mmの歯付ベルト試料28を1対のプー
リ29,30に巻回し(ベルトテンシヨン:200
Kg)、歯付ベルト試料28を手で1回転させて、
上下振れをダイヤルゲージ(図示省略)にて測定
した。 測定結果 a コードピツチの乱れ 従来形は、第16図a,bに示すように、加硫
前はコード間隔がL1=L2=L3=L4=L5=2.6mmと
一定であるのに対し、加硫後はL1=2.0mm、L2=
3.3mm、L3=2.1mm、L4=3.1mm、L5=2.1mmと乱れ
た。 一方、本発明形は、第8図a,bに示すよう
に、加硫前後において、コード間隔は、L6=L7
=L8=L9=L10=2.6mmで一定である。 b 蛇行量 従来形が1.0mmであるのに対し、本発明形が0.1
mmで、1/10と小さくなつている。 なお、上記各実験において用いた本発明形の歯
付ベルトは、実験3では内部帆布を芯体コードの
下側に配置したものであるが、その他の実験では
内部帆布を芯体コードの上側に配置したものであ
る。 (発明の効果) 本発明は上記のように構成したから、加硫時に
おけるゴムの流れが内部帆布素材にて調整され、
歯部を補強する外部帆布にシワが生ずることはな
く、また、芯体コードにコードピツチの乱れが生
ずることもない。
ない材料およびモジユラスの高い材質を用いる
と、h1/h0が小さくなることがわかるが、これは
外観上の問題であつて、品質上は何ら影響のない
ことが判つた。 <実験 5> 加硫時における抗張体(ガラスコード)のピツ
チ乱れと、ベルト蛇行量について実験した。 測定方法 XH型の歯付ベルトで、直径1.6mmのガラスコー
ドを抗張体として用い、内部帆布として6ナイロ
ンで、200d/1の経糸を60本/in、200d/1の緯
糸を60本/inの密度とした厚さ0.33mmのものを用
いた。歯部帆布は従来のものと同様である。 コードピツチの乱れは、加硫前後におけるコー
ド間隔を比較した。 蛇行量は、第9図の示すように、ベルト幅25.4
mm×長さ1270mmの歯付ベルト試料28を1対のプー
リ29,30に巻回し(ベルトテンシヨン:200
Kg)、歯付ベルト試料28を手で1回転させて、
上下振れをダイヤルゲージ(図示省略)にて測定
した。 測定結果 a コードピツチの乱れ 従来形は、第16図a,bに示すように、加硫
前はコード間隔がL1=L2=L3=L4=L5=2.6mmと
一定であるのに対し、加硫後はL1=2.0mm、L2=
3.3mm、L3=2.1mm、L4=3.1mm、L5=2.1mmと乱れ
た。 一方、本発明形は、第8図a,bに示すよう
に、加硫前後において、コード間隔は、L6=L7
=L8=L9=L10=2.6mmで一定である。 b 蛇行量 従来形が1.0mmであるのに対し、本発明形が0.1
mmで、1/10と小さくなつている。 なお、上記各実験において用いた本発明形の歯
付ベルトは、実験3では内部帆布を芯体コードの
下側に配置したものであるが、その他の実験では
内部帆布を芯体コードの上側に配置したものであ
る。 (発明の効果) 本発明は上記のように構成したから、加硫時に
おけるゴムの流れが内部帆布素材にて調整され、
歯部を補強する外部帆布にシワが生ずることはな
く、また、芯体コードにコードピツチの乱れが生
ずることもない。
第1図ないし第9図は本発明の実施例を示すも
ので、第1図は歯付ベルトの断面図、第2図は歯
付ベルトの製造方法の説明図、第3図は第2図に
おける−線に沿う断面図、第4図は歯部剪断
力の測定方法の説明図、第5図および第6図はコ
ード引抜接着力の測定方法の説明図、第7図は内
部帆布の状態を示す要部斜視図、第8図a,bは
芯体コードとしてガラスコードを用いた場合の加
硫前後におけるガラスコードの状態を示す説明
図、第9図は蛇行量の測定方法の説明図、第10
図ないし第16図は従来例を示し、第10図は歯
付ベルトの製造方法の説明図、第11図は歯付ベ
ルトの要部斜視図、第12図は歯部を拡大して示
す斜視図、第13図ないし第15図はそれぞれ歯
付ベルトの歯部にシワが発生するメカニズムの説
明図、第16図a,bは芯体コードとしてガラス
コードを用いた場合の加硫前後におけるガラスコ
ードの状態を示す説明図である。 1……歯付ベルト、2……スチールコード、3
……内部帆布、6……外部帆布、11……金型マ
ンドレル、12……外部帆布素材、13……スチ
ールコード、14……ゴムテープ、15……内部
帆布素材、16……ゴムシート。
ので、第1図は歯付ベルトの断面図、第2図は歯
付ベルトの製造方法の説明図、第3図は第2図に
おける−線に沿う断面図、第4図は歯部剪断
力の測定方法の説明図、第5図および第6図はコ
ード引抜接着力の測定方法の説明図、第7図は内
部帆布の状態を示す要部斜視図、第8図a,bは
芯体コードとしてガラスコードを用いた場合の加
硫前後におけるガラスコードの状態を示す説明
図、第9図は蛇行量の測定方法の説明図、第10
図ないし第16図は従来例を示し、第10図は歯
付ベルトの製造方法の説明図、第11図は歯付ベ
ルトの要部斜視図、第12図は歯部を拡大して示
す斜視図、第13図ないし第15図はそれぞれ歯
付ベルトの歯部にシワが発生するメカニズムの説
明図、第16図a,bは芯体コードとしてガラス
コードを用いた場合の加硫前後におけるガラスコ
ードの状態を示す説明図である。 1……歯付ベルト、2……スチールコード、3
……内部帆布、6……外部帆布、11……金型マ
ンドレル、12……外部帆布素材、13……スチ
ールコード、14……ゴムテープ、15……内部
帆布素材、16……ゴムシート。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 外表面に歯形を有する金型マンドレル上に少
なくとも該金型マンドレルの円周方向において伸
縮性を有する外部帆布素材を1層以上巻き付け、
その上にスチール、ガラス、アラミツド等からな
る比較的伸びの少ないコードをベルト幅に応じて
巻き付け、続けて一定間隔を存して上記コードを
ベルト幅に応じて巻き付け、これを順次繰返し、
前記一定間隔の部位に体積調整用のゴムテープを
巻き付け、さらにその上に空間率が60〜80%程度
である内部帆布素材を1層以上全周に亘つて巻き
付け、続いて、その上に未加硫のゴムシートを巻
き付け、その後に加硫することを特徴とする歯付
ベルトの製造方法。 2 外表面に歯形を有する金型マンドレル上に少
なくとも該金型マンドレルの円周方向において伸
縮性を有する外部帆布素材を1層以上巻き付け、
その上に空間率が60〜80%程度である内部帆布素
材を1層以上全周に亘つて巻き付け、さらにその
上にスチール、ガラス、アラミツド等からなる比
較的伸びの少ないコードをベルト幅に応じて巻き
付け、続けて一定間隔を存して上記コードをベル
ト幅に応じて巻き付け、これを順次繰返し、前記
一定間隔の部位に体積調整用のゴムテープを巻き
付け、続いて、その上に未加硫のゴムシートを1
層巻き付け、その後に加硫することを特徴とする
歯付ベルトの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2037383A JPS59147141A (ja) | 1983-02-09 | 1983-02-09 | 歯付ベルトおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2037383A JPS59147141A (ja) | 1983-02-09 | 1983-02-09 | 歯付ベルトおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59147141A JPS59147141A (ja) | 1984-08-23 |
JPH0259338B2 true JPH0259338B2 (ja) | 1990-12-12 |
Family
ID=12025255
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2037383A Granted JPS59147141A (ja) | 1983-02-09 | 1983-02-09 | 歯付ベルトおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59147141A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61118149U (ja) * | 1984-12-29 | 1986-07-25 | ||
JPH0418120Y2 (ja) * | 1985-10-07 | 1992-04-22 | ||
JP2772386B2 (ja) * | 1987-03-23 | 1998-07-02 | ユニッタ 株式会社 | 歯付きベルト |
JP3021362B2 (ja) * | 1995-09-20 | 2000-03-15 | 三ツ星ベルト株式会社 | 搬送用歯付ベルト |
US20060084543A1 (en) * | 2004-10-20 | 2006-04-20 | The Goodyear Tire & Rubber Company. | Apparatus and method for controlling rubber flow in positive drive belts |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5731016A (en) * | 1980-07-31 | 1982-02-19 | Toshiba Corp | Controlling circuit of reactive power compensating device |
-
1983
- 1983-02-09 JP JP2037383A patent/JPS59147141A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5731016A (en) * | 1980-07-31 | 1982-02-19 | Toshiba Corp | Controlling circuit of reactive power compensating device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59147141A (ja) | 1984-08-23 |
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