JPH025756Y2 - - Google Patents

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JPH025756Y2
JPH025756Y2 JP9539384U JP9539384U JPH025756Y2 JP H025756 Y2 JPH025756 Y2 JP H025756Y2 JP 9539384 U JP9539384 U JP 9539384U JP 9539384 U JP9539384 U JP 9539384U JP H025756 Y2 JPH025756 Y2 JP H025756Y2
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water
tent
vegetables
ventilation
storage
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JP9539384U
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  • Storage Of Harvested Produce (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
(イ) 技術分野 この考案は改良された野菜用CA貯蔵装置に関
するものである。 (ロ) 従来の技術 野菜、果実は下式に示すように収穫後も生きて
生活作用(呼吸作用)を営み、酸素を吸入し、炭
酸ガスと水分を放出している。 C6H12O6+6O2→6CO2+6H2O+673Kcal (ブドウ糖)+(酸素)→(炭酸ガス)+(水分)+
(呼吸熱) 野菜、果実の鮮度を長く保つためには、この呼
吸作用を抑制する必要がある。空気の組成は普通
窒素(N2)78%、酸素(O2)21%、炭酸ガス
(CO2)0.03%である。この環境の空気の組成が
変化すると野菜の呼吸量に変化が起こり、その品
質、貯蔵に影響する。その際、N2は直接関係な
いが、O2及びCO2の濃度が関係し、O2量が減る
と呼吸作用が抑制され、又CO2濃度が高くなると
呼吸作用が抑制され老化が遅れる。しかしこれら
O2及びCO2も、O2の量が限界点以下及びCO2濃度
が限界点以上となると、野菜等は無機呼吸を行な
い品質が劣化することが知られている。そして呼
吸作用を抑制する最も適当な環境気体組成
(Controlled Atmosphere)(通常CAと呼ばれて
いる)は第1表に示す通りである。
【表】 この呼吸作用を抑制する方法として野菜等の品
温を0℃近くまで冷却することも知られており、
各種野菜の25℃及び5℃の呼吸量は第2表のとお
りである。
【表】 そして野菜等の貯蔵にあたり、貯蔵庫内の空気
の組成を変え、庫内空気の酸素を減らし、炭酸ガ
スを増した気体中に冷蔵し、野菜等の呼吸作用を
抑制して鮮度を長く保持するようにする方法が
CA貯蔵(Controlled Atmosphere Storage)方
法である。 (ハ) 考案が解決しようとする問題点 しかしながら、従来までの野菜のCA貯蔵は一
応冷蔵庫中で行なわれているが、冷蔵庫は自然換
気が1日に8〜20回もあり、実際には庫内の空気
組成を変えることはできず、そのため野菜をポリ
エチレン袋に包んで多少ともCA効果を期待して
冷蔵庫中に貯蔵したりしていたが、殆んどCA効
果は上がらないのが現状であり、又、冷蔵庫の内
部に鉄板を張つたり、発泡性ポリウレタンを内張
りしてその気密性を出し、その中でCA効果をあ
げることも行なわれているが、冷蔵庫を一度開け
ると庫内の空気組成を変えるのに2週間はかかる
ことから、その後直ちにはCA貯蔵が不可能にな
り、CA貯蔵されていた庫内の全てを出荷せざる
を得ないという不便があり、野菜の場合、大量に
1ケ月CA貯蔵を行なうことは不可能であるのが
現状であつた。 (ニ) 問題点を解決するための手段 本考案者等は上記従来の野菜のCA貯蔵装置に
おける、大量に貯蔵できないこと、冷蔵庫の自然
換気、或いは冷蔵庫開放によるCA貯蔵が不可能
である等の種々の問題点を解決すべく鋭意研究を
重ねた結果、冷蔵庫自体は通常のもの(特別気密
性を考慮されたものではないもの)を使用し、
CAの調節をプラスチツク製テントの下端(末端)
を封水溝の水中に浸して気密化した該テント内で
行なうことにより、野菜におけるCA貯蔵の課題
が解決され、目的が達成できることを見出し、本
考案に到達したものである。 すなわち、本考案は野菜段ボール箱を収納する
パレツト収納台、空気吸入口を有する覆い蓋と気
密スクリーンより構成されたプラスチツク製テン
ト、封水溝、及び換気用斜流ダクトフアンをその
先端に有する封水ダクトを主要構成要素とし、上
記プラスチツク製テントは該パレツト収納台の外
周に設けられた該封水溝にその下端部が水中に浸
されて載置され、上記封水ダクトは該パレツト収
納台に設けられた換気用開口に連結されている野
菜用CA貯蔵装置に関するものである。 (ホ) 作用及び実施例 本考案の野菜貯蔵装置の一例を第1図の側面図
で説明すると、1がパレツト収納台、2が封水
溝、3が封水ダクト、4が封水ダクト用ドレン
(電磁弁作動)、5が貯水パン、6が封水ポンプ、
7がオーバーブロー管、8が封水注入管、9が差
圧用メクラ蓋、10が換気用斜流ダクトフアン、
11が換気用開口、12が野菜ダンボール箱、1
3が覆い蓋、14が気密スクリーンであり、15
は空気吸入口である。 13の覆い蓋、14の気密スクリーンによりテ
ントを構成し、覆い蓋は鋼板又はプラスチツク製
で、気密スクリーンはプラスチツクフイルム(シ
ート)からなり、特に酸素及び炭酸ガス不透過性
のプラスチツクフイルム(シート)がよく、ビニ
ールフイルムが好ましい。 気密スクリーン14(ビニール製テント)の末
端は封水溝2の水中に浸され、水封によりテント
内は密閉される。換気用開口11は貯蔵中は貯水
パン5より封水ポンプ6にて水を吸み上げて水封
にて密閉し、換気用斜流ダクトフアン10(送風
機)を運転排気する時は封水ダクト用ドレーン4
より排水し貯水パン5に戻し、テント内炭酸ガス
の排気を円滑にする。 第2図は野菜段ボール箱のチエムニー式積載方
式を示したもので、16は空気柱であり、17は
通気孔である。この装置を用いた野菜のCA貯蔵
方式の一例を挙げて説明する。 野菜用CA貯蔵装置を0℃に冷却保持された冷
蔵庫内に搬入する。10Kg入り野菜段ボール箱を第
2図の要領にて空気柱が換気口11と一致するよ
うチムニーに積む。空気柱頂部をメクラ蓋9にて
覆い、換気用斜流ダクトフアン10を運転する
と、庫内の冷気は段ボールの通気孔17より進入
し、野菜に直接接触して冷却し、空気柱−ダクト
−ダクトフアン−庫内と循環し、3〜4時間にて
野菜を5℃に冷却する。 次にビニール製テント14にて覆い、開放部分
(気密スクリーンの下端部)を封水溝2の水中に
浸して水封して密閉する。テント内は庫内冷気に
より3℃前後に保持される。また野菜の呼吸によ
り生ずる水分によりテント内は95%以上の相対湿
度に自然の保たれる。テント内の空気組成は時間
の経過と共に酸素が減少し、炭酸ガスが増加す
る。炭酸ガスが10%以上となると異常呼吸とな
り、野菜が死滅する恐れがあるので、2日に1
回、約1分間、タイムリレー等により換気用斜流
ダクトフアン(送風機)10を自動運転してテン
ト内の炭酸ガスを排出、換気する。テント内の炭
酸ガス組成が4%以上とならないようにすること
が好ましい。その際酸素は吸入口15より庫内空
気により換気と同時に補給される。 ビニール製テントの末端(下端)が水封溝中の
水中に浸され、又換気用開口部も水封により密閉
されているので、テント内の気体がもれたり、又
外気が入ることもなく、気密性が確実に保持され
るため、上記のように、2日に1回(場合により
1日に1回)程度、テント内の炭酸ガスを排出
し、外部の空気を入れて換気するだけで、温度、
湿度を調整すると共に、室内の気体組成を調節で
き、大量の野菜の鮮度を長く保つことが可能とな
り、その他は無調整にて30日、調整歩留り90%に
て50日の貯蔵ができるようになつた。 この装置では、野菜の量は冷蔵庫及びプラスチ
ツク製テントの大きさに応じて、適宜に変えるこ
とができ、又、該テントはプラスチツク製である
から、その大きさは必要に応じて適宜簡単に変え
ることができる。 又、この装置は2個以上を併用して運転するこ
とができることは言うまでもない。 (ヘ) 考案の効果 本考案は前記の構成を採用することにより次の
ような効果が奏せられる。 1 野菜が大量に、1ケ月以上貯蔵することが可
能である。 2 冷却機がテントの膜の外にあるので、テント
内の水分の除湿作用が行なわれないため、常に
湿度が90%以上に保持され得、野菜の長期保存
が可能である。 3 プラスチツクフイルムテントで完全に密封で
きるので上記湿度の調整が可能な外に、冷蔵庫
の自然換気がなされてもテント内は影響され
ず、CAが完全に行なわれる。 4 野菜は−1℃以下で凍結すると死んでしまう
が、間接冷却であるため、その心配がなく、適
温に保つことができる。 5 既設の冷蔵庫がCAに改造できる。 6 設備が簡単で差圧予冷装置を流用できる。 7 冷蔵庫の半分をCAに、他の半分は普通の冷
却に使用できる等、冷蔵庫を効率よく利用でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の野菜用CA貯蔵装置の側面図
であり、1がパレツト収納台、2が封水溝、3が
封水ダクト、10が換気用斜流ダクトフアン、1
1が換気用開口、13が覆い蓋、14が気密スク
リーン、15が空気吸入口である。第2図は野菜
段ボール箱のチエムニー式積載方式の斜視図であ
る。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 野菜段ボール箱を収納するパレツト収納台、空
    気吸入口を有する覆い蓋と気密スクリーンより構
    成されたテント、封水溝、及び換気用斜流ダクト
    フアンをその先端に有する封水ダクトを主要構成
    要素とし、上記テントは該パレツト収納台の外周
    に設けられた該封水溝にその下端部が水中に浸さ
    れて載置され、上記封水ダクトは該パレツト収納
    台に設けられた換気用開口に連結されている野菜
    用CA貯蔵装置。
JP9539384U 1984-06-27 1984-06-27 野菜用ca貯蔵装置 Granted JPS6110681U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9539384U JPS6110681U (ja) 1984-06-27 1984-06-27 野菜用ca貯蔵装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9539384U JPS6110681U (ja) 1984-06-27 1984-06-27 野菜用ca貯蔵装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6110681U JPS6110681U (ja) 1986-01-22
JPH025756Y2 true JPH025756Y2 (ja) 1990-02-13

Family

ID=30654499

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9539384U Granted JPS6110681U (ja) 1984-06-27 1984-06-27 野菜用ca貯蔵装置

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Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL2008346C2 (nl) * 2012-02-24 2013-08-28 Amerongen Controlled Atmosphere Technology B V Van Werkwijze en inrichting voor het regelen van de atmosfeer in een met land- en tuinbouwproducten gevulde ruimte.

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6110681U (ja) 1986-01-22

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