JPH0256765A - 磁気ヘッド支持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、ディスク状に形成された磁気記録媒体に対
し、情報の記録または再生を行う磁気ディスク駆動装置
に用いられる磁気ヘッド支持装置に関する。

［従来の技術］ ディスク状に形成された磁気記録媒体（以下、ディスク
と称する）に対して、情報の記録／再生を行う磁気ディ
スク駆動装置は、コンピュータやワードプロセッサ等の
情報処理装置の外部記憶装置として現在では広く用いら
れている。

これらの情報処理装置の一つに、静止画像信号を記録／
再生するためのスチルビデオフロッピディスク駆動装置
と称されるものがある。このディスク駆動装置は、スチ
ルビデオフロッピカメラに搭載され、感光フィルムを用
いたカメラ装置と同様の操作により、スチルビデオフロ
ッピディスクに画像情報を記録するようになっている。

この種のディスク駆動装置の一例として、特開昭５８−
５７６６７号公報に開示されたものがある。このディス
ク駆動装置は、磁気記録媒体（以下、ディスクと称する
）を収納したディスクカートリッジを保持するホルダが
１回転台を備えた取何基板に対し一端が揺動可能に軸支
されており、ディスクカートリッジをホルダ内に挿入し
た後、ホルダを取付基板側に回動してディスクカートリ
ッジ内のディスクを回転台上にローディングするように
なっている。

そして、ローディング時は、ケースカバー側に取り付け
られたロード圧を付与するための規制板が、ディスクを
介して磁気ヘッドと対向するようになっている。

一方、上記のような規制板を使用しなくともディスクと
磁気ヘッドのギャップとの接触が安定しておこなえる装
置として、実公昭４２−１７８０６号公轢に開示された
ものがある。

この考案は、少なくとも５０μ以下の極く薄い磁気円板
シートを遠心力により平面状態に保持できる程度に高速
回転させて信号を記録再生する装置において、シート基
台をヘッド取付部において一部凹陥させ、この凹陥部内
にヘッドを調節自在に収容し、ヘッドを取り付けた凹陥
部を通過する磁気シート変形に対応するようにその回転
方向と反対方向にやや傾斜させた構成に特徴がある。そ
して、この構成により、磁気シートとシート基台との間
の圧力が、磁気シート上面の外気圧よりもやや低くなる
ので、はり下げられたヘッド取付面、すなわち、凹陥部
で磁気シートが沈み、ヘッド取付面から飛び出して取り
付けられた磁気ヘッドのヘッドギャップと磁気シートと
の接触が安定するという効果を謳っている。

ところで、前者の従来例にあげたスチルビデオフロッピ
ディスク駆動装置（以下、ＳＶＦ装置と称する）では、
フレーム画像を記録再生するためにヘッドギャップが二
つ設けられている。このため、二つのヘッドギャップに
対するディスクの対向状態やロード圧が異なると各フィ
ールド画像の記録再生に差異が生じ、結果としてフレー
ム画像の画質が低下する。したがって、前者のような規
制板構造をとるものでは、間隔調整ねじによる画像の調
整が極めて重要になる。しかし、規制板は平面状に形成
されているため、はんの少しの傾斜の相異によって画質
が著しく変化することになり。

調整が非常に難しいという問題があった。また、ディス
クの内径側と外径側では周速が異なるので、規制板とデ
ィスクとの相対速度も内径側と外径側で異なり、これに
より、内径側と外径側では二つのヘッドギャップに対す
る相対的な位置関係が変り、画像にも微小な差異が生じ
るという問題もあった。

これに対し、後者の従来例では、凹陥部に言わば吸引さ
れるような状態になり、磁気ヘッドのヘッドギャップに
対しディスクの可撓性によって一定の状態で対向する。

このため、特にヘッドギャップに対するディスクの位置
を規制しなくとも一定の画質を保持して記録／再生を行
うことができる。

［発明が解決しようとする課題］ しかし、上記の凹陥部を利用してディスクを吸引する構
成をＳＶＦ装置に適用すると、特にディスクとシート基
台とが吸着し、ディスクの回転が不可能になる事態が発
生することがわかった。この現象は、シート基台の突出
した外縁部の面粗度および空気中の湿度がファクタとな
り、この二つがある条件になったときに生じるもののよ
うで、凹陥部内の空気がディスクによって封じ込められ
たようになっている。この吸着は経時的に解消し、数１
０秒後にはディスクの回転は可能になるが、−旦、ディ
スクが吸着されると連続撮影が不可能になる。これは、
ＳＶＦ装置をデータ記録に適用した際には、データの書
き込み／読み出しが不可能になる場合があり、書き込み
／読み出しが安定して行われなくなるということを意味
する。

また、上記吸着に対応してディスク表面の凹陥部側に結
露を生じることがある。この現象を第４図を参照して説
明する。

同図において、磁気ヘッドの支持体１１は、少なくとも
外周縁に一条の環状の突出部１２と、その突出部１２に
よって囲繞された凹陥部１３とを備えている。そして、
凹陥部１３は突出部１２の表面１４から５０μｍ程度窪
んでおり、ディスク１５の図において下面に対し１μｍ
以下しか離れていない位置に前記突出部１２の表面１４
が対向するようになっている。このため、ディスク１５
の回転によって生じた気流がディスク５と上記表面４の
１μｍ以下の間隙りを通り抜けて５０μｍの深さＤの凹
陥部３に達したときに急激に膨張し。

すなわち断熱膨張現象を起して圧力が低下すると同時に
温度が下がり、これによりディスク１５面および支持体
１１の表面の膨張部近傍に結露Ｗが発生すると考えられ
る。なお、このときの突出部１２の表面１４の表面あら
さはｏ、ｏｓｓないし０．ＩＳに仕上げられている。

このように結露Ｗが発生すると、ディスク１５の記録面
が濡れ、記録／再生に悪影響を及ぼすだけでなく、ディ
スク１５と突出部１２の表面１４との間隙りを閉鎖し、
ディスク１５の支持体１１に対する吸着を助長する原因
になっていると考えられる。

この発明は、上記のような従来技術の実情に鑑みてなさ
れたもので、その目的は、結露、吸着を発生する虞がな
く、安定した書き込み／読み出しが可能な磁気ヘッド支
持装置を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 上記目的は、磁気ヘッドを支持体の凹陥部内で支持し、
回転する磁気ディスクに凹陥部を近接させて凹陥部内を
負圧にし、磁気ディスクを吸引して磁気ヘッドを磁気デ
ィスクに対向させる磁気ヘッド支持装置において、凹陥
部を形成する外縁の突出部表面を、磁気ディスクが突出
部表面に密着したときには凹陥部内外の空気の流通を許
容し、磁気ディスクが高速で回転したときには磁気ディ
スクと凹陥部とで形成される空間をそれ以外の空間に対
し負圧にして磁気ディスクを吸引することが可能な表面
あらさに形成することにより達成される。

［作用］ 上記のように構成すると、磁気ディスクが仮に凹陥部を
形成する外縁の突出部表面に吸着されて磁気ディスクが
突出部表面に密着したとしても、凹陥部の内外を空気が
流通するため、磁気ディスクが剥離し、結果として磁気
ディスクの吸着は発生しない。また、空気が磁気ディス
クと突出部表面との間隙゛を通り抜けて凹陥部で膨張し
たとしても、結露を生じるだけの温度低下と圧力低下を
生じることがない。これにより、結露が原因となって吸
着現象を助長することもない。

［実施例］ 以下、図面を参照し、この発明の実施例について説明す
る。

第１図ないし第３図は実施例に係る磁気ヘッド支持装置
を説明するためのもので、第１図は磁気ヘッドを支持し
た磁気ヘッド支持装置の断面図、第２図はその平面図、
第３図は磁気ヘッド支持装置と磁気ディスクとの関係を
示す説明図である。

第１図および第２図において、磁気ヘッド支持装置は、
外周側の第１の環状の突出部１ａと、内周側の第２の突
出部１ｄとを有し、第１の突出部１ａと第２の突出部１
ａとの間に第１の凹陥部１ｂが形成されるとともに、第
２の突出部１ａの内の中央に磁気ヘッド２の取付孔１ｃ
が穿設された支持体１から構成されている。

磁気ヘッド２は、前記取付孔１ｃにギャップ形成部２ａ
が下から挿入され、第２の突出部１ｄの上面から若干突
出した位置で固定されている。この突出量は、この例ｐ
場合圧であるが、第２の突出部１ｄの形成位置や半径な
どに応じ負の値をとることもあり得る。

そして、上記第１および第２の突出部１ａ、ｌｄのディ
スク３に対向する面ｉｆ、Ｉｇは１表面あらさを０．２
Ｓ〜０．３８に仕上げられている。なお、上記凹陥部１
ｂを第１の凹陥部としたのは、第１図かられかるように
、磁気ヘッド２のギヤツブ形゛成部２ａと第２の突出部
１ｄとの間にも微小な第２の凹陥部１ｅが形成されるか
らである。

このように、環状に形成された突出部１ａ、ｌｄを２段
にわたって設けると、第３図に示すように矢印入方向に
高速回転するディスク３は、第１の凹陥部１ｂと第２の
凹陥部１ｅで負圧となるので。

支持体１の上面側に吸い込まれ、支持体１の凹凸に沿っ
て変形する。このとき、第１の突出部１ａと第１の凹陥
部１ｂの相対的位置関係の相違によリベルヌーイの定理
に従って第１の凹陥部１ｂで負圧を生じたものが、第２
の突出部１ｄによってディスク３の高さ位置を規定され
て磁気ヘッド２のギャップ形成部２ａに導びかれる。こ
れにより、ギャップ形成部２ａではギャップ形成部２ａ
の曲率に沿って変形し、磁気ヘッド２のディスク３に対
するヘッドタッチが安定することになる。この例の場合
には、第２の突出部１ａとギャップ形成部２ａとの間に
も若干の凹陥部、すなわち、第２の凹陥部１ｅが形成さ
れているので、この第２の凹陥部１ｅでも若干負圧にな
り、ディスク３のギャップ形成部２ａに沿う変形をさら
に確実にしている。

また、上記のように支持体１の凹陥部１ｂ、ｌｅで吸引
されて、突出部１ａ、ｌｄとディスク３との間を空気が
通り抜け、上記凹陥部１ｂ、ｌｅに達して膨張する際に
、突出部１ａ、ｌｄの表面ｉｆ、Ｉｇが予め０．２８な
いし０．３Ｓの表面あらさに形成されているので、その
表面の凹凸の間からの空気の流通により、ｏ、ｏｓ　ｓ
ないし０．ＩＳに表面を形成したときよりも圧力の低下
が少なく、これによって結露が生じることはなかった。

この表面あらさは、２インチ径の磁気ディスク３を３６
０Ｏｒｐｍで回転させて記録／再生を行う際のもので、
実験的には、支持体１の外径を７閣、第１の突出部１ａ
の内径を６ＩＩｌｌ、第１の凹陥部１ｂの深さを５０μ
ｍに形成したものでは、表面あらさを０．ＩＳないし０
．６８に形成したときに、結露および吸着が生じること
なく、ディスク３の安定した吸引を行うことが可能であ
った。そして、この安定した吸引状態が保持されること
により、連続的な記録／再生が確実に行え、安定したヘ
ッドタッチが実現できた。

なお、上記表面あらさば、ＳＶＦ装置に適用したもので
、ディスク３の周速、支持体１の突出部１ａの外径およ
び内径、凹陥部１ｂ、ｌｅの深さなどの諸条件が変われ
ば、それに応じて変化することはいうまでもない。した
がって、支持体１の突出部１ａ、ｌｄの表面１ｆ、Ｉｇ
の表面あらさは、ディスク３が表面ｉｆ、１ｇに密着し
たときに、凹陥部１ｂ、ｌｅ内外の空気の流通が許容さ
れ、かつ、ディスク３の回転時に磁気ディスク３の吸引
が可能なあらさであればよい。すなわち、上記の例では
、０．１Ｓ未満の表面あらさであれば結露および吸着が
生じ、０．６８より大きな表面あらさであると、ディス
ク３の吸引が安定して行えないという結果になっており
、そのため、０．ＩＳないし０．６８の範囲内の０．２
８ないし０．３８が選択されたものである。また、この
実施例にあっては二条にわたる突出部１ａ、ｌｄを設け
たものが例示されているが、外側の第１の突出部１ａだ
けのものでも同様であることはいうまでもない。

［発明の効果］ これまでの説明で明らかなように、磁気ディスクが突出
部の表面に密着したときには凹陥部内外の空気の流通を
許容し、磁気ディスクが高速で回転したときには凹陥部
側に生じる負圧のため磁気ディスクを吸引可能な表面あ
らさに上記突出部表面を形成したこの発明によれば、結
露が生じるだけの圧力低下および温度低下を伴なわずに
磁気ディスクを吸引することができるので、結露および
圧力低下が原因となる磁気ディスクの吸着を回避し、書
き込み／読み出しが不可能になることなく安定した書き
込み／読み出しが可能な磁気ヘッド支持装置を提供でき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図はこの発明の詳細な説明するための
もので、第１図は実施例に係る磁気ヘッドを支持した磁
気ヘッド支持装置の断面図、第２図は同平面図、第３図
は磁気ディスクの吸引の状態を示す説明図、第４図は従
来例に係る磁気ヘッド支持装置と磁気ディスク間の気流
の状態を示す説明図である。 １・・・・・・支持体、１ａ・・・・・・第１の突出部
、１ｂ・・・・・第１の凹陥部、１ｄ・・・・・・第２
の突出部、１ｅ・・・・・・第２の凹陥部、ｉｆ、Ｉｇ
・・・・・・表面、２・・・・・・磁気ヘッド、３・・
・・・・ディスク。 第 １図 第２図 ｆ 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 磁気ヘッドを支持体の凹陥部内で支持し、回転する磁気
   ディスクに凹陥部を近接させて凹陥部内を負圧にし、磁
   気ディスクを吸引して磁気ヘッドを磁気ディスクに対向
   させる磁気ヘッド支持装置において、凹陥部を形成する
   外縁の突出部表面を、磁気ディスクが突出部表面に密着
   したときには凹陥部内外の空気の流通を許容し、磁気デ
   ィスクが高速で回転したときには磁気ディスクと支持体
   の凹陥部とによつて形成される空間をそれ以外の空間に
   対し負圧にして磁気ディスクを吸引することが可能な表
   面あらさに形成したことを特徴とする磁気ヘッド支持装
   置。