JPH025597Y2 - - Google Patents

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JPH025597Y2
JPH025597Y2 JP1985046518U JP4651885U JPH025597Y2 JP H025597 Y2 JPH025597 Y2 JP H025597Y2 JP 1985046518 U JP1985046518 U JP 1985046518U JP 4651885 U JP4651885 U JP 4651885U JP H025597 Y2 JPH025597 Y2 JP H025597Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、高い清浄度が要求されるフオトマス
クブランク、シリコンウエハ、薄膜ELパネル用
基板、太陽電池用基板等の基板を保持するために
用いて好適な基板ホルダに係り、特に基板の着脱
操作が容易で、確実に保持でき、基板単体での搬
送中における汚れ、傷等を防止し得るようにした
ものである。
〔従来の技術〕
従来、露光されたフオトマスクブランクを処理
していく工程においては、一般にカセツト・ツ
ー・カセツト方式と呼ばれる方式を用いている。
これはカセツトと呼ばれるフオトマスクブランク
を多数収納したケースの中からフオトマスクブラ
ンクを1枚ずつ順次取り出して処理部に搬送し、
現像やエツチングなどの処理を行つた後、別のカ
セツトに搬送収納するものである。第10図はフ
オトマスクブランクを搬送している様子を示すも
ので、カセツト部1に搬送されたカセツト(図示
せず)からフオトマスクブランク2が取り出され
て搬送ベルト3上に直接置かれ、このベルト3に
より処理部4に送られ、現像処理、エツチング処
理、洗浄処理等の処理が行われる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、このような搬送方式においてはフオト
マスクブランク2の下面が搬送ベルト3と直接接
触しているので、傷が付いたり汚れたりし、また
フオトマスクブランク2が搬送ベルト3の搬送面
から脱落しやすいという不都合があつた。
また、ベルトによる搬送方式の他にロボツトア
ームによる搬送方式も知られているが、この方式
とてもフオトマスクブランク2の一部をアームで
直接挟持保持するためベルト搬送方式と同様に、
保持された部分に異物が付いたりして汚れたり傷
ついたりするという不都合があつた。
また、フオトマスクブランク2をハンドリング
する場合、5インチサイズ以下のものについては
取扱いが容易であるが、フオトマスクブランク2
が大型化している現在6インチ以上のもののハン
ドリングは非常に困難であり、ハンドリングを行
う場合はどうしても汚れや傷が付きやすいといつ
た問題もあつた。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案に係る基板ホルダは上述したような点に
鑑みてなされたもので、枠状体からなりその内側
に基板の下面周縁部を受け止める受け面と、基板
の側面の少なくとも一部が当接する当接面を有す
るホルダ本体と、このホルダ本体の各角部にそれ
ぞれ配設され前記基板の角部が挿入される挿入部
を有する挿入部材とを備え、この挿入部材を、長
溝(孔)とこの長溝(孔)に係入するピンとで上
下方向に回動自在でかつ前後方向に移動自在に配
設したものである。
〔作 用〕
本考案においては基板ホルダで基板を保持して
いるため、搬送ベルト、ロボツトアーム等による
搬送中の汚れ、傷の発生を未然に防止でき、また
基板の保持が確実で、着脱操作も容易である。
〔実施例〕
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳
細に説明する。
第1図は本考案に係る基板ホルダの一実施例を
示す一部破断斜視図、第2図は第1図−線拡
大断面図である。これらの図において、基板ホル
ダ10は、保持すべき基板としてのフオトマスク
ブランク2の寸法サイズより大きく形成された枠
状体からなるホルダ本体11と、このホルダ本体
11の各角部にそれぞれ配設され前記フオトマス
クブランク2が挿入される4個の挿入部材12と
で概ね構成されている。
前記ホルダ本体11は、テフロン(商標名)等
の耐薬品性に優れた材料で略額縁状に形成される
ことにより断面形状が〓形で、その内側面の上半
部が前記フオトマスクブランク2の寸法サイズと
略等しいかもしくは若干大きく形成されて該フオ
トマスクブランク2が上方より嵌合され、下半部
には前記フオトマスクブランク2の下面周縁部を
受け止めて保持する張出部14が全周に亘つて突
設されている。そして、張出部14の上面はフオ
トマスクブランク2の受け面15を形成し、ま
た、内側面の上半部は前記フオトマスクブランク
2の側面が当接する当接面16を形成している。
なお、フオトマスクブランク2の側面は、前記内
側面の上半分全面に当接していなくてもよく、前
記挿入部材12とによつて、フオトマスクブラン
ク2が外れない程度に当接すればよい。望ましく
は、前記側面全面が当接している方がよく、フオ
トマスクブランク2のホルダ本体11の平面方向
の移動方向を防止することができる。また、ホル
ダ本体11の各角部は、その上面側に挿入部材1
2の幅と略等しい幅で溝18が形成されることに
より、前記張出部14の厚みとされ、これによつ
て前記各挿入部材12の取付けおよび該挿入部材
12に対するフオトマスクブランク2の挿入を可
能にしている。さらに、前記各角部には前記溝1
8を挟んで互いに対向する左右一対の保持部材1
9,20がそれぞれ突設されている。
前記各挿入部材12は、テフロン(商標名)等
で製作され前記ホルダ本体11の各角部に配設さ
れた左右一対の保持部材19,20間に配設され
ることにより、その前端面12aが該ホルダ本体
11の対角線方向を指向し、また該前側面12a
には、溝が全幅に亘つて形成され前記フオトマス
クブランク2の角部2Aが挿入される挿入部21
を構成している。一方、挿入部材12の両側面略
中央部にはそれぞれピン22が突設されており、
このピン22は前記保持部材19,20の対向面
にそれぞれ形成された略V字形の長溝(又は長
孔)23にそれぞれ摺動自在に挿入され、これに
より挿入部材12の回動および前後方向の移動を
可能にしている。そして、挿入部材12の後端部
には上下面に開口する貫通孔24が形成されてい
る。次に、このような構成からなる基板ホルダ1
0において、フオトマスクブランク2のセツト手
順を説明する。
先ず、第3図に示すように、挿入部材12をピ
ン22を中心として反時計方向に回動させ、その
状態で右斜め上方に移動させる。すると、ピン2
2は長溝23の右傾斜部23Aに沿つて移動し、
その終端30に至る。このような操作を行うと、
挿入部材12の前端面12aの下部が張出部14
に当ることなく、該挿入部材12の前端部をホル
ダ本体11の上方に引き出すことができ、この状
態でフオトマスクブランク2の角部2Aを挿入部
21に差込む。次に、挿入部21がフオトマスク
ブランク2を銜えた状態で、第4図に示すように
このピン22を中心に時計方向に回動させる。こ
の時ピン22は長溝23の右傾斜部23Aに沿つ
て下降し該長溝23の最下位置、すなわち屈曲部
31に移動する。屈曲部31に達した後、ピン2
2を回動中心として挿入部材12を第5図に示す
ように時計方向に回動させると共に左傾め上方に
移動させる。この時、ピン22は長溝23の左傾
斜部23Bに沿つて移動する。この状態におい
て、フオトマスクブランク2の下面周縁部は張出
部14の上面、すなわち受け面15上に載置され
るかもしくは近接対向し、挿入部21が下向きで
前記フオトマスクブランク2の角部2Aをほんの
僅かだけ銜えている。そして、挿入部材12を右
傾め下方に移動させると共にピン22を中心とし
て反時計方向に回動させると、第2図に示すよう
にピン22が長溝23の屈曲部31に移動し、挿
入部21にフオトマスクブランク2の角部2Aが
完全に挿入される。
そして、残りの挿入部材についても順次上述し
たと同様の手順で操作することにより、フオトマ
スクブランク2が基板ホルダ10にセツトされ
る。
かくしてこのような基板ホルダ10を用いてフ
オトマスクブランク2を保持すると、該ブランク
2は張出部14の受け面15上にセツトされ、ホ
ルダ本体11の下面から浮いているので、搬送ベ
ルトで搬送する際、該ベルトの搬送面がフオトマ
スクブランク2の下面と直接接触せず、したがつ
て該下面が汚れたり傷ついたりすることを防止で
きる。また、各保持部材19,20をホルダ本体
11の下方に突出させておくと、搬送ベルトで搬
送する際、基板ホルダ10がガタ付いても前記保
持部材19,20の下部が搬送ベルトに当るた
め、基板ホルダ10は搬送ベルトから外れにく
く、脱落を防止し得る。また、各挿入部材12の
後端部には挿通孔24が設けられているため、ロ
ボツトアームで基板ホルダ10を保持する際、第
6図に示すようにロボツトアーム40の各フイン
ガー41A,41Bの内側面に突設した係合ピン
42,43を前記挿通孔24に挿入係合させる
と、垂直に保持した状態で搬送することができ
る。また、複数個の基板ホルダ10を持ち運ぶ際
には、第7図に示すように各基板ホルダ10の挿
通孔にワイヤ45等を通し一連に連結すると、運
搬が容易である。
また、ハンドリングにしても、基板ホルダ10
を用いれば6インチ、7インチ等の大型のフオト
マスクブランク2の取扱いも楽になり、手でフオ
トマスクブランク2を直接取扱う際に生じていた
汚れ、傷などの発生を軽減防止することができ
る。
なお、上記実施例では基板ホルダ10をフオト
マスクブランク2の搬送およびハンドリングに限
つて説明したが、本考案による基板ホルダ10
は、露光されたレジスト付フオトマスクブランク
の処理にも有効に使用し得るものである。すなわ
ち、第8図は、透光性ガラス基板に遮光性薄膜を
被着したフオトマスク基板や、半導体基板に半導
体酸化物を被着したものにそれぞれフオトレジス
トを塗布した後、そのフオトレジストを所定のパ
ターンで露光されたこれ等基板のパターン形成工
程における現像工程、エツチング工程等に使用さ
れるスプレー装置50にセツトした状態を示すも
ので、51はチヤンバー、52は回転軸53に取
付けられた平面視十字状の支持具、54は現像液
またはエツチング液を噴射するノズルである。基
板ホルダ10は基板がセツトされた後前記支持具
52上に載置され、該支持具52上に植設された
ピン55が各挿入部材12の挿通孔に挿通される
ことにより、位置決め固定され、軸53の回転に
伴つて前記支持具52と一体的に回転される。
第9図は薬液中に浸漬し処理するデイツプ式と
呼ばれる方法に用いたものであり、この場合、フ
オトマスクブランク2を保持した基板ホルダ10
が薬液57中に浸され、該ボルダ10を保持する
ため4本のワイヤ58の下端折曲部が各挿入部材
12の挿通孔24に下方より挿通される。
〔考案の効果〕
以上述べたように本考案に係る基板ホルダによ
れば、半導体基板を確実に保持でき、搬送ベルト
等による搬送中の汚れ、傷などの発生を防止で
き、特に高い清浄度が要求されるフオトマスクブ
ランクの搬送時に使用して好適である。また、基
板ホルダは枠状のホルダ本体と、ホルダ本体の各
角部に回動自在でかつ前後方向に移動自在に設け
られた挿入部材とで構成されているので、構造が
簡単であり、しかも基板を確実に保持することが
できる。さらに、ハンドリングに際しても基板ホ
ルダを持てばよく、手で基板を持つ必要がないの
で、この場合も基板の汚れ、傷等を防止し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る基板ホルダの一実施例を
示す斜視図、第2図は第1図−線拡大断面
図、第3図〜第5図はフオトマスクブランクのセ
ツト手順を説明するための図、第6図はロボツト
ハンドで搬送している状態を示す図、第7図は複
数の基板ホルダにワイヤを通して運ぶ際の状態を
示す図、第8図は基板ホルダをスプレー装置にセ
ツトした状態を示す図、第9図は基板ホルダを薬
液中に浸した状態を示す図、第10図は搬送ベル
トによる従来の搬送形態を示す図である。 2……フオトマスクブランク、10……基板ホ
ルダ、11……ホルダ本体、12……挿入部材、
14……張出部、15……受け面、16……当接
面、19,20……保持部材、21……挿入部、
22……ピン、23……長溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 枠状体に形成されその内側に基板の下面周縁部
    を受け止める受け面と、基板の側面の少なくとも
    一部が当接する当接面を有するホルダ本体と、こ
    のホルダ本体の各角部にそれぞれ配設され前記基
    板の角部が挿入される挿入部を有する挿入部材と
    を備え、この挿入部材は、該挿入部材もしくは前
    記ホルダ本体のいずれか一方に設けられたピン
    と、他方に設けられ前記ピンが係入する長溝
    (孔)とによつて上下方向に回動自在でかつ前後
    方向に移動自在に配設されていることを特徴とす
    る基板ホルダ。
JP1985046518U 1985-03-29 1985-03-29 Expired JPH025597Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1985046518U JPH025597Y2 (ja) 1985-03-29 1985-03-29

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985046518U JPH025597Y2 (ja) 1985-03-29 1985-03-29

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JPS61161286U JPS61161286U (ja) 1986-10-06
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JPS5327148Y2 (ja) * 1974-05-29 1978-07-10
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JPS61161286U (ja) 1986-10-06

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