JPH025595Y2 - - Google Patents
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- JPH025595Y2 JPH025595Y2 JP1985099223U JP9922385U JPH025595Y2 JP H025595 Y2 JPH025595 Y2 JP H025595Y2 JP 1985099223 U JP1985099223 U JP 1985099223U JP 9922385 U JP9922385 U JP 9922385U JP H025595 Y2 JPH025595 Y2 JP H025595Y2
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
- Aerials With Secondary Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は軽量でありながら構造強度の優れた整
合型の電波吸収材複合シートに関するものであ
る。
合型の電波吸収材複合シートに関するものであ
る。
電波吸収材は船舶や航空機等に広く用いられて
いる。この電波吸収材としては、大別して減衰型
の電波吸収体と整合型の吸収体とがある。前者は
吸収材内部に入射した電波が、内部を透過中にエ
ネルギーが減衰していくタイプであり、後者は吸
収材後面に電波の反射板を設け、入射した電波の
吸収材表面の反射量と反射板からの反射量とをコ
ントロールし、入射波と反射波に位相差を生じさ
せることにより、実際上は電波の反射波を生じな
いようにしたものである。
いる。この電波吸収材としては、大別して減衰型
の電波吸収体と整合型の吸収体とがある。前者は
吸収材内部に入射した電波が、内部を透過中にエ
ネルギーが減衰していくタイプであり、後者は吸
収材後面に電波の反射板を設け、入射した電波の
吸収材表面の反射量と反射板からの反射量とをコ
ントロールし、入射波と反射波に位相差を生じさ
せることにより、実際上は電波の反射波を生じな
いようにしたものである。
従来、後者の整合型電波吸収体としては、磁性
フエライト(Fe2O3)を合成樹脂あるいはゴムに
配合したシートを吸収層として用いるものが最も
良く知られている。しかし、この整合型電波吸収
材は、磁性フエライトの特性から電波の吸収性に
優れているものの重量が大きく、特に軽量を必要
とする用途には不適である。また、単に合成樹脂
やゴム等にフエライトを混練したシートであるた
め、構造強度が低いという難点があつた。
フエライト(Fe2O3)を合成樹脂あるいはゴムに
配合したシートを吸収層として用いるものが最も
良く知られている。しかし、この整合型電波吸収
材は、磁性フエライトの特性から電波の吸収性に
優れているものの重量が大きく、特に軽量を必要
とする用途には不適である。また、単に合成樹脂
やゴム等にフエライトを混練したシートであるた
め、構造強度が低いという難点があつた。
本考案の目的は、上述のような従来の欠点を解
消し、軽量でありながら構造強度に優れ、特に航
空機や船舶用に好適な整合型の電波吸収材複合シ
ートを提供することにある。
消し、軽量でありながら構造強度に優れ、特に航
空機や船舶用に好適な整合型の電波吸収材複合シ
ートを提供することにある。
上記目的を達成するため、本考案による整合型
の電波吸収材複合シートは、炭素繊維または金網
に熱硬化性樹脂を含浸させた層、金属板、金属粉
を含有させた樹脂板、表面に金属溶射した樹脂板
から選ばれた材料を反射層とし、その上にカーボ
ンブラツクを配合した熱硬化性樹脂を吸収層とし
て積層し、さらにその上に、絶縁性の有機または
無機の繊維に熱硬化性樹脂を含浸させた表層を積
層したことを特徴とするものである。
の電波吸収材複合シートは、炭素繊維または金網
に熱硬化性樹脂を含浸させた層、金属板、金属粉
を含有させた樹脂板、表面に金属溶射した樹脂板
から選ばれた材料を反射層とし、その上にカーボ
ンブラツクを配合した熱硬化性樹脂を吸収層とし
て積層し、さらにその上に、絶縁性の有機または
無機の繊維に熱硬化性樹脂を含浸させた表層を積
層したことを特徴とするものである。
以下、図に示す実施例を参照しながら本考案を
説明する。
説明する。
図に示す本考案の電波吸収材複合シートにおい
て、1は反射層、2は吸収層、3は表層から一体
に形成されており、電波を矢印方向から入射させ
るようになつている。このように電波吸収材複合
シートは少なくとも3層構造からなり、ベース層
として反射層1があり、中間層として吸収層2を
有し、その上に表層3が積層されている。
て、1は反射層、2は吸収層、3は表層から一体
に形成されており、電波を矢印方向から入射させ
るようになつている。このように電波吸収材複合
シートは少なくとも3層構造からなり、ベース層
として反射層1があり、中間層として吸収層2を
有し、その上に表層3が積層されている。
上記反射層1は、炭素繊維または金網に熱硬化
性樹脂を含浸させて成形された層、金属板、金属
粉を含有させた樹脂板、表面に金属溶射した樹脂
板などから選ばれた材料から構成されている。
性樹脂を含浸させて成形された層、金属板、金属
粉を含有させた樹脂板、表面に金属溶射した樹脂
板などから選ばれた材料から構成されている。
炭素繊維は、短くカツトした短繊維をランダム
に(方向性なく)分散させて使用するものでもよ
いし、また長繊維を一方向に引き揃え、あるいは
格子状に編組して使用してもよい。金網に使用す
る金属は、アルミ、鉄、銅、黄銅等が使用可能で
ある。熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、不
飽和ポリエステル樹脂、ノボラツク樹脂、フエノ
ール樹脂等が使用できる。
に(方向性なく)分散させて使用するものでもよ
いし、また長繊維を一方向に引き揃え、あるいは
格子状に編組して使用してもよい。金網に使用す
る金属は、アルミ、鉄、銅、黄銅等が使用可能で
ある。熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、不
飽和ポリエステル樹脂、ノボラツク樹脂、フエノ
ール樹脂等が使用できる。
反射層1が金属粉を含有させた樹脂板である場
合の金属粉としては、アルミ、鉄、銅等が使用可
能であり、また樹脂としてはエポキシ樹脂が使用
可能である。また、金属を溶射した樹脂板にする
ときの金属としてはアルミ、鉄、銅等が使用可能
であり、また樹脂としてはエポキシ樹脂が使用可
能である。金属を溶射する面は電波が入射する面
の後面がよい。
合の金属粉としては、アルミ、鉄、銅等が使用可
能であり、また樹脂としてはエポキシ樹脂が使用
可能である。また、金属を溶射した樹脂板にする
ときの金属としてはアルミ、鉄、銅等が使用可能
であり、また樹脂としてはエポキシ樹脂が使用可
能である。金属を溶射する面は電波が入射する面
の後面がよい。
また、この反射層1を金属板にする場合の金属
としては、軽量のアルミニウム、ジユラルミン等
が好ましい。
としては、軽量のアルミニウム、ジユラルミン等
が好ましい。
上記吸収層2は、熱硬化性樹脂にカーボンブラ
ツクの粉末を配合したものが使用される。カーボ
ンブラツクを配合する熱硬化性樹脂としては、前
記反射層1に使用できるものが使用できる。この
場合、使用する熱硬化性樹脂は、必らずしも反射
層1と同じものを使用しなくてもよい。
ツクの粉末を配合したものが使用される。カーボ
ンブラツクを配合する熱硬化性樹脂としては、前
記反射層1に使用できるものが使用できる。この
場合、使用する熱硬化性樹脂は、必らずしも反射
層1と同じものを使用しなくてもよい。
吸収層2中のカーボンブラツクの含有量は5〜
70容量%が好ましく、更に好ましくは10〜50容量
%である。また、吸収層2にはガラス繊維をスペ
ーサとして用いることもできる。この吸収層の厚
さは、0.25〜4.0mmが好ましく、更に好ましくは
0.5〜2.5mmである。
70容量%が好ましく、更に好ましくは10〜50容量
%である。また、吸収層2にはガラス繊維をスペ
ーサとして用いることもできる。この吸収層の厚
さは、0.25〜4.0mmが好ましく、更に好ましくは
0.5〜2.5mmである。
吸収層2の上に積層される表層3は、絶縁性の
有機または無機の繊維に熱硬化性樹脂を含浸させ
て構成される。有機繊維としては、ポリエステ
ル、ポリアミド、アクリル、ポリビニルアルコー
ル等の合成繊維が好ましく、中でも耐熱性、強度
に優れている全芳香族ポリアミドが好ましい。ま
た、無機繊維としては、シリカ、炭化ケイ素、チ
ツ化ホウ素が好ましい。
有機または無機の繊維に熱硬化性樹脂を含浸させ
て構成される。有機繊維としては、ポリエステ
ル、ポリアミド、アクリル、ポリビニルアルコー
ル等の合成繊維が好ましく、中でも耐熱性、強度
に優れている全芳香族ポリアミドが好ましい。ま
た、無機繊維としては、シリカ、炭化ケイ素、チ
ツ化ホウ素が好ましい。
この有機または無機繊維は、熱硬化性樹脂中に
おいて、織物、編物、すだれにしたもの、あるい
は単に長繊維を一方向に引き揃えたもの、または
短繊維をランダムに分散させた状態にして使用す
ることができる。熱硬化性樹脂としては上記反射
層1や吸収層2に使用したものが使用でき、これ
らと同一種のものでも、異種のものでもよい。こ
の表層3は厚さは2.0〜6.4mmが好ましく、更に好
ましくは2.8〜4.5mmであるのがよい。上述した各
構成を有する反射層1に吸収層2を積層し、さら
に透過層としての表層3を積層した整合型電波吸
収材シートは、表層3で電波を取り込み、その電
波を吸収層2の表面での反射量と反射層1からの
反射量とをコントロールして、入射波と反射波に
位相差を生じさせることにより実際上は反射波を
生じさせないように作用する。そして、上述した
吸収層をカーボンブラツクの混合層として軽量化
すると共に、表層として繊維強化された熱硬化性
樹脂を積層したので、軽量でありながら構造強度
に優れたものにし、かつ上記表層の積層により広
帯域の電波吸収を可能にする。
おいて、織物、編物、すだれにしたもの、あるい
は単に長繊維を一方向に引き揃えたもの、または
短繊維をランダムに分散させた状態にして使用す
ることができる。熱硬化性樹脂としては上記反射
層1や吸収層2に使用したものが使用でき、これ
らと同一種のものでも、異種のものでもよい。こ
の表層3は厚さは2.0〜6.4mmが好ましく、更に好
ましくは2.8〜4.5mmであるのがよい。上述した各
構成を有する反射層1に吸収層2を積層し、さら
に透過層としての表層3を積層した整合型電波吸
収材シートは、表層3で電波を取り込み、その電
波を吸収層2の表面での反射量と反射層1からの
反射量とをコントロールして、入射波と反射波に
位相差を生じさせることにより実際上は反射波を
生じさせないように作用する。そして、上述した
吸収層をカーボンブラツクの混合層として軽量化
すると共に、表層として繊維強化された熱硬化性
樹脂を積層したので、軽量でありながら構造強度
に優れたものにし、かつ上記表層の積層により広
帯域の電波吸収を可能にする。
上述したように、本考案の整合型電波吸収材複
合シートは、炭素繊維または金網に熱硬化性樹脂
を含浸させた層、金属板、金属粉を含有させた樹
脂板、表面に金属溶射した樹脂板から選ばれた材
料を反射層とし、その上にカーボンブラツクを配
合した熱硬化性樹脂を吸収層として積層し、さら
にその上に、絶縁性の有機または無機の繊維に熱
硬化性樹脂を含浸させた表層を積層したものであ
る。このように吸収層がカーボンブラツクを使
い、従来のように磁性フエライトを使用しないた
め極めて軽量にすることができる。しかも、表層
の透過層には、絶縁性の有機または無機の繊維で
補強された熱硬化性樹脂が使用され、これが上記
吸収層と一体化されているため高い構造強度を発
揮することができ、しかも広帯域の電波吸収を可
能にする。
合シートは、炭素繊維または金網に熱硬化性樹脂
を含浸させた層、金属板、金属粉を含有させた樹
脂板、表面に金属溶射した樹脂板から選ばれた材
料を反射層とし、その上にカーボンブラツクを配
合した熱硬化性樹脂を吸収層として積層し、さら
にその上に、絶縁性の有機または無機の繊維に熱
硬化性樹脂を含浸させた表層を積層したものであ
る。このように吸収層がカーボンブラツクを使
い、従来のように磁性フエライトを使用しないた
め極めて軽量にすることができる。しかも、表層
の透過層には、絶縁性の有機または無機の繊維で
補強された熱硬化性樹脂が使用され、これが上記
吸収層と一体化されているため高い構造強度を発
揮することができ、しかも広帯域の電波吸収を可
能にする。
図は本考案の実施例からなる電波吸収材複合シ
ートの断面図である。 1……反射層、2……吸収層、3……表層。
ートの断面図である。 1……反射層、2……吸収層、3……表層。
Claims (1)
- 炭素繊維または金網に熱硬化性樹脂を含浸させ
た層、金属板、金属粉を含有させた樹脂板、表面
に金属溶射した樹脂板から選ばれた材料を反射層
とし、その上にカーボンブラツクを配合した熱硬
化性樹脂を吸収層として積層し、さらにその上
に、絶縁性の有機または無機の繊維に熱硬化性樹
脂を含浸させた表層を積層した整合型電波吸収材
複合シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985099223U JPH025595Y2 (ja) | 1985-06-29 | 1985-06-29 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985099223U JPH025595Y2 (ja) | 1985-06-29 | 1985-06-29 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS628699U JPS628699U (ja) | 1987-01-19 |
JPH025595Y2 true JPH025595Y2 (ja) | 1990-02-09 |
Family
ID=30967899
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985099223U Expired JPH025595Y2 (ja) | 1985-06-29 | 1985-06-29 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH025595Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5418380A (en) * | 1977-07-07 | 1979-02-10 | Fujipatsuku Kk | Method of making pouch of synthetic resin film |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5028643U (ja) * | 1973-07-12 | 1975-04-02 |
-
1985
- 1985-06-29 JP JP1985099223U patent/JPH025595Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5418380A (en) * | 1977-07-07 | 1979-02-10 | Fujipatsuku Kk | Method of making pouch of synthetic resin film |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS628699U (ja) | 1987-01-19 |
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