JPH0255646A - アモルファス薄帯の巻取装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野Ｊ 本発明は、生成された鉄１合金等のアモルファス薄帯の
巻取装置に関する。

〔従来の技術〕

アモルファス薄帯の巻取装置については、各社とも研究
が取進められているが、エアナイフによって冷却ロール
から剥離させたアモルファス薄帯をバキューム装置を用
いて吸引し、ピンチロールによりアモルファス薄帯の先
端部を挟込みピンチロールを台車で移動させて巻取リー
ルまでスレッディング（ｔｈｒｅａｄｉｎｇ　）　Ｌ／
、巻取リールに貼着されている粘着テープにアモルファ
ス薄帯を接着させて巻取る装置が一般的に使用されてい
る。

〔発明が解決しようとする課題１ 上述した従来技術のアモルファス薄帯の巻取装置におい
ては次のような問題点があった。

■エアナイフのみでは冷却ロールから確実にアモルファ
ス薄帯を剥離できない。

■冷却ロールから剥離させたアモルファス薄帯を確実に
ピンチロールに誘導することが困難である。

■ピンチロールの巻取速度とアモルファス薄帯の供給速
度の同期をとるのが困難である。

■ピンチロールな台車で移動させる間のアモルファス薄
帯の張力制御が難しく、アモルファス薄帯を破断するこ
とがある。

■台車が巻取リールまで移動してアモルファス薄帯を巻
取リールに巻取るとき、台車上のピンチロール速度と巻
取速度が一致していないとアモルファス薄帯が破断しや
すいが、その速度制御が困難である。

この速度を一致させるためにダンサ−ロールを設けた例
があるが、この場合にはダンサ−ロールの位置制御が困
難であるという問題がある。

本発明はこれらの問題点を解決するために提案されたも
のであり、アモルファス薄帯を冷却ロールから確実に剥
離させ、これを破断することなく巻取る巻取装置を提供
することを課題とするものである。

〔課題を解決するための手段１ マグネットコンベヤを使用してアモルファス薄帯をスレ
ッディングする手段は、冷延プロセスラインでは常套手
段である。しかし、アモルファス薄帯のように厚さが２
０〜５０μｍで、しかも、３０〜４０ｍ／ｓｅｃという
極めて高速で巻取リールにスレッディングして巻付ける
ためには、リーダーテープにアモルファス薄帯を吸着さ
せてリーダーテープとアモルファス薄帯を同時に巻取る
のが確実である。本発明はこの観点から想着されたもの
である。

本発明は上述の問題点を解決するもので、高速回転する
冷却ロールにタンディツシュノズルから溶鋼を供給し急
冷凝固させて生成されたアモルファス薄帯の巻取装置に
適用され、次の技術手段を採った。すなわち、 ■アモルファス薄帯を吸着する帯磁リーダーテープの供
給リールと、 ■帯磁リーダーテープを冷却ロールに付着したアモルフ
ァス薄帯の剥離点直前の薄帯に抑圧し冷却ロールと薄帯
の密着性を弱化させると共に帯磁リーダーテープに薄帯
を吸着させる押圧手段を設けた押圧ロールと、 ■冷却ロールの回転速度と同期して回転し帯磁リーダー
テープに吸着させた薄帯を巻取る巻取リールと、 を備えた。

〔作用１ 本発明は、上述のように構成したので押圧ロールによっ
て帯磁リーダーテープを、冷却ロールの表面の約半分の
部分に冷却凝固したアモルファス薄帯の下端部を押付け
、冷却ロールとアモルファス薄帯の密着性を弱化させて
その剥離を容易にすると共に、剥離したアモルファス薄
帯を帯磁リーダーテープに吸着させて巻取リールに巻取
ることができる。

［実施例］ 第１図および第２図は本発明の一実施例並びにその作動
の説明図であり、第１図はアモルファス薄帯巻取りの準
備段階を示し、第２図はアモルファス薄帯巻取り中の状
態を示している。（ｇ鋼ｌはタンデイツシュ２に貯蔵さ
れており、タンデイツシュ２にはタンディツシュノズル
３とノズルストッパー４が設けられている。溶鋼ｌは冷
却ロール５で冷却されて凝固し、冷却ロール５の下端で
アモルファス薄帯６となる。アモルファス薄帯が巻取リ
ール１１に巻取られていないときは（第１図）、供給リ
ール７から供給される帯磁ノーダーテープ８は、直接巻
取リール１１に巻取られるよう構成されている。

１５は帯磁リーダーテープ８を冷却ロール５に押付ける
押圧ロールであり、１６は押圧ロール１５を冷却ロール
５に押付けるシリンダーである。ＩＯは帯磁リーダーテ
ープ８を切断するナイフ、９は切断された帯磁リーダー
テープ８の後続部を巻取るマグネットロールであり、１
２は帯磁リーダーテープ８のエプロンを示し切断された
帯磁リーダーテープ８の後続部をマグネットロール９に
スレッディングするものである６なお、１３は帯磁リー
ダーテープ８の速度検出用のメジャーロール、１４は冷
却ロール５の駆動モータ及び速度検出器を示している。

次に１巻取り操作について説明する。

■帯磁リーダーテープ８を供給リール７から巻取リール
１１に供給して巻取リール１１で巻取る。帯磁リーダー
テープ８は強力に磁化されている（第１図）。

■巻取り−ル１１を加速して帯磁リーダーテープ８を冷
却ロール５の周速と同期させる。この同期検出は、速度
検出器１４とメジャーロール１３によって行う（第１図
）。

■押圧ロール１５をシリンダー１６で押出し。

帯磁リーダーテープ８を冷却ロール５に押圧する（第２
図）。

■タンディツシュノズル３のストッパ４を上昇させて溶
鋼ｌを冷却ロール５に供給する。

■冷却ロール５上の溶ｆＩ４１は急速に冷却されてアモ
ルファス薄帯６となり冷却ロール５の下端部に達する（
第２図）。

■冷却ロール５の下端部に達したアモルファス薄帯６は
、押圧ロール１５で押圧され冷却ロール５との密着性が
弱められると共に、帯磁リーダーテープ８に吸着されて
冷却ロール５から剥離する（第２図）。

■帯磁リーダーテープ８に吸着されたアモルファス薄帯
６は、帯磁リーダーテープ８によって搬送されて巻取リ
ール１１に巻取られる（第２図）。

■アモルファス薄帯６が巻取リール１１に数ターン巻取
られた時点で、帯磁リーダーテープ８をカッターＩＯで
切断する。なお、帯磁リーダーテープ８を切断しないで
アモルファス薄帯６と共に巻取り−ル１１で巻取っても
よい。

■切断された帯磁リーダーテープ８の後続部はエプロン
１２にガイドされてマグネットロール９に巻取られ、そ
れと同時に供給リール７とマグネットロール９を減速し
て行き停止させる。

厚さ５０μｍ、幅２００ｍｍの鉄合金アモルファス薄帯
の巻取りに当たり、厚さ５０μｍのテフロン製テープに
プラスチックマグネットを融着して本発明の巻取装置を
用いて巻取りを１０回実施したところ、アモルファス薄
帯がラインから脱落することもなく、全て確実に巻取る
ことができた。なお、本実施例では、上述のようにプラ
スチックマグネットをリーダーテープに加工して使用し
たが、金属帯の永久磁石を用いても同様の作用効果を生
ずることは云うまでもない。

また、以上の説明はアモルファス薄帯について行なった
が、アモルファス化していない急冷薄帯にも適用できる
のは勿論である。

［発明の効果Ｊ 本発明によれば、生成されたアモルファス薄帯は無駄な
く１００％確実にコイルに巻取ることができるので、ア
モルファス薄帯の生産性の向上に極めて優れた効果を奏
する。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明の一実施例並びにその作動
の説明図であり、第１図はアモルファス薄帯巻取りの準
備段階、第２図はアモルファス薄帯巻取り中の状態であ
る。 ｌ・・・溶鋼　　　　　　２・・・タンデイツシュ３・
・・ノズル　　　　　４−・・ストッパ５−・・冷却ロ
ール　　　６・・・アモルファス薄帯７・−・供給リー
ル ８・−・帯磁リーダーテープ ９・・−マグネットロール １０・・・カッター　　　１１・・・巻取リール１２・
・・エプロン　　　　１３・・−メジャーロール１４・
−速度検出器　　１５・・−押圧ロール１６・−シリン
ダー

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　高速回転する冷却ロールにタンディッシュノズルか
   ら溶鋼を供給し急冷凝固させて生成されたアモルファス
   薄帯の巻取装置において、 アモルファス薄帯を吸着する帯磁リーダーテープの供給
   リールと、該帯磁リーダーテープを前記冷却ロールに付
   着したアモルファス薄帯の剥離点直前の該薄帯に押圧し
   前記冷却ロールと該薄帯の密着性を弱化させると共に該
   帯磁リーダーテープに該薄帯を吸着させる押圧手段を設
   けた押圧ロールと、 前記冷却ロールの回転速度と同期して回転し該帯磁リー
   ダーテープに吸着させた該薄帯を巻取る巻取リールを備
   えたことを特徴とするアモルファス薄帯の巻取装置。