JPH0254717A - 軸受鋼の球状化焼鈍方法 - Google Patents
軸受鋼の球状化焼鈍方法Info
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- JPH0254717A JPH0254717A JP20589388A JP20589388A JPH0254717A JP H0254717 A JPH0254717 A JP H0254717A JP 20589388 A JP20589388 A JP 20589388A JP 20589388 A JP20589388 A JP 20589388A JP H0254717 A JPH0254717 A JP H0254717A
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Landscapes
- Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は軸受鋼あるいは過共析鋼の球状化焼鈍処理方法
に関する。
に関する。
一般に、軸受鋼を製造する際、加工容易性等を確保する
ため、球状化焼鈍処理をすることが多い。
ため、球状化焼鈍処理をすることが多い。
従来、この処理は第7図に示すような熱処理パターン(
以下、「ヒートパターン」という)に従って行われてい
た。すなわちこのヒートパターンは、軸受鋼を常温から
T (Act〜Acm変態点間の温度)まで昇温1させ
た後、所定時間その温度Tに保ち2、次いで、700〜
750℃まで急冷3させ、さらに漸次冷却を続けて4.
600〜700℃とし、その後空冷5するというもので
あった。そしてかかる球状化焼鈍処理後、軸受鋼を脱炭
層の除去、パリ取りのための研削、旋削工程等の最終仕
上工程に供するのが通例であった。
以下、「ヒートパターン」という)に従って行われてい
た。すなわちこのヒートパターンは、軸受鋼を常温から
T (Act〜Acm変態点間の温度)まで昇温1させ
た後、所定時間その温度Tに保ち2、次いで、700〜
750℃まで急冷3させ、さらに漸次冷却を続けて4.
600〜700℃とし、その後空冷5するというもので
あった。そしてかかる球状化焼鈍処理後、軸受鋼を脱炭
層の除去、パリ取りのための研削、旋削工程等の最終仕
上工程に供するのが通例であった。
しかし近年、上記最終仕上工程については、簡略化の要
請があり、したがって上記脱炭層の除去工程を省略する
必要があるが、そのためには球状化焼鈍熱処理において
脱炭層が存在しないことが要請されている。
請があり、したがって上記脱炭層の除去工程を省略する
必要があるが、そのためには球状化焼鈍熱処理において
脱炭層が存在しないことが要請されている。
しかしながら、上記従来技術では、■炉内雰囲気制御が
困難であり、各温度における最適雰囲気(カーボンポテ
ンシャル値上昇)が温度上昇に間に合わないため、熱処
理の初期段階である昇温時に脱炭を生じることが多い、
また、■球状化熱処理の素材の段階?いったん脱炭層が
生じると、その後の熱処理によりいかなる雰囲気制御を
したとしても脱炭層の改善はもはや不可能となる。例え
ば、カーボンポテンシャルを上昇させたとしても、脱炭
層が巨大炭化物質に変化するだけの結果となってしまう
。
困難であり、各温度における最適雰囲気(カーボンポテ
ンシャル値上昇)が温度上昇に間に合わないため、熱処
理の初期段階である昇温時に脱炭を生じることが多い、
また、■球状化熱処理の素材の段階?いったん脱炭層が
生じると、その後の熱処理によりいかなる雰囲気制御を
したとしても脱炭層の改善はもはや不可能となる。例え
ば、カーボンポテンシャルを上昇させたとしても、脱炭
層が巨大炭化物質に変化するだけの結果となってしまう
。
そこで本発明の主目的は、脱炭層を生じることのない球
状化焼鈍方法を提供することにある。
状化焼鈍方法を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明は、軸受鋼あるいは過
共析鋼を加熱してAcm変態点以上の温度とし、そのま
ま所定時間その温度を一定に維持しつつ浸炭処理をした
後、Ar、変態点未満の温度まで冷却し、再び加熱して
Ac+変態点以上でAcm変態点未満の温度に一定時間
保った後、冷却することを特徴とするものである。
共析鋼を加熱してAcm変態点以上の温度とし、そのま
ま所定時間その温度を一定に維持しつつ浸炭処理をした
後、Ar、変態点未満の温度まで冷却し、再び加熱して
Ac+変態点以上でAcm変態点未満の温度に一定時間
保った後、冷却することを特徴とするものである。
本発明は、従来行われていた球状化焼鈍のヒートパター
ンの初期に、Acm変態点以上の温度で加熱浸炭パター
ンを付加して浸炭処理するものであるから、この浸炭処
理により、素材の段階で生じていた脱炭を防止でき、材
料たる鋼の内部と同等の炭素含有量を得ることができ、
全く脱炭層のない軸受鋼等の球状化熱処理が可能となっ
た。
ンの初期に、Acm変態点以上の温度で加熱浸炭パター
ンを付加して浸炭処理するものであるから、この浸炭処
理により、素材の段階で生じていた脱炭を防止でき、材
料たる鋼の内部と同等の炭素含有量を得ることができ、
全く脱炭層のない軸受鋼等の球状化熱処理が可能となっ
た。
さらに、本発明によれば、上記浸炭処理を前処理として
行っているから、昇温時の初期段階における雰囲気制御
に気を配る必要がない。そして昇温の際、各温度におけ
る最適雰囲気(最適カーボンポテンシャル値)が若干狂
っても問題なく、脱炭層のない安定化した球状化組織を
得ることができる。
行っているから、昇温時の初期段階における雰囲気制御
に気を配る必要がない。そして昇温の際、各温度におけ
る最適雰囲気(最適カーボンポテンシャル値)が若干狂
っても問題なく、脱炭層のない安定化した球状化組織を
得ることができる。
以下本発明をさらに具体的に説明する。
第1図は本発明におけるヒートパターンを示すもので、
横軸は処理時間、縦軸は処理温度を示している。まず、
図中ab間で比較的急速に加熱し、bc間では温度T1
すなわちAcm点以上の温度、好ましくは、Acm=A
cm+ 100℃に維持する。
横軸は処理時間、縦軸は処理温度を示している。まず、
図中ab間で比較的急速に加熱し、bc間では温度T1
すなわちAcm点以上の温度、好ましくは、Acm=A
cm+ 100℃に維持する。
このbc間は軸受鋼がオーステ、ナイト状態となってお
り、本発明ではこの温度域で浸炭処理するから、十分な
浸炭効果が得られる。次いでこれをd点まで急冷する。
り、本発明ではこの温度域で浸炭処理するから、十分な
浸炭効果が得られる。次いでこれをd点まで急冷する。
このd点の温度T2はAr、変態点以下の温度〜常温と
するのがよい。その後は従来の球状化焼鈍と同様のヒー
トパターンに従って処理すればよい。すなわち、de間
で急加熱し、ef間での温度T3をAc、〜Acm変態
点間の温度とし、fg間で比較的急冷して温度T4とし
、gh間で漸次冷却させ、h(温度Ts)以後は空冷す
るものである。
するのがよい。その後は従来の球状化焼鈍と同様のヒー
トパターンに従って処理すればよい。すなわち、de間
で急加熱し、ef間での温度T3をAc、〜Acm変態
点間の温度とし、fg間で比較的急冷して温度T4とし
、gh間で漸次冷却させ、h(温度Ts)以後は空冷す
るものである。
本発明におけるヒートパターンの初期段階の加熱温度を
好ましくは、Acm−Acm+100℃としたが、これ
はオーステナイト粒度の関係からする一般的な理想的範
囲を示しただけで、用途、条件等によってはAcm変態
点以上何度でもかまわない。
好ましくは、Acm−Acm+100℃としたが、これ
はオーステナイト粒度の関係からする一般的な理想的範
囲を示しただけで、用途、条件等によってはAcm変態
点以上何度でもかまわない。
本発明の対象となる軸受鋼は下記第1表に示す組成を有
する。
する。
第 1 表
また本発明では軸受鋼以外の過共析鋼(CO,60以上
、その他の元素は規定なし)をも対象とすることができ
る。
、その他の元素は規定なし)をも対象とすることができ
る。
さらに、第1図における各熱処理時間t、〜t7はそれ
ぞれ次の第2表に示す時間範囲を採るのが好ましい。
ぞれ次の第2表に示す時間範囲を採るのが好ましい。
第2表
〔実施例〕
次に実施例により本発明の効果を明らかにする。
まず、供試材として、第1表に示す組成(wt%)を有
する熱間圧延材5UJ2. SUJ2Mを用い、各々同
一成分の材料(φ8.0m)をカット(約toomm6
)した素材を用い第1図に示すヒートパターンにより球
状化焼鈍を行った。
する熱間圧延材5UJ2. SUJ2Mを用い、各々同
一成分の材料(φ8.0m)をカット(約toomm6
)した素材を用い第1図に示すヒートパターンにより球
状化焼鈍を行った。
第
表
また、脱炭の測定方法としては、第2図に示すように、
被検面は素材長手方向に対する横断面とし、測定方向は
maxスタートの8点測定とする。
被検面は素材長手方向に対する横断面とし、測定方向は
maxスタートの8点測定とする。
なお、図中斜線部は脱炭層である。
結果を従来の脱炭効率と比較しつつ第2表に示すととも
に、第3図〜第6図に素材の表層部金属組織の顕微鏡写
真(第3図および第4図は本発明法、第5図および第6
図は従来法により得られたもの)を示す。
に、第3図〜第6図に素材の表層部金属組織の顕微鏡写
真(第3図および第4図は本発明法、第5図および第6
図は従来法により得られたもの)を示す。
上記第2表および写真(第3図〜第6図)より明らかな
ように、従来法では明らかに脱炭層が認められるのに対
し、本発明法では脱炭は発生しないことが判った。
ように、従来法では明らかに脱炭層が認められるのに対
し、本発明法では脱炭は発生しないことが判った。
以上の通り、本発明によれば、脱炭層を生じることのな
い、軸受鋼等の球状化焼鈍方法を提供できる。
い、軸受鋼等の球状化焼鈍方法を提供できる。
第1図は本発明法に係るヒートパターンを示す図、第2
図は脱炭測定方法を示す図、第3図と第4図、ならびに
第5図と第6図はそれぞれ本発明法ならびに従来法によ
る球状化処理後の素材の表層部の金属組織の写真、第7
図は従来法に係るヒートパターンを示す図である。 第 図
図は脱炭測定方法を示す図、第3図と第4図、ならびに
第5図と第6図はそれぞれ本発明法ならびに従来法によ
る球状化処理後の素材の表層部の金属組織の写真、第7
図は従来法に係るヒートパターンを示す図である。 第 図
Claims (1)
- (1)軸受鋼あるいは過共析鋼を加熱してAcm変態点
以上の温度とし、そのまま所定時間その温度を一定に維
持しつつ浸炭処理をした後、Ar_1変態点未満の温度
まで冷却し、再び加熱してAc_1変態点以上でAcm
変態点未満の温度に一定時間保った後、冷却することを
特徴とする軸受鋼の球状化焼鈍方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20589388A JPH0254717A (ja) | 1988-08-19 | 1988-08-19 | 軸受鋼の球状化焼鈍方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20589388A JPH0254717A (ja) | 1988-08-19 | 1988-08-19 | 軸受鋼の球状化焼鈍方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0254717A true JPH0254717A (ja) | 1990-02-23 |
Family
ID=16514484
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20589388A Pending JPH0254717A (ja) | 1988-08-19 | 1988-08-19 | 軸受鋼の球状化焼鈍方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0254717A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101906513A (zh) * | 2010-08-20 | 2010-12-08 | 苏州工业园区振兴电炉有限公司 | 热回收型复碳连续等温球化退火炉 |
WO2012081229A1 (ja) | 2010-12-13 | 2012-06-21 | 住友金属工業株式会社 | 高炭素クロム軸受鋼およびその製造方法 |
CN108950154A (zh) * | 2018-08-09 | 2018-12-07 | 洛阳Lyc轴承有限公司 | 一种轴承零件的球化退火工艺 |
CN111321280A (zh) * | 2020-03-27 | 2020-06-23 | 南京钢铁股份有限公司 | 一种轴承钢去应力退火方法 |
-
1988
- 1988-08-19 JP JP20589388A patent/JPH0254717A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101906513A (zh) * | 2010-08-20 | 2010-12-08 | 苏州工业园区振兴电炉有限公司 | 热回收型复碳连续等温球化退火炉 |
WO2012081229A1 (ja) | 2010-12-13 | 2012-06-21 | 住友金属工業株式会社 | 高炭素クロム軸受鋼およびその製造方法 |
US8808470B2 (en) | 2010-12-13 | 2014-08-19 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | High-carbon chromium bearing steel and production method of the same |
CN108950154A (zh) * | 2018-08-09 | 2018-12-07 | 洛阳Lyc轴承有限公司 | 一种轴承零件的球化退火工艺 |
CN111321280A (zh) * | 2020-03-27 | 2020-06-23 | 南京钢铁股份有限公司 | 一种轴承钢去应力退火方法 |
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